月刊コミックアライブ2019年12月号リゼロ外伝「紅蓮の残影(中編)」のあらすじネタバレ、感想、考察まとめページです。
選定の儀が始まり、皇帝の座を争う資格を得たのは、プリスカ、ヴィンセント、ラミアを含む十一人だった。
目次
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リゼロ外伝「紅蓮の残影(中編)」の見どころネタバレ
中編は完全に謀略劇だよな。31人いた候補が陽剣に焼かれた11人と辞退9人で削れて、資格者は11人。本命はヴィンセント。そこへ毒姫ラミアが、犬猿の仲だったプリスカに『打倒ヴィンセントのため同盟組まないか』って持ちかける。ラミアは剪定部隊って強力な私兵を抱えてるのに対し、プリスカ側はベネディクト家の赤拵えだけで実質プリスカとアラキアの二人——この戦力差の絶望感がたまらない。
そうそう、そこなんだよ……!ラミアの『剪定』の中身が判明する所がえぐくて。兄バルトロイは『兄弟で傷つけ合わない方法はないか』って理想を抱いて、8人を選定の儀から辞退させて団結させようとしてたのに、ラミアは『人が身の丈以上の力を出すには怒りと必死さがいる』ってその優しい兄を罠で殺すんだよね。理想を抱いた者から先に剪定される、ヴォラキアの非情さが骨身に染みるんだよ。
「選定の儀」で皇帝候補となったのは十一人
候補となった三十一人のうち、十一人は焼かれ、九人は辞退した。
「陽剣」ヴォラキアを抜いて残った資格者は十一人となり、選定の儀が始まる。
誰の目から見ても、本命はヴィンセント・アベルスクだった。
ラミアがプリスカに同盟を提案
選定の儀が開始して直後、ラミアはプリスカの屋敷を訪れる。
二人は、選定の儀が開始された直後、互いに襲いかかることを検討するぐらいには険悪な仲だったが、大本命のヴィンセントに対抗するため、ラミアが同盟を提案してきたのだった。
ラミアは「剪定部隊」というヴォラキア貴族が抱える私兵団の中でもとりわけ強力な部隊を抱えている一方、プリスカのベネディクト家は赤拵えで装備を統一しているだけの弱小部隊しかおらず、戦力は実質プリスカとアラキアの二人だった。
ラミアは、歴代皇帝の崩御時期を調べ、今回の選定の儀に対して数年がかりで準備してきており、他の資格者にはまず負けないだろうという自信を持っていた。
ヴィンセントは脅威らしい脅威、プリスカは脅威に見えない脅威、注意すべきはこの二人であり、特にプリスカに関しては、手元に置いて脅威を見定めたいという狙いもあった。
ラミアからの提案に対して、プリスカは一考の価値があると考える。ラミアは返事は今すぐでなくていいと話し、「剪定」を済ませたら聞きに来ると告げ、屋敷を我物顔で帰っていった。
プリスカの影の中に潜んでいたアラキアが表に出て、ラミアはプリスカを馬鹿にするから嫌いだと敵意を向ける。実際、プリスカに厳しく命じられていなければ、この場でラミアの首を取っていた。
アラキアは、セシルスに負けたことを気にしていて、プリスカの役に立てないことを恐れていた。しかし、アラキアはプリスカのものであり、使える道具だと言われると、犬人族の耳と尻尾に全開の喜びを表して安心した。
ラミアの「剪定」
ラミアは、兄のバルトロイと会談をしていた。
バルトロイ・フィッツは、ラミアが幼い頃に「兄弟同士傷つけ合わない方法はないか」と呟いたことを天啓だと感じ、選定の儀そのものに意を唱えようとしていた。
将来、選定の儀が行われるがために疎遠となりがちな兄弟姉妹間で、バルトロイは積極的に近づき、世話を焼き、信頼を獲得していった。
選定の儀が開催されることが判明すると、選定の儀でラミアに協力する代わりに、ラミアが帝位を得た際には、辞退した脱落組を庇護下に置くと密約を交わす。
そして、兄弟姉妹達を一人一人説得し、バルトロイを除く八人を、選定の儀から辞退させていたのだった。九人が強力すれば、ヴィンセントも打倒できるとバルトロイは考える。
ラミアは、可愛い妹の態度そのままに、人間が身の丈以上の力を出すには怒りと必死さが必要だと話す。そして、それが例えば、優しいお兄様が卑劣な罠で命を落とすとか、と続けた。
バルトロイは、ラミアの「剪定」にかかり命を落とす。屋敷は、ラミアの作戦参謀のベルステツにより制圧されていた。
ヴィンセントに対して包囲網を敷く
ラミアはプリスカの他に4人の資格者と協定を結び、ヴィンセントの居城を囲んでいた。
プリスカと赤拵えの私兵団は低い山の上に陣地を敷き、断崖からヴィンセントの城を眺めていた。そこに、ベルステツから手紙を渡された部下が戻り、ラミアからの指令が「後詰め」と判明する。
これはプリスカに恥をかかせるものであり、アラキアは怒るが、プリスカはそれを宥めた。
ラミア含む5人の資格者の一斉攻撃が城へと向かう。その圧倒的な武力差に、城が陥ちるのは一瞬かと思われたが、ヴィンセントの部隊は籠城するでもなく、城の前から動かない。
その部隊にはセシルス・セグムントがいた。ヴィンセントは、セシルスの望む刀を与え、セシルスは文字通り一騎当千の活躍をし、圧倒的な戦力差に対して、一人で次々と敵部隊を壊滅させていった。
プリスカとヴィンセントが再会
プリスカは戦況を崖の上から見守り、改めてセシルスの凄まじさを認識する。
アラキアがセシルスを見て戦意を高めるが、プリスカはそれを止め、これからアラキアの力が必要になると諭すと、アラキアの表情は戦士のものに変わる。
プリスカが動き出そうと小隊を編成すると、資格者であり、魔眼族の兄パラディオが異能「念話」でプリスカの意識に直接話しかけ、陣地を離れることを咎めた。
しかし、プリスカはバラディオを一笑し、自分は「穴を埋めに行く」のだと話し、念話は断絶する。
戦場から離れた森の中では、チシャ・ゴールドがヴィンセントを先導して歩いていた。ラミアの包囲網は想定された中で最も高い脅威のものだったが、それは「想定内」であり、問題ないとチシャは自信を見せる。
しかし、二人の歩む先にプリスカが登場し、チシャは喉に渇きを覚える。認め合った兄妹が、森の中で再会を果たした。
リゼロ外伝「紅蓮の残影(中編)」の感想・考察ネタバレ
包囲網のくだり、セシルスの“一騎当千”が文字通り過ぎて笑うよな。ラミア含む5人の資格者が城を囲んで武力差は圧倒的なのに、ヴィンセント陣営は籠城もせず城前から動かない。理由が、ヴィンセントが望みの刀を与えたセシルス・セグムント一人で敵部隊を次々壊滅させてるから。アラキアがセシルスに負けたのを気にしてるのも、この化け物相手なら無理ないって納得するわ。
わかる……!しかもプリスカに与えられた指令が『後詰め』っていう恥をかかせる役回りで、アラキアが代わりに怒るのがいいんだよね。でもプリスカは動じず『穴を埋めに行く』と言って、魔眼族の兄パラディオの念話の制止まで一笑に付して陣を離れる。森の中でチシャ・ゴールドに先導されるヴィンセントの前に現れて、認め合った兄妹が再会する——この演出の引きが完璧で鳥肌なんだよ。
ベルステツがラミアの師匠と判明!
宰相となるベルステツが、ラミアの才能を見出し育てた師匠と判明しました。
恐らく、ラミアはここでセシルスに討ち取られてしまうため、ベルステツはヴィンセントに対して後継を絶たれた恨みを抱いているのかもしれません。
そのあり方は強者を尊ぶヴォラキア流ではありませんが、ベルステツの年齢からして、ラミアは孫のように可愛い存在だった可能性があり、ヴォラキア龍よりも情が勝ち、その結果、ヴィンセントが皇帝となった後も敵対を続けるようになったのかもしれないですね。
チシャ・ゴールドも選定の儀時点でヴィンセント陣営にいた
後の九神将の一人であるチシャ・ゴールドが登場し、選定の儀の時点でヴィンセント陣営にいたことが明らかになりました。
ヴィンセントについた背景はまだ明らかになっていませんが、森の中での二人の会話からかなり良好な関係であることが分かります。
7章では、ヴィンセントは皇帝の座を追われ、九神将の裏切りがあったと言及されていますが、チシャもヴィンセントを裏切る絵図があまり見えず、ベルステツに何らかの策を弄されている可能性が高そうですね。
リゼロ外伝「紅蓮の残影(中編)」まとめ
考察で効くのが、宰相ベルステツがラミアを見出し育てた“師匠”だったって判明だよな。強者を尊ぶヴォラキア流からすると情に流されるのは異質だけど、ベルステツの年齢的にラミアは孫みたいな存在で、ヴォラキア龍より情が勝った。だからこの選定の儀でラミアがセシルスに討たれた後も、ヴィンセントが皇帝になってから敵対し続ける動機になってるって読みが刺さる。
そうなんだよ……!もう一つ大きいのが、後の九神将チシャ・ゴールドが選定の儀の時点で既にヴィンセント陣営にいたって分かること。森での会話を見るとかなり良好な関係なんだよね。7章でヴィンセントが帝位を追われて『九神将の裏切り』があったって言われてるけど、チシャが自発的に裏切る絵が全然見えなくて。ベルステツに何か策を弄された可能性が高いって考えると、この過去編が本編の悲劇の伏線として効いてくるのが堪らないんだよ。
選定の儀もいよいよ佳境、プリスカとヴィンセントの直接対峙となりました。
戦闘能力ではプリスカの方が一枚も二枚も上手、しかもアラキアも同行しているため、チシャとヴィンセントだけでは対抗できそうにありません。
しかし、深謀遠慮が凄まじいと評価されているヴィンセントですので、プリスカがこの最悪の場面で登場することも想定している可能性が高く、何らかの手立てを講じることになるのでしょう。
次回の後編が楽しみです!
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