リゼロ原作小説最新巻27巻のあらすじネタバレです。
「血命の儀」を通じてシュドラクの民の同胞となったスバルは、エルギーナとの戦いで瀕死になるも、帝国陣地から救出されたレムの治癒魔法によって一命を取り留める。
記憶のないレム、正体不明のルイ、理解不能なアベルなど、スバルは混濁した状況の中でレムを守ることだけを考え奮闘していく!?
リゼロ27巻一章「守りたいモノ」ネタバレ
スバル目覚める
レムとの再会を果たした後、倒れるように眠りについたスバルはシュドラクの民の小屋の中で目覚める。
朦朧とした状態で覚醒したスバルの側にはレムとルイがいて、眠っている間、スバルが無意識にレムの手を握りしめていたが、レムはスバルとの距離が少し変化してきており、その手を無理に振り解くことはしなかった。
目覚めたばかりのスバルが、瀕死の状態の自分のことよりも、すぐにレムが無事かを心配したことで、レムの混迷はますます深くなっていく。
アベルがヴォラキア帝国皇帝と打ち明ける
シュドラクの民の集会場へ移動したスバルは、起きた出来事を確認するため、アベルと二人での会談を求めた。
自分を守るために無茶ばかりをするスバルに対し、レムは少しは嫌味を言おうと、全員が退室する中で居残りを宣言、意地ばかり張るスバルに逆の立場を味合わせようとしたが、ルイに引っ張られて最後には部屋を出ていく。
二人になったスバルは、混濁した記憶の中で自分が感じていたことが事実なのかを問う。
アベルは、シュドラクの民の襲撃により帝国軍が殲滅されたことは真実だと教え、さらに薬草の効能により朦朧としていたスバルから、帝国陣地の情報を取得していたことも明かした。
一度失えば戻ることがないことを知るスバルは、敵であってもできるだけの対話を重ねるべきだと考えていたが、アベルにそれは夢物語であると指摘される。
卓越した考え方を持つアベルに何様なんだと吐き捨てるスバルに、アベルは第七十七代神聖ヴォラキア帝国皇帝ヴィンセント・アベルスクだと打ち明けた。
スバルはルグニカ帰還を目論む
ヴィンセントは、バドハイム密林にヴォラキア帝国軍が進軍してきた真実を語る。
一般兵はシュドラクの民の捜索だと考えているが、帝国軍の本当狙いはヴィンセントであった。
同時に、シュドラクの民は古い時代に帝国皇帝に窮地を救われた過去があり、皇帝の座を追われたヴィンセントに協力する人物がいればシュドラクの民を除いてそれはなく、そのことは政敵も熟知、故にバドハイム密林に軍が派遣され、ヴィンセントとシュドラクの民どちらも殲滅されかけていたのだった。
ヴィンセントとシュドラクの民の間には既に運命共同体としての関係性が構築、これからの帝国軍との戦いに共に身を投じる構えができている。
しかし、スバルの頭の中は「レムを守りたい」この一心だけであり、シュドラクの民を離れ、最寄りの町へ向かうと返した。
城郭都市グァラルへ出発
スバルはこれまでの行動から、自分がレムを守るための行動をすることに抵抗されると考えていた。
しかし、最寄りの町への脱出を提案した際、レムはすんなりと受け入れて協力的な姿勢を見せ、一日で準備を済ませた。スバルが背負う木組みに乗り、数日かかる城郭都市グァラルまでの道を進む。
村では、シュドラクの民を置いて出ていくスバルに対し、族長のミゼルダは「守ることで未来を作る戦いもある」と話し、それがスバルの足を前へと進めさせた。
ホーリィとクーナが護衛となり、一同は城郭都市グァラルへ向かって出発した。
スバルとレムの関係性も変化
クーナとホーリィは、同じ日にお隣さん同士で生まれた姉妹のような関係であった。
クーナは弓の腕がない代わりに目がよく、ホーリィは強弓を引ける。二人は役割分担を、完成された関係性の中で自然に見事にこなし、旅の食糧を借りで簡単に確保していった。
一方、スバルとレムの関係性も、不完全ではあるものの徐々に変化していく。自分が感じる感情と視界に映る出来事の埋まらない差に、レムはまだ完全にスバルを信頼することはできていなかったが、スバルを信じるための努力を始めていた。
家族のことを聞くレムに対し、スバルは意を決してラムのことを話す。レムはスバルの言葉を疑うことはせず、教えられた通り、ラムの存在を確かめるため共感覚の存在を探したが、感じることはできなかった。
城郭都市グァラル到着
四日の道のりを経て、一同は城郭都市グァラルに到着した。
ホーリィから、先の路銀にするため、希少資源である魔獣エルギーナの角が渡される。スバルはその厚意に一瞬シュドラクの民に戻ろうか迷うが、すぐにクーナに止められ、互いに「守るべきモノ」を守るために戦うだけだと説得された。
別れ際、クーナはスバルに「アンタを見てル」と二度伝える。ルイはホーリィ達との別れを惜しみ、懸命に魔獣の角を落とすまいと運んでいった。
レムを大罪司教の脅威から守るために、ルイへの警戒を解かずにきていたスバルだったが、徐々にルイへの印象も変わりつつあった。
リゼロ27巻一章「守りたいモノ」の感想・考察ネタバレ
スバルの口癖が「馬鹿か、俺は。いや、馬鹿だ俺は」と変わっている意味
スバルは、特に神聖ヴォラキア帝国に転移されてから、「馬鹿か、俺は。いや、馬鹿だ俺は」というセリフが増えています。
これは、一年ぶりに目覚めたレムを二度とは失わないという決心の中で、自分の未熟さを認めて、その上で守ることを自分に改めるための言葉であると考えることができます。
この考え方によってより用心深くなれば、未知なる脅威に対して多少はましな行動・言動が取れるようになるでしょう。
一方、レムを守り切ることに精神をすり減らすスバルは、またも自分の力だけを頼ろうとする様子が出てきており、この辺りが第七章を通じてスバルがどう変化していくのか、注目してみていきたい箇所になります。
ヴィンセントの考え方はアルと酷似
スバルの考えを「夢物語」と切り捨てたヴィンセントの立ち位置は、水門都市でスバルを「英雄願望」と切り捨てたアルと似ています。
水門都市では多くの味方と協力することによって局面を打開し、英雄願望を現実にしてみせたスバルでしたが、この時は構図がシンプルであり、味方と敵が綺麗に分かれていました。
ヴォラキア帝国での戦いは、「流血の帝国外交」のように謀略に次ぐ謀略が渦巻くので、味方と敵の境が曖昧になります。
つまり、ここで求められているのは、頼りにできる人物が曖昧である中、自分が守ると決めたたった一人の人物のため、スバルは他者を切り捨てないでいられるのか、その上でレムを守りきれるのかという点になるでしょう。
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九神将「ヨルナ・ミシグレ」を陣営に引き入れるため魔都カオスフレームに向かったスバル達は、「幼児化」の危機にさらされ「かくれんぼ」を提案される。再びの窮地に立ち向かうため、スバルはついにルイ・アルネブと向き合うこととなる…!?
本ページの情報は2022年4月1日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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