日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第8巻のネタバレ解説です。
ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。
第7巻の詳細について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
第1章「怠惰一閃」ネタバレ
8巻はいよいよ怠惰の大罪司教ペテルギウスとの激突だろ。あの『見えざる手』って権能、厄介なのは“スバルにしか視認できない”ってとこなんだよな。だから大軍で挑んでも犠牲が増えるだけっていう。
そうそう、そこが残酷なんだよ…!魔女の瘴気を纏うスバルだけが指の正体を見抜ける。死に戻りで何度も殺された経験が、皮肉にも“唯一の対抗手段”になってるの。スバルにしか戦えない理由がちゃんと設定で裏打ちされてるのが痺れるよね。
夜明け前のリーファウス平原で、スバルは約50名の騎士・傭兵に向けて、魔女教討伐の作戦を説明する。
スバルは、先制攻撃で魔女教を率いる大罪司教、ペテルギウスを討ち取ることを目標に掲げた。
魔女教を見つける方法は、白鯨に対して囮をした方法と同じように、自分の体質を使うという。
スバルは、自分の話す内容を信じられないかもしれないけれど、と付け加えたが、白鯨戦での戦いを見ていたものに、スバルの言葉を疑うものはいなかった。
期先を制することさえできれば、彼我の戦力差を考慮して、負けることはないとヴィルヘルムがつけ加える。
スバルは既に防衛策も準備している。クルシュ邸の大ホールで、ラッセルとアナスタシアに頼み、リーファウス街道周辺の近くの村から、行商人の荷を買う条件で雇い、メイザース領民を竜車で脱出させる手はずを整えていた。
ミミの弟、ティビーが指示し、鉄の牙の団員が商人団の案内役を務めることになる。
また、エミリア宛にクルシュから親書を出してもらってもいた。同盟や援軍、魔女教対策などの内容を、レムに代筆してもらったものだ。
作戦説明が終わり、スバルは、誰一人命を落とすことなく完勝しようと、出陣前の演説を行った。
森へ向けて前進
スバルと地竜を並べるユリウスが、大罪司教の中で有名なのは「怠惰」と「強欲」の二人だと説明する。
出現回数は「怠惰」が、被害規模は「強欲」が突出しているというのだ。
強欲は、ヴォラキア帝国の城塞都市ガークラ、最も堅固な防備を固める城塞都市を、強欲一人に攻め落とした。ヴォラキア帝国は、一人一人が精鋭であり、ガークラの中には数千人の常備兵がいた。
その数千人の常備兵も敗残兵となり、帝国の英雄、「八つ腕」のクルガンも強欲との戦いで命を落としたという。
クルガンは、剣鬼時代のヴィルヘルムも死闘をし、勝負つかずで分けたほどの使い手だったという。
強欲の話を聞き、他の大罪司教との激突も避けられないだろうとスバルは心配するが、ユリウス・ヴィルヘルムは、まず目の前のやるべきことに集中しようと諌める。
メイザース領の大森林にの入り口に、魔女教討伐隊は到着した。
森の中を進むスバル
スバルはパトラッシュから降りて、森の中の悪路を進む。
森の奥に進んでいくと、これまで同様に、魔女教徒が音もなく現れ、スバルを取り囲んだ。
スバルが魔女教徒を追い払うと、黒装束に身を包んだ人影は、恭しくスバルに頭を下げてその場から消えた。
記憶頼りにスバルが進んでいくと、森が終わり、切り立つ断崖の岩場が現れる。そこに、「怠惰」ペテルギウスの姿があった。
ペテルギウスの歓迎
ペテルギウスは、スバルの姿を見て、深い寵愛を受けていると感動に震えている。
スバルは、自分がこの後なにをすればいいかと、ペテルギウスに質問する。
ペテルギウスは、スバルの寵愛の深さに、自分の部下に加えることはできないと言い、大罪司教の「傲慢」なのではないかとスバルに質問をする。
スバルは戸惑うが、ペテルギウスは、「福音」を受け取っているはずだと説明する。
スバルは一度「福音」の話を横におき、「傲慢」や「試練」について詳しく聞きたいとペテルギウスに投げかける。
ペテルギウスは、勉強熱心なスバルに喜び、真面目な顔で話を続ける。白鯨の霧によって街道を封鎖したと、ペテルギウスの口から話が出た。
そして、「試練」とは、魔女因子を取り込み、器に相応しいかを試すものだと説明が続く。
ペテルギウスが福音書を開き、福音の支持を読もうとするが、そこにスバルについての記載は一切なく、ペテルギウスの疑いの目がスバルに向けられる。
ペテルギウスVS魔女教討伐隊
スバルが福音書を鍋敷きにして捨てた、と言ったところで、決定的な亀裂が入る。
ペテルギウスは権能「見えざる手」を使用してスバルを襲うが、スバルにはその手が見えており、ペテルギウスの攻撃を回避する。
スバルが合図すると、ミミとティビーの合体技が、魔女教徒のアジトを破壊する。
ペテルギウスは、自分の指先たる部下があっさりと滅殺されたことに憤慨しながらも、どちらの愛が愛されるに相応しいのか試されているのだと狂喜し始める。
盛り上がっているペテルギウスの背後から、ヴィルヘルムが現れ、袈裟斬りで一刀した。
第23話「悪辣なる怠惰」の予告動画も!! ペテルギウスが、勤勉の定義を教えてくれました。みなさん、勤勉には気をつけましょうー。https://t.co/YUMDvBu2nr#rezero #リゼロ pic.twitter.com/LqVBqxlcq7
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) September 3, 2016
第2章「――戦え」ネタバレ
『――戦え』っていう章題、シンプルだけど8巻の核心だよな。ずっと逃げて死んで足掻いてきたスバルが、ついに自分の意志で“戦う”側に立つ。
そうそうそうなんだよ…!1巻で何もできなかった少年が、レムやヴィルヘルムや王選候補まで束ねて指揮を執るの。死に戻りで得た知識を“勇気”に変換する瞬間で、ここの心の昂りが脳が震えるって言われる所以なんだよね。
スバルは、リーファウス平原での作戦会議の際、大罪司教ペテルギウスに対しては、不意打ちで確実に仕留める必要があると話していた。
そのためのベストメンバーが、ヴィルヘルム、ミミ・ティーだったのだ。
フェリスは、人選からユリウスが外されたことに対して、スバルに、もし、まだわだかまりがあるのなら、と口を挟むが、スバルはそうではないと答えた。
ペテルギウスには見えざる手という能力があり、大人数は連れていけないのだと説明した。
ミミが、ミミとティビーが行くと立候補すると、スバルが心配し、保険のためフェリスもついてきてくれることになった。
ペテルギウスの死亡を確認
ヴィルヘルムの一刀目で頭が胴体から切り離され、二刀目で胴体が真っ二つになった。
背後に隠れていたフェリスが近寄り、ペテルギウスが完全に死んでいることを確認する。
スバルは安堵し、10本の指先の討伐に意識を向ける。
スバル達がペテルギウスの元に向かう途中、2つの指先のグループに遭遇した。スバルが帰るように支持し、魔女教徒のグループは立ち去ったが、その後を、討伐隊のメンバーが追っていた。攻撃は仕掛けないように厳命している。
スバルは、自分の作戦だからと心配するが、フェリスは、大罪司教と向き合うこちらの方が心配だったという。
作戦の大部分がスバルに依存しており、一つ間違えば、フェリスの前でスバルは命を落とすほかなかったのだ。
フェリスは、白鯨戦の時に、見ているしかできない寂しさをスバルと共有したと感じていた。だからこそ、少しの孤独感を感じてしまっていたのだ。
福音書
アジトの洞窟が完全に倒壊したことをミミとティビーが確認する。
ティビーはさすが傭兵と言うべきか、ペテルギウスの死体を漁って戦利品を探していた。
ティビーが分厚い本を取り出すと、スバルがそれは福音書だと教え、ティビーが驚いて飛び上がる。
スバルは福音書をパラパラとめくると、イ文字でも、ロ文字でも、ハ文字でもない文字で中が書かれており、最後の方は白紙となっていた。
スバルが本を閉じて顔をあげると、ヴィルヘルムとフェリスが戦闘態勢をとっており、スバルが正気なのを確認して警戒を解く。
福音書は、ある日突然送られてきて、それをみると敬虔な魔女教徒になってしまうのだと言う。
他の持ち物はなく、ペテルギウスの持ち物は、あまりに身軽だった。
ユリウス・リカード達と合流
スバルは、森の外の陣地で、ユリウス・リカード達と合流した。
遭遇した二つの指先グループのうち、一つは拠点を見張っている最中であり、もう片方が斥候と遭遇してしまったため、拠点ごと潰したと報告される。スバルは死亡者を心配したが、問題なく退けたとユリウスは言った。
残る指先のグループは9つ。
魔女教徒は口封じのため、生け捕りにされる危険を感じた瞬間に自決する。
しかし、あくまで捕縛する努力だけは怠らずに相手と向き合い、魔女教討伐を完了することを、一同は目指す。
拠点襲撃
別働隊が見張っていた魔女教徒の拠点に、スバルがしれっと顔を出す。
魔女教徒は全員が敬意を込めてスバルの方を見るが、次の瞬間、ヴィルヘルムやリカード、ユリウスなど、討伐隊が奇襲を仕掛ける。
拠点は、四方に逃げ道があり、発見された場合は散り散りになって、別の指先のグループに情報を共有する手はずになっていたに違いない。
しかし、結果として、味方には一人の負傷者も出さず、魔女教徒は全滅させたのだ。スバルの囮作戦の効果の高さに、一同は非常に驚く。
生け捕りにして捉えたフェリスの相手は、全員が自決している。体内に魔鉱石を埋め込んでおり、捕まるとそれで自決をする。その仕組みは、王国一の治癒魔法の使い手であるフェリスにも止められないものだ。
フェリスは、魔女教徒の自決に対して、命の冒涜であると深く憤りを見せている。
頭巾を剥がされて露わになった魔女教徒は、何でもない普通の男女だった。
スバルは、なぜ魔女教に傾倒することになったのか、その人達のことを見て不思議に思う。ティビーは、破滅願望なのではないかと答えるが、それで魔女教に入ろうと考える余裕があるのは贅沢なことだと、言い含みのある形で切り捨てた。
魔女教徒に対して関心を持つスバルに対して、フェリスは、スバルは特に危ないのだからやめてと言った。
連戦連勝
スバル達が4つ目の指先のグループの拠点を壊滅させた後、森の外の陣地に、行商人のグループが到着したことが知らされた。
スバル達は一度戻り、行商人たちに状況の説明をしようとする。
しかし、騎士達を見て、行商人達は既に怯えているような様子で、この上魔女教徒のことを話したら、騒いで逃亡し、残りの指先に気付かれる可能性があったため、スバルは2ヶ月前の出来事を用いて、ウルガルムの討伐のために山狩りを行っている最中で、村人を避難させるために竜車を貸して欲しいと伝えた。
フェリスやユリウスは、ウルガルムが群生している話が本当だと分かると唖然とする。魔物の群生地の近くに屋敷や村を作ることは、恐ろしく非常識ということだった。
行商人を守るため、騎士達は森の外の陣地に残る。
鉄の牙と主力メンバーを中心に、魔女教徒の討伐が再開された。
イレギュラー
5本目の指先を潰した後、スバルは、魔女教徒の討伐が終わったら、全員と敵同士に戻るのかと感慨にふけっていた。
ユリウスは、もう未来のことを考えるとは余裕だねと諭しながらも、スバルと同じ気持ちであることに同意を示す。
スバルは、ユリウスの指摘通り、油断した時が一番危ないのだと気持ちを引き締め直し、「釣り」行為を再開する。
スバルが釣りをする間は、スバルは完全に単独行動になる。スバルが森の魔女教徒の拠点に近寄ると、相手から出迎えがきて、スバルの命令により拠点に戻る。それを討伐隊が追跡して、拠点を潰して行っているのだ。
スバルは、遭遇した魔女教徒の中では最多の、4人と一度に会う。これまで通り、アジトに戻るように命令する。十数票の後、魔女教徒はこれまで通り、スバルに頭を下げて拠点に戻った。
しかし、この時、途中て1人と3人に分かれ、別々のルートを進んでいった。スバルは慌てて鉄の牙の狐人を呼び寄せ、3人組を追うように依頼する。スバルは、1人組を追いかけていく。
見たことのある道を通り抜けると、そこは、ペテルギウスの最期の場所だった。指先の一つの集団、10人がそこにおり、ペテルギウスの墓跡を掘り起こし、何かを必死に探している。
スバルに気付いた魔女教徒が、スバルに手を伸ばしてくる。しかし、間に合ったヴィルヘルム、ユリウス、フェリス、ミミ・ティビーの攻撃により、あっという間にこの指先も解決となった。
残りの指先の本数は4本。しかし、スバル達の胸のなかには不安が巻き起こる。そして、3人組をおった狐人との合流に向けて、歩を進める。
惨劇
スバル達が仲間がいたはずの場所に戻ると、生きているものはそこにはいなかった。
スバルが追跡を頼んだ狐人含め、5人が四肢を引きちぎられて死亡している。
スバルが足を止めている間、リカード、ユリウス、フェリス、ヴィルヘルムは状況を即座に分析し、ここから離脱する必要があると判断する。
スバルは思考が追いつかないまま、しかし今はこの場を離れることが必要であると理解し、集団の最後尾につく。
その時、森の陰に黒い手が忍び寄っているのを見つけ、しゃがめ!と叫んだ。
主力メンバーは回避できたが、鉄の牙の何人かがその手に捕まり、抵抗できずに握りつぶされてしまう。
他の人には見えない。スバルだけが視認できる。見えざる手だった。
見えざる手は、スバルを掴み、森の奥に引き摺り込む。残りのメンバーに対して、魔女教徒が襲いかかった。
スバルが引きずり込まれた先には、ペテルギウスのコピーがいて、スバルをやはり「傲慢」なのではと疑う。そして自身が奪われた「福音」について思い出し、スバルにどこにあるのかと叫ぶ。
瞬間、スバルの目の前に赤い光、精霊が現れた。ペテルギウスのコピーは、憎悪の表情で、精霊を睨みつけた。
女ペテルギウスの最期
ペテルギウスのコピーである女は、精霊の光に反応し、見えざる手からスバルを解放する。
スバルは、自らの力量を正確に認識し、逃走の一手を選択する。
しかし、そこにヴィルヘルムが姿を現し、借り物だという先程の赤い光の精霊もいた。
スバルは、ペテルギウスの見えざる手が襲ってきていることを説明した。ヴィルヘルムは、見えないと分かっていれば戦えるものですと言い、超絶体技で戦況を有利に進め、女ペテルギウスを斬り倒した。
ユリウス達と合流
スバルとヴィルヘルムが元の場所に戻り、ユリウスが冷静に被害報告をする。
最初の奇襲攻撃で5名、その後の魔女教徒の襲撃で2名、命を落としていた。四肢を引きちぎられていた5名を合わせると、合計12名になる。
そこに、フェリスが11名と訂正し、一人を死の淵から救ったことを報告した。
スバルが、相手がペテルギウスと同一人物だと思えることを報告すると、フェリスが、指先と一般の魔女教徒の違いがわかるかもしれないと、女ペテルギウスの元に、数名の仲間を引き連れて向かった。
スバルは、仲間の死を見て、それを自分に付き合わせた「せい」だと後悔する。
ヴィルヘルムは、誰一人としてスバルのせいで死んだのではない、自分の意思で戦ったのだと言い、できることは悔やむことではなく、荷物を分かち合おうとしてくれた人がいたことを、いつまでも忘れないことだと言う。
そして、かつてクルシュの屋敷で話した言葉と同じように、スバルに戦えと言う。かつて、強くなることを諦めたものに話しても意味がないと断じたが、今回は違う意味を持っていた。
強くなれというのですか、と聞くスバルに、ヴィルヘルムは、強くあれと言っています、と答える。
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第3章「帰ってきた意味」ネタバレ
『帰ってきた意味』――スバルがエミリアを救うためだけに、あの絶望のループへ何度も“帰ってきた”ことの意味が回収される章だよな。
そうそう、ここ泣ける…!死に戻りは加護じゃなくて魔女因子由来の“権能”で、サテラの想いと地続きなの。スバルが帰る理由=エミリアへの愛が、嫉妬の魔女の歪んだ愛と対になってて、シリーズ全体のテーマがここで一本の線になるんだよね。
森の外の陣地に戻ってきたスバル達を見て、騎士達は、仲間が遺体となって帰ってきたことに沈痛する。改めてこの戦いの厳しさを痛感しつつ、それでも全員がスバルの指示に従うと、改めて誓う。
怠惰が複数いる可能性を情報共有し、フェリスが調査結果を報告する。
フェリス曰く、女ペテルギウスには、他の教徒とは異なる特別な術式が施されていたという。
その話を聞いて、ユリウスは、ペテルギウスのいう「指先」とは、この術式が組み込まれている特別な配下なのではないかと指摘する。
指先がペテルギウスと同じように、怠惰として見えざる手を使えると考えると、残り3人の怠惰が残っている可能性があると言った。
アーラム村へ
スバルは現状における最悪の可能性を考慮し、アーラム村の人々の避難を開始したいと言った。
怠惰の撃滅が不確定になり、残数の少なくなった怠惰がやけになってロズワール邸や村を襲う可能性は少なくない。
ユリウスはじめ、その場にいた全員がその動きに賛同する。
スバルがパトラッシュに近付くと、パトラッシュは完全に拗ねていた。スバルは森の中なんだから、仕方ないだろと諭すが、ヴィルヘルムは、パトラッシュは「ダイアナ種」と呼ばれる地竜の中の最良種で、山、森、砂漠、水辺、氷山、どこでも対応できると説明する。
フェリスが、良い家を変える値段だよ、と値段をいうと、スバルは値段は言わないで、と突っ込んだ。
フェリスは笑っていたが、11人死なせたことに関して、暗い影を覆っていた。スバルは、フェリスが一名救ったことの凄さを力説するが、フェリスは自分の存在意義に悩む時期はとっくにすぎていると、笑って答えた。
そして、フェリスからもアドバイスと、スバルに早くユリウスと仲直りをしたほうが良いと話す。フェリスから見て、スバルは無意識のうちにユリウスに対する苦手意識が残っており、選択肢からユリウスを外す傾向があるという。
そして、ユリウスは頼れる人間だと話した。
花の香り
全員でアーラム村へ向かう最中、スバルは花の香りを嗅いだ。スバルは、かつてエミリアとデートした、アーラム村の近くの花畑を思い出す。
エミリアとの再会が近くなってきたことを感じながら、この中途半端な状態は格好がつかないと感じていた。3周目の世界に、パックから言われた3つの罪が頭に残る。
ヴィルヘルムに言われた「戦え」という言葉を思い出し、気持ちを入れ直す。
隣に並んで走るユリウスを見て、フェリスの言葉を思い出し、理屈で和解に至っても、感情では和解に至っていなかったのだと理解した。スバルは、恥ずかしそうに、ユリウスに対して謝罪の言葉を紡ぐ。しかし返事がない。
ユリウスも何か言ったらどうかと振り向いた先には、ずらりと並んだ竜車の一列は、すべて姿を消していた。
動かない世界
たった一人しかいない世界に、スバルは放り出された。すぐに、パトラッシュだけはいるとわかり、触れていたものは分断できなかったのだと判断する。
危険を回避するため、すぐにパトラッシュを走らせるが、10秒程度で足が止まる。いくら走っても、風景が動かないのだ。
危険を冒してまで声をあげても、誰も気付かない。魔女教徒のテリトリーではないことは、鈴虫の声が聞こえることから明らかだった。
スバルは直前の記憶を思い出し、花の香りが鼻に入り、風が吹き付けたことを思い出した。地竜の風除けの加護があるにも関わらず、風が吹き付けるのはおかしい。となれば、花の香りが怪しかった。
途端に、花の香りが異常なほどに強くなる。道端の花に原因があると見定めた瞬間、花は形を変え、蔦がスバルの首を絞める。しかし、赤い光の精霊が蔦を焼き払い、スバルを幻覚から助けた。
炎が青い花を散らすと、幻覚の世界が溶ける。ユリウスが、スバルの名前を叫んでいた。
幻覚の打ち破りかた
元の世界に戻ってきたスバルは、目を覚ましたのがスバルとユリウスだけであることを理解する。
ユリウスに聞かれ、花を焼いたことで戻ったことを伝えると、ユリウスが6色の精霊を身にまとい、「イン!ネス!」と二人の精霊の名前を呼び、陰陽を掛け合わせた「ネクト」の魔法を唱え、幻覚に陥っている仲間たちに解き方を伝える。
ネクトは、範囲内の人間同士のゲートを繋ぎ、意思疎通を可能にするものだ。
スバルの頭の中に、仲間たちの無数の思念が流れ込み、頭が割れそうになる。ユリウスは、親和性が高すぎるのか、と驚いた。
一人、一人と目を覚ます。あと少しだと思った時、スバルの上空に人影が現れ、スバルの腕を引いて連れ去られそうになる。
スバルを引きずる白影に、ヴィルヘルム、リカードが襲いかかるが、この二人をして白影は手玉にとる。信じられない技量だった。
しかし、3本目の刃、ユリウスが参戦したことで決着がつく。討伐隊の主力三人が一斉にかかり、ようやく白影は動きを止めた。
「殺しなさい。辱めは受けないわ」懐かしい声と共に、白いローブが外れ、ラムが姿を現した。
ラムの疑い
魔女隊討伐隊を最大の窮地に追いやったラムは、スバルが身を呈して誤解を解いた。
ラムは、不機嫌そうにスバルに説明を求める。
スバルは親書が届いているはずだと説明するが、ラムは届いたのは白紙の親書だったいう。白紙は「対話する意思がない」ことを示し、宣戦布告と表現できるものだ。
加えて、ここ数日森の様子がおかしくなっていた。そこに、白紙の親書を送ってきたカルステン家の軍勢が現れる。
ラムが、敵だと認識するのは当然のあらましだった。
スバルは、クルシュとの同盟が成立し、ラムが不安を感じた森の異変を解決する、そのための援軍がこの軍団なのだと説明した。
ラムと共にアーラム村へ
スバルとラムの謝罪、ヴィルヘルムが負傷を隠して取りなしたことで、先程のラムの攻撃は一先ず不問となった。
スバルが、ラムに状況を確認していく。ラムが使った幻覚は、薬と風の魔法の組み合わせでできたものらしく、元々の目的は指揮官の誘拐だったとのことだ。
ラムは、白紙の親書によってクルシュと敵対したと認識しており、スバルとレムを助ける人質交換の材料として、指揮官の誘拐を企んだのだ。そこに、スバルが現れたため作戦を変更。刺し違える覚悟を持って、ヴィルヘルムやリカード、ユリウスと戦ったのだと説明する。
ロズワールは、ガーフィールのいる「聖域」に出ており、いまは全てエミリアの判断で動いているとのことだった。ラムの攻撃はラムの独断だが。
アーラム村に到着すると、ラムから村を出ないようにと指示されていた人々が、物々しい討伐隊の一軍を見て不安そうにしている。
村人達との交渉
スバルとラムの姿を確認すると、何事かと村人達が集まってくる。
スバルは、村人に対してまた魔獣が出たので、1日か2日か、外に避難して欲しいと説明する。
しかし、青年団の角刈りの青年が、なぜ嘘をつくのかとスバルに問いただす。ロズワールがエミリアを匿っていたことで、魔女教が動き出すことは村の子供達も理解している。
そして、ロズワール家以外の者を、領外からこれだけ多くスバルとラムが連れてきた。これが意味するものは、魔獣ではなく、魔女教徒の戦いだと。なぜ、ハーフエルフの半魔を王選候補として支援などするのかと、半ば怒って訴えかけてきた。
スバルは、親睦を深めた村人の心のうちでさえも、ハーフエルフに対する蔑視があるのかと、下を向いて落ち込んでしまう。
しかし、フェリスが顔を上げて前をみろと支え、ラムがスバルの指示はロズワールの名代だと言い、損害が出たら全て保証することも説明し、住民も避難することにようやく賛同してくれた。
エミリアの様子
ラムから、ロズワール邸にいるエミリアが王都から戻ってから衰弱していると説明する。
王都でスバルによって深く傷つけられたエミリアは、眠れない日々を過ごしていた。森の異変を察知すると、アーラム村の人々を屋敷に避難させようと試みたが、住民には否定されてしまう。
じっとしていることはできず、森の結界を張り直す作業をしていたところに、昨日、クルシュから白紙の親書が届く。朝方まで起きていたようで、朝の時間帯の今は、まだ寝ているだろうとラムが話した。
スバルは、自分の反省の証として、ユリウスに同行を依頼し、ユリウスが承諾する。
また、赤い光の精霊は、ユリウスがスバルを助けるためにつけていてくれたものであり、スバルはそのことにも感謝を告げた。ユリウスは、6色の各属性を担う準精霊と契約する、精霊騎士だった。
行商人の憤慨
スバルは、ユリウス、フェリス、ラムを伴ってロズワール邸へ出向き、説明をしようと試みる。
フェリスを呼ぼうと目を向けると、行商人の代表のケティが、フェリスに対して何かを叫んでいた。
行商人は、魔獣対策として雇われたが、アーラム村で魔女教対策だと分かり、話が違うと怒っているのだ。スバルとフェリスが、言い値の倍をチラつかせると、行商人は話が早いという。
フェリスが荷物の目録をもらい、スバルと一緒に中を検めようとするが、ケティをマナ干渉で制圧し、ケティが魔女教の指先であることをスバルに告げた。指先の術式が、組み込まれていたのだ。
尋問を始めようとするフェリスに、ケティがペテルギウスの口調で終わりの始まりを宣告する。
フェリスがイアに、スバルを守るように叫ぶと、イアがスバルの体を守るように魔法防壁を張る。次の瞬間、竜車が爆煙を上げて飛び散った。
またまた、AbemaTVで一挙配信が始まります🎉先日の一挙配信を見逃した方はOVAの劇場上映に備えて是非ご覧ください❗
▼8/26(日)6:00~ 第1~3話▼https://t.co/BeOcR9qbjs
▼8/26(日)18:00~ 第1~3話▼https://t.co/ToAuy7t3Ql
▼配信スケジュール▼https://t.co/bGAcIHZVNI#rezero #リゼロ pic.twitter.com/bbRwbdY3Lh
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) August 21, 2018
第4章「悪辣なる怠惰」ネタバレ
ペテルギウスの本性が悪辣なのは、彼が“悪意地霊”で、肉体が死んでも他人に憑依して甦るって設定だよな。普通に倒しただけじゃ終わらない。
そうそうそうなんだよ…!しかも彼の正体は元・魔女教穏健派の『ジュース』で、エミリアやフォルトナと関わってたの。パンドラに対抗するため不適合な怠惰の因子を取り込んで壊れた“被害者”でもあって、ただの狂人じゃない哀しさが8巻の奥行きなんだよね。
スバルの五感が戻ると、竜車が爆発したことがわかる。威力は凄まじく、並んでいた地竜の数体は飛び散り、街の広場の一角は完全に地形を変えている。
燃え上がる黒煙、魔女教徒に襲撃され、対応する騎士の怒号、村人達の悲鳴、先程までの形式が一変し、狂乱の世界がそこにはあった。
スバルは、イアを呼び、自分を守ってくれたフェリスがどこにいるのか教えてくれと頼む。燃え盛る小屋の横から、フェリスが現れる。
スバルはフェリスの無事に安堵すると共に、あまりに傷がないことに違和感を覚える。フェリスは、「1回死んじゃっただけ」と答えた。
魔女教徒の総攻撃
騎士が円陣を組んで村人を守っている一角に、魔女教徒が襲いかかり、無力な村人たちに、十字架を模した剣を突き刺そうとしていた。
「アル・クラウゼリア」。最優の騎士・ユリウスがそう詠唱すると、虹色の極光が上空に瞬き、村人達には魔法防壁を、触れる魔女教徒に対しては凄まじい威力の攻撃をもたらした。
起死回生の一撃を放ったユリウスに、スバルとフェリスが近づき、互いの無事に安堵しつつ、状況の確認をすることになる。
魔女教徒は、行商人の積荷に潜伏しており、残りの指先3本全員が来ている程の数だという。負傷者は、ラムとティビーが屋敷に先導しており、フェリスはそこに合流することになる。
スバルとユリウスは、恐らくヴィルヘルムが単独で戦っているであろう、暴れる見えざる手の元に急いだ。
捨て身のペテルギウス
単身で戦うヴィルヘルムに対して、三人目のペテルギウスは、これまで同様見えざる手で襲いかかる同じ戦術を使う。
ヴィルヘルムが負傷しているとはいえ、同じ作戦では、同じ結果になることは明らかだった。
ヴィルヘルムが、フェリスでさえ治療の施しようのない致命傷を、ペテルギウスに対して与える。
ペテルギウスは、死を覚悟し、見えないものに囚われれば、見えるものが疎かになる、と言い残し、自らの頭に剣を刺し、自害した。
次の瞬間、爆炎と爆風がその場を包み込む。
四人目のペテルギウス
スバルとユリウスが爆煙の中心に人影を見つけ、倒れているヴィルヘルムを発見する。
かろうじてまだ息があり、スバルはすぐにヴィルヘルムをフェリスの元に連れて行こうとするが、四方から1人ずつ魔女教徒がにじりより、もう一人、フードを外した人間、四人目のペテルギウスが姿をあらわした。
スバルとユリウスは互いに命を預けあうと近い、スバルは大罪司教を、ユリウスは4人の魔女教徒を相手取ると決める。
スバルは、福音書をチラつかせてペテルギウスの注意を引くと、最初の広場の方へ向かって走り出した。見えざる手をかわしながら、広場に到着したスバルは、今度は反転してペテルギウスに突進していく。
ペテルギウスは、スバルの突進を無意味だと嘲笑するが、直後、背後から突進してきていたパトラッシュの体当たりを受け、廃屋に突き刺さり、倒壊した家屋の下敷きとなった。
喜ぶスバルとパトラッシュだったが、燃え盛る家屋からペテルギウスが致命傷ながら姿を表す。そして、見えざる手で廃屋の木材を掴み取り、それらを無数にスバルに向けて投げつけた。
森の奥での戦い
スバルとパトラッシュは、瞬時の判断で森に入る。遮蔽物がない場所でのペテルギウスとの戦いは、あっという間に自分たちの負けで決着がつくと判断したからだ。
背後からは、見えざる手の膂力をフル活用した異常な速度と破壊力を持った投擲攻撃が迫る。当のペテルギウスは、自分自身も見えざる手に投げさせ、それを繋ぐことで、森を疾走するパトラッシュの速度に簡単に追いついてくる。
パトラッシュの頭部に投擲が直撃し、動き続けられる時間が少なくなる。
その時、スバルは森の中の小さな輝きに勝機を見た。
逃走を続けるスバルとパトラッシュは、ついにペテルギウスの攻撃に捕まり、走っていた速度のまま身を地面に放り出される。
迫るペテルギウスは、スバルに福音書の変換を求め、スバルは近くの草むらにそれを放り入れた。
スバルの手の中には、光る結晶石がある。スバルが魔獣を引き寄せる体質なのであれば、同じく魔女の匂いを見に纏う大罪司教もそうだと考えていた。そして、ウルガルムがペテルギウスの喉元に刃を立てた。
ペテルギウスは、ウルガルムの襲撃により命を落とす。これで、残りの指先はあと一本だった。
スバルは結晶石で自分とパトラッシュの身を守りながら、満身創痍のパトラッシュの背に乗り、村へと帰還する。
懐かしき声
スバルが村に向かって疾走している間にも、村の方角から見えざる手が天高く伸びる。あの手が地面に叩きつけられれば、また無数の命が無残に散ることになるだろう。
パトラッシュの疾走の速度が速くなる。スバルが村に入ると同時に、叫ぶ。しかし、間に合わない。
だがその時、懐かしい声が村中に響き渡った。
「そこまでよ、悪党。」
かつて、王都の路地裏でチンピラにリンチされていたスバルを助けたのと同じ言葉、同じ声が、そこにはあった。
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第5章「契約の履行」ネタバレ
ラストの『契約の履行』、スバルが憑依する権能を逆手に取って決着をつける詰将棋的な戦いがしびれるよな。力押しじゃなく頭で勝つ。
そうそう、ここ最高…!福音書=叡智の書の劣化コピーに踊らされた魔女教徒たちとの対比で、スバルは“導き”じゃなく自分の意志で答えを掴むの。怠惰を討つ者が、誰より勤勉に足掻いた少年だったっていう構図が、章題と完璧に噛み合ってて鳥肌なんだよね。
エミリアは、ペテルギウスに対して警告を発し、それでも歩みを止めないペテルギウスに対して氷柱を放つ。
しかし、それはペテルギウスに当たることなく、信徒が身代わりとなり、命を落とす。
ペテルギウスは、エミリアの姿を見て歓喜し、これ以上の器は今後何度試練を繰り返しても出会えないと叫ぶ。
しかし、パックに対して強い憎悪を向け、それに対し、パックもペテルギウスに強い憎しみを向ける。
強大な魔力がぶつかる直前、スバルは止めようとするが、エミリアを読んできたスバルに袖を引かれる。
フェリスはスバルに、エミリアを信用するようにと言った。
スバルとパックは、見えざる手の事前情報をつかんでいたこともあり、見事にペテルギウスを打ち破る。氷の花となったペテルギウスは、最後の言葉も発生ないまま、命を落とした。
異変
ペテルギウスの命を奪ったエミリアは、彼の命があった体を見て、涙を流していた。
涙の理由は自分でもわからないとでもいうような仕草で。パックが慌てて、エミリアに何かを声がける。
スバルは、エミリアに対して抱く様々な感情とは異なるものが、自分のなかにあることに気付いた。
勝利に勝鬨を上げる魔女教討伐隊。それを見てフェリスは、自分の仕事はこれからなのに、気楽なものだとしたり顔をする。
そこに、重症のヴィルヘルムが現れる。フェリスが慌てて治療しようとするが、それを制止し、スバルの姿を探した。
スバルは、頭を抱え、できるだけ森の奥深くへと突き進んでいく。
致命的な勘違い
スバルを追って、ユリウスがその姿に追いつく。
スバルが離れろと叫ぶ前に、スバルはユリウスに攻撃を仕掛けていた。
ユリウスは、イアがスバルから突然弾かれた時点で、最悪の予測をしており、この攻撃をかわす。
スバルは、6人目のペテルギウスとなっていた。
そこに、フェリスとヴィルヘルムが追いつく。
スバル達は勘違いをしていた。ペテルギウスは複数人いるのではない。ペテルギウスは、他人の肉体に寄生して操る、一人の精神体だった。
そして繰り返す
スバルは、かろうじてペテルギウスから肉体の制御権を取り戻す。
そして、今のうちに自分ごとペテルギウスを滅殺するように頼む。
それができる最優の騎士は、まだ諦めるなとそれを拒む。マナに干渉しないヴィルヘルムの剣では、ペテルギウスに刃が届かない。残る選択肢は、フェリスだった。
フェリスは、恨んでいいよと言い残し、スバルの中のマナを暴走させる。誰かを癒すはずの力を使い、スバルを傷つけているフェリスの目には涙があった。
ユリウスは、フェリスにその行動を取らせたことに後悔し、スバルごと、ペテルギウスを滅ぼす。
エミリアは、きっと泣くよ、とフェリスは言った。
次巻、第9巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
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