神聖ヴォラキア帝国という強者の国において、皇帝の直轄部隊として存在する最精鋭の九名——それが九神将である。その序列の六番目に名を連ねるのが、ハイエナ人の青年グルービー・ガムレットだ。
二つ名は「呪具師」。全身に仕込まれた無数の武器と、魔石を組み込んだ特殊兵装「魔鉄甲」を駆使する戦闘スタイルは、単純な力技ではなく「仕掛け」と「搦め手」によって成り立っている。Arc7「ヴォラキア帝国編」からArc8「大災編」にかけて、スバルたちの前に度々立ちはだかる存在として、その個性と実力を存分に見せた重要キャラクターだ。
本記事では、グルービー・ガムレットのプロフィール・能力・九神将としての序列・Arc7〜Arc8での具体的な活躍を、原作小説(Web版・書籍版)の記述をもとに徹底解説する。既存の基本紹介記事では語りきれなかった戦闘の詳細・帝国クーデター時の立場・他の九神将との関係性まで、余すところなく掘り下げていく。リゼロのヴォラキア帝国編を深く楽しむためのガイドとして活用してほしい。
グルービー・ガムレットのプロフィール
まずはグルービー・ガムレットの基本情報を一覧でまとめよう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フルネーム | グルービー・ガムレット |
| 種族 | ハイエナ人(亜人) |
| 性別 | 男性 |
| 所属 | 神聖ヴォラキア帝国 九神将 |
| 序列 | 陸(六番目) |
| 二つ名 | 「呪具師」 |
| 主な武装 | 魔鉄甲・大鉈・鎖鎌・鎖分銅 等全身の呪具 |
| 戦闘スタイル | 多彩な暗器・呪具による搦め手戦術 |
| 性格 | 粗暴・口が悪い、しかし職務には誠実 |
| 忠誠心 | ヴィンセント・ヴォラキア皇帝に強い忠誠 |
| 主な登場Arc | Arc7(帝国編)・Arc8(大災編) |
外見と種族的特徴
グルービーはハイエナ人の青年で、ハイエナ特有の動物的な特徴(毛皮・牙・耳)を持つ亜人である。亜人を差別するルグニカ王国と異なり、神聖ヴォラキア帝国では「強さ」のみが序列を決める価値観が支配的であるため、ハイエナ人という種族的背景はグルービーの地位に不利に働かない。むしろハイエナ人の優れた身体能力——俊敏な動き・硬い体毛による防御力・鋭い嗅覚——が、九神将の座を勝ち取る一因となっている。
外見の印象として、グルービーは「可愛らしさ」と「粗暴さ」の強烈なギャップを持つキャラクターとして描かれている。その愛嬌のある外見から受ける印象と、実際の言動の乱暴さのギャップが、ファンからの人気の理由のひとつにもなっている。ヴォラキア帝国という殺伐とした強者の世界に生きる存在でありながら、可愛らしい印象を持つという意外性が、このキャラクターに独自の輝きを与えている。
性格と人物像
言動は荒く口も悪い。「個人主義」的な価値観を持ち、自分の判断を優先する場面も多い。しかし内面を見ると、その価値観や行動の基準は意外なほど真っ当であり、与えられた職務・命令を忠実にこなす側面も持つ。
ヴィンセント・ヴォラキア皇帝への忠誠心は九神将の中でも特に強い部類に入る。クーデターによってヴィンセントが一時的に帝位を失った状況においても、グルービーは本来の主君であるヴィンセントへの忠義を保ち続けた。これは「強さ至上主義」のヴォラキア帝国において、ヴィンセントをまごうことなき最強の皇帝として認識していることの現れと言える。
また、グルービーは自分の限界を理解しており、自己評価が客観的である点も特徴的だ。他の九神将(例えば「青き雷光」セシルスや「悪辣翁」オルバルトのような突出した強者)には及ばないと認識しつつも、自分の得意分野——搦め手・呪具戦術——においては帝国随一の専門家として誇りを持っている。この「自分の役割を知っている」ところが、彼を単なる強キャラ以上の魅力を持つ存在にしている。
さらに、グルービーには意外な「誠実さ」もある。職務に対しては粗暴な言動の裏に冷静な判断力を持ち込む。Arc7のクーデター混乱下でも、自分に課された任務(ヴィンセント探索・帝国軍統率の補助)を着実にこなした。その言動の荒さとは裏腹に、仕事においては意外なほど真面目だ。この二面性もグルービーというキャラクターの深みをつくる要素の一つと言えるだろう。
九神将とは——帝国最強の九人
グルービーが所属する九神将は、神聖ヴォラキア帝国皇帝の直轄部隊として存在する最強の九名の戦士集団だ。帝国は「強者が弱者を支配する」という苛烈な原理で動いており、九神将はその頂点に立つ実力者たちである。
九神将の特徴的な点は、種族・性別・年齢を問わず「実力」のみで選抜される点だ。ルグニカ王国では亜人差別が根強く残るのに対し、ヴォラキア帝国では亜人であるグルービーやモグロ・ハガネが九神将として対等に扱われる。これはヴォラキア帝国の「弱肉強食」の論理がそのまま制度化された結果であり、差別より実力主義を貫く帝国の理念を体現している。
現行の九神将一覧は以下の通りだ(Arc7〜8時点)。
| 序列 | 二つ名 | 名前 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 壱 | 青き雷光 | セシルス・セグムント | 帝国最強剣士。剣技は圧倒的で「最強」と呼ばれる |
| 弍 | 精霊喰らい | アラキア | 精霊の力を喰らう異端の精霊使い |
| 参 | 悪辣翁 | オルバルト・ダンクルケン | 老齢ながら神の域の戦闘者。「縮小」能力を持つ |
| 肆 | 白蜘蛛 | チシャ・ゴールド | クーデター主導側に付いた知将。皇帝の影武者でもある |
| 伍 | 獅子騎士 | ゴズ・ラルフォン | 正統派の強豪騎士。ヴィンセント忠誠派 |
| 陸 | 呪具師 | グルービー・ガムレット | ハイエナ人。呪具・暗器戦術の専門家 |
| 漆 | 極彩色 | ヨルナ・ミシグレ | 踊子。「魂喰い」の権能を持つ異形 |
| 捌 | 鋼人 | モグロ・ハガネ | 石化・金属化能力を持つ巨漢 |
| 玖 | 飛竜将 | マデリン・エッシャルト | 飛竜を操る少女。バルロイ・テメグリフの後任 |
九神将は皇帝の命に従い動く集団だが、その内部は必ずしも一枚岩ではない。Arc7の帝国クーデターでは、各メンバーが異なる判断のもとで行動し、ヴィンセント支持派と反乱側に分かれる形となった。グルービーはヴィンセント支持派として動いた一人だ。
注目すべきは、九神将の「序列」が必ずしも「強さの絶対順位」を意味しないという点だ。壱が最強というわけでもなく、各序列は帝国における「役割の重要度」や「皇帝への近さ」を反映した側面もある。グルービーの「陸(六番目)」という位置は、九神将全体の中では中堅だが、「呪具師」というニッチな専門性において他の誰にも代替されない存在でもある。
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「呪具師」——グルービーの能力と武装体系
グルービーの二つ名「呪具師」は、彼の戦闘スタイルを端的に表している。一般的な武力——剣技・体術・魔術——ではなく、呪具(cursed weapons)と呼ばれる特殊な仕掛けを持った武装を総動員する戦い方が、グルービーを他の九神将から際立たせる最大の個性だ。
全身に仕込まれた暗器
グルービーの基本的な戦闘スタイルは「多数の武器を素早く繰り出す」ことにある。大鉈・鎖鎌・鎖分銅・刃物類など、全身のあらゆる部位に武器を忍ばせており、まるで弾幕を張るように次々と新しい武器を取り出して攻撃を継続する。
ハイエナ人としての俊敏な身体能力が、この多彩な武装と相乗効果を生む。素早い動きで間合いを変えながら、相手に対応の隙を与えない連続攻撃——これがグルービーの基本戦術だ。また、ハイエナ人特有の硬い体毛は防御面でも機能し、単純な斬撃に対しては一定の耐性を持つ。
この「全身が武器庫」とも言えるスタイルは、単に武器が多いということ以上の意味を持つ。「次に何が来るかわからない」という心理的プレッシャーを相手に与え続けられるからだ。大鉈が来ると思えば鎖鎌、鎖鎌を防いだら爆発、爆発を避けると今度は鎖分銅——この予測不可能な連続は、経験豊富な戦士でも判断を狂わせる。
主力兵装:魔鉄甲
グルービーの武装の中でも特に重要なのが、手に装備する「魔鉄甲」だ。これは魔石を組み込むことができる特殊な手甲(ガントレット)型の呪具であり、魔石を差し込むことで一度だけ魔法を発動させることができる。
この魔鉄甲は「魔石砲」の個人用バージョンとも言える存在だ。通常の魔石砲はその凄まじい破壊力ゆえに使用を制限されている兵器だが、グルービーはそれを携行可能な形に落とし込んで運用している。使用する魔石の純度が高いほど威力は増大し、近距離・遠距離を問わず相手を吹き飛ばす爆発的な一撃を放てる。
ただし「一発限り」という制約があるため、使いどころの見極めが戦術の要となる。この制約が逆に対戦相手にとっての読みにくさを生む——「いつ魔鉄甲の一撃が来るか」という心理的プレッシャーを与え続けられるからだ。複数の魔鉄甲を持ち歩くことで実質的な発射回数を増やす運用も可能だが、携行重量との兼ね合いで上限がある。
呪いを活用する搦め手
「呪具師」の名が示す通り、グルービーの武器には呪いの要素が組み込まれたものが含まれている。武器に触れた相手に呪いを付与したり、接触した瞬間に特殊な爆発・燃焼が発生したりと、単純な物理攻撃に留まらない複合的な効果を持つ呪具を使いこなす。
Arc8「大災編」において描かれた「茨の呪い」との対峙シーン(後述)では、グルービー自身が高純度の呪具術を応用し、相手の呪いに対抗する戦術を取った。呪いを「攻撃」としてだけでなく「対呪い」としても理解・運用できる深い知識が、「呪具師」という二つ名の根拠と言える。
リゼロの世界における「呪い」は、一般的な意味での魔術とは異なる特殊な性質を持つ。単純な魔法耐性では防げない側面があり、呪い専門の知識と対処法を持つグルービーの存在は、帝国軍において希少価値が高い。
嗅覚による追跡能力
ハイエナ人としての鋭い嗅覚は、戦闘面だけでなく追跡・索敵でも活きる。Arc7の「最適解ルート」においても、グルービーの嗅覚がヴィンセントの居場所を探り当てる上で機能した場面が描かれている。視覚・聴覚への依存が高い人間の戦士とは異なり、匂いという別次元の情報を持つことは、追いかける立場でも追われる立場でも有利に働く。
特に森林・夜間・煙などの視界不良状況では、この嗅覚の優位性が際立つ。ヴォラキア帝国の広大な版図では様々な地形での戦闘が想定されるため、嗅覚という「環境に左右されない索敵手段」を持つグルービーは帝国軍の遠征においても重要な役割を担える。
Arc7「ヴォラキア帝国編」でのグルービー
Arc7はリゼロの中でも最も広大な舞台——神聖ヴォラキア帝国全土——を舞台にした章だ。宰相ベルステツ・フォンダルファゾンが主導する帝位簒奪クーデターによって、皇帝ヴィンセント・ヴォラキアが一時的に追われる事態が発生する。この混乱の中で、九神将は一枚岩ではなくなり、各メンバーがそれぞれの判断で動き始める。
クーデターとグルービーの立場
チシャ・ゴールドを中心としたクーデター側に対し、グルービーはヴィンセント皇帝支持派として行動した。これはゴズ・ラルフォンらと立場を共にする選択であり、「帝位は真の最強者であるヴィンセントのものである」という明確な認識から来る行動だ。
ヴォラキア帝国における「強さ至上主義」の論理で言えば、クーデターを起こしたチシャ側が「より強い」と判断すれば忠誠を移すことも不自然ではない。しかしグルービーは揺るがなかった。その背景には、ヴィンセントへの単なる服従ではなく、「本物の最強者」への真正な忠誠があると読める。ヴィンセント・ヴォラキアという皇帝は、単なる権力者ではなく、その知略と実力において本物の「皇帝」たる資質を証明してきた存在だ。グルービーはその本質を見抜いていたと言える。
最適解ルートでの戦闘:ラインハルトとの遭遇
Arc7の「最適解ルート」において、グルービーはモグロ・ハガネとともにゴズ・ラルフォンの指揮のもとでヴィンセントの行方を追った。このとき、ヴィンセント周辺にいたルグニカ側の精鋭——ユリウス・ユークリウス、フェリス・アーガル、そして「剣聖」ラインハルト・ヴァン・アストレア——との遭遇・戦闘が発生した。
結果として、グルービーはラインハルトの前に敗れる。これは「惨敗」というより「戦況判断の敗退」に近い——ラインハルトという存在は、九神将の個人個人が全力で向かっても歯が立たない「規格外」だからだ。グルービーは失神したセシルスを抱えて撤退するという行動を取っており、この撤退判断自体が「呪具師」の冷静な戦況評価能力を示している。
この戦闘でグルービーが際立ったのは、「ラインハルトに負けた」という事実よりも、その状況下でも冷静に状況を読み、後退を選んだ判断力だ。無謀に戦い続けて消耗することなく、生き残ることを優先した現実主義的な判断は、九神将の中でも貴重な特質と言える。九神将の中には(セシルスのように)戦場で「楽しさ」を優先するタイプもいる中、グルービーは「目的の達成」を最優先に行動する。
また、ラインハルトへの敗北後に失神したセシルスを保護したという行動も注目に値する。敵に回った際には容赦のない戦士が、仲間に対しては一定の義理を持って行動する——これもグルービーというキャラクターの人間的な側面を示すシーンだ。
Arc7でのグルービーの役割——「現場の実行者」
Arc7全体を通じたグルービーの役割は、九神将の中では「現場の実行部隊」に近い。セシルスやオルバルトのような「戦略的な独自行動」を取るタイプではなく、与えられた任務(ヴィンセント探索・帝国軍の指揮など)を確実にこなす実行者として機能した。
その「地味だが確実」な働きは、帝国クーデターという大混乱の中でも秩序の一端を保つ重要な役割だった。九神将全員が「最強の個人」として輝く中、グルービーは「使えるチームプレイヤー」としての側面を持つ稀有な存在でもある。組織において「頼れる中堅」的な位置付けは、物語の面白さという観点でも重要だ。主役級のカリスマを持つキャラクターばかりでは語れない「帝国の現実」を、グルービーというキャラクターが体現している。
関連記事: ヴィンセント・ヴォラキア皇帝とは・セシルス Arc7解説
Arc8「大災編」でのグルービー——呪具師の本領発揮
Arc7での帝国クーデターが一段落を迎えた後、物語はArc8「大災編」へと移行する。帝都での戦後処理と、さらなる大規模な脅威への対応が描かれるこのArcにおいて、グルービーはより直接的な戦闘役として前面に出ることになった。
「茨の呪い」との対峙——最大の見せ場
Arc8第48話「茨の呪い」は、グルービーの戦闘シーンとして最も詳細に描かれたエピソードだ。「茨の呪い」とは術者を中心に周囲を無差別に巻き込む強力な呪い攻撃であり、グルービーはこれに急ごしらえで対処することを余儀なくされた。
このシーンでの戦闘描写は「呪具師」の実力を如実に示している。
- 鎖分銅を武器として使用し、接触した瞬間に凄まじい爆発を発生させる
- 爆炎・爆風で相手を吹き飛ばし、その隙に血斧(呪具)を群がらせる連携攻撃
- 鎖鎌を使用した後、切断された鎖鎌が空中で燃え上がるという呪具の自動発動
- 大きく跳びずさり、消耗した武器を放棄しながら次の武器に素早く切り替える機動力
「呪具師」の武器は単なる物理武器ではなく、「使い終わった後も自動的に呪いを発動する」という追加効果を持つものが多い。これがグルービーの戦闘における最大の特徴であり、相手が武器を払い除けても呪いが続くという悪夢的な状況を作り出す。
茨の呪いとの戦闘の本質——不利な構図
ただし、この戦闘においてグルービーは本質的に不利な立場に置かれていた。一見互角に見える戦況の裏では、以下の三点でグルービーは明らかに消耗を強いられていた。
- 残存体力:Arc7からの疲弊が蓄積しており、万全の状態ではなかった
- 呪具の残数:全身に仕込まれた呪具は有限であり、使えば使うほど戦力が減る
- 武器の致死性:「茨の呪い」の攻撃は根本的にグルービーの呪具を上回る危険性を持っていた
それでも「急ごしらえ」で対応し、相手を圧倒する場面を作り出せたのは、グルービーが「呪いの仕組み」を深く理解しているからに他ならない。呪具師としての専門知識が、不利な状況を一時的にでも逆転するための武器になった瞬間だ。
この戦闘は、グルービーというキャラクターの「実力の上限」と「専門性の深さ」を同時に描いた秀逸な場面だ。純粋な力では相手を凌駕できない。しかし、呪いに対する深い理解と多様な呪具によって、力で上回る相手とも互角以上に渡り合える——これがグルービーというキャラクターの本質だ。
Arc8でのグルービーの位置付け
Arc8を通じてグルービーは、帝国の混乱を収拾しようとするヴィンセント皇帝陣営の一員として機能し続けた。「大災」という文字通り大規模な脅威が帝国に降りかかる中で、九神将の一人として帝国防衛の最前線に立った。
Arc7での「追跡役」から、Arc8では「前衛の戦闘員」へと役割が変化しており、グルービーというキャラクターの多面性が一層明確になるのがこのArcの見どころだ。
関連記事: ヨルナ・ミシグレの権能と活躍・オルバルト・ダンクルケン完全解説
他の九神将との関係と比較
九神将は「帝国最強の九人」だが、そのキャラクターの個性はそれぞれ大きく異なる。グルービーは九神将の中でどのような立ち位置にいるのか、他のメンバーとの比較を通じて見えてくるものがある。
ゴズ・ラルフォン(伍)との関係
Arc7での行動を共にしたゴズ・ラルフォン(二つ名:獅子騎士)とは、ヴィンセント支持派として行動を共にした仲間だ。ゴズは正統派の騎士として真正面からの力技を得意とするのに対し、グルービーは搦め手・呪具戦術が専門という対照的な戦い方を持つ。この補完関係が、Arc7での共同行動を成立させていた。ゴズが前面に出て力でぶつかり、グルービーが側面・後方から呪具で削るというコンビネーションは、対戦相手にとって対処が難しい脅威となる。
モグロ・ハガネ(捌)との関係
モグロ・ハガネ(二つ名:鋼人)は石化・金属化能力を持つ巨漢で、Arc7では同じくゴズの指揮下でグルービーと共に行動した。モグロの圧倒的な物理的強さとグルービーの多彩な呪具攻撃の組み合わせは、敵にとって対応が困難な脅威となる。正面からの圧倒的な力(モグロ)と側面からの搦め手(グルービー)という組み合わせは、理にかなった部隊編成だ。
セシルス・セグムント(壱)との関係
九神将の壱、「青き雷光」セシルス・セグムントはその突出した剣技で帝国最強と言われる存在だ。グルービーはセシルスのような「純粋な力」は持っていないと自覚しており、それゆえに「呪具師」という専門性を磨いた。ラインハルトとの戦闘後に失神したセシルスを抱えて撤退したのもグルービーであり、共に帝国最強クラスと戦った仲として特別な関係性がある。
関連記事: セシルス・セグムントとは
チシャ・ゴールド(肆)との対立
クーデター主導側のチシャ・ゴールド(二つ名:白蜘蛛)とは、Arc7では対立関係にある。チシャはヴィンセントの「影武者」でもある複雑な存在だが、クーデターに加担したことでグルービーとは敵対した。ヴォラキア帝国の複雑な権力構造の中で、九神将同士が対立するという構図がよく表れている場面だ。
グルービー・ガムレットの強さ——九神将の中での評価
グルービーの「強さ」を九神将の序列(陸・六番目)の観点で考えると、純粋な戦闘力では中堅に位置するキャラクターと言える。セシルス(壱)やオルバルト(参)のような「規格外」の存在には及ばない。これはグルービー自身も理解していることだ。
しかし「序列=絶対的な強さの順」ではないのがリゼロの九神将の面白さだ。グルービーの場合、以下の4つの固有能力が他の九神将には代替できない強みになっている。
- 対呪い専門家としての希少な専門知識:呪いを攻撃にも防御にも活用できる
- 呪具・暗器による搦め手戦術の多様性:相手に「次が読めない」プレッシャーを与え続ける
- ハイエナ人の身体能力と呪具を組み合わせた複合的な攻撃力:俊敏さと破壊力の同居
- 嗅覚による索敵・追跡能力:視界不良下でも機能する帝国軍の「鼻」
九神将は「最強の九人」ではなく「帝国に必要な九つの能力の集合体」という見方もできる。その中でグルービーは「呪いと呪具の専門家」というニッチだが不可欠なポジションを担っている。実際、Arc8での茨の呪いとの対峙シーンは、呪具師でなければ対処できなかった局面かもしれない。単純な剣士や魔法使いが当たれば、より早く消耗していた可能性が高い。
ファンからの評価と考察——「愛されキャラ」としてのグルービー
グルービー・ガムレットはリゼロファンの間で独特の人気を持つキャラクターだ。その理由はいくつかある。
外見と言動のギャップ
「可愛らしい外見」と「口の悪い粗暴な言動」のギャップは、リゼロキャラの中でも特異な個性として際立つ。ラインハルトに敗れた後の退き方や、Arc8での苦境での奮闘など、「頑張っているのに報われにくい」ポジションが応援しやすさにつながっている。ヴォラキア帝国という「強さ」が全ての世界で、純粋な力では頂点に立てないグルービーが「自分の専門性」で戦い続ける姿は、多くの読者の共感を呼ぶ。
「中間管理職」的な親しみやすさ
セシルスやオルバルトのような「自由すぎる天才」ではなく、任務を真面目にこなしながらもそれなりに苦労する「現場の中堅」的なキャラクター性が、読者に親近感を抱かせる。帝国という苛烈な組織の中で、必死に自分の役割を果たす姿は共感を呼びやすい。「天才ではないが、努力と専門性で地位を保つ」というキャラクターの軌跡は、普通の読者が自身を投影しやすい要素でもある。
「呪具師」という設定の独自性
九神将の中でも「呪具師」という二つ名はひときわユニークだ。剣士・騎士・霊術師といったオーソドックスな戦闘スタイルではなく、「呪具」という特殊な専門性を持つキャラクターは、リゼロ全体を通じてもグルービーだけの個性だ。このニッチな専門性が「こんなキャラクターいるんだ」という新鮮さを生み出している。
今後の展開への期待
Arc9・Arc10(執筆時現在も連載継続中)でのグルービーの動向は、まだ明確に描かれていない部分も多い。「茨の呪い」との対峙後のグルービーの状態、ヴォラキア帝国の再建に向けた九神将の役割、そして「呪具師」としてのさらなる能力の深掘り——これらがファンが期待する今後の見どころだ。
ヴォラキア帝国編がアニメ化された際には、グルービーの戦闘シーンが映像でどう表現されるかも大きな注目点になるだろう。呪具の爆発・燃焼・自動発動といった多彩なエフェクトは、アニメーションの見どころになるはずだ。
関連記事: 神聖ヴォラキア帝国の全貌・Arc7徹底解説
まとめ——グルービー・ガムレットの魅力と本質
グルービー・ガムレットは、神聖ヴォラキア帝国九神将の陸に位置するハイエナ人の呪具師だ。「可愛らしい外見×粗暴な言動」というキャラクターとしての個性から、「呪具師」としての高度な専門性、そしてヴィンセント皇帝への真摯な忠誠——これらが重なり合って、リゼロの中でも記憶に残るキャラクターとなっている。
その魅力と本質を改めて整理すると:
- 外見と言動のギャップ:可愛らしい見た目と粗暴な言動が生む強烈な個性
- 「呪具師」という稀有な専門性:全身の暗器・魔鉄甲・呪いを組み合わせた複合戦術
- ヴィンセントへの真摯な忠誠:クーデターの混乱にも揺るがない帝国への義
- 現実主義的な戦況判断:ラインハルト戦での撤退判断、Arc8での苦境での奮闘
- 九神将の中での固有の役割:「呪いと呪具の専門家」として代替不可能な存在
リゼロ「ヴォラキア帝国編」は、原作小説Arc7〜8にかけて展開される広大なストーリーだ。その中でグルービーは、派手な活躍よりも「確実に機能するプロフェッショナル」として物語を支えている。単純な強さだけではない、深みのあるキャラクターとしてこれからも注目し続けたい一人だ。
リゼロ原作小説を読んでいない方は、グルービーが大活躍するArc7・Arc8を収録した書籍版でぜひ確認してほしい。アニメ3期の放映も予定されており、ヴォラキア帝国編の映像化に向けて今から原作を読み進めておくと、アニメをより深く楽しめるはずだ。
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