テレシア・ヴァン・アストレアは、ラインハルトの祖母・ヴィルヘルムの妻として知られる先代剣聖です。「花を愛でる優しい少女」として育ったテレシアは、なぜ「亜人戦争の死神」と呼ばれ、ヴィルヘルムをして「妻にして仇敵」と言わしめるほどの史上最強の戦士になったのでしょうか。
本記事は、既存記事「テレシアは亜人戦争時代の英雄|ヴィルヘルムの奥様の強さと人生」が彼女の人物像・人生・愛の物語に焦点を当てているのに対し、「強さ・剣聖の加護・戦闘力」に完全特化して掘り下げます。具体的には、剣聖の加護の発動条件と限界、亜人戦争の戦果、白鯨大征伐15年前の最後の戦い、屍兵化(不死王の秘蹟)後の戦闘力、そしてラインハルトに敗北した本当の理由までを、原作の記述とアニメ4期『大災』の描写をもとに体系的に整理しました。
1. テレシア・ヴァン・アストレアの強さの全体像
まず、テレシアという人物の戦闘者としての位置づけを表で整理します。彼女は「優しさ」と「最強」を同時に背負った稀有な剣士でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 称号 | 先代剣聖/亜人戦争の死神 |
| 家系 | ヴァン・アストレア家(剣聖の血統) |
| 主な加護 | 剣聖の加護/死神の加護 |
| 加護取得 | 12歳、ある日突然 |
| 伝説的戦果 | 亜人戦争で一戦場に千を超える首級 |
| 最初の死 | 白鯨大征伐15年前(戦闘中に加護を喪失) |
| 復活 | 不死王の秘蹟による屍兵化(Arc4プリステラ) |
| 最期の敗北 | 孫ラインハルトの剣に倒れる |
テレシアの戦闘者としての本質は「剣聖の加護」と「死神の加護」という、攻防両方で人類最強級の二重加護にあります。彼女の物語は、ヴィルヘルム剣鬼との出会いと「花を愛でる暮らし」を望み続けた優しい人間性が、加護という暴力装置にどう抗ったか、という哲学的な記録でもあります。
2. 「剣聖の加護」徹底解説——なぜ”千を一閃で斬る”のか
2-1. 剣聖の加護とは何か
剣聖の加護は、ヴァン・アストレア家にのみ受け継がれる至高の加護です。リゼロ世界における「加護」は神々や精霊から与えられる祝福ですが、その中でも剣聖の加護は別格に位置づけられています。原作の表現では、加護を持つ者は「武器を与えられれば一騎当千の戦士となる」とされ、剣神の選別を受けた現役の剣聖は、世界に常に1人しか存在しません。
加護の詳細な仕組みについては、剣聖加護を網羅的にまとめた剣聖とは?歴代剣聖の特性と継承の解説と合わせると、テレシアの位置づけがよりクリアになります。
2-2. 剣聖の加護の発動条件——「武器」と「アストレア家」
剣聖の加護には、いくつか厳格な発動条件があります。まず、所持者が剣(または武器)を握ること。そして対象がヴァン・アストレア家の一員であること。この2点が満たされて初めて、剣神の祝福による超人的な剣技と身体能力が解放されます。
テレシアは12歳のある日、突然この加護を授かりました。彼女は花を愛でて穏やかに暮らしたい少女でしたが、「あなたは選ばれた」と言われた瞬間、その人生は一変します。これは父祖代々の運命であり、加護を持った者は剣で戦うことを世界から半ば強制されるという、リゼロ世界の残酷な側面でもあります。
2-3. 剣聖の加護の限界——「絶対」ではない
剣聖の加護は無敵ではありません。最大の限界は、同じアストレア家の中で「より相応しい者」が現れた瞬間に、強制的に加護が転移することです。つまり、現役剣聖の意思や状況を一切考慮せず、加護は次代へ自動継承されます。これがテレシアの悲劇の根幹であり、ラインハルトに加護が移った瞬間が「最悪のタイミング」となる理由でもあります。
もう一つの限界は、剣聖の加護はあくまで「人間サイズの戦闘」に対して圧倒的であって、親竜ボルカニカ級の超存在や、魔女・大罪司教の権能に対しては相対的なものになり得る点です。ただし虚飾の魔女パンドラのような存在を「斬って沈黙させる」ことができたのは現剣聖ラインハルトの方であり、テレシアの時代には未確認です。
2-4. もう一つの恐るべき加護——「死神の加護」
テレシアの戦闘力を語るとき、剣聖の加護以上に重要なのが「死神の加護」です。これは「所有者から受けた傷を治療不可能にする」という極めて陰惨な力で、たとえ浅い切り傷でも、テレシアに切られた敵は時間とともに必ず絶命します。
この加護はテレシアにとって呪いに近いものでした。優しい少女である彼女は、自分が誰かを傷つけた瞬間、その相手の死が確定してしまうことに激しい恐怖を抱き、亜人戦争の初陣では泣きじゃくって戦場に立てなかったと描かれています。代わりに兄が出陣して戦死したことが、彼女の心に決定的な傷を残しました。
3. 亜人戦争時代の戦果——「死神」と呼ばれた少女
3-1. 戦う理由を見つけた瞬間
亜人戦争(リゼロ歴で約40年前から続いた九年の内乱)は、リゼロ世界で最も多くの英雄を生み、最も多くの命を奪った戦争です。詳細は亜人戦争とは?剣鬼恋歌の物語となった九年の内乱に詳述されていますが、テレシアの参戦は中盤以降であり、それ以前は加護を恐れて屋敷で花を愛でる日々でした。
転機は、ヴィルヘルム・トリアス(後の剣鬼)との出会いです。「ヴィルヘルムを救うため」という戦う理由を見出した瞬間、テレシアの中で剣聖の加護と死神の加護が同時に解放されました。それまでの「使うのが怖くて封じていた力」が、愛する人を守るためという一点で逆流し、戦場の景色を一変させたのです。
3-2. 一戦場に千の首級——「死神」の異名の由来
テレシアが亜人戦争に剣聖として参戦した戦場では、一つの戦場で千を超える亜人の首が並んだと原作で語られています。これは比喩ではなく、剣聖の加護による超人的な剣速・体力と、死神の加護による「掠っただけで死ぬ」という二重効果が重なった結果でした。
亜人軍にとってテレシアの存在は、戦線そのものを崩壊させる「天災」と同義でした。彼女が現れた戦場では、致命傷でなくとも敵兵は全員時間差で倒れる——この絶望が亜人陣営に「死神」という異名を生ませた直接の原因です。皮肉なことに、テレシア本人は「敵を絶命させる加護」を恐れて使うのを避けてきた人間であり、その称号は彼女の願いと真逆に響くものでした。
3-3. ヴィルヘルム剣鬼との並走
テレシアと並んで戦場を駆けたのがヴィルヘルム剣鬼です。加護を持たないヴィルヘルムが純粋な剣技だけで剣鬼の二つ名を得た一方、テレシアは加護で千を斬る——二人は剣の到達点を別ルートで体現する関係でした。
そしてヴィルヘルムの恋慕と、テレシアの「剣を置きたい」願いが結びついたとき、ヴィルヘルムはテレシアを剣で打ち破ることを決意します。これは亜人戦争の終結直前、ヴィルヘルムがテレシアに剣の腕で勝利し、彼女を「剣聖の役目から解放する」ための決闘でした。
4. 白鯨大征伐15年前——「加護を失った日」の真相
4-1. 「加護転移」というルールの恐ろしさ
テレシアの最初の死は、白鯨大征伐15年前のこと。彼女は王国軍の一員として、霧の魔獣・白鯨と対峙していました。このときヴィルヘルムは別の戦線にいて、その場におらず、テレシアは戦場の主力剣士として戦っていたのです。
ところが、戦闘の真っ最中——突如としてテレシアの体から剣聖の加護が抜け落ちました。アストレア家のどこかで、剣神に「より相応しい」と認定された次代候補が誕生したからです。それが、ヴィルヘルム・テレシアの孫——生まれて間もないラインハルト・ヴァン・アストレアでした。
4-2. 加護が転移した瞬間に起きたこと
剣聖の加護を失った瞬間、テレシアの戦闘力は「ただの優れた女剣士」レベルに急降下しました。死神の加護は残っていたものの、剣聖の加護による超人的な身体能力なしでは、白鯨や同時に出現した他の強敵を相手取り続けるのは不可能です。彼女は深手を負って戦場に倒れ、これが彼女の「最初の死」となります。
これは原作・Arc4周辺で語られる過去回想の核心であり、ラインハルトとヴィルヘルムの確執の根源でもあります。テレシアの死を「加護を奪い去った孫のせい」と心の奥で思い続けたヴィルヘルムは、長年ラインハルトと距離を置きました。
4-3. 「白鯨に倒された」という公式記録の裏
表向き、テレシアの死因は「白鯨討伐戦での戦死」とされています。しかし真相は、白鯨と戦っている最中に剣聖の加護を失い、戦闘力が急減したところを白鯨と他の強敵に倒されたというのが正確です。誰の責任でもない加護の自動継承が、史上最強の剣聖を一瞬で「ただの人」に戻してしまったのです。
この事実は、Arc6プレアデス監視塔編でレイドが語る「剣聖の加護なんぞに頼った剣はクソだ」という思想とも遠く呼応しています。加護は強さの源泉であると同時に、強さの主導権を奪う檻でもある——テレシアの死はそのことを最も残酷に示した事件でした。
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5. 屍兵テレシア——不死王の秘蹟による「最強の再臨」
5-1. 不死王の秘蹟とは何か
Arc4「プリステラ襲撃」編で、テレシアは衝撃的な形で再登場します。それが、禁術「不死王の秘蹟」によって屍兵として蘇った姿でした。不死王の秘蹟は、本来Arc8で本格的に明らかになる魂や自我なき死体を全盛期の姿で操る禁断の魔法であり、術者の命令通りにしか動かない「人形の英雄」を作り出します。
テレシアの場合、剣聖だった全盛期の戦闘力がそのまま再現されました。剣聖の加護は本人の魂に紐づく祝福であるため、屍兵化した遺体には加護そのものは戻りませんが、当時の剣技と身体スペックが完全コピーされており、ヴィルヘルムが対峙した屍兵テレシアは、まさに彼が初めて出会った頃の少女剣士の幻影そのものでした。
5-2. 屍兵テレシア vs ヴィルヘルム——剣鬼が「敗北」した死闘
プリステラの戦場で、ヴィルヘルムは亡き妻と再会します。しかしそれは魂のない屍兵——「妻に剣を向ける」という地獄が、剣鬼を襲いました。原作・アニメ4期の描写では、この戦闘でヴィルヘルムは屍兵テレシアに敗北寸前まで追い込まれます。
これは単純な実力差ではありません。ヴィルヘルムは亜人戦争でテレシアを打ち破った男であり、剣の腕では彼女を超えていたはず。しかし屍兵化した「全盛期テレシア」を相手にすると、ヴィルヘルムは剣を振るう手が鈍り、心が裂け、本来の剣鬼としての冴えを発揮できないのです。これは、剣の技量ではなく「妻を殺せない」という人間としての枷が、剣鬼の刃を曇らせた結果でした。
5-3. ハインケルの傍観と父子の確執
この戦場には、ヴィルヘルムとテレシアの息子であり、アストレア家現当主のハインケル・アストレアもいました。剣聖の血統に生まれながら加護を授かれなかったハインケルは、母の死体を前にしても剣を振るうことができず、ヴィルヘルムを助けることもできずに傍観する形になります。これは父子の溝をさらに深めた重要な場面です。
6. ラインハルトの介入と加護継承——剣聖の力学
6-1. 「祖母を斬る孫」という構図
ヴィルヘルムが屍兵テレシアに追い詰められた瞬間、戦場に駆けつけたのがラインハルト・ヴァン・アストレアでした。テレシアから加護を受け継いだ現剣聖が、その祖母を斬る——この構図はリゼロ全編でも屈指の悲劇的シーンです。
ラインハルトの剣聖の加護は、テレシアが持っていた頃よりも遥かに強力に発現しています。なぜならラインハルトは「全ての加護を任意に取得・破棄できる」究極の加護受容者であり、剣聖の加護はその一部に過ぎないからです。彼の参戦により、屍兵テレシアの戦闘力は相対的に陳腐化しました。
6-2. ヴィルヘルムの目の前で母を斬る息子と孫
ラインハルトはヴィルヘルム・ハインケルの目の前で、屍兵テレシアを一閃のもとに斬り伏せます。これは、ヴィルヘルム家にとって「加護の継承を実力で締めくくる瞬間」でした。テレシア → ラインハルトという加護の流れは、Arc4のこの場面で剣として可視化されたのです。
6-3. 最期の自我回復——「花は…好き」
テレシアは絶命する直前、わずかに自我を取り戻します。屍兵化していた彼女が、最後にヴィルヘルムへ向けて言葉を漏らす——その台詞は既存記事「テレシアは亜人戦争時代の英雄」で詳しく扱っているのでそちらに譲りますが、戦闘解説の観点からは、魂のない屍兵が一瞬だけ自我を取り戻したという事実が、不死王の秘蹟の限界(あるいは魂と肉体の関係の不可解さ)を示す貴重な描写になっています。
7. 同時代の剣士との戦闘力比較
テレシアの強さを正しく位置づけるため、リゼロ世界の主要剣士・武人と比較してみましょう。各キャラクターの詳細な戦闘力評価は、ロズワール強さ解説やフレデリカ強さ解説と同じ枠組みで整理しています。
| 剣士 | 時代 | 強さの核 | テレシアとの比較 |
|---|---|---|---|
| テレシア・アストレア | 亜人戦争〜白鯨大征伐15年前 | 剣聖の加護+死神の加護 | 本人(基準点) |
| ヴィルヘルム剣鬼 | 亜人戦争〜現在 | 純粋な剣技(加護なし) | 剣の技量はテレシアを破った。だが屍兵化テレシアには敗北寸前 |
| ラインハルト・アストレア | 現代 | 全加護獲得・剣聖の加護 | テレシアを完全に上回る現役最強 |
| レイド・アストレア | 初代(伝説時代) | 加護なしの純粋な剣技 | 作中歴代No.2級。テレシアと同等以上の達人と評価される |
| セシルス・セグムント | 現代(ヴォラキア帝国) | 青き雷光・速度特化 | 速度ではテレシアを凌駕の可能性 |
| アラキア | 現代(ヴォラキア帝国) | 精霊喰い・準神 | スケールが異なる対精霊・対魔獣型 |
| オルバルト・ダンクルケン | 現代 | 忍法・隠密 | 正面戦闘ではテレシアが優位だが暗殺特化型 |
| バルロイ・テメグリフ | 現代 | 飛竜騎士・空中戦 | 地上戦ではテレシア優位 |
こう並べると、テレシアの位置は「歴代剣聖の中でラインハルトに次ぐ最強格」「かつ死神の加護による必殺性ではむしろ歴代1位」という極めてユニークなものだとわかります。レイドが「加護なしの純剣最強」、ラインハルトが「全加護を任意で扱う最終形態」だとすれば、テレシアは「加護依存型剣聖の完成形」です。
8. テレシアの強さが他キャラに与えた影響
8-1. ヴィルヘルムの「剣鬼化」
テレシアの存在は、夫ヴィルヘルムの剣に決定的な影響を与えました。亜人戦争時代、ヴィルヘルムは「加護で千を斬る妻」と「自分の純剣」とのギャップを埋めるため、人並み外れた修練を積み上げました。その結果が「剣鬼」の二つ名であり、最終的にテレシアの加護を上回る純剣の到達でした。
そしてテレシアの最初の死後、ヴィルヘルムは「妻を奪った白鯨」「妻から加護を奪った宿命」「そして妻を蘇らせて殺させた魔女教」と、生涯戦い続ける剣鬼となります。テレシアは生死を超えてヴィルヘルムの剣を鍛え続けた存在でした。
8-2. ラインハルトの「剣聖継承」と内罰意識
ラインハルトは、生まれ落ちた瞬間に祖母から剣聖の加護を奪った存在です。本人にその意思はなくとも、彼は祖母を間接的に殺した加護継承の当事者であり、これがラインハルトの自己評価を歪めた最大の事件でもあります。
ラインハルトの父・ハインケルは「テレシアを殺したのはお前だ」と言い放ち、家庭内に深い亀裂が生じました。この確執はArc4プリステラの屍兵テレシア戦とArc8最終決戦に至るまで、ラインハルトのキャラクター造形の核として機能し続けます。テレシアの強さは、孫の精神を呪いとして包み込み続けた強さでもあったのです。
8-3. アストレア家全体への影響
テレシアはヴァン・アストレア家の歴史の中で、「加護に頼ることの危うさ」を最も鮮烈に示した剣聖でもあります。彼女の物語は、加護の有無で人生が決まるアストレア家の構造的問題を露わにしました。ハインケルが酒に溺れ、ラインハルトが父との和解に苦しむ——その全ての発端にテレシアの加護喪失があります。
9. テレシアと魔女教・大罪司教の関係
9-1. 屍兵化を実行した黒幕は誰か
Arc4プリステラを襲撃した魔女教は、「強欲」レグルス・コルニアス、「色欲」カペラ・エメラダ・ルグニカ、「憤怒」シリウス・ロマネコンティの三大罪司教を中心としていましたが、テレシアの屍兵化そのものを実行したのは、不死王の秘蹟を扱える術者です。
後にArc8で明らかになるように、不死王の秘蹟の主要な使い手はスフィンクスとされ、Arc4プリステラ時点では虚飾の魔女パンドラあるいは魔女教関連の協力者の関与が示唆されています。「怠惰」ペテルギウスは別件で同時期に活動しており、屍兵化作戦そのものには直接関与していません。
9-2. なぜテレシアが選ばれたのか
魔女教側がテレシアを屍兵化対象に選んだ理由は、「ヴィルヘルムの精神を破壊するため」と「剣聖級の戦力を魔女教側に確保するため」の二点が考えられます。プリステラの戦況をひっくり返す手駒として、亜人戦争の死神を呼び戻すという発想は、魔女教の戦術的な悪辣さを象徴しています。
大罪司教の全体像は嫉妬の魔女サテラから始まる魔女教の構造を踏まえると、より深く理解できます。
10. テレシアの強さを正しく評価するための注意点
最後に、テレシアの戦闘力を語るうえで誤解されがちなポイントを3つ整理します。
10-1. 「テレシア vs ラインハルト」は不公平な比較
「ラインハルトとテレシア、どちらが強いか」という議論はファンの間でよく行われますが、これは厳密には不公平な比較です。なぜなら、テレシアは「剣聖の加護のみ」、ラインハルトは「全加護+剣聖の加護」という構造的な差があるからです。剣聖の加護単体の出力では、両者ほぼ互角の可能性があります。
10-2. 「加護を失ったテレシア」は普通の剣士ではない
白鯨戦で加護を失った瞬間、テレシアの戦闘力は急減しましたが、それでも「死神の加護」と「亜人戦争で千を斬った剣の経験」は失われていません。彼女が白鯨に敗れた最大の要因は、戦闘中の加護喪失という心理的・体力的なショックだったと考えるのが自然です。
10-3. 屍兵テレシアは「全盛期の身体だが魂なし」
屍兵化したテレシアは、肉体スペック的には亜人戦争最盛期そのものです。ただし魂と自我がないため、戦術的判断や状況対応は大きく劣化しています。ヴィルヘルムが押されたのは技量差ではなく心理的要因が大きく、ラインハルトのような魂と剣を一致させた剣士には敵わないのです。
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FAQ|テレシアの強さに関するよくある質問
Q1. テレシアとラインハルトはどちらが強い?
A. 純粋な剣聖の加護出力では互角に近いと考えられますが、ラインハルトは加護を任意で取得・破棄できる体質を持つため、総合的には現役剣聖ラインハルトが上です。テレシアは「剣聖の加護+死神の加護」の組み合わせという独特の強みを持ちますが、対多数殲滅戦特化型と評価されます。
Q2. テレシアはなぜ白鯨と戦っている最中に死んだ?
A. 戦闘中に剣聖の加護が孫のラインハルトへ自動継承されてしまったため、戦闘力が急減し、白鯨や同時に現れた強敵に倒されたとされています。加護の継承は本人や周囲の意思とは無関係に発生します。
Q3. 屍兵化したテレシアはどのくらい強かった?
A. 全盛期の身体スペックと剣技を完全コピーしているため、ヴィルヘルムを敗北寸前まで追い詰める強さでした。ただし魂・自我がないため戦術判断は劣化しており、ラインハルトには一閃で斬り伏せられています。
Q4. 「死神の加護」とはどんな能力?
A. テレシアが負わせた傷を治療不可能にする加護です。浅手でも時間とともに必ず絶命するため、亜人軍からは「死神」と恐れられました。テレシア本人はこの加護を恐れ、長く戦場に立てなかった経緯があります。
Q5. テレシアと初代剣聖レイドはどちらが強い?
A. レイドは加護なしで剣聖級の強さに到達した「歴代No.2」と評価されており、純剣ではテレシアと同等以上の可能性があります。ただしテレシアは加護込みの戦闘力で千を斬った実績があり、状況により強さの種類が異なるため、シンプルな優劣比較は困難です。
まとめ
テレシア・ヴァン・アストレアの強さは、リゼロ世界の「剣聖」という概念を最も悲劇的に体現したものです。本記事の核心を3点で振り返ります。
- 剣聖の加護+死神の加護という二重最強。亜人戦争で一戦場に千を斬った戦果は、彼女の加護の出力が歴代剣聖の中でもラインハルトに次ぐ次元にあったことを証明しています。
- 白鯨大征伐15年前、加護転移による「最強の喪失」。誰の責任でもない加護の自動継承が、史上最強の剣聖を一瞬で「ただの人」に戻した出来事は、リゼロ世界の加護の暴力性を象徴します。
- 屍兵化と最期の自我回復。Arc4プリステラで屍兵として蘇り、ヴィルヘルムを敗北寸前まで追い詰め、最後に孫ラインハルトに斬られて自我を取り戻すという物語は、テレシアの強さが死を超えて家族の運命を動かし続けたことを意味します。
「花を愛でる優しい少女」が「死神」と呼ばれた剣聖になり、最期に「花は…好き」と呟いて消えた——テレシア・ヴァン・アストレアは、強さと優しさのアイロニーをリゼロ世界に刻んだ最も切ない剣士です。彼女の強さの全体像と、ラインハルト・ヴィルヘルムへの影響をぜひアニメ・原作で改めて確認してみてください。
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