第5章「ヴォラキア帝国」ネタバレ
毒矢を射た少女と再会
木檻の外には幼い少女が好奇心旺盛な目でこちらを見ていた。
スバルが少女の存在に気付くと、すぐに檻から離れて走っていってしまう。
スバルは、前の周回で自分に毒矢を射た少女であることに気付き、憎悪に満ちた表情の意味が、一族に気概を加えた人物への復讐であったことを理解した。
族長ミゼルダに森の外の情報を教える
少女は大人の女性、族長のミゼルダを連れて檻の前に戻ってくる。
スバルは森の外にヴォラキア帝国の軍団が配備されており、攻撃を仕掛けてくる可能性があることを伝える。相手は強大であり、この少人数では敵わないと提案してしまうが、それは強さを誇りに生きる「シュドラクの民」の尊厳を傷つけるもので、話は拒絶されてしまう。
ミゼルダはさらに、ヴォラキア帝国が森の外で軍事演習をすることは過去にもあったことを話し、ヴォラキアとシュドラクの民の「古い約定」により、攻撃されることは絶対にないと言い切る。
それでも、森を焼いた事実を知るスバルは約定は意味がないと否定するが、その言葉もシュドラクの民の誇りを蔑ろにするもので、話はそこで終わってしまった。
アベルが「血命の儀」を受けると伝える
アベルはスバルの無様な交渉を見届け、ひとしきり嘲笑ったあと、様子を見にきていた少女ウタカタに話しかけ、「血命の儀」を受けると伝える。
ウタカタが集落に戻ってミゼルダに伝えると、今度はより多くのシュドラクの民の人々を連れて戻ってくる。アベル、スバルが自分自身の命を懸ける覚悟を示すと、ミゼルダは二人に血命の儀を受けさせる決断を下した。
ミゼルダの妹であるタリッタが、血命の儀は「そのときにある最も大きな困難が選ばれる」と話し、エルギーナが適任であると提案し、ミゼルダがそれを承認した。
スバルとアベルが大蛇の魔獣と対峙する
スバルとアベルは檻から出され、森の中を暫く移動させられることになる。ふと、足下が消える感覚が再び訪れ、二人は大穴のしたに落ちていった。
ウタカタが二人の装備が入った袋を大穴に投げ入れる。アベルは素早くマントと剣を身につけ、スバルはギルティウィップを取り出す。
アベルは「魔の込めた指輪」をスバルに渡し、口づけをすると火を吐き出すと使い方を説明する。
そこに、エルギーナ、大蛇の魔獣が現れる。スバルは三度目の邂逅で、ついに正面から対峙することとなった。
スバルが囮となりエルギーナを撃破
スバルとアベルでは正面からのエルギーナは困難であり、まず「姿隠し」でエルギーナの視界から消える。
二人はマントの中で指輪の使い方を確認し、攻略方法をエルギーナの魔獣の角を折ることに定めた。ギーナが蛇を意味することに勘付いたスバルは、蛇が熱を感知するピット機関を持つことを思い出し、咄嗟に覚えたての指輪で炎を吐き出す。そこには二人を丸呑みしようと迫っていたエルギーナがいて、間一髪で最初の危機を乗り越えた。
スバルがギルティウィップを使って大穴の上へと駆け上がり、ボロボロになりながら大穴の中を炎で埋めていく。一つだけ残した逃げ道にエルギーナは駆け込むが、そこには「姿隠し」で気配を消したアベルが待機しており、エルギーナの角へと一閃をいれる。
しかし、剣は角の途中で止まってしまい、一転アベルが窮地に陥った。上空にいたスバルは「死に戻り」を宣言することで瘴気を強め、エルギーナの注意を自分に向けさせる。エルギーナが振り返った直後、スバルはギルティウィップで急降下し、角に魔石の爆発を込めた一撃を入れた。
地面に激突したスバルは既に上下も分からない程の重体だったが、エルギーナの角は折れ、その10mを越す体が地面に倒れた。
スバルがミゼルダに望みを伝える
アベルは、スバルが意識することを許さない。上体を起こし、望みを自分の口で伝えろと言う。
ミゼルダは戦いを見届け、望みを言えと求める。
スバルの瞼の裏には、エミリアがいて、ベアトリスがいて、みんながいて、その中で笑うレムの姿があった。レムに、皆の中で笑う優しい時間を取り戻してあげたいとスバルは望む。スバルはレムを助けてと言って、意識を落とした。
スバルの中には、かつてアーラム村近くの森で与えられた獣の呪いと、水門都市プリステラで与えられた龍の呪いがあった。そのどちらも主導権を譲らず、スバルを蝕むために、スバルを救おうとしていた。
朦朧とした意識の中で、シュドラクの民の出陣の声が響いた。
目覚めたスバルの右腕に起きた異変
目を覚ましたスバルの側にはウタカタが護衛として残っていた。
スバルはエルギーナとの血命の儀の後半の記憶をなくしていたが、ウタカタが興奮気味で喜び、ミゼルダも大笑いしていたと伝えた。そして、瀕死だったスバルから、不思議な黒いものがブワーッと出てきたと話す。
スバルはその話を聞き、恐る恐る黒紋が出ていた右腕を見るが、右腕は前腕が真っ黒になっていた。鈍い感覚の右手を左手でつつくと、黒い部分が剥がれ落ち、スバルの綺麗な右手が出てくる。
その異様な光景を見てスバルは叫んだ。
シュドラクが勝利しレムを連れ帰る
スバルの叫び声を聞いてアベルもその場に現れて、数刻ぶりの憎まれ口を叩く。
スバルを外に呼び、見晴らしの良い岩の上に並び立つと、スバルが捕虜として捕らえられていた帝国軍の陣地から炎が上がっており、シュドラクの民による奇襲攻撃が成功した状況が見て取れた。
言葉が出ないスバルだったが、シュドラクの民が凱旋歌と共に戻り、レムの姿が見えた瞬間に全てのことを忘れて駆け出し抱き寄せる。
レムがルイを通じて治癒魔法を使う
レムは困惑するが、スバルはその手を話そうとしない。ボロボロのスバルを見て状況を理解したレムは、なぜここまでと聞き、スバルは幸せになって欲しいだけなんだと言葉にした。
スバルの右腕は元に戻ったが、生命が終わりを迎える状態を回復させることまではできなかった。アベルもシュドラクの民も、スバルは助からないと既に判断している。故にアベルは顔を見せて本名を名乗り、シュドラクの民は命を賭して戦った。
スバルの体から徐々に体が抜けていき、シュドラクの民は鎮魂歌を歌い出す。レムは焦るが、止める力はない。
しかし、ルイがレムの肩に手を置くと、レムの体の中から不思議な温かさが生まれる。それがレムからスバルに移り、終わる寸前のスバルを癒した。
それは治癒魔法であり、アベル、ヴィンセント・アベルスクでさえも、レムが治癒魔法を使えるとは予想していなかった。
ヴィンセントが帝都奪還を誓う
ヴィンセントは、西の方角へと手を伸ばし、帝都ルプガナの王座を心に宿す。
宰相ベルステツ、九神将、その他全ての困難を取り除き、再び王座に戻ると誓った。
そして、自らの王座奪還に、スバルにも協力してもらうぞと呟いた。
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本ページの情報は2022年4月1日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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