小説家になろう発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第2巻のネタバレ解説です。
ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。
第1巻では、異世界に転生されてきたナツキ・スバルが、フェルトに盗まれたエミリアの徽章を取り戻すために奮闘している姿が描かれました。
4度目の死に戻りで、ようやくエルザを追い返すことに成功したのも束の間、ナツキ・スバルのお腹から出血し、意識を失ってしまいました。
その後、エミリアの治療を受けつつ、馬車で連れ帰られる姿が描写され、2巻はこの続きからになります。
1巻のネタバレを見たい方は、「リゼロ小説1巻ネタバレ」をチェックしてください。
それでは、2巻のネタバレ解説をご紹介していきます。
第1章「自覚する感情」ネタバレ
1巻で死にかけて辿り着いた屋敷、ようやく安息かと思いきや…ここからスバルが“エミリアのために頑張る”って能動的に動き出すのが2巻の核心だよね。1巻が受け身の絶望なら、2巻は自分の意志で運命に抗う話に変わる。
そうそう、そこ大事!しかもスバルが自分から使用人になるって願い出るのが効いてるの。1巻では与えられた状況にもがくだけだったのに、2巻では“居場所を自分で勝ち取ろう”とする。この能動性が、後で全部裏切られたときの落差を最大化する伏線になってるんだよね。
ナツキ・スバルは、豪華な客室のキングベッドの上で目を覚ます。
死に戻りではないことを確認すると、客室を出て廊下に出た。
突き当たりさえも見えない長い廊下を見て、廊下がループしている可能性を疑う。
元の部屋が正解のパターンかもしれないと、戻って寝ていた部屋のドアを開けると、巻き毛の少女が佇む書庫が登場した。
ベティー登場
書庫には、十一、二歳頃の年齢に見える少女がいる。一人称が「ベティー」で語尾が「かしら」と特徴のある話し方をする。
ベティーはどこか不機嫌だったが、それは苦労して構築した領域を、ナツキ・スバルが一発で正解を引き当ててしまったからだった。
ベティー相手にも軽口をたたくナツキ・スバルに対して、ベティーは「ちょっと思い知らせてやる」と、ナツキ・スバルの胸に手を当てる。
ベティーは「マナ徴収」を行い、ナツキ・スバルは涙を流して膝から崩れ落ちる。
ナツキ・スバルは、ベティーが人間ではないことを確信し、気を失った。
レム・ラム登場
ナツキ・スバルが再び目を覚ますと、最初に起きた寝室のベッドの上だった。
目の前には、「お客様」と呼びつつ辛辣な発言をしてくる双子、「レム」と「ラム」がいた。
二人は双子で、お姉ちゃんの方がラムだ。
二人のメイド服姿にナツキ・スバルが盛り上がってきた時、ドアがノックされ、エミリアが顔を出した。
エミリアは、ベアトリス(ベティー)が悪さしたことを聞きつけ、心配して来たようだった。
ナツキ・スバルの体調が悪くないことを確認すると、エミリアはナツキ・スバルを散歩に誘って庭に出かけた。
エミリアとお散歩
エミリアと庭園に散歩に出たスバルは、ラジオ体操をエミリアに伝授する。
ラジオニスト初級を授かったエミリアは感銘を受けたようだが、思い出したように、緑色の結晶を取り出した。
スバルは、その結晶の中に「パック」がいることに気付き、パックが消えた後の自分の活躍を知らないのではないかと軽口をたたいた。
スバルの軽口に反応するように、結晶石が輝き出し、その輝きが集まってパックが顕現した。
パックは、スバルに対して「リア(エミリア)から聞いているよ」と答えた。
パックは、エミリアの命を助けてくれたことに深く感謝し、願いを何でも叶えると提案する。
スバルは、その提案に対して、いつでもパックの毛並みを触る権利をくれ、と要求した。
早速権利を使ってパックを愛でるスバルを尻目に、エミリアは微精霊との会話を始めた。
精霊使いが精霊術を使うには、精霊との契約が必要になるが、契約内容は精霊によって違うとのこと。微精霊は術者との会話などで契約できるが、パックなどの意思のある高位の精霊との契約は、より複雑で厳しい条件がつくとのことだった。
スバルとパックが打ち解けていることに、微精霊との会話を終えたエミリアが驚いているころ、レムとラムが現れ、当主のロズワール様が戻られたので、一度お屋敷の方に戻って来て欲しいと伝えた。
第1章の登場人物とストーリーまとめ
- ナツキ・スバル:主人公。盗品蔵での戦いで気絶し、屋敷で目が覚める
- ベアトリス:ベティー。目覚める前のスバルに悪戯をした書庫の幼女。精霊。
- レム:双子の妹
- ラム:双子の姉
- エミリア:銀髪の少女。気絶したスバルの傷を治療。
- パック:エミリアの契約精霊。偉い精霊であることが判明
- ロズワール:屋敷の主。戻って来た
- スバルが屋敷で目覚める
- 無限ループする廊下で迷うが一発で正解の部屋を引き当てる
- ベティーにマナ徴収され、スバル気絶
- 本当の世界でスバルが目覚める。場所はさっきの屋敷と同じ
- レムとラムが登場
- エミリアがスバルの部屋を訪れる
- エミリアとスバルが庭園でお散歩
- パック再登場。スバルに感謝の意を示す
- スバルがお願いとしてパックの毛並みを愛でる権利を所望
- エミリアが微精霊と会話
- レム・ラムが庭園を訪れ、当主ロズワールが戻ったことを伝える
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第2章「約束した明日は遠く」ネタバレ
穏やかな日常パートが続くんだけど、読んでるこっちは『これ絶対フラグだろ…』って嫌な予感しかしないんだよな。レムに髪を整えてもらう約束、エミリアとのデートの約束…幸せな“明日”を積み上げるほど不安になる。
わかる、その不安が正解なの!章タイトルの『約束した明日は遠く』がもう答えだもん。5日目の朝が来ない=死に戻り発動の予告なんだよ。長月先生、幸福の絶頂をわざと描いてから奈落へ突き落とす構成で、読者にもスバルと同じ喪失感を体験させてくる。優しさの描写そのものが罠なの。
スバルがお屋敷の食堂に戻ると、ベティーが座っていた。
ベティーと軽口を叩いていると、青髪のレムと桃髪のラムの双子が、食事の配膳をしに部屋に入って来た。
次に、長身の紺の髪を伸ばしたピエロが入って来て、ベティーと会話をする。
ピエロはベティーが自分と一緒に食事をしたい気持ちになったのかと喜んだが、「にーちゃ」を待っているだけだとツンケンした受け答えをした。
エミリアとパックが部屋に入って来た時、ベティーが喜色を全面に浮かび上がらせて駆け寄り、パックを抱いてくるくると回り始めた。
エミリアからスバルに、スバルが軽んじているピエロは、屋敷の主であるロズワールであることを告げられた。
朝食の時間
レムが作った美味しい朝食を、テーブルを囲みながら堪能する一同。
ラムは、家事全般がレムよりも苦手らしい。
談笑をしていくうちに、大きな屋敷の使用人が、現在レムとラムの二人だけであることがわかった。
屋敷の状況の話から、国の状況の話に話題が移る。
スバル達のいるルグニカ王国は、特定の血脈だけに伝染していく流行病に王族が全員亡くなり、今は王不在の緊急事態になっているとのことだった。
国の運営は賢人会によって行われているが、王不在が長期化するのはあり得ず、王選が開催されようとしている。
そして、エミリアは、その王候補の一人であり、エミリアを推挙しようというのがロズワール辺境伯だったのだ。
徽章の価値
ロズワールが、スバルの処遇についての話題を出した。
エミリアが、フェルトに盗まれ、スバルが取り戻した徽章を見せた。
ルグニカ王国は、龍との親交が深い国であり、徽章にも龍の文様が刻み込まれていた。
そしてこの徽章は、王選参加者の資格を表すもので、万が一紛失した場合には、王選に参加することができない大事なものだったのだ。
スバルが、自分の活躍の価値に気付く。
現時点で権力と財力があるのが、辺境伯であり宮廷魔術師であるロズワールであることを確認すると、ロズワールに自分の望みを叶えてもらおうと宣言する。
スバルは、自分をこの屋敷で雇ってくれと言った。
エミリアもロズワールも、スバルの欲のなさに驚いた。
屋人の紹介
スバルがロズワール家の下男として雇われることになり、屋敷に住む人々の紹介が始まった。
エミリアに促されて、ベティーが自分は「禁書庫の番人」だという。扉渡りという魔法を使い、屋敷のどの扉とも自分の居場所である書庫を繋げられると話す。
話終えると実演するかのように、パックを連れてベティーは食堂の扉を開き、廊下であった筈のドアの先を自分の書庫に変え、その中に入って帰っていった。
レムとラムの自己紹介が続く。スバルが「お客様」から「下男」に立場が変わったことで、急激にフランクになったようだ。
そしてなぜか、ラムはスバルのことを「バルス」と呼ぶ。
スバルの教育係にラムが任命され、朝食の場は解散となった。
ラムの教育
朝食の場を後にすると、まずはジャージ姿のスバルを、使用人として相応しい服装に着替えてもらうとラムがいう。
服装を与えてもらい、使っていない部屋を自分の私室にして良いと言われるスバル。
部屋を選んで開けると、「にーちゃ素敵」とパックにメロメロになっているベティーの姿があった。
すぐに魔法で追い出されたスバルだが、すぐに別の扉を開き、再度扉渡りを破ってベティーの書庫を再発見した。
今度は魔法に飛ばされる前に書庫に入り込み、何度も扉渡りを破ったことを「すごい」とパックに褒められる。
遅れて書庫を見つけて入って来たラムが、二人に「相性が良い」と囁くと、シンクロして「そんなことない!」と反論した。
使用人生活スタート
ラムにお屋敷の中を案内され、今日は自分の仕事を一緒に手伝ってもらうという。
慣れない調理器具の扱いに手を切りつつ、懸命に仕事に取り組むスバル。
レムは姉であるラムをべた褒めしつつ、スバルに対しては絶妙に辛辣なコメントを発していた。
レムが、スバルの髪を気にしてじっと見つめていると、ラムがスバルの髪を整えてあげたらと提案をした。
スバルも提案を渋々受けつつ、軽口をまたしていると、手をざっくり切ってしまっていた。
慣れない使用人の仕事に奮闘しつつ、半日が経過した頃、私室でつかの間の休憩をとるスバル。そこにレムが入ってくる。
私室でのレムとの会話
レムは、スバルの体型に合うように使用人の服装を仕立て直して持って来てくれていた。
感謝するスバル。
レムは目を落とし、エミリアの恩人であるスバルに対して失礼を重ねたと謝罪をする。同僚だと思い、油断していたことを自省したというのだ。
スバルは、許す代わりに条件を一つ出す、という。
条件の内容は、仕事中に約束をした髪を整えてもらうというものだった。
レムは、スバルくんは欲のない人だと少し笑った。
近いうちに機会を見てスバルの髪を整えることを約束した。
明日の朝もレムかラムが、スバルを起こしに来てくれるらしい。
微笑ましい空気が流れ、レムは退室した。
ロズワールとラム
夜の時刻に、ロズワールの執務室にラムがいた。
ラムは、ロズワールの膝の上にちょこんと座っている。
ラムからスバルの奮闘の状況を笑いを噛み殺しながら聞き、本題であるスバルが間者である可能性をラムに問うた。
否定はできないが、可能性はかなり低いと説明するラム。
善意の第三者であることを確認したロズワールは、窓越しに見える眼下で、エミリアにアプローチしようとするスバルを微笑ましく見ていた。
月下の約束
微精霊と会話をしていたエミリアの元に寄るスバル。
見ていても退屈でしょと言うエミリアに、君といて退屈なことはないと返す。
思わず赤面をしたエミリアと、たわいもない話を繰り返すスバル。
どうしたら手がそんなにボロボロになるのかと不思議に思ったエミリアに、スバルは努力の証だと主張する。
すぐに、本当は、村にいた犬のような動物に噛まれたのだと白状すると、エミリアは素敵な表情で笑った。
スバルは、明日、村にデートに行かないかとエミリアを誘った。
エミリアは、自分の勉強が終わり、スバルの仕事が終わったら行こうと約束をした。
屋敷に戻ったスバル
機嫌の良いスバルは、おやすみの挨拶をしようと、軽々扉渡りを破ってベティーの書庫を開く。
特に用はないなら出てけと追い出されるが、扉が閉まる瞬間、ベティーには関係のないことだわ、というつぶやきが聞こえた。
言葉の意味を確かめるために、もう一度扉を開いたが、既にそこは元の部屋になっていた。
廊下で偶然レムと出会い、明日の夜に髪を整えてもらう約束をした。
明日はエミリアとデートをして、レムに髪を整えてもらう。遠足の前日のように浮かび上がるような気持ちを抑えて、スバルは眠りについた。
新しい朝
スバルは起床すると、テンションに任せてポーズをとった。
私室にはレムとラムがいて、スバルのおかしなテンションに困惑をしている。
しかし、その態度はあまりに素っ気ないものだった。
二人の冷ややかな他人行儀な目を見て、違和感を感じるスバル。
レムとラムは、スバルのことを「お客様」と呼ぶ。
自分の左手を見たスバルは、怪我が消えていることに気付く。
スバルは、死に戻りをしていた。
大好きな人たちにこの泣き顔を見られたくないと、スバルは深い喪失感と共に、伏して泣いた。
第2章の登場人物とストーリーまとめ
- ナツキ・スバル:ロズワール邸の下男に就職。エミリアとのデート前に死に戻りが発生
- エミリア:王選の候補者の一人。徽章は王選参加者の資格を示す重要なものだった
- レム:双子の姉妹の妹。青髪。スバルと髪を整える約束をしていた
- ラム:双子の姉妹の姉。桃髪。深夜にロズワールと邂逅
- ロズワール:辺境伯。エミリアの支援者。スバルを善意の第三者と判断
- パック:エミリアの精霊。スバルに毛並みを愛でる権利を求められる
- ベティー:禁書庫の番人。パックをにーちゃと慕う
- 朝食の場で一同が会す
- ルグニカ王国の現状や徽章の価値の説明を受ける
- スバルがロズワール邸の下男に就職
- ラム・レムの指導を受けながら使用人の仕事をこなす
- ラム・レムと徐々に打ち解ける
- スバルが街で犬のような動物に噛まれる
- エミリアと翌日のデートの約束をする
- 禁書庫でベティーには関係のないことだわと言われる
- レムと翌日夜に髪を整えてもらう約束をする
- 死に戻りが発生し、ロズワール邸初日に戻る
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第三章「鎖の音」ネタバレ
ここで死に戻りした後、信頼してたレムに殺されてたって真相が突きつけられるのがキツい…。しかも理由が『嫉妬の魔女の匂いがする』っていう、スバル自身は自覚できない呪いみたいなものだっていうのが残酷だよな。
そうなんだよ…!レムが悪人だから殺したんじゃないの。鬼族の里を魔女教に滅ぼされた彼女からすれば、魔女の匂いを纏うスバルは“村を焼いた連中と同じ”に見える。被害者同士がすれ違って殺し合う構図なの。『鎖の音』ってタイトルも、レムを縛る過去のトラウマの鎖を指してて、読み返すと泣ける。
涙を止めたスバルは、心配するレム・ラムと同じ空間にいることが耐えられず、ベティーの禁書庫に逃げ込んだ。
ベティーの言葉から、スバルは初日、ベティーにマナ徴収をされた後、2度目の目覚めをした時に死に戻りしたのだと自覚した。
状況を整理して、気持ちに落ち着きを取り戻し、スバルは部屋を出た。
庭園でエミリアと再会
庭園に出たスバルは、心配そうなエミリアと再開した。
目覚めてすぐに姿を消して、レムとラムが慌てて屋敷中を探し回っていたとのことだった。
エミリアと会話をしていくうちに、あの約束の朝を迎えるために、どんな困難も乗り越えようと決意するスバル。
そして、2度目のロズワール邸での生活が始まった。
前回の死に戻りで考えられる可能性は、暗殺か、フラグの未回収。どちらの可能性が高いかはわからない。
そのため、スバルは前回とできるだけ同じ行動をして、同じ結果を踏襲しつつ、観察をして見落としたことがないか確認することを決めた。
踏襲できない前回
スバルは前回と同じ結果に導こうとしていたが、使用人としてのレベルが上がったのか、任せられる内容が段違いになっていた。
風呂に入りながら、うまくいかない状況を整理していると、ロズワールがお風呂場に入ってきた。
ロズワールと使用人生活の感想を談笑していると、魔法についての講釈が入った。
魔法は、自分の中のマナを「ゲート」を通じて出し入れすることで顕現する。
属性は火・水・風・土の4つのマナ属性に大別されていて、大体はこのうちのどれか一つに適性がある。
ちなみに、ロズワールは全ての属性に適性があるとのことだった。
スバルは、ロズワールに自分の適性を調べてくれと依頼し、ロズワールはノリ良く調べ始める。結果は「陰」だった。
4つの属性以外に、「陰」と「陽」の属性もあり、ごく少数の人がこの二つの属性に適性がある。
陰属性は、相手の動きを弱める「弱体化」に特化した属性であり、スバルはこの属性に適性があるが、魔法の才能は全くないようだ。
それでも魔法は覚えて損はないと諭され、屋敷の中にいる陰属性の専門家「ベアトリス」であれば教えてもらえるだろうとロズワールは言った。
ラムの講義
お風呂を上がると、脱衣室にはラムがいた。ロズワールの着替えを手伝うためとのことだ。
ラムからこの後の予定を聞かれ、何もないと答えると、用事が済んだら行くから待っていないなさいと言われる。
謎に綺麗にベッドメイクをしながら、スバルはドキドキしてラムの来訪を待った。
ラムが訪れ、スバルに文字の読み書きを教えてくれることになった。
読み書きを覚えられれば、使用人として任せられる仕事が増え、自分やレムが楽になる、という説明をしたが、スバルにはラムの親切心が痛いほど伝わっていた。
ルグニカ王国にはイ文字、ロ文字、ハ文字があり、まずはイ文字を覚えるため、童話集を読めるようになることが目標だ。
暫く勉強を続けた後、仕事終わりの疲れている夜の時間に、自分のために時間を割いてくれたラムに感謝しようと振り返ると、ラムはぐぅといびきをかいて寝ていた。
レムと村へ
ロズワールの屋敷の近くにあるアーラムという村に、レムとスバルはいる。
買い出しはこのアーラム村を利用することが多く、レムは買い出しにきていた。
スバルは荷物持ちで付き添ってきたが、村の子供達に絡まれ、散々に遊ばれた後だった。
会話の中で、レムがあまりに姉であるラムを持ち上げるので、スバルはその崇拝に対して「鬼がかる」という言葉を作った。
「神がかる」が普通の言葉だが、スバルは自分は神よりも鬼の方が好きだと話し、だから「鬼がかる」と言うのだと話した。
それを聞いてレムは、これまで見せたことのないような素敵な笑顔を見せた。
レムが、スバルの手の傷に気付いてどうしたのかと聞くと、村にいた犬のような動物に噛まれたのだとスバルは説明した。
治療しますかとレムが提案するが、死に戻りの判別に使えると考え、スバルはそれをやんわり断った。
ロズワール邸での生活が始まり、4日目を迎えていた。
エミリアとデートの約束
前回は庭園でエミリアとのデートを約束をしたが、ここに来てハプニングが起きた。
エミリアが、スバルの文字の勉強の先生として部屋にきたのだ。
ドギマギするスバルをよそに、エミリアは意外にも真面目に勉強しているスバルに関心の様子。
しかし同時に、どうして仕事は勉強と同じように真面目にできないのかと心配するように質問した。前回と同じような結果になるよう、仕事を調整していたことを、レムとラムには見抜かれていたのだ。
明日から心を入れ替えて仕事をすると誓うと、エミリアは優しく許してくれた。
スバルは、明日村でのデートに誘い、エミリアは「スバルの迷惑になるかもしれない」と困惑しながらも、OKしてくれた。
スバルは、朝までの6時間を乗り越えて、約束の朝を迎えることを心に誓った。
朝までの夜の時間
スバルは、前回自分が乗り越えることのできなかった夜に対して、最大限の警戒をしていた。
床に座り込み、ベッドに背を持たれ、どんな異変も見逃さない準備をしていた。
朝まで残り3時間を切った段階で、少し眠気を感じた。
ここで寝るのは洒落にならないと、何とか眠気をこじ開け、寒くなった体を温めようと手でさする。
しかし、体は一向に温かくならない。それどころか、震えるような寒さスバルを襲った。
明らかな異変を感じとり、自分では対抗できないことを悟ったスバルは、助けを求めるために廊下に出た。
廊下に出た時には、自分の命のことは頭から離れ、エミリアの無事だけを祈っていた。
エミリアの元へ向かうために、屋敷をズルズルと進んでいく。
奇妙にも、鎖の鳴るような音が聞こえ、次の瞬間、スバルの体が弾け飛んだ。
左半身が飛び散り悶えるスバルの耳に、もう一度鎖の音が聞こえ、次の瞬間には頭蓋が砕かれていた。
3度目の朝
スバルは絶叫しながら目を覚ます。自分の左半身があることを確認し、死に戻りできたことに安堵した。
急に絶叫したスバルに怯えているラムとレムが、部屋の端で二人で抱き合って怯えている。
二人を安心させるために、スバルは胸の痛みを無視して、あえて明るく振る舞って話しかけた。
第3章の登場人物とストーリーまとめ
- ナツキ・スバル:ロズワール邸2周目。4日目の夜に急激な体温の低下に襲われ、廊下で死亡。鎖の音が聞こえる
- ラム:スバルに文字を教えてくれる。ツンケンな態度とは裏腹に親切。
- レム:スバルの鬼が軽に満面の笑み。ラムを貶めると怒る
- エミリア:4日目に文字学習の先生をしてくれる。デートの約束をしていた
- ベアトリス:今周回ではあまり会話をする機会がなかった
- スバルが起床し、ベアトリスの書庫に逃げ込む
- 庭園でエミリアと会話し、やる気を取り戻す
- ロズワールと風呂で会話。陰属性であることを教えてもらう
- ラムにイ文字の勉強を教えてもらう
- レムと村に行く。犬のような動物に噛まれる
- エミリアが文字の先生として4日目の夜に私室にくる
- エミリアと次の日のデートの約束をする
- 寝ずに警戒していたスバルだが、急激な体温の低下に襲われる
- 廊下に出てエミリアの元へ向かおうとするが、鎖の音が聞こえると共に死亡
本日深夜1:05〜テレビ東京さんでリゼロ第6話「鎖の音」がオンエアです!4話・5話に引き続き6話も衝撃!の展開になっておりますので、是非ご覧下さいませ〜♪ https://t.co/OXqEBU6hKC #rezero #リゼロ pic.twitter.com/QI9BL5ll76
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) May 8, 2016
第四章「逢魔時の鬼ごっこ」ネタバレ
『逢魔時の鬼ごっこ』ってタイトルがもう不穏すぎる(笑)。魔獣に呪われて衰弱していくスバルが、追ってくるレムから逃げ回る…まさに鬼ごっこなんだけど、“鬼”がレムの鬼族って二重の意味になってるのが上手いよな。
気づいた!?そこ最高なの。鬼族のレムが角を出して暴走する=文字どおり“鬼”になる場面と、逢魔時(誰そ彼時)の薄暗がりが重なるんだよね。しかも双子なのに角が一本ずつしかなくて“忌み子”扱いされた過去がレムの劣等感の根っこ。ただの戦闘回じゃなくて、彼女の生い立ちごと描く章なの。
スバルは2回目の周回の状況整理をしていた。
1回目の死亡は、就寝中の体温の低下による衰弱死だろう。
2回目の死亡は、最終的には襲撃者によるもの。
つまり、衰弱と襲撃者、この二つの対応が今回のループで解決するべき問題だと判断した。
状況を整理しながらウンウンと唸るスバルに対し、部屋の主であるベティーは鬱陶しいと一蹴した。
スバルは、ベティーに相手を衰弱させて殺す魔法はあるのかと聞く。
ベティーは、それは魔法よりも呪いに近いものだと言う。
ちなみに、最初のマナ徴収でも、加減を間違えれば相手を死に至らしめることも可能だと伝えた。マナとは、生命力そのものなのだと。
庭園でエミリアと再開
ベティーに強制的に禁書庫から追い出された先は、二階の庭園側の窓だった。
そのままスバルは庭園に落ち、花壇の中に突っ込んだ。そこにエミリアがいて、心配するように話しかけてくれたのだ。
花壇は前日、動物の糞を肥料として巻いており、エミリアはパックを呼び起こして、水の魔法でスバルを洗うように頼んだ。
パック、エミリアとの談笑の中で、スバルは次第に傷付いた心を癒していく。
スバルは、今回のループでは、情報収集だけを目的とすることを決めた。
そのため、ロズワールとの初対面となる朝食の場で、使用人としてではなく、食客としての立場を望んだのだ。
スバルの勉強
スバルは部屋でイ文字を勉強している。
そこに、ラムが差し入れの紅茶を持ってきてくれた。
まるで同僚に接するようなフランクな態度、自分もベッドに腰掛けて紅茶を堪能してサボる度胸。実にラムらしかった。
スバルは、勉強の成果と言わんばかりに、子供向けの童話集を読んでいることを自慢げに誇った。
その中で、元の人間世界の童話「泣いた赤鬼」の話をラムに話す。ラムは、悲しい話だわと言う。
ラムの方からスバルに、童話集の中で気になった話を聞くと、「ドラゴンの話」と「魔女の話」だと答える。
ルグニカ王国は「親竜王国」とも呼ばれ、国の危機の度に、竜が力を貸してくれて助けてくれたのだ。王族と竜の間には盟約があり、今もドラゴンは大瀑布の彼方でルグニカを見守り、王家と交わした約束が果たされることを待っているのだと。
王家と竜が交わした約束の内容は、次の王が引き継ぐのだろう。エミリアにかかる重圧に思いを馳せる二人。
ラムは、泣いた赤鬼の話はレムにしないようにスバルに頼み、部屋を出た。
スバルが屋敷を退去
スバルが要求した三日間の期間が過ぎ、ロズワール邸を去ろうとしていた。
玄関で見送りに囲まれ、名残惜しさを感じながら、スバルはロズワール邸を出た。
街に戻ると告げていたが、道を外れ、森の奥の小高い丘に向かう。ここからは、ロズワール邸の全景が見える。ここで、あの夜に何が起きたのかを知ろうというのだ。
スバルは、覚悟を決め、夜の時間までじっと待った。
夕方の丘
スバルは、レムのアーラム村への買い出しイベントがないことに気付く。
自分がいなくなったことで、買い出しの必要性がなくなったのだろうと感じた。
その瞬間、異音が耳に届き、事前に決めておいた緊急回避の行動をとるスバル。今回は相手の武器が見えた。鎖の先に棘付きの鉄球がついている「モーニングスター」。2回目の死亡の原因である襲撃者が、自分をまた襲ってきたのだ。
深い闇の森の中、走り抜けるスバル。しかし、逃げきれないことを悟ると、迎撃の態勢をとった。
そこにモーニングスターが飛来する。手で持っている服で弾き飛ばし、一撃目を回避する。
鎖を掴み、相手の攻撃を縛った後、姿を見せろと叫ぶ。
仕方ありませんね、と姿を見せたのは、レムだった。
動揺するスバル
スバルの頭の中は、真っ白になっていた。
どうしてこんなことを、と聞くスバルに、疑わしきは罰せよ、とレムは答える。
ラムは知っているのか、と聞くスバルに、見られる前に終わらせる、とレムは答えた。
自分を信頼できなかったのか、と絞り出したスバルに、レムは、はいと答えた。
スバルは、携帯を取り出し、フラッシュをたいてレムの注意を外した。その瞬間、ロズワール邸に向けて走り出し、これがレムの独断であるならば、ロズワールやエミリアに話ができれば、事態の解決ができるだろうと計算した。
しかし、右足の膝下が全て切断されてしまった。
現れたレムが、スバルを治療する。拷問と治療を繰り返し、聞きたいことを聞き出そうというのだ。
レムが聞く。エミリアに敵対する陣営のものなのか、誰に雇われたのか、「魔女教」の関係者なのかと。
激昂したレムが、スバルから魔女の匂いが漂っていることを告げる。レムだけは、その魔女の匂いを嗅ぎ分けることができるのだという。
どうしようもない嫌悪と共に、仕方なく歓待していたのだと告げるレムに、スバルは、聞きたくなかったと涙を流した。
自分は二人のことが大好きだったんだと言おうとしたが、それは言葉にならなかった。喉が消失していたから。
レムは、ラムは優しすぎると呟き、スバルは、3度目のループでの命を終えた。
第4章の登場人物とストーリーまとめ
- ナツキ・スバル:3度目のループは情報収集に徹すると決意。食客扱いを希望し、3日経過した後ロズワール邸を出る
- レム:魔女の匂いを嗅ぎとれる。スバルを拷問と治療。
- ラム:食客扱いのスバルにも親しみを持って接する。最後はスバルの喉を切り裂き殺害
- エミリア:目覚めたスバルが出てくるのを庭園で待っていた
- パック:馬糞を肥料として敷き詰めた花壇に落ちてきたスバルを水の魔法で洗浄
- スバルが目覚め、ベアトリスの禁書庫で2回目の死亡の状況を整理
- 庭園の花壇に落ちて糞まみれになったところでエミリアと再開
- パックの水魔法で洗浄してもらう
- 朝食の場で三日間の食客扱いを希望
- 文字の勉強中にラムが紅茶を差し入れてくれる
- 食客期間が終了し、ロズワール邸を見渡せる小高い丘に向かう
- 夕方の時間になってもレムが買い出しに行っていないことに氣付く
- レムが襲撃、拷問と治療を繰り返す
- レムが、スバルを魔女教の関係者であることを疑う。自分だけは匂いを嗅ぎとれると言う
- ラムがスバルに止めを刺す
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第五章「待ち望んだ朝」ネタバレ
そして何周も死んで、ようやく辿り着いた『待ち望んだ朝』。スバルがレムを救うために自分の弱さも全部さらけ出して説得する流れ、1巻からの成長が全部ここに集約されてて鳥肌だったわ。
そうそう、ここがレムがヒロインとして“覚醒”する瞬間だよね!スバルに『ゼロから始めよう』って言われて、忌み子として生きてきたレムが初めて自分の存在を丸ごと肯定される。“待ち望んだ朝”は死に戻りで何度も奪われた朝であると同時に、レムの心に差した夜明けでもあるの。二重の救済になってるんだよ。
スバルは絶叫の中で意識を取り戻した。
ロズワール邸初日の見慣れた朝、ベッドの上で、前回の周回で自分の命を奪ったレムとラムが、心配そうな表情で、絶叫していた自分を落ち着かせるように、押さえ込んでいた。
暴れた時にできた傷は、エミリアが治療してくれた。
エミリアは、ラムとレムが心配していたと話したが、スバルは「俺と二人の間には何もなかった」と、別の意味も込めて回答した。
スバルは、エミリアに自分のことを邪魔だと思わないのかと聞いた。
エミリアは、邪魔だなんて絶対に思わない、あなたは私の命の恩人なのに、と返す。
心のオアシスであるエミリアと、自分の秘密を共有することができたら、この残酷な世界でも前を向いていけるのではと、スバルは死に戻りを告白しようとする。彼女ならきっと信じてくれるだろうと。
次の瞬間、世界が止まり、意識だけが取り残され、黒い靄が手の形を成して、スバルの心臓をギュッと握りしめる。激痛が走る。つまり、死に戻りを人に告白することはできないのだ。
スバルは、絶望し、エミリアに、自分のことは構わないでくれと言い放った。
ベアトリスとの契約
エミリアを突き放したスバルの部屋に、ロズワールが訪れた。
信頼ではなく、疑念の目をスバルに向けつつも、食客として扱うから好きなだけ居て良い、と伝える。
しかし、長期滞在することなどできないことは、死を繰り返したスバルは知っている。
腑抜けた面をしているスバルに、今度はベアトリスが現れて、いつまでそうしているのかと聞いた。
ベティーは、パックとエミリアに言われて、目覚める前の悪戯が、スバルに何かしらの影響を及ぼしたのではないか確認しにきたのだ。
また、ベティーはスバルから魔女の匂いが強くなったことを教え、双子の姉妹には暫く会わない方が懸命だとも伝える。
そして、用が済んだからもう帰るとベティーは言うが、スバルはそれを引き止めた。
そして、ベティーに、5日目の朝まで自分を守って欲しいと嘆願した。
らしくないスバルに驚きつつ、ベティーはその願いを聞き入れ、契約を結んだ。
やすらぎと疑い
ベティーとの契約が結ばれたことで、スバルは少しの安らぎと安堵を得た。
しかし、同時に双子の姉妹、レムとラムが自分を毒殺するのではないかと、食事には手をつけられないでいる。
相変わらず私室に引きこもるスバルを、エミリアが足繁く通って見舞ってくれていた。
冗談でエミリアがあーんしてくれたら、食事も食べられると言ったスバルの話を真に受け、エミリアが食事をあーんで食べさせてくれる。
スバルは、エミリアの優しさに涙を流して、食事を食べることができた。
二日も食事を取っていなかったスバルだが、胃が異常を発しないことに驚く。
エミリアが、スバルのことを案じて、レムとラムが、スバルのための体に優しい食事を作ってくれたのだという。
少しの動揺がスバルを襲いつつも、答えは出ない。
退室しようとするエミリアに、夜は部屋にしっかり鍵をかけて用心するように頼み、パックにもエミリアを守るようにお願いをした。
エミリアのおかげで得られた心の安堵に包まれ、スバルはようやく遠ざけていた眠気に落ちていった。
暗闇の中、誰かが自分の両手を握りしめてくれていることが伝わる。温かい手だった。
禁書庫の中で目覚める
スバルが目を覚ますと、既に禁書庫の中に運び込まれたあとだった。
本番の四日目の夜に、居眠りしてしまっていた自分に驚きを隠せない。ベティーも驚いていた。
ベティーから「イ文字」だけで書かれている本を投げ渡され、それでも読んで黙って時間を潰せと暗に言われる。
曖昧に時間が経過し、にーちゃがベティーを呼んでいる、と呟く声がした。
ベティーは、これは優先順位の問題だと、禁書庫から出てパックの元に向かおうとする。
スバルは外の危険性を案じ、一瞬躊躇したが、勇気を振り絞って扉を開いた。
そこには、朝の光があった。夜を超えたのだ。喜びがスバルを包んだ。
事態の変化
歓喜に沸いたスバルに声をかけたのは、エミリアだった。
だが、少し様子がおかしいエミリアには、動揺と焦燥感が見て取れた。
次の瞬間、絶叫が屋敷に響き渡る。二人は急いで絶叫の元に駆け寄った。
そこには、パックとベティー、ロズワールがいて、部屋の中に入るように告げられた。
部屋の中には、絶叫の声を発しているラムと、既に亡くなっているレムがいた。
スバルの動揺
スバルは状況の理解が追いつかない。なぜレムが亡くなっているのかと、近寄ろうとした。
ラムは、スバルを激しく拒絶する。
ロズワールが、レムの死因は衰弱死であると言う。呪術よりの手法であることを告げた。
スバルは、自身の初回の死亡の原因である呪術は、レムによるものだと思っていた。思わず、「あの呪いはレムだとばかり、、」と失言をした。
真剣に悩むスバルに対して、ロズワールが疑いの目を向ける。何か知っているのではないかと。
エミリアからも、何か知っているなら話して欲しいと、目で訴えられる。
しかし、スバルは死に戻りのことを話すことはできない。だが、パックがいる以上、隠し事をしていることは隠せない。
ラムが、何かをスバルが知っているのなら逃がさないと、風の刃をスバルに向けて放った。
顔から血を出すスバルに対して、ベティーが契約の元にスバルを守ると宣言し、ラムと対峙した。
ベティーがロズワールにラムを止めるよう促すが、ロズワールはラムに賛同し、一触即発の雰囲気になった。
ラムは改めて、知っていることを話せと詰め寄る。
エミリアは、スバルをそれでも信じると、ベティーの隣に並んだ。そして、スバルに、できれば話してほしいと嘆願した。
場にいることに耐えられなくなったスバルは、全ての声を振り切って、走り逃げた。ラムの絶対に殺してやると言う声も届いた。
崖の上のスバル
スバルは無我夢中で走り、気が付けば崖の上にいた。
問題を解決することは不可能なように思えた。
スバルは、崖の上から体を投げ出して死に戻りをして、毎回4日目の夜に気付かぬまま死ねば、誰一人とも最悪の関係にならぬまま、幸せな日々を過ごせるのではないかと考え、これは名案だと感じた。
しかし、一歩が踏み出せない。その情けなさにまた涙が流れ、スバルは気を失った。
目覚めた時、隣にいてくれたのはベティーだった。
契約が結ばれた以上、投身自殺でもされるのは、ベティーの沽券に関わることだった。
スバルが望むのなら、領地の外へ逃がしてやろうと、ただし、スバルが逃げ出した以上、もう一度屋敷に戻る選択肢はないとも告げた。
姉妹は、どちらが欠けても元には戻らない。そしてロズワールも決して許しはしない、と意味深なことを言う。
見つかる前に逃げるのだと、スバルの手を掴むベティーに対し、どこか懐かしい気持ちがして、スバルはベティーの手をこねくり回した。
スバルが崖の上で気を失って、目覚める前に手を誰かに握られている感触を受けたが、それはベティーだった。
そして、屋敷で意識を失った時、両の手に温もりを感じたのは、レムとラムであることにも気付いた。
スバルは、困惑の中、やはり自分は諦めきれないことを悟った。
ラムが追いつく
崖の上にラムが追いつき、ベアトリスがスバルを守るために立ちはだかる。
二人の間には緊張が走るが、スバルには異なる思いがあった。
覚悟を決めたスバルは、二人の緊張を解き、自分はレムとラムが大好きだった叫ぶ。
そして、崖の端へ全力で走り、体を投げ出した。
全てが無に帰り、何もない空間に意識だけが存在する。
黒い靄が人の形を成して、「まだ、会えない」と囁いた。
第5章の登場人物とストーリーまとめ
- ナツキ・スバル:前回の周回でレム・ラムに殺害されたので、疑念の中で今回の周回を過ごす
- エミリア:レム・ラム・ロズワールがスバルを疑う状況の中でも信頼を寄せた
- ベティー:契約の元にスバルを守る。色々知っている
- レム:4日目の夜に衰弱死
- ラム:レムの死の理由を知っている可能性のあるスバルを追い詰める
- ロズワール:レムの死を契機にベティーと対立
- 絶叫と共にスバルが目覚める
- エミリアに死に戻りの真相を話そうとするが黒い靄に心臓を掴まれる
- ベティーに5日目の朝まで守ってくれるよう依頼し契約を結ぶ
- エミリアにあーんで食事を食べさせてもらう
- 安堵と共に眠りにつき、レム・ラムが両手を握ってくれる
- 禁書庫で目覚める
- ベティーがにーちゃに呼ばれたと部屋を出ようとする
- スバルも外に出ると5日目の朝を迎えていた
- レムが衰弱死で亡くなっていることが判明
- ラム・ロズワールVSベティー・エミリア・スバルの構図になる
- スバルが逃走して崖の上に到達し、気を失う
- スバルが目覚め、目の前にベティー
- ラムが追いつき、ラムVSベティーの雰囲気となる
- スバルがレムとラムが大好きだったと叫び、崖の上から投身自殺
- 無の空間で黒い靄にまだ会えないと囁かれる
次巻、第3巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
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第6話「鎖の音」
第7話「ナツキ・スバルのリスタート」https://t.co/j7xoprYIQx📺 KBS京都 25:00~
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