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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【ネタバレ】Re:ゼロから始める異世界生活【ライトノベル/小説第11巻】

リゼロ小説版11巻ネタバレ解説

日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第11巻のネタバレ解説です。

ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。

第10巻の詳細について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

リゼロ小説版10巻ネタバレ解説
【ネタバレ】Re:ゼロから始める異世界生活【ライトノベル/小説第10巻】日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第10巻のネタバレ解説です。 ネタバレ...

第1章「メイド・メイド・メイド」ネタバレ

リゼ男

リゼ男

11巻はいよいよ4章の地獄が本格化するだろ。聖域の解放と、同時に進むロズワール邸の襲撃――この“二箇所同時”の難題が、スバルを死に戻りループに叩き込むんだよな。

リゼ子

リゼ子

そうそう、そこが残酷なんだよ…!聖域を救えば屋敷が、屋敷を救えば聖域が崩れる。どっちかしか取れない究極の選択で、ペトラやフレデリカやメイドたちの命まで天秤に乗るの。守りたいものが多いほど死に戻りが苦しくなる、4章の構造の容赦なさが効いてくるんだよね。

スバルは目を覚ますと、試練の後の石畳の上だった。

エミリアを優しく抱き起こし、嗚咽を流す彼女を包むように抱きしめ、落ち着くまで待つ。

試練後の会談

試練が終わった後、リューズの家の一室で、エミリア、スバル、ラム、オットー、ガーフィール、リューズが一堂に介して話し合いを行う。

スバルはそこで、自分も試練の資格があり、中でそれを受けてクリアしたことを告げる。そして、エミリアに対して、自分が代わりに試練に挑戦することを提案した。

しかし、前回その意見を提案したガーフィールがまさかの反対を示す。そして、リューズも、できるだけロズワールの思惑に沿いたいと反対を示した。

エミリアもスバルの提案に対して頑なとなり、震えながら「私に任せられないって、そういうの?」と言う。

ラムが香料で、落ち着きを失ったエミリアを眠らせて、この日の会合は解散となった。

ガーフィール、リューズに真意を尋ねる

会合の後で、スバルは外で帰途につくガーフィールとリューズを呼び止める。そして、反対の真意を聞いた。

リューズは、住人の代表者であり、結界が解けた後のことも考えていると説明する。聖域の住民はロズワールの庇護下に入る。そのため、ロズワールの思惑がエミリアに結界を解かせることなら、そうすることに沿いたいと説明した。

ガーフィールとリューズの姿が見えなくなると、隠れて話を聞いていたオットーが現れる。スバルが第三者の意見を聞くと、ロズワールの思惑もわかると話す。

そこに、建物から出てきたラムが、「エミリアにはできない?」とスバルに疑問符を投げる。

スバルは時間の問題で、聖域の解決に長期間かけることは、物資の関係で不満が爆発する結果に繋がり、できないだろうと話した。そして、前回通った村人のみの解放案を二人に相談する。

素早くオットーが理解し、交渉として成り立つと詳細を説明すると、ラムはスバルに良い拾い物をしたわねとオットーを遠回しに褒めた。

ロズワールとの面談

スバルは、ラムに連れられてロズワールとの密会に向かう。今回はラムの同席はない。

スバルは、村人達のみの解放の提案を、ロズワールからリューズにして欲しいと頼む。

そして、スバルのみ、アーラム村に連絡するために先行させて欲しいと、その許可の取り付けを依頼する。スバルとパトラッシュのみなら、ロズワール邸と1日で往復できる。

ロズワールは、仮にフレデリカが敵対行動して来たときの案を聞くが、スバルに答えはない。ロズワールはスバルの提案を飲む条件として、ラムの同行をつけた。

ラムとロズワール邸へ

聖域での二日目の早朝、スバルとラムは聖域を出る準備をしている。

ラムは怪我をしているロズワールの側を離れることに抵抗があったが、最終的には折れて納得してくれた。

スバルは、エミリアに説明・納得してもらう時間さえ惜しみ、状況と謝罪を手紙をしたためた。

スバルとラムがパトラッシュに乗ろうとする時、ガーフィールが目の前に現れ、夜の間にロズワールから話を通され、スバルの提案には反対しないと言った。

スバルはエミリアのことを、ラムはロズワールのことをガーフィールに頼む。ガーフィールは、青い輝石をラムに手渡した。

聖域を出発した二人だったが、ラムは浮かない顔をしており、先程のガーフィールとの会話の中でスバルが発言した「ラムを囮に投げ飛ばす」ということが、本当にあったことかのように感じると話す。

スバルは、これまで話す勇気がなかったレムのことを、道中時間の許す限りラムに話した。

ロズワール邸に帰還

ロズワール邸に到着したスバルは、今後の動き方を余念無くシミュレーションする。

しかし、考えがまとまる前に、扉からペトラが可愛い顔を出して、「考えごとなら中でした方が良いと思いますよ」と声をかけてくる。

そして、「お帰りなさい」と出迎えた。

スバルは思わずペトラを抱きしめ、頭を撫で、心から安堵した。

置いてけぼりにされたラムは、スバルに無言のプレッシャーをかけている。

ペトラに状況を確認する

ロズワール邸の中に入ったスバルとレムは、ペトラに変わったことはなかったと聞く。

ペトラは、変わったことはなく、フレデリカは優しく仕事を教えてくれていると説明した。また、フレデリカは森の結界の見回りで、いまは外出中だとも判明する。

ラムは無言でスバルに動き方を相談し、スバルはフレデリカの出方を見たいといい、退却はせず、レムの部屋に向かった。

レムの姿を見たスバルは、心からの安堵を得る。ラムは、スバルにお願いをして、レムと二人きりになった。

外に出たスバルは、フレデリカと出会う。そして、フレデリカに誘われ、応接室に場所を移した。

フレデリカと会談

スバルがフレデリカに青い輝石を見せると、フレデリカはガーフィールの名前を口にし、涙を流した。そして、自分はガーフィールの姉だと告白する。

スバルは率直に、聖域での転移の罠と、保守派との関わりについて切り込んでいく。

しかし、フレデリカは何を言われているのか分からないという反応を示した。

そこにラムが合流し、フレデリカに輝石をエミリアに持たせた理由を聞くが、フレデリカは「誓約」で話せないと答える。

ラムは態度を一変させ、フレデリカを聖域に連行してあぶり出すと告げ、フレデリカはそれに抵抗しないと言った。

スバルは焦って刃傷沙汰にはしたくないと訴えるが、ラムは呆れて、フレデリカは誓約で自分から話せないので、無理やり話をさせられたという状況を作る必要があるのだと説明する。

ラムとフレデリカの阿吽の呼吸、長年の付き合いが織りなす抜群のコンビプレーだったのだ。

早すぎる危機

聖域までの行動計画を立てている三人の耳に、入口から冷たい声が届く。

ペトラを人質に取ったエルザが立っている。

https://twitter.com/Rezero_official/status/1293457190804570112

第2章「少女の福音」ネタバレ

リゼ男

リゼ男

『少女の福音』って章題が引っかかるよな。魔女教が縋った福音書=叡智の書の劣化コピーが、ここでも形を変えて顔を出す。聖域に絡む“導きの書”の不穏さ。

リゼ子

リゼ子

そうそうそうなんだよ…!福音書は読んだ者を盲信させて魂に干渉する代物で、8章のペテルギウスと同じ闇が聖域にも根を張ってるの。表面はメイドたちの日常なのに、その裏で“予言”が静かに運命を縛ってる――この温度差が4章の不気味さなんだよね。

スバルたちは、思考をエルザへの対処に切り替える。

ラムが不可視の風魔法でエルザに襲いかかる。しかし、エルザはペトラを盾にしながら、柔軟な動きで風の刃をかわしていく。

フレデリカが、両腕を部分的に獣化させ、その爪で持ってエルザに襲いかかる。亜人の血にエルザは喜ぶが、フレデリカはその隙にペトラを自分の尻尾に捕まらさせ、後ろに飛び去った。

ペトラがいなくなったことで、ラムが全力の攻撃を仕掛けるが、エルザは腕一本の負傷で、渾身の一撃をやり過ごす。

ラムが合図をし、スバルが「シャマク」を唱え、部屋中に暗闇が充満する。撤退を判断したスバル達は、フレデリカがスバルとペトラを両腕に抱えて窓から脱出しようとするが、エルザの飛び道具が無数に背中に刺さってしまう。

最善策

2階から庭園に降りた4人は、すぐさま次の動きを考える。

スバルは、レムとベアトリスが中にいることを思い出し、撤退の案をまず消す。

しかし、ラムは冷静な声で、陣営のことを考えれば、レムとベアトリスを残し、4人で撤退することが最善策だと主張した。

スバルは、ラムがレムを切り捨てる発言をすることに、打ちひしがれてしまう。

フレデリカは、二人に口論をしている時ではないと諭し、ラムの案が最善策だと言った。しかし、陣営のことを考えれば、レムとベアトリスも必要だと告げ、自分がエルザを引き止めるから、その間にレムとベアトリスを回収するように二人にお願いする。

ガーフィールの青い輝石の首飾りをつけると、フレデリカは「獣化」をし、体調2m程度の巨大なチーターのような獣に変化した。

常識を超えたスピードで、フレデリカはロズワール邸に侵入し、シャマクが途切れ、視界が回復する頃のエルザと激突する。

スバル、ラム、ペトラの三人は、まずレムを回収しに東館に向かうが、扉が全て開かれている異様な光景と出会う。

スバルは1周目と同じ出来事を前にし、この光景がエルザの仕業だと理解し、レムの危険を察知して急いで部屋に向かおうとする。

しかし、その時突然庭園の方から激しく響く咆哮が轟き、窓枠ごと破って、巨大な魔獣がスバル達の前に現れた。

ギルティラウの襲撃

魔獣は体長4mを超す巨躯で、所狭しと廊下に存在する。

ラムが最速の風の魔法を放つが、俊敏な動きで魔獣は回避し、突貫してくる。

固まって動けないスバルをペトラが引っ張り、一つの部屋にレムと共に入り込む。入り口は人間用であるため、魔獣はすぐには入ることができず、入口を手で破壊しようとしていた。

入り口にだけ注意を向ける魔獣に対し、ラムが最大の風魔法をお見舞いし、三人は窓からもう一度庭園に戻る。

ムは、魔獣は「ギルティラウ」という個体だと説明する。ペトラが、魔獣に角が生えていたことを指摘すると、アーラム村での魔獣騒ぎの犯人が、エルザと共に襲ってきているのだろうと推測を話した。

スバルは、大量出血があり、意識を失いそうになる。ラムが近くにある厩舎にパトラッシュを呼びに走った。

ペトラは、スバルに渡した白いハンカチを、血止めのために使い、スバルの右肩に刺さる針山を抜く。

スバルはペトラの手を握り、全員での脱出を再度模索する。

魔獣使いの襲撃

スバルとペトラの頭上で爆音が鳴り響き、衝撃が真上から落ちてくる。世界が変わる。

スバルがかろうじて意識を取り戻すと、ラムの声が聞こえる。左手には何かを強く握っている感触がある。

ラムは、パトラッシュに「なすべきことをしなさい」と言い残し、存在が消える。

パトラッシュは、口でスバルの腰を挟み込み、庭園中を駆け回っていた。

スバルが視界を取り戻すと、庭園には夥しい数の凶悪な魔獣が、スバルを抱えるパトラッシュに襲いかかっていた。

地上最速の最良種であるパトラッシュも、空を塞がれ、道を塞がれ、無数の魔獣に囲まれては、為す術もなかった。

爆音と共に、ギルティラウがパトラッシュに並び、衝撃を放つ。スバルはパトラッシュに空中に投げられ、パトラッシュが血の花となるのを見ていることしかできなかった。

スバルが着地した場所は、東館の2階。目指していたレムの部屋がある場所だった。目的を思い出し、スバルは絶命寸前の体を引きずり進む。

ふと、左手に掴んでいたはずの、絶対に守ろうと決めたはずのペトラの存在に注意を向ける。

左手の先には、手首と肘、それ以外が残っていなかった。

絶望の先の扉の部屋

スバルは、ペトラを失ったことに、暫し動けずにいた。

その間に視力と聴力が少しずつ回復してきたが、それは状況が絶望的であると理解することにしか役立たなかった。

建物全体に無数の数と種類の魔獣が呻き声を上げており、スバルは死から逃れられないことを悟る。

そこに「ようやく見つけたわ」とエルザが現れる。フレデリカも、命を落とした。

エルザに依頼主を聞くが、話さないと返される。予定では先にフレデリカ・ペトラ・ベアトリスの命を奪い、その屍でスバルを迎える予定だったと話した。

スバルはもういいと、覚悟を決める。エルザは、これ以上メイリィに取られてしまうのも癪だと、体を沈み込ませ、スバルの命を刈り取りにいった。

スバルはこの世界を諦め、レムの部屋に駆け込む。

しかし、そこには眠るレムの姿はなく、書架が並ぶ禁書庫に、ベアトリスが佇んでいた。

ベアトリスの福音

スバルは、すぐに元の部屋に戻ろうとするが、半壊した腕では扉は開かない。

ベアトリスは、スバルが戻る意味は、たったいま失われたと告げる。レムが命を落とした。

スバルは、なぜ俺を助けんだとベアトリスに激しい感情をぶつける。自分は死ぬべきだったんだと叫ぶ。

スバルはいつもベアトリスが座っていた木造の脚立を壊し、一番鋭い破片を持って自害を決意する。

しかし、それもベアトリスの抵抗に遭い、失敗してしまう。

その時、スバルの目に、あってはならないものが映る。ベアトリスは、その本を愛おしそうに拾い上げ、抱きしめる。

スバルは、なぜベアトリスが福音書を持っているのかと聞く。

ベアトリスは、その質問に答えるように、この本には書かれていないのよ、と答えた。そして、今までの全ての振る舞いは、この本の指示に従ったのみだと、堰を切ったように言葉を叫ぶ。

ベアトリスにとって、大切なのはお母様との繋がりだけだ、とスバルを「ニンゲン」と拒絶しながら、その存在を拒否していた。

スバルは出血により、命の終わりを迎えようとする。エルザが禁書庫に入ってくる。ベアトリスの悲痛な表情が見える。スバルは終わる。

第3章「ユージン」ネタバレ

リゼ男

リゼ男

章題の『ユージン』、表向きは穏やかな名前に見えて、聖域編の謎が一段深く潜っていく区切りだよな。スバルが何度死んでも糸口が掴めない焦燥が募るパート。

リゼ子

リゼ子

そうそう、ここのスバルしんどいんだよ…!死に戻りで情報を積んでも、聖域と屋敷の二正面はどうしても綻ぶの。死に戻りは加護じゃなく魔女因子由来の権能で、戻るたびに心臓を握り潰される痛みを伴うって設定が、この“積んでも届かない”焦りに重みを与えてるんだよね。

スバルは、試練後の石畳の上で目を覚ます。

あの出来事が確定した現実とならなかったことに、安堵していた。

スバルは磨耗した心を隠しながら、エミリアを優しく抱き起こし、同じように彼女が落ち着きを取り戻すまで、抱きしめた。

ロズワールとの会談の前

スバルは、エミリアを墓所から連れ出し、リューズの建物の部屋のベッドの上に、彼女を寝かせる。

スバルの手が離れて不安さを見せるエミリアを残し、後のことをラムに任せる。

ロズワールとの会談の前に、建物の外で頭を整理していると、オットーが現れ、スバルの心配をしてきた。

エミリアの惨状を見て、同じ試練を受けたスバルが普通にしていることが、どこかおかしくなっているのではないかというのだ。

スバルは、自分がこの状況においても冷静になれていると自信を持ってしまう。

そこにガーフィールが現れ、スバルは秘密の話があると連れ出される。

リューズ、ガーフィールとの密会

ガーフィールの後をついて、スバルは深夜のクレマルディの森を進む。

途中、フレデリカと長い間会っていないのかと聞き、フレデリカが結界の外に出られた理由を確認しようとした。

ガーフィールが答える前に、道は開け、何もない草原に出る。そこにリューズがいた。

リューズは、ガーフィールの代わりに、フレデリカはガーフィールと兄弟だが、父親が異なり、獣人の血が薄いため、自由に聖域を出入りできるのだと説明する。

ガーフィールは「自由に出入りできる」という言葉に反応し、フレデリカは10年以上帰ってきていないことを教えた。

スバルは、フレデリカが使った方法で聖域の住民を外に出すことはできないと認識する。

そして、これからロズワールに提案する予定の、自分が代わりに試練を受ける話を、先にガーフィールとリューズに相談した。

すると、リューズからも頼みがあると言われ、大人しくしてもらわないといけないと言う。ガーフィールが即座にスバルを拘束し、スバルは意識を失う。

ガーフィールの監禁

スバルは、手足を縛られ、視界を塞がれた監禁状態で目を覚ます。

そこにガーフィールが現れ、スバルの猿轡を外して会話をできるようにする。

ガーフィールは、スバルを監禁してから半日が経過しており、ここは誰にも見つからない場所だと説明する。

スバルは、なぜ監禁するのかとガーフィールに聞き、その理由がスバルの体から強くなる魔女の残り香にあったと知り、驚く。

ガーフィールは、魔女の瘴気を色濃く身にまとって墓所から出てきたスバルに驚き、そのスバルが代わりに墓所の試練を受けると提案してきたことで、危険分子とみなして監禁したのだ。

1周目と、2周目のガーフィールの態度の違いはここにあった。

スバルは自決することも封じられ、監禁部屋からガーフィールが出て行く。

暗闇の中に漂う

スバルは、孤独と暗闇の中で思考を逡巡させる。

過去向き合ってきた死の数々を、エミリアへの愛情を、魔女教徒への憤りを、その全てが混濁し、止めどない濁流となってスバルを漂わせていた。

ベアトリスのことを思う。彼女は全てが福音書の指示だと言い放ったが、スバルには信じられなかった。

時間が経過する。

スバルの心は、孤独と暗闇に蝕まれていく。

次第に、死に方だけを考えるようになる。どうすれば死ねるのかを考えるようになる。

その中の餓死を実践しようと考え、世話係の経口摂取とも言える食事を拒否しようとしたとき、声が聞こえる

「これは思った以上に厳しそうですね」

スバルの猿轡が外され、目隠しが取られる。

そこには、危険な橋を渡ってきたと言い放つ、オットー・スーウェンがいた。

ユージン

スバルは、オットーから外の状況を聞く。

スバルがガーフィールに監禁されてから既に三日が経過しており、時間は夜。

監禁された直後は聖域は慌ただしくなり、特にエミリアは激しく動揺してその日の試練は受けられなかった。

エミリアやアーラム村の人々が森に捜索に出ても見つからず、ロズワールがエミリアに相談を持ちかける。

大規模な捜索隊を出すためにも、エミリアに聖域の試練を突破してもらいたいと。そして、白鯨討伐や魔女教討伐の功績のあるスバルを、蔑ろに扱うことは絶対にしないとロズワールは誓約を立てた。

エミリアはその言葉に従い、昨日今日と鬼気迫る表情で試練に挑むが、それでも突破できず、鎮痛に沈んでいる。

オットーは、ガーフィールがスバルに連れていかれたのを見ていたため、口封じに追いかけ回されている。

当初はガーフィールから、口外しなければ危害を加えず、魔鉱石も与えると交渉されたが、それを断ったのだと話した。

スバルは、なぜオットーがガーフィールの提案に乗らなかったのかと驚く。

オットーは、「ユージンさんを助けようとするってんは、そんなにおかしいことですかね?」と返す。

スバルは、突然出てきた「ユージン」さんに誰だと疑問に思うが、オットーから友達!と説明され、ようやく理解が追いつく。

そして、感謝で吹き出すように笑いながら、心からの感謝の言葉を友達に伝えた。

第4章「命の価値」ネタバレ

リゼ男

リゼ男

そして『命の価値』。これが11巻の核心だよな。誰を救い、誰を諦めるのか――死に戻りで命を“やり直せる”からこそ、一つひとつの死の重さに押し潰されそうになる。

リゼ子

リゼ子

そうそうそうなんだよ…!やり直せる力を持つことが、逆にスバルから“諦め”を奪うの。1巻の手ぶらの少年が、今や全員を救おうとして壊れかけてる。死に戻りの万能感の裏にある“全部背負ってしまう呪い”が、ここで一番むき出しになるんだよね。

スバルとオットーは、今後の動きについての作戦を練る。

スバルが想像している以上に、エミリアやアーラム村の人々にとって、スバルの存在は大きく、監禁されていたという事実が露見されれば、大爆発が起きるだろうとオットーが伝える。

そのため、オットーは、スバルを結界の外に逃がし、その後、アーラム村の人々を聖域から解放する交渉をすると作戦を説明した。

協力者もいると言い、言霊の加護を使って道案内を頼みながら、スバルと共に試練が行われている墓所の近くまで進む。

待ち合わせ場所にラムがいた。

ラムの思惑

ラムは、ロズワールの指示で「スバルを助けるように」と言われており、そこでオットーに目をつけ、スバルを捜索させていた。

この現状では、オットーが話すように聖域の外に逃げるのが最善策であり、それゆえ、ラムもスバルを外に逃がす手伝いをするのだという。

エミリアが試練に挑んでいる間は、ガーフィールはその場を離れることができない。

その間に、結界を越えてしまえば、追ってこれないという単純な作戦だった。

スバルは逃げることに賛成しながらも、その前に、三日前に邪魔されたことの続きをしにいくと、ロズワールの元へ向かった。

ロズワールとの3度目の密談

スバルは、ロズワールに一つの質問をする。ベアトリスは魔女教徒なのかと。

ロズワールは暫し考え込んで、その質問に答える。

ベアトリスは魔女教徒ではない。ベアトリスがもっている本は、この世に二冊しか現存しない、本当の未来を記す魔書「叡智の書」に最も近いものだと説明する。

そして、魔女教徒が持っている不完全な福音書とは、似て非なるものだと説明した。

スバルは安堵しつつも、どうしたらベアトリスを説得できるのかと聞く。

ロズワールは、「ロズワールは、質問をしろと言っていた」と言いなさいとスバルに告げる。それは、1周目でラムに教わっていた言葉だった。

そして、続けて、「自分がその人であると言えばいい」と話す。そうすれば、ベアトリスは必ずスバルの味方となる。それがベアトリスの契約だから、と説明した。

スバルは、契約内容について聞こうとするが、ロズワールは、ベアトリスと自分の間には何の契約関係もないと話す。

禁書庫を守る契約を結んだのは別の人物であり、その人物については、直接ベアトリスに聞くべきだと話す。

時間が来て、スバルは聖域からの脱出を始める。ロズワールに、最後に、お前は俺たちの敵じゃないよなと聞く。

ロズワールは、「君たちは、私の味方だよ」と答える。

結界の外へ

スバルは、建物を出ると急いでらラム、オットーと合流する。

しかし、そこにガーフィールが現れる。「聖域の目」から逃げることはできなかったということだと言い、ガーフィールは誓約に従い、聖域を守ると言い、スバルの身柄をよこすように脅迫する。

オットーとラムの判断で、ラムがガーフィールに対峙し、オットーはスバルと共にパトラッシュに乗り、結界の外へ向けて走り出す。

オットーが口笛を鳴らすと、暗闇の森に淡い光が立ち並ぶ。それは、スバルの逃走を手助けするアーラム村の人々だった。

結界までの道順を光で照らす人々は、それぞれがスバルに想いを叫ぶ。

スバルは、なぜここまで自分のためにしてくれるのか、理解が追いつかなかった。

結界まであと少しの場所で、森に咆哮が響き渡り、スバルとオットーは衝撃波に飲み込まれる。

逃走の結末

スバルの視界は、オットーとパトラッシュ、そして村の若者が倒れている姿を捉える。かろうじて、誰も命を落としていない。

獣化したガーフィールは4m以上の体長があり、虎のような姿をしている。

スバルは、ガーフィールに降伏し、自分は戻るから他の人はもう傷つけないでくれと頼む。

しかし、獣化したガーフィールはスバルの声が耳に届いていないのか、攻撃を始める。

スバルに向かって振り下ろされた刃から、オットーが身を呈してかばう。オットーは致命傷を負う。

若者たちがガーフィールの注意を引きつけようと、道端の石ころを投げつける。そして、ガーフィールに真っ二つにされる。

瀕死だったパトラッシュがスバルを背に乗せ、結界に向けて走り出す。そして、結界に向けてスバルを投げ飛ばす。後ろからきたガーフィールによって命を落とす。

スバルが結界に触れる。ガーフィールはなおも突進してくる。フレデリカに渡された青い輝石の首飾りが光り、スバルは転移する。

外の世界が一変

スバルは意識を取り戻すと、監禁されていた建物にいて、時間が経過していることを理解する。

建物の外に出ると、既に朝になっており、外は一面雪が積もった銀世界となっていた。

スバルは歩き出すが、不自然さに気付く。人の気配が、魔獣の気配がしない。足跡もない。あまりに異様な光景だった。

ふと、足元に握り拳サイズの小さなウサギのような動物が現れる。

この世界の謎を知る手がかりになるのかと、スバルはウサギに手を伸ばした。すると、スバルの左手は手首から先がなくなる。

スバルはこれまでにない痛みに倒れ伏す。スバルは、ウサギが食べたのだと理解する。

無数のウサギがスバルを取り囲む気配がする。

スバルは生きたままウサギに食べられる。

そして、命を落とした。

再びの魔女の茶会へ

スバルの肉体は再構成される。しかし、生きたまま食い荒らされた魂は元に戻らない。

スバルの頭の中には「なぜ」という言葉だけが響き渡り、魂が再起動することを許さない。

声が聞こえる。君は再び資格を得た、と。

そして、「招こう。魔女の茶会へ」と声がする。

スバルの魂は、再びエキドナの茶会へと召される。

第5章「魔女たちの茶会」ネタバレ

リゼ男

リゼ男

ついに『魔女たちの茶会』!エキドナだけじゃなく、暴食ダフネ・憤怒ミネルヴァ・傲慢テュフォン・怠惰セクメト・色欲カーミラまで揃う、リゼロ屈指のぶっ飛んだ名シーンだよな。

リゼ子

リゼ子

そうそう、ここ最高なんだよ…!エキドナが他の五人の魂を精神世界に集めてるの。嫉妬のサテラを除く六大罪の魔女が一堂に会して、それぞれの“罪”の歪んだ価値観をスバルにぶつける――世界を滅ぼした魔女たちが意外と人間臭くて、設定厨にはたまらない回なんだよね。

スバルはエキドナの茶会に招待され、草原の上に立つと、直前の発狂状態が嘘のように落ち着いていた。

エキドナは、前回飲んだお茶の効果で、スバルの魔女因子に働きかけて、安定をもたらしたという。

スバルは、聖域のループを突破する鍵はエキドナとの茶会を忘れないことだと考え、エキドナに契約の上書きを迫り、エキドナはそれを承諾する。

そして、スバルに対して強い圧迫感と共にお茶を飲むことを要求し、スバルはテーブルの上のドナ茶を一気に飲み干した。

エキドナが唯一の理解者となる

スバルは、自分の実情をどこまでエキドナが知っているのかと聞く。

ループを考慮しなければ、スバルは直前まで試練を受け、その最後にエキドナと会話して現実に戻っている。その直後に発狂し、二度目の茶会に招かれている。

試練でスバルの記憶を元に虚構世界を構築したことから、エキドナにはスバルの記憶を見る力がある。

つまり、突然の発狂に対して驚かないのは、スバルがそうなった理由を知っているからだと話す。

エキドナは、試してみればいい、と一言答える。

スバルは、恐る恐る、自分は死に戻りをしていると口にする。痛みはない。目を開ける。エキドナにも変化はない。

スバルは、何度も何度も、自分は死に戻りをしていると泣き叫んだ。

エキドナは、わかってると言い、それでも、それは視てきただけだ。だから、スバルの口から何を思い、どう感じて、どれほど抱えてきたのか話して欲しい、とスバルに求める。

自分は、この世の全てを知りたいと望む、強欲の魔女だからと。

スバルに死に戻りについての見解

全てをエキドナに話したスバルは、ようやく落ち着きを取り戻す。

エキドナは、これまでの全てをスバルから聞いて、「ひどいな」とスバルに死に戻りの運命を強いる嫉妬の魔女に対して呟いた。

スバルの死に戻りの権能は、間違いなく嫉妬の魔女によるもので、回数制限はおそらくないと説明する。

死に戻りの権能の源は、嫉妬の魔女のスバルに対する妄執であり、それが潰えることがあれば、スバルは死に戻りすることができなくなるが、そうなることはまずないと話す。

スバルは、この力は何のための力だと聞くが、逆にエキドナは何を恐れているのかと問う。

スバルは、レムを取り戻せなかったと心の内を開ける。

エキドナは納得し、説明する。死に戻りはスバルに運命の袋小路を打開させるためのもので、スバル以外の誰かについては考慮に入れていない。つまり、誰かが犠牲になって運命を打開した場合、その犠牲を取り戻すことはできない。

スバルは、ここまでの話を聞き、死に戻りをフル活用して運命に立ち向かうことを決心する。

そして、エキドナに対価は何でも支払うと言い、質問を続ける。

「多兎」打倒のヒント

スバルは、直前に自分を死に至らしめたウサギの存在についてエキドナに質問する。

エキドナは、そのウサギは「多兎」と呼ばれる三大魔獣の一角で、「暴食の魔女」ダフネの係累であると説明する。

多兎は、元々は一体で、単体で無限に分裂することができる。そして、尽きることのない飢餓感だけが意識にあり、近くにある全ての生命を食い尽くし、多兎が去った後は野が残るだけだと言った。

スバルが目にした雪景色は、アーラム村の人々も、聖域の住民も、エミリアも、ガーフィールも、全員が多兎に食い尽くされた後だったということだ。

スバルは多兎の撃退方法を聞こうとするが、エキドナはそれは性質上相当に難しいという。

手段があるとすれば、全ての個体を一箇所に集めて殲滅し尽くすことだと言う。

スバルは、ここまでの話を聞き、5日目に到来する「多兎」と「ロズワール邸の襲撃」を打開することが、このループでやるべきことだと定めた。

エキドナは、本当におすすめしないんだけど、と前置きをした上で、「暴食の魔女ダフネ」と話す機会をスバルに提案する。

魔女の魂は全て、このエキドナの夢の城の中にあり、エキドナの体を依り代にスバルと会わすことができる。

魔女の魂は、ボルカニカによって封印される前に、失わせないために、エキドナが蒐集していた。

スバルは、万が一この夢の城で死ぬようなことがあれば、現実に戻っても廃人になるリスクを引き受け、エキドナにやってくれと依頼する。

傲慢の魔女「テュフォン」

現れたのは、十歳前後の褐色の肌の天真爛漫な童女だった。

エキドナのことをドナと言い、スバルのことをバルと命名した。

スバルが多兎のことを聞こうとすると、話を遮って、バルはアクニンなのか?と聞いてくる。

スバルが戸惑っていると、確かめてあげると言い、手を差し伸べてくる。

スバルがその手を握ると、「ツミハただイタミニヨッテアナガワレル」と言葉にし、スバルの右腕を肩からちぎり取った。

スバルは、自分の右手を抱える童女に驚くが、痛みは感じない。

痛みがないことで、童女はスバルに悪人ではない、良かったなと笑いかけた。

慌ててスバルが右腕を取り返そうとすると、童女は「トガハクサビトナッテケッシテノガサズ」と唱える。

スバルの両足は失われ、体全体に亀裂が入る。

童女は、スバルを見て、悪人じゃないのに自分のことを「咎人」だと思っている、可哀想だと哀れんだ。

「憤怒の魔女」ミネルヴァ

塵になるなる寸前のスバルの耳に、やけに元気な声が響き渡る。

その存在は、スバルを拳で殴り続ける。行動とは裏腹に、死ぬには早いとでも言うように。

渾身の一振りがスバルに入り、スバルは弾け飛ぶことを確信する。

しかし、スバルの体はその逆に、右腕も足も、全ての傷が元どおりになっていた。

ミネルヴァが空を向き、誰かと話すと、エキドナに体が変わる。

ダフネに変わる予定が、テュフォンがスバルに会いたい一心で出てきてしまったのだと話した。

そして、今度こそ必ずダフネに変わると断言するが、本当に良いのかと聞く。

スバルが応じると、ダフネの高速は絶対に解いてはいけない。触れてもいけない。できれば目も合わせないほうが良いとアドバイスをする。

「暴食の魔女」ダフネ

棺の中、拘束衣と鎖を身にまとう少女が、スバルのことを「すばるーん」と言いながら、何を聞きたいのかと質問をする。

スバルが一歩ダフネに近づくと、ダフネは百足棺に言って、その分距離を開く。

百足棺は、ダフネが入っている棺で、ダフネが作った魔獣だと言う。そして、スバルの匂いを嗅ぐと、ダフネは食べてしまいたくなるようで、距離をとったと説明する。

スバルは、なぜ三大魔獣を創造したのかと、怒鳴りながらダフネに問い詰める。

ダフネは、大きい方がたくさん食べられると白鯨を作った理由を説き、無限に食べられる多兎を創造した理由を説く。

スバルは、その魔獣に人間が食べられていると指摘すると、ダフネは、食べようとするのに、食べられる可能性を考慮しないのは勝手すぎると返す。

スバルは、埒が明かないと判断し、多兎の攻略方法をダフネに聞いた。

ダフネは、生きるために殺すことの理屈を理解し、多兎の性質を語る。多兎は獲物探しにマナを利用するので、強い魔法使いなどを囮にすれば、一つの場所に集められる。そこを殲滅すれば、退治できるだろうと。

スバルは、魔獣の母であるダフネに対し、滅ぼしても文句は言うなよと捨て去る。

ダフネは雰囲気を変え、「たかだか、ニンゲンが」と魔女の威をだし、やれるものならやってみればいいと嗤って姿を消した。

エキドナの対価

エキドナが目の前に現れ、スバルは感謝を伝える。

エキドナは、「状況が生む歪み」という言葉で、スバルが自分を粉々にしたテュフォンとも、その気になれば快く話せる異常性について指摘する。スバルも、自分がまともではない感覚だと自覚している、という。

エキドナとの話をしている最中、スバルは目眩がし、エキドナはそれは外部から起こされようとしているのだと説明する。

エキドナは、エミリアの試練の結果は目に見えているから興味がなく、エミリアがスバルを起こそうとしたことに気付かなかった。

スバルは、もう一度茶会に来るためにはどうしたらいいかと聞くが、回数を重ねるごとに条件は厳しくなり、3回目は2回目よりも、より強く知りたいと心から叫ぶことが必要になると説明した。しかし、試練でなら会えると説明すると、スバルはその手があったかと頷く。

スバルは、自分がエミリアの代わりに試練を受けることを決意する。いよいよ目眩が酷くなる。

エキドナは、魔女の対価として、ペトラからもらったハンカチを所望した。ハンカチにはスバルの無事を願う気持ちが込められている。エキドナは、その願いの存在を確かめたことと、ちょっとした感傷を対価として蒐集したと話す。

スバルが現実に戻る間際、エキドナが、もし三度目の茶会にスバルがくるようなことがあれば、ボクの方から君に話したいことがある、と伝えた。

第6章「らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー」ネタバレ

リゼ男

リゼ男

最後の『らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー』、ふざけた章題に見えてベアトリス絡みだよな。あの禁書庫に籠もり続ける少女が、ようやく物語の中心に近づいてくる予感がする。

リゼ子

リゼ子

そうそうそうなんだよ…!軽い章題とは裏腹に、ここからベアトリスが背負った“ずっと待ち続ける”孤独が効いてくるの。大兎に最も惨い殺され方をしてエキドナの二度目の茶会へ叩き落とされる流れと合わせて、絶望と一筋の繋がりが同居する――4章後半への最高の引きなんだよね。

スバルが、石畳の上で目を覚ます。茶会の記憶があることを確認し、エキドナに感謝する

茶会という限定的な場所でも、死に戻りを打ち明けられる機会を得たことに、スバルの心は軽くなっていた。だから、気付くのが少し遅れた。

スバルが振り返ると、そこにいるはずのエミリアがいない。

自分より先にエミリアが起きたのであれば、自分を放っておくはずがない。ならば、錯乱した状態で外に飛び出した可能性が高い。

スバルは、死に戻りを繰り返すたびに、自分が身に纏う魔女の残り香が濃くなり、それを理由にガーフィールが襲ってくるタイミングが早くなるものと考えている。

そして、エミリアが泣き崩れていること、ガーフィールが遅いかかってくること、この二つを最悪の想定として外に出た。

外には影があった。聖域の森は、影に全てを呑み込まれていた。

影の中に足を踏み入れるスバル

いるはずの人物が、あるはずの光景が、全て闇に包まれている。

スバルは、エミリアの名前を叫ぶ。ラムを、ガーフィールを、リューズを、オットーを、そこにいたはずの人達の名前を叫ぶ。

答えのない状況、スバルは一度頭を冷静にし、人が多くいるはずの集落の大聖堂に向かうと決めて、墓所から影の広がる地面へ降り立った。

スバルを風が突き抜ける。途端、その存在が目の前に現れる。影が膨れ上がり、僅かばかり残っていた聖域の景観を全て飲み込む。

その存在は、スバルに「愛してる」という。

影に沈むロズワール

ロズワールのいる建物にも影は浸食してくる。その状況を、虚無感と諦念で表情を崩さずにロズワールは受け入れる。

墓所の試練に挑むエミリアを、スバルが助けにゆく。そうすれば状況は変わると話すが、「それを見るのは私ではない」とつぶやく。

そして、寝台の枕の下にあった、黒い装丁の本を、その本が愛おしい人であるかのように抱きしめる。

「次は、間違えないようにね。ナツキ・スバル」

ロズワールは最後にその言葉を残し、影に沈んだ。

次巻、第12巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

リゼロ小説版12巻ネタバレ解説
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