「リゼロ」こと『Re:ゼロから始める異世界生活』に登場する魔女教のライ・バテンカイトスは、「暴食」の大罪司教として最も凶悪な能力を持つキャラクターのひとりです。その権能「審食悦楽(しんしょくえつらく)」は、人の名前と記憶を文字通り「食う」という唯一無二の力で、Arc5(水門都市プリステラ編)ではクルシュ・カルステン、ユリウス・ユークリウス、レムという主要キャラクターたちを次々と被害者にしました。
本記事では、ライ・バテンカイトスのプロフィール・権能の詳細・Arc5での戦闘・被害者の実態・サブナビウス一族との関係、そして彼の最後(Arc6での決着)まで、原作小説に基づいて徹底的に解説します。
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ライ・バテンカイトスとは?基本プロフィール
ライ・バテンカイトス(英語表記: Lye Batenkaitos)は、魔女教の「暴食の大罪司教」として物語に登場するヴィランです。Arc4(聖域編)の終盤から本格的に姿を見せ、Arc5プリステラ編で中心的な役割を果たします。
| 項目 |
内容 |
| フルネーム |
ライ・バテンカイトス(Lye Batenkaitos) |
| 称号 |
暴食の大罪司教 |
| 権能 |
審食悦楽(しんしょくえつらく) |
| CV |
天﨑滉平(あまざき こうへい) |
| 外見 |
少年のような容姿・長い爪・凶悪な笑顔 |
| 一族 |
サブナビウス一族(暴食の大罪司教3人組) |
| 名前の由来 |
くじら座の恒星「バテン・カイトス(ζ Ceti)」 |
| 主な登場Arc |
Arc4終盤・Arc5(プリステラ編)・Arc6(プレアデス監視塔編) |
名前の「バテンカイトス」はくじら座の星の名前に由来しており、魔女教の大罪司教のネーミングにはこうした天体名が多く用いられています。ちなみに、ライ・バテンカイトスが使役していた幻獣「白鯨(大白長尾鯨)」もくじら座と関連しており、名前と設定の一致が見られます。
「美食家」の異名と容姿
ライは「美食家」とも呼ばれており、その名に違わず人の記憶・名前を「食材」として扱います。見た目は10代の少年のようでありながら、その眼差しは狂気じみた喜びに満ちており、自分の権能で「記憶を食う」ことに純粋な悦楽を覚えています。
長い爪は彼の象徴的な外見的特徴で、相手に傷をつけながら記憶を喰らう際の「爪」として機能します。笑顔は常に凶悪で、相手の苦痛や絶望を喜ぶサディスティックな一面があります。
リゼ男
ライ・バテンカイトスって、暴食の大罪司教なんだな。
リゼ子
そうなの。「美食家」の異名を持つヴィランで、Arc4終盤からArc5プリステラ編で中心的に活躍するんだよ。
権能「審食悦楽(しんしょくえつらく)」の仕組みと恐ろしさ
「審食悦楽」はライ・バテンカイトスが持つ大罪司教の権能です。この権能の恐ろしさは、単に記憶を消すだけでなく、複数の層で作用するという点にあります。
「名前と記憶を食う」とはどういうことか
審食悦楽の基本効果は以下のとおりです:
- 対象者の名前を食う → 本人の自己認識から自分の名前が消える
- 対象者の記憶を食う → 食われた記憶の内容が本人の中から消える
- 周囲の記憶からも消える → 他の人間の記憶の中にある「その人物」の記憶も薄れる・消える
- 世界から”存在”が消えかける → 名前と記憶が消えることで、その人物は世界に「いなかった」に近い状態になる
この最後の点がとりわけ深刻です。「名前と記憶は、存在の証明」という概念がリゼロの世界観に存在しており、それを食われることはその人物の存在そのものを揺るがします。レムがArc6以降長期間眠り続けた背景にはこの権能の影響があります。
食い溜めた記憶を「使う」能力
審食悦楽の特に強力な側面は、食った記憶を再現・活用できる点です。ライは過去に無数の人間の記憶を食っており、その中には英雄・剣豪・賢者・術師の記憶も含まれています。
- ある剣士の記憶を食えば、その剣士の剣技を再現できる
- ある魔術師の記憶を食えば、その魔法の使い方を体得できる
- 複数の記憶を同時に「着込む」ことで、複合的な能力を発揮する
この「食い溜めた記憶による武芸百般」がライの戦闘スタイルの核心です。Arc5のプリステラで彼がユリウスやラインハルトを苦しめたのも、この「あらゆる英雄の記憶の組み合わせ」による戦い方でした。
権能の弱点
一見無敵に思える審食悦楽にも弱点があります:
- 「宿主の心が折れると消化できない」 → 食った人間が強い意志・感情を持ち続けると、記憶が「消化不良」を起こす
- 「ライが死んだ後の記憶の行方」 → ライが倒された後、食われていた記憶が戻るのか?という問題が生じる。これがArc6での重要テーマになる
特に後者の問題は、クルシュ・カルステン、ユリウス・ユークリウス、そしてレムの記憶回復物語に直結します。
リゼ男
リゼ子
「名前と記憶を食う」権能なの。食い溜めた記憶を使うこともできて、複数の層で作用する恐ろしさがあるんだよ。
Arc5(水門都市プリステラ編)での登場と被害者
ライ・バテンカイトスが最も重要な役割を果たすのがArc5の水門都市プリステラ編です。魔女教が大罪司教たちを大挙してプリステラに送り込み、都市を占拠する事件が起きます。
プリステラ関連の詳細は「リゼロ」水門都市プリステラの詳細解説記事もあわせてご覧ください。
被害者①:クルシュ・カルステン
クルシュ・カルステンは「半王」の異名を持つルグニカ王国の大貴族で、次期国王候補のひとりです。彼女は「竜の巫女」としての役割も持ち、強力な精霊魔法士でもあります。
ライはプリステラ攻撃の中でクルシュと対決し、彼女の名前と記憶を根こそぎ食いました。その結果:
- クルシュは自分の名前を忘れた
- 自分が誰であるかの記憶が消えた
- 「クルシュ」という存在が周囲の記憶からも薄れ始めた
- 精神的に幼児退行したような状態になり、フェリスが懸命に支えることになる
クルシュの記憶喪失はArc6以降の物語でも長く尾を引く重要な伏線です。詳しくは「リゼロ」クルシュ・カルステン解説記事をご参照ください。
被害者②:ユリウス・ユークリウス
ユリウス・ユークリウスは「王国最優の騎士」の称号を持つ精霊騎士で、スバルとは当初対立関係にあった人物です。彼は「六色の精霊」を従え、精霊魔法と騎士技術を組み合わせた独自の戦闘スタイルを持ちます。
ライはユリウスの名前と記憶を食い、「最高の騎士の技術」を奪いました。これによってライは:
- ユリウスの精霊魔法の記憶・技術を再現可能になった
- 「六色の精霊の扱い方」の知識を食い溜めた
一方ユリウス自身は、周囲の人間から「最高の騎士がいた」という記憶が薄れ、自分の存在を証明できない状態に陥ります。Arc6ではユリウスが「名前のない騎士」として行動する場面があり、この権能の影響の大きさが改めて描かれました。
ユリウスの詳細は「リゼロ」ユリウス・ユークリウス解説記事をご参照ください。
被害者③:レム
レムはスバルの伴侶候補でもあるオニ族のメイドで、リゼロのヒロインのひとりです。ライは彼女の名前「レム」と記憶を食い、世界からその存在を消しかけました。
これがいわゆる「レムの眠り姫状態」の原因です:
- 「レム」という名前が世界から消えた
- レムを知っていた人たちの記憶から「レム」が消えた(ラムでさえ妹の記憶を失った)
- レム自身は昏睡状態に陥り、長期にわたって眠り続ける
- スバルだけが「死に戻り」によってレムの存在を記憶していた
レムの眠りとその回復の物語はArc6・Arc7・Arc8にかけての重要なテーマとなり、シリーズファンの間でも最も注目される展開のひとつです。
リゼ男
リゼ子
クルシュ、ユリウス、レムの三人なの。プリステラ編でライが一番重要な役割を果たすんだよ。
Arc5プリステラでのライの戦闘詳細
Arc5でライは単独で複数の主要キャラクターと交戦し、その戦闘力の高さを見せつけました。彼の戦闘スタイルは「食い溜めた記憶による武芸百般」で、英雄・剣豪・術師の技術を複合的に使いこなします。
スバルとの対峙
スバルはプリステラで何度も「死に戻り」を繰り返しながらライの攻略法を探ります。しかしライは「どんな英雄の記憶でも食える」という圧倒的な汎用性を持っており、正攻法では突破が難しい相手でした。
スバルが持つ「死に戻り」という権能は、逆にライにとっては未知数の驚異でした。通常の人間と異なり、スバルは死んでも「その経験」が引き継がれるため、ライが「食った経験」が意味をなさない局面が生まれます。
ラインハルトとの対決
ライは最終的にArc5プリステラにおいて「最強の剣士」ラインハルト・ヴァン・アストレアとの戦いに及びます。食い溜めた全ての英雄の記憶・技術を総動員しても、ラインハルトの「神剣レイドの加護」の前には敵わず、この対決でライは撃破されます。
しかし問題は「撃破したあと」でした。ライが倒されたことで、食われていた記憶が宙に浮くという状況が発生します。記憶が「ライの体内」にあるうちは被食者(クルシュ・ユリウス・レム)の記憶回復が期待できましたが、ライが死んだことでその記憶の行方が不明瞭になりました。
リゼ男
リゼ子
食い溜めた記憶で「武芸百般」を使うの。プリステラではスバルやラインハルトと対峙したんだよ。
サブナビウス一族:暴食の大罪司教3人の関係
「暴食の大罪司教」はライ・バテンカイトス1人ではありません。原作では「暴食(サブナビウス)」という大罪を担う司教が3人存在し、互いを兄弟として認識しています。
| 名前 |
立場 |
特徴 |
| ロイ・アルペラ |
兄 |
3人の中で最も攻撃的・直情型。プリステラでも暴れ回る |
| ライ・バテンカイトス |
中 |
記憶を「食材」として楽しむ美食家タイプ。Arc5で最も暗躍 |
| ルイ・アルネブ |
妹 |
Arc6(プレアデス監視塔)でメインの役割を担う。幼女の外見を持つ |
3人は「暴食」という大罪をそれぞれ体現している
3人はそれぞれ「暴食(Gluttony)」の異なる側面を体現しています:
- ロイ → 力への暴食(強さへの飽くなき欲求)
- ライ → 記憶・感覚への暴食(経験・体験を貪る美食家)
- ルイ → 存在への暴食(人の「存在」そのものを喰らう)
3人は時に連携し、時に独自に行動します。Arc5ではロイとライが中心となり、Arc6ではルイがスバルとの物語で重要な役割を担います。
ルイ・アルネブとArc6の展開
Arc6のプレアデス監視塔では、ライが食っていた記憶の一部がルイへの影響として現れるような展開が示唆されます。ルイはArc6でスバルと共行動する場面があり、「ライが食った記憶」と「ルイの存在」の関係性が物語の謎として浮上します。
プレアデス監視塔の詳細は「リゼロ」プレアデス監視塔解説記事をご参照ください。
リゼ男
リゼ子
そうなの。ロイ・ライ・ルイの三兄弟で、互いを兄弟と認識して「暴食」を体現してるんだよ。
ライ・バテンカイトスの最後(Arc6での決着)
Arc5での撃破後の問題
Arc5プリステラでラインハルトにより撃破されたライですが、「死によって解決した」とは言い切れない問題が残りました。ライが体内に食い溜めていたクルシュ・ユリウス・レムの記憶は、ライの死後どこへ行ったのか、そして記憶は戻るのかという問題です。
記憶の行方とArc6での回収
Arc6(プレアデス監視塔編)では、この「食われた記憶の回復」が大きなテーマとなります:
- ユリウスはArc6で「名前のない騎士」として行動し、自分の存在を取り戻すための戦いに挑む
- クルシュの記憶回復は、フェリスが付き添いながら時間をかけて進む
- レムはArc6後半になってようやく目覚め始めるが、その記憶は完全には戻っていない状態からスタートする
小説第16巻〜22巻はこのプリステラからプレアデス監視塔にかけての物語です。詳しくは以下の記事をご参照ください:
リゼ男
リゼ子
Arc5でラインハルトに撃破されたの。でも食い溜めた記憶の行方が問題で、Arc6で回収されていくんだよ。
権能「審食悦楽」とリゼロ世界の「名前と記憶の哲学」
ライの権能が特に恐ろしいのは、それが単なる戦闘能力ではなく、リゼロという作品の根底にある「存在とは何か」という哲学的テーマに直結しているからです。
リゼロにおける「名前」の意味
リゼロの世界では「名前は存在の証明」です。スバルが死に戻りを繰り返す世界において、「誰かに覚えてもらえること」「名前を呼ばれること」が存在証明の核心にあります。レムがスバルに「また名前を呼んでください」と伝えるシーンに象徴されるように、名前と存在は不可分です。
その「名前」を食うライの権能は、リゼロという作品の哲学的対極点として機能しています。スバルが「存在を繋ぎとめる旅」をしているのに対し、ライは「存在を消費して喜ぶ」存在です。
白鯨とライの関係
Arc4(聖域編)ではスバルたちが「白鯨」を討伐するエピソードがあります。白鯨はライが従えていた幻獣であり、「くじら座」のネーミングはライとの繋がりを暗示します。白鯨の能力「ミーストと呼ばれる霧による記憶操作」もまた、審食悦楽と共鳴する「記憶・存在の侵食」という特徴を持っています。
つまりライは単体だけでなく、白鯨というシステムを通じても「記憶の略奪」を世界規模で行っていた可能性があります。
リゼ男
リゼ子
そうなの。リゼロでは「名前は存在の証明」だから、記憶を食う権能は「存在とは何か」に直結してるんだよ。
声優・天﨑滉平について
ライ・バテンカイトスを演じる声優・天﨑滉平(あまざき こうへい)は、独特の演技でライの「食欲」と「悦楽」を表現します。少年のような声質でありながら、底知れぬ狂気と愉悦を感じさせる演技はファンから高く評価されています。
天﨑滉平は他にも多くのアニメ作品に出演しており、特に「壊れた笑顔」「底なしの悪意」を持つキャラクターを演じることで知られています。ライのCVキャストは、キャラクターの雰囲気に非常に合致した配役と評されています。
リゼ男
リゼ子
天﨑滉平さんなの。少年のような声質なのに、底知れぬ狂気と愉悦を感じさせる演技が高く評価されてるんだよ。
ライ・バテンカイトスと魔女教の思想
ライを理解するうえで外せないのが、魔女教という組織の思想的背景です。魔女教は「魔女サテラへの愛」を信仰の核に持ち、大罪司教たちはそれぞれ固有の「大罪」を体現することで魔女教の教義を実践しています。
「暴食」を信仰する意味
ライにとって「暴食」は単なる悪徳ではなく、世界の摂理への挑戦です。あらゆる存在は最終的に消費・消化されてゆくものだという虚無的かつ享楽的な世界観を持ち、他者の名前と記憶を食うことで自分が「世界の摂理」を体現していると信じています。
リゼロには「感情・概念・存在そのものに実体がある」という世界設定があります。魔女の残滓が残り続けたり、死の恐怖が権能になったりする世界で、「名前と記憶を食う」という行為は現実的な世界改変として機能します。ライの権能はフィクション的な誇張ではなく、リゼロの世界法則に根ざした存在破壊の技術です。
他の大罪司教との対比
魔女教の大罪司教たちはそれぞれが独自の動機と権能を持っています:
- ペテルギウス・ロマネコンティ(怠惰の大罪司教) → 「無形の手」と呼ばれる不可視の腕を操り、信仰への熱狂で動く狂信者
- ライ・バテンカイトス(暴食の大罪司教) → 記憶を食う美食家。享楽的で計算高い
- ロイ・アルペラ(暴食の大罪司教) → 戦闘を好む直情型。暴力への食欲が突出している
- ルイ・アルネブ(暴食の大罪司教) → 幼女の外見を持ち、Arc6で謎めいた行動をとる
ライはこれらの中でも特に「戦略的」に動く大罪司教で、衝動でなく計算に基づいて記憶を食う標的を選んでいます。クルシュ・ユリウス・レムを選んだのも、それぞれが持つ「価値ある記憶・名声・能力」を食うことで自分が強化されると計算してのことです。
リゼ男
リゼ子
あるの。魔女教は魔女サテラへの愛を核にしてて、ライは「暴食」を体現することで教義を実践してるんだよ。
ライ・バテンカイトスの名前の由来と星座設定
「バテンカイトス(Baten Kaitos)」はアラビア語由来の星名で、くじら座のζ(ゼータ)星を指します。「鯨の腹」を意味するこの名前は、ライという存在を象徴しています。鯨が海の中で無数の小魚を飲み込むように、ライは人の記憶を次々と「飲み込む(食う)」のです。
魔女教の命名規則
魔女教の幹部・大罪司教の名前には星座・恒星名が多用されています:
- ペテルギウス(Betelgeuse) → オリオン座のα星。冬の空に輝く赤色超巨星
- バテンカイトス(Baten Kaitos) → くじら座のζ星。「鯨の腹」
- アルペラ(Alpheratz) → ペガスス座・アンドロメダ座に属する星
- アルネブ(Arneb) → うさぎ座のα星。「野ウサギ」の意味
このように魔女教の命名規則は天文学的なモチーフを持ち、作者・長月達平氏の世界観の緻密さを示しています。ライとロイとルイの3人が「暴食」という大罪の異なる側面を担いながら、それぞれ異なる星の名を持つのは意図的な構造です。
白鯨との関係:くじら座が示すもの
「白鯨(大白長尾鯨)」はくじら座の名を持つ幻獣で、ライが従えていた存在です。白鯨の能力「ミーストによる記憶侵食」はライの「審食悦楽」と性質が似ており、記憶・存在への干渉という共通点を持ちます。
白鯨はArc4のガーフィール・ティンゼル・ユリウス・フィルスたちによる討伐戦で倒されますが、その際に白鯨に飲み込まれ記憶を失っていた人々が解放されるという展開がありました。この「白鯨が飲み込んでいたもの」=ライの審食悦楽で食われたものの一部という構造的な関連性がある、と読み解くこともできます。
リゼ男
リゼ子
あるの。「バテンカイトス」はくじら座のζ星で「鯨の腹」の意味。鯨が小魚を飲み込むようにライを象徴してるんだよ。
ライとスバルの関係性:「死に戻り」vs「記憶を食う」
スバル・ナツキが持つ「死に戻り(セーブ&ロード)」という権能と、ライの「審食悦楽」は、ある意味で真逆の原理を持っています。
スバルの権能とライの権能の対立構造
- スバル(死に戻り) → 死んでも記憶を保持し、過去のループを積み上げる。「記憶が消えない」存在
- ライ(審食悦楽) → 他者の記憶を食い消す。「記憶を奪う」存在
スバルにとってライは、自分の権能の「逆をいく」存在です。スバルは何度死んでも記憶を繰り越せますが、ライはその記憶すら「食える可能性がある」(ライがスバルの記憶を食った場合どうなるかは原作でも明示されていません)。
この構造的対立がArc5プリステラの緊張感を生み出しており、スバルが「死に戻り」で試行錯誤しても突破口が見えにくい理由になっています。
スバルが体験したライとの攻防
Arc5でスバルはライとの直接対決よりも「ライをいかに回避し、被害を最小化するか」という問題に向き合います。食われることの影響があまりにも深刻なため、ライとの正面衝突を避けつつ、他の手段でプリステラの危機を乗り越えようとする判断が迫られました。
このような「強敵の能力の本質を理解した上での回避・迂回戦略」はスバルの成長を示すシーンでもあります。Arc1〜3の段階では力でぶつかることを選びがちだったスバルが、Arc5では状況を俯瞰して動けるようになっています。
リゼ男
リゼ子
ううん、真逆なの。スバルは死んでも記憶を保持して、ライは記憶を奪う。対立する原理を持ってるんだよ。
ライ・バテンカイトスに関するよくある疑問
Q: ライは強さランキングではどのくらいの位置?
ライは「食い溜めた記憶による武芸百般」で戦うため、単純な強さランキングに当てはめるのが難しいキャラクターです。対戦相手・状況・食い溜めた記憶の組み合わせによって戦力が大きく変動します。しかし、Arc5でラインハルトと渡り合える力を示した点から、リゼロの登場人物の中でも上位クラスの戦闘力を持つことは間違いありません。
また、食い溜めた記憶の数と質が多ければ多いほど戦力が上がるため、「成長上限がない」という点でも特異な存在です。ライが長年かけて積み上げた記憶の貯蔵量は、作中でも「どれほどなのか測りかねる」と表現されており、その凄みを示しています。
Q: ライとロイの違いは?
ライとロイはどちらも暴食の大罪司教ですが、キャラクターとしての役割が異なります。ライが「記憶を食う美食家」として計画的・戦略的に動くのに対し、ロイは「食う行為そのもの」への衝動で動く直情型です。Arc5ではロイとライが連携する場面もあり、この対照的な性格の組み合わせがサブナビウス一族の厄介さを高めています。
ロイはライよりも純粋な戦闘力が高いという描写もあり、「計算のライ、力のロイ、謎のルイ」という3兄妹の棲み分けが成立しています。
Q: 食われた記憶は完全に戻るのか?
これはリゼロ原作でも完全には回収されていない問題のひとつです。ライが倒された後、クルシュ・ユリウス・レムの記憶は部分的に回復の動きを見せますが、「完全に元通り」かどうかは現時点(小説既刊分)では明言されていません。特にレムの記憶回復は長大な物語として描かれており、読者・視聴者が最も注目するテーマのひとつです。
ユリウスについては、Arc6での「名前のない騎士」としての行動を経て、徐々に存在の回復が描かれます。クルシュについては記憶の回復が断片的に続いています。レムについては眠りから目覚めたのちも記憶の空白を抱えたまま新たな物語が始まります。食われた記憶が「戻る」か「戻らない」かという問いは、リゼロという作品が「記憶と存在と愛」をテーマにする以上、最終的に必ず回答が提示されるはずです。
Q: アニメでライは登場している?
Arc5はアニメ化されており(第3期に相当)、ライ・バテンカイトスもアニメに登場します。天﨑滉平による声の演技もアニメで確認できます。アニメを見たい方はDMM TVで配信中です。
Q: ライはなぜ「食欲」が権能なのか?
魔女教の大罪司教が体現する「大罪」は、それぞれのキャラクターの本質と深く結びついています。ライにとって「食欲(暴食)」は、他者の記憶・経験・名前を「消費」することへの飽くなき欲求です。食べることで快感を得るように、ライは他者の名前と記憶を食うことで純粋な悦楽を覚えます。
この「悦楽(Pleasure)」という要素が権能名「審食悦楽」の後半部分に込められており、単なる「食う」ではなく「食うことを楽しむ」という享楽的な側面がライの本質を示しています。

リゼ男
リゼ子
うん、強さランキングの位置とか、ロイとの違い、食われた記憶は戻るのか、アニメ登場とか、まとまってるの。
まとめ:ライ・バテンカイトスはリゼロ最恐の大罪司教
ライ・バテンカイトスは「人の名前と記憶を食う」という唯一無二の権能「審食悦楽」を持つ大罪司教です。Arc5のプリステラ編ではクルシュ・ユリウス・レムという主要キャラクターを次々と被害者にし、「食い溜めた英雄の記憶による武芸百般」でスバル陣営を苦しめました。
彼の権能が恐ろしいのは戦闘能力だけでなく、「名前を奪われる」=「存在の証明を失う」というリゼロの哲学的テーマへの直撃にあります。ライが倒された後も、被害者たちの記憶回復という物語はArc6・Arc7・Arc8と続き、リゼロという作品の深さを支える重要な伏線となっています。
サブナビウス一族の他のメンバー(ロイ・アルペラ、ルイ・アルネブ)の詳細は関連記事でご確認ください。また既存のライ・バテンカイトス基本解説記事もあわせてご覧ください。
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リゼ男
リゼ子
「名前と記憶を食う」唯一無二の権能を持つ、リゼロ最恐の大罪司教なの。主要キャラを次々と被害者にしたんだよ。
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- リゼロアニメ 1st season
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