日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第16巻のネタバレ解説です。
ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。
第15巻の詳細について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
第1章「始まりはいつも来訪者から」ネタバレ
聖域編から一年後、スバルが自作の“秘密特訓施設”で毎日鍛えてるって描写から始まるの、いいよな。死に戻りに頼らず自分の足で強くなろうとする姿勢が、1巻の手ぶらの高校生からの確かな成長を感じさせる。
そうそうそうなんだよ…!そこにアナスタシアの使者としてミミと、ユリウスの弟ヨシュアが来訪するの。“高純度の魔水晶=大精霊パックの触媒”っていう餌でプリステラに誘うあたり、平和な日常の裏で新章の歯車が回り始めてて、章タイトル『始まりはいつも来訪者から』が効いてるんだよね。
聖域の解放から一年の時間がすぎていた。
スバルは、ロズワール邸から徒歩十分程度の森林に、「秘密特訓施設」と名付けたアスレチックコースを作り、毎日の鍛錬を続けている。
ベアトリスとの仲は深まるばかりで、特訓を終えたスバルを優しい声で労っていた。
そこに、ロズワール邸からペトラが現れ、スバルとベアトリスを呼びにくる。
エミリアの元に来客があり、それに同席して欲しいと言うエミリアのお願いを、スバルに伝えにきた。
懐かしい再開と弟君との出会い
スバル達がロズワール邸に戻り、玄関の扉を開けると、ミミがスバルの顔面に喜びを表しながら飛びついてくる。
アナスタシアの使者の一人は「ミミ」であり、白鯨戦・魔女教徒討伐戦を通じて戦友としての絆があるスバルとミミは、再開に喜びを表していた。
応接間に入り、騎士としての挨拶を交わしたスバルは、もう一人の使者がユリウスの弟、ヨシュアであることに驚いた。ヨシュアは、ブラコンであり、兄ユリウスに対して激しい敬慕の情を抱いていた。
エミリアが、王選候補者モードに切り替わり、ヨシュアに対して用件を聞く。
ヨシュアが、アナスタシア様が水門都市プリステラで開催されるパーティーにご招待したいと伝える。
そして、大精霊さまの触媒となる高純度の魔水晶を見つけた、と付け加えた。
スバルとエミリアの相談
その日の夜、スバルとエミリアは「プリステラ」行きについて相談する。
ヨシュアは良い返事をもらったことに気を良くしてすぐに屋敷を去り、ミミは帰り際にガーフィールに特別な親愛を見せて去っていった。
プリステラへの招待に関しては、ただの好意なだけではないと判断し、用心して行く必要があるとスバルが説明する。
ロズワールとペトラ、フレデリカは西方貴族との会合。
ラムはレムのお世話をしながらロズワール邸に残る。
エミリア、スバル、ベアトリス、ガーフィール、オットーがプリステラに向かうこととなった。
夜の男子会
エミリアとの話し合いが終わった後、スバルはオットーの部屋を訪れる。
オットーは、自分が入る余地なく交渉ごとが決まってしまったのを嘆いて、泥酔していた。
彼は彼なりに、エミリア陣営のために役立とうとしており、エミリアの純粋さや、スバルの世間慣れしてなさに、交渉ごとは自分がいないと酷いことになると危惧していた。
オットーを慰めるように、「兄」と敬称までつけるようになったガーフィールがそばにいる。
ガーフィールは、アーラム村にいるリューズに向けて毎日手紙を書いている。
リューズは、複製体に人生を教えるという使命を持ち、孫であるガーフィールやフレデリカと共に暮らすのではなく、前の屋敷の近くにあるアーラム村で今は暮らしていた。
スバルの夜の日課
男子会を終えたスバルは、レムの寝室に入る。
毎日、スバルは夜にレムの寝室を訪れ、その日にあった出来事を優しく語りかけていた。
ロズワール邸の面々は、その行動を理解し、優しく見守っている。
スバルは、今日は話すことが多いぞと、寝室のベッドに腰掛けて話し始めた。
それでは早速……こちらが16巻のカバーイラストです!#rezero #リゼロ pic.twitter.com/huOSzryT6r
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) March 1, 2018
第2章「水門都市プリステラ」ネタバレ
この章、各陣営の一年の動きが整理されて面白いよな。プリシラが“太陽姫”と呼ばれるまで支持を固め、フェルトは在野の才能を登用、本命だったクルシュ陣営は白鯨討伐後に精彩を欠いて評価を落とす——王選レースの地図が一気に塗り替わってる。
わかる…!エミリア陣営も白鯨と魔女教討伐の功績で名が知れ渡って、スバルが竜車の御者を任されるまで成長してるのが微笑ましいの。アナスタシア陣営が“財力”を武器に一歩リードっていう構図、この後プリステラで起きる悲劇への対比になってて、読み返すと胸がざわつくんだよね。
スバルとエミリアは、前日のアナスタシアの使者の来訪、水門都市プリステラへの訪問をロズワールに報告する。
ロズワールは、その全ての動きを承諾した。
ロズワールとの関係も、一年前の時より大きく変わっていて、ラムとの間にはより深い信頼感が、他の者との間には互いに遠慮のなさが生まれていた。
水門都市プリステラへ
プリステラまでの道は、竜車を早く走らせて10日ほどの距離だ。
道中、宿場町を経由しながら、一行は順調に旅の日程を消化して行く。
スバルは、癖を知っている4頭という条件付きで、オットーから御者台を任せられるまでに竜車の操縦の腕をあげた。
一行が乗る竜車を引くのは、スバルの愛竜「パトラッシュ」と、オットーの愛竜「フルフー」だ。
オットーは竜車の中で、ロズワールから頼まれていた通り、エミリアに王選候補者としての自覚を持たせるため、直近1年の各陣営の動きを説明する。
エミリア陣営は、白鯨と魔女教徒討伐の功績が知れ渡り、今まさにロズワールが西方貴族との会合で地盤を固めようとしている最中。
プリシラ陣営は、ヴォラキア帝国との諍いを沈め、周辺諸侯を飲み込んで繁栄させ「太陽姫」と呼ばれるまでに周辺の支持を固める。
フェルトは、在野の才能を見抜いて国の各問題に派遣し、周囲の発展に導き、支持を固めつつある。
一方、本命と見られたクルシュ陣営は、白鯨討伐後から当主クルシュの精彩がかき、評価を落とした。
今現在最も有力しされているアナスタシア陣営は、失敗が一つもなく、「財力」という武器で承認を牛耳っている。
そして、そこに招待され、借りができそうな状況が今なのだ、と自分の胃痛の原因をエミリアに説明した。
エミリアは、自分の置かれている状況を理解し、ようやく王候補とし扱ってくれるようになったロズワールとオットーに感謝をする。そして、頼りにしているね、と誑かした。
プリステラへ入る
ロズワール邸を出てから12日、水門都市プリステラに入る。
ルグニカ王国とカララギ都市国家に間には、国境を流れる「ティグラシー大河」があり、その支流が流れ込む湖の上に、プリステラは建造されている。
周りを塀で囲み、中に入るためには大正門での審査を通る必要があり、そこで「都市法」への合意と荷物検査が行われた。
一同がプリステラの中に入ると、圧巻の光景に全員が言葉を失う。プリステラは、中心で運河が四方向に分かれており、水路が中心の都市で、その美しさは全ての人間の口をあんぐりと開けさせる。
アナスタシアに招待された「水の羽衣亭」に到着すると、さらに口があんぐり開く。
そこは、ワフー建築と呼ばれる日本の旅館そのものの建物があり、その石垣からひょっこり、アナスタシアが驚きの一同の顔を見て満足し、歓迎の挨拶をした。
羽衣亭の入口の攻防
アナスタシアは、エミリアを見てすぐに一年間での変化を察知する。
スバルがそれを自慢すると、スバルにもユリウスが会いたがっていたと言い、スバルはプルプルと震え、それを見てエミリアとアナスタシアが笑う。
旅館の戸が開き、ミミが一目散にガーフィールの腕に抱きつき、旅館の中に引きずり込んでいく。
あまりの急な出来事に、他のエミリア陣営の面々は呆然とするが、アナスタシアが冷たい空気を出して、「ミミを誑かした子はちゃんとした子なん?」と怒りをぶつける。
ミミは、ガーフィールに恋慕の情を寄せていたのだ。
疲れがドッと顔に出たスバルの元に、オットーが戻ってくる。
ユリウスと再会
旅館の一室で、カララギ式の不思議な建物、様式に一同は驚いた。
元々、プリステラはホーシンが関わって建造された都市であり、ワフー建築を中心とした「カララギ式」の影響を多いに受けている、とオットーが説明する。
その話を聞き、スバルは「荒地のホーシン」も異世界転生してきた人物だと確信を強めた。
そこに、戸が開けられ、アナスタシアとユリウスが入っくる。
エミリアの探し物を持つ相手は
まずは、互いの陣営同士で自己紹介を済ませながら、牽制し合う。
途中、ベアトリスがユリウスに惹かれる一面があったが、これはユリウスの「誘精の加護」の影響によるものだった。
本題であるパックの依り代となる「魔晶石」についてエミリアが聞くと、アナスタシアは、「歌姫に心を奪われた男」と呼ばれる大商会の跡取り息子が持っていると話す。
竜船に乗船
アナスタシアの指示で動いていたヨシュアが戻り、エミリア達が滞在中に利用することのできる竜船を用意してくれる。
へータローの襲撃から逃げていたガーフィールを、オットーとエミリアが見つけ、ようやくエミリア陣営が揃った。
そして、竜船に乗り込み、商会を目指して出発する。
スバル離脱
スバルは船酔いをして、竜船を離脱して道に蹲っている。側にはベアトリスが心配そうに看病していた。
エミリア達は、アナスタシアが手配した会談に遅れるわけにはいかないと、水路で先に紹介に向かい、先に会談に臨むということになった。
スバルとベアトリスは、陸路で合流する手はずだ。
ベアトリスに連れられ陸路を進むと、美しい噴水のある自然公園にたどり着き、その先で歌が聞こえてくる。
スバル達が駆け寄ると、そこにはかつてロズワール邸に滞在して、エミリアやベアトリス、スバル、そしてレムを虜にした吟遊詩人リリアナの姿があった。
吟遊詩人リリアナとの再会
スバルとベアトリス、リリアナは再会を心から喜ぶ。
そして、「歌姫」がリリアナであることが分かると、自然に「歌姫に心を奪われた男」はキリタカであることが判明した。
キリタカは、元々大商会の跡取り息子だったが、この一年でこのプリステラを牛耳る商会の当主にまで出世していた。
リリアナは、一年前の論功式のことを聞き及んでいるといい、スバルに本当に英雄になられたとお祝いの言葉を伝えます。
しかし、スバルの胸にはレムのことがあり、英雄と呼ぶのは全てやり終えた後にしてくれ、その後なら全て話すから、と返しました。
リリアナの吟遊詩人としての目的は、「世界で最も新しい伝説」、英雄譚を最初に歌う人物になることであり、スバルが話してくれるという約束を、自分の願いが成就すると受け取って喜びます。
キリタカとの交渉へ
スバル、ベアトリス、リリアナは、第一区画と第二区画との間に立っている大きな建物、ミューズ商会の拠点に到着する。
ここで、リリアナは自分にゾッコンなキリタカに口添えをして、交渉を有利に導くと宣言しました
スバルも、禍転じて福と為す、かと感じて任せるが、応接室に入ったリリアナは、キリタカの話も聞かず独壇場で場を荒らしてしまう。
スバルがリリアナを羽交い締めにして止めようとすると、キリタカがリリアナに触るとな怒り、スバルに魔晶石を投げつけ、応接間ごと吹き飛ばす惨事となってしまった。
https://twitter.com/Rezero_official/status/1328110531442597888
第3章「意外な再会、来るべき再会、意図せぬ再会」ネタバレ
章タイトル通り“再会”づくしだけど、最大のサプライズはやっぱり剣聖ラインハルトだよな。ガーフィールが極限の不意打ちを放っても腕一本で止めて『久しぶりだね』って笑うの、強さの格が違いすぎて鳥肌。
そうそうそうなんだよ…!それと冒頭でエミリアがぶつかった全身真っ白の男、不気味な笑顔で見送るあのシーンが伏線で怖いの。ラインハルトがガーフィールを『エミリアの盾』と称えて握手を求めるのに後ずさりされちゃう距離感も生々しくて、新キャラとの化学反応が楽しい章なんだよね。
交渉がまとまる直前に邪魔された格好となり、オットーはスバルに憤慨するが、エミリアがそれをなだめた。
また、オットーは人脈を作るといい、エミリア達と別行動になる。エミリア達は、ゆっくりと陸路を歩きながら、水の羽衣亭に向けて歩を進めていく。
エミリアが、後ろにいる全身真っ白の男とぶつかってしまい、謝るが、男に危険を察知したスバルが間に入り、きちんとした謝罪もせぬままに距離をとった。
スバル達が曲がり角を曲がり終えるまで、男はエミリア達を不気味な笑顔で見つめていた。
水の羽衣亭の前での再会
スバル達が水の羽衣亭の前の近くまでくると、建物の前で言い争っているヨシュアとチンピラ風の男がいた。
スバル達が近づくと、チンピラ風の男は、王都のチンピラ三人衆トンチンカンの「チン」だとわかる。本人は「ラチンス」だと名乗り、呼ばれてきたのにヨシュアが邪魔をすると主張する。
スバルの後ろで、ガーフィールが別の場所、建物の入り口に最大限の警戒を放ち、男が現れた瞬間に部分獣化をして攻撃を放つ。
その極限の一撃を、男は腕を上げただけで止め、スバルに対して「久しぶりだね」と笑顔で笑った。
男は、騎士の中の騎士、「剣聖」ラインハルトだった。
待合室での再会
ガーフィールの行動に対して、エミリアがすぐに謝るが、ラインハルトは気にも留めていなかった。
そして、ガーフィールを「エミリアの盾」と称賛して、会いたかったと手を差し出す。
しかし、ガーフィールは、差し出された手に後ずさりしてしまった。
ランチスだけでなく、トンチンカンは全員フェルトの従者となっていて、今はフェルトとトンとカンは、三人でプリシテラ観光をしているということだった。ラインハルトはチンにフェルトに合流するよう命じる。
ヨシュアの案内で、エミリア一向とラインハルトは水の羽衣亭の中に再び入るが、アナスタシアは別の客人の対応で応接間におり、スバル達は待合室に向かう。
その途中、ガーフィールが落ち込んでいるが、ベアトリスは良い薬だから心配しなくても良いとスバルを諭した。
また、ラインハルトは自分に「猛毒」だから近づけないで欲しいと話す。
ラインハルトは、スバルに白鯨戦のことを後で詳しく教えて欲しいと頼み、スバルは了承する。
ヨシュアが待合室の扉を開くと、一人の先客がいた。ラインハルトの顔がこわばる。扉が開くと、そこにはヴィルヘルムがいた。
大広間で一堂に会する
大広間では、アナスタシア陣営、エミリア陣営、クルシュ陣営、フェルト陣営の主要メンバーが揃う。
アナスタシアは、それぞれの陣営に、1年経過したことでの情報交換ということで呼びかけたと話し、同じ日に重なったのは偶然だと説明した。
プリシラ陣営に対しては、完全に独自路線であり、渡せるお土産がなかったということで呼んでいないという。
フェルトとは「黒銀貨」の一件で貸しがあるといい、クルシュ陣営に対しては「暴食」の情報を渡す予定だと話した。
スバルが、レムの眠り姫を解決できる情報だと感じ、その場に立ち上がるが、事前にクルシュがアナスタシアに頼んでいたこともあり、スバルにもその情報が渡ることになっていた。
アナスタシアが、この旅館には大きい風呂があると説明すると、フェルトが今からすぐに行こうと宣言する。
そして、女性陣は全員で大きな風呂に向かうこととなった。
お風呂上がりのご馳走
夕方の時間となり、全員が大広間に再集合したところ、女性陣が浴衣姿でほんのり湯上りの色っぽい状態となっていた。
目の前には、ルグニカ王国では食べられない、海の幸、お刺身が並んでいる。
スバルが、食べ方を色っぽいエミリアやベアトリスに指南する。
プリステラでの、唯一の、幸せな夜の時間が流れていった。
夜月に照らされるヴィルヘルム
ベアトリスを寝かしつけて、スバルは旅館の中を散歩する。
中庭には、夜月に照らされるヴィルヘルムが佇んでいた。
スバルは、ヴィルヘルムの奥さんの話について水を向けると、ヴィルヘルムの妻への愛情がほとばしる。表情は、今でもテレシアに恋をしているかのようで、スバルはただただ憧れた。
ただし、ヴィルヘルムが自分の死ぬときは、妻を思って剣を振りながら死にたいと話すと、知人の死に過剰に敏感になっていたスバルは、そんなこと言わないでくれと震えてしまった。
ヴィルヘルムは、スバルとテレシアは似ていると話す。自分が望むよりも、広い範囲に手が届いてしまうと。
そして、スバルをいずれ多くの人を繋いで一人では成し遂げられないことを実現する男だ、と見込んだ。スバルは過大評価だと驚くが、ヴィルヘルムは、いずれ誰もがわかる、と断言する。
スバルは、ラインハルトとの関係に踏み込み、白鯨の話を聞きたがっていたことを伝える。
ヴィルヘルムは、過去の自分の言動に恥じ入って、分かってはいても謝る勇気を持てずにいた。
スバル、ヴィルヘルムの背中を押す。ヴィルヘルムは敵わないなと言った。
https://twitter.com/Rezero_official/status/1332249805339435008
第4章「うるさい静寂」ネタバレ
この章、嵐の前の最高の日常回だよな。エミリア陣営が旅先でもラジオ体操して、着物姿のアナスタシアにユリウスが見惚れて、各陣営でカララギ名物“ダイスキヤキ”=お好み焼きパーティー。スバルの現代知識がこういう所で和ませてくれる。
うん…!エミリア・ベアトリス・アナスタシアが作ると一様に炭になるの可愛すぎるの。でもタイトル『うるさい静寂』が不穏で、リカードもミミもヘータローも次々戻らない違和感がさらっと描かれてて——この幸せな喧騒が長く続かないって読者だけが知ってるから、余計に愛おしいんだよね。
早朝、ナイーブなガーフィールを除いて、エミリア陣営が集まる。
エミリア陣営は、旅先だろうと、必ず朝にはラジオ体操をするのだ。そうしながら、今日の予定について話し合う。
オットーは、再交渉の約束を取り付けに、ガーフィールを連れて午後にもう一度ミューズ商会に赴くことになる。
エミリアとスバルの同行は拒否されたため、二人とベアトリスは、昨日見つけた綺麗な噴水のある公園をお散歩することになった。
朝の出来事
フェルト、ラインハルトと合流したエミリア陣営は、大広間に移動する。
そこには「着物姿」のアナスタシアがいて、エミリア達がびっくりすると、アナスタシアがしめしめと喜ぶ。ユリウスは、ようやく隠されていた着物姿が観れたと、アナスタシアの美しさを絶賛した。
そこに、アナスタシア陣営についての報告の動きがあった。
リカードは今朝になっても戻っていない、ガーフィールを追いかけてミミも昨日の夜から戻っていない、それを聞いてへータローが今朝飛び出し、さらにそれを追いかけてティビーが飛び出した。
アナスタシアは状況を理解し、ヨシュアに大正門に大切な手紙を受け取りに行くようにと、へータローに任す予定だった仕事を依頼する。
そして、クルシュ陣営も朝食会場に姿を現し、カララギ名物「ダイスキヤキ」、いわゆる「お好み焼き」パーティーが始まった。
キリタカ放送
「ダイスキヤキ」は、エミリア、ベアトリス、アナスタシアにかかれば、一様に炭に変わる。
上手に作れるのは、スバル、オットー、ラインハルトで、ヴィルヘルムは苦戦を強いられていた。
スバルは、ヴィルヘルムに目配せをして、ラインハルトとの会話の糸口だと伝える。
ヴィルヘルムが逡巡し、勇気を出そうとした瞬間、都市中に響き渡る放送が始まる。
有事の際に放送を聞くことを習慣づけることを目的として、放送は毎朝行われているとのことだった。発案者がキリタカで、都市庁舎に放送のミーティアを寄贈したのもキリタカということだった。
キリタカが有能だということを、スバル、ベアトリス、エミリアは信じられなかったが、放送の声がリリアナを狂信的に紹介したことで、キリタカだと信じる。
そして、リリアナが「剣鬼恋歌、二幕」を歌い始めた。
歌の後で
大広間には緊張が走っていた。お好み焼きが焼かれる音だけがする。
ヴィルヘルムは、澄んだ表情で、覚悟を決め、言葉を紡ぐ。
ラインハルト、うまく焼けないから、焼き方を教えてくれないかと。
驚いたラインハルトは目を開いて、ヴィルヘルムを見る。そして、「はい、分かりました」と答える。
ラインハルトの表情は、これまで見たことのない、一青年としての純粋な笑顔が咲き開いていた。
大広間の扉が開き、酔っ払いの顔をした男が現れる。
「今さら都合が良すぎるだろう」と話した。
ハインケル・アストレアの登場
近衛騎士団副団長、ハインケル・アストレアに対し、大広間にいる全員が敵視を向けていた。
スバルはその中で最も感情的になり、尊敬するヴィルヘルムと友であるラインハルトの和解が邪魔されたことに憤慨した。
ハインケルは、スバルをかわしつつ、ラインハルトとヴィルヘルムについて言及する。
ラインハルトは、前剣聖のテレシアを死なせたと告げ、ヴィルヘルムが過去にそれを一番になじったと話した。
だから、今更和解するなんて、都合が良すぎると話していたのだ。二人が黙り込む。
エミリアを始め、フェルト、クルシュ、アナスタシアが、王の威容を持って、ハインケルに用件を聞く。
ハインケルは気圧され、たじろぐばかりだった。
プリシラ・アルとの再会
大広間に最後の王候補者「プリシラ」とアルが現れる。
プリシラは、間者から得た情報でプリステラで他の王候補が会談を持つと聞き、それを牽制しにやってきたという。
ハインケルについては、奴の方から近寄ってきて、面白そうだから連れてきたと話す。
フェルトは、アストレア領を地盤に活動しているが、領主はラインハルトではなく、まだ父のハインケルにあった。そのため、ハインケルがプリシラについたことを警戒する。
ハインケルは、自分が誰についたか分かったかといばると、プリシラがハインケルを一閃し、命を奪う直前でアルがそれを止めた。
プリシラは、民衆を思えばフェルト・ラインハルトが領土を治めるのが適切だろうという。
そして、満足したようにいプリシラは旅館を去っていった。
ユリウスとスバルが中庭で出会う
自分だけが冷静さを欠いていたと反省するスバルは、中庭でバッタリとユリウスに出会う。
ユリウスは、騎士らしさを重んじて、友がなじられる場面で感情的にもなれない自分の代わりに、ハインケルにスバルが怒りを表したことに感謝を伝えた。
スバルは、それを考えすぎだといい、心まで鎧をつけているんじゃねぇのかと感謝を突き返す。
ユリウスは、スバルにアストレア家の事情を打ち明ける。
ハインケルはお飾りの副団長であり、資質を上からも下からも疑われ、実務を行なっている姿は誰も見たことがない。
ヴィルヘルム、ラインハルトを抱えるアストレア家に叛意を持たれないようにするため、王国はするべき対策として、ハインケルを抱えていた。
ラインハルトが、一時期ハインケルに従属するような異常な時期があったため、その再来を恐れていると説明する。
また、ヴィルヘルムは前の近衛騎士団団長であり、15年前の皇族のご息女誘拐事件の担当をしていた。
ハインケルは、その誘拐事件への関与を疑われており、その捜索中に発令された白鯨討伐戦への任務を断って、代わりに母である前剣聖テレシアを推挙し、そして母を死なせた。
これが、アストレア家にまつわる物語のあらすじだった。
そして、ツカハラミノリ先生によるコミカライズ『氷結の絆』が登場!!
エミリアとパック、その始まりの物語をお届け!#rezero #リゼロ pic.twitter.com/KVRB3uPw0P— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) September 25, 2020
第五章「劇場型悪意」ネタバレ
そして章タイトル『劇場型悪意』、刻限塔の上に全身包帯の人物が現れて大罪司教“憤怒”担当が登場——平和な水門都市が地獄に変わる開幕の合図だよな。リリアナの歌とプリシラの踊りの幸福から一気に叩き落とされる落差が残酷。
そうそうそうなんだよ…!プリシラが『世界が自分のものになるのに所在を縛るのは無粋』ってリリアナの自由を認める器のデカさを見せた直後にこれだもん。Arc5プリステラ編は複数の大罪司教が“劇場型”に都市を人質に取る最悪の籠城戦——16巻のラストでその幕が上がる衝撃、何度味わっても震えるんだよね。
スバルは、エミリアとベアトリスと合流し、昨日見つけた噴水の公園に向かう。
リリアナの歌が聴ける可能性をエミリアに伝えると、パッとエミリアの表情に喜色が広がる。
噴水の自然公園から、歌と歓声が聞こえてきて、異常な盛り上がりを見せていた。
そこにはリリアナと観衆、そして情熱的な踊りを見せるプリシラがいた。
プリシラのお誘い
歌と踊りが終わり、観衆が感動を伝えながら去っていく姿を、リリアナとプリシラは満足気に見ていた。
プリシラの様子に驚くスバル達だったが、リリアナの歌には価値があると言い、自分の屋敷に来ることを提案する。
しかし、リリアナは吟遊詩人のあり方を高らかに謳い、それをはっきりと断った。
そのことに怒りを見せず、理解を示すプリシラに、スバルとエミリアはますます混迷を深めていく。
プリシラは、世界が自分のものになるのに、価値あるものの所在を縛るのは無粋だと説明した。
リリアナの一曲
リリアナがエミリアとプリシラの陣営の仲を取り持とうと、自分が一曲披露すると話す。
その言葉にエミリアとプリシラ、ベアトリスは、並んで座った。
リリアナに催促され、スバルは歌の後の飲み物とお茶菓子を買いに出かける。
大罪司教「憤怒」担当が登場
お茶菓子と飲み物を買い終わり、噴水公園に戻る道、時計を示す「刻限塔」の前でスバルは「チン」と再会する。
周囲がにわかにざわつき、刻限塔の上を見上げると、全身を包帯で巻いた怪しい人物がそこにいた。
その人物は、お騒がせしております、と恭しく口上を述べ、大罪司教「憤怒」担当、「シリウス・ロマネコンティ」と名乗った。
気持ち悪い死
シリウスが名乗った後、魔女教の言葉に周囲は一気に警戒を強める。
目を離せば、その次の瞬間には死が訪れると、その場にいる誰もが同じような警戒心を抱いた。
しかし、シリウスが話していくうちに、周囲は安堵してシリウスを「話せる奴」だと感じ、軽口まで叩いてシリウスをからかうような声が飛ぶ。
シリウスが、愛の確認作業に協力して欲しいと、包帯巻きにした「ルスベル」を衆目の眼前に持ってきた。
そして、ルスベルは幼馴染の「ティーナ」の身代わりに自分の元にきたのだと説明する。ルスベルは涙を流している。
周囲は、スバルも、ルスベルは勇気のある良い奴だと叫び、シリウスに感動をありがとう!と叫ぶ。
シリウスはそれに歓喜する。ルスベルは助けてと叫ぶ。周囲は歓喜し、万雷の拍手で迎える。
シリウスがルスベルを刻限塔から落とし、ルスベルは地面に激突し、命を落とす。ルスベルだったものを見たスバルは、そこで命を落とした。
親水公園でリリアナが再び
目覚めたスバルに、リリアナがお茶菓子と飲み物を買ってくるように頼んでいる。
スバルは、死に戻りする寸前の記憶を思い出し、自分が自分でなくなった世界に気持ち悪さを感じて嘔吐しそうになる。
こうして、水門都市プリステラでの過酷な運命が始まった。
次巻、第17巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
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