Arc3「虚偽の始まり」は、リゼロの中でも白鯨討伐・ペテルギウス戦という大規模戦闘が描かれる屈指の名篇だ。その戦いを支えた一人が、ロズワール邸のメイド長ラム。ツノを失い「不完全な鬼」でありながら、風魔法と持ち前の知性でエミリア陣営を支え続けた。Arc3でのラムの全活躍を詳細に解説していく。
ラムは双子の妹レムと比べると控えめに描かれることも多いが、Arc3における彼女の役割は決して小さくない。王選という政治的な舞台から白鯨という化け物との戦い、そして謎めいた大罪司教ペテルギウスとの対峙まで、ラムは常にエミリア陣営の要として動き続けた。
本記事では、Arc3全体を通じたラムの行動・心理・強さを余すところなく解説する。Arc3を読んだ・視聴したことがある方も、ラムというキャラクターをより深く理解したい方も、ぜひ最後までお読みいただきたい。
この記事でわかること
- Arc3王選式典でのラムの立ち位置と具体的な役割
- 白鯨討伐作戦においてラムが果たした戦闘上の貢献
- ペテルギウス(大罪司教)戦でのエミリア陣営支援
- Arc3時点でのラムの強さと弱さ(ツノなし状態の実力)
- ロズワールとの関係・Arc3での心境の変化
- Arc4(聖域編)に向けてのラムのポジション
Arc3の舞台と登場人物の全体像
王選五大陣営の対立構図
Arc3は、リゼロ本編の中核となる「王選(おうせん)」が本格的に動き始める篇だ。ルグニカ王国では先王の崩御により王位継承者が断絶し、王選という形で新たな王を選ぶ儀式が始まった。候補者はエミリア、プリシラ、アナスタシア、クルシュ、フェルトの5名。それぞれが独自の理念と支持者を持ち、互いに牽制し合う複雑な政治状況が展開される。
五大陣営のうち、ラムが所属するのはエミリア陣営だ。ロズワールが後見人を務め、エミリアを王位に就けることを目指している。他陣営と比べてエミリア陣営は数の上では小さく、エミリア本人の政治経験も乏しいが、スバルの「死に戻り」という奥の手と、ロズワールの豊富な実力・人脈によって競争を生き抜いていく。
Arc3ではとくに、ユリウス・ユークリウスとの決闘事件、白鯨討伐、そして魔女教「怠惰」大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティとの戦いという三大イベントが中心軸となる。
ロズワール・エミリア陣営の構成
Arc3時点のエミリア陣営の主要メンバーは以下の通りだ。
| メンバー | 役割 | Arc3での立場 |
|---|---|---|
| エミリア | 王選候補者 | 前面に立つ候補者。政治経験は乏しいが純粋な心の持ち主 |
| ロズワール | 後見人・魔法使い | 陣営の実質的な頭脳。謎めいた独自の目的も持つ |
| ラム | メイド長 | 護衛兼サポート。ロズワールへの絶大な忠誠心 |
| レム | メイド | Arc3途中まで元気。白鯨討伐にも参加 |
| スバル | エミリアの従者 | 白鯨討伐・ペテルギウス戦の立役者 |
ラムのArc3における立ち位置
ラムはArc3において、戦闘面と補佐面の両方で重要な役割を担っている。Arc1・Arc2ではどちらかというと「スバルを試す・見極める」立場だったが、Arc3では陣営が王都へと進出し、ラムの行動範囲も広がる。
Arc2でスバルがエミリアへの好意を明確にし、ラムも彼の人柄をある程度認めるようになった。だが認める=信頼とはいかないのがラムらしさ。Arc3でも彼女はスバルに対して厳しい目を向けつつ、それでもエミリア陣営の仲間として戦いに臨む。
またArc2でのラムから引き続き、ロズワールへの愛情・忠誠がラムの行動の根幹にある。Arc3での様々な判断・行動は「ロズワール様のために」という動機と切り離せない。

王選式典でのラム
王都ルグニカでの式典参加
Arc3の序盤、エミリア陣営は王都ルグニカへと向かう。王選候補者同士が集う式典に、ラムもロズワールの随行者として参加した。式典自体はエミリアが他候補者と顔合わせをする政治的な場だが、ラムはその間も常に周囲を警戒し、エミリアとロズワールの安全を確保することに気を配っていた。
五大陣営が一堂に会するこの場は、水面下での駆け引きや緊張感に満ちている。各陣営のメイドや護衛がそれぞれの主人のそばに控える中、ラムはロズワール邸のメイド長としての格式と誇りを失わない立ち居振る舞いを見せた。
ユリウスとスバルの決闘の場面
式典の場でスバルは騎士ユリウス・ユークリウスと衝突し、決闘に発展する。王城の練兵場でスバルはユリウスに完膚なきまでに叩きのめされ、多くの人々の前で恥を晒した。この場面でラムは陣営の一員として場を見守っていた。
スバルの無様な姿にラムがどう感じたかは複雑だ。彼女はスバルのことを決して嫌いではないが、無謀な言動が多く、見ていてヤキモキすることも多い。決闘の結果は当然と思いながらも、エミリアへの影響を心配したことだろう。なおユリウスのArc3での役割については別記事で詳しく解説している。
エミリアの護衛としての役割
王都滞在中、ラムはエミリアのそばに寄り添う機会が増えた。エミリアは政治的な場での立ち回りが得意でなく、他候補者や貴族たちとの交流でも苦労することがある。ラムはそんな場面でさりげなくフォローを入れ、エミリアが傷つかないよう陰でサポートした。
また、エミリアを狙う可能性のある勢力に対しても、ラムは常に警戒を怠らなかった。ロズワールが政治的な根回しに動いている裏で、ラムが物理的な護衛として機能しているという役割分担だ。
王都滞在中のラムの行動
王都での滞在期間中、ラムは単なる護衛にとどまらず、ロズワールの情報収集や根回しを補助する動きも見せた。メイド長として仕えてきた経験から、貴族社会の礼儀作法や人心の読み方に長けているラムは、こうした場面でロズワールの右腕として機能できる。
スバルが不在になりがちな時間帯も、ラムは独自に動きエミリア陣営全体の情報把握に努めていた。Arc3前半のラムは、戦士というよりも知性と洞察力で陣営を支える参謀的なポジションに近い。
白鯨討伐での活躍
白鯨という怪物の概要
白鯨(はくげい)はリゼロ世界における「三大魔獣」の一体で、霧の中に潜む巨大な化け物だ。その恐ろしさは大きさだけにとどまらない。白鯨が最も危険な理由は「存在消去」の能力にある。白鯨の霧に触れると、触れた者の存在そのものが周囲の記憶から消え去ってしまう。姿が見えなくなるだけでなく、「そんな人間がいた」という記憶まで失われるため、家族すら失ったことに気づかない。
この能力のために、白鯨との戦いでは「仲間が消えても誰も気づかない」という恐怖が常につきまとう。戦列を組んでいる仲間がいつの間にかいなくなっていても、残った者たちは何も感じない——という地獄のような状況が生まれる。
さらに白鯨は1体に見えて「3体」存在しており、分身を含めた全てを同時に撃破しなければ討伐にならないという条件もある。こうした難敵に対してスバルは大規模な連合軍を組織し、討伐作戦を立ち上げた。
ラムの風魔法援護
白鯨討伐作戦にラムも参加した。ツノを折られた状態の「不完全な鬼」であるラムは、本来持っているはずの「共感覚の秘奥(おぞましき感覚の秘奥)」が使えない。このスキルは鬼族が魂を解放して超越的な力を発揮するものだが、ツノなしでは発動できないのだ。
しかしラムにはコル・レオニス(風の精霊魔法)がある。精霊魔法は鬼のツノとは関係なく使えるため、Arc3でもラムは風魔法を主な武器として戦った。白鯨の巨大な体に対して遠距離から鋭い風の刃を叩き込んだり、霧の中で視界が悪い状況でも風の流れを操って仲間の動きを援護したりと、サポーター兼アタッカーとして機能した。
白鯨の霧の中では視覚が使えないため、風魔法で霧を吹き飛ばしたり、あるいは風で霧の流れを読んで白鯨の位置を把握しようとするなど、ラムならではの戦い方が光った。

3体撃破への貢献
前述の通り、白鯨は3体同時に撃破しなければならない。この条件はアナスタシア陣営のベアトリスの解析ではなく、スバルが死に戻りを繰り返す中で蓄積した情報から判明したものだ。
討伐作戦では複数の部隊が連携し、それぞれの白鯨に対して同時攻撃を仕掛けた。ラムはこの中でも最前線に近い位置で戦い、風魔法で白鯨の動きを制限しながら、騎士団や傭兵部隊の攻撃を通しやすくする役割を担った。
またArc3のレムとラムは、この白鯨討伐でも姉妹としての連携を見せた。レムが体を張った突撃攻撃を仕掛け、ラムが風魔法でフォローするという形は、2人の息の合った戦闘スタイルだ。なお、レムがのちにホワイトウェールの霧で存在を消されてしまう(白鯨討伐後のペテルギウス戦にて)という悲劇の直前まで、2人は共に戦い続けた。
ペテルギウス(大罪司教)との戦いでのラム
「怠惰」のペテルギウスの権能(見えざる手)
Arc3後半のクライマックスは、魔女教大罪司教「怠惰」担当のペテルギウス・ロマネコンティとの戦いだ。ペテルギウスは見た目こそ狂気的な老人風だが、その権能「見えざる手(オテノバ・テゴ)」は非常に強力で危険だ。
見えざる手とは、不可視の「指」を複数展開してターゲットを攻撃・拘束・握り潰す能力だ。目に見えない攻撃のため防御が非常に難しく、Arc3でもスバルたちを何度も苦しめた。さらにペテルギウスは「福音書」を持ち、それに従って行動する信念の強さも脅威だ。
また彼は「精神感応(オテノバ・テゴ)」によって他者の体を乗っ取ることもでき、部下(指)を「消費」しながら次々と体を替えて生き延びる。この「のりうつり」能力がArc3ラストの核心的な謎となった。
ラムの後方支援
ペテルギウス戦においてラムは後方支援を担った。ペテルギウスの見えざる手による攻撃は防御が難しく、前線で戦える者は限られる。ラムは風魔法を活かして攻撃の射程外から援護し、スバルやオットーなど前線の仲間たちに対してペテルギウスの動きや「指」の位置情報を提供する役割を果たした。
風を操れるラムは、感知能力的な側面でも活躍できる。風の流れの変化から見えないものの動きを察知し、仲間に情報共有することで見えざる手への対処を可能にした。直接ダメージを与えることだけが貢献ではなく、情報と判断支援こそラムが戦場で発揮できる知性的な貢献だ。
エミリアを守ることの優先
ペテルギウスの最大の狙いはエミリア(「魔女の器」候補)だった。大罪司教たちは「嫉妬の魔女サテラ」の復活を目指しており、その器となれる存在であるエミリアを確保しようとしていた。そのためペテルギウス戦においてエミリアの安全確保は最優先事項だった。
ラムはこの局面で、エミリアを守ることと戦闘支援の両立を求められた。ペテルギウスの攻撃がエミリアに向かった際には身を挺して防ぎ、ロズワール様が大切にするエミリアを絶対に死なせないという強い意志で行動した。この場面でのラムの行動は「ロズワールへの忠誠」という動機と「エミリアへの仲間意識」が重なった形として解釈できる。

Arc3のラムと「折れたツノ」
ツノなし状態での戦闘スタイル
リゼロ世界において鬼族は、ツノを通して「魔素」を循環させることで圧倒的な身体能力と特殊能力を発揮できる。ラムは幼少期に「鬼の血が濃すぎる」ことで神に忌まれ、生まれながらにツノを折られてしまった——いや、正確には「剥ぎ取られた」という設定だ。
この「ツノなし」状態がArc3時点のラムの最大の制約となっている。同じ鬼族のレムと比較すると、レムはツノが健在なため鬼の秘奥を使えるが、ラムは使えない。純粋な戦闘力ではレムの方が上だ。
その代わりラムが磨いてきたのが精霊魔法(コル・レオニス)と知性による戦略だ。風を自由に操るスキルは、攻撃・防御・感知・移動援護と多彩な使い方ができる。Arc3でも「ツノなし」という不利をカバーしながら、知恵と経験で戦場を渡り歩くラムの姿が描かれる。
ロズワールが保管するツノの断片の意味
ラムのツノの断片はロズワールが大切に保管しているという設定がある。これはロズワールがラムを単なる道具として見ていない証拠であり、2人の間に特殊な絆があることを示す重要な伏線だ。
ツノの断片をロズワールが持つということは、ラムの力の一部がロズワールの手にあるとも言える。これがArc3以降、特にArc4・Arc5での2人の関係に複雑な影を投げかけていく。Arc5でのラムとArc6でのラムについては別記事で詳しく触れているので参照されたい。
「いつかツノを取り戻す」という望み
ラムはツノを失ったことを嘆かずに生きてきた。幼少期、村が滅びる中でも生き延び、ロズワールに拾われ、メイドとして育てられた。そのプロセスで「ツノがなくても自分はラムだ」という強さを培ってきたのだ。
しかしそれは「ツノへの未練がない」とは違う。ラムの奥底には、「ツノがあれば何ができただろう」「ツノがあればロズワール様をもっと守れるのに」という思いが静かに宿っている。Arc3ではあまり前面には出ないこの感情だが、後の篇(特にArc6・Arc7)でより明確に描かれていく。Arc7でのラムではこの側面がクローズアップされる。
ロズワールへの感情 Arc3での深化
Arc2からArc3へ——感情の変化
Arc2のラムは、スバルをロズワール邸に迎えながらも内心で「この男は信用できるのか」という疑念を持ち続けていた。一方でロズワールへの忠誠は変わらず、Arc2を通じてスバルが陣営に認められる過程でも、ラムはロズワールの意向を第一に考えていた。
Arc3に入ると、戦場や政治的な場を共に経験することでラムの感情の深みが増す。白鯨討伐のような危険な作戦にも積極的に参加し、ロズワールのために、そしてエミリア陣営のために命を危険にさらす。この行動にはロズワールへの「愛」に近い感情が見え隠れする。
「ロズワール様を一番愛しているのはラムです」の前身
リゼロファンにおなじみのラムの名言、「ロズワール様を一番愛しているのはラムです」。この台詞が登場するのはArc3より後の話だが、Arc3においてもこの感情の萌芽は随所に見える。
白鯨討伐でのラムの奮闘も、ペテルギウス戦での懸命な支援も、その根底には「ロズワール様が望む結果(エミリアの王選勝利)を実現したい」という動機がある。ラムにとってロズワールの夢・目標・望みは、自分自身のものと同一だ。この姿勢はArc3でより鮮明になっていく。
Arc4(聖域)に向けてのラムの心境
Arc3の終わりに向けて、ラムはいくつかの喪失を経験する。とくにレムがペテルギウス戦の白鯨の霧によって存在を消され、記憶が失われるという悲劇はラムにとって大きな傷だ。Arc4でのレムは眠り続け、ラムだけがその欠如を抱えてArc4に進む。
Arc4「聖域」ではロズワールの秘密が暴かれていく展開が待っているが、ラムはその真実に向き合いながらも、ロズワールを見捨てることなく寄り添い続ける。Arc3はその「複雑な愛」が固まっていく過渡期であり、ラムの感情的成長が刻まれた重要な篇だ。
Arc3ラムの名場面・名台詞集
Arc3では多くの印象的な場面でラムの魅力が発揮された。以下にArc3の名場面をまとめる。
| 場面 | ラムの行動・台詞の特徴 | 見どころ |
|---|---|---|
| 王選式典 | エミリアのそばで静かに場を観察する | メイド長としての格の高さと場馴れした立ち居振る舞い |
| スバル決闘後 | ユリウスに敗れたスバルへの複雑な視線 | 冷たいようで心配している表情のギャップ |
| 白鯨討伐 | 風魔法で霧を切り裂きながら仲間を援護 | ツノなしでも戦い抜く強さと誇り |
| ペテルギウス戦 | エミリアを体を張って守る | ロズワール様のためという意志が行動の根幹 |
| レム消滅後 | 妹の欠如に気づかず前に進まざるを得ない | 白鯨の残酷な存在消去能力の被害を体現 |
Arc3でのラムの代表的なシーン
Arc3でラムが最も輝くシーンの一つが、白鯨討伐中の風魔法連続使用場面だ。霧の中で視界が効かない状況、仲間がいつ消えるかわからない恐怖の中でも、ラムは冷静に風を操り戦場の状況を把握しようとする。
また王選式典でエミリアが他陣営の候補者に対して緊張している場面で、ラムがさりげなく後ろに控えて安心させる場面も印象的だ。言葉は少ないが、その存在感が「メイド長として主人を支える」ラムの本質を表している。
ペテルギウスとの対峙では、ラムの「合理性と感情の葛藤」も垣間見える。論理的に考えれば無謀かもしれない行動も、「エミリアを守る=ロズワール様の望みを守る」という信念が彼女を突き動かす。
Arc3でのラムと他キャラとの関係
レムとの姉妹関係(Arc3途中まで元気なレム)
Arc3は、レムがまだ元気でいる最後の篇でもある。白鯨の霧で存在を消されてしまうのはArc3の後半、ペテルギウス戦のタイミングだ。それまでのArc3前半では、ラムとレムは相変わらず双子の絆を持つ姉妹として行動を共にしている。
Arc2でのレムからArc3前半にかけて、レムはスバルへの想いを育てており、ラムはその様子を複雑な思いで見守っていた。姉として妹のことが心配であり、同時にスバルがレムにふさわしいかという目で見てもいた。
白鯨討伐でレムがギリギリまで奮戦する場面は、姉妹の絆の最後の輝きとも言える。ラムとレムが二人で力を合わせて白鯨に挑む場面は、Arc3における美しくも儚い名シーンだ。
スバルへの感情(認めつつも複雑)
Arc3でラムのスバルへの評価は微妙に変化する。Arc2まではほぼ「使えない余所者」として扱っていたが、Arc3でのスバルは白鯨討伐という大仕事を動かし、ペテルギウスとの戦いでも核心的な動きをする。これらを目の当たりにしたラムは、スバルを「使えない」とは言い切れなくなってきた。
だからといってラムがスバルに対して素直になるわけではない。むしろ認め始めたからこそ、より厳しい目で見るという部分もある。「期待に応えろ」という無言の圧力を感じさせる視線こそが、Arc3のラムのスバルへの感情を象徴している。
エミリアとの関係
ラムとエミリアの関係は「主人と従者」だが、Arc3を経て少しずつ変化し始める。エミリアを守り、エミリアが傷つかないよう支えるラムの行動は、ロズワールへの忠誠からくるものだとしても、エミリア自身への情が生まれつつある様子も伺える。
エミリアの純粋さと誠実さはラムにとって、ときに苦手に感じられるほどだ。自分と対照的にまっすぐで傷つきやすいエミリアを、ラムは独特の方法で守り続ける。Arc7でのエミリアまで続くこの関係は、Arc3でその原型が固まったとも言える。
ベアトリスとの関係
Arc3ではベアトリスとの絡みも興味深い。ベアトリスはロズワール邸の「禁書庫」に住む精霊少女で、ラムとは同じ屋根の下に長年暮らしてきた間柄だ。互いに認め合いながらも言葉は少なく、独特の距離感を保っている。Arc3でベアトリスが直接的に戦闘に加わる場面は少ないが、ラムとの連携は基盤として存在する。
Arc3時点でのラムの強さ・弱さ比較
| 項目 | 強み | 弱み・制約 |
|---|---|---|
| 戦闘力 | 風魔法(コル・レオニス)が強力、遠距離援護が得意 | 鬼の秘奥(共感覚)が使えないため近接での爆発力がない |
| 知性 | 状況分析・人心把握が得意。戦場での判断力が高い | 感情を隠しすぎて仲間との連携に支障が出ることも |
| 感知能力 | 風の流れで不可視の敵の動きも察知できる | 白鯨の霧の中では効果が限定的になる場面も |
| 精神力 | ロズワールへの愛が強靭な意志の源。折れない精神 | ロズワールへの盲信が判断を歪める可能性 |
| 補佐能力 | メイド長として貴族社会の礼儀・情報収集に長ける | 表舞台に出ることを好まず影響力が限定されがち |
総じてArc3のラムは、単独での爆発力には欠けるが「縁の下の力持ち」として陣営全体の底力を引き上げる存在だ。ツノなしでも戦い続けるその姿が、リゼロファンの間でラムを愛されるキャラにしている理由でもある。
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よくある質問(FAQ)
Q1. Arc3のラムはどんな場面で活躍した?
Arc3ではラムは主に3つの場面で活躍した。①王選式典でのエミリア護衛とロズワール補佐、②白鯨討伐での風魔法援護と部隊サポート、③ペテルギウス(大罪司教)戦でのエミリア防衛と後方支援だ。戦闘力単独でなく、知性と風魔法を合わせた総合的な活躍が目立つ。
Q2. 白鯨討伐にラムは参加した?
はい、ラムは白鯨討伐作戦に参加した。ツノなし状態のためフル戦力ではないが、コル・レオニス(風の精霊魔法)を使って遠距離から白鯨を攻撃し、仲間の援護も行った。また風を操ることで霧の中でも白鯨の動きを察知しようとする知恵者的な役割も果たした。Arc3のレムとも連携して戦った。
Q3. Arc3時点のラムの強さはどれくらい?
Arc3時点でラムは「ツノなし鬼族」という制約を抱えている。鬼の秘奥(爆発的な強化能力)は使えず、純粋な戦闘力ではツノありのレムに劣る。しかし風魔法の扱いは非常に高く、感知・遠距離攻撃・仲間の援護をこなせる万能型だ。王選陣営の戦力として十分機能できるレベルにある。
Q4. ラムはなぜツノが折れたの?
ラムとレムは生まれながらに「鬼の血が濃すぎる」双子だったため、人間たちや神から畏れられた。村人たちによる迫害・攻撃の中で、ラムのツノは折られてしまった(剥ぎ取られた)。その後2人はロズワールに拾われ、ロズワール邸でメイドとして生きるようになった。ツノの断片はロズワールが保管しているという設定がある。
Q5. Arc3でのロズワールとラムの関係は?
Arc3でもラムのロズワールへの絶大な忠誠心・愛情は変わらない。白鯨討伐もペテルギウス戦への参加も、「ロズワール様のため」という動機がベースにある。Arc3はこの感情がより深化する篇であり、後のArc4での「ロズワール様を一番愛しているのはラムです」につながる伏線が至るところに見られる。
まとめ
Arc3「虚偽の始まり」におけるラムの役割を振り返ると、彼女が単なるサブキャラでないことが改めてわかる。王選式典での護衛、白鯨討伐での風魔法援護、ペテルギウス戦でのエミリア防衛——これらは全て、ラムが「ツノなし鬼族」というハンディキャップを越えて戦い続けた証だ。
ラムを動かす根本的な力は、ロズワールへの愛と忠誠心だ。その感情はArc3でより深まり、Arc4以降の展開への重要な土台となっていく。双子の妹レムを失うという悲劇を乗り越えながら、ラムはただひたすらにロズワール様の夢を守るために歩み続ける。
Arc3は「白鯨討伐」「ペテルギウス撃破」という大きな達成がある一方で、レムの消滅という喪失でも締めくくられる。そのアンビバレントな展開の中でラムが示した強さと悲しさこそ、リゼロという作品の核心的な魅力を体現している。
Arc3以降のラムの活躍を追いたい方は、Arc4レム、Arc5ラム、Arc6ラム、Arc7ラムの各記事もあわせてチェックしてほしい。
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