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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【リゼロ】かわいいヒロイン人気ランキングTOP15|レム・エミリア・ベアトリスの魅力を原作描写で徹底解剖

『Re:ゼロから始める異世界生活』には、強さや戦闘力では測れない「かわいさ」「健気さ」「感情移入のしやすさ」で読者の心を掴むヒロインが数多く登場します。本記事では、強さランキングとは別軸の「かわいい・人気・心を打たれる」という感情の軸から、リゼロのヒロインをTOP15で考察していきます。

結論を先に言えば、公式人気投票では一貫して「レム」が圧倒的1位であり、エミリア・ベアトリス・ラムらがそれに続くのが定番の構図です。しかし作者・長月達平が「リゼロはエミリアを書きたくて始めた」と公言するなど、作者の愛とファン人気のあいだには面白い「ねじれ」が存在します。このねじれこそが、リゼロのヒロイン群像の奥行きを物語っています。

ここで扱う順位は、複数の公式人気投票・ファン投票・コミュニティ評価を踏まえた「人気・魅力の考察」であり、絶対的な序列ではありません。推しが何位かより、「なぜそのキャラがかわいいと言われるのか」を原作描写から読み解くことを目的としています。


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目次

この記事でわかること

  • リゼロの「かわいいヒロイン人気ランキングTOP15」と、各順位の根拠
  • 公式人気投票でレムが圧勝した具体的な得票数と、その背景
  • 作者・長月達平の「一番好きはエミリア」発言と、ファン人気との”ねじれ”の正体
  • レム・エミリア・ベアトリスの「かわいさ」を支える原作描写の徹底解剖
  • 強さではなく”心を打たれる”という感情軸で見たときのヒロイン像

リゼロ「かわいいヒロイン人気ランキング」TOP15一覧

まずは全体像を一覧で確認します。順位はリゼロの公式人気投票(2019年実施)の結果を主軸に、各種ファン投票やコミュニティでの「かわいい」評価を加味した考察ランキングです。投票時期によって順位は変動するため、あくまで傾向としてご覧ください。

順位 キャラ名 かわいさのタイプ 魅力の核
1位 レム 献身・一途 「報われない愛」を貫く健気さ
2位 エミリア 天然・気高さ 孤独を知る正ヒロインの内面
3位 ベアトリス ツンデレ・健気 400年「その人」を待った孤独
4位 ラム 毒舌・ギャップ 辛辣さの裏にある深い愛
5位 エキドナ 小悪魔・知性 知識欲の権化としての魅力
6位 フェルト 勝ち気・少女性 スラム育ちの芯の強さ
7位 プリシラ 高慢・絶対的自信 「この世は我のために」の美学
8位 フレデリカ 姉御肌・優しさ 面倒見の良い亜人メイド
9位 ペトラ 純真・成長 村娘から侍女への健気な成長
10位 フェリス(フェリックス) 愛嬌・忠義 性別を越えた可憐さと忠誠
11位 メィリィ あどけなさ・闇 無邪気さと残酷さの同居
12位 アナスタシア 商人気質・愛らしさ 関西弁の親しみやすさ
13位 クルシュ 凛々しさ・誠実 武人としての美しさ
14位 リューズ 無機質な可憐さ 聖域を守る複製体の儚さ
15位 ヨルナ 妖艶・母性 遊郭の長としての包容力

このランキングは「強さ」ではなく「かわいさ・愛されやすさ」を軸にしているため、純粋な戦闘力で並べたリゼロ最強キャラランキングや、総合的な人気を扱うリゼロ人気キャラランキングTOP20とは順位が大きく変わってきます。同じキャラでも、見る軸が変われば評価が変わる——それがリゼロというキャラクター群像の面白さです。

公式人気投票が示す「レム一強」という事実

得票数で見る圧倒的な差

リゼロの人気を語るうえで避けて通れないのが、2019年に実施された公式キャラクター人気投票の結果です。複数のまとめによれば、その上位は以下のような構図でした。

順位 キャラ名 得票数(概数)
1位 レム 約28,600票
2位 エミリア 約6,000票
3位 ペテルギウス・ロマネコンティ 約5,100票
4位 エキドナ 約3,800票
5位 ベアトリス 約2,900票
6位 ラム 約2,600票

注目すべきは、1位のレムと2位のエミリアの差が4倍以上という点です。これはアニメ・ライトノベル界隈でもしばしば話題になる「メインヒロインを差し置いてサブヒロインが圧勝した」象徴的な事例として知られています。なお、媒体によってはWeb上の小規模アンケートで「レムが約62%の得票率で1位、エミリアが約14%で2位、ラムが約6%で3位」といった集計も報告されており、母数や実施時期によって順位の細部は変動します。共通しているのは「レムが圧倒的1位」という一点です。

なぜレムはこれほどまでに愛されるのか

レムが人気投票で他を圧倒する理由は、彼女の「報われない愛を、それでも貫く」という物語構造にあります。第二章でレムは姉ラムや屋敷を守るために命を懸け、当初はスバルへ強い敵意を向けていました。しかしスバルの本質に触れたことで、彼女の感情は一八〇度反転します。

そして物語の白眉となるのが、スバルが絶望のどん底で「逃げよう」と弱音を吐いた場面で、レムが放つ長台詞です。スバルの過去も価値も否定する言葉に、レムは真っ向から「それでもあなたは、レムの英雄なんです」と返し、彼を肯定し尽くします。さらに彼女は自分の想いを伝えながらも、それがスバルにとって最善ではないと悟れば、自らの恋心すら抑えてスバルを正しい道へ押し出そうとする——この「自分の幸せより相手の救済を優先する献身」こそが、レム人気の核です。

レムはスバルくんに、生きていてほしいんです。

レムの献身性は、後の章で彼女が「暴食」の大罪司教ライ・バテンカイトスの権能によって名前と存在を世界から喰われ、長い眠りにつくという悲劇でさらに際立ちます。誰からも記憶されなくなってもなお物語に残り続けるレムの存在感は、まさに「愛が記憶を超える」というリゼロのテーマそのものです。レムというキャラクターをより深く知りたい方はレムの完全プロフィール解説を、彼女の戦闘面についてはレムの強さ・鬼化の考察もあわせてご覧ください。

「かわいさ」と「人気」は同じではない

ここで一点、整理しておきたいことがあります。それは「かわいさ」と「人気」は厳密には別の概念だという点です。たとえばペテルギウスやレグルスといった大罪司教が人気投票で上位に食い込むのは、彼らが「かわいい」からではなく「キャラクターとして強烈に魅力的」だからです。つまり人気投票の数字には、かわいさ・かっこよさ・憎たらしさといった複数の評価軸が混ざり込んでいます。

本ランキングではこの混在をあえて「かわいさ・心を打たれる度合い・感情移入のしやすさ」という感情寄りの軸に絞って再評価しています。だからこそ、純粋な得票数では上位に来る男性キャラや大罪司教をヒロイン枠から外し、女性キャラのなかでも「読者が守りたくなる」「応援したくなる」「想いに胸を打たれる」要素の強い順に並べ直しているわけです。この前提を踏まえると、レムが1位である必然性がより鮮明になります。彼女はかわいさ・健気さ・感情移入のすべてで満点に近い得点を叩き出す、稀有なバランス型ヒロインなのです。

第1位 レム — 「献身」がかわいさになる稀有なヒロイン

改めて、本ランキングでも堂々の第1位はレムです。青い髪に大きな瞳というビジュアルの愛らしさはもちろんですが、レムの「かわいさ」の本質は外見ではなく「行動」にあります。

かわいさの正体は「一途さ」

レムはメイドとして完璧な仕事をこなしつつ、スバルに対しては時に大胆に、時に控えめに想いを示します。朝の起床から食事の世話、夜の見回りまで、彼女がスバルに向ける細やかな気遣いの一つひとつが、読者に「こんな子に愛されたい」と思わせる説得力を持っています。

特筆すべきは、レムの愛が「見返りを求めない」点です。スバルの心がエミリアに向いていることを承知のうえで、レムはなお彼を支え続けます。普通なら嫉妬や恨みに転じてもおかしくない状況で、彼女はむしろ「二番目でもいい」とまで言い切る。この潔さと健気さの同居が、レムを唯一無二のヒロインたらしめています。

ファン人気の社会現象化

レムの人気は作品の枠を超え、「レス(=レム・ロス)」という言葉が生まれるほどの社会現象になりました。グッズ展開、コラボカフェ、他作品とのコラボでも常にレムが起用されるなど、「リゼロの顔」がメインヒロインのエミリアではなくレムであるという逆転現象は、リゼロを語るうえで欠かせないトピックです。

第2位 エミリア — 正ヒロインの「天然」と「孤独」

本ランキング第2位は、正ヒロインのエミリアです。公式人気投票では2位でありながら、作者・長月達平が「一番好き」「リゼロはエミリアを書きたくて始めた」と公言する、まさに物語の中心に立つヒロインです。

「天然」がかわいいと言われる理由

エミリアは銀色の髪と紫紺の瞳を持つハーフエルフの美少女ですが、その「かわいさ」を支えているのは少しズレた天然な言動です。人里離れた森でパックと二人きりで暮らしてきたため世情に疎く、スバルの冗談を真に受けたり、独特の言い回しをしたりする場面が多々あります。「エミリアたん」という愛称も、こうした庇護欲をそそる無垢さから生まれました。

かわいさの裏にある「孤独」という重み

しかしエミリアの魅力は、単なる天然キャラにとどまりません。彼女は400年前に世界を滅ぼしかけた「嫉妬の魔女」サテラと同じ銀髪のハーフエルフであるという理由だけで、出会う人々から理不尽な差別と恐怖の眼差しを向けられ続けてきました。

王選の場でさえ、彼女が候補者に選ばれたこと自体に批判が集まる。第一章では認識阻害のベールを被って正体を隠さなければならないほど、その差別は根深いものでした。「人に好かれたいのに、生まれだけで拒絶される」——この孤独を知るがゆえの優しさこそが、エミリアという人物に深みを与えています。彼女の出自と苦難の詳細はエミリアのハーフエルフ設定と差別の考察で掘り下げています。

スバルがエミリアに惹かれたのも、彼女の美貌ではなく「困っている見知らぬ自分を、見返りなく助けてくれた優しさ」でした。スバルとエミリアの関係性の進展についてはスバルとエミリアのラブ史で詳しく追っています。エミリアというキャラクターの全体像はエミリア完全考察もご覧ください。

第3位 ベアトリス — 400年待ち続けた「健気」の極致

第3位は、禁書庫の少女ベアトリスです。ドリル状の髪型とロリータ衣装、語尾の「〜かしら」という独特の口調で人気を博すキャラクターですが、彼女の「かわいさ」の真価は、その背景にある400年の孤独を知ったときに何倍にも膨らみます。

「〜かしら」の口調が愛される理由

ベアトリスは強欲の魔女エキドナによって生み出された人工精霊で、見た目こそ幼い少女ですが、その中身は数百年を生きた存在です。子供のような外見と大人びた——時に皮肉屋な——口調のギャップ、そしてツンとした態度の奥に隠れた寂しさが、典型的な「ツンデレ」キャラとしての魅力を形作っています。

人気の核は「その人」を待ち続けた400年

ベアトリス人気を決定づけるのは、彼女が禁書庫で約400年ものあいだ、たった一人「その人」が来るのを待ち続けたという設定です。エキドナはベアトリスに「いずれ現れる”その人”の指示に従え」とだけ告げ、誰が「その人」なのかは明確に定めませんでした。

ベアトリスは扉が開かれるたびに「今度こそその人が来るのでは」と期待し、そのたびに裏切られ続けます。400年という気の遠くなる年月のなかで、期待は失望に、失望は諦めに変わっていきました。やがて彼女は「もう誰も来ない」と絶望し、自らの消滅すら望むようになります。

そんなベアトリスにスバルは、「お前がいなくちゃ、寂しくて生きていけない」「どこの誰とも知らない”その人”じゃなく、俺を選べ」と叫びます。この言葉でベアトリスは400年の呪縛から解き放たれ、スバルと契約を結びパートナーとなりました。長すぎる孤独の果てに、ようやく「自分を選んでくれる人」と出会えた——この救済の物語こそが、ベアトリスを単なる萌えキャラから一段格の高いヒロインへと押し上げています。

ベアトリスの「その人」をめぐる謎や契約の真相についてはベアトリス完全考察で詳述しています。彼女の正体や禁書庫の役割を深掘りしたい方は、原作小説で禁書庫の章を読み返すのが一番です。

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第4位 ラム — 毒舌の裏にある「最強の愛」

第4位は、レムの双子の姉ラムです。妹レムとは対照的に、ラムは辛辣な毒舌家として描かれます。スバルを「バルス」と呼び、容赦のない罵倒を浴びせる場面はもはや名物ですが、その毒舌の奥にこそ彼女の魅力が宿っています。

ギャップが生むかわいさ

ラムは普段こそ高慢で人を寄せ付けない態度を取りますが、ロズワールへの一途な想いや、妹レムへの深い愛情を見せる瞬間に、読者の心は大きく動かされます。普段がツンとしているからこそ、ふと見せる優しさの破壊力が増す——典型的なギャップ萌えの構図です。

姉妹の物語が魅力を倍加させる

ラムとレムはかつて鬼族の双子として生まれ、角を失ったラムをレムが献身的に支える——という重い過去を背負っています。レムが世界から消えてもなお、ラムは「妹がいた」という確信を捨てません。記憶を喰われてもなお繋がり続ける姉妹の絆は、リゼロ屈指の感動要素です。ラムの全体像はラム完全考察でまとめています。

興味深いのは、レムとラムが「かわいさのタイプ」として正反対に位置づけられる点です。レムが「素直に想いを差し出す献身型」だとすれば、ラムは「想いを毒舌で覆い隠すツンデレ型」。同じ双子でありながら表現の方向がまったく逆であるからこそ、二人を並べたときの対比が際立ちます。レム派・ラム派という二大派閥が生まれるのも、この明確なキャラ設計があってこそです。なお、人気投票ではレムがラムを大きく引き離していますが、これは「わかりやすい献身」のほうが票を集めやすいという投票の性質も影響していると考えられます。ラムの真価は、毒舌の奥に隠された想いを読者が自分で読み解いたときにこそ立ち上がる——いわば「噛むほど味が出る」タイプのかわいさなのです。

第5位〜第7位 個性で勝負する王選候補たち

第5位 エキドナ — 知識欲という名の魅力

「強欲の魔女」エキドナは、白い髪と黒い瞳を持つ妖艶な美女です。知識欲の権化として、あらゆる謎を解き明かすことに悦びを見出す彼女の小悪魔的な振る舞いは、多くのファンを魅了しました。お茶会の場面での飄々とした態度と、時折のぞかせる本気の表情のコントラストが彼女の魅力です。

第6位 フェルト — スラム育ちの勝ち気な少女

フェルトは王都のスラム街で盗賊として生きてきた少女で、ラインハルトに見出されて王選候補となります。「王様なんてくそくらえ」と啖呵を切る勝ち気さと、その奥にある仲間思いの優しさが彼女の持ち味です。境遇に屈しない芯の強さは、庇護欲とは別種の「応援したくなるかわいさ」を生んでいます。フェルトの正体や王選での立ち回りはフェルトの完全考察で解説しています。

第7位 プリシラ — 「この世は我のために」の絶対的美学

プリシラ・バーリエルは、金色の髪と燃えるような瞳を持つ高慢な王選候補です。「この世は我のために在る」と言い切る圧倒的な自信と、領民から「太陽姫」と慕われる統治力を併せ持ちます。傲岸不遜な物言いの裏にある絶対的な美学が、他のヒロインにはない「強者のかわいさ」を放っています。彼女の正体や能力についてはプリシラ完全考察をご覧ください。

第8位〜第15位 物語を彩る多彩なヒロインたち

TOP7以降にも、リゼロには魅力的なヒロインがひしめいています。それぞれの「かわいさのタイプ」を簡潔に押さえておきましょう。

順位 キャラ かわいさのポイント
8位 フレデリカ・バウマン 鋭い牙を持つ亜人メイド。姉御肌の優しさと、屋敷の年少者を見守る面倒見の良さ。
9位 ペトラ・レイテ アーラム村の少女から侍女へ成長。スバルへの淡い慕情と、ひたむきな努力家ぶり。
10位 フェリス(フェリックス) 女性的な容姿と語尾の「にゃ」が愛らしい治療術師。クルシュへの忠義も美点。
11位 メィリィ・ポートルート 魔獣使いの少女。あどけない笑顔と残酷さの同居が、独特の危うい魅力を生む。
12位 アナスタシア・ホーシン 関西弁で話す商人気質の王選候補。親しみやすさと抜け目なさのバランスが絶妙。
13位 クルシュ・カルステン 凛々しい武人の王選候補。男装の麗人めいた誠実さと、ふと見せる女性らしさ。
14位 リューズ・メイエル 聖域を守る複製体の少女。無機質さのなかに宿る儚さと健気さ。
15位 ヨルナ・ミシグレ ヴォラキア帝国の遊郭を治める妖艶な存在。包容力ある母性が大人の魅力を放つ。

ここに挙げたキャラのなかには、王選という政治劇の主要プレイヤーも多く含まれています。エミリア・プリシラ・アナスタシア・フェルト・クルシュという王選候補5名の関係性を整理したい方は、リゼロ相関図を参照すると人物相関が一気に見通せます。物語全体の流れをつかみたい場合はリゼロのあらすじ解説もおすすめです。

作者の愛とファン人気の「ねじれ」を読み解く

長月達平は「エミリアが一番好き」と公言している

リゼロのヒロイン論を語るうえで最も興味深いのが、作者・長月達平の愛とファン人気のあいだに生じた”ねじれ”です。長月はインタビューやトークイベントで繰り返し「リゼロはエミリアを書きたくて始めた物語だ」と語っており、お気に入りの巻として「エミリアが表紙を飾る巻」を挙げるなど、エミリアへの愛着を隠しません。

つまり作者が中心に据えたヒロインはエミリアであり、物語の本筋はあくまでスバルとエミリアの恋物語です。それにもかかわらず、ファン投票では一貫してレムが圧勝する。この「作者が一番に推すヒロイン」と「読者が一番に推すヒロイン」が一致しないという構図は、他作品ではなかなか見られない現象です。

「ねじれ」はリゼロの魅力そのもの

しかしこの”ねじれ”は、決してリゼロの欠点ではありません。むしろ「正ヒロインを脅かすほど魅力的なサブヒロインを描けた」という、作品の懐の深さの証明です。レムの献身があるからこそエミリアの孤独が際立ち、エミリアの存在があるからこそレムの「報われなさ」が物語として成立する。二人のヒロインは対立構造ではなく、互いを補い合う関係にあります。

事実、原作では一度退場したレムを長月が物語に呼び戻し、エミリアとレムが同じ陣営で並び立つ展開を丁寧に描いていきます。「どちらか」ではなく「どちらも」を肯定する——この姿勢こそが、リゼロが多くのファンに愛され続ける理由の一つでしょう。

ねじれが生んだ「考察文化」

この作者愛とファン人気のねじれは、リゼロ特有の濃密な「考察文化」も育みました。「スバルは最終的にエミリアと結ばれるのか」「レムの想いはどう報われるのか」「ベアトリスのポジションは恋愛なのか家族愛なのか」——といった問いが、放送・刊行のたびにファンコミュニティで議論されます。ヒロインそれぞれに明確な物語上の役割と未解決の問いが残されているからこそ、読者は自分の推しに感情移入し、その行く末を真剣に考える。「かわいい」で終わらず「この子の幸せを願わずにいられない」というところまで踏み込ませるのが、リゼロのヒロイン造形の真骨頂だと言えるでしょう。なお、こうした恋愛・関係性の行方は原作でもまだ明言されていない部分が多く、現時点では「〜という説がある」というレベルの考察にとどまる点には注意が必要です。

「かわいさ」を声で支えた豪華声優陣

リゼロのヒロインたちの「かわいさ」は、演じる声優陣の演技によって命を吹き込まれています。主要ヒロインのキャストを整理しておきましょう(アニメ版)。

キャラ 声優
エミリア 高橋李依
レム 水瀬いのり
ラム 村川梨衣
ベアトリス 新井里美

特に第18話「ゼロから」でのレムの長台詞は、水瀬いのりの熱演とあわせて「アニメ史に残る名シーン」としばしば評されます。ベアトリスを演じる新井里美は、パック役の内山夕実とは別の声優であり、ベアトリスの「〜かしら」という口調の愛らしさを見事に表現しています。声優陣の魂の込もった演技が、キャラクターのかわいさを何倍にも増幅させているのです。

原作とアニメ、どちらで「かわいさ」を味わうべきか

ここまで読んで「やっぱりレムやエミリアの活躍をもう一度観たい」と思った方も多いはずです。リゼロのヒロインたちの魅力を最大限に味わうなら、アニメで声と動きを楽しみ、原作小説で心理描写の深さに浸るという二刀流がおすすめです。

アニメ版のレムの第18話や、ベアトリスとスバルが契約を結ぶ「ナツキ・スバルの帰還」の場面は、映像と音楽が一体となった名シーンの宝庫です。一方、原作小説では地の文でしか描かれない各ヒロインの内面——レムが想いを抑えるときの葛藤、エミリアが差別に耐えるときの孤独、ベアトリスが400年の絶望を抱える描写——をじっくり味わえます。プレアデス監視塔をめぐる第六章のように、原作でこそ真価を発揮するエピソードも多いので、プレアデス監視塔の解説もあわせてどうぞ。

まとめ — 「かわいさ」とは行動と背景の総和である

リゼロのヒロイン人気ランキングを「かわいさ・感情移入」の軸で見てきました。最後に要点を整理します。

  • 公式人気投票ではレムが圧倒的1位(約2.8万票でエミリアの4倍以上)。「報われない愛を貫く献身」が人気の核。
  • 正ヒロインのエミリアは2位だが、作者・長月達平は「一番好きはエミリア」と公言。作者愛とファン人気の”ねじれ”が魅力。
  • ベアトリスは禁書庫で約400年「その人」を待ち続けた健気さが人気の根幹。スバルとの契約で救済される物語が感動を呼ぶ。
  • ラムは毒舌のギャップと姉妹の絆で愛され、王選候補や帝国の女性陣まで多彩なヒロインが揃う。
  • 本記事のランキングはファン投票・評価に基づく考察であり、絶対的な序列ではない。推しの魅力を再確認するきっかけとして楽しんでほしい。

リゼロのヒロインたちが「かわいい」と言われるのは、単に容姿が整っているからではありません。レムの献身、エミリアの孤独を知る優しさ、ベアトリスの400年の待機——それぞれが背負う物語と、そこから生まれる行動の積み重ねこそが、彼女たちのかわいさの正体です。あなたの推しヒロインの魅力を、ぜひ原作描写から再発見してみてください。


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