「Re:ゼロから始める異世界生活」第2章「屋敷の一週間編」は、王都での激闘を経たスバルがロズワール邸へと招かれ、エミリア陣営の一員として“異世界二週目”を歩み始める章です。原作小説では第3巻〜第5巻、アニメ第1期では第4話〜第11話、累計尺としては全2クール25話の中でも実に8話分を占める、リゼロ序盤の山場と言っていいでしょう。
第1章「王都の一日編」が一日に閉じられた極限のループだったのに対して、第2章は“一週間”という時間軸の中で、ロズワール邸の人間関係・呪いの霧・マジカルビースト・呪術師の正体・レムとの和解という重層的な謎が並走します。本記事では、原作小説の流れに沿って第2章のストーリーを完全網羅し、ループ詳細・名シーン・伏線・第3章への接続まで一挙に解説します。第2章のラストまでネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
【ネタバレ注意】
本記事は「Re:ゼロから始める異世界生活」第2章「屋敷の一週間編」の核心的なネタバレ(呪い・死亡・犯人・レムとの和解)を含みます。原作小説3〜5巻、アニメ1期4〜11話の内容を扱いますので、未読・未視聴の方はブラウザバックを推奨します。
第2章「屋敷の一週間編」基本情報
まずは第2章の全体像を整理しておきましょう。第1章のラストで王都の路地裏でエルザに刺殺されたスバルは、フェルトとの取引を済ませたエミリア・パックに救出され、王都の癒者ガストンの治療と、ロズワール辺境伯の魔法による治療を経て、辺境伯領アーラム村に隣接するロズワール邸に運ばれます。スバルが目を覚ましたところから、第2章の本編が幕を開けます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 章タイトル | 第2章「屋敷の一週間編」 |
| 原作小説 | 3巻〜5巻(一部4巻範囲を中核に) |
| アニメ第1期 | 第4話〜第11話(全8話) |
| 主要舞台 | ロズワール邸/アーラム村/メイザース領の森 |
| 主な敵 | ウルガルム(呪いを操るマジカルビースト) |
| 死に戻り回数 | 書籍版で4回(Web版でも4回) |
| 新規登場キャラ | レム、ラム、ベアトリス、ペトラ、ロズワール(本格登場) |
| キーワード | 呪い、マジカルビースト、魔女の残り香、ベアトリスの書庫、私を、買ってくれませんか |
第2章は、スバルが「死に戻り」を自分の能力として確信的に運用し始める最初の章でもあります。第1章では“事故的に”ループに巻き込まれていたのが、第2章では「死ぬ→セーブポイントの位置・条件を分析する→次のループで仮説を検証する」というRPG的ロジックが本格的に立ち上がります。同時に、サテラ=魔女の残り香、契約精霊、四大精霊といったリゼロの世界観の根幹要素も、レム・ラム・ベアトリス・パックといった新キャラを通じて一気に開示されていきます。
主要登場人物(第2章で本格活躍するキャラ)
ナツキ・スバル
第1章でフェルト・エミリアを救った後、第2章ではロズワール邸でメイドの仕事を覚えながら、エミリア陣営の一員として実績を積もうと足掻く。ループの中で複数回殺害され、自身の死に戻りを「能力」として自覚していく。第2章後半では、エミリアへのプロポーズに近い「私を、買ってくれませんか」を発するなど、感情の起伏が大きい。
エミリア
王都での借りを返すべく、スバルを邸宅に招いた半エルフの少女。ロズワール邸では、王選候補者として勉強と精霊術の鍛錬に励みつつ、スバルの面倒見役を引き受ける。彼女は街でデートの約束をしたり、誕生日(とされる日)にスバルから贈り物を受け取ったりと、本作で随一の柔らかな表情を見せる章でもある。
パック
エミリアの契約精霊にして“大精霊”。第1章末で姿だけ見せていた彼が、第2章で本格的に動き出す。スバルにとっては「義父」を自称してくる小型の灰色猫で、エミリアを溺愛する一方、彼女の身の安全に関わる事態には「世界を凍らせる」レベルの実力を発揮する。第2章では、後述する“凍結エンド”の片鱗が描かれる。
レム
双子メイドの妹。青髪・額の角は折れている。一見おとなしい給仕係に見えるが、亜人種「鬼族」の生き残りであり、戦闘では巨大な鎖付きモーニングスター(鉄球)を振り回す。スバルにまとわりつく“魔女の残り香”を敏感に察知し、第2章前半では何度もスバルを直接・間接に殺害する張本人となる。後半、彼女との和解こそが第2章最大のクライマックス。
ラム
双子メイドの姉。桃髪・額の角は折れている。本来は鬼族の中でも“双角の天才”だったが、過去の事件で角を折られ、本来の力を出せない状態。妹のレムを溺愛しており、スバルに対しては姉として常に冷ややかなツッコミを入れ続ける。料理が苦手・大雑把・低血圧というギャグ要素も色濃いが、戦力としても侮れない。
ベアトリス
ロズワール邸の禁書庫「禁書庫」を守る、見た目幼女・実年齢400歳超のドリル状ロールヘアの少女。陰陽(オン・ミョウ)魔法の使い手で、特に空間を操るシマー魔法を得意とする。第2章では「あの方」と呼ぶ誰かの命令で禁書庫を守り続けており、スバルにそっけない態度を取りながらも、瀕死状態で逃げ込んだスバルを治療してくれる重要キャラ。
ロズワール・L・メイザース
梅紋様のピエロメイクが特徴的な辺境伯。エミリアの後援者であり、王選における陣営トップ。第2章では、屋敷の主としてスバルの去就を判断する立場に立つ。彼が王選で“何を見ているのか”は第2章ではほぼ伏せられているが、エミリアとスバルを守る大魔法使いという表の顔と、「福音書」を信じる狂信者の裏の顔のコントラストが、後の章への大きな伏線となる。
ペトラ
アーラム村の元気な少女。第2章のループの中で、スバルが村人たちと交流するパートで初登場。後の章で重要な役割を果たすが、第2章では「スバルの大ファン」として登場し、おじさんの将来を語る生意気な発言で笑いを誘う。
エルザ・グランヒルテ
第1章でスバルを殺した“腸狩り”の暗殺者。第2章本編には直接登場しないが、後半のあるループでロズワール邸を襲撃する“ある人物”の言及や、回想として現れる。彼女が第2章の終盤・第4章に再び戻ってくることを匂わせる伏線が随所に張られている。
第2章のループ詳細:4回の死と覚醒
第2章では、スバルは合計4回死亡し、5週目で章のクライマックスを迎えます。各ループの詳細を整理します。なお、書籍版・Web版で細部の死因が違う部分もありますが、ここでは原作小説(書籍版)に準拠します。
ループ1:呪いによる衰弱死
傷を癒したスバルは、ロズワール邸でメイドの見習いとして仕事を始める。レム・ラムからは厳しい目を向けられながらも、なんとか屋敷の生活に馴染み、エミリアと街でデートをする約束まで取り付ける。だが、ある朝、スバルは目を覚まさない。呼吸が止まり、心臓が衰弱しきった彼は、原因不明のまま死に至る——そして死に戻り。
このループの終わり、スバルが最初に直面したのは「セーブポイントが王都ではなくロズワール邸の起床時に変わった」という事実。第2章におけるルール変更がここで宣言される。同時に「自分はなぜ死んだのか?」を読者と共に推理し始める。
ループ2:レムによる撲殺
2周目のスバルは、自分が屋敷で発症する“何か”を恐れて、村に頻繁に下りる、変な行動を取り始める。屋敷の住人と距離を取ろうとする彼の挙動は、結果としてレム・ラムからの“魔女の残り香”への警戒を一気に強める結果に。眠っていたスバルの寝室にレムが現れ、巨大なモーニングスターでスバルを撲殺する。
原作の描写は静謐で恐ろしい。レムが寝顔を見ながら、囁くように「魔女教徒さん」と呼びかける一連の場面は、リゼロのホラー演出の中でも屈指の名シーン。ここでスバルは「屋敷で死ぬ理由は2系統ある——呪いと、レム・ラムの不審」という二段構造を理解する。
ループ3:森でレム・ラムに討たれる/呪いの混合死
3周目では、呪いの正体を探るために森に入り、原因らしきマジカルビーストと接触する。だが、スバルが森から戻った夜、レム・ラムから魔女教徒として討たれる。書籍版ではこの周回で、ラムによって斬られたあと、呪いも作用し、複数死因の重ね掛けでスバルが息絶える描写が印象的。
このループの終わりに、スバルは「呪いの発生源・マジカルビーストの正体・双子の不信感、3つを同時に解決しないと、屋敷の一週間は終わらない」という根本問題に到達する。
ループ4:禁書庫への逃避とパックの世界凍結
4周目では、瀕死のスバルがベアトリスの禁書庫へ逃げ込むという原作随一の有名シーンが展開される。ベアトリスの治療を受けつつも、屋敷には“呪いと暗殺”の二重の影が忍び寄り、最終的にエミリアが命を落とすルートに突入する。エミリアの死を引き金にパックが激怒し、「世界を凍らせる」大魔法を行使。スバルは凍結する世界の只中でパックに殺されるという、リゼロ屈指の絶望ループでこの周を閉じる。
このループでスバルが手にしたのは、「エミリアの命を守ることが第2章の最終ゴール」という確信と、「自分が信頼を勝ち取らない限り、屋敷の一週間は破滅で終わる」という痛切な悟り。
ループ5(最終周回):和解・呪いの解消・章のクライマックス
5周目で、スバルは作戦を全面的に変更する。「自分の不審な行動が呪いを呼び込んでいる」と仮定するのではなく、「レム・ラムに正面から疑念を晴らし、村人と共闘して呪いの元凶を倒す」という王道アプローチに切り替える。アーラム村の人々に状況を説明し、村ぐるみで森のマジカルビーストを探す動きを取り、さらにラムに直接“魔女の残り香”の事実関係を尋ね、自分が魔女教徒ではないことを示そうとする。
そしてクライマックス、スバルは森でウルガルムと相対し、レムを救うために単身、絶望的な戦闘へ突入する。負傷しながらも仲間を信じ続けるスバルの姿に、レムは長年燻ぶっていた“鬼族としての過去のトラウマ”と向き合い、ついに彼を本物の仲間として受け入れる——これが第2章のフィナーレ「ゼロから」のシーン群。
呪いの正体:マジカルビースト「ウルガルム」
第2章でスバルを衰弱死させた呪いの正体は、メイザース領の森に潜むマジカルビースト「ウルガルム(黒妖犬)」。文字通り犬型の魔獣で、群れで生息し、視線を合わせた相手にじわじわと体力を吸う呪いを刻む。直接の戦闘力は強くないが、呪いの遠隔発動という凶悪な特性から、放置すると村ひとつを衰弱死させかねない厄災として描かれる。
厄介なのは、呪いの“発動条件”がループごとに微妙に変動する点。スバルがウルガルムと“視線を合わせた”ループでは即日死、間接的に魔力線をひっかけられただけのループでは2〜3日かけて衰弱死、というように、症状の出方が違うことから、序盤のスバルは呪いの正体を特定できずに苦しむ。原作小説では、この“呪いの曖昧な発動”を通じて、リゼロにおける魔法体系——マナ・ゲートからの吸引、術者の手のひらに残る紋——のロジックが丹念に解説されており、リゼロ世界観の入門として非常に重要な章でもある。
また、ウルガルム討伐の作戦立案では、スバルが村人とラム・レムの戦力をどう組み合わせるかという“RPG的パーティ運用”が描かれる。レムの巨大モーニングスター、ラムの風魔法(フーラ)、村人たちの檻網、そしてスバル自身のおとり役——という分担で、限られた戦力を最大化する展開は、リゼロ序盤におけるバトル演出のひとつの完成形と言って良い。
第2章で重要なのは、ウルガルム単体は“ボス”ではなく、その背後にもっと大きな存在の影があるとほのめかされる点。第2章ではマジカルビーストの群れと、それを誘引した可能性のある“何者か”の気配が伏線として残され、後の章——特に第4章「永遠の契約」におけるロズワール家の闇——へと繋がっていく構造になっている。実は森の魔獣を呼び寄せていた“黒い影”についての真相は、第4章「聖域編」で衝撃的な形で明かされるので、第2章のこの伏線は早めに頭に入れておきたい。
レムとの和解:第2章最大のクライマックス
鬼族としてのレム・ラム
レム・ラム姉妹は、伝承上の絶滅亜人「鬼族」の生き残り。鬼族はかつて、額に二本の角を生やし、戦闘では人外の力を発揮する種族として恐れられていた。だが、ある夜——魔女教の襲撃により村が滅び、ラムの角が折られ、レムは姉を守ろうとするうちに姉のコンプレックスを背負って生きるようになる。第2章では、この“過去の襲撃”がレム・ラムの言動の根底に流れる重低音として描かれる。
レムが見ていた“魔女の残り香”
レムは嗅覚が鋭く、スバルにまとわりつく“魔女の残り香”——嫉妬の魔女サテラの気配——を初対面で察知する。鬼族の村を滅ぼした魔女教との関連を強く疑った彼女にとって、スバルは「過去のトラウマの再来」そのもの。だからこそ、レムはスバルを邸宅で殺害しようとするのだ。
「俺はレムにも、ラムにも、エミリアにも、信じてもらえなくていい。それでも俺はここにいるから」
第2章のラスト、満身創痍のスバルがレムに向かって語りかけるシーン。原作小説第5巻の核心であり、リゼロ全編でも有数の名場面。スバルは「自分は魔女教徒ではないが、信じてもらえなくてもいい。代わりに、自分が誰のために何をしているのかをずっと示し続ける」という、自己卑下と覚悟の混じった独白を口にする。この言葉がレムの中で“過去の襲撃”を解凍し、彼女はスバルを“ヒーロー”として見るようになる。
「ナツキ・スバルくんは、レムのヒーローです」
そしてレムからの返答、「ナツキ・スバルくんは、レムのヒーローです」。ここから、リゼロという作品の象徴的フレーズが生まれる。レムにとってスバルは魔女教徒ではなく、自分を救った英雄。彼女のこの宣言が、後の章での“レムというヒロイン像”を決定づけ、ファンの間でも不動の名シーンとして語り継がれている。
このシーンの構造的な美しさは、「スバルが自分自身を“ヒーローではない”と否定したまさにその直後に、他者から“ヒーローだ”と承認される」という反復にある。リゼロはこの先、何度もこの構造——“自己卑下するスバル/他者からの承認”——を繰り返し描くが、その原型がここに刻まれている。「俺はヒーローじゃない」と言い続けるスバルを、レムが「あなたは私のヒーロー」と何度も引き上げる関係性は、リゼロという物語の根幹にある“他者によって支えられる主人公像”そのもの。第2章を読み返すたびに、この構造の深さに気付かされるはずだ。
レムとラムの“順序逆転”
第2章のもう一つの大きな転換点は、双子の中で“優位に立つ側”が逆転することだ。元々、ラムは“双角の天才”として家族の中心であり、レムは姉の影で生きる存在だった。だが、角を折られたラムが本来の力を失った今、姉妹の関係性は微妙に逆転しつつある。第2章ラスト、レムが“ヒーローを得た側”として一歩を踏み出すこの瞬間こそ、双子の関係性が新たな段階に入る分水嶺。第3章以降、レムが陣営の参謀役・スバルの最大の理解者として動き始める伏線が、ここで張られている。
ベアトリス・パック登場の意義
ベアトリスの初登場と禁書庫
第2章は、ロズワール邸の禁書庫に住むベアトリスの初登場章でもある。彼女は「あの方」(第3章以降で正体が示唆される)の命を受けて禁書庫を400年守り続けている存在。スバルとは初対面のはずなのに、なぜか妙に懐かしげで複雑な目線を向けてくる。
ベアトリスは第2章のループの中で、瀕死のスバルを禁書庫に迎え入れて治療する。「あなたを助ける義理はない」と言いつつ、結局は手当をしてしまう、リゼロ屈指のツンデレ。ベアトリスの“契約”の謎は第4章まで持ち越されるが、第2章ですでにスバルとの関係性の伏線が散りばめられている。
パックの“世界凍結”という伏線
第2章のループの中で描かれるパックの“世界凍結”は、第3章以降の伏線として極めて重要。エミリアが死亡した瞬間、世界を凍らせるレベルの怒りを発動する大精霊パックの存在は、エミリアという人物の重要性、そして第3章「Truth of Zero」におけるパックの選択へと繋がっていく。第2章での“あの凍結ループ”を読んでおくと、第3章以降の展開がぐっと深く読み込める。
第2章 名シーン5選
1. レムの寝顔越しの「魔女教徒さん」
2周目、眠るスバルに対してレムが囁く「魔女教徒さん」。リゼロのホラー演出の頂点とも言える静謐な恐怖シーン。アニメ1期5話で映像化され、レムの表情と声優の水瀬いのり氏の演技が、視聴者に決定的なトラウマを与えた名場面。
2. 禁書庫でのベアトリスとの初対話
「ここはあなたが来る場所じゃないかしら」「あなたを助ける義理はないのよ」と冷たく突き放しながら、結局は治療してしまうベアトリス。彼女の400年にわたる孤独を予感させる初登場の名シーン。
3. パックの世界凍結エンド
エミリアが死亡したループで発動するパックの“世界凍結”。リゼロの世界観における“契約精霊の暴走”の凄まじさを象徴する場面で、視覚的にも凄まじいインパクトを残す。スバルにとっては、もはや“エミリアを死なせること自体が世界の終わりに直結する”という事実を突きつけられた瞬間でもあり、パックを単なるマスコットから“エミリアを守る最強の盾”として再定義した名場面。アニメ第9話Bパートのこのシーンは、白く凍りついていく屋敷の階段とパックの低い声色の演技も合わさって、視聴者に強烈な“凍結トラウマ”を刻み込んだ。
4. 「私を、買ってくれませんか」
クライマックス前夜、エミリアに対してスバルが告げる、プロポーズに最も近いセリフ。エミリアという半エルフの“買われない人生”の文脈を踏まえると、ただの愛の告白ではなく、彼女の存在そのものを肯定する重い言葉として響く。エミリアが第3章「Truth of Zero」で背負わされる出自の重み——“嫉妬の魔女サテラ”との因縁、半エルフとして迫害されてきた100年の孤独——を予習しておくと、このセリフが第2章の時点でどれほど予言的だったかが理解できる。
5. 「ナツキ・スバルくんは、レムのヒーローです」
言わずと知れたリゼロ最強の名セリフ。第2章のすべての伏線、すべてのループ、すべての和解がこの一行に収束する。リゼロという作品が“レム神話”として広まる起点となった瞬間。原作・アニメを通じて、ファンアートやSNSで最も引用されるセリフのひとつであり、レムというキャラクターを“2010年代後半の二次元ヒロインの頂点”に押し上げた決定打となった。スバル自身が「俺はヒーローなんかじゃない」と何度も自己卑下していた中で、それでも“他者からヒーローと呼ばれる”という構造が、リゼロの主人公論を一気に深化させた。
番外:エミリア・スバルの“屋敷を歩く小さなデート”
5周目、和解後にスバルとエミリアがロズワール邸の庭園を二人で歩く小さなシーン。第3章以降の重い展開を知っている読者にとっては、第2章のこの“穏やかな一瞬”こそが、スバル&エミリアにとって数少ない安らぎの時間だったと気付かされる、しんみりした名場面。
第2章で張られた主要伏線
| 伏線 | 第2章での描写 | 回収章 |
|---|---|---|
| ベアトリスの「あの方」 | 禁書庫を守る理由を匂わすが正体は不明 | 第4章 |
| ロズワールの本心 | 表向きはエミリア陣営だが妙に超然 | 第4章〜第6章 |
| レム・ラムの“折れた角” | 過去の魔女教襲撃が示唆 | 外伝・第3章 |
| パックの“契約条件” | エミリア死亡時の凍結が伏線 | 第3章 |
| 魔女の残り香 | レムが察知、スバルへの不信の根拠 | 第3章以降随時 |
| マジカルビーストを呼んだ何者か | 森のウルガルムを“誰が誘引”したか | 第4章 |
| 「私を、買ってくれませんか」 | エミリアの背景の重さ | 第3章「Truth of Zero」 |
これらの伏線は、第3章「王選開始と白鯨討伐」へと地続きで繋がっていく。第2章単体でも一つの小さな完結を見せる構成だが、リゼロ全体の中では中盤への“助走”として、極めて重要な機能を担っている。
アニメ版(第1期)対応話数
| アニメ話数 | サブタイトル | 第2章対応範囲 |
|---|---|---|
| 第4話 | 役立たずを使い果たす | 第2章序盤・ロズワール邸到着 |
| 第5話 | 朝の触れ合いと予感 | レム・ラム本格登場、初ループ |
| 第6話 | 愚者と寄ってたかって | 2周目、レムによる暗殺 |
| 第7話 | ナツキ・スバルの初めてのおつかい | 3周目、村との交流 |
| 第8話 | 異常の中の友愛 | 3〜4周目、呪いの正体探求 |
| 第9話 | たがやす音 | 4周目、エミリア死亡・パック凍結 |
| 第10話 | 鬼がかりし最高の朝食 | 5周目、レム・ラムとの和解 |
| 第11話 | 狂気の外側 | 第2章クライマックス、ヒーロー宣言 |
原作小説3巻〜5巻のうち、特に4〜5巻に山場が集中するため、アニメ版でも8話〜11話の演出に最も力が入っている。アニメ第11話Bパート「鬼がかりし最高の朝食」〜「狂気の外側」の流れは、リゼロ第1期の代表エピソードとしてファンの間で語り継がれている。
第3章への繋ぎ:王選開始と陣営の登場
第2章のラスト、レムとの和解を経たスバルは、ロズワール邸の正式な使用人として、エミリア陣営の戦力に組み込まれる。レム・ラム・ベアトリス・ロズワール、そしてアーラム村の人々という“小さな家族”を手にしたスバルだが、第3章では一転して「王選」という大きな政治舞台に放り込まれる。
第3章「Truth of Zero」では、王選候補者5名(エミリア/プリシラ/クルシュ/アナスタシア/フェルト)と、彼女たちを支える騎士・商人・陣営が一気に勢揃い。さらに白鯨討伐戦・魔女教との初遭遇・「ペテルギウス・ロマネコンティ」との死闘という、全25話にも及ぶ大長編が幕を開ける。第2章で築いた“絆”が、第3章で容赦なく試される構造は、リゼロ序盤の最大の見せ場と言える。
特に第3章では、第2章ラストでスバルが手にした「レム・ラム・エミリア・ベアトリスとの絆」が一度根底から崩される展開が用意されている。第2章で“ヒーロー”と呼ばれたスバルが、第3章では“偽物のヒーロー”として叩き落とされ、再び“ゼロ”からやり直す——という構造的反復は、長月達平氏の作劇手法の真髄。第2章を“絆獲得編”、第3章を“絆喪失編”として対比的に読むと、リゼロという作品の構成美が一段とクリアに見えてくる。
また、第2章で出会ったベアトリスの“あの方”の正体、ロズワールの真意、レム・ラムの過去の全貌は、第3章〜第4章にかけて段階的に明かされていく。第2章を読み込むほど、第3章以降の伏線回収が痛快になる構造になっているので、可能であれば第2章を一気読みした上で第3章へ進むのがオススメだ。
最新44巻まで発売中(MF文庫J)
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まとめ:第2章は“絆と覚悟”が刻まれる序盤の山場
第2章「屋敷の一週間編」は、リゼロという作品が“異世界転生もの”の枠を完全に飛び越え、「絆と覚悟の物語」へと変貌する転換点です。スバルが死に戻りを“能力”として自覚し、レム・ラム・ベアトリス・ロズワールというロズワール邸の家族を手にし、エミリアへの想いを「私を、買ってくれませんか」という形で言語化していく——その過程の重さこそ、リゼロが多くのファンに支持される理由そのもの。
そして何より、レムの「ナツキ・スバルくんは、レムのヒーローです」という一行が、リゼロという作品をひとつのレベルに押し上げた事実は、第2章を読む全ての人が共有する感動でしょう。第3章「Truth of Zero」へと進む前に、ぜひ第2章の細部を振り返ってみてください。すべての伏線が、後の章でしっかりと回収されていく快感を味わえるはずです。
原作小説3巻〜5巻の重厚な展開を、アニメ版1期4話〜11話で“完璧に”映像化したリゼロ第2章。原作未読の方はAmazonで小説版を、アニメ版未視聴の方はDMM TVで第1期を、ぜひ一度通しで体験してみてください。第3章以降の物語が、何倍にも深く響くことを保証します。
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