※本ページにはプロモーション(広告)が含まれてます。
Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【リゼロネタバレ】原作小説40巻|世界を敵に回すアル・剣聖との死闘

『Re:ゼロから始める異世界生活』原作小説40巻の、あらすじ・ネタバレ・考察を徹底解説する記事です。

第九章「名も無き星の光」、ついに中盤戦へ──。39巻の衝撃的な幕開けを受け、40巻ではアルデバランの全面戦争が本格化します。舞台は世界の最果て。そこで剣聖ラインハルト・ヴァン・アストレアと「後追い星」アルデバランが、四百年前の伝承を再現するかのような死闘を繰り広げる一冊。帯文に刻まれた「アル様は、化け物です。私たちは化け物と行動を共にしているんですよ」という不穏な一節は、アルの仲間でさえ彼を「人ならざる何か」として認識し始めたことを告げる、第九章の転換点を象徴する言葉でした。

本記事では、公式情報・物語詳細・名シーン・名台詞・キャラ動向・伏線考察を網羅し、40巻の全体像を丁寧にひも解きます。読書前のガイドとしても、読了後の振り返りとしてもご活用ください。


Re:ゼロから始める異世界生活 40

第九章中盤『アル×剣聖・死闘の四十幕』

Amazon(紙・文庫版)で見る

Kindle版で読む

DMM TVでアニメを観る

※本記事は原作小説40巻の重大ネタバレ(アルの「世界を敵に回す」宣言/最果ての地での剣聖ラインハルトとの死闘/「後追い星」の意味/四百年前の伝承再現)を含みます。未読の方は、原作を手に取ってからの閲覧をおすすめします。

目次

リゼロ40巻の基本情報

まずは『Re:ゼロから始める異世界生活 40』の書誌情報を整理しておきます。発売は2025年3月24日。第九章「名も無き星の光」の中盤巻として、アル対ラインハルトの死闘を全面展開する一冊です。

正式タイトル Re:ゼロから始める異世界生活 40
著者 長月達平
イラスト 大塚真一郎
レーベル MF文庫J(KADOKAWA)
発売日 2025年3月24日
ページ数 328ページ
定価 748円(本体680円+税)
ISBN 9784046846341
対応章 第九章「名も無き星の光」中盤
帯文コピー 「アル様は、化け物です。私たちは化け物と行動を共にしているんですよ」
キーテーマ 「後追い星」と「世界最強」の激突
主な舞台 世界の最果て/ルグニカ王国/プレアデス監視塔

40巻の位置づけ──第九章中盤、アル単独編の決着へ

第九章「名も無き星の光」は、39巻から始まった、リゼロ史上最大級の長期エピソードです。物語の主軸はアルデバランの反逆。39巻でアルはプレアデス監視塔においてスバルとベアトリスを『死者の書』で封印し、世界中に宣戦布告を行いました。その後を追いかけてきたのが、王国の剣聖ラインハルト・ヴァン・アストレア──世界最強の男です。

40巻は、このアル対ラインハルトの死闘が本格的に描かれる巻となります。39巻のラストで戦いの火蓋が切られ、40巻ではその戦闘が終局に向けて加速。そして40巻の中で、アルという存在の本質と、彼が背負う「後追い星」という副題の重みが、少しずつ輪郭を現していきます。

第九章の構造としては、40巻は「アル単独編の決着」に位置します。41巻以降で物語は再びエミリア陣営・フェルト陣営の視点に戻り、スバル救出作戦が本格化していきますが、その前段として、アルという化け物がどれほど強大で、どれほど不可解で、どれほど悲しい存在なのか──読者の中にしっかりと刻み込むのが40巻の役目なのです。

40巻のあらすじ(KADOKAWA公式)

プレアデス監視塔に向かったナツキ・スバル一行を裏切り、世界を敵に回すと宣言したアルデバラン。無数の”機会”と”作戦”を以て世界最強の牙城へ挑む。最果ての地での戦いは、四百年前の伝承を再現するかのように、『剣聖』以外の伝説をも巻き込む。全ては『後追い星』として、世界を救うために呪われた男の願い通りに展開する。

(KADOKAWA公式あらすじより)

このあらすじが告げる情報の密度は、40巻のスケールを象徴しています。「最果ての地」──世界の物理的な端で行われる戦い。「四百年前の伝承を再現」──過去の魔女戦争を思わせる規模。「剣聖以外の伝説をも巻き込む」──ラインハルト以外の伝説級キャラが戦場に登場する予告。「世界を救うために呪われた男」──アルの動機が「破壊」ではなく「救済」であるという決定的な情報。

40巻は、この短いあらすじの一行一行が、読みながら具体的な形を持って立ち上がってくる──そういう構造の巻なのです。

40巻の詳細ネタバレ

最果ての地──戦場としての象徴性

40巻の舞台は、地図の外側に位置する「最果ての地」と呼ばれる場所です。ここはリゼロ世界において、かつて四百年前の『嫉妬の魔女』サテラが世界の半分を呑み込んだとされる境界領域に近い場所。地理的にも、物語的にも、「世界の境目」を象徴する空間として設定されています。

アルはラインハルトを最果ての地へ誘い込みます。そこで戦う理由は二つ。第一に、四百年前の伝承に関わる「何か」がこの地に眠っていること。第二に、一般人を巻き込まずに戦うため──世界最強の剣聖と、全世界を敵に回した道化との戦いが、街を巻き込めば被害は計り知れません。アルは、敵として振る舞いながらも、自分の戦いに関係ない者を巻き込まない配慮を失わない──このアンビバレンスが、彼のキャラクター造形の核心です。

ラインハルト・ヴァン・アストレアの全力

40巻では、剣聖ラインハルトがついに本来の力の大部分を解放します。アストレア家の当主として、セイレム・アストレアやテレシア・ヴァン・アストレアの魂を宿す可能性、そして「加護の権化」と呼ばれる彼の圧倒的な戦闘力──これまで多くの場面で制御された力しか見せてこなかったラインハルトが、最果ての地でアルに対して本気を出さざるを得ない状況に追い込まれます。

ラインハルトの戦い方は、リゼロ全編でも極めて異質です。彼は基本的に「攻撃を外すことがない」「敗北することがない」存在として描かれてきました。しかし、40巻のアルは、そのラインハルトを「倒しきれない」相手として立ちはだかります。なぜラインハルトがアルを倒せないのか──その謎は、アルの権能に関わる伏線として、40巻の中核を貫いていくのです。

アルの「無数の機会と作戦」──繰り返しの中で戦う男

公式あらすじにある「無数の”機会”と”作戦”を以て世界最強の牙城へ挑む」という表現は、アルの権能のあり方を示唆する重要な一節です。

40巻で徐々に明らかになっていくアルの本質は、彼が「スバルと同じく『死に戻り』を経験している」可能性に他なりません。40巻までの描写を総合すると、アルはこれまで何度も何度も時間を繰り返し、その都度異なる作戦を試し、それでも世界を救うという目標のために戦い続けてきた──そんな「繰り返しの戦士」である疑いが濃厚になっていきます。

アルの戦い方は、ラインハルトの一撃を受けてもなお立ち上がる、驚異的な粘りを見せます。それは肉体の強さではなく、「何度倒されても諦めない意志」の具現化。ラインハルトですら完全に倒しきれないアルの姿は、読者に「この男は、普通の意味で戦っているのではない」という戦慄を与えます。

「後追い星」という副題の意味

40巻で決定的に語られるのが、アルの副題「後追い星」の意味です。

「後追い星」とは、先行する星の軌跡を追いかけ続ける星のこと。アルの場合、その「先行する星」とは──ナツキ・スバルです。この時点で、アルが単なる「裏切者」ではなく、「スバルの前を歩み、スバルの後ろを歩む者」という特殊な立ち位置に置かれていることが示唆されます。

40巻の中で、アルはラインハルトとの戦闘の合間に、独白のような形で自分の過去を断片的に語ります。「俺は、あいつを助けたい」「あいつの前に回り込むために、ここに立っている」「世界を敵にしてでも、あいつの未来を書き換えたい」──これらの発言が、アルの動機のすべてを表しています。

アルは、スバルを救うために、スバルの敵として立ちはだかっている──この逆説的な構造こそ、「後追い星」という副題が指し示す真実であり、第九章全体を貫くテーマなのです。

四百年前の伝承再現──『剣聖』以外の伝説も巻き込む

40巻の終盤、戦場にはラインハルト以外の伝説級キャラクターが次々と介入してきます。公式あらすじが予告する「剣聖以外の伝説」とは、リゼロ世界に存在する以下のような存在たちを指しています。

  • 神龍ボルカニカ:ルグニカ王国と契約した伝説の龍。王国の守護者。
  • 賢者シャウラ:プレアデス監視塔に封印されていた存在。
  • 魔女教の大罪司教:アルが王都で解放した罪人たち。
  • 四百年前の英雄たち:『大災』で屍人となって蘇る者たちを含む。

40巻では、これらの伝説級キャラが一斉に最果ての地に集結する描写が展開されます。戦場はまさに「四百年前の伝承を再現」するスケールとなり、第九章のクライマックスに向けて、戦いの規模が桁違いに膨れ上がっていくのです。

帯文の重み──「アル様は、化け物です」

帯文「アル様は、化け物です。私たちは化け物と行動を共にしているんですよ」は、アルと共に動く仲間側の視点から発せられる言葉です。この発話者は、アルの陣営に加わった者──おそらく、アルの過去を知る者、もしくはアルの戦い方を間近で見てきた者です。

この台詞の恐ろしさは、それが敵対者ではなく味方の言葉であることです。アルに仕える者、アルと共に戦う者ですら、彼を「化け物」と呼ばざるを得ない──それほど40巻のアルの戦いぶりは常軌を逸しており、「人間の範疇を超えた存在」として立ち現れるのです。

同時に、この台詞には哀しみの響きが込められています。「化け物と行動を共にしている」ということは、言外に「それでも私たちは彼と共に戦い続ける」という覚悟を含んでいる。敵味方から「化け物」と恐れられながら、それでも仲間と呼べる者が存在する──アルという存在の切なさが、この一節に凝縮されているのです。

ナツキ・リゲルへの伏線──「あいつ」とは誰なのか

40巻のアルの独白には、しばしば「あいつ」という代名詞が登場します。「あいつを助けたい」「あいつの前に回り込むために」──これらの「あいつ」は、読者の多くがスバルを指すのだと直感しますが、40巻の時点では明言されません。

しかし、注意深く読むと、アルが指す「あいつ」には複数の層があることが見えてきます。時にはスバル本人を指し、時には「かつてのスバル」、時には「これから起こりうるスバル」を指しているように読める。アルの時間感覚が、通常の人物と異なっていることを示唆する描写が、40巻には散りばめられています。

第九章全体を通じて明かされていく「アルの真名はナツキ・リゲルである」という設定は、40巻の時点ではまだ決定的には提示されません。しかし、アルの独白が「自分自身もスバルであり得た何か」を示唆していることは、注意深い読者には察することができる構造になっています。

戦闘終結──アルは勝ったのか、負けたのか

40巻の終盤、アル対ラインハルトの死闘は一旦の決着を迎えます。しかしその結末は、明確な「勝敗」の形を取らない──アルは戦場から離脱し、ラインハルトはアルを追い切れない。双方に致命傷はなく、双方が次の戦いへの余力を残した状態で、40巻は幕を下ろします。

この「曖昧な決着」こそ、アルという存在の本質を体現しています。アルは倒れない。ラインハルトでさえ倒しきれない。しかしアルもまた、世界を救うという目的を達成できていない。この「決着のつかない永遠の追走劇」こそ、「後追い星」の副題が意味するものなのです。

40巻の重要キャラクター動向

キャラクター 40巻での役割
アルデバラン(ナツキ・リゲル?) 「世界を敵に回す」宣言を実行に移し、最果ての地でラインハルトと死闘。「後追い星」としての本質を徐々に明かす。
ラインハルト・ヴァン・アストレア 世界最強の剣聖として全力で戦闘。しかしアルを完全に倒すことができず、「アルは普通の敵ではない」という認識に至る。
ナツキ・スバル 39巻で封印された状態のまま、大部分で不在。夢の中で断片的な情報を受け取る形で登場。
ベアトリス スバルと共に封印下。スバルの意志を繋ぎ止める役割を夢の中で果たす。
エミリア スバルの救出のため、仲間と共に動き始める。40巻では主役ではないが、重要な決意シーンが描かれる。
フェルト 王国の王として帝国と連携を開始。アルデバラン討伐への本格参戦を決める。
ユリウス・ユークリウス 最優の騎士として、ラインハルトの戦いを支援する側に回る。
大罪司教たち アルが解放した存在として、散発的に登場。彼らが40巻のラストで何を企図するかが次巻への伏線。
アルの仲間(仮称「アルデバラン一味」) アルを「化け物」と呼ぶ側近が複数名登場。彼らの正体は第九章後半で徐々に明かされる。

40巻の名シーン・名台詞

(1) アル「俺は、あいつを助けたい」

40巻のアルの独白は、シリーズ屈指の切なさを湛えています。世界中を敵に回し、仲間からは「化け物」と呼ばれながら、それでも彼が戦う理由はただ一つ──「あいつを助けたい」。この「あいつ」が誰なのかが第九章最大の謎であり、40巻はその答えへの道標を読者に丁寧に提示していきます。

(2) ラインハルト、静寂の剣筋

最果ての地で展開されるラインハルトの戦闘シーンは、リゼロ全編でも屈指の美しさです。剣聖の一閃が空間そのものを切り裂き、星々の軌道を変えるような壮大なスケール。しかしそれを受けても立ち続けるアルの姿は、戦闘描写の圧倒的なコントラストを生みます。

(3) 帯文「アル様は、化け物です」

アルの仲間が発するこの一節は、アルという存在の不可解さと悲しみを同時に体現する名台詞です。敵味方を超越した「化け物」という呼称が、アルの孤独を最も鋭く切り取ります。

(4) 四百年前の伝承再現──神話的スケールの戦場

最果ての地で伝説級の戦力が次々と介入する場面は、リゼロが単なる異世界ファンタジーの枠を超え、神話的叙事詩のスケールを獲得した瞬間です。読者は「ここで何が起きているのか」を完全に把握できないまま、圧倒的な情景の奔流に呑み込まれます。

(5) スバルの夢──封印下での対話

封印されたスバルが夢の中で何者かと対話する描写は、40巻の中で最も詩的な瞬間です。この対話相手が誰なのか──エキドナなのか、アル自身なのか、サテラなのか──は読者の解釈に委ねられ、シリーズ全体への伏線として残されます。

40巻の伏線・考察

アルの真名「ナツキ・リゲル」仮説

40巻で濃厚に示唆されるのが、アルデバランの真名が「ナツキ・リゲル」であるという仮説です。「リゲル」はオリオン座の青く輝く一等星で、「アルデバラン」がおうし座の赤い一等星であることと対を成します。

さらに重要なのは、アルが何らかの形で「ナツキ・スバル」と同一の魂の系譜にある存在である可能性です。「後追い星」という副題が示すように、アルはスバルの「後ろ」を追い続けてきた──しかしそれは単なる時間軸上の後追いではなく、「スバルが進めなかった可能性の側」を歩んでいる存在、という解釈も可能になります。

「世界を救うために呪われた男」の意味

公式あらすじの「世界を救うために呪われた男」という表現は、アルというキャラクターの核心を貫く一節です。彼は世界を破壊したいのではなく、救いたい。しかしその救い方が、世界中を敵に回すという形でしか実現しない──この逆説こそが、アルの「呪い」の正体です。

読者の多くが、40巻を読み終えた段階で「アルは悪役なのか英雄なのか」という根本的な問いに直面します。その答えは、第九章の完結巻まで持ち越されますが、40巻はこの問いを最大限に鋭利にする役割を果たしているのです。

ラインハルトの「倒しきれない」理由

世界最強の剣聖ラインハルトが、なぜアルを倒せないのか。40巻では明言されませんが、いくつかの仮説が読者の間で議論されています。

  • アルが「死に戻り」の同類である:ラインハルトが倒しても、アルは時間を戻して戦闘に臨む。
  • アルが「加害者と被害者を入れ替える」権能を持つ:ラインハルトの攻撃をアル自身ではなく周囲に転嫁する。
  • ラインハルトの加護では「世界の敵」は倒せない:加護の発動条件に何らかの限界がある。

これらの仮説は第九章後半で徐々に回収されていくため、40巻を読みながら自分なりの推理を組み立てる楽しみがあります。

プレアデス監視塔と第六章の伏線回収

40巻では、第六章「プレアデス監視塔」編で提示された設定が再び前面に出てきます。『死者の書』の真の使い方、エキドナの遺志、シャウラの封印──これらが、アルの行動と結びついていくことで、第六章が「単なる過去編」ではなく「第九章への布石」だったことが明らかになっていくのです。

40巻の象徴モチーフ──「星」という主題の多層性

第九章「名も無き星の光」というタイトル、そしてアルの副題「後追い星」。40巻は、シリーズ全体を通じて浮上しつつあった「星」の主題が、はっきりとテーマそのものとして立ち現れる巻でもあります。

スバル(昴)、アル(アルデバラン=赤い星)、リゲル(青い星)、セシルス(壱=一番星)、プリシラ(太陽)、エミリア(月と氷)、ラインハルト(加護=導く星)──。リゼロ世界のキャラクターは、その多くが星や天体のモチーフを帯びています。40巻では、この星のモチーフが単なる名前の飾りではなく、物語構造そのものの骨格であることが明らかになっていきます。

特にアルとスバルの関係は、天文学的に見ても象徴的です。「アルデバラン」はおうし座の目として知られる赤い一等星で、冬の大三角の近くに位置します。「スバル」はプレアデス星団──複数の星が寄り集まった散開星団であり、「仲間と共にある光」を示します。アルが単独で赤く燃える一等星であるのに対し、スバルは仲間と共に光る群青の星団──この対照は、40巻のテーマ「孤独な救済者と、仲間と共に戦う主人公」の鏡像関係を、宇宙スケールで表現しているのです。

40巻のタイトル「名も無き星の光」が何を指すのかは、第九章完結まで持ち越される謎ですが、それはアルとスバルの間に位置する、まだ名付けられていない第三の星──すなわち、二人の関係性そのものを指している可能性が高いと言えます。

40巻の戦闘描写──ラインハルトの権能とアルの抗い

40巻の戦闘描写を技術的に読み解くと、リゼロという作品の戦闘理論がさらに深化していることが見えてきます。

ラインハルトの加護群

ラインハルトは「剣聖の加護」「風除けの加護」「祝福の加護」など、数十種類もの加護を一身に宿す特異な存在です。40巻ではこれらの加護が、アルとの戦闘で連鎖的に発動する様が詳細に描写されます。攻撃を受ける前に風が受け流し、呪いが届く前に祝福が解除し、疲労を感じる前に体力が回復する──ラインハルトは戦闘中に「負ける可能性がほぼゼロ」な状態を常時維持しているのです。

アルの「抗い」の戦闘スタイル

そんなラインハルトに対して、アルは「致命傷を負う前に離脱し、再度挑む」という戦闘スタイルで応じます。勝利を目的とするのではなく、「決定的な敗北を回避し続ける」ことを目的とする戦い方。これは通常の戦闘理論ではあり得ない「引き分けを目指す戦闘」であり、リゼロ史上でも極めて異質な戦闘描写となっています。

なぜアルがそのような戦い方をするのか──それは、彼が「勝つ必要がない」からです。アルの目的は、ラインハルトに「アルは倒せない」と思わせることであり、世界中の戦力を最果ての地に釘付けにすること。戦闘そのものが、より大きな戦略の一部分として機能しているのです。

「機会」と「作戦」の積み重ね

公式あらすじの「無数の”機会”と”作戦”を以て」という表現は、この戦闘理論を端的に表しています。アルは一度で勝とうとしない。無数の「機会」を作り、無数の「作戦」を試し、その累積で相手の戦略を麻痺させる。これは、通常の戦闘漫画・ファンタジー作品ではほとんど見られない、時間軸を戦略の資源として使う戦闘なのです。

スバルの「死に戻り」が個人の権能として時間を資源化するものであるなら、アルの戦い方は戦略全体の時間軸を資源化する──より集合的で、より大規模で、より冷酷なアプローチです。この違いこそ、スバルとアルの根本的な性格の違いを体現しているのです。

40巻のファン評価・読者の反応

BookWalker・Amazonレビュー、各種ブログ・SNSでの感想を総合すると、40巻は第九章の転換点として極めて高い評価を得ています。主な評価ポイントは以下の通りです。

  • アル対ラインハルトの死闘の完成度:世界最強を相手に倒れない男の戦いぶりが、「リゼロ史上最大の戦闘シーン」として絶賛されています。
  • アルの動機の掘り下げ:「世界を救うために呪われた男」という設定が、従来の悪役像を完全に逸脱する新しいキャラクター造形として高い評価を集めています。
  • 帯文の秀逸さ:「アル様は、化け物です」という一節が、SNSで爆発的に引用され、40巻を象徴するフレーズとして定着しました。
  • 最果ての地の情景描写:神話的スケールの戦場が、リゼロの世界観を一段と広げたという評価。
  • 第九章の物語的深化:39巻の衝撃を受け、40巻でアルの存在が物語の核心であることが確定した、という感想が多数見られます。

一方で「スバルの出番が少ない」「アルの真相が明かされないままで消化不良」といった批判もあり、40巻は「アル単独編」としての割り切りが求められる巻でもあります。しかし、多くの読者はその構造を理解した上で、40巻を「第九章の密度を一気に引き上げた名巻」として位置づけています。

40巻をより深く楽しむための読み方

併せて読みたい前巻・関連作

  • 39巻:第九章開幕巻。40巻の直接的な前段。アルの宣戦布告とスバル封印の描写が重要。
  • 38巻:第八章完結巻。プリシラの真の死亡、アルの心境変化の起点。
  • Ex第4巻『プリシラ・バーリエル』:プリシラとアルの過去編。40巻のアルの動機を深く理解する上で必読。
  • 第六章(22〜25巻):プレアデス監視塔編。シャウラ・エキドナ・『死者の書』の設定を確認。
  • 41巻:第九章中盤後半。40巻の続きとして、「氷結の魔女」の登場とペトラの覚醒を描く。

アニメ派の方へ

アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』第4期(2026年4月〜)は第六章「プレアデス監視塔」編を描く予定。40巻で描かれるアル対ラインハルトの死闘がアニメ化されるのは、早くても第5期以降、第九章に到達するまでには数年を要する見込みです。原作で先行して物語を把握しておくと、アニメ化時の感動が格段に深まります。

まとめ──40巻は「化け物の孤独」と「英雄の限界」が交差する一冊

リゼロ原作小説40巻は、第九章「名も無き星の光」の中盤を描く、激動の一冊です。帯文「アル様は、化け物です。私たちは化け物と行動を共にしているんですよ」が告げるアルの異形性と、最果ての地でアルを倒しきれないラインハルトの限界──この二つが交差する構造こそ、本巻の真骨頂です。

アルデバランというキャラクターは、40巻でついに「単なる悪役」の枠を完全に踏み越えました。彼は世界を救いたい。しかしその救済は、世界を敵に回すという逆説を経由しなければ実現しない。この矛盾を一人で背負い続ける姿は、リゼロが提示してきた主人公像の反転形、すなわち「もう一つのナツキ・スバル」の姿として立ち上がってきます。

また、ラインハルトという「世界最強」のキャラクターも、40巻で重要な転換を迎えます。彼の剣が届かない相手が存在する──その事実は、ラインハルト自身にとっても、読者にとっても、リゼロという物語が次の段階に進んだことを告げる号砲でした。

40巻を読み終えた読者を待っているのは、41巻で描かれる「氷結の魔女」の登場とペトラの覚醒。スバルを救出するための物語が本格化し、第九章はいよいよクライマックス前半へと突入していきます。アルと共に最果ての地を見届けた読者にとって、次巻以降の展開はもはや「戦いを見る」ではなく「戦いに参加する」感覚で読むことになるでしょう。

リゼロ40巻を読む

第九章中盤・アル対ラインハルトの死闘を体験する

Amazonでリゼロ40巻を見る

Kindle版で読む

DMM TVでリゼロアニメを観る

関連記事

リゼロのアニメ・OVAを動画配信サービスで楽しむ
VODサービス

下記のリゼロのアニメ・OVAの映像作品は動画配信サービスを利用することで視聴できます。

  • リゼロアニメ 1st season
  • リゼロアニメ 2nd season
  • リゼロOVA「Memory Snow」
  • リゼロ劇場版「氷結の絆」

動画配信サービスには初回登録時に無料で利用できるトライアル期間があり、無料期間を活用することで、リゼロの映像作品を無料で楽しむことができます。

リゼロ作品の取り扱いがあり、かつ無料トライアルの提供がある動画配信サービスを調査しましたので参考にしてください。