「リゼロ」第10章「獅子王の国」——ルグニカ王国を舞台に繰り広げられる新たな陰謀の物語で、タリッタ・ルグニカという名の女性剣士の存在感が増している。族長の妹として誇り高く生きるウルガルム族の戦士——彼女の名と行動は、Arc7での激闘から連なる因縁に深く根ざしている。
タリッタを語るうえで欠かせないのが、ガーフィール・ティンゼルとの繋がりだ。ガーフィールの母・リーシア(現在はリアラ・トンプソン)はウルガルム族の出身であり、タリッタはその同族として、ガーフィールの「根っこ」に関わる人物でもある。Arc4の聖域から始まり、Arc7「角狩り(ホーングライ)」の試練を経て、Arc10に至るタリッタの足跡は、ウルガルム族という部族の運命そのものでもある。
本記事では、タリッタ・ルグニカのプロフィールと戦闘能力、ウルガルム族の特徴、ガーフィールとの繋がり、Arc4・Arc7・Arc10での活躍を原作小説・Web版情報に基づいて徹底解説する。不確かな情報には「※考察」と注記する。
- タリッタ・ルグニカ プロフィール
- タリッタとは何者か——ウルガルム族の誇り高き剣士
- ウルガルム族とは——リゼロ世界の獣人種族の中の位置づけ
- タリッタの戦闘能力——ウルガルム剣技と野性の勘
- ガーフィールとの繋がり——母の故郷・ウルガルム族という絆
- Arc4(大聖域)でのタリッタ——スバルたちとの邂逅
- Arc7「角狩り(ホーングライ)」でのタリッタ——スフィンクスとの死闘
- タリッタとミゼルダの姉妹関係——族長と剣士という立場の違い
- Arc10でのタリッタの行方——生存・動向・王選への関与
- ウルガルム族の王選への立場——部族として王選をどう見るか
- プレアデス監視塔との関係——リゼロの「大きな絵」の中で
- Arc10関連人物とのかかわり
- タリッタというキャラクターが示すもの——「誇りと現実の間で」
- まとめ——タリッタ・ルグニカとウルガルム族の未来
タリッタ・ルグニカ プロフィール
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | タリッタ・ルグニカ(Taritta Lugnica) |
| 種族 | ウルガルム族(獣人・犬型) |
| 性別 | 女性 |
| 年齢 | 詳細不明(ミゼルダの妹・成人済み) |
| 外見 | 灰銀の耳と尻尾、精悍な目つき、引き締まった体格 |
| 特技・役割 | 剣技・接近戦・部族戦闘の指揮補佐 |
| 所属 | ウルガルム族(族長ミゼルダの妹) |
| 家族 | 姉:ミゼルダ(ウルガルム族族長) |
| 初登場 | Arc4(大聖域関連) |
| 重要登場Arc | Arc4・Arc7・Arc10(※考察含む) |
| ガーフィールとの関係 | 同族(ガーフィールの母リーシアと同じウルガルム族) |
タリッタとは何者か——ウルガルム族の誇り高き剣士
タリッタ・ルグニカは、ルグニカ王国東部の山岳地帯を本拠地とするウルガルム族の戦士であり、族長ミゼルダの妹だ。族長の座にある姉を補佐する立場でありながら、自身も群を抜いた剣の腕前を持つ。「族長の妹」という地位に甘えることなく、自ら先頭に立って戦うタリッタの姿勢は、部族内でも高い敬意を集めている。
「ルグニカ」という姓は、ルグニカ王国を守護する神龍との盟約に縁深い一族の名を指す——ただしタリッタの場合、それは王族の血統とは異なる方向での「ルグニカへの帰属意識」を示している(※考察)。ウルガルム族はルグニカ王国の版図に生きながら、独自の部族自治を維持しており、タリッタの姓はそうした在り方を体現しているとも読める。
彼女の口調は簡潔にして芯が強い。感傷的な言葉を嫌い、事実と判断を明快に述べる。姉のミゼルダが部族の「顔」として外交的な立ち回りをすることが多いのに対して、タリッタは部族の「剣」として実力行使の場面で真価を発揮する——この姉妹の役割分担がウルガルム族の在り方を象徴している。
ウルガルム族とは——リゼロ世界の獣人種族の中の位置づけ
「リゼロ」の世界には複数の獣人種族が登場する。ウルガルム族もその一つで、犬・狼系の獣人として描かれる。ルグニカ王国の東部山岳地帯を生活域とし、独特の戦闘文化と部族の掟を持つ集団だ。
ウルガルム族の特徴
ウルガルム族の身体的特徴は、灰銀あるいは白銀の毛並みの耳と尻尾だ。眼は鋭く、全体的に精悍な印象を与える。他の獣人種族と同様、人間よりも優れた聴覚・嗅覚・反射速度を持ち、それを活かした戦闘スタイルが一族の伝統となっている。
部族文化の特徴として、血の盟約と掟への絶対的な敬重が挙げられる。ウルガルム族は一度誓った言葉を破ることを最大の恥とし、盟約の形で約束を交わす文化を持つ。この文化はタリッタの行動規範にも色濃く反映されており、彼女が「信義」にこだわる場面は複数描かれている。
また、ウルガルム族は外部の者に対して当初は警戒心が強い。スバルたちとの接触においても、すぐに信頼を与えるわけではなく、相手の言動を観察してから関係を構築していくスタンスが描かれる。
王選における獣人種族の立場
ルグニカ王国における獣人種族は、人間との関係性において複雑な立場に置かれている。自治権を持ちながらも王国の版図に含まれるウルガルム族は、王選という政治的変動に対して無関心ではいられない。フェルト陣営やアナスタシア陣営のような候補者勢力が獣人との連携を模索する場面も、Arc10以降では描かれる可能性がある(※考察)。
王選の仕組みと各陣営の動向についてはスバルの権能とArc10解説も参照されたい。
タリッタの戦闘能力——ウルガルム剣技と野性の勘
タリッタが剣士として異才を発揮するのは、ウルガルム族固有の身体能力と、長年磨き上げた剣技の融合にある。
ウルガルム剣技の特徴
ウルガルム族の剣術は「読みと先手」を重視する。人間の剣術が重心と刃の角度を中心に体系化されているのに対して、ウルガルム族の剣技は獣の感覚——匂い・音・微細な気配の変化——を取り込んだ独自の体系を持つ。
タリッタは族内でもこの感覚に優れており、先手を取る判断の速さと、一撃で仕留める動作の無駄のなさが際立っている。剣の軌道は流線的で、ウルガルム族特有の獣の動きのような弧を描く。Arc7でスフィンクスと交戦する場面では、この動きの特徴が鮮明に描かれる。
嗅覚と聴覚を活かした情報戦
ウルガルム族は、人間をはるかに超える嗅覚と聴覚を持つ。タリッタはこれを戦闘前の情報収集に活用する。「空気の変わり方」でその場にいる存在の数・方向・感情状態を把握し、相手が意図的に隠していることを本能的に察知するシーンが描かれる。
この能力はArc7における対スフィンクス戦でも機能したが、スフィンクスのような「魔女の知恵」を持つ存在を相手に、感覚頼みの戦いの限界も露呈することになった(後述)。
ガーフィールとの繋がり——母の故郷・ウルガルム族という絆
タリッタとガーフィールの繋がりを語るうえで避けられないのが、ガーフィールの母であるリーシア・ティンゼル(のちのリアラ・トンプソン)の存在だ。
ガーフィールの母はウルガルム族
ガーフィール・ティンゼルは、地虎人の父とウルガルム族の母の間に生まれたクォーター(四分の一)獣人だ。母のリーシアはウルガルム族出身であり、ガーフィールの「犬」的な要素——鋭い嗅覚、耳の構造の一部——はウルガルムの血に由来する。地虎人の父から受け継いだ虎の牙・強靱な肉体と、ウルガルムの母から受け継いだ感覚鋭さが、ガーフィールという人物を構成している。
タリッタにとって、リーシアはかつての同族だ。リーシアが聖域に流れ着き、やがてウルガルム族の村を離れた経緯についての詳細は原作でも明かされていないが(※考察)、タリッタがリーシアを「知っている」あるいは「知っていた」可能性は高い。ウルガルム族は部族内のすべての成員の存在を把握する文化を持つため、リーシアの離族はタリッタにとっても記憶に刻まれた出来事のはずだ。
ガーフィールの詳細なプロフィールと能力についてはガーフィールArc10解説を参照。
タリッタとガーフィールの直接的な接触
Arc4の聖域パートでは、スバルがウルガルム族(ミゼルダ・タリッタ含む)と接触する場面がある。この時点でガーフィールはまだ「聖域の番人」として独特の立場にあり、ウルガルム族との関係は単純ではなかった。
ガーフィールとタリッタの間には「母を通じた縁」がある。ガーフィールにとって、ウルガルム族は「母の故郷の人々」であり、タリッタはそのなかでも武の担い手として際立った存在だ。直接的な師弟関係ではないが、同族意識と、互いの強さへの認識は共有されている。
Arc10における二人の関係の深化については「※考察」として後述する。
「ウルガルムの血」とガーフィールのアイデンティティ
Arc4以降のガーフィールは、自身の「混血」というアイデンティティと向き合い続ける。地虎人クォーターである彼は、どちらの部族にも完全には属さない宙ぶらりんの立場から出発し、聖域での試練を経て「自分がいるべき場所」を見つけていく。
タリッタとの縁は、そうしたガーフィールの「ウルガルムとしての側面」を照らす鏡のような役割を持つ。タリッタがいることで、ガーフィールは「自分の中にある母の血」——ウルガルムとしての本能や誇り——を意識せざるを得ない場面が生まれる。
母リーシアについてはリーシア解説記事に詳しい。
Arc4(大聖域)でのタリッタ——スバルたちとの邂逅
タリッタが本格的に登場するのはArc4だ。ルグニカ東部の聖域——エミリアたちが「大聖域」と呼ぶ場所——に関連した物語の中で、ウルガルム族はスバルたちと接触する。
スバルとミゼルダ・タリッタの初対面
Arc4において、スバルがウルガルム族の集落付近で出会うのはまずミゼルダだ。族長として毅然とした態度で相対するミゼルダに対し、スバルはいつもの流儀で「押し通り」を試みる。タリッタはその背後で観察者の目を向ける——感情を抑制しながら、相手の本質を見極めようとする眼差しだ。
この最初の邂逅で、タリッタはスバルの「どこか普通ではない覚悟」を嗅覚で感じ取る(※考察)。言葉ではなく気配で人を読むウルガルムの習慣が、スバルの死に戻りによる重圧を「匂い」として拾うかのような描写がある。
聖域の試練とウルガルム族の関与
Arc4の聖域は、ロズワール・マグレダルが長年計画してきた「エキドナの試練」にまつわる複雑な場所だ。ロズワールの策謀の中で、ウルガルム族も聖域周辺の動きに巻き込まれることになる。
タリッタはこの局面で、ミゼルダの指示を受けながら部族の防衛に当たる。聖域の試練そのものへの直接関与は限定的だが、Arc4の複雑な人物配置の中で、ウルガルム族のスタンスを体現する存在として機能している。
Arc4の重要登場人物についてはベアトリスやエミリアの解説も参照されたい。
Arc7「角狩り(ホーングライ)」でのタリッタ——スフィンクスとの死闘
タリッタの戦士としての真価が描かれるのがArc7だ。「角狩り(ホーングライ)」と呼ばれる掟——ウルガルム族の長である者が角(比喩的な意味での威権)を守るための戦い——の文脈で、タリッタは凄惨な戦場に立つことになる。
スフィンクスとの邂逅——魔女との戦闘
Arc7では、謎の存在スフィンクスがウルガルム族の前に立ちはだかる。スフィンクスは「マニウス卿の娘」とも呼ばれる不気味な存在で、死と記憶を操る力を持つ魔女的な人物だ。
スフィンクスの詳細についてはスフィンクス解説記事を参照されたい。
タリッタはスフィンクスと直接交戦する。ウルガルム族の全力をもって挑む戦いだったが、スフィンクスの「知恵」と魔女因子に由来する能力は、タリッタの感覚頼みの戦法を大きく上回るものだった。嗅覚で読む「気配」すら、スフィンクスには読みにくい——死者を操る能力は、「生命の匂い」を基準とするウルガルムの感覚を無力化しうる。
部族の危機とタリッタの選択
スフィンクスとの戦いは、ウルガルム族全体に対する脅威となった。タリッタはミゼルダを守りながら、部族の生存を最優先に判断を下し続ける。感情を殺し、合理的な撤退か徹底抗戦かを見極める場面は、タリッタという人物の「冷静な剣士」としての本質を浮き彫りにする。
このArc7での戦闘経験は、タリッタに「自分たちの限界」を直視させた。ウルガルム族の剣と感覚だけでは届かない相手がいること——その事実は、Arc10以降の彼女のスタンスに影響を与えていると考えられる(※考察)。
ミゼルダとの姉妹協力——角狩りの核心
Arc7「角狩り(ホーングライ)」のエピソードで、ミゼルダとタリッタの姉妹関係がとりわけ濃密に描かれる。族長ミゼルダが「角」——部族の象徴的な威権——を守るために戦う傍ら、タリッタは姉の「剣」として機能する。
二人の連携は、言葉を超えた信頼に基づく。タリッタはミゼルダが次に何を求めるかを先読みし、必要な行動を取る。これは長年の共闘で培われた阿吽の呼吸だが、同時に「姉を守りたい」という妹としての情も滲む。タリッタが見せる数少ない感情的な場面は、ミゼルダに関連するものが多い。
タリッタとミゼルダの姉妹関係——族長と剣士という立場の違い
ミゼルダとタリッタの姉妹関係は、単なる血縁を超えた「役割の相補性」によって成立している。
ミゼルダが「顔」、タリッタが「剣」
族長ミゼルダは、外交・判断・部族の方針決定を担う。穏やかな物腰の中に鋭い知性を持ち、様々な勢力との折衝で柔軟に立ち回る。アナスタシア陣営やフェルト陣営との接触においても、ミゼルダは「交渉の顔」として機能する。
一方タリッタは「判断を実行する剣」だ。ミゼルダが方針を定めたなら、タリッタはその実現のために全力を尽くす。この関係は上下ではなく水平的な相補性であり、タリッタはミゼルダの指示に従いながらも、戦闘局面では独立した判断力を発揮する。
姉への敬愛と、対等な自負
タリッタのミゼルダへの感情は「敬愛」に近い。族長という立場への敬意は当然あるが、それ以上に「同じ目標を向いた同志」としての信頼がある。タリッタは姉に従うだけでなく、時に異を唱え、自身の判断を提示することもある——その場合も感情的な反発ではなく、冷静な論拠に基づく発言だ。
ミゼルダもタリッタの判断力を高く評価しており、戦闘局面では妹に全権を委ねることをいとわない。この双方向の信頼が、Arc7の危機的状況においてウルガルム族をぎりぎりで生き延びさせた要因の一つだ。
Arc10でのタリッタの行方——生存・動向・王選への関与
Arc10「獅子王の国」(2026年1月よりWeb版連載中)における、タリッタおよびウルガルム族の動向は現時点では限定的にしか明かされていない。以下は原作情報と考察の組み合わせだ(※考察部分を明示する)。
Arc7後のタリッタの生存
Arc7の終幕でウルガルム族は甚大な損害を被った。スフィンクスとの戦いは壊滅的なダメージを与え、部族の戦力は大幅に削られた。しかし、タリッタとミゼルダは生存している。この点は原作の記述から確認できる。
Arc8・Arc9においてタリッタの直接的な登場は限定的だったが、ウルガルム族としての立場からルグニカの動向を注視していたとされる(※考察)。Arc7で経験した「限界」を見つめ直しながら、部族の再建を図る期間だったと推測される。
Arc10でタリッタが直面する問題(※考察)
Arc10「獅子王の国」では、王選決着後のルグニカ王国で新たな陰謀が展開する。神龍教会の台頭と聖女フィルオーレの存在は、ルグニカの版図に暮らすウルガルム族にとっても看過できない変化だ。
タリッタにとってのArc10の主な懸念点として以下が考えられる(※考察):
- Arc7で受けた部族損害の回復——戦力の再建と若い世代の育成
- 神龍教会という新勢力がウルガルム族の自治権に与える影響
- スフィンクスが再び活動する可能性への警戒(Arc7での因縁)
- ガーフィールとエミリア陣営との関係を、部族レベルでどう位置づけるか
Arc10の全体像についてはArc10総まとめ記事を参照されたい。
ガーフィールとの再会と役割の変化(※考察)
Arc10においてタリッタとガーフィールが再び接触する場合、二人の関係はArc4・Arc7とはまた異なる様相を呈すると予想される(※考察)。
Arc4では「警戒」から始まった関係が、Arc7の共闘経験を経て「認め合い」へと変化した。Arc10時点でガーフィールはエミリア陣営の「軍務担当」として王都で活動しており、ウルガルム族の「族長補佐の剣士」タリッタとの立場は対等に近い。
特に注目すべきは、ガーフィールの「母のルーツ」としてタリッタが果たしうる役割だ。ガーフィールが自身のウルガルムの血と向き合う局面で、タリッタは鏡のような存在として機能するかもしれない(※考察)。母リーシアが辿った道とは異なる形で、タリッタがガーフィールに「ウルガルムの誇り」を示す場面は十分に想像できる。
王選への直接関与の可能性(※考察)
ウルガルム族は伝統的に王選に対して中立を保ってきた。しかしArc10の情勢——神龍教会の台頭、各陣営の動き、スフィンクス問題の残滓——は、その中立を維持し続けることを難しくする可能性がある(※考察)。
フェルト陣営(フェルト)は元スラム出身者への共感を持ち、弱者の立場から王選を戦う。この立場は、ルグニカの周縁に暮らすウルガルム族の心情に響く可能性がある。タリッタがフェルト陣営と何らかの接点を持つという展開は、Arc10の物語進行においてあり得る選択肢の一つだ(※考察)。
ウルガルム族の王選への立場——部族として王選をどう見るか
ウルガルム族は長らく、ルグニカ王国の「外縁」に自らを位置づけてきた。王都の政争には距離を置き、部族の自治と生存を最優先する。これは弱さからではなく、「私たちの戦場は王都の政争ではない」という誇りに基づく選択だ。
部族の自治と王国との関係
ウルガルム族がルグニカ王国と結ぶ関係は、支配と被支配ではなく「共存」に近い。王国はウルガルム族の戦力と地理的知識を評価し、東部山岳地帯の安定のためにある程度の自治権を認めてきた。ウルガルム族は王国の制度に完全には組み込まれないまま、独自のルールで生きてきた。
しかしこのバランスは、王選の進行と神龍教会という新変数によって揺らぎ始める可能性がある(※考察)。特にArc10では、ルグニカ王国の内部構造が大きく変化する局面が描かれており、周縁に位置するウルガルム族もその影響を避けられない。
ミゼルダの外交姿勢とタリッタの役割
族長ミゼルダは、王選の各候補者陣営とも一定の接触を持ちつつ、部族として特定の陣営に肩入れしない立場を維持してきた。このデリケートな綱渡りをミゼルダが続けるうえで、タリッタの「武力的な抑止力」が重要な役割を果たしている。
ウルガルム族が中立を保てるのは、「攻撃すれば手痛い報復がある」という抑止が機能しているからでもある。タリッタはその抑止の体現者だ。外交するミゼルダの後ろに、全力で戦えるタリッタがいることが、ウルガルム族の中立外交を成立させている。
プレアデス監視塔との関係——リゼロの「大きな絵」の中で
リゼロの世界には、プレアデス監視塔という巨大な謎の構造物が存在し、そこには不死王の秘蹟に関わる伏線が張られている。ウルガルム族はこうした「大きな絵」に直接関与しているわけではないが、リゼロの世界が描く「周縁に生きる者たちの尊厳」というテーマの担い手として、タリッタとウルガルム族は位置づけられている。
王都の権力争いとは別次元で、東部山岳地帯で誇り高く生きる者たち——タリッタはその代表格だ。ラッセルのような王都の実力者とは対照的なタリッタの存在は、リゼロが描く「ルグニカという国の多様性」を象徴している。
Arc10関連人物とのかかわり
Arc10においてタリッタが接触する可能性のある人物・陣営についても触れておく。
エミリア陣営との繋がり
エミリア陣営のエミリア陣営、特にガーフィールとの繋がりは先述の通りだ。ガーフィールを通じて、エミリア陣営とウルガルム族の間には「ガーフの故郷」という独特の縁が存在する。Arc10でこの縁がどう機能するかは物語の注目ポイントの一つだ(※考察)。
レムやオットーとの接触は現時点では描かれていないが、エミリア陣営が王都政争に深く関わるにつれ、ウルガルム族との接点が生まれる可能性はある(※考察)。
クルシュ陣営との関係
クルシュ・カルステン陣営(クルシュ)は軍事力を重視する陣営であり、ウルガルム族の戦闘力に着目する可能性がある。特にフェリックス・アーガイル(フェリックス)のような獣人出身メンバーを抱えるクルシュ陣営との接触は、ウルガルム族にとって自然な選択肢の一つかもしれない(※考察)。
スフィンクス問題の残滓
Arc7でタリッタが戦ったスフィンクスが、Arc10においても何らかの形で影響を残している場合(スフィンクス)、タリッタはその因縁に再び向き合うことになる。Arc7の戦いで「勝てなかった相手」と再び相対する展開は、タリッタのキャラクター成長の観点から見て大きな意味を持つ(※考察)。
ラインハルトとジュリウスとの関係
ラインハルトやユリウス(ユリウス)のような王国騎士団との関係は、ウルガルム族が王国の制度に巻き込まれる際の接触ポイントとなる。タリッタが「武の誇り」をかけて王国騎士との比較・競合関係に置かれる場面は、Arc10の物語に深みを加える要素だ(※考察)。
タリッタというキャラクターが示すもの——「誇りと現実の間で」
タリッタ・ルグニカというキャラクターは、「リゼロ」が一貫して描いてきたテーマ——弱い者が誇りを持って生きることの困難と美しさ——を体現する存在だ。
ウルガルム族は「強大ではない」。王国の軍事力にも、大罪司教の魔女因子にも、単独では抗えない。スフィンクスとの戦いでその限界は露わになった。それでもタリッタは剣を捨てない。部族を守るために戦い続ける。誇りとは「勝てるから持てるもの」ではなく、「勝てなくても立ち続けることで証明するもの」——タリッタはそれを体で示す。
ガーフィールが「大将(スバル)のために戦う」と決めたように、タリッタは「ミゼルダとウルガルム族のために戦う」と決めている。信念の置き所は違うが、「自分が守るべきものを守るために全力を尽くす」という姿勢は共鳴している。このガーフィールとタリッタの響き合いが、二人の関係をただの「同族」を超えたものにしている。
エキドナ(精霊エキドナ)のような知の追求者が「なぜ」を問う存在なら、タリッタは「それでも」を体現する存在だ。Arc10のタリッタがどんな戦場に立ち、どんな選択をするか——その答えは物語がこれから明かしていく。
まとめ——タリッタ・ルグニカとウルガルム族の未来
タリッタ・ルグニカは、ウルガルム族の剣士としての誇りと、姉ミゼルダへの深い信頼を軸に生きるキャラクターだ。Arc4での初登場からArc7の苦闘を経て、Arc10では部族の再建と新たな脅威への対応という重い課題を背負っている。
ガーフィールとの繋がりは、単なる「同族」を超えたものだ。母リーシアを通じて結ばれた縁、Arc7での共闘に近い経験、そして「誇りを持って戦う」という価値観の共鳴——タリッタはガーフィールにとって「母の故郷の人」であり、「似た誇りを持つ同志」でもある。
Arc10「獅子王の国」の展開次第では、タリッタとウルガルム族がルグニカ王国の命運に関わる形で動く可能性がある(※考察)。神龍教会の干渉、スフィンクスの残影、各陣営の動きが交差する中で、東部山岳地帯の誇り高き剣士がどんな選択をするか——タリッタの行方は、Arc10の見どころの一つだ。
Arc10の最新情報・各陣営の動向については以下の記事もあわせて参照されたい。
- Arc10「獅子王の国」総まとめ
- ガーフィールArc10解説
- スフィンクス解説
- スバル権能とArc10
- リーシア(ガーフィールの母)解説
- ロズワールArc10解説
- レムArc10解説
- ベアトリスArc10解説
- エミリアArc10解説
- ユリウスArc10解説
- メイリィArc10解説
- オットーArc10解説
- クルシュArc10解説
- プレアデス監視塔解説
- 不死王の秘蹟解説
- ラッセル解説
- フェルトArc10解説
- アナスタシアArc10解説
- フェリックスArc10解説
- ラインハルトArc10解説
下記のリゼロのアニメ・OVAの映像作品は動画配信サービスを利用することで視聴できます。
- リゼロアニメ 1st season
- リゼロアニメ 2nd season
- リゼロOVA「Memory Snow」
- リゼロ劇場版「氷結の絆」
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リゼロ作品の取り扱いがあり、かつ無料トライアルの提供がある動画配信サービスを調査しましたので参考にしてください。

