『Re:ゼロから始める異世界生活』の強さ議論といえば、たいてい「誰が一番強い火力を持っているか」に話が向かいます。けれども本記事が問うのは逆の問いです。すなわち、「倒しても倒れない」「殺しても死なない」のは誰か。攻撃の鋭さではなく、何度叩き伏せても立ち上がってくる耐久・不死性という一軸だけでキャラクターを並べ替えると、リゼロの強者の地図はまったく違う輪郭を見せてきます。
結論から先に置きます。純粋な「死なせない」という意味での頂点は剣聖ラインハルト・ヴァン・アストレアであり、その不死性は一個の蘇生能力ではなく251個以上に及ぶ膨大な加護群が連動した「運命そのものが彼を死なせない」構造に支えられています。続くのが地に足が着いている限り回復し続けるガーフィール・ティンゼル、そして数百年を生き延びてきたロズワール・L・メイザースの擬似不死です。ただし――ここが本記事の肝ですが――「殺せない=強い」ではありません。死に戻りや精神干渉、存在そのものの封印といった「攻略視点」を併せて見ると、不死のキャラにもそれぞれ機能停止の糸口が用意されています。
- この記事でわかること
- そもそも「耐久・不死性」とは何を指すのか
- リゼロ耐久・不死性ランキング 早見表
- 第1位 ラインハルト・ヴァン・アストレア ――「運命が死なせない」男
- 第2位 ガーフィール・ティンゼル ――「地に足が着く限り」死なない
- 第3位 ロズワール・L・メイザース ――数百年を生きる「不死王の秘蹟」
- 第4位 カペラ・エメラダ・ルグニカ ――龍の血が生む驚異の再生
- 第5位 スフィンクス ――「不死」を体現する存在
- 第6位 パック ――実体を失っても消えない大精霊
- 第7位 レグルス・コルニアス ――「止まった時間」が傷を拒む
- 第8位 ベアトリス ――400年を生きた契約の精霊
- 第9位 ナツキ・スバル ――死を「なかったこと」にする主人公
- 第10位 三大魔獣級の個体 ――分裂し再生する災害
- 「殺せない=強い」ではない ―― 攻略視点の総括
- 不死・耐久タイプ別 比較テーブル
- 原作小説で「不死」の理屈をもっと深く
- まとめ ―― 倒れない者の頂点と、それでも止める知恵
- あわせて読みたい関連記事
この記事でわかること
- 「火力」ではなく「しぶとさ・不死性」だけで測ったリゼロ耐久ランキングTOP10
- ラインハルトが「死なない」本当の仕組み――一度きりの加護がなぜ実質無限蘇生になるのか
- ガーフィールの地霊の加護に潜む「回復しすぎて体調を崩す」という耐久の代償
- ロズワールの数百年生存(不死王の秘蹟)の正体と、その弱点
- 「殺せない相手をどう機能停止させるか」という攻略視点(死に戻り・精神干渉・存在の封印)
- 不死・耐久タイプを横並びで比較した一覧表
そもそも「耐久・不死性」とは何を指すのか
耐久ランキングを組む前に、用語を整理しておきます。一口に「死なない」と言っても、リゼロには質の異なる複数のメカニズムが存在するからです。
① 蘇生型(死んでも生き返る)
致命傷を負って一度は「死ぬ」ものの、何らかの加護や権能によって即座に蘇る型。代表はラインハルトの「不死鳥の加護」です。本来は一度きりの保険ですが、彼の場合は事情が違います(後述)。
② 回復型(傷ついても死なない・治り続ける)
そもそも致命傷に至らせない、あるいは負った傷を高速で塞いでいく型。ガーフィールの「地霊の加護」や、龍の血による再生を見せたカペラがここに当たります。
③ 擬似不死・長命型(寿命の概念を回避している)
戦闘中の蘇生というより、「死ぬべき時に死なない」長期的な存続を実現している型。ロズワールの数百年生存や、人工精霊パックの存在のあり方がこれに近い位置にあります。
本ランキングはこの3つを総合し、「どれだけ倒しにくいか」を基準に並べます。なお火力・速度を含む総合的な強さはリゼロ最強ランキングやキャラ総合ランキングで別途扱っていますので、火力軸の評価はそちらを参照してください。本稿はあくまで「倒されない力」一本の評価です。
リゼロ耐久・不死性ランキング 早見表
まず全体像を一覧で掴んでおきましょう。順位はあくまで原作描写に基づく考察であり、断定ではありません。Arc7(殉情の神聖ヴォラキア帝国編)以降は描写が確定しきっていない部分もあるため、不確実な箇所は本文中でその都度ことわりを入れています。
| 順位 | キャラ | 不死・耐久の正体 | 機能停止の糸口(攻略視点) |
|---|---|---|---|
| 1 | ラインハルト | 251個以上の加護群+不死鳥の加護による実質無限蘇生 | 守るべき対象を壊し精神を折る |
| 2 | ガーフィール | 地霊の加護で地に足が着く限り回復 | 足を地から離す/過剰吸収を誘う |
| 3 | ロズワール | 数百年に及ぶ擬似不死(魂魄転写・不死王の秘蹟) | 転写先・予言書の前提を崩す |
| 4 | カペラ | 龍の血による驚異的な再生・変異の権能 | 再生が追いつかない規模の消滅 |
| 5 | スフィンクス | 「不死」を体現した存在(Arc4/Arc8) | 存在の根を断つ/前提条件の解除 |
| 6 | パック | 大精霊。実体を失っても再顕現しうる | マナ供給と契約者の断絶 |
| 7 | レグルス | 「時を止めた」心臓で傷を受け付けない | 権能の条件(心臓の在処)を突く |
| 8 | ベアトリス | 大精霊として400年を生きた存在 | 契約・存在理由の喪失 |
| 9 | ナツキ・スバル | 死に戻りで「やり直す」=結果的に死を帳消し | 記憶・精神の摩耗、加護の制約 |
| 10 | 魔獣(白鯨ほか) | 分裂・再生する三大魔獣級の個体 | 核を断つ/生みの親の権能に依存 |
以下、上位から順に「なぜ死なないのか」「では、どうすれば止まるのか」を掘り下げていきます。
第1位 ラインハルト・ヴァン・アストレア ――「運命が死なせない」男
不死鳥の加護は本来「一度きり」
剣聖ラインハルトの不死性を語るとき、まず誤解されがちなのが「不死鳥の加護があるから無限に蘇る」という説明です。これは半分正しく、半分不正確です。
「不死鳥の加護」は本来、死亡時に一度だけ自動で蘇生する保険であり、通常は一度使えば消失します。実際、彼は強欲の大罪司教レグルス・コルニアスとの戦いで一度心臓を止められましたが、この加護によって即座に蘇生しました。ここまでなら「一回限りの蘇り」にすぎません。
では、なぜ「実質不死」になるのか
ラインハルトの異常さは、失われたはずの加護を、必要に応じて新しく授かり直してしまう点にあります。彼は「使った加護が消えても、その瞬間に別の加護(あるいは同じ加護)を新たに獲得する」という、加護そのものを引き寄せる体質を持っています。その結果、不死鳥の加護も一度きりでは終わらず、連鎖的に再付与され、文字どおり「何度殺しても蘇る」状態が成立します。
この「加護の引き寄せ」がどれほどの規模かを示す描写があります。8000回を超えるループの果てにラインハルトと幾度も戦ったある人物は、その過程で251個もの加護を確認したと語られています。数十個どころではありません。剣聖の加護、龍剣を抜く加護、刃に関する加護――ありとあらゆる「都合のいい結果」を運命のレベルで保証する加護の束が、彼一人に集約されているのです。つまりラインハルトの不死性とは、単一の蘇生能力ではなく、「彼が死ぬという未来そのものを、加護群が片端から潰してしまう」という構造的な現象だと理解するのが正確です。
加護の全体像や聖剣・龍剣との関係についてはラインハルトの切り札・加護の徹底解説でさらに踏み込んでいますので、火力面も含めた全貌を知りたい方はそちらをどうぞ。
攻略視点 ―― 殺すのではなく「折る」
では、この男を「止める」方法はあるのか。正面からの戦闘で倒すのは事実上不可能だ、というのが原作の一貫した立場です。加護を全て封じたとしても、彼は素の剣技だけで人類最強格である、とまで評されています。
それでもなお「攻略法」を挙げるなら、それは肉体ではなく精神を標的にする道です。とある分岐の物語(スバルが闇堕ちした「if」ルート)では、ラインハルトを倒すには国を滅ぼし、彼が守るべきフェルトすら手にかけ、騎士としての矜持と守るべきものを根こそぎ奪って心を崩壊させるしかなかった、という凄絶な描写があります。守るべき対象を破壊して戦意と運命の支柱を折る――これが「死なせない男」に唯一通用する論理です。なお、これはあくまで特殊な分岐の話であり、本編で実現したわけではない点には注意してください。フェルトとの関係性はプレアデス監視塔をめぐる物語の周辺でも触れています。
第2位 ガーフィール・ティンゼル ――「地に足が着く限り」死なない
地霊の加護は「立っているだけ」で回復が発動する
聖域出身の少年ガーフィールが持つ「地霊の加護」は、耐久という観点でラインハルトに次ぐ厄介さを誇ります。これは足が地面に着いていることを発動条件として、大地のマナに干渉し、足元から魔力を供給して自己回復・身体強化・地形操作を行う加護です。
戦闘中、傷を負っても地に立ち続けている限り魔力が流れ込み、傷が塞がっていく。獣化(虎化)による爆発的な肉体強化と組み合わさると、「殴っても殴っても回復して立ち上がってくる壁」と化します。エミリア陣営の前衛として、彼の耐久力が陣営を何度も救ってきたのは間違いありません。獣化を含む能力の全体像はガーフィール完全解説で詳しく扱っています。
耐久の代償 ―― 回復しすぎて体調を崩すという弱点
ところがこの加護には、リゼロ屈指の「諸刃の剣」という性格があります。地霊の加護の弱点は、地面から魔力を吸い込みすぎて、逆に体調を崩してしまうこと。うまくコントロールできないと、戦闘中だけでなく普段歩いているときも、果ては眠っている間ですら地面から魔力を吸い続けてしまうのです。吸収量が肉体の許容を超えると、強化どころか不調をきたす。
ガーフィール自身は頑強な肉体を持つため悪影響が表面化しにくいとされますが、これは裏を返せば「回復という長所が、そのまま自滅のスイッチにもなりうる」ということ。耐久キャラの代償を、これほど明快に描いた例は他にありません。攻略視点で言えば、足を地面から引き離す(空中・水上に追い込む、宙吊りにする)か、あるいは過剰吸収を誘発して自壊させるのが理屈の上での糸口になります。
第3位 ロズワール・L・メイザース ――数百年を生きる「不死王の秘蹟」
その長命は「蘇生」ではなく「乗り換え」
エミリア陣営の後ろ盾にして稀代の魔法使いロズワール。彼の不死性は前二者とは質が異なります。戦闘中に蘇るタイプではなく、そもそも数百年という時間を生き延びてきた擬似不死です。当サイトでは彼の長期存続を支える設定群を「不死王の秘蹟」という切り口でまとめており、その耐久ランキング上での位置づけを本稿が担う形になります。詳細な仕組みは不死王の秘蹟・徹底解説に接続しているので、寿命をめぐる設定の核心はそちらをあわせてご覧ください。
その正体は、魔女エキドナから受け継いだ技術――魂魄転写です。初代ロズワール(数百年前)の魂を、メイザース家の子孫へと代々移し替えることで、肉体を乗り換えながら同一の「ロズワール」が生き続けてきた、という設定です。これは厳密には「一個体の不死」ではなく、魂のストックを世代を超えて引き継ぐ生存法。寿命の概念を、転写によって回避しているわけです。
叡智の書という「もう一つの保険」
ロズワールの「死なない」を語るうえで外せないのが、彼が所持する『叡智の書』です。これはエキドナが遺したオリジナルの予言書で、未来が記されています(魔女教徒が持つ劣化版「福音書」とは別物なので、ロズワールの所持品を福音書と呼ぶのは誤りです)。彼はこの書に記された「正解のルート」をなぞるように行動し、想定からズレれば修正を試みる。いわば未来を先回りすることで致命的な失敗=死を回避してきたのです。長期目的や叡智の書の役割はロズワールの強さ・目的の考察でさらに整理しています。
攻略視点 ―― 前提を崩せば「乗り換え」は止まる
魂魄転写による擬似不死は、戦場での一撃では崩せません。しかし転写先となる血脈や、予言書が示す前提条件が崩れれば、その生存システムは機能不全に陥ります。実際、物語の中でロズワールの計画はスバルの死に戻りによって何度も「想定外」へと押し出され、彼自身が「やり直した世界に自分はついていけない」ことを認める場面すらあります。未来予知に依存した不死は、予知できない変数(=死に戻り)に弱い。これが第3位に置いた理由でもあります。
第4位 カペラ・エメラダ・ルグニカ ――龍の血が生む驚異の再生
色欲の大罪司教カペラ・エメラダ・ルグニカは、Arc5「水の都と英雄の詩」(プリステラ編)で猛威を振るった、再生型の代表格です。体内に龍の血を宿し、変異の権能によって自分や他者の姿・能力を作り替えるうえ、傷を負っても驚異的な速度で再生してみせます。「倒したと思っても倒れていない」という意味では、Arc5屈指の不死性を見せました。
その一方で、再生が追いつかないほどの規模で存在を削れば沈黙させうる――という攻略の道筋も示唆されています。龍の血と親和性を持つものは呪いの影響を受けにくいとされる点も含め、カペラの不死は「無条件」ではありません。権能と龍人化の詳細は物語全体のあらすじの流れの中で位置づけると理解しやすいでしょう。
第5位 スフィンクス ――「不死」を体現する存在
Arc4「聖域と強欲の魔女」やArc8「情愛の帝都ルプガナ決戦編」をめぐる物語に関わるスフィンクスは、「不死」というテーマそのものを背負った存在です。何度退けても前提が崩れない限り立ち返ってくる――という性質が描かれており、純粋な「倒されにくさ」という点では極めて高位に置けます。ただしArc8前後の詳細は描写が確定しきっていない部分もあり、ここでは「存在の根や前提条件を解除しない限り止まらないタイプ」として位置づけるにとどめます。原作で明言されていない領域については断定を避けるのが筋でしょう。スフィンクスの不死を生んだ背景には、魔女エキドナの不老不死研究が深く関わっており、ロズワールの擬似不死とも根を同じくします。
第6位 パック ――実体を失っても消えない大精霊
エミリアの契約精霊パックは、エキドナによって生み出された人工の大精霊です。普段は愛らしい子猫の姿ですが、本気を出せば全長20メートルを超える「終焉の獣」へと変貌し、顕現に必要な大量のマナを周囲から強制徴収します。その過程でマナを吸われたものは凍りつき、存在しているだけで周囲の温度が急落、最終的には世界を冬へと変えていく――まさに災害級の存在です。
耐久という観点で重要なのは、精霊は実体を砕かれても「存在」が即座に消えるわけではないという点。マナの供給と契約者との結びつきが保たれる限り、再び顕現しうる柔軟さを持ちます。逆に言えばマナの枯渇と契約の断絶こそが弱点です。大精霊の格と冬の力の全体像はパックの強さ解説にまとめています。エミリアの得意属性は公式で火属性とされ、氷結に見える力もマイナス方向の温度操作として説明される――この設定はパックの「冬」の力とも響き合っています。
第7位 レグルス・コルニアス ――「止まった時間」が傷を拒む
強欲の大罪司教レグルスの不死性は、再生でも蘇生でもなく「そもそも傷つかない」という方向の極致です。彼の権能は心臓の時間を止めることで肉体全体を「停止」させ、外部からのあらゆる干渉を受け付けなくする――というもの。動かない=壊れない、という理屈で、攻撃が通らないのです。
これは耐久としては鉄壁ですが、裏返せば権能の発動条件(止めた心臓の在処)さえ突けば崩せるという明快な弱点を抱えています。「不死の理屈が分かれば攻略の糸口も見える」という、本記事のテーマを象徴する一例と言えるでしょう。
第8位 ベアトリス ――400年を生きた契約の精霊
禁書庫の番人ベアトリスもまた、約400年という長い時を生きてきた大精霊です。母であるエキドナから与えられた「ある人を待て」という役目に縛られ、長大な時間を存続してきました。戦闘における蘇生力というより、精霊としての長命さが彼女の耐久を支えています。
ただし精霊である以上、存在理由(契約・役目)の喪失は致命的です。役目を失えば存在が揺らぐ――その繊細さこそ、彼女が第8位にとどまる理由です。スバルとの新たな契約によって、彼女が「待つだけの存在」から「共に戦う存在」へと変わっていく過程は、リゼロでも屈指の名場面と言えるでしょう。
第9位 ナツキ・スバル ――死を「なかったこと」にする主人公
死に戻りは最強の耐久か
主人公ナツキ・スバルは、肉体的にはごく普通の少年です。一撃で死にます。にもかかわらず本ランキングに入るのは、彼の権能「死に戻り」が、結果として「死を帳消しにする」究極の耐久になりうるからです。彼は死ぬたびに特定の過去(セーブポイント)へと巻き戻り、何度でもやり直す。これは「死なない」のではなく「死んでもなかったことにする」という、まったく別系統の不死性です。
死に戻りは、嫉妬の魔女サテラがスバルの魂を強制的に過去へ戻すことで成立しています。その仕組み・セーブポイントの条件・精神的な代償は不死性をめぐる設定解説とも地続きの重要テーマです。
攻略視点の逆転 ―― 不死殺しの切り札としての死に戻り
ここで本記事の核心に触れます。「殺せない相手」をどう機能停止させるかという問いに対し、死に戻りはしばしば最強の解答になります。第3位ロズワールの項で見たとおり、未来予知に依存した不死は、予知の外側からやってくる死に戻りに弱い。つまりスバルの死に戻りは、それ自体が「不死殺し」の攻略ツールなのです。何度でも試行を繰り返し、相手の不死の前提条件を一つずつ崩していく――火力ゼロの主人公が最強格の不死を攻略できるのは、この一点に尽きます。
ただし死に戻りにも代償と制約があります。やり直しのたびに精神は摩耗し、PTSDめいた苦痛が蓄積する。さらに「死に戻りを他者に話そうとすると時が止まる」という呪いめいた制約もあります。無敵の能力ではなく、心を削りながら振るう諸刃の剣である点を忘れてはいけません。
第10位 三大魔獣級の個体 ――分裂し再生する災害
キャラクター以外で耐久の極北に立つのが、暴食の魔女ダフネが生み出したとされる三大魔獣――白鯨・大兎・黒蛇です(生みの親を強欲の魔女と取り違えやすいので注意)。中でも大兎は無限に分裂・増殖し、対象を食い尽くすまで止まらない「飢餓そのもの」のような存在で、個を倒しても群が残るという意味で極めて厄介な耐久を持ちます。
白鯨もまた、霧をまとい「存在を忘れさせる」性質と巨体ゆえに、通常の手段では討伐困難でした。これらの攻略は核を断つ、あるいは生みの親の権能(の喪失)に依存するという、キャラ個人とは異なる論理で語られます。魔獣の脅威度を体系的に知りたい方は、関連用語をまとめた登場人物相関図から各勢力をたどると全体像が掴めます。
「殺せない=強い」ではない ―― 攻略視点の総括
ここまで10体を見てきて、ひとつの結論が浮かび上がります。不死・耐久は「無敵」とイコールではないということです。リゼロの優れた点は、どの不死にも必ず「機能停止の論理」が用意されていることにあります。整理しましょう。
- 蘇生型(ラインハルト)=肉体を殺せないなら、精神(守るべきもの)を折る
- 回復型(ガーフィール)=足を地から離す/過剰吸収を誘発して自壊させる
- 擬似不死型(ロズワール)=転写の前提・予言の前提を崩す(=死に戻りが刺さる)
- 停止型(レグルス)=権能の発動条件そのものを突く
- 精霊型(パック・ベアトリス)=マナ供給と契約・存在理由を断つ
- 死に戻り型(スバル)=記憶・精神を摩耗させる、加護の制約を突く
言い換えれば、リゼロにおける本当の「強さ」とは、相手の不死の理屈を見抜き、その前提条件を崩す知恵のことなのです。火力でねじ伏せられない相手を、死に戻りと観察と仲間の力で攻略していく――それこそがこの物語の真骨頂であり、耐久ランキングを「攻略視点」とセットで読むべき理由でもあります。火力を軸にした強さの議論とは、ぜひ最強ランキングやアラキア(九神将・弐)の強さと読み比べてみてください。九神将や帝国勢の規格外ぶりも、耐久という軸で見ると新たな顔を見せます。
不死・耐久タイプ別 比較テーブル
最後に、タイプ別に「死なない仕組み」と「弱点」を横並びで比較します。順位ではなくメカニズムで整理した表です。
| キャラ | タイプ | 死なない仕組み | 弱点・代償 |
|---|---|---|---|
| ラインハルト | 蘇生+運命操作 | 251個以上の加護群が「死ぬ未来」を片端から潰す | 守るべき対象の喪失=精神の崩壊 |
| ガーフィール | 回復 | 地に足が着く限り大地のマナで自己回復 | 吸収過多で体調を崩す/足を離すと無効 |
| ロズワール | 擬似不死 | 魂魄転写で子孫に乗り換え+叡智の書で死を回避 | 予知できない死に戻りに弱い |
| カペラ | 再生 | 龍の血による高速再生・変異の権能 | 再生が追いつかない規模の消滅 |
| パック | 精霊 | 実体を失っても再顕現しうる | マナ枯渇・契約断絶 |
| レグルス | 停止 | 心臓の時間を止め干渉を拒む | 権能の条件(心臓の在処)を突かれる |
| スバル | 死に戻り | 死ぬと過去へ巻き戻り「なかったこと」に | 精神の摩耗・口外不可の呪い |
こうして並べると、最も「弱点が分かりにくい」のがラインハルトであり、彼が頂点に立つことに異論は出にくいはずです。一方、最も「弱点が明快」なのはレグルスやガーフィールで、不死でありながら攻略法が読者にも見えている。不死性の格は、その弱点の見えにくさで決まる――そう言い換えてもよいかもしれません。
原作小説で「不死」の理屈をもっと深く
本記事で触れた加護・権能・魂魄転写といった設定は、アニメよりも原作小説でこそ緻密に描かれています。とくにラインハルトの加護群やロズワールの計画は、地の文での説明があってはじめて全容が掴めるもの。耐久・不死の理屈をとことん味わいたい方は、ぜひ原作を手に取ってみてください。
まとめ ―― 倒れない者の頂点と、それでも止める知恵
「倒しても倒れないキャラは誰か」という問いの答えは、純粋な不死性で言えば剣聖ラインハルトです。251個以上の加護群が「彼が死ぬ未来」そのものを潰し続ける構造は、単なる蘇生能力をはるかに超えた、運命レベルの不死と呼ぶべきものでした。続くガーフィールの地に足が着く限りの回復、ロズワールの魂魄転写による擬似不死と、リゼロの不死は質も格も実に多彩です。
けれど本記事を通して最も伝えたかったのは、「殺せない=勝てない、ではない」という一点です。地霊の加護は過剰吸収という代償を抱え、ロズワールの予知は死に戻りという予測不能の変数に崩される。どの不死にも、理屈を見抜けば必ず機能停止の糸口がある。火力ゼロの主人公スバルが最強格の不死を攻略できるのは、まさにその知恵ゆえです。
なお本ランキングはあくまで原作描写に基づく一つの考察であり、絶対の序列ではありません。とくにArc7以降は設定が確定しきっていない部分も多く、原作で明言されていない領域については断定を避けています。読者それぞれの「最も倒れない一体」を、ぜひ自分の解釈で見つけてみてください。アニメで彼らの不死性を映像で体感したい方は、下記から視聴できます。
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下記のリゼロのアニメ・OVAの映像作品は動画配信サービスを利用することで視聴できます。
- リゼロアニメ 1st season
- リゼロアニメ 2nd season
- リゼロOVA「Memory Snow」
- リゼロ劇場版「氷結の絆」
動画配信サービスには初回登録時に無料で利用できるトライアル期間があり、無料期間を活用することで、リゼロの映像作品を無料で楽しむことができます。
リゼロ作品の取り扱いがあり、かつ無料トライアルの提供がある動画配信サービスを調査しましたので参考にしてください。

