日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第10巻のネタバレ解説です。
ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。
第9巻の詳細について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
第1章「帰り着いた場所で」ネタバレ
10巻からはいよいよ4章“聖域と強欲の魔女”だろ。3章の死闘を越えてエミリアと和解したスバルを待ってたのが、避難した村人の半数が帰らないっていう新たな不穏なんだよな。
そうそう、そこが上手いんだよ…!ペテルギウスを討って一段落、と思わせて即・次の謎を投下するの。和解の温かさと、ロズワールやラムまで戻らない不気味さが同居してて、4章の長い迷宮の入口にゾクッとするんだよね。
スバルとエミリアは、今後の動きを一度ロズワールに相談するため、クルシュ邸からロズワール邸へ出発する準備を整えている。
竜車を引くのはパトラッシュ。白鯨戦の恩賞として、スバルがクルシュから貰い受けたのだ。
フェリスが、荷台に眠ったままのレムが途中で落ちないように固定してくれている。
エミリアとクルシュが別れの挨拶をしている時、エミリアは同盟を喜ぶクルシュに対して、自分がハーフエルフであることを気にかける。そこに、クルシュはかつての自分の言葉を引用して「魂の在り方が、その存在の価値を決める」と言い、エミリアと知り合うことができて幸せだと伝える。
クルシュ、ヴィルヘルム、フェリスとの挨拶も終え、スバルとエミリアは帰路についた。
メイザース領に向かう場所の中
竜車の中には、スバル、エミリア、簡易ベッドに固定されているレムがいる。
竜車が10人乗りであることを考えると、スペースは十分な程空いており、沈黙は気まずい空気を作っていた。
御者のオットーが耐えきれずに声をかけてくる。それを受け流し、ようやく空気が和らいだところで、スバルはエミリアの隣にいき、話を始めた。
スバルは、エミリアと同じくらいレムも大切なことを話す。
エミリアは、自分勝手だと言いつつも受け入れ、自分勝手さは自分と似ていると言う。王選への参加理由は、本当はもっと個人的なことなのだと話した。
詳しい話は、ロズワールと合流してからということになり、レムとの思い出話をしながら、二人はロズワール邸までの道を進んだ。
お屋敷で出迎えてくれる新たなメイド
アーラム村に到着すると、帰ってきているはずのラムや半数の村人の姿が見当たらない。
スバルとエミリアは、すぐに「聖域」で問題が起こり、帰ってこれない状態になっていると意見を一致させるが、二人とも「聖域の場所が分からない」という根本的な問題が発生する。
オットーを引き連れ、二人は聖域の手がかりを探しにロズワール邸に戻る。
オットーはパトラッシュ達を厩舎に連れていき、レムを背負ったスバルとエミリアは、ベアトリスが出迎えに来てくれることを期待して、屋敷のノッカーを鳴らした。
すると、「お待ちくださいまし」という声と共に、扉が開く。エミリアの帰りを待っていたというメイド姿の女性は、以前務めていたと話に聞いたことがある、フレデリカ・バウマンだった。
レムを自分の部屋に寝かせる
スバルは、エミリアに外で待ちぼうけになっているオットーを迎え入れるようにお願いし、レムを抱えて、フレデリカとレムの部屋だった場所へ行く。
途中で、状況の共有を行い、フレデリカがロズワールの指示で、王選開始によって始まる魔女教徒からの襲撃に備え、使用人を別の奉公先へ送り届ける仕事をしていたと聞かされた。
そして、レムがいなくなって屋敷を回せなくなったラムから呼び戻され、戻ってきたのだという。
スバルは自分でレムをベッドに横たわらせ、身の回りの世話をする。眠り姫は、発汗も排泄もなく、ただ眠っている状態であるため、日常のお世話は必要ない。それでも、気にかけてくれと、フレデリカに頼んだ。
王選について、ロズワールからどこまで聞かされていたと質問するフレデリカに、自分は多くは知らないと答える。
知っているとすれば、ラムと、禁書庫の大精霊・ベアトリス様だろうと答えた。
ベアトリスの知っていること
スバルはベアトリスの禁書庫に入ると、以前とように軽口での会話をして、本題に入るのを尻込む。
ベアトリスから切り出され、スバルは、今回の魔女教徒の襲撃についてロズワールからどの程度聞かされていたのかと質問するが、ベアトリスは、ロズワールから様々なことは聞いているが、今回のことは、自分は全く無関係だと答える。
スバルは、ペテルギウスから奪った福音書を見せて、これが何なのかを聞こうとする。
すると、ベアトリスは動揺し、それをどうしたのかと問い返した。スバルがペテルギウスを殺して奪ったことを告げると、「お前も、ベティーを置いていったのかしら、ジュース…」と言葉をこぼす。
そして、魔女因子はどうなったのかと聞き、何も知らないスバルの反応にさらに困惑を見せた。
魔女因子を知らないのなら、何のために怠惰を殺したのか、ロズワールは何をしていたのか、とベアトリスは慌てて質問を続ける。
スバルがロズワールは聖域にいて連絡が取れていないと話すと、表情を凍らせ、「全ての質問の答えは聖域にある」と言い残し、スバルを拒絶して、スバルを禁書庫から追い出した。
追い出されたスバルは、オットーが出て来たばかりのトイレから射出され、オットーはその巻き添えにあう。
フレデリカが話す「聖域」
スバルとオットーが客間に到着すると、エミリアとフレデリカが話をしている。
難なくベアトリスと会えるスバルに、フレデリカは驚きの表情を見せている。
エミリアは、スバルがベアトリスと話をしている間に、フレデリカから聖域の場所を教えてもらう約束を取り付けていた。
そして、スバルに「スバルのこと、頼りにしてる。スバルの力が必要なの。」と聖域への同行をお願いし、また待機を命じられるかもと思っていたスバルは、喜びで有頂天になる。
オットーも御者として同行することになり、フレデリカが聖域についてどこまで知っているかを聞いた。
スバルは、ここから数時間程度の場所にある秘密基地という認識で、エミリアは、かつてロズワールから「いつかエミリアに必要になる場所」だと教えられたと答えた。
フレデリカは、準備に二日程度かかると話し、聖域について話を始める。
聖域は「クレマルディの聖域」。注意しなければいけない人物は「ガーフィール」。
https://twitter.com/Rezero_official/status/1282648581157998595
第2章「聖域への道中」ネタバレ
『聖域』の正体がいきなり重いよな。ガーフィール・ティンゼルが説明する結界――混血の亜人は中に入れても外に出られないっていう、出口のない檻みたいな場所。
そうそうそうなんだよ…!しかもその聖域は強欲の魔女エキドナの墓所なの。エミリアたちが救出に向かった先が、400年前の大罪魔女に縁の地だったっていう構図で、世界の裏側に一歩踏み込む“道中”そのものが伏線まみれなんだよね。
出発の朝、スバルはレムの部屋で少しでも一緒にいようとする。レムの顔を見ながら、フレデリカの話を思い出していた。
「聖域」とは、「曰く付きの亜人族の集落」であり、クレマルディの迷い森の結界は、部外者が入らないように結界が施されている。
かつてロズワール邸に滞在していた吟遊詩人リリアナも、その詩の中で亜人戦争の話をしていた。ルグニカ王国の王都では、亜人も多く見かけたが、貴族街や王城では一切見かけなかった。つまり、ハーフエルフへの蔑視を筆頭に、この国には亜人蔑視の風習があるのだろうと、スバルは考えていた。
ロズワール邸のメイドとなったペトラ、ペトラ・レイテが、出発時間に遅れそうなスバルを心配して、レムの部屋に訪れる。まだ12歳という若さだが、フレデリカ曰く、今まで見た子の中で一番有望で、仕事覚えも極めて良いとのことだった。
スバルは最後のベアトリスに一声かけようとするが、本気で隠れたベアトリスに対しては、スバルでも見つけることはできず、出発の時間を迎えた。
聖域へ向けて出発
玄関には既にエミリアとフレデリカがいて、スバルを連れてきたペトラによく見つけたねと声をかける。
フレデリカが、エミリアに結界を突破するための「資格」として、青い輝石の首飾りを持たせる。
ペトラは、恥ずかしそうに旅の無事の祈る「白いハンカチ」をスバルに手渡した。
竜車にはスバルにだけ懐くパトラッシュが既に準備していて、オットーが御者台に乗っている。
エミリアとスバルは竜車に乗り込むと、フレデリカとペトラが、美しいカーテシーで見送った。
見送ったフレデリカとペトラ
フレデリカは、ペトラにあんなに古い風習をどこで知ったのかと不思議そうに聞く。
ペトラは、お母様に、これでお父様を捕まえたと教えてもらったと説明した。
フレデリカは、12歳のペトラの積極性に驚きつつ、同じように幼い頃から女であったラムのことを思い出す。
同時に、胸のポケットにしまってあった手紙をなぞり、「これでロズワール様のお言いつけ通りに」と言葉をこぼす。
そして、改めてエミリアに対して、ガーフィールに気をつけてくださいと祈った。
聖域に向かう竜車の中での出来事
スバルとエミリアは、パックがロズワール邸に戻ってから姿を見せないことを心配している。
パックと契約する前までは、同じように数日姿を見せなくなることもあったが、その頻度は契約後はグッと減っており、エミリアは契約の繋がりを感じるものの、強い不安を感じていた。
一方で、エミリアは微精霊とも契約しており、いざ注意人物とされるガーフィールと戦っても、スバルを守ってあげると意気込む。
スバルは、フレデリカのくれた情報が少ないことに不安を漏らすが、エミリアは、フレデリカは誓約で縛られており、あれが精一杯なのだから感謝しなくちゃと言った。
誓約も時と場合だよとまだ不満を漏らすスバルに、エミリアは約束や誓約の重要性をスバルに説く。スバルは王都での出来事を思い出し、エミリアに土下座することとなった。
途端、エミリアが緊張する面持ちに変わる。聖域は曰く付きの亜人族の集落であり、もしかしたらハーフエルフがいるのかもしれない。エミリアは、自分以外のハーフエルフに出会ったことがないと話した。
話をしていると、フレデリカにもらった青い奇跡が急に輝き出す。嫌な予感がしたスバルはその首飾りをエミリアから外して、竜車の外に投げ出そうとするが、エミリアが気を失ってうつ伏せで倒れてしまう。
そして、スバルは一人、見覚えのない森の中へ転移された。
魔女の声
スバルは、ベアトリスでさえロズワール邸からアーラム村までの転移が限界だったことを思い出し、青い輝石の力による転移が、そう遠くはないと判断する。
フレデリカが転移に関わっていたのかという疑問もあるが、まずは倒れたエミリアとの合流が優先だと考え、スバルは動き出す。
しかし、突然、目の前に、薄紅色のエルフの容姿をした少女が現れる。あまりに急な出来事にスバルは動揺してしまうが、少女は森の奥へ向けて走り出す。スバルは、その後を追った。
少女の後を追って数分走り続けると、森の開けた場所に出て、築数百年にも感じるような、墓所のような遺跡を見つける。
スバルは、転移と少女が関係するなら、少女は遺跡に連れてくるための役割を担っていたと考え、エミリアの代わりに自分が行こうと、遺跡の暗闇の道を進んだ。
暗闇の中、意識と感覚が混濁して溶け合う頃、スバルは突然、楽しげな魔女の声を聞いた。
丘の上での魔女との対話
スバルは気がつくと、草原の丘の上に立っていた。背後から「こちらにおいで」と声をかけられ、日除けののパラソルの影にある白い机と白い椅子に、その美少女はいた。
スバルは、白鯨よりも、大罪司教よりも、強い圧倒的な怖気を美少女に感じる。美少女は、「強欲の魔女」エキドナだと自己紹介した。
エキドナは、こちらの席に座り、お茶を飲んで、話をしようと誘ってくる。スバルに選択肢はなく、一気にお茶を飲み干すと、それは自分の体液だと言ってスバルを驚かせた。
エキドナの存在に慣れてきたスバルが、この場所について質問をする。この草原の丘は、エキドナの精神世界のようなもので、スバルの肉体は遺跡の中にある。いわば、魔女のお茶会であり、スバルはそれに招待されたのだと説明する。
そして、嫉妬以外の6人の魔女が滅ぼされたことは事実だと話し、遺跡はエキドナの墓所で、エキドナの魂が囚われている場所だと話した。
何を聞きたいと問われ、困惑するスバルを前に、エキドナは世界を崩壊させ、「言葉だけあればいい。君の知りたい欲を、好奇心を、強欲を、僕は肯定しよう」と伝え、世界の歴史から消えた6人の魔女のことを挙げる。
そして、最後に嫉妬の魔女のことを挙げる。
魔女との茶会
スバルは、絶対的な死の気配に囚われ、逃れられないことを確信、身動きが取れなくなり、言葉が出なくなった。
エキドナは驚かしすぎたと言い、スバルが飲んだお茶で、スバルの「魔女因子」に働きかけ、抵抗力を強くしてエキドナと会話できるようにする。
スバルは「魔女因子」の言葉に驚くが、魔女因子を持つものを殺したことで、魔女因子が次の依り代として、スバルを選んだのだろうと、エキドナは淡々と説明を続ける。
また、スバルは段取りを飛ばしすぎており、知っているべきことを知らなさすぎると言った。
改めて、聞きたいことはないかとエキドナが問う。
スバルは、大罪司教を知っているかと聞くが、エキドナは、消え去った歴史についてはほぼ全ての知識があるが、最近のことには疎いと言い、レムを救う手立ては教えてもらえないと感じたスバルは、お茶会を終えて帰ろうとする。
あまりに素っ気のない終わりに、残念そうなエキドナは、茶会の対価として、茶会の一切の口外を禁じる誓約をスバルに与えた。そして、お土産として、「聖域に挑む資格」をスバルに与える。
墓所の中で目覚めたスバル
スバルは、遺跡から入って十メートル辺りで目覚める。茶会の記憶は封印されており、エミリアと合流するために遺跡の外に出た。
遺跡の外にはオットーいて、竜車の中にエミリアもいると伝えてくる。しかし、竜車の傍には、フレデリカに似た要望の男がいて、スバルの制止を振り切って、スバルに急接近して投げ飛ばす。
投げ飛ばされたスバルは、パトラッシュが自ら竜車を操作し、荷台の柔らかな椅子の上に着地させたことで、大怪我には至らなかった。
スバルを攻撃されたことに怒ったパトラッシュは、自分で竜車との連結を外し、フレデリカ似の男に突撃するが、投げ飛ばされ、無力化されてしまう。
オットーはデコピンで撃退され、いよいよスバルに迫った時、スバルはロズワールの関係者だと話す。
すると男は動きを止め、荷台に寝ている女性がエミリア様だと確認すると、闘争の意思を引っ込めた。
男は自分の名前は、ガーフィールだと名乗る。
https://twitter.com/Rezero_official/status/783294307046260736
第3章「待ちかねた再会」ネタバレ
そして強制転移で、スバルが“待ちかねた再会”――強欲の魔女エキドナと出会う。死んだはずの魔女が精神世界で生きてて、お茶会に招くあの場面、リゼロ屈指の名シーンだよな。
そうそう、ここ最高なんだよ…!エキドナは“あらゆるものを知りたい”って願う知識欲の権化で、嫉妬の魔女サテラとは真逆の魅力なの。スバルの死に戻りにすら強い関心を示す彼女との対話が、4章を考察の宝庫にしてるんだよね。
誤解が解けた一同は、竜車で「聖域」へと向かっていく。
エミリアが途中で目を覚まし、ガーフィールに対して警戒をするが、すぐにスバルが誤解を解き、二人ともガーフィールをフレデリカの血縁者と認識した。
スバルとエミリアは、ガーフィールに青い輝石について聞くが、ガーフィールは知らないと答え、「結界」は、混血の亜人を眠らせる作用があり、それがエミリアが急に気を失った原因だと説明した。
かつて、ヴォラキア帝国の城塞都市が滅亡し、八つ腕のクルガンが命を落としたのは、嫉妬の魔女以外の魔女の存在を許さない魔女教徒が、他の魔女に関連するミーティアが出土させた都市を認識したからだった。
以来、嫉妬の魔女以外の魔女を口にするのは、憚られ、世界から400年前に「嫉妬の魔女」に食われた6人の魔女が、歴史からその姿を消す。
そして、「聖域」は例外の場所であり、「嫉妬の魔女」の墓所を守る場所だとガーフィールは説明する。
到着した「聖域」は、言葉の響きとは裏腹に、貧相で神々しさにかける寂れた印象をスバル達に与えた。
そこで、「ラム」と再会する。
聖域でロズワールと再会
聖域の中の一番まともな部屋で、エミリアとスバルは瀕死の重体となっているロズワールと再会した。
この場所は、「強欲の魔女」エキドナの墓場であると、改めてロズワールが説明する。メイザース家の当主は代々「ロズワール」を襲名し、ロズワールが「聖域」の管理者を引き継いでいく。メイザース家はエキドナと関わりをずっと持っていたことを明らかにする。
また、結界は正しい順路でしか入ることができず、混血の亜人を眠らせる効果がある。そして、フレデリカが持たせた青い輝石は、結界の突破とは全く関係のないものだと話した。
スバルは、転移された先で出会った小さなエルフが逃げたのは、エミリアではなくスバルが現れたからかと内心で納得する。
ラムは、大聖堂に避難しているアーラム村の人々も含め、全員が軟禁されている状態だと状況を説明し、この状況に青い輝石を持たせたフレデリカの関与を疑った。
軟禁の実情
軟禁の実情が明らかになってくる。部屋に、集落の代表であるエルフ「リューズ・ビルマ」が入ってきて話に参加する。
スバルは森で出会ったエルフの少女と瓜二つの容姿に驚くが、そのことは口外しないようにラムに警告された。
結界に触れると、混血の亜人は魂と肉体が分離されてしまうという。そのため、アーラム村の人々と協力して、混血の亜人達の肉体を外に運んでも、魂の抜け殻になってしまうのだと説明される。
聖域の結界を解くためには、「試練」を受けて結界を解放する権利を得る必要がある。
また、試練を受けるための「資格」は、混血の亜人であることだったが、その資格を持たないロズワールが試練に挑もうとした結果、拒絶されて瀕死の状態となっていたのだ。
また、ロズワールよりもガーフィールの方が戦闘力が高いことが判明し、力ずくで軟禁状態から逃れることができないことも分かる。
そして、ガーフィールがエミリアに、試練に挑み、聖域の結界を解くことを要求する。
アーラム村の人々と再会
スバルが大聖堂に顔を出すと、アーラム村の人々が集まって再会を喜ぶ。
聖域の外に出られない問題に対しても、アーラム村の人々は理解しており、スバルは、エミリアが「試練」に挑むことを説明した。
アーラム村のの人々は、かつて拒絶したエミリアが、なぜ我々を助けようとしてくれるのかと聞くが、エミリアは「家族の元に返してあげたい」という純心を話し、村人たちの心を掴む。
その様子を大聖堂の入り口付近で、スバルとラムが見守りながら、ロズワールの狂気とも言える思惑を話し合った。
試練に挑む資格がロズワールにないことは、初めから明確だった。それにも関わらず重傷を負ったのは、「領主としての役割を果たそうとしたこと」と「ロズワールでも試練を突破できないこと」を関係者に知らしめるためだ。
そして、エミリアが試練を突破して、聖域を解放することができれば、アーラム村の人々と聖域の住民は、エミリアに大きな感謝をし、支持を捧げることになり、王選が有利に動く。これが、ロズワールの思惑だった。
また、ラムの口から、聖域の解放に反対する保守派がいることも明らかになり、フレデリカが保守派に協力している可能性も示唆される。
保守派にとって、エミリアに危害を加えることが一番簡単な方法であることから、スバルに警戒を解かないように、ラムは忠告した。
エミリアが試練に挑む
夜になり、エキドナの墓所に、エミリアが試練に挑むために入っていく。
墓所は淡く光り、エミリアに試練に挑む資格があることを表す。
スバルは、リューズやガーフィールも試練に挑むことはできるのではと聞くが、契約により、聖域の解放をすることができないと返されてしまう。
突然、墓所の光りが失われ、それが「試練」に何らかのトラブルが発生したことを教えられると、スバルは焦って墓所の中に入ろうとする。
全員が慌てて止めようとするが、スバルが墓所の階段に足をかけると、墓所が光りだし、スバルを「資格」ありと認定した。
墓所の奥の石室に、エミリアが倒れているのを発見し、スバルは慌てて駆け寄る。
「まずは己の過去と向きあえ」
そう頭に響くと同時に、スバルは意識を失った。
スバルの過去
スバルが目覚めると、寝ているスバルにボディプレスをして起こしてきた、半裸の親父、菜月賢一が、そこにいた。
https://twitter.com/Rezero_official/status/1285168257868066816
第4章「親子」ネタバレ
章題『親子』が刺さるよな。エキドナの試練は対象の記憶から作る虚構世界で、エミリアは自分の過去――養母フォルトナとの記憶に向き合わされる。
そうそうそうなんだよ…!試練は叡智の書の修正力で“偽りではない世界”として再現されるから、エミリアは封じてた本当の過去を直視するの。しかも育ての親には後の怠惰ジュースもいて、8・9章で討ったペテルギウスと地続きだって分かると鳥肌なんだよね。
スバルは、漫画やラノベ、多趣味の産物が散乱する慣れ親しんだ部屋にいた。
自分を起こしにきた父親、菜月賢一と「肉体言語」と称して4の字固めをかけ合っている。
そこに、呆れたような顔をした母親、菜月美穂子が朝食の準備ができたと呼びにきた。
母親は、今日は昴のために頑張ったんだからと、上機嫌に話した。
菜月家の朝
昴が朝食の席につくと、目の前には緑の森と化したグリンピースの山が築かれている。
美穂子が、いつか昴がグリンピースが苦手だと言っていたのを思い出し、苦手なものを克服させようと仕込んだのだ。
昴が遠慮すると、美穂子は自分もグリンピースは苦手と拒絶する。賢一も、昴も美穂子も嫌いなものを、俺が好きなわけないだろう、と拒否した。
朗らかな家族の会話をしながら、朝食の時間が終わると、賢一は流れるように昴に登校を勧めてくるが、昴は逃げるように自室に逃げ込む。
そして、始業時間に絶対に間に合わない時間に、時計の針が進むのを待つ。
いつもの朝ならこれで落ち着くはずが、今朝は何かがおかしく、昴の動機は収まらない。
そこに、賢一が今日は仕事が休みだと、ムーンウォークで昴の部屋に入ってきて、「好きな子いる?」と中学生のような話題を出してきた。
昴に、外に散歩に行こうと提案をして、二人は外に出る。
父親との散歩
賢一と外を散歩していると、本当に多くの人が賢一に話しかけてくる。
昔は悪友「池田」とつるんで方々に悪ガキとして騒ぎを起こしていたらしい賢一は、老若男女問わず、町中の人々に慕われていた。
その中の一人、昔から賢一をよく知る老人に、ふと「何で月曜日のこの時間に賢一といるんだ?」と質問される。
聞かれたくない質問をされてしまった昴は、思わず走って逃げ去ってしまった。
児童公園での親子の会話
逃げ去ったスバルは寂れた児童公園のベンチに座っていて、追ってきた賢一は振った炭酸のコーラを昴に渡す。
昴はパターンが読めていると、コーラの噴射を回避しながら、賢一の振る舞いは全ての人に好意的に受け止められると、自分との違いを感じていた。
賢一が、「好きな子はいるか?」と二度目の質問をする。
昴の耳に、「スバル」と呼ぶ銀鈴の声音が響く。
賢一は、「生きてりゃ答えの出ない問題にぶつかることもある」と、学校に行かない昴にも理解を示していることを伝える。そして、悩んでいる間は文句は言わない、諦めたら流石に口出しすると、そう話した。
昴を襲う頭痛が激しくなり、心臓の動悸が強くなる。
エミリアの声が昴の頭に響き渡り、スバルは思い出す。
そして、賢一に「好きな子、できたよ。だから俺はもう大丈夫だ」と告げる。
過去と向き合うスバル
賢一は、スバルの目から見ても魅力的な人物で、幼少期のスバルの憧れの対象だった。
父のようになりたいと考えていたスバルは、幼少期の頃は、勉強も運動もできて、友達の中心にいた。
しかし、成長していくにつれ、勉強で負け、運動で負け、父への憧れから遠ざかる自分を感じる。
それでも、中心であり続けようと、友達を笑わすために無茶な馬鹿をし続けた。結果、スバルの周りから人はいなくなっていた。
高校デビューにも失敗したスバルは、いよいよ不登校となった。
それでも愛情を向けてくれる両親に対し、内心で「愛さないでくれ」と願い、自分を諦めさせてくれと願っていた。
それでも自分を諦めなかったのは、レムがいたからだった。
レムのおかげでゼロから歩き出すと決めたのだから、マイナスの過去に、スバルは向き合わなければいけなかったのだ。
賢一は、全てを受け止めた上で、昴のアホな部分をアホだと言った。
そして、全てを告白して前を向いた息子を前に、肩の荷が少し降りたといい、未来の話を向けようとした。
しかし、スバルは、自分が二度ともとの世界に戻ることはできないと知っていた。
これだけの愛情を注いでくれた二人に、何の恩返しもできないことに、スバルは号泣して謝罪をする。賢一はそれを優しく抱きとめた。
別れ際、賢一は「頑張れよ。期待してるぜ、息子」と声をかける。
スバルは、「ああ、任せとけよ。父ちゃん」と返し、見つめていた背中に自分を見られながら、前を向いて歩いていく。
母との別れ
家に戻ったスバルは、制服を着て、三時間目も終わりを迎える頃に、学校に登校しようとする。
母・美穂子は、ちょっとコンビニまでシュークリームを買いに行くと、スバルと一緒に家を出る。
何気ない会話の中、スバルが過去と向き合って、前を向いたという話をする。
美穂子は、やっとスバルもお父さんの真似をするのを辞めたということね、と穏やかな口調で話す。
スバルは、美穂子が自分の本心を見抜いていたことに驚くが、美穂子は、親は子供が考えている以上に子供のことを理解していると伝える。
昴の半分はお父さんの子供なのだから、お父さんの半分まで格好良くなって、後の半分で昴になればいいと、スバルに話した。
スバルは、泣きじゃくりながら、長い別れになることを母に告げる。母は、拙い言葉を繋がなくても、お母さんなんだから全て分かっているとスバルに伝える。
美穂子は「いってらっしぃ」と笑顔で手を振り、スバルは「いってきます!」と手を振って返した。
教室で待っていたのはエキドナ
スバルが教室の扉を開くと、そこには強欲の魔女エキドナがいた。
自分の過去と向き合う時間は、君に何をもたらしたかなと、好奇心の目をスバルに向けていた。
https://twitter.com/Rezero_official/status/1288465927281840129
第5章「踏み出した一歩」ネタバレ
ラストの『踏み出した一歩』、聖域を解放するにはエミリアが3つの試練を越えなきゃいけない。10巻はその最初の一歩を踏み出すところで終わる、長い4章の助走だよな。
そうそう、ここからが本当の地獄なんだよ…!フレデリカが渡した青い輝石の首飾りの意味も後々効いてくるの。スバルが守る側として、エミリアが過去を乗り越える側として、二人それぞれの“一歩”が描かれる――4章の重厚さを予感させる幕切れなんだよね。
スバルの高校の教室には、強欲の魔女エキドナがいた。エキドナの姿をみて、スバルは茶会での出来事を思い出す。
エキドナは、人は誰しも過去に後悔を抱えていると話し、試練は「己の過去と向き合い、肯定でも否定でも答えを出すことが達成条件」だったと話した。
また、スバルの試練の一部始終を見ていたエキドナは、スバルが既に後悔への答えを得ており、過去と向き合う煩悶が見られなかったことを惜しいと表現する。
スバルの問いかけに、当然この世界はスバルの記憶から構築した虚構の世界であり、本当の両親は今なお行方不明となったスバルを心配しているだろうと説明する。
そして、あまりにもスバルに対して理解のある愛情深い両親を、理想的すぎないか?と妖しげに問うが、スバルの答えは変わらず、言いたいことを伝え、それを受け取ってもらえたと断言する。
エキドナは、スバルの揺るぎなさを見て、本当の意味で試練は終わりだと説明する。そして、三つのうちの一つをクリアしたことを告げた。
スバルは、この世界の去り際に、エキドナにありがとうと言うと、エキドナは初めて本心を見せるかのような表情で、「君と言う人間が理解できなくて興味深いよ。怖いくらいだ」と言った。
ロズワールとの密談
スバルが目を覚ますと、エミリアが隣で苦しんでおり、試練が難航していることが分かる。
ついエミリアに触れると、そこでエミリアの試練は終了となり、涙声で嗚咽を漏らすエミリアは、「助けて、パック」と声にする。
ラムが、エミリアをロズワールの建物の一室に運んで寝かせると、ロズワール・ラム・スバルの三人で密談が始まった。
まず、スバルがこれまでの経緯を淡々と説明する。ロズワールは、「望外の結果だ」と感慨深く頷き、聖域を出た際には、正式にスバルを「騎士」に叙勲すると答えた。
スバルは、魔女教徒対策のロズワールの手抜かりを糾弾するが、ロズワールは手抜かりなどではないと言う。
エミリアに魔女教徒の存在を隠し、魔女教徒の襲撃の際にロズワールが不在となっていたのは、全てその事態にロズワールが介在しないように誘導したのだと話す。
クルシュとの同盟、白鯨の討伐、魔女教徒の撃退、これら含めてエミリア、スバルの手柄とし、状況を一変させることが目的だったと言う。
スバルは繰り返した惨劇を思い、それは結果論だと怒るが、ロズワールは「スバルを信じていた」と取り合わなかった。
エミリアと試練
エミリアの部屋に戻ると、浅い眠りから目覚めたエミリアがスバルに声をかけてくる。
自然にスバルの服の裾を掴み、試練に傷ついた心は誰かに助けを求めていた。
スバルは、試練はエミリア自身が突破しなければいけないと優しく説く。
エミリアは素直にそれに頷き、また頑張る決意を固めた。
その後、試練は1日1回までという条件があることがわかった。エミリアは毎晩試練への挑戦を続けるが、三日間失敗を繰り返し、その度に嗚咽と涙をまとって墓所から出てきた。
アーラム村の人々は解放
スバルは、エミリアが聖域に囚われた時点で、聖域を解放する以外の選択肢がなくなったとガーフィールに伝え、アーラム村の人々を村に返す交渉を行う。
人質は、限られた資源を消費するため、ガーフィールにとっても長期間人質を持つことは望ましくなく、この提案を受け入れた。
出発の朝、エミリアとラムが見送りに来てくれる。ラムは、ロズワールからのアドバイスとして、「フレデリカと相対するのに不安があるなら、ベアトリス様を頼りなさい」と伝言を伝えた。
そして、屋敷に戻ったら「ロズワールは、質問をしろと言っていた」と言いなさいと告げる。
結界までの道順の案内人としてガーフィールが、そしてオットー、スバル、アーラム村の人々が聖域を出発する。
聖域を抜ける
聖域の結界までの道のりの間、ガーフィールはスバルに、「スバルが代わりに試練を受けて結界を解け」と求める。
エミリアが結界を解くというのは、そちら側の都合だ、と迫ってきた。
スバルは、もしエミリアが本当は助けを求めているなら、自分以外誰ができるのかと考え、帰ってきたらエミリアと相談することを決めた。
ガーフィールは、結界の近くでスバルに自分の「青い輝石」を渡し、いざという時にはフレデリカに見せろと話した。
ロズワール邸
アーラム村に無事到着し、村人は家族との再会に感動している。
スバルは、保険としてオットーにはアーラム村に残ってもらい、何かあれば聖域に報告するよう頼んだ。
そして、パトラッシュと共にロズワール邸に戻る。
ロズワール邸のノッカーを鳴らしても、誰も出てこない。フレデリカに対する不信は募る。
扉をあけて中に入ると、廊下の部屋全てが開け放たれている不思議な光景が広がっており、スバルはその異様さに危険を感じ取っていた。
急いでレムの部屋へ走るが、スバルは転倒する。気付くと腹が割かれており、「エルザ」がそこにいた。
次巻、第11巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
https://twitter.com/Rezero_official/status/1290211201561985027
📺 アニメ版 & 📚 原作小説はこちら
下記のリゼロのアニメ・OVAの映像作品は動画配信サービスを利用することで視聴できます。
- リゼロアニメ 1st season
- リゼロアニメ 2nd season
- リゼロOVA「Memory Snow」
- リゼロ劇場版「氷結の絆」
動画配信サービスには初回登録時に無料で利用できるトライアル期間があり、無料期間を活用することで、リゼロの映像作品を無料で楽しむことができます。
リゼロ作品の取り扱いがあり、かつ無料トライアルの提供がある動画配信サービスを調査しましたので参考にしてください。
