「Re:ゼロから始める異世界生活」第7章に登場するヨルナ・ミシグレ。九神将の中でも特に謎めいた存在感を放つ彼女は、魔都カオスフレームに君臨する「極彩色」の異名を持つ支配者だ。七つの魂を宿す「魂婚術」という唯一無二の権能、300年に及ぶ歴史、そして民を深く愛する繊細な内面——ヨルナは単なる強敵として描かれるのではなく、リゼロ世界の深みをぐっと広げるキャラクターだと言えるだろう。
この記事では、ヨルナ・ミシグレのプロフィールから「極彩色」権能の詳細、Arc7・Arc8での活躍、ファン考察まで完全解説する。ヨルナがなぜリゼロファンの間でこれほどまでに愛されるのか、その理由がきっと見えてくるはずだ。
ヨルナ・ミシグレのプロフィール
まずは基本情報から確認しよう。ヨルナ・ミシグレは、「Re:ゼロから始める異世界生活」第7章から本格的に登場するキャラクターだ。彼女の外見・種族・能力は他のどのキャラクターとも大きく異なる個性的なものであり、初登場シーンから強烈な印象を残す。
| 名前 | ヨルナ・ミシグレ |
|---|---|
| 異名(二つ名) | 極彩色(ごくさいしょく) |
| 肩書き | 九神将 漆(しつ) |
| 種族 | 狐人(キツネビト)・9本の尻尾を持つ |
| 居城 | 紅瑠璃城(魔都カオスフレーム中枢) |
| 年齢(推定) | 300歳以上(人間換算では壮年の外見) |
| 過去の名前 | アイリス(元は人間の村娘) |
| 外見 | 艶やかな着物姿、極彩色に輝く狐の耳と9本の尻尾、妖艶な雰囲気 |
| 持ち物 | 煙管(きせる) |
| 権能 | 魂婚術(「七つの魂」を軸とした固有能力) |
| CV(声優) | ほのり |
| 初登場 | Web版 第7章37節『紅瑠璃城の主』 |
| 小説初登場 | 小説28巻(Arc7前半) |
ヨルナ・ミシグレは神聖ヴォラキア帝国の九神将において「漆」の位に就く、帝国最高戦力のひとりだ。その二つ名「極彩色」は、彼女の魂婚術が放つ七色の輝きと、歓楽街・魔都カオスフレームの華やかさの両方を表している。
外見は江戸時代の遊郭文化を彷彿とさせる艶やかな着物姿で、9本の尻尾をなびかせる狐人の女性。スバルが初めてヨルナを目にしたとき、「最上位の花魁」という言葉を思い浮かべたほど、圧倒的な存在感と美しさを持つ。妖艶でありながら、その奥に300年の歳月が育んだ深みと孤独をたたえているのがヨルナの魅力の核心だ。
魔都カオスフレームの女主人——立場・役割・歴史
魔都カオスフレームとは何か
魔都カオスフレームは、ヴォラキア帝国の南東に位置する特殊な都市だ。帝国の直轄地でありながら、実質的にはヨルナが完全支配する独立性の高い歓楽街として機能している。「魔都」と呼ばれる理由は、ヨルナの魂婚術によって都市全体が「生きている」かのように機能しているからだとも言われる。
一般的な帝国の都市と異なり、カオスフレームは非常に自由な雰囲気を持つ。商人・流浪者・訳ありの人物が集い、賑やかで雑多な活気にあふれた歓楽街として知られている。外から軍勢が攻めかかっても容易には落とせない堅牢な都市でありながら、その内側は祝祭的な空気に包まれているというギャップも興味深い。
紅瑠璃城——ヨルナの居城
都市の中枢には紅瑠璃城がそびえ立つ。城の土台には「瑠璃石」が用いられており、青い光沢を放つ瑠璃が時折赤い光を纏うという不思議な輝きを放つ。この紅と瑠璃の交差する色彩は、まさにヨルナ自身の「極彩色」を象徴しているかのようだ。
ヨルナの魂婚術が城全体に張り巡らされているため、城は自己修復能力を持つ。ヨルナが両手を打ち合わせるだけで、半壊した天守閣がみるみる修復されていくほどだ。これは単なる建築物の補強を超え、城そのものがヨルナの「眷属」として機能していることを示している。
300年の歴史——アイリスからヨルナへ
ヨルナ・ミシグレはもともとアイリスという名の普通の人間の村娘だったという過去を持つ。かつての名を「アイリス」といった彼女が、いつ・どのようにして9本の尻尾を持つ狐人になり、300年以上生きる存在へと変貌したのかは、物語の核心に触れる謎のひとつだ。
この300年という歳月の中で、ヨルナは魔都の「女主人」として君臨し続けた。帝国の軍勢がいくら攻めかかっても落とせないと言われるほどの鉄壁の都市を作り上げ、その支配を維持してきた。魂婚術によって都市全体に自分の力を行き渡らせ、眷属たちと魂でつながることで、孤独でありながら常に繋がり続けているのがヨルナの在り方だ。
300年間、愛した者たちが次々と死んでいく中でヨルナが魂婚術を使い続けた理由——それは単純に「生きることを愛しているから」だ。しかし同時に、愛すれば必ず失う、という矛盾した苦しみも背負い続けてきた。この複雑さがヨルナのキャラクターに深みを与えている。
帝国における独自路線
ヨルナは九神将の一員でありながら、帝国に完全忠誠を誓っているわけではない。彼女にとっての最優先事項は、魔都カオスフレームとそこに暮らす民の守護だ。Arc7でのクーデター騒動においても、帝国側にもクーデター側にも完全に加担せず、独自の判断で動く姿勢を見せた。
この独自路線は、ヨルナが純粋に「魔都の民のために生きている」ことを示している。九神将の一員であることは、彼女にとっての本質ではない。帝国という大きな権力構造の中に身を置きながらも、自分の王国(魔都)を守ることだけを本当の目的としている——それがヨルナのスタンスだ。
「極彩色」権能の詳細——魂婚術と七つの魂
魂婚術(こんたまじゅつ)とは
ヨルナの権能「魂婚術」は、己の魂(オド)の一部を他者に分け与えるという失伝した秘術だ。「失伝」という言葉が示す通り、かつてはヨルナ以外にも使い手がいた可能性があるが、現在ではヨルナのみが操る固有の能力となっている。
魂を分け与えられた者は「眷属」となり、ヨルナとの魂の繋がりを持つ。この繋がりによって以下の効果がもたらされる。
- 身体能力の強化:眷属の戦闘力・耐久力が底上げされ、ヨルナの力の一端を受け取れる
- 力の共有:魂婚術で結ばれた魂同士は力の一部を相互に共有できる
- 無機物への適用:城や煙管などの無機物にも魂婚術を使うことができる(城の自己修復能力はこれによる)
- 都市規模の展開:魔都カオスフレーム全体に魂婚術を張り巡らせることで、都市そのものを強化された「要塞」にしている
- 精神的な繋がり:魂の繋がりはただの力の受け渡しにとどまらず、感情の共鳴をもたらすとも考えられる
魂婚術の最大の特徴は、その「スケールの大きさ」だ。ひとりの人間に使うだけでなく、都市全体に張り巡らせることができる点で、他の権能使いとは一線を画している。ヨルナが「女主人」として都市を支配できるのも、この魂婚術の規模の大きさあってこそだ。
七つの魂——「極彩色」の正体
ヨルナが「極彩色」と呼ばれる最大の理由は、彼女の魂婚術が七つの異なる色彩を放つことに由来する。この七色は、ヨルナが内包する「七つの魂」を象徴していると考えられており、作中では極彩色の輝きとして描写される。
ヨルナが戦いの場で魂婚術を全力発動させるとき、その輝きは七色の光として周囲に広がる。それは美しく、同時に圧倒的な力の発露でもある。「極彩色」という二つ名は、この七色の輝きから来ているのだ。
七つの魂の各色が具体的にどのような感情・属性と対応しているかは、物語の中でも謎として残されている部分が多い。しかし、ヨルナの在り方・行動原理・魔都での役割から以下のような解釈が可能だ。
- 赤(情熱・愛):民への深い愛情、生の賛美、300年間燃え続ける感情の核
- 青(冷静・静謐):300年の歳月が育んだ冷静な判断力と長い視野
- 黄(輝き・歓楽):魔都の華やかさ、生の喜び、祝祭の精神
- 緑(生命・再生):魂婚術による修復と再生の力、繋がりの象徴
- 紫(神秘・権威):女主人としての威厳と秘術の深み
- 橙(温かさ・慈愛):眷属との絆、個別のつながりへの温かさ
- 白(純粋・根源):かつての村娘アイリスの面影、変わらない魂の原点
これらの七色が「極彩色」としてヨルナの戦いの中で輝きを放つとき、その美しさと圧倒的な力が融合した光景は、リゼロ作中でも屈指の壮観な描写として語られる。七色の光が空を染め上げ、眷属たちの魂と共鳴するとき、ヨルナは単なる戦士ではなく「生そのもの」の体現者となる。
煙管(きせる)との関係
ヨルナのトレードマークのひとつが煙管だ。彼女は常に煙管を手にしており、その煙管にも魂婚術が施されている。魂婚術によって煙管の硬度や特性を変化させることが可能で、戦闘時にはそれを武器として活用する場面がある。
無機物である煙管に魂の一部を宿らせるというヨルナの魂婚術の在り方は、彼女がどれほど「繋がること」を大切にしているかを示している。無生物にすら愛情を注いで魂を吹き込むヨルナの性質は、「生の賛美者」としての彼女の本質を体現している。
極彩色の光を纏った煙管はヨルナの美しさと危うさを同時に体現するアイテムであり、ファンの間でもヨルナのアイコンとして描かれることが多い。
ヨルナの戦闘能力——九神将漆としての強さ
九神将における立ち位置
九神将とは、ヴォラキア帝国が誇る9人の最強戦力だ。「壱」が最強・「玖」が最弱という序列を持つこの組織の中で、ヨルナは「漆(7番目)」に位置する。しかし、この番号は単純な強さの順位ではなく、帝国への功績・役割・総合評価によるものだとされる。
ヨルナの実力はその序列を大きく上回るとも言われており、ファンの強さ評価でも九神将の中で上位クラスの実力者として認識されている。「漆(7番目)」という番号にとらわれず、その力の本質を正確に評価すべきキャラクターだ。
九神将全9人の中でのヨルナ
参考として、九神将のメンバーを以下にまとめる。
- 壱(一番将):シドニア・グラントリン
- 弐(二番将):テグノ(詳細不明)
- 参(三番将):オルバルト・ダンクルケン(幼児化の使い手)
- 肆(四番将):グルーバー
- 伍(五番将):セシルス・セグムント(最強剣士候補)
- 陸(六番将):ゴズ
- 漆(七番将):ヨルナ・ミシグレ(本記事主役)
- 捌(八番将):チシャ・ゴールド
- 玖(九番将):ベガルタ・ファルスカ
この9人がArc7のヴォラキア帝国内乱において、各々の判断で異なる立場に分かれて動く展開は、Arc7を複雑で読み応えのある章にしている要素のひとつだ。
直接戦闘での能力
ヨルナは9本の尻尾を持つ狐人としての身体能力に加え、魂婚術を組み合わせた多彩な戦い方が特徴だ。
- 怪力:踵落とし一撃で腕を粉砕できるほどの膂力を持つ。その身体スペックは九神将に恥じない水準だ
- 魂婚術の武装:煙管に魂婚術を付与し、特殊な攻撃手段として使用する
- 都市全体の支配:カオスフレーム内では眷属たちすべての力を引き出せる「地の利」を持つ。事実上、都市全体がヨルナの「身体」として機能する
- 自己強化:自身にも魂婚術を行使し、驚異的な耐久力と攻撃力を発揮する
- 心理的圧力:魂婚術を通じた眷属との繋がりにより、戦場全体への影響力を持つ
正面から向かってくる軍勢を圧倒するだけでなく、都市そのものを「武器」として使えるヨルナの戦い方は、他の九神将とは一線を画するものだ。特に自分の「地元」である魔都カオスフレームでの戦いでは、その力は最大限に発揮される。
Arc7でのヨルナの活躍——スバルとの出会い・幼児化事件・謀議
スバルたちとの最初の接触——紅瑠璃城での会談
Arc7でスバルが魔都カオスフレームに辿り着いたとき、真っ先に向かうのが紅瑠璃城だ。スバル一行はヴィンセント(アベル)の思惑を背負いながら、ヨルナとの交渉を試みる。
紅瑠璃城で出迎えたヨルナは、スバルが「最上位の花魁」と評するほどの圧倒的な存在感を持つ女性だった。妖艶で艶やかな着物姿に、9本の尻尾が優雅にたなびく。煙管をくゆらせながら、ゆっくりとスバルを品定めするような視線を向けるヨルナの姿は、初登場シーンから強烈な印象を残す。
この会談でヨルナはスバルたちの話を聞き、自分の立場と目的を明かしながら、独自の条件のもとで協力の可能性をちらつかせる。どこまでが本音でどこまでが策略なのか、煙に巻かれながら会談は進んでいく。
スバル幼児化事件——オルバルトの介入
紅瑠璃城での会談を終えてスバルたちが宿屋に戻った翌朝、衝撃的な事態が発覚する。スバルが目覚めると、自分の身体が幼児化していたのだ。
これはヨルナの仕業ではなく、九神将・参(オルバルト・ダンクルケン)の「幼児化の術」による。オルバルトはスバルだけでなくアル・ミディアムも幼児化させており、3人の幼児となったスバルたちは、オルバルトが仕掛ける「かくれんぼ」へと引きずり込まれることになる。
この幼児化エピソードは小説29巻の主要内容であり、魔都カオスフレームを舞台に繰り広げられる「死に戻り」のループが描かれる。幼児化した状態でのスバルの死に戻りには重要な特性がある——「愛のないループしかできない」という分析がファンの間でなされている。これはヨルナの「生の賛美」「愛することの肯定」というテーマとも深く関わっており、Arc7全体の主題と通底している。
ヨルナはこの混乱の中でも、スバルたちへの保護的な態度を示す。タンザを使いとして送り込み、状況を把握しようとするヨルナの行動から、彼女が純粋な敵ではないことが伝わってくる。
ヴィンセント(アベル)との謀議
Arc7ではヴォラキア帝国でクーデターが勃発し、皇帝ヴィンセント・ヴォラキアが玉座を追われる事態が起きる。ヨルナはこの政変に際して独自路線を歩む。
ヨルナの目的は明確だ——強力な皇帝夫人の地位を得ること。ヴォラキアの皇帝夫人になることで、権力的にも財力的にも帝国を支配することをヨルナは望んでいる。ただし、それが必ずしもヴィンセント(アベル)である必要はない、というのが彼女のスタンスだ。
スバルたちとの交渉の中でヨルナは情報を提供し、その大きな器と底知れぬ謀略眼を見せる。どこまでが本音でどこまでが策略なのか、Arc7を通じてヨルナの真意は読みづらい。しかしその複雑さこそが、ヨルナというキャラクターの深みを生み出している。
タンザとの関係
ヨルナの使いとして魔都に現れるタンザは、ヨルナの意志を伝える使者的な役割を果たす。ヨルナ自身は紅瑠璃城に構えながらも、タンザを通じて魔都全体に目を光らせている。
ヨルナとタンザの関係性は、女主人と忠実な従者という形式にとどまらず、温かみのある人間的な繋がりとして描かれている。これはヨルナが魂婚術を通じて眷属たちと築いてきた関係性の縮図でもあり、「繋がることを愛する」ヨルナの本質が現れている場面だ。
ヨルナの本質——民を愛する支配者・生の賛美
「生」を賛美する存在
ヨルナ・ミシグレを語る上で外せないのが、彼女の「生」に対する深い愛着だ。300年にわたって魔都の女主人として君臨し続けた彼女は、その歴史の中で無数の「別れ」を経験してきた。眷属たちはいつか必ず死ぬ。魂婚術で繋がっていた者が消えるとき、その喪失感はヨルナの内側を確かに削っていく。
それでもヨルナは「生」を賛美し続ける。魔都カオスフレームが歓楽街として機能していることは象徴的だ——そこは「生きることの喜び」を全面に押し出した空間であり、ヨルナの世界観そのものを体現している。
彼女は単なる「支配者」ではない。「生を愛する者」として魔都を治めている。そこにいる人々が喜び・楽しみ・愛し合い・悲しみ——そうした生の全ての色を謳歌できる場所として、カオスフレームを維持することがヨルナの本当の目的だ。
愛することの痛みと矛盾
しかしヨルナの「生の賛美」は、単純な肯定ではない。Arc8のある章のタイトル「愛たくなかった」は、そんなヨルナの複雑な内面を端的に示している。
愛すれば必ず失う。300年間そのことを知り尽くしていながら、それでも愛さずにいられない——それがヨルナ・ミシグレという存在の本質だ。
アイリスという村娘だった頃から現在のヨルナになるまでの300年間、彼女は何度愛した者を失ってきたのだろうか。その度に「もう愛したくない」と思いながら、また誰かを愛してしまう——その繰り返しの中でヨルナは「極彩色」となった。七つの魂は、あるいは彼女が特に深く愛し、そして失った者たちの欠片なのかもしれない。
民への責任と愛情
ヨルナが帝国の命令に完全には従わない理由も、この「生の賛美」の哲学から来ている。帝国の都合で魔都の民が傷つくことをヨルナは許容できない。300年間積み上げてきた繋がりを守ること——それがヨルナの最も重要な使命だ。
この点で、ヨルナは「支配者」というより「守護者」に近い存在だと言える。権力者としての在り方ではなく、愛する者たちを守るために力を振るう——それがヨルナ・ミシグレという女性の核心にある姿だ。
Arc8以降のヨルナの動向
Arc8でのプリシラとの邂逅
Arc8では、スバルとプリシラが要塞の通路でヨルナとユーガルドに遭遇するシーンが描かれる。ヨルナ・ユーガルド・プリシラの三人が並ぶ光景は、まるで親子のように見えるという不思議な間柄として描写されている。
ユーガルドはスピンクスと同様に、生者と遜色ない見た目を持つ屍人だ。彼とヨルナがどのような関係にあるのかも、Arc8の重要な謎のひとつとなっている。
Arc8終幕とプリシラの悲劇
Arc8終幕『プリシラ・バーリエル』において、ヨルナの存在は物語の背景として大きく影を落としている。プリシラの悲劇と、それを見届けるヨルナの姿は、リゼロという物語が描く「生と死」のテーマを深く掘り下げる場面だ。
Arc9以降でのヨルナの動向はまだ多くが謎に包まれているが、以下の点が伏線として注目される。
- 七つの魂の正体:その詳細はまだ完全には明かされていない
- アイリスからヨルナへの変貌の経緯:どのように300年の命を得たのか
- プリシラとの関係の深層:親子説はどこまで本当か
- 魔都の未来:クーデター後の帝国においてカオスフレームはどうなるのか
ファン考察——七つの魂の正体・ヨルナとプリシラの類似性
七つの魂の正体は誰か
「七つの魂」というヨルナの設定は、ファンの間で活発な考察が行われている領域だ。最も有力な仮説のひとつは、ヨルナが300年の歳月の中で特に深く魂婚術で結んだ7人の存在の魂を内包しているという説だ。
かつてのアイリスという村娘の時代に出会った人々、共に戦った戦士たち、あるいは魂婚術によって命を救われた眷属たち——その中から特別な7人の魂がヨルナの内側に宿り続けているのではないか、という考察は説得力がある。七つの魂それぞれが異なる色彩を持つことは、それぞれが異なる感情や属性を持つ個別の存在であることを示唆している。
「アイリス=虹」説の深掘り
もうひとつの考察として、「アイリス」という名前に注目するファンも多い。アイリスとはギリシャ語で「虹」を意味する名前だ。七色の虹——これが後のヨルナの「極彩色(七色の光)」の伏線だったとすれば、長月達平の命名センスの深さには唸らされる。
村娘だった頃のアイリスが「虹(七色)」の名を持っていたことと、今のヨルナが「極彩色(七つの魂)」を持つことは、偶然ではなく必然として結ばれているのかもしれない。ヨルナの本質は変わっていない——ただ、その「虹」が300年の歳月をかけて七つの魂として結晶化した、という解釈だ。
ヨルナとプリシラの類似性——生を謳歌する者たち
ヨルナとプリシラ・バーリエルの間には、奇妙な類似性がある。表面的には全く異なるように見えるふたりだが、その本質には共通するものが多い。
- 圧倒的な存在感:どちらも場を支配する威圧感を持ち、初登場から強烈な印象を残す
- 独自路線:既存の権力構造に完全に従わず、自分の論理と美学で動く
- 「生」への強い執着:生を謳歌し、その喜びを全力で肯定する姿勢を持つ
- 帝国との複雑な関係:プリシラはヴォラキア皇族の出身(プリスカ・ベネディクト)、ヨルナは九神将漆として帝国に属する
- 美の追求:どちらも美しさへの強い拘りを持ち、自分の美学に反することを許さない
Arc8でヨルナとプリシラが並ぶ場面は、この類似性を意識した描写とも読める。二人は鏡のような存在として機能しており、それぞれ異なる形で「生の賛美」を体現する。ヨルナが300年の歴史の中で積み上げた「愛」を、プリシラはより直情的に・より激しく表現する——そんな対比が読み取れる。
ヨルナはプリシラの「母」か——親子説の検討
一部のファンの間では「ヨルナはプリシラ(プリスカ)の本当の母親なのではないか」という考察も存在する。Arc8でのヨルナ・ユーガルド・プリシラの三人が「親子のように見える」という描写は、この説を後押しする要素のひとつだ。
もしそうだとすれば、ヨルナが300年にわたって魔都の女主人として生き続けてきた理由の一端に、プリシラという存在が絡んでいる可能性もある。「愛たくなかった」というヨルナの内面の叫びは、プリシラへの複雑な感情を含むものかもしれない。
これはリゼロの今後の展開において明かされる可能性のある大きな伏線だ。プリシラの出自・過去は外伝「緋色姫譚」で描かれているが、ヨルナとの繋がりについてはまだ多くが謎のままだ。
ヨルナの名言と声優情報
印象的な名言
ヨルナ・ミシグレの台詞は、艶やかでありながら本質を突いたものが多い。以下にいくつかの印象的な言葉の雰囲気を挙げる。
「生は祝うべきもの。あたしはそれを知っている。なぜなら、あたしは消えてゆくものを数え切れぬほど見てきたから」
「魂は繋がりを求める。それだけが本当のことよ。権力も名誉も、結局は誰かに認められたいという魂の叫びにすぎない」
「あたしは欲しいものを手に入れるために生きている。皇帝の夫人——それが今のあたしの欲しいもの。それだけのことよ」
妖艶な外見の裏に、300年間生きてきた者だけが持ち得る深い洞察がにじむ——それがヨルナの言葉の力だ。飄々としているようでいて、その奥に確かな信念と哀愁が宿っている。
声優・ほのりについて
ヨルナ・ミシグレの声を担当するのは声優のほのり氏。ヨルナの妖艶さと深みのある内面性を見事に表現し、ファンから高い評価を得ている。ヨルナの「艶のある声」は、彼女のキャラクター性に不可欠な要素として定着している。
まとめ——ヨルナ・ミシグレとは何者か
ヨルナ・ミシグレは、リゼロArc7において最も印象的なキャラクターのひとりだ。「極彩色」の異名を持つ九神将漆として、魔都カオスフレームに300年以上君臨し続けた彼女の魂婚術は、単なる戦闘能力を超えた「魂のつながり」の哲学を体現している。
- 種族:9本の尻尾を持つ狐人(元は人間の村娘アイリス)
- 権能:魂婚術(七つの魂・極彩色の輝き)
- 立場:九神将漆・魔都カオスフレームの女主人・紅瑠璃城の主
- 本質:民を愛し生を賛美する支配者
- 謎:七つの魂の正体・アイリスからヨルナへの変貌・プリシラとの関係
ヨルナという存在を一言で表すなら、「愛することをやめられない者」だ。300年間愛し、失い、また愛す——その繰り返しの中で七色の魂を内包するに至った彼女は、リゼロが描く「生と死」「繋がりと喪失」というテーマの体現者だと言えるだろう。
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