ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』第五章「水の都と英雄の詩」において、最も静かに、しかし最も決定的に「失われた」少年がいます。ヨシュア・ユークリウス——名門ユークリウス家の正嫡にして、最優の騎士ユリウスを「兄様」と慕う、病弱な弟。彼が水門都市プリステラの片隅で暴食の大罪司教と遭遇し、記憶と名前を喰われて「眠り姫」となった瞬間、物語は静かな、しかし取り返しのつかない悲劇へと舵を切ります。
本稿では、Arc5におけるヨシュア・ユークリウスの足跡を、出自・プリステラ参戦の経緯・名前喪失の詳細・兄ユリウスに与えた罪悪感、そしてArc6以降への伏線に至るまで、原作小説を踏まえて徹底解説します。リゼロ屈指の「兄弟の物語」の核心をご覧ください。
ヨシュア・ユークリウス プロフィール
| 名前 | ヨシュア・ユークリウス |
|---|---|
| 所属 | アナスタシア・ホーシン陣営(文官) |
| 家系 | ユークリウス家(王国を代表する騎士の名門) |
| 立場 | ユークリウス家の正嫡(実子) |
| 兄 | ユリウス・ユークリウス(養子・最優の騎士) |
| 外見 | 金髪・端正な顔立ち、ユリウスとよく似た面差し |
| 性格 | 素直・献身的・兄ユリウスを心から尊敬・慕う |
| 体質 | 病弱で運動が難しい(騎士の家系ながら走ることもままならない) |
| 役割 | アナスタシア商会の事務処理・情報整理・文書解析 |
| 初登場 | 原作小説5巻(Arc4以降に存在が示唆、Arc5本格登場) |
| 運命 | Arc5プリステラにて暴食の権能で名前と記憶を喰われ「眠り姫」化 |
ヨシュアは王国名門・ユークリウス家の正式な嫡男です。代々「最優の騎士」を輩出してきた名家にあって、彼は生まれつき病弱という運命を背負って生まれました。その代わりに、養子として迎えられた従兄・ユリウスが家督と騎士の道を継ぐことになります。本来であれば嫡男の自分が継ぐべき道を兄に譲った——その複雑な事情にもかかわらず、ヨシュアはユリウスを「兄様」と心から慕い、文官としてアナスタシア陣営を支える道を選んでいます。
ユリウスとヨシュアの兄弟関係|養子と嫡男の逆転
養子のユリウス・嫡男のヨシュア
ユークリウス家は王国でも有数の騎士の名門であり、代々「最優の騎士」を輩出してきました。家督を継ぐ嫡男には、騎士としての英才教育が施されます。ヨシュアは現当主アルビエロの実子であり、本来であれば家督を継ぐべき嫡男でした。
ところがヨシュアは生まれつき身体が弱く、走ることもままならない病弱体質。騎士の家系に生まれながら、剣を取って戦うことが叶わない宿命を背負います。そこで当主アルビエロは、弟(つまりヨシュアの叔父)の遺児であるユリウスを養子として引き取り、嫡男としての教育を施す決断をしました。
「兄様はリンガをとってくれた」——ヨシュアの複雑な想い
Web版短編「ヨシュア・ユークリウスの油断大敵大百科」に象徴的なエピソードがあります。幼いヨシュアが食べたかった果実「リンガ」を、ユリウスがそっと取ってくれたという思い出。それは兄の優しさを示すと同時に、「自分にできないことを兄が代わりに叶えてしまう」という、ヨシュア自身も自覚しきれない複雑な感情を呼び起こす出来事でもありました。
のちにArc6で明らかになる事ですが、暴食ロイの語る「兄様はリンガをとってくれた。だから僕たちは兄様が憎かったのさ」という残酷な台詞は、ヨシュアが心の奥底に押し込めていた羨望と劣等感、そして兄への愛と憎しみが表裏一体だった事実を、最悪の形で暴き出します。それでもヨシュアがユリウスを心から尊敬し、慕い続けたことに変わりはありません。
表に出さない劣等感、表に出す敬愛
ヨシュアの「兄様」への呼びかけは、原作小説でも非常に印象的に描かれます。文官として地道に商会の事務を支えながら、機会あるごとにユリウスへ手紙を送り、近況を伝え、健康を気遣う——そんなヨシュアの姿は、優しく素直な弟そのものです。しかし、その手紙の文末に時折滲む「兄様のお役に立てる日が来るでしょうか」という弱々しい一文には、剣を握れない自分への苛立ちと、それでも兄に貢献したいという切実な祈りが同居しています。
ユリウスもまた、そんな弟の繊細な感情を誰よりも理解していました。家を継ぐべき正嫡を病という運命によって脇に追いやってしまった負い目は、最優の騎士となった養子の心に常に存在する小さな棘です。だからこそユリウスは、ヨシュアの前では決して騎士としての武勇伝を誇らず、ただ穏やかな兄として接し続けました。二人の兄弟関係は、対外的な家督継承の理不尽さを乗り越え、心の通った絆として磨かれていったのです。
文官として兄を支える道
騎士になれない代わりに、ヨシュアはアナスタシア・ホーシン陣営の文官として働きます。アナスタシア商会の文書管理・情報解析・暴食関連の調査資料の整理など、表に出ない地道な仕事を担っていました。剣でなく頭脳で、王選で兄が仕える主人を支える——それがヨシュアの選んだ献身の形だったのです。
アナスタシア・ホーシンはカララギ最大の商会「ホーシン商会」を率いる若き才女であり、王選候補としても屈指の知恵者として知られます。彼女が「ユリウスの弟」というだけでなく、ヨシュア個人の能力を高く評価していたことは、商会の重要書類の管理を任せていた事実からも分かります。病弱な体を補って余りある聡明さと丁寧な仕事ぶり——それがアナスタシア陣営におけるヨシュアの正当な評価でした。
表舞台で剣を取る兄、裏方で帳簿と書類を取る弟——役割は異なっても、二人が目指す方向は同じ。アナスタシアの王選勝利を支え、ルグニカ王国の未来を守ること。ユークリウス兄弟は、それぞれの形で同じ忠誠を生きていたのです。
Arc5プリステラ参戦|アナスタシア陣営として水門都市へ
水門都市プリステラに集まる王選候補者たち
Arc5「水の都と英雄の詩」の舞台は、ルグニカ王国南西部の水門都市プリステラ。王国五大都市のひとつで、巨大な水門と運河が街全体を支える美しい水の都です。アナスタシア・ホーシン陣営は、表向きは商会の視察、裏では暴食の大罪司教に関する重要情報の入手を目的に、プリステラへ足を運びます。
同じ時期、エミリア陣営(スバル・エミリア・ベアトリス・オットー・ガーフィール)、フェルト陣営(ラインハルト・フェルト)、クルシュ陣営(フェリス・ヴィルヘルム・他)も水門都市に集結。さらにプリシラ・バーリエル一行も合流し、王選候補者四人と関係者が一堂に会する稀有な機会となりました。
ヨシュアの密命|暴食の手がかりを追って
ヨシュアが水門都市に同行した理由は、表向きには商会業務のサポートでした。しかし実態は、暴食の大罪司教に関する重大な情報が記された手紙を受け取りに、水門都市の制御塔まで赴くという密命を帯びていました。アナスタシア陣営がレム(クルシュ陣営の介護を受けている「眠り姫」状態の少女)の状態を解明する手がかりを、執念深く探していた証でもあります。
暴食の大罪司教は、レム、クルシュ、その他名もなき被害者を眠り姫化させた最悪の宿敵です。アナスタシアは王選候補者として、また商人として、情報網を駆使して暴食の所在と権能のメカニズムを追跡していました。プリステラの制御塔近辺で交わされる地下情報は、その執念の結晶だったのです。ヨシュアに密命を託したのは、彼の聡明さと口の堅さを信頼してのことであり、決して文官に過剰な負担を強いる軽率な人選ではありませんでした。
制御塔への往復には、フェルト陣営の小姓シュルトが同行しました。プリステラ内を二人で歩く穏やかなはずの道行きが、Arc5最大級の悲劇の発火点となります。シュルトはフェルト陣営に拾われた孤児の少年で、純真でひたむきな性格の小姓です。ヨシュアとは「文官と小姓」「弱い者同士」という共通項で、自然と親しみを抱き合う関係になっていました。
水と石畳の都で、何かが狂い始める
水門都市プリステラは、運河と石畳が織りなす美しい都市です。商人が行き交い、子どもたちが笑い声をあげ、各国の旅人が水路の景観を楽しむ——日常の幸福が満ちた都市。しかしその水面下では、魔女教大罪司教たちが「魔女因子」と「黒い装置」を巡って、街全体を人質に取る大規模なテロを準備していました。
プリステラ攻略の主導は強欲のレグルス・コルニアス、暴食のライ・バテンカイトス、色欲のカペラ・エメラダ・ルグニカ、そして悪食のロイ・アルファルド——四人の大罪司教による前代未聞の連携作戦。ヨシュアの遭遇したロイ・アルファルドは、その作戦の影で街中を徘徊し、無差別に名と記憶を喰らう「悪食」を発揮していたのです。
暴食ロイ・アルファルドによる名前喪失の経緯
制御塔の帰り道で遭遇した「悪食」
手紙を受け取った帰路、ヨシュアとシュルトの前に現れたのは、暴食の大罪司教の一人「悪食」ロイ・アルファルド——通称「ロイ」。暴食の権能を持つ三兄弟(ライ・ロイ・ルイ)の一人で、無差別に他者の名と記憶を喰らう狂気の少年です。
※同じ暴食でも、レムやクルシュを「眠り姫」化させたのは美食家ライ・バテンカイトス、ヨシュアやユリウスを襲ったのは悪食ロイ・アルファルドです。三兄弟それぞれが暴食の権能を行使するため、被害者ごとに加害者が異なる点に注意が必要です。
シュルトを逃がし、独り対峙した少年
逃げ場のない路地でロイと遭遇したヨシュアは、まずシュルトを逃がすことを最優先に行動します。病弱な体に鞭を打ち、シュルトの背を押して逃走を促し、自らは大罪司教の前に立ちはだかります。剣も振るえない少年が、ただ「兄様の主人の小姓」を守るために、命を投げ出して時間を稼いだ瞬間でした。
シュルトはなんとか脱出に成功し、フェルト陣営の元へ駆け戻ります。しかし残されたヨシュアは、暴食の大罪司教の前に独り取り残されました。
名前と記憶を喰われ、「眠り姫」へ
ロイ・アルファルドは、暴食の権能「蝕」によりヨシュアの「名前」と「記憶」の両方を喰らいました。名前を喰われた者は世界中から存在を忘れ去られ、記憶を喰われた者は自分自身が誰なのか分からなくなる——両方を同時に奪われた被害者は、心を保てず眠り続ける「眠り姫」と化します。
暴食の権能「蝕」は、対象を物理的に殺すわけではありません。むしろ「生かしたまま、その存在を世界から消し去る」というより残酷な仕組みです。死体すら残らず、ただ「眠った肉体」だけが残される。家族も友人も、その人物が居たことすら忘れる。墓も悼みも涙さえも、誰一人として捧げてくれない——それが暴食の真の恐ろしさなのです。
レム、クルシュに次ぐ、新たな眠り姫がここに生まれました。シュルトが救援を呼んで戻ったとき、ヨシュアは既に意識を失い、ぐったりと路上に倒れ伏していたのです。アナスタシア陣営の救護班が駆けつけてヨシュアを保護しましたが、その時点では「この子が誰なのか」を陣営の誰も思い出せず、ただ「制御塔からの帰路で行き倒れた身元不明の少年」として扱う他ありませんでした。
シュルトだけが「ヨシュアを覚えていた」一瞬の奇跡
正確には、暴食の権能発動の直後、シュルトの記憶も急速に薄れていきます。「あの少年は誰だったろうか」「自分はなぜここで救援を呼んだのか」——自身の行動の動機すら曖昧になっていく中、それでもシュルトは「とにかく誰かを助けなければ」という直感で行動しました。フェルト陣営に駆け戻った時点で、彼の中の「ヨシュア」の記憶は既に灰のように崩れ落ちていたのです。
この場面は、暴食の権能の異質さを最も鮮烈に示すエピソードのひとつ。物理的暴力ではなく、人と人の絆そのものを根こそぎ奪う——その異形の悪意こそが、Arc5全体を貫く恐怖の正体でした。
「眠り姫」化したヨシュアの状態
世界から忘れられた少年
名前を喰われたヨシュアは、文字通り「世界から忘れられた」存在になりました。彼のことを覚えているのは、暴食の権能から守られているスバル(『死に戻り』の権能の干渉で記憶を保持できる稀有な例外)と、同じく権能の影響下にあるごく一部の人物だけ。アナスタシア陣営の同僚たちも、家族同然に過ごしてきたユリウスでさえ、当初は「弟」という存在自体を完全に忘却していました。
意識のない眠り——心は静止したまま
ヨシュアの肉体は無事ですが、意識が戻る兆しはありません。レムと同様、外見上は静かに眠っているだけのように見えても、内側は完全な空白。呼吸はある、心臓も動いている、しかし「ヨシュア・ユークリウス」という人格はそこに存在しないのです。アナスタシア陣営に保護され、丁重に介抱を受けつつ、Arc5以降ずっと「眠り続ける」状態が続きます。
ユリウスだけが感じる「違和感」
名前を喰われた直後、ユリウスは「自分が何かを忘れている」という奇妙な違和感に襲われます。眠り続ける少年を前にしても、それが誰なのか、自分とどういう関係だったのか、思い出すことができない。それでも胸の奥に焼け付くような喪失感だけが残るという、暴食の権能の最も残酷な後遺症がユリウスを苛みます。
ユリウスの罪悪感|兄弟二人の悲劇の連鎖
弟の記憶を「武器」にされた屈辱
ヨシュアを眠り姫にしたロイ・アルファルドは、奪った記憶を「自分の知識」として完全に取り込みます。ヨシュアが知っていたユリウスの戦闘スタイル、精霊術士としての癖、得意な剣の型——その全てがロイの手に渡ったのです。ヨシュアを失ったユリウスは、続けてロイ自身と対峙することになりますが、相手は弟を介して自分のあらゆる戦術を熟知している。最優の騎士たるユリウスがロイに苦戦を強いられた背景には、この「弟の記憶という最悪の武器」の存在がありました。
そして兄の名前まで——二重の名前喪失
戦闘の末、ユリウス自身も暴食の権能の餌食となります。「ユリウス・ユークリウス」という名と記憶を喰われ、彼はスバル以外の全ての人間から忘れられる存在になってしまいました。家族にも、主アナスタシアにも、誰にも認識されない最優の騎士——。ヨシュアを守れなかった兄が、続けて自らも名を喪うという二重の悲劇が、ユークリウス兄弟を襲ったのです。
ユリウスがArc6以降に背負う「忘れられた騎士」の苦悩については、「リゼロ」ユリウス Arc6解説で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
「弟を守れなかった兄」という最深の傷
名前を喰われたユリウスがやがて己の存在意義を取り戻していくArc6・Arc7の物語の根底には、常にヨシュアの「眠り続ける姿」があります。剣を取れない弟が、剣を取れる兄の代わりに大罪司教の前に立ちはだかり、独りで散った——その事実は、最優の騎士という称号を持つユリウスにとって、生涯抱え続ける最深の傷となります。ユリウスがアナスタシアへの忠誠を貫き続ける動機の一つに、「ヨシュアを救うために、アナスタシア商会の力を借りる」という強い意志があることは、彼の独白の端々から読み取れます。
同じプリステラ戦の主要人物については、「リゼロ」アナスタシア Arc5解説、「リゼロ」ライ・バテンカイトス Arc5解説もあわせて読むと、暴食三兄弟による被害の全貌が見えてきます。
ヨシュアの眠り姫化が物語に持つ意味
Arc6・Arc7におけるユリウスの動機の源泉
ヨシュアの「眠り姫」状態は、単なるArc5の悲劇では終わりません。むしろここから始まる、ユリウスがArc6(聖域・記憶の回廊編)、Arc7(ヴォラキア帝国編)を生き抜く原動力そのものです。自分の名は失われた、それでも弟の名は取り戻さなければならない——その執念が、忘れられた騎士に剣を握り続ける理由を与え続けます。
「眠り姫」三人と暴食の罪
レム(クルシュも含めれば四人)、クルシュ、ヨシュアと続く眠り姫の連鎖は、暴食の大罪司教という存在の異常な脅威性を読者に刻み込みます。武力で勝つ・負けるという次元ではなく、「存在そのものを根こそぎ奪う」暴食の権能こそが、リゼロ世界における最悪の災厄のひとつ。ヨシュアの被害は、その認識を物語全体に決定的に植え付ける役目を果たしました。
ユークリウス家という名門の脆さ
王国を代表する騎士の名門が、嫡男も養子も両方失う——というユークリウス家の崩壊は、「血統と家格」という王国貴族社会の根幹を揺るがす出来事でもあります。家督を継ぐ予定だった病弱な実子も、家督を継いだ最優の養子騎士も、共に世界から忘れられた。それでも残された人々が彼らをいつか取り戻そうとする物語の核心が、Arc6以降の人間ドラマの骨格となっていきます。
「眠り姫」という名前の重み
「眠り姫」という呼称はおとぎ話を連想させる優しい響きを持ちます。しかしリゼロにおけるそれは、「永遠に目覚めない」「世界から忘れられたまま生かされる」というむしろ最も残酷な刑罰の名前です。ヨシュアが眠り続ける肉体は、ユークリウス家の屋敷の一室で大切に介抱され続けます。しかし家族の誰一人として彼の名を呼ぶことはできず、ただ「身元不明の少年」として記録され続ける——その理不尽さは、リゼロの数ある悲劇の中でも特異な静かさを湛えています。
レム、クルシュ、ヨシュア。三人の眠り姫が並ぶ世界で、スバルとごく少数の例外を除く全人類は、彼らの「在りし日」を覚えていません。名前という最も基本的な人間の存在証明を奪われた者の、墓標なき沈黙——その重さは、リゼロが「死に戻り」と並んで描き続けるもう一つの主題なのです。
アニメ版で見るヨシュアの活躍
ヨシュアの登場シーンは、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd seasonのArc4編にも一部含まれており、本格的にスポットライトが当たるのは今後制作されるArc5のアニメ化を待つことになります。プリステラ編は登場人物が極めて多く、ヨシュアの悲劇も含めて映像化される際には、原作読者垂涎の名シーンの連続となるはずです。
アニメ版『Re:ゼロから始める異世界生活』のSeason 1・Season 2は、DMM TVで配信されています。最新話までの一気見はもちろん、Arc4の聖域編やレム・クルシュの眠り姫化のシーンを改めて見直すことで、Arc5のヨシュア・ユリウス兄弟の悲劇への没入感が大きく変わります。
原作小説で「眠り姫の真相」を追う
ヨシュアやユリウスの「名前を喰われた者」が、最終的にどうなっていくのか——その答えは、Arc6(聖域・記憶の回廊編)、Arc7(ヴォラキア帝国編)、そして連載中のArc8以降の原作小説に詳しく描かれています。名前は取り戻せるのか、ヨシュアは目を覚ますのか——リゼロ屈指の長期伏線が、巻を追うごとに少しずつ解き明かされていく様は、原作読者だけが味わえる至福の体験です。
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Arc6以降|ヨシュアは目覚めるのか
名前喪失からの回復は可能か
暴食の権能で奪われた名前と記憶を取り戻す方法は、Arc6以降で少しずつ示唆されていきます。Arc6では「記憶の回廊」と呼ばれる精神世界が登場し、暴食被害者の意識が一時的に交わる場面が描かれます。Arc7のヴォラキア帝国編・Arc8では、暴食三兄弟自身の運命にも大きな変化が訪れ、奪われた名と記憶の行方が物語の中心テーマのひとつとして浮上してきます。
「ヨシュアが目覚める日」というユリウスの誓い
名を失った騎士ユリウスが胸に秘める誓いの一つが、「いつかヨシュアの目を覚まさせる」というもの。最優の騎士としての誇りも、家督相続の責務も、すべての前にこの兄としての願いがあります。ヨシュアが眠り続ける限り、ユリウスは戦いをやめることができません。ユークリウス兄弟の物語は、Arc5で完結したのではなく、Arc5から始まったのです。
「忘れられた者たち」全員の救済へ
レム、クルシュ、ヨシュア、そして名を喰われたユリウス自身——リゼロは「失われた者を取り戻す」という主題を、Arc4以降ずっと描き続けてきました。スバルがArc4で「忘れられたい」と願う者を救ったように、Arc6以降は「忘れられた者」を救う物語へと進んでいきます。ヨシュアの眠りからの目覚めは、その壮大なテーマの最重要マイルストーンの一つです。
まとめ|静かな少年が背負った、最も重い喪失
剣を取れない病弱な少年が、大罪司教の前に独り立ちはだかり、シュルトを逃がして自らは名と記憶を喰われ眠り続ける——ヨシュア・ユークリウスの物語は、Arc5の数多のドラマの中でも、最も静かで、最も悲痛な物語の一つです。彼の犠牲が兄ユリウスの名前喪失にまで連鎖し、最優の騎士と病弱な弟が共に「忘れられた存在」となるユークリウス兄弟の悲劇は、リゼロ全体の根幹を貫く長期伏線として、今もなお解決を待っています。
原作小説で「名を失った者たちの行方」を追いかける旅は、リゼロという作品が持つ「諦めない強さ」の本質に触れる体験です。アニメで序章を、原作小説で本編を——ぜひ両方を行き来しながら、ユークリウス兄弟の運命の続きを見届けてください。
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