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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【リゼロ】ラインハルトのArc10解説|251個以上の加護と「獅子王の国」での剣聖の役割

ラインハルト・ヴァン・アストレアという名を聞いて、「強すぎて物語に出づらいキャラ」という印象を持つ読者は多いだろう。だが原作小説第十章「獅子王の国」(Arc10)に至った今、剣聖ラインハルトはかつてないほどの密度と重量を持って物語の中心に立っている。

Arc9でアルデバランとの132,044ループに及ぶ対戦を経て、その加護数が251個以上と確認された世界最強の剣聖は、フェルト陣営の守護者としてルグニカ王国の最終局面に臨む。本稿では、ラインハルトの加護体系・竜剣レイドの真実・家族の軌跡を徹底解説しながら、Arc10での剣聖の役割に迫る。

なお、ラインハルトの声優は人気声優の中村悠一さんが担当しており、「五条悟」(呪術廻戦)「早乙女アルト」(マクロスF)などの名役を持つベテランが、この物語最強の騎士に声を当てている。中村悠一さんは2022年の第16回声優アワードで助演男優賞を受賞し、2024年には最優秀声優(MVS)にも輝いた実力派だ。ラインハルトというキャラクターの「温かみと圧倒的な強さの共存」は、中村悠一さんの声があってこそ完成すると言っても過言ではない。

リゼロはスバルの「死に戻り」という権能を中心に据えた作品だが、その世界における「最強」の基準となるのが常にラインハルトだ。スバルが何ループしても越えられない壁として機能し続けてきたラインハルトが、Arc10でどのような役割を担い、どのような選択をするのか——それはリゼロという物語の終焉と深く結びついている。

この記事では以下の内容を網羅する:

  • ラインハルトのArc10(獅子王の国)時点でのプロフィール
  • 251個以上の加護の実態と相乗効果の秘密
  • 不死鳥の加護と竜剣レイドの詳細
  • Arc9でのアルデバラン132,044ループ戦が示す意義
  • Arc10でフェルト陣営の守護者として果たす役割
  • ヴィルヘルム・テレシアとの家族の絆と傷
  • ラインハルトの人間的な「弱点」——完全無敵に見える男の内面

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目次

ラインハルト・ヴァン・アストレア プロフィール(Arc10時点)

名前 ラインハルト・ヴァン・アストレア(Reinhard van Astrea)
声優 中村悠一
異名 剣聖・現代最強の騎士
所属 王国騎士団 / フェルト(フィルオーレ・ルグニカ)陣営
加護 251個以上(Arc9時点で判明)
武器 竜剣レイド(龍剣)・各種環境対応の加護
家族 祖父:ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア(剣鬼)
祖母:テレシア・ヴァン・アストレア(先代剣聖)
父:ハインケル・アストレア(元騎士)
特記 神龍の加護・不死鳥の加護(事実上の無限蘇生)・剣聖の加護を保有

ラインハルトは王国騎士団の一員でありながら、王選においてはフェルト陣営の「騎士」として王選に参加している。フェルトが王族の血「フィルオーレ・ルグニカ」として王選に名乗りを上げた時点から、剣聖は迷わずその傍らに立ち続けてきた。

注目すべきは彼の生い立ちだ。ラインハルトはわずか5歳で剣聖の加護を継承した。通常、加護は生まれながらに持つものか、神からの授与によって与えられるものだが、剣聖の加護は「剣聖にふさわしい者が現れた時に先代から次代へ移る」という特殊な性質を持つ。5歳のラインハルトがこの加護を得たということは、彼が物心つく前から「最強であることを運命付けられていた」ことを意味する。

以来、ラインハルトは「剣聖」という立場の重みを背負い続けてきた。周囲の大人はみな彼を「最強の剣士」として見る。父ハインケルは剣聖の息子として誇りにすることも嫉妬することもできず、酒に溺れていった。祖父ヴィルヘルムは妻テレシアへの愛を「孫が奪った」と感じ、長年複雑な感情を持った。そうした家庭環境の中で育った剣聖が、Arc10においてフェルトという「己の意志で戦う主君」を持ったことの意味は大きい。

剣聖の加護:251個以上という衝撃の実態

「40以上」「47個」は過去の話——Arc9で251個以上が確定

以前、ラインハルトの加護数は「40個以上」「47個」などと語られることがあったが、これらはいずれも過小評価だった。Arc9(第九章「名もなき星の輝き」)でアルデバランとの132,044ループに及ぶ交戦データが蓄積された結果、ラインハルトの加護数は251個以上と確認されるに至った。

重要なのは「251以上」という数字だけではない。加護の質と相乗効果こそが、ラインハルトを真の意味で「攻略不可能」にしている。

初見殺しと二撃目無効の二重防壁

ラインハルトの加護の中でも特に凄まじいのが以下の組み合わせだ:

  • 初見の加護:「一度も試みられていない攻撃手段」に対して自動的に対応する能力。完全な未知の攻撃への防御機構。
  • 二撃目無効の加護(類似の加護):同一手法の繰り返し攻撃を完全に無効化する。

これらが合わさることで「あらゆる戦術は一度しか通じない」という絶対防御が生まれる。アルデバランが132,044回という天文学的ループ数でも最終的に勝利できなかったのは、この防御体系の前に有効な「繰り返し戦術」が機能しなかったからに他ならない。

加護の多様性——戦闘から日常まで

ラインハルトの251個以上の加護は、戦闘特化型だけではない。むしろその多様性こそが、状況適応力の源泉だ:

カテゴリ 具体例 効果
戦闘 矢除けの加護・先手の加護 遠距離攻撃無効・先手を常に取る
環境適応 霧の加護・砂遊びの加護 あらゆる地形・気象への対応
日常 靴紐の加護・重ね着の加護 日常動作の完全化(神のスペックで全てをこなす)
生存 不死鳥の加護・神龍の加護 死後復活・神龍との契約的つながり
特殊 剣聖の加護 竜剣レイドの抜刀・剣聖の権能発動

これだけの加護を持ちながら、ラインハルト本人はその全容を把握していないという設定も興味深い。「どんな加護があるか自分でも分からない」という状況は、彼の孤独と無力感の一因ともなっている。

特筆すべきは、これらの加護が単独で機能するだけでなく、複数の加護が相互に連携して機能する点だ。たとえば「矢除けの加護」は遠距離攻撃を無効化するが、これに「環境適応の加護」が加わることで、どんな地形でも移動しながら攻撃を回避できる。加護の「量」ではなく、この「組み合わせの深さ」がラインハルトを真に攻略困難にしている。

さらに、加護はラインハルトの意志とは半ば独立して機能することがある。「体が勝手に動く」という描写がアニメ・原作ともに示されており、加護が自律的に最善の行動を選択する場合がある。これは「ラインハルトが戦っているのか、加護が戦っているのか」という哲学的な問いにもつながる。

「Arc9でラインハルトが加護を喪失」説は誤情報

SNSや一部考察サイトで「Arc9でラインハルトが加護を失った」という説が広まっているが、これは原作で確認されていない誤情報だ。Arc9でラインハルトの加護喪失が描写されたという一次ソースは存在しない。読者は情報の出所に注意してほしい。

不死鳥の加護——「続・続続・続続続…」の無限蘇生機構

ラインハルトが「死んでも死なない」理由の核心が不死鳥の加護だ。この加護の特徴は、単純な一回の蘇生ではなく、連続した加護の付与にある。

不死鳥の加護は「続」「続続」「続続続」と際限なく連鎖する形で付与される。つまり:

  • ラインハルトが死亡 → 「不死鳥の加護」で蘇生
  • 再度死亡 → 「不死鳥の加護・続」で再蘇生
  • さらに死亡 → 「不死鳥の加護・続続」で再々蘇生
  • この連鎖は理論上、無限に継続する

これが「事実上の無限蘇生」と呼ばれる所以だ。アルデバランが132,044ループを経ても最終的な勝利に至れなかった背景には、この加護の存在もある。たとえ一時的に「ラインハルトを倒した」状態を作れても、その後の蘇生と報復サイクルが止められない。

この「続・続続・続続続」という連鎖構造は、単純に「何度でも蘇生する」という以上の意味を持つ。蘇生のたびに加護が新たに付与されるため、理論上、蘇生回数を重ねるほどラインハルトの加護数は増加し続ける可能性がある。これが「251個以上」という数字が「以上」で表記される一因でもある。現在もラインハルトの加護数は潜在的に増加し続けているかもしれないのだ。

また、不死鳥の加護は蘇生後の状態についても独特だ。単純に「元の体に戻る」のではなく、蘇生直後のラインハルトは蘇生前よりも強化された状態になる場合があるとされる。「死ぬほど追い詰めても、蘇生後のラインハルトはさらに強い」という恐るべき仕組みが、不死鳥の加護の真の脅威だ。

竜剣レイド——二重の発動条件を持つ究極の剣

竜剣とは何か

竜剣レイド(龍剣レイド)は、単なる「強い剣」ではない。この剣には独自の意志と判断基準が存在し、剣自体が抜かれることを拒否できるという稀有な特性を持つ。

発動条件は以下の二点がともに満たされた時だ:

  1. 剣聖の加護を持つ者であること:剣聖の資格のない者には物理的に抜けない
  2. 竜剣が「この相手と戦うに値する」と判断すること:剣聖であっても、相手が竜剣の判断基準を満たさなければ抜けない

この二重条件のため、ラインハルトといえども常に竜剣レイドを使えるわけではない。逆に言えば、竜剣レイドが抜けた場面は「相手が剣聖と戦うに値する存在」と認定された証でもある。

ラインハルトが竜剣を抜いた相手

原作で明かされた抜刀シーンは以下の通りだ(ネタバレ含む):

  • テレシア・ヴァン・アストレア(祖母):Arc5「水門都市プリステラ」で魔女教の蠱惑師によって不死者として復活させられたテレシアと対峙した際に抜刀。先代剣聖との激突という圧倒的な構図が描かれた
  • セシルス・セグムント:「ヴォラキアの青き雷光」の異名を持つ帝国最強の剣士。外伝EX「王選前日譚 剣聖と雷光の銀華乱舞」の「第二次銀華乱舞」に収録。セシルスはルグニカ王国最強と帝国最強という構図を体現する存在
  • その他2回(詳細不明):物語上の重要な伏線として機能している可能性が高い。一部の考察では「スバルを相手に抜いた」という可能性も示唆されている

Arc1でラインハルトがスバルを「値踏みするように」見て竜剣の柄に触れた描写は、原作ファンの間で長年考察されてきた。「スバルの中に、竜剣が戦うに値する何かがある」という暗示とも読め、これがArc10以降の展開でどう活きるかが注目される。

竜剣レイドが「戦うに値すると判断する」基準は完全には明かされていないが、おそらく「この剣と戦えば世界が変わる」という何らかの資質や運命との関連だろう。スバル・エミリア・フェルト——物語の中心人物たちは皆、そういった「特別な何か」を持っている。

Arc9:アルデバランとの132,044ループ戦が示すもの

アルデバランとはどんな存在か

アルデバラン(通称「アル」)はヴォラキア帝国の元剣奴であり、異世界から召喚された「異邦人」の一人だ。スバルと同じ「地球からの転生者」という立場を持ち、謎の多いキャラクターとして描かれている。

彼が持つ固有能力「領域」は、死の直前に時間を巻き戻して一定のチェックポイントに戻すというもの。スバルの「死に戻り」と構造が類似しているが、アルのそれはアル自身の死でのみ発動し、他者への影響がない点で異なる。

132,044ループの積み重ね

アルはこの「領域」を使って、ラインハルトとの戦いを132,044回繰り返した。1ループで死ぬまでの時間を平均10秒と仮定しても、132,044回は合計で約1,320,440秒、つまり約15日分の交戦データに相当する。

この過程でアルが特定したラインハルトの加護は251個以上。一つひとつの加護を「死ぬことで」確認していった作業は、生物学的な意味での「データ収集の究極形態」とも言える。

アルが一ループで実施した主な戦術とその結果:

試みた攻撃手段 ラインハルトの対応(推測される加護)
剣による正面攻撃 剣聖の加護による超反応+先手の加護で先制される
遠距離魔法 矢除け・魔法回避系加護で無力化
毒・気体兵器 環境適応系加護で無効化
同じ攻撃の繰り返し 二撃目無効の加護で完全遮断
未知の複合攻撃 初見の加護で自動対応

最終決着と「両腕を砕く」達成

132,044回目の死、すなわち「最後のループ」でアルはついにラインハルトの両腕を砕くことに成功した。その組み合わせは:

  • 神龍の息吹を使った酸素ゼロ空間の生成(環境適応加護の上限を突破)
  • 神龍の鱗を弾丸として使用した魔法レールガン(物理的な破壊力の集中)
  • 魔法で生成したブラックホール(空間操作による防御不能攻撃)

しかし「両腕を砕いた」という結果が出ても、これはラインハルトの「死」を意味しない。不死鳥の加護と神龍の加護による驚異的な回復力が即座に機能し、アルの最終勝利にはつながらなかった。

この戦いが示す「強さの本質」

132,044ループ戦は、読者に重要な問いを投げかける。「倒せない者」と「倒さなければならない者」が対峙した時、物語はどう動くのか——。

ラインハルトにとってこの戦いは「攻略不可能であることの孤独」を深める体験でもあった。自分を「本当の意味で追い詰めた者」が存在するという事実は、逆説的に「自分に何の感情を持てばいいのか分からない」という空虚さをもたらした可能性がある。

また、この戦いでラインハルトは「加護を持たない自分は何者か」という問いを内面に抱えるようになる——これがArc10での彼の人間的な側面の核心となる。

Arc10「獅子王の国」:剣聖ラインハルトの立ち位置

第十章の概要

2026年3月発売の原作小説44巻から開幕した第十章「獅子王の国」は、リゼロ最終章の幕開けだ。「獅子王」とは故フーリエ・ルグニカ(ルグニカ第4王子)を指し、クルシュ・カルステンが「フーリエの目指した国の在り方」を実現しようとする誓いがこの章の底流にある。

44巻の主要な展開:

  • フェルトの真名「フィルオーレ・ルグニカ」の公式判明
  • 「もう一人のフィルオーレ」と称する謎の存在の登場(神龍教会との関連)
  • クルシュの呪い浄化
  • フェリスの離脱
  • ラインハルトが剣聖の直感で「何か」を察知

フェルト陣営の守護者として

Arc10でのラインハルトは、フェルト(フィルオーレ・ルグニカ)陣営の実質的な軍事力として機能する。王選が最終局面を迎える中、各陣営が抱える「最強の剣士」の中でも、ラインハルトの存在感は圧倒的だ。

注目すべきは、ラインハルトが「フェルトを守る」という役割を自らの使命として受け入れている点だ。彼の本質は「戦いを好む者」ではなく「守ることに使命を見出す騎士」にある。フェルトという主君を得たことで、剣聖としての力は「守護」という形でようやく正しい使われ方を見つけた。

剣聖の直感が察知したもの

44巻終盤、ラインハルトは剣聖の直感で「何かを察知する」描写がある。これが具体的に何を指すかは現時点(45巻以降)で明かされていないが、有力な考察は以下だ:

  • 「もう一人のフィルオーレ」への警戒:フェルトと同名の謎の存在は「神龍教会」と関係しており、ラインハルトの剣聖としての直感が脅威を感知した可能性
  • スバルの権能との共鳴:ラインハルトはArc1から「スバルの中に何かある」と感じており、「死に戻り」の権能と剣聖の加護の間に何らかの共鳴があるという説
  • 神龍との契約的なシグナル:ラインハルトは神龍の加護を持ち、神龍との契約的なつながりがある。神龍の意図に関わる何かを察知した可能性

Arc10でのラインハルトは「フェルトを守る騎士」という立場だが、その剣聖の直感は常に世界規模の脅威を感知し続けている。彼が「察知した何か」が45巻以降どう展開するかは、Arc10の核心的な謎の一つだ。

関連記事:【リゼロ】フェルト(フィルオーレ)のArc10解説

ヴィルヘルム・テレシア——家族の絆と痛みの歴史

テレシアからラインハルトへの剣聖の加護継承

ラインハルトの祖母・テレシア・ヴァン・アストレアは、かつてこの世界で最も美しく最も強い剣士だった。だが彼女は「剣聖の加護」を持ったまま剣から離れ、ヴィルヘルムとの穏やかな生活を選んだ。

そのテレシアから孫のラインハルトへの剣聖の加護の継承は、Arc3「白鯨討伐戦」の最中に起きた。テレシアが白鯨と交戦中に、加護は突如としてラインハルトのもとへと移った。加護を失ったテレシアは戦闘力を喪失し、白鯨とともに現れた強敵の前に倒れた。

これがラインハルトの「祖母を殺した」という自責の念の根拠だ。彼は意図せず、テレシアから加護を奪い、その死の引き金を引いた。

ヴィルヘルムの怒りと「剣鬼」の悲劇

ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアは王国騎士でありながら、加護を持たない人間だ。「剣鬼」の異名が示すように、ただの人間の剣術のみで魔獣と戦い続けてきた。彼がテレシアの婿であることは、アストレア家の血筋とは無関係であることを意味する。

テレシアの死後、ヴィルヘルムはラインハルトに対して「お前の存在がテレシアを殺した」という感情的な怒りをぶつけた。これはラインハルトの意図によるものではないが、ヴィルヘルムにとって孫は「最愛の妻を奪った存在」にもなってしまった。

この複雑な家族関係が、ラインハルトという人物の「孤独」の核心にある。

ヴィルヘルムが「剣鬼」と呼ばれる理由は、加護なしで剣一本だけを磨き抜いた人間としての極限に達したからだ。かつてのルグニカ王国随一の剣士でありながら、「剣聖」を孫に持つことで、彼の剣の価値は相対的に「霞んで」しまった。それでもヴィルヘルムは磨き続け、テレシアへの愛を動力源として戦い続けた——その「加護なき剣」は、ある意味でラインハルトの「加護あり無限」と対照的な美しさを持つ。

Arc4「聖域」以降、ヴィルヘルムとラインハルトは互いに向き合う機会を得る。白鯨を共に討伐したことが一つの転換点となり、二人の関係は「憎しみ」ではなく「複雑な愛着」へと変化していく。Arc10でのこの二人の関係性がどう描かれるかも注目点だ。

プリステラでのテレシア再戦

Arc5「水門都市プリステラ」では、魔女教の蠱惑師がテレシアを不死者として復活させた。ラインハルトは「竜剣レイド」を抜いて祖母と対峙し、倒した後に「私の判断は間違っていなかった」と言い切った。

この判断はヴィルヘルムとの確執をさらに深めるものだったが、ラインハルトはそれでも自分の信念を曲げなかった。この強さと孤独は、表裏一体だ。

ラインハルトの「弱点」考察——完全無敵に見える男の人間的側面

「守れない」という根本的な限界

ラインハルトは正面から「倒す」剣においては世界最強だ。しかし彼自身が認識する限界がある——「斬る剣にはなれるが、守る盾にはなれない」という限界だ。

これは加護の問題ではなく、剣聖という存在の本質に関わる制約だ。全ての加護が「自分を強くする」方向に作用しており、「他者を完全に守る」ことへの専用設計はなされていない。Arc10でのラインハルトがフェルトを「守る」時、この限界がどのように描かれるかが注目点の一つだ。

精神的脆弱性——「加護がなければ何者か」

Arc9でのアルデバランとの戦いを経て、ラインハルトは一つの問いに直面する。「251個の加護がなければ、自分は何者なのか」という問いだ。

彼は5歳で剣聖の加護を継承し、それ以来「最強」として育てられてきた。加護が全てを決める世界で、自分の実力と加護の力の境界線が分からないまま成長してきた。これが精神的な意味での「弱点」だ——完全無敵の肉体の内側で、ラインハルトは「本当の自分」を探し続けている。

父・ハインケルとの確執

父ヴィルヘルムの息子・ハインケル・アストレアは、ラインハルトの父だ。かつては騎士として活動していたが、5歳のラインハルトが剣聖の加護を継承して以来、家族関係は複雑化した。

ラインハルトの母は若くして昏睡状態に陥り、ハインケルはアルコールに溺れるようになった。この崩壊した家庭の中で、ラインハルトは「世界最強」として孤独に立ち続けてきた。

注目すべきはハインケルの「屈折した感情」だ。息子が世界最強であることを誇りにできるはずが、彼には「剣聖の加護を持つ息子の父」という役割しか残されなかった。ハインケル自身はその重圧に耐えられず、逃げ続けた——その姿は、別の意味で「加護のない者がアストレア家に入った」ヴィルヘルムとの対比でもある。ヴィルヘルムが重圧に挑み続けたのに対し、ハインケルは崩れた。

Arc10での彼の戦いは、こうした個人的な孤独と積み重なった傷を抱えたままで行われる。「剣聖の父」「剣鬼の息子」「先代剣聖の孫」——あらゆる役割の十字路に立ち続けてきたラインハルトが、Arc10でどんな「個人としての答え」を出すのかが問われている。

「感情を持てない最強」という呪縛

ラインハルトの孤独の最深部は、「感情を正常に持てない」という可能性だ。彼は幼少期から「最強の剣士」として過剰な期待と責任の中で育てられ、普通の子供が経験する「失敗」「敗北」「挫折」を一切経験していない。

失敗したことがない者は、失敗への恐れを持てない。敗北を知らない者は、敗者への共感を得られない。これはラインハルトが「冷たい」のではなく、そもそも「共感の基盤となる体験」を持ったことがないからかもしれない。

Arc9でアルデバランが一時的にラインハルトの両腕を砕いた瞬間は、物語上初めて「ラインハルトが真に苦境に立たされた」瞬間だった。この体験が、Arc10でのラインハルトにどんな「人間的変容」をもたらすのか——そこに読者の最大の期待がある。

ラインハルト Arc10関連の内部リンク

まとめ:世界最強の剣聖が最終章に持ち込む「問い」

ラインハルト・ヴァン・アストレアのArc10における存在意義は、「最強の戦力」という機能だけに還元できない。

Arc9で251個以上の加護を確認されながら、その全容を自分でも把握できない剣聖が、フェルト(フィルオーレ・ルグニカ)の隣に立ってルグニカ王国の最終局面に臨む。不死鳥の加護による無限蘇生と竜剣レイドの絶対的な破壊力を持ちながら、「守れない」という限界と「加護のない自分は何者か」という問いを内包したまま。

祖母テレシアの加護継承による自責、ヴィルヘルムとの複雑な関係、父ハインケルとの確執——これだけの「人間的な重さ」を背負った剣聖が、Arc10でどのような剣を振るうのか。物語最終章の注目点の一つは、間違いなくラインハルトの「人間としての選択」にある。

本稿の要点をまとめる:

項目 詳細
声優 中村悠一(MVS受賞・実力派ベテラン)
加護数 251個以上(Arc9アルデバランとの132,044ループで判明)
無限蘇生 不死鳥の加護「続・続続・続続続」の連鎖付与
竜剣レイド 「剣聖の加護」+「剣自体の判断」の二重条件
テレシア継承 Arc3白鯨戦中に自動移行→テレシア死亡の引き金
Arc10の役割 フェルト(フィルオーレ・ルグニカ)陣営の守護騎士
核心的な弱点 「他者を守る盾になれない」「加護なき自己同一性の欠如」

Arc10「獅子王の国」は、ルグニカ王国の建国神話・龍との誓約・王選の最終決着と並行して、ラインハルトの「人間としての成長」が問われる章でもある。フーリエの遺志を継ぐ者たちが立ち上がる時、剣聖はただ強いだけでなく、「誰かのために迷い、悩み、それでも剣を振るう」姿を見せるかもしれない。それがリゼロというシリーズが追い求めてきた「英雄の物語」の真髄だ。

なお、「Arc9でラインハルトが加護を喪失した」という説はSNS上の誤情報であり、原作小説・なろう版ともに該当する描写は確認されていない。今後の展開でどんな変化が訪れるとしても、現時点でのラインハルトは依然として251個以上の加護を保持する「世界最強の剣聖」だ。Arc10の新展開は45巻以降の原作小説で確認してほしい。

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