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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【リゼロ考察】スバル&エミリア恋愛史総括|路地裏の出会いから王選決着前夜まで全章軌跡

「Re:ゼロから始める異世界生活」(リゼロ)において、ナツキ・スバルとエミリアの恋愛関係は物語の根幹を貫く最重要テーマである。コンビニ帰りに異世界召喚された平凡な少年が、銀髪のハーフエルフ少女に「俺はお前を選ぶ」と告げるまでの軌跡は、第1章の路地裏での偶然の出会いから始まり、王選決着前夜の現在進行形へと至る、約十年に及ぶ壮大な恋愛叙事詩だ。

本記事では、第1章「ルグニカ王都の一日編」から最新Web版第9章「砂塔編」直前までの全章にわたるスバルとエミリアの関係性の変遷を、原作小説のセリフ・名場面・心理描写を踏まえて徹底総括する。「いつか好きになる人」「お前を選ぶ」「初めて聞く」など、ファンの間で語り継がれる伝説のシーンを時系列で並べ、レム・ベアトリスとの三角関係や、王選決着後の結婚・結末の可能性まで踏み込んで考察していく。

【ネタバレ警告】

本記事は原作小説1巻〜44巻、Web版第7章〜第9章序盤までの全章ネタバレを含みます。アニメ4期の範囲(第6章プレアデス監視塔編)以降の展開も含みますので、未読の方はご注意ください。

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目次

スバル&エミリア恋愛年表(全章ダイジェスト)

まずは全9章にわたる二人の関係性の変遷を、年表形式で整理しておく。原作小説の刊行順とWeb版章立てに従い、それぞれの章で訪れる「関係転換点」をマークしている。

時期 関係性のステージ 象徴的な出来事
第1章 異世界召喚当日 偶然の邂逅 路地裏でエミリアに助けられる/死に戻り発動
第2章 1日後〜数日 恩人と居候 ロズワール邸で再会/屋敷の使用人として共生
第3章 王選開始期 騎士と陣営主 白鯨討伐/魔女教戦/「俺はエミリアを助ける」
第4章 聖域編 恋愛の自覚 「俺は俺の願いを叶える」/キス/騎士襲名
第5章 プリステラ攻防戦 互いの想いの確認 レグルスの花嫁化を阻止/「いつか好きになる人」
第6章 プレアデス監視塔 記憶喪失と再構築 スバル記憶喪失/エミリアが塔の試練を制覇
第7章 ヴォラキア帝国 長期離別 スバル単身で帝国転移/レム再会/約1年の別行動
第8章 帝都ルプガナ決戦 救援と再会 エミリア陣営帝国突入/不死者ゾンビ大決戦/合流
第9章 砂塔編(進行中) 絆の試練 アルの裏切り/王選決着前夜

第1章:路地裏の出会い ―― すべてはここから始まった

異世界召喚直後、コンビニ帰りの少年とハーフエルフ少女

物語の幕開けは、コンビニで買い物を済ませたナツキ・スバルが突如としてルグニカ王都の路地裏に召喚される場面だ。状況把握も追いつかぬまま現地のチンピラ三人組に絡まれたスバルを救ったのが、銀髪に紫水晶の瞳を持つハーフエルフの少女・エミリア(当時の自称「サテラ」)だった。

このとき、エミリア自身も自らの「徽章(メダル)」を盗まれて困窮していた。それにもかかわらず精霊パックと共にスバルを助けるという、彼女の根源的な「お人好し」が二人の物語を始動させた瞬間である。スバルは恩返しとして徽章探しに同行することを申し出る。これが第1章を貫く軸となる。

第1章ループ:4回の死の果てに掴んだ「ありがとう」

第1章でスバルは、盗品蔵での暗殺者エルザ・グランヒルテとの遭遇によって何度も死に戻りを繰り返す。何度死んでも、目の前のエミリアを守りたいという執念だけは曲げなかった。最終ループでスバルは満身創痍ながらエルザを退け、目を閉じる直前にエミリアから初めて名前を告げられる――「私の名前はエミリアよ。ありがとう、スバル。きみは私のヒーローだったわ」。

路地裏でナンパまがいに「君は誰だ」と尋ねたあの少年が、第1章の終わりに「ヒーロー」と呼ばれるまでの距離。たった半日の出来事ながら、スバルの中ではすでに「この子のために何度でも死ねる」という覚悟が芽生えていた。

第2章:ロズワール邸での共生 ―― 距離を測り合う日々

居候から使用人へ、礼儀作法と「OOK!」の日々

第2章は、第1章の戦闘で深手を負ったスバルがエミリアの伝手でロズワール邸に運び込まれ、屋敷の使用人として雇われる場面から始まる。ここでスバルは双子のメイド・レム&ラム、契約精霊パック、図書館の禁書庫精霊ベアトリス、そして領主ロズワールに出会う。

エミリアとの関係は、この章ではあくまで「主従の前段階」――礼儀作法の練習、夜の散歩、屋敷の庭での雑談――といった日常を通じて静かに距離を縮めていく。「エミリアたん」と砕けた呼び方で接するスバルに対し、エミリアは「ちゃん付けはまだ駄目」と苦笑しながら受け入れていく描写が積み重なる。

呪術ループの絶望と「ゼロから始めよう」の伏線

第2章後半、スバルはマナの呪術によって繰り返し殺害される無限ループに陥る。レムへの誤解、エミリアへの不信感の積み重ね、そして全員から記憶されない孤独――この章はスバル個人の心が一度完全に壊れる場面でもある。

最終ループ、スバルはレムに「私はあなたを愛している、けれどあなたの心にはエミリア様がいる」と全てを見透かされた上で抱きしめられる。レムが告げた「一から始めましょう、いいえ、ゼロから」というセリフは、スバルが自分の存在意義を取り戻すきっかけとなり、同時にこの先のエミリアへの一途な献身の出発点となった。

第3章:王選開始と魔女教戦 ―― 「俺はエミリアを助ける」

王選候補者エミリア、と「ナツキ・スバル」の自己紹介

第3章は、王都での王選開幕イベントから始まる。エミリアは王選候補者として国の運命を背負う立場へと押し上げられ、スバルは「自称・エミリアの騎士」を勝手に宣言する。場違いな少年の啖呵に、エミリアは公衆の面前で侮辱されたと感じ、二人は「アニメ第13話」で語り継がれる激しい衝突を起こす。

「あなたとは住む世界が違うの」と告げるエミリアに、スバルは「俺の力を見せてやる」と意地を張る。この口論は、スバルの「自分本位の英雄願望」と、エミリアの「自分の重荷を他人に背負わせたくない誇り」という、二人の根源的な対立軸が剥き出しになった象徴的な場面である。

白鯨討伐とペテルギウス戦:「俺はお前のために死ねる」の極限

口論の後、スバルは死に戻りを繰り返しながら一人で全てを背負おうとして失敗を続ける。レムの助力でクルシュ陣営と同盟を組み白鯨討伐に挑み、暴食の権能で消えゆくレムを背負って魔女教大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティとの最終決戦に臨む。

ペテルギウスを討ち、エミリアを救出した最終ループでスバルは初めて、自分の名「ナツキ・スバル」を心から誇り、エミリアの前に「君の騎士」として正式に跪く。「俺はお前のために何でもできる」という献身の決意が、第3章で完成形を迎えた瞬間だ。

第4章:聖域編 ―― 「俺は俺の願いを叶える」

エミリアの試練:母代わり・フォルトナの記憶

第4章「聖域と強欲の魔女」は、ロズワール邸の「もう一つの故郷」である聖域を舞台に、エミリアの過去・出生の秘密が解き明かされる長編である。墓所の試練として、エミリアは母代わりだったフォルトナの死、そして自身が氷漬けになった100年前の記憶と向き合うことを強制される。

記憶の重圧に耐えきれず、エミリアは試練から逃げ出して墓所に閉じこもってしまう。「私は弱いの。ごめんなさい、スバル」と泣き崩れるエミリアに、スバルは初めて「弱さごと丸ごと愛している」という形で気持ちを言葉にする。

「俺は俺の願いを叶える」 ―― ロズワールへの宣戦布告

聖域編後半、ロズワールはスバルに「エミリアを見捨てて屋敷を救う、もしくはエミリアと心中する」という残酷な二択を強いる。スバルが下した答えが、シリーズ屈指の名宣言「俺は、俺の願いを叶える」だった。エミリアも屋敷も両方救う――無謀でも自分のわがままを押し通すというこの言葉は、それまでの「死に戻りで誰かを助ける主人公」から、「自分の意思で世界に立ち向かう主人公」への転換点を決定づけた。

そしてエミリアが試練を乗り越え、聖域の解放と屋敷襲撃の阻止という二つの不可能を同時に達成した直後、スバルは正式に「エミリアの騎士」として彼女から襟元のリボンを受け取り、騎士襲名のキスをエミリアの額に贈られる。第1章の路地裏から数えて、二人の関係はここで「主従+確かな恋情」というステージへ進化した。

第5章:プリステラ攻防戦 ―― 「いつか好きになる人」の誓い

水門都市プリステラ、突如襲来する四大罪司教

第5章は、聖域編から約半年後を舞台にした、シリーズ屈指のお祭り回かつ究極の修羅場だ。エミリア・アナスタシア・フェルトの王選候補三陣営が水門都市プリステラに集結したところに、強欲・憤怒・暴食・色欲の四大罪司教が同時襲撃をかける。

強欲のレグルス・コルニアスはエミリアを次の「花嫁」候補としてターゲットに定め、王選候補者全員を人質にして強制的な結婚式を挙行しようとする。エミリアが「お父様(パック)の許可なく結婚なんて絶対しない」と毅然と拒絶する場面は、彼女自身の意志の強さを示す名シーンとして語り継がれている。

「その花嫁、さらわせてもらうぜ!」名シーン

結婚式会場と化した大時計塔に、ラインハルトと共に突入したスバルが叫ぶ「その花嫁、さらわせてもらうぜ!」は、ファンの間で「スバル史上最高のキメ台詞」として頻繁に挙げられる名場面だ。レグルスの権能「獅子の心臓」を解析し、妻たち全員を氷漬けにしたエミリアと共闘してレグルスを撃破するシークエンスは、第3章のペテルギウス戦と並ぶ大罪司教戦の白眉である。

「いつか、好きになる人」 ―― エミリアの逆告白

そして第5章最大の山場が、Web版第五章48話「いつか好きになる人」――アニメ3期では第58話に該当――でのエミリアのセリフだ。レグルスに「私が好きな人は誰か」と問い詰められたエミリアは、毅然とこう答える。

「もしも、いつか私が誰かを好きになったとしても――その相手は、もう決めてあるの」

名指しこそしないが、その「誰か」がスバルであることは作中の文脈から明白で、これはエミリアからスバルへの実質的な逆告白とされる。「ヒーローだった」と呼んだ第1章から、「いつか好きになる人」と未来形で約束する第5章まで――エミリア視点での恋愛感情の自覚が、ここで読者に明示された記念碑的なシーンである。

第6章:プレアデス監視塔 ―― 記憶喪失と「もう一度好きになる」物語

「おはよう」と「初めまして」の同居

第5章の後遺症として、スバル陣営はオド・ラグナの理(ことわり)に近づくため、賢者シャウラがいるとされるプレアデス監視塔へと向かう。だが塔の試験の一つで、スバルは異世界召喚以降の記憶を全て失ってしまう。エミリアのこと、ベアトリスのこと、王選のこと、そして死に戻りのこと――すべてが「白紙」となったスバルが目覚めた監視塔の緑の部屋で、彼を抱き起こしたのは他ならぬエミリアだった。

「おはよう、スバル。よく眠れた?」というエミリアの呼びかけに対し、スバルが返したのは「君、誰?」という残酷な一言だ。エミリアにとって、自分のことを覚えていない最愛の少年を目の前にする苦痛は計り知れない。それでも彼女は「もう一度、私のことを好きになってもらうから」と覚悟を決め、スバルとの関係を再構築していく。

エミリアが「塔の頂きに至る者」と認められた瞬間

第6章後半、神龍ボルカニカの最終試問でエミリアは「塔の頂きに至った者」として正式に認定される。スバルの記憶喪失、暴食の権能による陣営の試練、シャウラとの死闘――ありとあらゆる絶望の中で、エミリア自身が「弱さの少女」から「人を支える強さの少女」へと完全に脱皮した章でもある。

記憶を失ったスバルが、それでもエミリアの瞳を見て「この子のことを大事にしたい」と本能的に感じる描写は、二人の魂レベルでの結びつきを暗示している。「記憶を失っても惹かれ合う」という、運命的な関係性の証左となる名場面だ。

第7章:ヴォラキア帝国 ―― 長期離別と「再会のために生き残る」

突然の転移、レムとの再会、そして約1年の離別

第7章「殉情の神聖ヴォラキア帝国編」では、スバル・レム・ルイの3人が突如ヴォラキア帝国に転移し、エミリア陣営本体から強制的に切り離される。記憶を失ったレムとの再会、廃皇帝ヴィンセント・アベルクスとの共闘、シュドラク族の蛮族たちとの出会い――スバルは「異世界に来てから最大の長期離別期間」をエミリアと過ごすことになる。

この章の特異な点は、スバルとエミリアの「直接的な絡み」がほぼゼロでありながら、スバルの全行動原理が「エミリアと再会するため」に集約されていることだ。「彼女の元へ帰る」という目的が、帝国編の苛烈な戦闘・政略・剣狼たちとの邂逅を貫く一本の糸となっている。

エミリア陣営、帝国密入国を決意

一方ルグニカ王国側では、エミリア陣営がスバルとレムの捜索のためヴォラキア帝国への密入国を決断する。ロズワールやベアトリス、オットー、ガーフィールらと共に、エミリアは「私が直接迎えに行く」と国境を越える覚悟を見せる。第3章までは「守られる側」だった彼女が、自らの意志で愛する人のもとへ駆けつける――この能動性こそが、第7章が二人の関係性に与えた最大の進化だ。

第8章:帝都ルプガナ決戦 ―― 再会と「不死者ゾンビ大決戦」

帝都での合流:ロズワールが繋いだ運命の糸

第8章「情愛の帝都ルプガナ決戦編」で、ついにスバルとエミリアは再会を果たす。ロズワールの協力で帝国入りしたエミリア陣営、プリシラ陣営らと、アベル奪還を目指すスバル一行が帝都決戦の戦場で合流する場面は、ファン待望の「奇跡の再会シーン」として描かれた。

長い別離を経た二人の再会は、ベタな抱擁シーンではなく、戦場の喧騒の中で交わされる一瞬の視線の交差として描かれる。「無事だった」「君もな」というたった二言の交換に、互いが互いを諦めずにここまで来たすべてが凝縮されている。長月達平の筆致が冴える名場面の一つだ。

不死者ゾンビ大決戦とプリシラの犠牲

第8章クライマックスは、黒幕スフィンクスが操る不死者ゾンビ軍団との総力戦である。スバル、エミリア、ベアトリス、レム、ベアトリス、ラム、ロズワール、アベル、プリシラ、ペテルギウス(一時復活)、ヨルナ、九神将――作中ほぼ全戦力が結集した大乱戦の中、プリシラ・バーリエルが命を賭してスフィンクスを封じる結末は、シリーズ屈指の壮絶な犠牲場面となった。

戦いの終わりに、スバルとエミリアは並んで燃え落ちる帝都を見つめる。エミリアの「次は離さないから」という静かな一言は、第7章の長い別離があったからこそ重みを持つ、関係性の到達点を示すセリフである。

第9章:王選決着前夜と砂塔編 ―― アルの裏切り

Web版進行中:アル一派の突如の反逆

2026年4月時点でWeb連載中の第9章「砂塔編」では、ヴォラキア帝国編からの帰還途上でアルが突如スバルを拘束し、アル一派とエミリア陣営が衝突する展開が描かれている。アルの正体・目的・そして「ナツキ・スバルの過去」に直結する伏線が、ここで大きく動き出す。

エミリアにとってアルはプリシラの従騎士として顔見知りの存在。その彼が愛するスバルに刃を向けるという展開は、これまで彼女が積み上げてきた「人を信じる強さ」を最大級に試すシチュエーションだ。第9章は王選決着前夜の最後のハードルとなり、スバル&エミリアにとっても「絆の最終試練」となることが予想されている。

王選最終決戦への伏線

長月達平先生は2025年のトークショーで「王選の決着までは構想がある」と明言しており、第9章〜第10章前後が王選最終局面となる見込みだ。スバルとエミリアの関係性は、この王選決着の場で「ハーフエルフの王と、その夫としての主人公」という形で結実する可能性が高いと、ファンの間で広く考察されている。

名場面・名セリフ厳選10選

10年以上にわたるスバル&エミリアの軌跡から、特にファンの記憶に残る名場面・名セリフを10個厳選した。

1. 「私の名前はエミリアよ。ありがとう、スバル」(第1章)

盗品蔵で死闘の末、エミリアが初めてスバルに本名を告げ、感謝を伝えるシーン。物語全体のスタートライン。

2. 「ゼロから始めましょう」(レムから/第2章)

スバルとエミリアの直接対話ではないが、レムの「ゼロから」という言葉が、その後のスバルがエミリアを一途に想い続ける原動力となる重要な伏線。

3. 「俺は、君の騎士になる」(第3章)

魔女教戦勝利後、スバルが正式にエミリアに跪いて騎士を誓った場面。第1章の「自称騎士」から「真の騎士」への昇格点。

4. 「俺は、俺の願いを叶える」(第4章)

聖域編、ロズワールに二択を迫られたスバルが下した答え。シリーズ全体を通じてスバルの精神的成長を象徴するベスト名台詞の筆頭。

5. 「君が好きだ。ずっと、好きなまんまだ」(第4章)

墓所に閉じこもったエミリアにスバルが告げた直球の告白。エミリアからのキスを引き出した愛の名セリフ。

6. 「その花嫁、さらわせてもらうぜ!」(第5章)

レグルスの結婚式に突入したスバルの叫び。アニメ3期で映像化され「カッコ良すぎて震えた」と全国のファンを熱狂させた名場面。

7. 「もしも、いつか私が誰かを好きになったとしても――その相手は、もう決めてあるの」(第5章)

エミリアからスバルへの実質的な逆告白。タイトル「いつか好きになる人」に直結する象徴的セリフ。

8. 「もう一度、私のことを好きになってもらうから」(第6章)

スバルの記憶喪失に対するエミリアの覚悟。受動的な少女から能動的に愛を取り戻しに行く少女への成長を示す。

9. 「次は離さないから」(第8章)

長期離別を経て再会したエミリアの静かな宣言。第7章の苦難があったからこその重み。

10. 「初めて聞く、お前の声色だ」(複数章を貫くスバルのモチーフセリフ)

スバルがエミリアの新しい一面を発見するたびに繰り返す内省的フレーズ。何百ループしても彼女には未踏の表情があるという、永遠の恋慕の象徴。

レムとの三角関係 ―― 「私の英雄」と「私の騎士」

第2章で芽生えたレムの恋心

レムは第2章の呪術ループの最終盤、スバルから本名を呼ばれて「鬼の角を持つ自分」を肯定された瞬間に恋に落ちた。「ゼロから始めましょう」のセリフは、彼女自身がスバルを誰よりも理解した上で、エミリアへの想いを最優先するスバルを支える誓いでもある。

「世界一の英雄」としてのレム視点

レムにとってスバルは「世界一の英雄」であり、彼女は告白後も「エミリア様への想いを邪魔しない側室として」という立ち位置を選び続ける。一方スバルもレムへの恩義と愛情を「家族・大切な人」として深く抱きながら、それでも「恋愛対象として選ぶ相手はエミリアだけ」という線を一度も崩していない。

暴食の権能による眠り、そして第7章での再会

第3章の白鯨討伐後、レムは暴食の権能で「名前と存在」を奪われ長い眠りに就く。第7章でヴォラキア帝国に転移したスバルが、記憶を失ったレム本人と再会する展開は、三角関係の最も切ない局面を作り出した。記憶のないレムにとってスバルは「敵かもしれない男」。それでも彼女が再びスバルを信じていく過程は、第7章の感動の核心である。

レムについての詳しい考察は「リゼロ」レム関連記事で別途解説している。

ベアトリスの嫉妬 ―― 契約精霊と恋人候補のはざまで

「俺を選べ、ベアトリス!」 ―― 第4章の契約名場面

聖域編のロズワール邸襲撃時、炎に包まれる屋敷で逃げ場を失ったベアトリスにスバルが叫んだ「お前はかわいいから、強いから救ってほしいんじゃない。お前がいなきゃ俺は生きていけない、だから俺を選べ!」のシーンは、スバルとベアトリスの「契約精霊と契約者」関係を成立させた歴史的場面である。

パックの「一番」を巡るベアトリスの葛藤

ベアトリスはエミリアの契約精霊パックを「お父様(てて)」と慕う妹分の存在。パックが既にエミリアを「自分の一番」に選んでしまったという事実に、長年深い嫉妬と寂しさを抱えていた。スバルとの契約は、彼女にとって「自分にも、自分を一番に選んでくれる人ができた」という救済でもある。

ベアトリスはスバルへの恋愛感情を時折ストレートに表現するが(「べ、別にお前のことなんて、好きじゃないかしら!」のツンデレ)、彼女自身もエミリアを「主」として尊敬しており、エミリアとの関係を脅かす方向には動かない。むしろエミリアとベアトリスが共闘してスバルを支える「ダブルヒロイン」体制が、第6章以降の標準形となっている。

ベアトリスについての詳しい考察は「リゼロ」ベアトリス関連記事を参照されたい。

結婚・結末予想 ―― 5つの可能性

2026年4月時点で原作Web版・小説版とも結末は描かれていないが、長月達平先生の発言・作中の伏線・ファン考察を総合すると、王選決着後のスバル&エミリアの結末は概ね5パターンに集約される。

パターン1:王選勝利→ハーフエルフの王+夫スバル

最も王道の結末予想。エミリアが王選に勝利し、ルグニカ王国初のハーフエルフ女王として即位、スバルは王配(プリンスコンソート)として彼女を支えるという形だ。リゼロのテーマ「差別・偏見を超える」と最も合致するエンディングであり、ファンの過半数がこのパターンを支持している。

パターン2:王選敗北→隠居生活でエミリアと結婚

王選そのものをエミリアが辞退、もしくは別候補に譲り、ロズワール領に戻って静かにエミリアと結ばれる結末。第4章で示された「俺の願いを叶える」が「エミリアと普通の幸せを掴む」という形で結実するパターン。

パターン3:レム復活→「正妻エミリア+第二夫人レム」のハーレム結末

異世界ファンタジーの慣習に従い、暴食の権能から完全復活したレムも公式に妻となる結末。スバル本人は望まない可能性が高いが、ハーフエルフ社会の婚姻制度・ヴォラキア帝国の文化を踏まえれば不可能ではない。

パターン4:スバル元の世界へ帰還→離別エンド

「死に戻り」の最終真相が「元の世界に戻る」だった場合の悲劇エンド。エミリアと結ばれることなく、二人の物語は「お互いを忘れずに別の世界で生きる」という形で終結する。長月達平作品の傾向を考えると採用率は低いと予想される。

パターン5:エミリア消滅→スバル無限ループの果てに「彼女のいない世界を選ぶ」

嫉妬の魔女サテラとエミリアの関係性を踏まえ、エミリアの存在自体が世界の終焉を引き起こす展開もゼロではない。スバルが「死に戻り」を駆使して全ループを試した結果、「エミリアが安らかに消える世界」を選ぶというビター・エンド。考察ファンの間で囁かれる隠れたダークエンディング案だ。

ファン考察まとめ ―― 「リゼロは恋愛物語ではない」という逆説

長月達平先生はインタビューで「リゼロは恋愛物語というより、自己肯定感を獲得していく少年の物語」と語っている。スバル&エミリアの恋愛は、物語の中心軸でありながら「ゴール」ではない。二人がお互いを通じて自分自身を肯定し、自分の人生を選び取れるようになる過程――それこそがリゼロの本質である。

第1章の「ヒーローだったわ」、第4章の「俺の願いを叶える」、第5章の「いつか好きになる人」、第6章の「もう一度好きになってもらう」、第8章の「次は離さない」――これら名セリフはすべて「恋愛の進展」と同時に「自己と他者の肯定」を意味している。リゼロの恋愛物語は、自己肯定の成長物語とイコールで繋がっているのだ。

だからこそ、スバル&エミリアの最終結末がどんな形であれ、二人が「お互いを通じて自分を好きになれた」という地点まで到達することは確定している。それがリゼロという物語が読者に届け続ける、最大のメッセージである。

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関連記事

まとめ

本記事ではスバルとエミリアの恋愛関係を、第1章「路地裏の出会い」から第9章「砂塔編」直前までの全章にわたって総括した。

  • 第1章は「ヒーローだったわ」で結ばれた恩人と恩返しの関係から始まり、
  • 第3章で「俺はお前の騎士」と誓うまでに発展、
  • 第4章「俺は俺の願いを叶える」と聖域でのキスで恋愛が確定、
  • 第5章「いつか好きになる人」でエミリアの逆告白が決定打となり、
  • 第6章の記憶喪失と第7章の長期離別という試練を経て、
  • 第8章「次は離さない」の再会で揺るぎない絆へと到達した。

結末はまだ描かれていないが、王選決着後の二人がどのような形で結ばれるにせよ――「お互いを通じて自分自身を肯定する」というリゼロ最大のテーマが、スバル&エミリアの恋愛軌跡そのものに刻まれている。記憶を失っても、何度死んでも、何百キロ離れても惹かれ合う二人の物語は、王選最終決戦に向けて今もWeb版で進み続けている。

長月達平先生による最新刊・Web版更新を追いつつ、二人の最終形を見届けたい。ファン待望の結末は、もう遠くないはずだ。

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