「茨の王」——そう呼ばれた男、ユーガルド・エルカンティ(別名:ユーガルド・ヴォラキア)は、ヴォラキア帝国の61代皇帝として300年前に君臨した伝説の人物です。
幼少期からその身に「茨の呪い」を宿し、周囲の人間を無差別に傷つける呪われた宿命を背負いながらも、ヴォラキア皇族の中で異例なほどの温厚な性格を持つ皇帝でした。彼の名が後世に語り継がれる最大の理由は、その治世ではなく、一人の村娘との純粋な愛——そして、それが引き起こした悲劇にあります。
本記事では、ユーガルドの基本プロフィール・茨の呪いの詳細、「アイリスと茨の王」EXエピソードの悲恋、Arc8でのゾンビ復活、さらにヨルナ・ミシグレとヴィンセントへの影響まで徹底解説します。
ユーガルド・エルカンティとは?基本プロフィール
ヴォラキア帝国の第61代皇帝
ユーガルド・エルカンティ(Yugald Elkhant)は、神聖ヴォラキア帝国の第61代皇帝です。現在の主人公たちの時代から約300年前に生きた歴史上の人物であり、現皇帝ヴィンセント・ヴォラキア(第77代)の遠い先祖にあたります。
「茨の王(荊棘帝)」という異名は、彼が幼少期から宿した特殊な呪い——「茨の呪い(茨の戒め)」——に由来します。この呪いにより彼に近づく者は例外なく心臓付近に透明な茨が生え、内側から痛みを与え続けるという恐ろしい呪縛がかけられていました。そのため護衛を持てず、自身の剣技を極限まで磨くことで身を守ってきました。
ヴォラキア帝国は弱肉強食の原理が支配する苛烈な国家です。「強くなければ生き残れない」というのが帝国の根幹の価値観であり、皇帝は最も強い存在であることが求められます。その中でユーガルドは、茨の呪いゆえに護衛さえ持てないという一見不利な立場にありながらも、剣技を磨き抜くことで帝国最強の剣士として君臨しました。歴代のヴォラキア皇帝たちは謀略・暴力・弱肉強食の体現者として描かれることが多いですが、ユーガルドはその例外として、独自の「孤独な強さ」を体現した皇帝です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ユーガルド・エルカンティ(Yugald Elkhant) |
| 別称 | 茨の王(荊棘帝)、ユーガルド・ヴォラキア |
| 地位 | 神聖ヴォラキア帝国 第61代皇帝 |
| 時代 | 現在から約300年前 |
| 関係者 | アイリス(恋人・正妃候補)、ヴィンセント・ヴォラキア(子孫) |
| 特殊能力 | 茨の呪い(生来)、陽剣ヴォラキアの使用、卓越した剣技 |
| 性格 | ヴォラキア皇族中異例なほどの温厚さ。称賛を惜しまない |
| Arc8での状態 | 大災によりゾンビとして復活。スフィンクスの影響下 |
| 関連EXエピソード | 「アイリスと茨の王」(Arc7 80話・小説家になろうEX) |
外見・種族・性格(温厚なヴォラキア皇族)
ユーガルドはヴォラキア帝国の皇帝家の血筋を引く人型(ヒューマン系)の存在です。皇族の証として、陽剣ヴォラキア(紅き輝きを放つ剣)を呼び出して扱う能力を持ちます。
ヴォラキア帝国では、皇帝は通常、冷酷かつ強権的な性格を求められます。現在のヴィンセントや歴代皇帝たちの多くが、謀略と力でのし上がる「弱肉強食」の化身的な存在であるのに対して、ユーガルドはその真逆に位置する人物でした。
ヴォラキア皇族の中で最も温厚とも評されるほど情の深い人物であり、惜しみなく称賛を与える気質を持っています。ただし感情はあまり表に出さない、という複雑な気質を持っており、一見すると冷淡に映ることもありました。彼の愛情の深さが「茨の呪い」という形で無差別に放射されているという逆説——つまり、愛していても傷つけてしまうという本質的な矛盾——を体現した存在です。
陽剣ヴォラキアは皇族の証たる紅き剣であり、斬ったものを炎で燃やし尽くす(魂さえも燃やす)とされる特別な武装です。ユーガルドは茨の呪いにより近づく者が倒れてしまうため、剣技を披露する機会はほぼありませんでした。しかし、その実力はヴォラキア帝国最強の剣士といえる水準に達していました。護衛を持てないゆえに磨き続けた剣技は、「呪いが生んだ最強」という皮肉な成果です。
「アイリスと茨の王」— ヨルナの前世との悲恋
「アイリスと茨の王」EXエピソードとは?
「アイリスと茨の王」は、もともとリゼロ本編Arc7(第七章)80話に登場した「ヴォラキア帝国の古典悲恋物語」として設定されていました。それが長月達平によってEXエピソード(なろう連載・商業未収録の外伝)として書き下ろされ、前後編で公開されました。
作者・長月達平は「Arc7・Arc8の補完として書いた傑作外伝」と位置づけており、本編のヨルナ・ミシグレ、プリシラ・バーリエル、そしてヴィンセント・ヴォラキアに深く関わる重要な伏線を担っています。また、Arc7でシリウスが「アイリスと茨の王」と口にした際にプリシラが激怒したシーンの背景を知るためにも不可欠なエピソードです。リゼロの世界観を深く理解したい読者にとって、本編と並んで必読の外伝と評されています。
アイリスとは誰か(ヨルナ・ミシグレの前世)
この物語のヒロイン「アイリス」は、300年前に生きた普通の村娘です。しかし彼女は、現在のリゼロ本編に登場する九神将のひとりヨルナ・ミシグレの「前世」にあたる魂の持ち主でもあります。
ユーガルドは死の間際、アイリスに「魂婚呪(こんこんじゅ)」と呼ばれる特殊な呪術をかけました。この呪いにより、アイリスの魂はオドラグナ(魂の帰還先・輪廻の源)に戻ることができず、記憶を保ったまま転生を繰り返し続けることになります。その転生の連鎖が今日まで続いており:
- アイリス(300年前・ユーガルドの恋人)
- → (複数回の転生を経て)
- → ザンドラ・ベネティクト(プリシラ・バーリエルの母親)
- → ヨルナ・ミシグレ(Arc7・Arc8現在の姿)
つまりヨルナは、ユーガルドが愛した村娘アイリスの魂が転生し続けた末の、現在の姿なのです。Arc8でヨルナが本名「イリス」と名乗るシーンがありますが、これはアイリス(イリス)の魂としての本名を示しています。
Arc7・Arc8でのヨルナの行動について詳しくはヨルナArc7・ヨルナArc8も参照してください。
ユーガルドとアイリスの出会いと恋
「アイリスと茨の王」の物語は、ユーガルドがまだ皇帝として内戦(種族間の対立)に直面していた時代から始まります。当時のヴォラキア帝国は、狼人族・土鼠人族など複数の亜人種族が絡む内紛を抱えていました。
ユーガルドは幼少期から「茨の呪い」を持つゆえに、誰も彼の傍に近づくことができませんでした。普通の人間がユーガルドに近づけば、心臓付近に透明な茨が生え、棘が内側から刺し続けるという激烈な痛みが生じるためです。茨の呪いは近づけば近づくほど強まる性質を持ち、護衛さえ置けない孤独な皇帝でした。
ある日、ユーガルドは村が武装勢力に襲われそうになる事態を事前に察知し、密かに防いだことがありました。そこで、村を助けられたことを感謝した村娘のアイリスが近づいてきます。
通常であれば茨の呪いによって近づくことは不可能なはずですが、アイリスには「狂戦病(一種の感覚鈍麻を伴う病)」が罹患しており、それが偶然にも茨の呪いの痛覚影響を遮断するという特異な状況が生まれていました。アイリスだけが、ユーガルドに恐れず近づくことができる唯一の人間だったのです。
ユーガルドはアイリスを「星(ほし)」と呼ぶようになります。孤独な皇帝の元に唯一寄り添うことができた彼女は、彼の心の支えとなり、やがて二人は恋仲になりました。ユーガルドはアイリスを正妃として迎えることを望みます。
一見、国のトップとただの村娘という身分差のある組み合わせに見えますが、ユーガルドにとってアイリスは「茨の呪いという壁を越えた唯一の存在」であり、それ以上の意味を持っていました。ヴォラキア帝国の厳しい弱肉強食の世界にあって、アイリスとの時間だけが彼の人間的な部分を生かしていたとも言えます。
悲恋の結末:毒を飲み続けた村娘
しかし、二人の関係には悲劇的な終幕が待っていました。
アイリスが罹患していた狂戦病はやがて回復してしまいます。病が治癒すると、茨の呪いを遮断する効果もなくなり、アイリスはユーガルドの傍に近づくことができなくなりました。
それでもアイリスはユーガルドの傍にいることを諦められず、密かに毒を服用することで痛覚を麻痺させ、茨の呪いの影響を受けていないように見せかけ続けました。病が治った後も、毒で自身の感覚を鈍らせることで、ユーガルドの傍に居続けたのです。
アイリスがユーガルドへの愛ゆえに毒を飲み続けるという選択は、ヴォラキア帝国に伝わる「アイリスと茨の王」という物語の最も切ない部分です。彼女は自分の命を削りながら、それでも茨の王の傍にいることを選んだ。その覚悟と愛の深さが、物語を超えて後世の人々の心を打ち続けています。
この秘密の服毒行為によりアイリスの身体は徐々に蝕まれていきます。そして、ヴォルカスという名の狼人によってアイリスの命は奪われてしまいます。ヴォルカスがアイリスを殺した直接的な経緯には、内戦・種族対立・テリオラという別の人物が絡む政治的な謀略が複雑に関わっています。テリオラはアイリスに対して隠された感情を持ちながら、その気持ちを押し殺して皇帝を怒らせ続けるという複雑な立場にいた人物でもあります。
愛する者を失ったユーガルドの悲しみと憤怒は計り知れないものがありました。彼はヴォルカスを陽剣で斬殺し、さらに「アイリスへの復讐」として狼人と土鼠人の一族に対する死の命令(処刑令)を下しました。この命令は300年後の現代に至るまで、脈々と継続されることになります。
そして、アイリスの死に際し、ユーガルドは彼女の魂がオドラグナに帰ることを許さず「魂婚呪(こんこんじゅ)」をかけました。魂婚呪は本来「愛する者と魂レベルで結ばれる」呪いの体系に属するものですが、ユーガルドはそれを「アイリスに記憶を持ったまま転生させ続ける」という形で使用。「自分の元に再び戻るまで」という誓いを体現するような呪いでした。それが300年にわたるアイリスの魂の転生連鎖を生み出した原因です。
愛していても触れられない——そのユーガルドの根本的な悲しみが、アイリスの死後にさらに深い呪縛へと変容した。
茨の呪いの正体と仕組み
ユーガルドにかけられた呪い
「茨の呪い(茨の戒め)」は、ユーガルドが幼少期から体内に宿している先天的な呪いです。正体不明の呪術師によって幼い時代にかけられた呪いとされており、ユーガルド自身もその起源を完全には知らないとされています。
この呪いがあるために:
- 護衛を傍に置くことができない
- 他者が自発的に接近することができない
- 孤独な存在として皇帝を続けることを強いられる
- 恋人・家臣・臣民ですら傍に置けない
逆説的に、この呪いゆえにユーガルドは剣技を極限まで磨き、ヴォラキア帝国史上最強の剣士の一人へと成長しました。呪いは完全な弱点でありながら、彼を最強へと押し上げた皮肉な動機でもあったのです。
また、この茨の呪いはユーガルドが生きている間は「ユーガルド自身」に紐付けられていますが、ゾンビ状態のユーガルドを陽剣・邪剣等で斬ることにより、呪いを「斬った対象」へと転移させることができる特性があります。Arc8でこの性質が重要な役割を果たします。
無差別放射される茨の効果
「茨の呪い」が発動すると、呪いの対象となった者(ユーガルドに近づいた者)の心臓付近に、透明な茨が生え始めます。茨は内側から棘を刺し続け、激烈な痛みをもたらします。
呪いの特徴:
- 無差別性:ユーガルドの意思に関係なく発動する(仲間・敵の区別なし)
- 近距離比例:近づけば近づくほど茨の効果が増す
- 心臓攻撃:対象の心臓付近が標的になる透明な茨
- 戦闘無効化:呪いを受けた者は戦うどころか立ち上がることも困難
- 転移可能:特定の条件下で別の対象に移し替えることができる(邪剣等の使用)
この茨の呪いは対象の心臓付近に生えるものの、死の直接原因にはなりません。しかし、激痛によって相手の戦闘能力を完全に奪います。そのため、剣技を披露するまでもなく、接近してきた敵は全員が茨の呪いで無力化されるという、ある意味で無敵の防御システムをユーガルドは持っていたことになります。
アイリスが狂戦病時代に近づけた理由は、この茨の呪いが「痛覚」に作用するものであり、狂戦病による感覚鈍麻が偶然の防御壁となったためです。病気から回復した後に毒で感覚を麻痺させる選択をしたのも、同じ原理を利用したものでした。
さらに、茨の呪いが「魂婚呪」の別形態として機能する側面もあります。ユーガルドが「周囲に茨を放射し続ける」という性質は、愛情深い人物の「愛が届かない」「近づけない」という苦悩の呪術的な具現化と見ることもできます。愛するほどに傷つけてしまうという、呪いの本質的な悲劇性がそこに宿っています。
Arc8でのユーガルドのゾンビ化
どのように復活したか(大災とスフィンクス)
現在の本編(Arc8)の時代から300年前に亡くなっているはずのユーガルドが、なぜArc8に登場するのか——その答えは「大災(グレートディザスター)」とスフィンクスの力にあります。
Arc8の核心をなす事件「大災」は、スフィンクスが引き起こした大規模な「ゾンビ化(不死化)」現象です。スフィンクスはリューズ・メイエルと同型のクローン体に宿る存在であり、Arc8の黒幕的存在として暗躍し、過去の死者を含む多数の存在をゾンビとして復活させます。ユーガルドもその一体として復活しました。
ゾンビ状態のユーガルドには、生前の記憶・人格・能力が一部残されていますが、スフィンクスの影響下に置かれ、当初は支配された状態で動いています。Arc7・Arc8で描かれる「大災」は、ヴォラキア帝国の各地に甚大な被害をもたらした大事件であり、スフィンクスがゾンビ化した過去の英雄・将軍・皇族を操るという手法は、Arc8の最大の脅威のひとつでした。
Arc8でのゾンビ状態ユーガルドの特徴として:
- 300年前と変わらぬ剣技・茨の呪いを保持している
- ゾンビ状態のため、通常の攻撃では倒せない耐久力を持つ
- 茨の呪いが現代においても有効に機能する
- スフィンクスの支配が解けた後は、意識・自我を回復する
Arc8での登場シーンは、ハリベルのArc8詳細記事も合わせてご参照ください。
Arc8第48〜49話:グルービーへの茨の呪い転移
Arc8第48〜49話「茨の王」において、ユーガルドとの決戦の場が詳しく描かれます。
ユーガルドを撃退・解放するための鍵となったのは、ハリベル(世界最強三強のひとり)が持つ特殊な邪剣「村雨(むらさめ)」でした。ハリベルは爪・毛を武器に混ぜて呪いをかける独自の能力を持ち、邪剣「村雨」によってユーガルドへの対処を試みます。
邪剣「村雨」の能力によって、ハリベルがユーガルドを斬ることで、茨の呪いがユーガルドから引き剥がされ、グルービー(九神将の一人)へと転移するという形で一幕の決着を見ました。
茨の呪いが転移した後の流れ:
- グルービーが茨の呪いを受け継ぐ状態になった
- しかし特定の条件(ハリベルの邪剣による連鎖転移)によって呪いは最終的に消滅した
- これによりユーガルドは茨の呪いから解放された状態になる
- スフィンクスの支配からも切り離され、自我を回復する
詳細な経緯はグルービーArc8・ハリベルArc8の記事をご覧ください。
平穏な死:300年越しの終幕
茨の呪いが解除されたユーガルドは、スフィンクスの支配からも切り離されます。意識・自我を取り戻したユーガルドは、大災の終結を助けることを選びました。
そして、300年前から続く「狼人と土鼠人への死の命令(処刑令)」の終了を要請します。これはアイリスを殺したヴォルカスへの復讐として下した命令であり、それが300年間も帝国内で継続されてきた呪縛でした。処刑令を終わらせることは、ユーガルドにとって「アイリスへの復讐」を手放すこと——憤怒と悲しみを乗り越え、アイリスとともに安らかに旅立つことの象徴でもあります。
すべてを清算したユーガルドは、静かに、平穏のうちに再び死の眠りへと戻りました。アイリスとの再会を果たした上での「安らかな死」であったともされています。
ユーガルドとヴィンセントの関係
ユーガルド・エルカンティと現在の皇帝ヴィンセント・ヴォラキアの関係は、直接的な父子ではなく「遠い先祖」と「子孫」にあたります。
ユーガルドは300年前の第61代皇帝。ヴィンセントは現在の第77代皇帝。その間には16人の皇帝が存在しており、血筋はつながっているものの直系の父子関係にはありません。
ヴォラキア皇族の血を引くという点において二人は繋がっており、ヴィンセントはユーガルドの子孫にあたります。この血のつながりが、ヨルナ(アイリスの魂の転生)とヴィンセントの関係性に深く影響します。
ヴィンセントはユーガルドの時代から脈々と続く「狼人・土鼠人への処刑令」を知りながら、帝国最強の皇帝として治めてきた人物でもあります。Arc8でユーガルドが目覚め、その処刑令を終わらせることを要請したことで、300年間続いた先祖の呪いがようやく解消される——という流れは、「先祖と子孫」という関係性の重さを感じさせます。
ヨルナがヴィンセントに執着する理由
ヨルナ・ミシグレがヴィンセントに対して特別な執着を見せる理由は、Arc7・Arc8を通じた大きな謎のひとつとして描かれています。その答えがユーガルドとアイリスの悲恋物語に集約されています。
ヨルナの魂(アイリスの魂)から見た構図:
| 転生の段階 | 人物名 | 主なエピソード |
|---|---|---|
| 元の姿 | アイリス | ユーガルドと恋仲。茨の王に愛された村娘 |
| 転生先(複数回) | (記録なし) | 記憶を持ちながら別人として生きる |
| 近代の転生 | ザンドラ・ベネティクト | プリシラの母。ユーガルドの子孫と縁を持つ |
| 現在の転生 | ヨルナ・ミシグレ | 九神将。Arc8本名「イリス」と名乗る |
ヨルナがヴィンセントに執着する理由として考えられるポイント:
- ユーガルドの血を引く存在:ヴィンセントの中にはユーガルドの血が流れており、アイリスの魂(ヨルナ)はその血の記憶に引き寄せられる
- 魂婚呪の残響:ユーガルドがかけた魂婚呪は「愛した者の魂と繋がり続ける」性質があり、ユーガルドの子孫への引力として現れる可能性がある
- 転生を繰り返す悲しみと使命感:アイリスの魂は本来、ようやく解放されることを望んでいる。ヴィンセントがその「鍵」にあたると感じている
Arc8でヨルナが「イリス」と名乗ったのは、ユーガルドの記憶の中にある「アイリス(イリス)」としての自分を認めた瞬間でもあります。カオスフレーム(紅瑠璃城)を拠点とするヨルナの行動原理には、この複雑な前世の記憶と感情が深く絡んでいるのです。
また、プリシラ・バーリエルとヨルナの関係においても、このアイリスの転生連鎖が重要な役割を持ちます。アイリスの魂がザンドラとして転生した際にプリシラを産んでいるため、プリシラにとってヨルナは「前世の自分の母」にあたる存在です。Arc7でシリウスが「アイリスと茨の王」という物語名を口にしてプリシラが激怒したのも、この深い事情によるものです。
まとめ:茨の王ユーガルドの評価と位置づけ
ユーガルド・エルカンティ(茨の王)は、リゼロ世界において単なる歴史上の皇帝以上の意味を持つキャラクターです。
彼の存在が現代(Arc7・Arc8)に与える影響:
- ヨルナ・ミシグレの動機:魂婚呪による転生連鎖がヨルナを生み出した
- ヴィンセントへの執着:ユーガルドの血脈がヨルナをヴィンセントに引き付ける
- Arc8の大災:ゾンビとして復活し、茨の呪いをめぐる戦いが展開
- 狼人・土鼠人の処刑令終結:300年間続いた命令がArc8でようやく終結
- プリシラへの影響:ザンドラとして転生したアイリスの魂がプリシラを産む→プリシラの人生の根底に関わる
ユーガルド自身の悲劇性は「愛があっても触れられない」という根本的な呪いにあります。茨の呪いは彼を最強の皇帝にする一方で、愛する者を傍に置けず傷つけてしまう宿命も背負わせました。アイリスだけが毒を飲み続けてでも傍にいることを選んだ事実が、二人の愛の深さを物語っています。
「アイリスと茨の王」はリゼロ世界に古くから伝わる悲恋物語として語り継がれており、現代においても作中の登場人物たちに深い影響を与え続けています。ユーガルドの物語は、Arc8の完結(大災の終息・狼人処刑令の廃止)によって、ようやく300年越しの結末を迎えることができました。その意味で、彼はArc8の一つの重要な主役でもあるのです。
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