月刊コミックアライブ2019年11月号リゼロ外伝「紅蓮の残影(前編)」のあらすじネタバレ、感想、考察まとめページです。
プリシラがシュルトに読み聞かせる物語は、かつてヴォラキアで開催された「選定の儀」にまつわるお話でした。
リゼロ外伝「紅蓮の残影(前編)」の見どころネタバレ
プリシラがシュルトに物語を聞かせる
シュルトは恩人であるプリシラの力になりたいと心から願い、木剣を振る鍛錬を自分に課していた。しかし、目覚めて最初に確認する自分の腕は相変わらず細いままでシュルトは落胆する。
自分は、剣にも盾にもなれないと嘆くと、プリシラはシュルトに、妾の力になりたいのなら本を読めと話す。剣や盾はその力を使う時以外は役立たずだが、「本は万能の杖」だと言われると、シュルトはプリシラの杖となることを決意した。
シュルトは、プリシラが毎朝必ず読む真っ赤な装丁の本のことを聞くが、プリシラはこれは本ではなく「覚書」だと話す。そして、興が乗ったプリシラは、シュルトに物語を話し聞かせることにした。
アラキアと共に屋敷の刺客を撃退
豪勢な屋敷の広い食堂で、多数の侍従を引き連れ、長大なテーブルでプリスカだけが食事をしていた。
侍従達は自らの役割に徹し、決して余計な動きをせず、発言をしない。温かな食事も必ず毒味役が確認する手筈となっており、プリスカの手元に来る頃には冷めており、そのことに味気なさを感じていた。
しかし、食事を始めたプリスカはすぐに倒れる。その視界には、自分と同じように倒れている毒味役の姿があり、毒味役は侍従として潜入していた刺客だったことが判明する。二人は共に息絶える。
誰も動けず静寂に包まれる食堂の扉が開き、プリスカが現れ、侍従達は驚愕した。倒れたプリスカは影武者であり、事態の説明に侍従長がプリスカの元に駆け寄る。
侍従長が屋敷に手配した侍従達は、全員刺客の手の物で、総勢十四人がプリスカと侍従長に襲いかかり、あっけなく侍従長は倒れる。
十四人を相手にプリスカは武器もない状態で圧倒するが、自ら手折ることに飽きたと言った途端、刺客達は緑の炎に包まれて灰に変わった。それをしたのは、プリスカではなく、屋敷で唯一生き残っていた『精霊喰らい』アラキアだった。
ヴィンセントが屋敷を訪問
午後にヴィンセントがプリスカ邸を訪れると、苛烈が極まった状態となった食堂を見て唖然とする。
プリシラも刺客を送った相手を追うことができず、ヴィンセントにも刺客に心当たりはなかったが、ヴォラキア皇族の・二人にとっては日常茶飯事の出来事であり、直前の出来事は些事のように扱われた。
プリスカが自ら紅茶を淹れてヴィンセントをもてなす中、部屋の扉が開き、屋敷の周辺警戒をしていたセシルスが現れる。
セシルスの態度にプリスカは「道化」と揶揄するが、セシルスは逆にアラキアを「ワンちゃん」と軽口を叩き、二人が激突する。しかし、アラキアの攻撃は一切セシルスには届かず、その力量を隠していたことも踏まえ、相当な達人であるとプリスカは理解した。
ヴィンセントは、プリスカとは「まだ」敵対する気はないとセシルスを止める。
プリスカは「まだ」という言葉を聞き、ヴィンセントの訪問の理由を理解する。
ヴィンセントは愛する妹の理解の速さに好感を感じながら、「選定の儀」が始まることを告げ、プリスカに帝都にいく準備をするよう伝えた。
帝都別館で「選定の儀」が開始される
会場は水晶宮ではなく別館が指定されており、そこにヴォラキア皇帝の子供達が集まる。
プリスカの兄弟姉妹は六十六人、生きているものに限定すれば三十一人、男十八人、女十三人だった。ここに、プリスカを加えた合計32人が、次代のヴォラキア皇帝の候補となる。
一つ、二つ上の姉、屋敷に刺客を送ったと考えられる「ラミア」がプリスカに変わらぬ敵視を向ける中、現皇帝のドライゼン・ヴォラキアが部屋に現れる。多くの子供達が傅く中、十人に満たない子孫達はそれを拒否する。
プリスカの兄のロンメルが、敬意を示さないプリスカやヴィンセント、ラミア達を糾弾するが、プリスカは傅く価値が見えないと言い、現皇帝の父に対して老いたなと辛辣な言葉を告げる。ドライゼンは、そのプリスカ達の態度こそがヴォラキア皇族、我が子達だと喜んだ。
ドライゼンが空間に腕を振ると、子供達の前に『陽剣』ヴォラキアを引き抜くための柄が現れる。
それを引き抜こうとしたロンメルは炎上する。そして、現皇帝ドライゼンも炎上した。
『陽剣』ヴォラキアは、主を選び、皇帝にのみ扱うことが許される。剣に選ばれることが、皇帝となる最初の資格であった。
プリスカとヴィンセントは互いに目を見合わせ、陽剣を引き抜いた。
リゼロ外伝「紅蓮の残影(前編)」の感想・考察ネタバレ
ヴォラキア皇族は暗殺合戦が激しい
ドライゼンの子供は六十六人で、「選定の儀」が始まる時点で三十一人となっていました。
これは、直前にプリシラが刺客に襲われたように、「選定の儀」が始まる前に凌ぎ合いがあることが原因です。
ヴォラキア的な考え方ではやられた方が悪いという話なので、家同士で潰しあったとしても、結局は負けた方は納得できずとも従うほかないのでしょう。
この辺りは因縁を生みやすい環境でもあると思うので、皇帝に嫁を送る各地の有力者同士のドロドロな関係は凄まじそうです。
セシルスとヴィンセントの出会いが判明
ヴィンセントがプリスカ邸を訪れた段階でセシルスが従者となっており、「戦場で拾った」ことが出会いであると判明しました。
この時点でセシルスの目的は業物の剣を集めることなので、昔から純粋に「天剣」を目指していたことが明らかになっています。
セシルスがヴィンセントについたのも財力が一因なので、それがあるうちはヴィンセントを裏切ることはないでしょう。
プリシラの「道化趣味」はヴィンセントから?
プリスカはセシルスを「道化」と称して、ヴィンセントに対して趣味が悪いことを指摘しています。
ルグニカに移動してプリシラとなった後は、むしろ「道化」を好んで側に置くようになったので、道化趣味となったのはヴィンセントの影響を受けたのかもしれません。
リゼロ外伝「紅蓮の残影(前編)」まとめ
次代のヴォラキア皇帝を決める「選定の儀」がいよいよ開始され、プリスカ、ヴィンセントが「陽剣」ヴォラキアの柄に手をかけました。
既にヴィンセントがヴォラキア皇帝となったことは本編で出ていますが、プリスカがどのような経緯でプリシラとなり、ルグニカに移動したのかは明らかになっていません。
過去のプリシラに何が起きたのか、次の中編を楽しみに待ちましょう!
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本ページの情報は2022年4月1日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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