「リゼロ」第五章「水の都と英雄の詩」(Arc5)で水門都市プリステラを襲った魔女教大罪司教──その暴食担当として、兄ライ・バテンカイトスと並んで描かれるのがロイ・アルファルド(Roy Alphard)です。Arc5二番街制御塔奪還ルートでヨシュア・ユークリウスの名前と記憶を喰い、その情報を起点にユリウス・ユークリウスの「名前」をも奪い去った──Arc5でユークリウス兄弟を最も深く傷つけた張本人。本記事では、ロイの正体・権能・暴食三兄妹の中での役割分担・Arc5での具体的な行動・撤退までを、原作とWeb版の記述を踏まえて体系的に整理します。
関連記事:ロイ・アルファルド総合プロフィール/ライ・バテンカイトス/ルイ・アルネブ
Arc5の予習・復習にあたっては、アニメ3期「襲撃編」の二番街シーンを合わせて確認するのがおすすめ。文章では追い切れない「悪食」のテンションと蝕の演出を、映像で補完するとロイの不気味さがより立体的に伝わります。
ロイ・アルファルドのプロフィール(Arc5時点)
ロイ・アルファルドは、暴食の大罪司教を構成する三兄妹のうちの一人で、自称「悪食(あくしょく)」。兄のライ・バテンカイトスが「美食家」として素材の質に拘るのに対し、ロイは量と頻度を最優先する貪欲な大食いとして描かれます。三兄妹で唯一肉体を分離して単独行動を取れるのもロイで、Arc5プリステラ戦では兄ライと別行動を取る場面が随所で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ロイ・アルファルド(Roy Alphard) |
| 所属 | 魔女教/大罪司教「暴食」担当(三兄妹の一人) |
| 担当人格 | 悪食(あくしょく) |
| 権能 | 蝕(しょく)── 月食(記憶を喰らう)/日食(名前と肉体特性を喰らう) |
| 三兄妹での位置 | ライ(長兄)/ロイ(次兄/中間)/ルイ(末妹) |
| 性格・口調 | 軽薄で享楽的、戦闘中はおどけながら相手を煽る |
| 戦闘特性 | 肉体分離して単独行動可能。喰った記憶から無数の剣技・魔法を再現 |
| 声優(アニメ) | 関 智一 |
| 初登場 | Arc5プリステラ攻防戦(二番街制御塔) |
| Arc5での担当 | 水門都市プリステラ二番街制御塔(兄ライと連携) |
| Arc5での主犯行為 | ヨシュア・ユークリウスの記憶+名前喰い/ユリウスの名前喰い |
| Arc5での結末 | プリステラから生還し撤退(Arc6プレアデス監視塔へ転戦) |
ロイの特異性は、何といっても「量を喰うこと自体に価値を見出す」姿勢にあります。兄ライが「美味そうな獲物」を選別して仕留めるのに対し、ロイは標的の素性に頓着しない。強者でも弱者でも「居るなら喰う」という雑食性こそが、Arc5二番街で起こった悲劇の根本原因です。
暴食三兄妹(ライ・ロイ・ルイ)の役割分担
ロイの位置付けを正しく理解するには、まず暴食の魔女因子が三人で一つに分割保持されているという前提を押さえる必要があります。これはダフネ由来の魔女因子の中でも特殊な運用形態で、七大罪魔女の全体像を踏まえても異例の構造です。
三人の人格と担当範囲(Arc5時点)
| 司教 | 続柄 | 担当人格 | 哲学 | 象徴的なArc5行動 |
|---|---|---|---|---|
| ライ・バテンカイトス | 長兄 | 美食家 | 素材を吟味し最良のタイミングで頂く | 沈黙の計を破った標的を選定(Arc5二番街連携) |
| ロイ・アルファルド | 次兄 | 悪食 | 選り好みせず数で満たす | ヨシュア襲撃/ユリウスの名前喰い実行 |
| ルイ・アルネブ | 末妹 | 飽食 | 無数の記憶を貪り味の差を見失う | Arc5では出番少/Arc6魂の回廊で本格登場 |
三人は別々の人格として描かれますが、基本的には一つの肉体に交代で「居る」形を取ります。ただしロイだけは独自に身体を分離して別行動できるという例外仕様で、Arc5プリステラの二番街ではライと並走して一度に二人分の戦力を投入する形になりました。
なぜロイは「悪食」と呼ばれるのか
料理に喩えるなら、ライは三ツ星レストランのシェフ、ルイは味覚が摩耗した過食者。それに対しロイは大食い大会のチャンピオンのような立ち位置です。質に拘る兄を「お行儀がいい」と冷笑し、自分は「量を稼ぐ」「数をこなす」ことで暴食という大罪を体現しようとします。
この姿勢は戦場では極めて厄介で、ライが手を出し渋るような「特に美味そうではない」標的でも、ロイは構わず喰らいに行きます。ヨシュア・ユークリウスがArc5で襲撃された理由は、まさにここにありました。彼自身は王選候補でも騎士団最強でもない──しかし兄ユリウスの情報源として「数のうち」の標的にされたのです。
権能「蝕」の二系統──月食と日食
暴食三兄妹の権能「蝕(しょく)」は、対象を物理的に食べるのではなく、対象の「存在」を構成する二本柱──「記憶」と「名前」を奪い去る非物質的な能力です。蝕には大きく分けて「月食」と「日食」の二系統があり、ロイ・アルファルドは両方を使い分けます。
月食(げっしょく)──記憶を喰う
「月食」は対象の記憶を引き出し、自分のものとして取り込む能力です。三兄妹はこの月食を介して、過去の英雄や剣豪、魔法使いたちの剣技・魔法・経験を自在に再現できます。ロイが戦場で繰り出す多彩な武芸は、すべて「他人の記憶を喰った」結果として手に入れたものです。
月食を受けた人物は、本人の自意識こそ残るものの、過去の記憶・スキル・知識を完全に失います。Arc3末でクルシュ・カルステンが受けたのはこの被害で、彼女は剣士としての技能を一夜にして喰われ、Arc5でも記憶喪失のままプリステラに居合わせることになります。詳細はクルシュのArc5被害とArc6の状況を参照してください。
日食(にっしょく)──名前と肉体特性を喰う
もう一方の「日食」は、対象の「名前」を奪い、世界からその存在を抹消すると同時に、対象の肉体的特性(種族能力・加護・体格)まで自分に取り込む恐ろしい能力です。名前を喰われた者は、本人の自意識は残るものの、家族・友人・主君を含むあらゆる他者の記憶から消滅します。
日食には大きなデメリットがあり、長期使用すると術者の自我そのものが取り込んだ「名前」に侵食され、自己を見失うとされています。そのため兄ライはこの日食を慎重に温存し、使い手としては末妹ルイ・アルネブが最も自由に振るえると原作で示唆されます。とはいえ、Arc5でユリウスの名前を喰った実行者は、ロイ・アルファルドです。
権能の発動条件と「沈黙の計」
蝕の発動は、対象の名前を呼ぶ/対象が自ら名乗ることが起点になります。これを逆手に取ったのがArc5でアナスタシア陣営とエミリア陣営が用意した「沈黙の計」です。プリステラに突入する全員が「本名を口にしない」「呼びかけは偽名・あだ名で行う」というルールを徹底することで、暴食の権能を可能な限り無効化しようと試みました。
しかしユリウスは、騎士としての矜持から戦場で正々堂々と本名を名乗ってしまいます。その情報は、ロイ・アルファルドが先んじて喰っていた弟ヨシュア・ユークリウスの記憶と結びつき、ロイはユリウスの「名」を完全に把握。沈黙の計は破られ、Arc5の悲劇は決定的なものになります。
Arc5プリステラ攻防戦におけるロイの行動
Arc5「水の都と英雄の詩」は、水門都市プリステラに四人の大罪司教──色欲カペラ・暴食ライ/ロイ・強欲レグルス・憤怒シリウス──が同時侵攻するという、シリーズ屈指の大規模襲撃編です。Arc5全体のまとめと合わせて読むと、ロイの担当範囲と他司教の動きが立体的に理解できます。
プリステラ四街区と暴食の配置
| 水門制御塔 | 担当大罪司教 | 主な迎撃メンバー |
|---|---|---|
| 一番街 | 色欲:カペラ・エメラダ・ルグニカ | ガーフィール/ヴィルヘルム |
| 二番街 | 暴食:ライ/ロイ(バテンカイトス&アルファルド) | ユリウス/リカード |
| 三番街 | 強欲:レグルス・コルニアス | スバル/ラインハルト |
| 四番街 | 憤怒:シリウス・ロマネコンティ | プリシラ/リリアナ |
暴食は二番街制御塔を担当し、その内側でロイ・アルファルドが肉体を分離してライと別個に動くという変則戦力で襲来します。ユリウス&リカードの最強コンビは、見かけ上「一対二」だったものが実質「二対二」に近い圧倒的不利を強いられることになりました。
ヨシュア・ユークリウス急襲──Arc5最初の被害者
Arc5でロイが最初に手を出したのは、ユリウスの弟ヨシュア・ユークリウスです。アナスタシア陣営の使者としてアナスタシアからエミリア陣営宛の書状を届けに動いていたヨシュアは、プリステラに到着する直前にロイの不意打ちを受け、記憶と名前の両方を喰われます。ヨシュアの被害の詳細はヨシュアのArc5記事に詳しいですが、要約すれば次の通り。
- ロイはヨシュアを単独捕捉し、月食で記憶を、日食で名前を同時に奪取。
- 名前と記憶を喰われたヨシュアは、肉体は健康なまま意識だけが戻らない「眠り姫」状態に陥る。
- ロイは喰ったヨシュアの記憶から「兄ユリウスがプリステラに同行している」「ユリウスの本名はユリウス・ユークリウス」という情報を取得。
- この情報こそが、二番街攻防戦でユリウスの名を喰うための「下準備」として完璧に機能してしまう。
Arc5最大の悲劇は、ロイがヨシュアを「単に量を稼ぐ」目的で喰ったように見えて、結果的に兄ユリウスへの致命的な戦略情報を得る形になっていた点にあります。ヨシュアの「眠り姫」状態は、Arc7以降に至るまで長く解消されません。
ユリウス&リカードとの戦闘経過
二番街制御塔奪還ルートにおける戦闘の流れは、おおむね次の通りです。
- ロイの登場と挑発。ライと連携しながらも別個に登場したロイは、ヨシュアの記憶をひけらかしてユリウスを精神的に揺さぶる。
- ユリウスの本名暴露。沈黙の計を守るべきところ、ユリウスは騎士として正面から名乗りを上げる。これがロイにとって致命的な発動条件になる。
- 蝕(日食)の発動。ロイは「いただきます、ユリウス・ユークリウス」と告げてユリウスの名前を喰らう。瞬時にリカードを含む全員の記憶からユリウスが消滅。
- リカードの負傷。記憶を失ったまま戦闘継続を余儀なくされたリカードは、ロイの攻撃から「目の前の名無しの男(ユリウス)」を庇って右腕を肘から失う。本能の判断で誰かを庇った、というのが後にArc6で語られる伏線になる。
- 制御塔は奪還されるが代償は甚大。プリステラ防衛戦自体は王選候補連合の勝利に終わるが、二番街は「誰でもない騎士」と「片腕を失った義人」と「眠ったままの弟」を残して幕を閉じる。
ユリウスの後日談についてはユリウス完全解説とユリウスのArc6活躍を参照。ヨシュアの「眠り姫」状態と長期的影響はヨシュアのArc5記事にまとめています。
ライとの役割分担──Arc5二番街での棲み分け
同じ暴食でも、Arc5二番街でのライとロイは明確な役割分担を見せます。ライは「美食家」として高品質な標的の選定とトドメを担当し、ロイは「悪食」として下準備と量稼ぎを担当した格好です。
| 項目 | ライ・バテンカイトス | ロイ・アルファルド |
|---|---|---|
| Arc5での主目的 | 強者の精神を堪能する | 数と情報を稼ぐ |
| Arc5被害者 | ユリウスの精神を揺さぶる役回り | ヨシュア(記憶+名前)/ユリウス(名前) |
| 戦術スタイル | 儀礼的・台詞重視 | 軽薄・煽り重視 |
| 肉体運用 | 共有肉体(基本) | 分離単独行動が可能 |
| 言動 | 「いただきます」「ごちそうさまでした」 | 「お行儀よくしてられっか」風の軽口 |
Arc5二番街における「ライがフィニッシャー、ロイが下準備」という分担は、結果的にユリウスとヨシュアという兄弟を二段構えで沈める形となり、シリーズ屈指の「兄弟悲劇」を生み出しました。ロイがいなければユリウスの名前喰いも成立しなかった──Arc5二番街の被害規模は、ロイ・アルファルドという駒なしには成立しません。
ロイの戦闘スタイルと強さ
ロイ・アルファルドの戦闘力を語るには、暴食の権能「月食」によって無限に拡張される技量プールを理解する必要があります。彼は喰った被害者全員の剣技・魔法・体術・呼吸法を瞬時に再現できるため、戦闘中の引き出しが極めて多い。
武芸百般の即時再現
三兄妹は基本的に剣士でも魔法使いでもありません。彼らの戦闘力は、すべて喰った相手から「借り受けている」もので、本人たちの素の身体能力は決して高くないとされます。それでも大罪司教として最強格に位置するのは、蓄積された他者の人生分の経験を、状況に応じて即座に切り替えて使えるからです。
ロイの場合、悪食という哲学のため食料の数(=喰った相手の数)が他の二人より多いと推測され、引き出しの幅では三兄妹随一とも言えます。Arc5でユリウス&リカードという最強コンビ相手に互角以上に渡り合えたのは、この技量プールの広さが理由です。
肉体分離と単独行動
ロイの最大の特異性は、繰り返しになりますが三兄妹共有の肉体から自分だけ分離して、独立した身体で行動できる点です。ライとルイが基本的に「肉体共有」であるのに対し、ロイは奇襲・別働隊・後方撹乱といった戦術的な自由度を持ちます。Arc5ヨシュア襲撃も、ロイのこの単独行動能力なくして成立しませんでした。
「悪食」ゆえの即応性
ロイは「美味そうな獲物」かどうかを審査せず、目の前に標的が居れば即座に喰いに行きます。これは結果的に戦場での意思決定速度の速さとして現れ、ライが「いただきます」と儀礼を整える時間に、ロイは何人もの相手を平らげる──そんな速度感を持っています。Arc5二番街で実際に名前を喰う「実行役」をロイが務めたのは、ライの儀礼主義よりロイの即応性のほうが、戦場では機能しやすかったからとも読めます。
ロイの権能と「ユリウス・ヨシュア」二段攻撃の構造
Arc5で起こったユークリウス兄弟の悲劇を、もう一度ロイ・アルファルドの権能の使い方という観点から再構成すると、攻撃の二段構造が浮かび上がります。
第一段:ヨシュアへの「月食+日食」フルコース
ロイは最初にヨシュアの記憶を月食で吸収し、続けて日食で名前まで喰います。一人の標的に対して月食と日食を連続適用するのは権能の使い方として相当に贅沢で、本来なら「名前と記憶を両方喰うほどの価値はない」と兄ライが選別しそうな標的に対して、ロイは平気で両方を仕掛けます。これが悪食たる所以です。
結果としてヨシュアは「眠り姫」となり、ロイは兄ユリウスの本名と精霊術士としての特性を「下準備済み」の状態で戦場に持ち込みました。
第二段:ユリウスへの「日食」一撃
二番街制御塔の戦闘でユリウスが本名を名乗った瞬間、ロイの中ではすでに「ユリウス・ユークリウス」というラベルが完成済み。日食発動の心理的・情報的下準備が整っていたため、名乗りを起点にした蝕の発動は文字通り一瞬で完了します。
ユリウスの名前と精霊術士としての加護は、ロイの中に取り込まれ、世界からユリウスの「居た形跡」が消滅します。アナスタシア陣営の主席騎士、エミリア陣営の盟友、そして弟ヨシュアの「兄」──すべての関係性が一度に蒸発したのです。
ヨシュアを喰ったことが鍵だった理由
もしロイがヨシュアに手を出さなければ、ユリウスは沈黙の計を守って本名を伏せたまま戦闘を継続し、日食の発動条件を満たさなかった可能性があります。しかし「ヨシュアの記憶を喰ったロイ」が戦場でユリウスに「お前の弟ヨシュアの記憶は美味かった」と挑発したことが、ユリウスを冷静さから引き剥がし、騎士としての名乗りを引き出した──と読むことができます。
ロイの「悪食」は、単に量を稼ぐだけの貪欲ではなく、結果的に標的同士の感情を引き剥がし、より高品質な標的の「名乗り」を誘発する戦術にもなっていました。ライの「美食家」哲学とロイの「悪食」哲学が、暴食三兄妹として完璧に補完し合った戦場が、Arc5二番街だったわけです。
Arc5でのロイの結末──撤退とArc6への持ち越し
Arc5プリステラ攻防戦は、最終的に王選候補連合の勝利で幕を閉じます。色欲カペラはプリシラに敗れ、強欲レグルスはラインハルトに討たれ、憤怒シリウスは沈黙させられる。しかし暴食のライとロイは、名前と記憶を喰った相手を抱えたまま生存撤退します。
ロイは「倒されず」プリステラを後にする
Arc5で物理的に決着が付いたのは、強欲レグルスと色欲カペラの二人だけです。暴食ライ・ロイは生存したまま戦場を離脱し、Arc6のプレアデス監視塔編へ場面を移します。ロイの「Arc5での結末」は、つまり戦死でも討伐でもなく「撤退」。彼が抱えて持ち去ったヨシュアとユリウスの「名前と記憶」も、Arc6までは取り戻されないままです。
Arc6での封印と「肉体の奪取」
Arc6プレアデス監視塔編でロイは、剣聖の祖レイド・アストレアの魂を喰おうとして逆に取り込まれかける形になり、最終的にレイドの人格に肉体を奪われるという奇怪な結末を迎えます。ロイ本人の人格は事実上封印された格好で、Arc6終盤以降、表面に出てくるのは「ロイの体を借りたレイド」の側です。詳しくはArc6完全解説を参照してください。
Arc7・Arc8、そしてArc9の最終局面へ
Arc7・Arc8では、ロイの肉体を奪ったレイド・アストレアがヴォラキア帝国の屍人騒動の中で暴れまわります。一方、暴食三兄妹のうち末妹ルイ・アルネブは、Arc6終盤でスバルから「スピカ」という名を与えられて変容し、Arc8で新権能「星食(スターイーター)」を獲得。屍人問題解決の鍵となっていきます。
そしてArc9──ロイ・アルファルドはついに呪印に蝕まれて喰った記憶を吐き出す状態に陥り、長きにわたる暴食の悪行に決着が付きます。Arc9のロイ・アルファルドはその最終局面を扱った姉妹記事です。Arc5で生存撤退したロイがArc9でついに退場するまでの長い道のりを、ぜひ通して追ってみてください。
ロイ・アルファルド総合プロフィール記事との読み分け
ラノバレではロイ・アルファルド総合プロフィールとして、Arc横断のキャラクター解説を別記事で展開しています。本記事との読み分けは次の通り。
| 記事 | カバー範囲 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| ロイ総合プロフィール | 初登場〜最終局面まで横断的に | ロイというキャラクターをまず知りたい人 |
| 本記事(Arc5解説) | Arc5プリステラでの行動に特化 | Arc5の二番街二段攻撃を時系列で深掘りしたい人 |
| Arc9のロイ | 権能暴走と最期 | ロイの結末を一気読みしたい人 |
Arc5二番街の事件構造はラノバレでも特に複雑で、暴食三兄妹のうち誰が何をしたかを整理しないと、ユリウスとヨシュア兄弟の悲劇を読み解けません。本記事はその「Arc5限定の整理棚」として読んでいただけると幸いです。
原作小説でArc5のロイを追いかけるなら
ロイ・アルファルドのArc5での活躍を原作小説で順に追うなら、収録巻はおおむね以下の通りです。
- Arc5プリステラ攻防戦(ヨシュア襲撃〜ユリウス名前喪失):小説15〜18巻。
- Arc6プレアデス監視塔(ロイの肉体奪取):小説21〜25巻。
- Arc7・Arc8(レイドとして暴れるロイの肉体):小説26巻以降。
- Arc9(ロイ本人の最終局面):最新章。
Arc5の二番街ルートは、文章で読むと「沈黙の計」の張り詰めた静けさと、それを一瞬で破る暴食三兄妹の無邪気さの落差が圧倒的です。ロイがヨシュアを喰った瞬間と、ライが(あるいはロイ自身が)ユリウスを喰った瞬間──この二つの「失われた瞬間」を、ぜひ小説本文の手触りで体験してみてください。
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アニメ3期「襲撃編」ではプリステラ攻防戦が映像化されており、ロイ役・関智一の演技でこそ伝わる「悪食」の軽薄な凶悪さを堪能できます。
まとめ──Arc5のロイ・アルファルドが残したもの
Arc5プリステラ攻防戦のロイ・アルファルドは、しばしば兄ライ・バテンカイトスの影に隠れがちですが、実際にヨシュアを「眠り姫」にし、ユリウスの名を喰った「実行役」はロイです。本記事の要点をもう一度整理します。
- ロイ・アルファルドは暴食三兄妹の次兄。自称「悪食」で、選り好みせず量を稼ぐ。
- 三兄妹のうち唯一肉体を分離して単独行動できるため、Arc5では二人分の戦力として機能。
- 権能「蝕」には記憶を喰う月食と、名前と肉体特性を喰う日食がある。
- Arc5二番街では、まずヨシュア・ユークリウスに月食+日食を連続適用し、「眠り姫」化させる。
- ヨシュアの記憶から得た情報を元に、二番街制御塔の戦闘でユリウス・ユークリウスの名前を日食で喰う。
- 沈黙の計を破る引き金となったのは、ヨシュアの記憶を見せびらかすロイの挑発と煽り。
- Arc5プリステラの結末でロイは戦死せず撤退し、Arc6プレアデス監視塔へ転戦。
- Arc6ではレイド・アストレアに肉体を奪われ、Arc9で呪印による最終局面を迎える。
Arc5二番街の悲劇を「ライがやった」という単純な構図で読むと、ヨシュア・ユリウス兄弟がなぜ二人とも沈められたのかが見えなくなります。「悪食」のロイが先に弟を喰ったからこそ、「美食家」のライ──あるいはロイ自身──が兄の名を喰える舞台が整った。Arc5を読み返す際は、ぜひ「ロイがどこで何を喰っているか」という視点から物語を追い直してみてください。二番街制御塔の事件構造が、より立体的に浮かび上がってくるはずです。
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