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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【リゼロ】九神将一覧を完全解説|全9人のメンバー・二つ名・能力・Arc7での活躍

神聖ヴォラキア帝国において、武の頂点として君臨する九人の精鋭——それが九神将である。

「強き者こそ正義」という帝国の国是を体現した存在であり、皇帝直属の一将(いっしょう)として、各地に圧倒的な武威を持つ。亜人であれ人間であれ、帝国では強さのみが地位を決める。九神将はその最高到達点だ。

『Re:ゼロから始める異世界生活』第七章「狼の国」の舞台となるヴォラキア帝国編では、この九神将のメンバーが次々と登場し、スバルたちの行く手を阻む。本記事では全9人のプロフィール・二つ名・能力・Arc7での立ち位置を、確認できる情報をもとに徹底解説する。

九神将とはなにか——ヴォラキア帝国の軍事制度

九神将とは、神聖ヴォラキア帝国における最高位の軍人階級「一将(いっしょう)」に就いた九人のことを指す。帝国の軍人序列は下から「兵卒→上等兵→三将→二将→一将」と続き、最高位の一将が九人で構成されるため、この九人が九神将と呼ばれる。

項目 内容
正式名称 神聖ヴォラキア帝国一将(九神将)
人数 9名(壱〜玖)
指揮系統 皇帝直属
選出基準 純粋な武の実力(亜人・人間問わず)
序列 数字が小さいほど強い(壱が最強)
史的経緯 一時期廃止されていたが、ヴィンセント皇帝が復活させた
舞台装置 Arc7「狼の国」でスバルたちの主要な障害となる

ヴォラキア帝国は四大国の一つとして圧倒的な軍事力を誇り、「強さが正義」という国家理念を国民全員が体現している。その最頂点に位置するのが九神将であり、Arc7ではヴィンセント皇帝の失脚に伴うクーデターによって、九神将の各メンバーが異なる立場で動くことになる。

また九神将には「壱が最強、玖が最弱」という序列がある。ただしこれは外部からの評価であり、当人たちが常にその序列に従って動くわけではないことも、物語の面白さの一つだ。

九神将 全9人完全プロフィール

壱「青き雷光」セシルス・セグムント

項目 内容
二つ名 青き雷光
序列 壱(最強)
武器 邪剣ムラサメ・夢剣マサユメ(十大魔剣のうち二振り)
特徴 雷光のような速度の剣技・天剣の頂を目指す剣士
Arc7の立場 帝国側(皇帝ヴィンセントへの忠誠)→スバルたちと共闘

九神将の中でも別格の存在とされるのが、壱「青き雷光」セシルス・セグムントだ。「雷光のような剣速」という評価は誇張ではなく、常人には目でも追えない動きで敵を屠る。

セシルスが使う武器は、作中で「十大魔剣」と呼ばれる特別な剣の中から二振りを持つ。邪剣ムラサメはあらゆるものの芯・概念を断ち切る力を持ち、夢剣マサユメは使い手の願望と引き換えに願いを叶える力があるとされる。この二刀流が彼の戦闘スタイルの核だ。

その強さは作中最強のキャラクターの一人であるラインハルト・ヴァン・アストレアとも互角と言われ、実際に作者・長月達平氏も「スピードだけならラインハルトより上」と言及している。ラインハルトに竜剣(バウルスラック)を抜かせた数少ないキャラクターの一人であることからも、その実力の高さがうかがえる。

Arc7では、ヴォラキア帝国内の内乱に際して皇帝ヴィンセントへの忠誠を示す立場として登場する。オルバルトの術によって一時的に幼児化させられるという特殊な状況に置かれながらも、アルと共闘するなど印象的な活躍を見せた。また「天剣の頂を目指す」という信条の下、強者との戦いを純粋に楽しむ姿は、ヴォラキアの実力主義を最も体現したキャラクターともいえる。

弍「精霊喰らい」アラキア

項目 内容
二つ名 精霊喰らい
序列
外見 銀髪・浅黒い肌・片目(左目を布で覆っている)
武器 三叉槍(トライデント)
固有能力 精霊を捕食し、その力を自在に使役する
Arc7の立場 偽皇帝チシャ側(プリシラへの対抗)→クーデター軍の実力者

弍「精霊喰らい」アラキアは、名前の通り精霊を捕食して能力を奪うという唯一無二の力を持つ九神将だ。精霊とは自然界に満ちる神秘的な存在であり、通常は精霊士が契約して借り受けるものだが、アラキアはそれを丸ごと「喰う」ことで完全に自分のものとして行使する。

Arc7においてアラキアは、土の四大精霊ムスベル(石塊)を捕食したと考察されている。四大精霊(火=パック、風=ティア、水=オドグラス、土=ムスベル)の一角であるムスベルを取り込んだことで、アラキアの戦闘力は別次元の高さを誇るとされている。ただしムスベルの全てを捕食したかについては諸説あり、「神域と呼ばれる一部のみを捕食し、本体は帝国の水晶宮に残っている」という見方もある。

プリシラ(プリスカ・ベネディクト)の義妹にして元側近という特殊な関係を持ち、Arc7ではプリシラの動きに複雑に絡んでくる。三叉槍を操る戦闘能力も高く、九神将の中でも序列2位に相応しい実力者だ。

なお精霊を完全に消化するまでの間はその力を使えるとされており、消化が終わると別の精霊を捕食するサイクルで戦力を維持していると考察されている。

→ 精霊捕食の仕組みについては精霊契約の解説記事も参照。

参「悪辣翁」オルバルト・ダンクルケン

項目 内容
二つ名 悪辣翁
序列
外見 小柄な老人・飄々とした雰囲気
戦闘スタイル 忍術(シノビの術)・奇術的な体術
固有能力 相手のオドに干渉して幼児化させる秘術
Arc7の立場 クーデター側(ベルステツに従い行動)→ヨルナへの勧誘

「悪辣翁(あくらつおう)」という二つ名が示す通り、オルバルト・ダンクルケンは考えられる限りのあくどい手段を用いて任務を遂行する老将だ。外見は飄々とした小柄な老人であり、強者感は希薄だが、その実力は侮れない。

オルバルトが使うのは「シノビの術」と呼ばれる忍術系の戦闘技術だ。気配を消す、毒や罠を使う、視界から突如消えるという基本的な忍術に加えて、彼の最大の特徴は相手のオドに干渉して幼児化させる秘術を持つことだ。Arc7においてはスバルがこの術によって幼児化させられており、この特殊な状況が物語に大きな影響を与えた。

また体術においても侮れず、衝撃を地面に逃がす技術や瞬間的な消え方など、忍者的な戦闘スタイルで相手を翻弄する。「悪辣」という名の通り、正面からの真っ向勝負ではなく、常に搦め手から攻めるのがオルバルトの流儀だ。

Arc7では宰相ベルステツによるクーデターに参加し、魔都カオスフレームを治めるヨルナ・ミシグレへの勧誘役として動いた。

肆「白蜘蛛」チシャ・ゴールド

項目 内容
二つ名 白蜘蛛
序列
外見 全身白づくめ(白髪・白肌・白衣装)
固有能力 姿形の自在変容・ヴィンセントの思考を90%模倣可能
役割 ヴィンセント皇帝の影武者
Arc7の立場 偽皇帝として帝都ルプガナを支配→真の皇帝ヴィンセントと最終決戦

チシャ・ゴールドは、九神将の中でも特に政治的に重要な役割を担うキャラクターだ。「白蜘蛛」の異名の通り全身が白で統一されており、その冷徹な知性と任意で姿形を変える能力から、皇帝ヴィンセントの影武者として任命された。

チシャの最大の特徴は、ヴィンセントの思考を約90%まで模倣できるという点だ。単に容姿を真似るだけでなく、その思考・判断・言動パターンを精緻に再現することで完璧な皇帝の代役を務める。この能力は敵を欺くためだけでなく、ヴィンセントが危険地帯に潜入する際に帝都を守るための「本物の政治力」として機能している。

Arc7において、ヴィンセントがスバルたちと共に剣奴孤島など危険地帯に赴く間、チシャは帝都を偽皇帝として統治した。しかしArc7の終盤、チシャはヴィンセントに対して反旗を翻し、偽皇帝として真の皇帝と対峙することになる。姿を変える能力「能」を用いて戦い、最終的にはヴィンセントと一騎打ちで決着をつけた。

なお、アラキアによる致命傷を受けた後、全身の色が完全に白に変化したという描写もある。

→ ヴィンセント皇帝との関係についてはヴィンセント皇帝解説記事も参照。

伍「獅子騎士」ゴズ・ラルフォン

項目 内容
二つ名 獅子騎士
序列
戦闘スタイル 騎士道的な正面戦闘・重装甲系
Arc7の立場 スバル一行との交流・帝国側として活動

「獅子騎士」の二つ名を持つゴズ・ラルフォンは、九神将の中でも騎士的な美学を重んじる戦士だ。序列5位という位置づけながらも、その武力と存在感はArc7において強く印象に残る。

Arc7でのゴズは、スバルたちとの複雑な関係を描かれるキャラクターの一人だ。帝国軍の一員としての立場と、個人としての戦士の矜持が交差する場面が描かれる。

ゴズの戦闘スタイルや固有能力の詳細については原作Web版でも細部が明かされていない部分があり、続編であるArc8以降での掘り下げが期待されるキャラクターでもある。「世界最強のシノビ」とも呼ばれるハリベルによって制圧された場面が描かれており、その実力の位置づけには諸説ある。

陸「呪具師」グルービー・ガムレット

項目 内容
二つ名 呪具師
序列
種族 ハイエナ人(亜人)
外見 全身に様々な武器を装備した重武装のハイエナ亜人
戦闘スタイル 多種多様な暗器・武器を次々と繰り出す攻撃
Arc7の立場 クーデター側として行動

「呪具師」の異名を持つグルービー・ガムレットは、ハイエナ人という亜人種族の九神将だ。ヴォラキア帝国が実力主義であることの証明として、種族に関係なく能力のある者が一将の座に就いている。

グルービーの戦闘スタイルの特徴は、全身に仕込まれた大量の武器だ。暗器のような使い方で次々と新しい武器を取り出して攻撃を繰り出し、相手の対応を崩していく。「呪具師」という異名が示す通り、呪術的な効果を持つ武具も用いると考察されているが、詳細な能力については原作でも追って解説される部分がある。

Arc7ではクーデター側として行動し、帝国内の権力闘争に深く関わった。

漆「極彩色」ヨルナ・ミシグレ

項目 内容
二つ名 極彩色
序列
外見 極彩色の衣装・妖艶な美しさを持つ女性
治める地 魔都カオスフレーム(帝国内の特別自治区的な都市)
固有能力 魂婚術(魂を分け与える特殊な能力)
Arc7の立場 独自の立場でカオスフレームを守護→スバル一行と関わる

「極彩色」ヨルナ・ミシグレは、帝国内に存在する特殊な都市「魔都カオスフレーム」を治める九神将だ。その名の通りカラフルで妖艶な外見が特徴であり、魔都の支配者として強大な存在感を放つ。

ヨルナが持つ「魂婚術」は、自身の魂を分け与えて他者と繋がるという特殊な能力だ。これにより多くの存在がヨルナの「眷属」となっており、魔都全体がヨルナの力の下に置かれている。

Arc7においてヨルナはクーデターに加担することを求められながらも、独自の判断で動く立場をとる。スバルたちと接触する中で、ヴォラキア帝国の内乱に複雑に絡んでいく。オルバルトによる勧誘を受けた場面や、スバル一行との交流が描かれており、Arc7の中でも重要な役割を担うキャラクターの一人だ。

捌「鋼人」モグロ・ハガネ

項目 内容
二つ名 鋼人
序列
種族 鋼人族(亜人・非常に希少な種族)
外見 体長3m以上の巨体・全身が金属質の鋼人体・関節部に緑色の魔石
戦闘スタイル 圧倒的な物理的強度を活かした近接戦闘
Arc7の立場 帝国側として行動

「鋼人」モグロ・ハガネは、九神将の中でも最も外見的なインパクトが強いキャラクターだ。体長3メートルを超える巨体に、全身が金属質でできた「鋼人族」という極めて希少な亜人種族。関節部分に緑色の魔石が嵌め込まれているという独特の外見を持つ。

鋼人族としての肉体は文字通りの「鋼」であり、通常の武器では傷をつけることも困難とされる。圧倒的な防御力と巨体から繰り出す攻撃力を兼ね備えた近接戦闘の鬼だ。序列8位ながら、対九神将でも「正面からモグロを打ち破るのは至難」とされる厄介な存在だ。

Arc7ではその圧倒的な存在感を示しながら帝国側として行動した。鋼人族の特殊な血を持つことで、魔法への耐性も持つとされている。

玖「飛竜将」マデリン・エッシャルト

項目 内容
二つ名 飛竜将
序列 玖(最も新しく就任)
種族 竜人(失われた種族)
外見 少女体型・約150cm・語尾「〜っちゃ!」
武器 飛翼刃(ブーメラン型の武器)
固有能力 複数の飛竜を従え意思疎通しながら操作する
Arc7の立場 帝国側として活動・前任「玖」バルロイの後継

「飛竜将」マデリン・エッシャルトは、九神将の中でも最も新しく「玖」の座に就いたキャラクターだ。以前の九神将「玖」はバルロイ・テメグリフが務めていたが、バルロイの死後、異例の速さでマデリンが後任に任命された。

マデリンが属する「竜人」は作中で「失われた種族」として語られる希少な存在だ。外見は約150センチの少女体型と幼く見えるが、九神将に就くほどの実力者であることは言うまでもない。「〜っちゃ!」という独特の語尾が印象的で、言動には独自の無邪気さが混じる。

その戦闘力の核は、飛竜を複数体同時に従える能力だ。単なる使役ではなく意思疎通が可能であり、攻撃・防御・偵察を多方面から同時展開できる。武器の「飛翼刃」はブーメラン型であり、飛竜との連携で死角なく敵を攻める。

Arc7での詳細な活躍は原作Web版でも語られており、Arc8での更なる掘り下げが期待されるキャラクターでもある。

九神将 全員比較テーブル

序列 二つ名 名前 種族 主な能力・武器 Arc7の立場
青き雷光 セシルス・セグムント 人間 邪剣ムラサメ・夢剣マサユメ(十大魔剣二振り) 帝国側(ヴィンセント忠誠)
精霊喰らい アラキア 人間(特殊体質) 精霊捕食・三叉槍・土の大精霊ムスベルを捕食 偽皇帝チシャ側
悪辣翁 オルバルト・ダンクルケン 人間 シノビの術・幼児化の秘術 クーデター側(ベルステツ配下)
白蜘蛛 チシャ・ゴールド 人間 姿形の自在変容・思考模倣90% 偽皇帝として帝都支配→ヴィンセントに反旗
獅子騎士 ゴズ・ラルフォン 人間 騎士的な正面戦闘 帝国側
呪具師 グルービー・ガムレット ハイエナ人(亜人) 多種多様な暗器・呪具 クーデター側
極彩色 ヨルナ・ミシグレ 人間 魂婚術・魔都カオスフレームの支配者 独自立場(カオスフレーム守護)
鋼人 モグロ・ハガネ 鋼人族(亜人) 全身金属の強靭な肉体・圧倒的防御力 帝国側
飛竜将 マデリン・エッシャルト 竜人(失われた種族) 複数飛竜の同時操作・飛翼刃 帝国側

Arc7での九神将の動向

Arc7「狼の国」は、神聖ヴォラキア帝国を舞台にした第七章だ。皇帝ヴィンセント・ヴォラキアが宰相ベルステツによるクーデターによって失脚させられ、国内が内乱状態となる。この混乱の中で九神将は一枚岩ではなく、各メンバーが異なる立場で動くことになる。

チシャ・ゴールドの偽皇帝支配

Arc7で最も政治的に重要な役割を担ったのがチシャ・ゴールドだ。ヴィンセントが帝都を離れている間、チシャは影武者として帝都を統治し続けた。しかしArc7終盤には偽皇帝として真の皇帝ヴィンセントと対立し、最終的な決戦が描かれる。この展開が第七章のクライマックスの一つとなった。

→ ヴィンセントとチシャの関係の詳細はヴィンセント皇帝解説記事参照。

アラキアの脅威

精霊喰らいのアラキアはArc7における主要な敵の一人として描かれる。土の四大精霊ムスベルを捕食したことで得た圧倒的な力は、スバルたちにとって最大の障壁の一つとなった。Arc7での戦闘においてアラキアは帝国内の混乱を利用しながら、複雑な個人的目的のもとで行動する。

セシルスの変容

Arc7でセシルスはオルバルトの術によって一時的に幼児化させられるという特殊な状況に陥る。しかし本来の剣士としての資質は損なわれておらず、アルと共闘する中でその才能の片鱗を見せ続けた。「青き雷光」がArc7で幼児の姿になるというギャップは印象的なエピソードとなっている。

その他のメンバーの立場

オルバルト・ダンクルケンはクーデター側として宰相ベルステツに従い、ヨルナへの勧誘など陰謀的な動きをした。ヨルナは魔都カオスフレームを守る立場から独自に動き、クーデターにも帝国本体にも完全に加担しない独自路線をとった。ゴズ・ラルフォン、グルービー・ガムレット、モグロ・ハガネ、マデリン・エッシャルトもそれぞれArc7での立場と活躍が描かれる。

→ Arc7の全容についてはArc7完全解説記事を参照。

九神将の強さランキング考察

九神将には「壱が最強」という序列が公式に設定されているが、実際の強さ評価は単純ではない。ここでは確認できる情報をもとに考察を加える。

序列と実力の一致

基本的に序列は強さの序列とされており、壱セシルス・セグムントが九神将最強であることは疑いの余地がない。セシルスはラインハルトに重傷を負わせた稀有な存在であり、その剣速はラインハルトをも上回るとされる。

次いで弍アラキアは、四大精霊を捕食するという規格外の能力で序列通りの実力を示す。参オルバルトの幼児化の秘術は直接的な戦闘力以上に戦略的な破壊力がある。

序列が単純な強さを示さないケース

一方で、モグロ(捌)のような「物理的な強さでは上位に匹敵するが汎用性が低い」キャラクターや、チシャ(肆)のように「戦闘力より策謀・情報操作に特化」するキャラクターもいる。序列はあくまで帝国内での「総合的な一将としての評価」であり、純粋な武力の一対一比較ではない側面もある。

特筆すべき外部評価

「世界最強のシノビ」と称されるハリベルがゴズ(伍)を制圧したという描写がある。ハリベルはセシルスやラインハルトと並んで語られる最強候補の一角であり、五将のゴズをたやすく制圧できることは、ハリベルの格外れた実力を示すと同時に、九神将でも序列が重要な指標であることを示している。

→ より詳細な強さ考察はラインハルト強さ解説記事も参照。

ラインハルト・ヴァン・アストレアとの比較

『リゼロ』において強さ議論で必ず登場するのが、ルグニカ王国最強の剣士ラインハルト・ヴァン・アストレアだ。現代の剣聖として「あらゆる加護を持つ」とも言われるラインハルトは、作中でも最強候補筆頭として描かれている。

九神将最強のセシルス・セグムントとラインハルトの比較において、確認できる情報は以下の通りだ。

  • 作者評価: 「スピードだけならラインハルトより上」とセシルスが評されている
  • 実績: セシルスはラインハルトに竜剣(バウルスラック)を抜かせた数少ないキャラの一人
  • 結果: セシルスはラインハルトとの一騎打ちで両刀を折られながらも重傷を負わせた
  • 総合評価: 長月達平氏の発言では「死に戻りはラインハルトやサテラさえ及ばない力」とされており、総合的な強さではラインハルトが作中最強

つまり、九神将最強のセシルスでもラインハルトには及ばないというのが現時点での公式評価に近い。ただしセシルスの剣速がラインハルトを上回るという点は特記すべき事実であり、条件・状況によっては拮抗する場面も想定される。

ラインハルトが「加護」という外部からの授与物で強さを得ているのに対し、セシルスは純粋な剣の修練で最強の座を目指す「天剣の頂」を志向する。この方向性の違いは、両者の強さの質の違いとして語られることも多い。

→ ラインハルトの加護・強さの詳細はラインハルト強さ解説記事参照。

九神将の名称・序列システムの深読み

九神将の序列は単純な「番号1〜9」ではなく、漢数字の訓読みが使われている点も特徴的だ。壱・弍・参・肆・伍・陸・漆・捌・玖という表記は、通常の一・二・三…とは異なる改まった書き方であり、最強の九人への特別な敬意が込められていると考えられる。

また九神将という呼称そのものも「神の将」という意味合いを持ち、強さを神性と結びつけるヴォラキア帝国の価値観が反映されている。ルグニカ王国に「王選候補者」という制度があるように、ヴォラキア帝国には「九神将」という強さの頂点を定める制度がある。両国の体制の違いが、制度の名前にも如実に表れていると言えるだろう。

さらに、九神将は常に9人とは限らない。バルロイ・テメグリフ(旧「玖」)の死後にマデリンが就任したように、欠員が生じれば新たな実力者が抜擢される仕組みだ。誰でも実力さえあれば九神将になれるというヴォラキアの実力主義の体現でもある。

各メンバーの二つ名が示すもの

九神将の二つ名にはそれぞれの戦闘スタイル・能力・性格が凝縮されており、読み解くとキャラクターの本質が見えてくる。

  • 青き雷光(セシルス): 雷のような速度の剣技。色は「青」で爽快感・超高速のイメージ
  • 精霊喰らい(アラキア): 精霊を捕食するという異常な能力を端的に表現。「喰らい」という荒々しさが際立つ
  • 悪辣翁(オルバルト): 「悪辣」は卑怯・狡猾の意。老人(翁)であることを自らの戦法に組み込む姿勢が滲む
  • 白蜘蛛(チシャ): 全身白のビジュアル+糸を引くような策謀家のイメージ。蜘蛛の巣に獲物を誘い込む支配者
  • 獅子騎士(ゴズ): 百獣の王・獅子を冠した正統派の騎士。勇猛で誇り高い戦闘者像
  • 呪具師(グルービー): 呪具(呪術的な武器)を専門とする技術者型の戦士
  • 極彩色(ヨルナ): 多彩な色彩の衣装と能力、そして魔都という独自世界の支配者像
  • 鋼人(モグロ): 全身が鋼の文字通りの説明。最もストレートな二つ名
  • 飛竜将(マデリン): 飛竜(ワイバーン)を操る将という構造的な二つ名。バルロイ(旧玖)も飛竜に関わっており、玖の系譜として飛竜との縁がある

九神将はArc8以降でどうなるか

Arc7での内乱・クーデターを経て、九神将の構成や各メンバーの立場は大きく変化した。チシャとヴィンセントの最終決戦、アラキアの行動の帰結など、Arc7での出来事がその後の展開に大きな影響を与えることになる。

Arc8「大災編」ではヴォラキア帝国が新たな脅威に直面し、九神将の生き残りメンバーも再び動き出すことになる。Arc7で描かれた各キャラクターの人物像が、Arc8でさらに深く掘り下げられる。公式のArc8キャラクター紹介でも九神将メンバーが取り上げられており、引き続き重要な役割を持ち続けることが示されている。

Arc8以降のネタバレ・考察については原作Web版(小説家になろう「Re:ゼロから始める異世界生活」)で確認できる。書籍版では現在もシリーズが続いており、最新巻での九神将の動向も注目されている。

九神将を読む・見るなら

九神将が本格的に活躍するArc7は、原作Web版(小説家になろう)で読むことができる。書籍版では25巻以降に該当する内容だ。Arc7はリゼロシリーズの中でも特にスケールの大きい展開が続くため、原作を追う価値は高い。

またアニメでは4期(2026年4月〜)がArc6を放映中であり、Arc7のアニメ化については今後の情報を待つ状態だ。

まとめ

九神将は神聖ヴォラキア帝国の軍事的頂点に位置する9人の一将だ。その全容をまとめると以下の通りだ。

  • 壱セシルス: 邪剣ムラサメ・夢剣マサユメで戦う、ラインハルトと互角を誇る剣速の化身
  • 弍アラキア: 精霊を捕食して能力を行使する唯一無二の戦士。土の大精霊ムスベルを捕食
  • 参オルバルト: 忍術と幼児化の秘術を操る老将。正面戦闘より搦め手が真骨頂
  • 肆チシャ: ヴィンセントの影武者として思考を90%模倣。Arc7偽皇帝として帝都支配
  • 伍ゴズ: 獅子騎士の異名を持つ正統派騎士戦士
  • 陸グルービー: ハイエナ人の亜人で全身武装の呪具師
  • 漆ヨルナ: 魔都カオスフレームを治める極彩色の支配者。魂婚術で眷属を持つ
  • 捌モグロ: 希少な鋼人族。3m超の全身金属の巨体で圧倒的な物理耐久を誇る
  • 玖マデリン: 失われた竜人種族。飛竜を複数同時操作する飛竜将

Arc7ではこの九人がクーデターを巡って異なる立場に分かれ、各々がスバルたちや皇帝ヴィンセントと複雑に絡み合う。単なる「帝国の最強戦士9人」という枠を超え、それぞれの個性と信念を持って動く九神将の存在が、Arc7の物語の深みを生み出している。

リゼロのArc7を読む際は、九神将の各メンバーの立場と能力を把握した上で読み進めると、より深く楽しめるはずだ。

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