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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

「リゼロ」Arc6完全ガイド|プレアデス監視塔・賢者シャウラ・エミリア絶対零度・ユリウス覚醒全解説

『Re:ゼロから始める異世界生活』の第六章「記憶の回廊」(Arc6)は、シリーズの中で最も「喪失」と「覚醒」が交錯するArcだ。ヴォラキア帝国の砂漠にそびえるプレアデス監視塔——そこへ向かうスバル一行は、眠り姫のままのレムと失われたユリウスの名前を取り戻す手がかりを求めていた。しかし待ち受けていたのは、塔の番人「シャウラ」との壮絶な戦い、エミリアの「絶対零度」の初覚醒、そして400年の孤独を抱えたシャウラとの悲しい決別だった。

Arc5でスバルの記憶を暴食の大罪司教に喰われ、Arc6でもスバルはすべてを忘れた「ナツキ」として目覚める。仲間たちの名前も記憶もなく、砂漠の塔へと向かう異常な状況の中でも、スバルは直感的にエミリアたちのそばで戦う選択をする。Arc6はまさに「記憶がなくても変わらない本質」を問うArcだ。


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目次

Arc6「記憶の回廊」基本情報

項目 内容
正式タイトル 第六章「記憶の回廊」
書籍対応(原作小説) 第21巻〜第25巻(全5冊分)
アニメ対応 第4期(2026年4月〜放送中)
舞台 ヴォラキア帝国・砂漠地帯・プレアデス監視塔
主要テーマ 記憶と喪失・400年の孤独・覚醒・試練との決別
スバルの状態 記憶を暴食に喰われ「ナツキ」として行動
主要新登場キャラ シャウラ・レイド・アストレア(初代剣聖)
最大の見せ場 エミリアの絶対零度・ユリウスの精霊格上昇・レムの目覚め

Arc5からArc6へ——暴食の大罪司教との戦い・記憶喪失の連鎖

Arc5「水門都市の騒乱」でスバルたちは水門都市プリステラで大罪司教たちと激突した。その戦いの中でスバルは暴食の大罪司教・ルイ・アルネブに「記憶と名前」を喰われる。異世界に来てからの全ての記憶を失い、スバルは「ナツキ・スバル」として何者かも思い出せない状態でArc6を迎える。

一方でユリウス・ユークリウスは、Arc5でルイに「名前」を喰われていた。世界の人々の記憶からユリウスの存在が消え、「ユリウス」と呼ぶ者が誰もいなくなった状態だ。Arc6では記憶を持たない「ナツキ(スバル)」と名前を持たない「ナツキ(ユリウス)」という二人の「ナツキ」が行動を共にするという奇妙な状況が生まれる。

Arc5の詳細についてはArc3完全ガイドの姉妹記事として整備予定だ。Arc3〜Arc5の流れはスバルの軌跡とともにスバル完全解説記事で把握できる。

Arc6の主要キャラクター一覧

キャラクター Arc6での状態・役割 詳細記事
ナツキ・スバル(ナツキ) 記憶なし状態。直感で仲間と行動・何度も死に戻りで塔攻略 スバル完全解説
エミリア 塔の試練に挑む。絶対零度(アブソリュート・ゼロ)初覚醒 エミリア完全解説
ユリウス・ユークリウス(ナツキ) 名前を喰われ「ナツキ」と名乗る。准精霊→精霊へ格上昇 ユリウス記事
ベアトリス スバルの記憶なしを受け入れ行動。塔でも精霊魔法を駆使 ベアトリス完全解説
ラム レムのオドに接続し一時的に鬼化の真力を取り戻す ラム記事
レム(眠り姫) Arc6終盤に目覚めるが記憶なし。「あなたは誰ですか?」 レム記事
シャウラ プレアデス監視塔の番人。400年孤独に塔を守り続けた存在 本記事§6参照
レイド・アストレア 初代剣聖。塔の試験官として立ちはだかる ラインハルト記事(先祖関連)
メィリィ・ポートルート Arc6で行動を共にする。魔操の加護を持つ少女 メィリィ記事
ラーラ・リーリエ 塔に向かう一行のメンバー。魔獣師の能力を持つ(※詳細要検証)

プレアデス監視塔の概要——7層構造・各層の試練・目的

プレアデス監視塔は、ヴォラキア帝国領内の広大な砂漠「アグリアスの砂丘」にそびえる巨大な塔だ。「タイゲタの塔」とも呼ばれ、400年以上前に英雄「フリューゲル」とエキドナ(強欲の魔女)が関与した施設として知られている。塔の名称は星座のプレアデス星団に由来すると考えられている。

塔の目的と「英知の書」

プレアデス監視塔の最大の目的は「英知の書(智慧の書)」の保護と管理だ。英知の書にはこの世界のあらゆる知識が記録されているとされており、スバルたちがここへ向かった理由の一つが「ユリウスとレムの名前・記憶を取り戻す方法が書かれているかもしれない」という希望だった。

しかし塔に近づこうとする者は、シャウラによる「ヘルズスナイプ」という狙撃攻撃で徹底的に排除される。Arc6はこの「シャウラというハードルをどう越えるか」から始まる攻略戦の物語でもある。

塔の層構造と各層の試験官

プレアデス監視塔は複数の層から構成されており、各層にはそれぞれの試験官と試練が設定されている。スバルたちが挑む主要な試練は以下のとおりだ。

試験官 試練の内容
第1層(ゼロ層) メローペ(シャウラ) 番人との戦い・塔への侵入許可
上層の試験 レイド・アストレア(初代剣聖) 最初の剣聖との模擬戦
エミリアの試練 精神空間の試験 過去の封印記憶と向き合う試練
最終層 各試練の統合 エミリアが塔の管理者として認証される

塔の詳細な構造についてはプレアデス監視塔専門解説記事でさらに詳しく解説している。

「賢者シャウラ」とは——塔の番人・フリューゲルの弟子・400年の孤独

シャウラは「賢者」として400年間世間に知られてきた存在だが、実際には「賢者の弟子にして塔の番人」だ。真の賢者は「フリューゲル」という英雄であり、目立つことを嫌ったフリューゲルが自分の功績をシャウラに譲渡したため、世間ではシャウラが賢者として伝わるようになった。

シャウラの正体——元は「紅蠍」という魔獣

シャウラの本来の姿は人間ではない。彼女はもともと「紅蠍(こうかつ)」と呼ばれる魔獣だった。フリューゲルと「かか様」(エキドナ)の手によって人の姿を与えられ、意識を持つ存在として生まれ変わった。つまりシャウラは「フリューゲルとエキドナが共同で作り上げた、人型を持つ魔獣由来の存在」だ。

シャウラがエキドナを「かか様」と慕い、フリューゲルを師として尊ぶのは、この成立の背景による。エキドナ(強欲の魔女)についてはエキドナ完全解説記事で詳しく解説している。

「フクロウ」という呼び名と師への想い

シャウラはフリューゲルのことを「フクロウ」と呼んでいた。これはフリューゲルがシャウラに与えたニックネーム(または逆にシャウラがフリューゲルを呼ぶ愛称)だとされている。400年間塔を守り続けたシャウラにとって、フリューゲルへの想いは時を超えた執着ともいえる深さを持つ。

スバルたちが塔に近づいた時、シャウラはスバルの中に「フリューゲル」の面影を感じる場面がある。これがスバルとシャウラの特殊な関係性の始まりであり、Arc6の核心的な人間ドラマの一つだ。シャウラの詳細についてはシャウラ専門記事でも解説している。

シャウラの狙撃——ヘルズスナイプ

シャウラは第4層のバルコニーから、塔に近づく者を「ヘルズスナイプ」と呼ばれる超長距離狙撃で排除する。Arc6序盤でスバルたちは何度もこの攻撃で命を落とし、塔への接近すら困難な状況が続く。スバルの死に戻りによって徐々に攻略パターンが探られていく過程が、Arc6序盤の緊張感を生み出している。

「ラーラ・リーリエ」とは(※要WebSearch詳細確認)

ラーラ・リーリエはArc6においてスバル一行とともにプレアデス監視塔に向かうキャラクターだ。「暗殺者の花嫁」という異名と、イタチ系の魔獣を操る「飯綱遣い(いづなづかい)」の能力を持つとされている。Arc6のメンバーの中では比較的謎が多く、その背景については追加確認が必要な部分もある。

彼女の能力である魔獣師系の技術は、プレアデス監視塔攻略において一定の役割を果たしている。ラーラ・リーリエについての詳細情報は今後の記事で改めて詳しく取り上げる予定だ。

ユリウスの准精霊→精霊への格上昇——虹色覚醒・大精霊相当へ

Arc6でのユリウス・ユークリウスの変化は、リゼロシリーズ全体を通じても屈指の「成長の瞬間」だ。Arc5でルイに名前を喰われたユリウスは、「ナツキ」という仮の名前でArc6を行動する。誰もユリウスのことを思い出せない——その孤独の中で、彼と契約していた六人の准精霊たちとの絆が深化していく。

六属性の准精霊——火・水・風・地・光・影

ユリウスは火・水・風・地・光・影という六属性それぞれの准精霊と契約しており、これは作中でも「極めて例外的なケース」として描かれている。通常の精霊騎士が一体から数体の精霊と契約するのに対し、ユリウスが六属性と同時に契約できているのは彼の桁外れの精霊親和性の証だ。

塔での死闘と准精霊の成長

プレアデス監視塔でのレイド・アストレア(初代剣聖)との戦いを経て、ユリウスの六体の准精霊たちは「准精霊」から「精霊」へと格上昇する。これは単なるパワーアップではなく、ユリウスとの戦いの経験を通じて准精霊たちが「個としての意思と力」を獲得したことを意味する。大精霊相当の域に到達した六体との絆が、「虹色の精霊騎士」としてのユリウスを新たな段階へと引き上げる。

ユリウスの精霊システムについてはユリウスの六精霊完全解説記事精霊体系完全解説記事でさらに詳しく解説している。

エミリアの各層試練と絶対零度の発現

Arc6でのエミリアの軌跡は、Arc4「聖域と強欲の魔女」での三つの試練に次ぐ、もう一つの大きな成長の物語だ。プレアデス監視塔でエミリアが挑む試練は「過去の封印された記憶と向き合うこと」——つまりアーラム村の凍結事件とそれ以前の記憶だ。

封印された過去記憶

エミリアはArc4の聖域でも過去と向き合ったが、Arc6では「さらに深く封印された記憶の層」と格闘することになる。アーラム村を凍結させた原因、氷の魔女パンドラとの因縁、そして自分がなぜ400年間眠り続けていたのかという根本的な謎——これらすべてがArc6の試練の中で掘り起こされていく。エミリアの過去と出生についてはエミリア完全解説記事で詳しく解説している。

絶対零度(アブソリュート・ゼロ)の初披露

Arc6でエミリアが初めて解放する魔法「絶対零度(アブソリュート・ゼロ)」は、シリーズ全体で見ても最高クラスの威力を誇る大技だ。「龍の息吹と同等の威力」と評されるこの氷魔法は、エミリアが塔の試練を乗り越えた先に到達した「覚醒」の証でもある。

この技が初めて披露されたのは、塔での戦闘シーンだ。絶対零度はエミリアがこれまで「守られる存在」から「戦う存在」へと完全に変貌したことを示すシーンであり、Arc6のクライマックスシーンの一つとして記憶される。エミリアの戦闘能力についてはエミリアの強さ・権能・魔法解説記事でも解説している。

試練の突破とプレアデス管理者就任

Arc6終盤、エミリアが塔の全ての試練を突破し、モノリスに手を触れて「願い」を宣言した瞬間にプレアデス監視塔の全試験が終了する。エミリアは塔の新たな管理者として認証され、英知の書へのアクセス権を得る。これはエミリアが「守られる存在」から「守る立場・知を司る存在」へと変貌した象徴的な出来事だ。

スバルのシャウラとの戦いと決断

Arc6で最も消耗する戦いの一つが、スバルとシャウラとの繰り返される死闘だ。Arc6終盤でシャウラはその抑制が解け、本来の姿である「紅蠍(こうかつ)」の巨体へと戻って暴走する。

試験のルール崩壊とシャウラの暴走

プレアデス監視塔には「試験中は番人は侵入者を殺さない」というルールが設定されていた。しかしこのルールが何らかの形で崩れた瞬間、シャウラは抑制を失い本能のまま暴走状態に入る。スバル一行は15回以上死に戻りを強いられる壮絶な戦いが続く。これはArc6最大の死に戻りループの一つだ。

スバルの決断

スバルはシャウラとの戦いの中で、シャウラが400年間「フリューゲルを待ち続けた」という孤独と純粋さを理解する。シャウラにとってスバルが「フリューゲル」に見えることの意味——それを理解した上でスバルがどう決断するか、がArc6の人間ドラマの核心だ。

最終的にエミリアが最後の試験を突破した瞬間、シャウラは番人としての役目を終えて消滅する。400年間孤独に塔を守り続けた存在の最期は、Arc6で最も切ない場面の一つとして読者の記憶に刻まれている。

レムのArc6覚醒——「あなたは誰ですか?」記憶なし状態

Arc6最大のサプライズの一つが、眠り続けていたレムの目覚めだ。Arc3でルイ(暴食の大罪司教)に名前と記憶を喰われ、世界の人々の記憶からも消えたレムは、その後ずっと昏睡状態にあった。スバルだけがレムのことを覚えている——という状況が長く続いていた。

目覚めの瞬間

Arc6終盤、レムはついに目覚める。しかしその覚醒は完全ではなかった。レムは目を開けたが、自分が誰であるかも、スバルが誰であるかも、何も覚えていない。名前を取り戻しておらず、記憶も戻っていない「空白の状態」での覚醒だ。

スバルへ向けたレムの言葉——「あなたは、誰ですか?」——は、Arc6最大の衝撃シーンの一つだ。これほどまでにスバルを愛し、スバルのために命がけで戦ったレムが、スバルのことを一切覚えていない。この台詞はスバルにとって、何度の死に戻りよりも深い絶望をもたらすものだった。

Arc7以降のレムの状況

記憶なし状態で目覚めたレムはArc7でも「名無し」として行動する。スバルに何か不思議な引力を感じながら、それが何なのかわからない状態が続く。レムの記憶と名前が戻る過程についてはレム記事レム完全解説記事で解説している。

Arc6でのレムの目覚めと記憶喪失の詳細についてはArc6レム完全解説記事も参照してほしい。

ラムのArc6鬼化再実現——レムのオドと接続

ラム・ティンゼルはArc6で特別な力の発現を見せる。双子の鬼姉妹の姉であるラムは、幼い頃に角を折られて以来、鬼族本来の「真力」が使えなくなっていた。しかしArc6では、昏睡状態のレムのオド(命の力の流れ)に接続することで、一時的に鬼化の真力を取り戻す場面が描かれる。

これはラムとレムの双子としての「オドの繋がり」が、4年のブランクと記憶の喪失を超えて生きていることを示している。ラムにとってレムはただの妹ではなく、自分の力の源と直結した存在だ。ラムの詳細についてはラム完全解説記事で詳しく解説している。

レイド・アストレアとの対決——初代剣聖との戦い

プレアデス監視塔の試験に立ちはだかるもう一人の重要人物が「レイド・アストレア」だ。レイドは現代の最強剣士ラインハルト・ヴァン・アストレアの先祖であり、人類史上初めて「剣聖」として記録された伝説的剣客だ。

「剣聖の加護」の起源

ラインハルトが受け継ぐ「剣聖の加護」の原点は、このレイド・アストレアにある。4〜500年前の時代に生きたレイドは、生前に異常な強さと勝負への貪欲さを持っていた。塔での試験官として存在するレイドは、挑戦者を「強者かどうか」という一点で評価する。

ユリウスとの死闘

Arc6でユリウス(ナツキ)はレイドとの戦いを通じて、准精霊たちとの絆をさらに深める。レイドという「全盛期の最強剣士」との戦いがユリウスの准精霊たちを「精霊」へと格上昇させる直接のきっかけになった。ラインハルトとアストレア家についてはラインハルト完全解説記事で詳しく解説している。

Arc6の謎と考察——フリューゲルの正体・シャウラとサテラの関係

Arc6はプレアデス監視塔の攻略という表向きの物語の裏に、リゼロシリーズ全体の謎に迫る伏線が多数散りばめられている。

フリューゲルはスバルなのか

Arc6最大の考察テーマの一つが「フリューゲルはナツキ・スバルと同一人物か」という問題だ。シャウラがスバルを見た瞬間に「フリューゲル様」と呼びかけ、明らかな親しみを感じることから、スバルがかつて別の時代(ループによって過去に遡った可能性)にフリューゲルとして生きていた可能性が強く示唆される。

この「スバル=フリューゲル説」はArc6のみならず、リゼロシリーズ全体の「死に戻りの本質」と深く結びついた考察だ。スバルの権能とその根本についてはスバルの権能記事で解説している。

プレアデス監視塔とサテラの関係

プレアデス監視塔はサテラ(嫉妬の魔女)の封印とも間接的に関連している。エキドナが400年前に設置したこの塔は、当時の嫉妬の魔女への対抗手段として機能していた可能性がある。サテラの封印についてはサテラ記事で詳しく考察している。

Arc6書籍情報——原作小説第21〜25巻

Arc6「記憶の回廊」は原作小説の第21巻から第25巻に収録されている。5冊という比較的コンパクトなボリュームだが、その密度と精神的な重さはArc4にも匹敵する。

巻数 主な内容
第21巻 Arc6序盤:ヴォラキア帝国・プレアデス監視塔への接近・シャウラの狙撃
第22巻 スバル記憶なし状態の行動・ユリウスとの「ナツキ」関係・塔への初侵入
第23巻 各層の試練・エミリアの封印記憶との対峙・ユリウス准精霊の成長
第24巻 シャウラ暴走・レイド・アストレアとの死闘・ラムの鬼化
第25巻 エミリアの絶対零度・試練完全突破・レムの目覚め・Arc6完結

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Arc6からArc7へのつながり——ヴォラキア帝国・記憶なしレムとの旅

Arc6「記憶の回廊」の完結後、スバルたちは「記憶なし状態のレム」を連れてヴォラキア帝国内を移動することになる。Arc7「殉情の神聖ヴォラキア帝国」では、ヴォラキア帝国の政変(皇帝ヴィンセント・ヴォラキアとプリシラの対立)という大きな政治的渦の中に巻き込まれながら、スバルとレムの「記憶なし二人の旅」が描かれる。

Arc6で萌芽したエミリアの管理者としての自覚、ユリウスの精霊騎士としての新たな境地、ラムとレムの双子の絆——これらすべてがArc7以降の物語の土台となる。

続くArcのガイドはこちら:

前のArcガイドはこちら:Arc4「聖域と強欲の魔女」完全ガイド

ベアトリスとスバルのArc6——記憶なしの主への忠義

Arc4でスバルと契約を結んだベアトリスにとって、Arc6は特別な意味を持つ試練だ。スバルが記憶を失い「ナツキ」と名乗る状態でも、ベアトリスはスバルのそばを離れない。「記憶がなくてもスバルはスバルだ」——この確信がベアトリスとスバルの契約の強さを示している。

Arc6でのベアトリスは戦闘面でも重要な役割を担う。シャウラとの戦いや塔の各層での攻防で、ベアトリスは精霊魔法を駆使してスバルを支え続ける。Arc4で得た「そう思う人と」という言葉の重みが、Arc6という過酷な環境でさらに深みを増す。ベアトリスの詳細についてはベアトリス完全解説記事を参照してほしい。

Arc6で問われた「記憶と自己同一性」——スバルとユリウスの平行構造

Arc6の最大のテーマの一つが「記憶がなければ自分は自分といえるか」という問いだ。スバルは記憶を失い「ナツキ」になった。ユリウスは名前を失い「ナツキ」と名乗った。この二人の「ナツキ」は、それぞれ異なる形で「自分とは何か」を突き付けられる。

スバルは記憶を失っても「エミリアのそばにいたい」という直感を持ち続けた。ユリウスは名前を失っても「精霊騎士としての誇り」を失わなかった。Arc6はこの二人の「失われた自己」と「失っても変わらない本質」の対比を通じて、「人は記憶や名前によって定義されるのか」という深いテーマを問いかける。

スバルの権能と自己同一性についてはスバルの権能記事で詳しく解説している。またユリウスのキャラクターについてはユリウス記事でも触れている。

プレアデス監視塔の歴史的意義——400年前の英雄たちの遺産

プレアデス監視塔は単なる冒険の舞台ではなく、400年前のリゼロ世界における「英雄たちの遺産」として機能している施設だ。フリューゲル・エキドナ・そしてサテラとの封印に関わった400年前の出来事がすべて、この塔を中心に収束している。

フリューゲルとエキドナの協力の痕跡

塔の設計にはエキドナの知識と魔法が深く刻まれている。試練の構造、英知の書の管理システム、シャウラへの「番人」としての役割付与——これらすべてはエキドナとフリューゲルが共同で設計したものだ。Arc4でエキドナの聖域(グリハルト)を訪れたスバルにとって、Arc6のプレアデス監視塔はエキドナの「もう一つの遺産」との遭遇でもあった。

塔が守ってきたもの

「英知の書」に記された知識は、この世界のあらゆる秘密を含んでいる可能性がある。スバルたちが求めた「レムとユリウスの名前を取り戻す方法」もその一つだ。しかし英知の書が示した答えは必ずしもスバルたちの期待通りではなかった——名前を取り戻す直接的な方法は英知の書には記されておらず、その解決は別の経路を経ることになる。

エキドナとその遺産についてはエキドナ完全解説記事、プレアデス監視塔の構造詳細についてはプレアデス監視塔専門記事でそれぞれ詳しく解説している。

Arc6における「死に戻り」のセーブポイント

Arc6でのスバルの死に戻りは、これまでのArcと異なる特殊な状況の中で行われる。Arc6開始時点でスバルは既に「記憶のない状態」でのループを繰り返している。セーブポイントはArc6の物語の特定の時点に設定されており、スバルはその時点から何度もプレアデス監視塔への接近と失敗を繰り返す。

特にシャウラのヘルズスナイプによる「塔に近づく前に死ぬ」というパターンを打破するために、スバルは複数回のループでシャウラとの接触方法を探る。この「死に戻りで塔攻略のパターンを探す」という過程がArc6序盤の最大の見せ場の一つだ。記憶がなくても死に戻りの能力だけは失われていないスバルが、いかにして仲間と塔攻略を成し遂げるか——それがArc6の骨格だ。

Arc6名言集——スバル・シャウラ・レム

Arc6には、シリーズ全体の中でも特に印象的な台詞が数多く登場する。記憶の喪失と覚醒が交差するこのArcならではの名言をまとめた。

スバル(ナツキ)の言葉

「俺には何も覚えていない。でも、ここを離れたくないと思う気持ちは本物だ」

記憶を失っても、直感でエミリアたちのそばに留まる選択をしたスバルの心情を表す言葉だ(原作趣旨)。記憶は奪われても、スバルの「誰かのために動く」という本質は変わらないことを示している。

シャウラの言葉

「フクロウ様が来ないなら、あたしがずっと待ち続けるっす」

400年間ひたすらフリューゲルを待ち続けたシャウラの純粋さを象徴する言葉だ(原作趣旨)。

レムの言葉

「あなたは、誰ですか?」

Arc6最終盤に目覚めたレムがスバルへ向けた言葉。記憶を持たないレムの覚醒を示す、Arc6最大の衝撃台詞だ。この一言がArc7以降の「記憶なしレムとスバルの再スタート」の出発点となり、二人の関係が新しい形で始まることになる。

まとめ——Arc6「記憶の回廊」はなぜリゼロ最大の転換点の一つなのか

Arc6「記憶の回廊」は、リゼロシリーズにおける「喪失と覚醒」のArcだ。スバルは記憶を失い、ユリウスは名前を失い、レムは眠り続けていた——それでも彼らは砂漠の塔に向かい、400年の孤独を抱えたシャウラと向き合い、それぞれの形で前に進む。

エミリアの絶対零度は「守られる存在」の完全な終焉を意味した。ユリウスの准精霊の進化は「名前なき騎士」の新たな出発点となった。レムの「あなたは誰ですか?」は最大の絶望であり、同時にArc7以降の希望の始まりでもある。

Arc6はアニメ4期(2026年4月〜放送中)でも映像化されており、シャウラとエミリアの絶対零度を動いている姿で体感できる。原作小説第21〜25巻とあわせて、この「記憶の回廊」という物語を存分に楽しんでほしい。

Arc6の各キャラクターについては以下の専門記事でさらに詳しく解説している。


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