月刊コミックアライブ2019年1月号掲載のリゼロ外伝、「金獅子と剣聖、フランダース騒乱5」のあらすじネタバレ、感想、考察です。
ラチンスはエッゾを連れて「賭け町」で黄金虫ヘレインと対峙！ラチンスの狙い、勝負の行方は!?
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リゼロ外伝「金獅子と剣聖、フランダース騒乱5」の見どころネタバレ
ラチンスとへレインが「シャトランジ盤」で対決
勝負から逃げれば、即座にへレインはエッゾを「天秤」に引き渡すと考えられ、ラチンスに逃げる選択肢はない。
賭けは「天秤」が仕切っていて中立であり、へレインに肩入れすることはないとされるが、公平性を保つため、ゲームの種類はラチンスが選んでいいとヘレインは提案する。少し考えた後、ラチンスは「シャトランジ盤」を選んだ。
ヘレインは「常外の勝負師」であり、いつ役に立つか分からないものを血の滲む努力で習得していた。シャトランジ盤においても、ヘレインは基本はもちろん、数多の応用を修めた非凡な打ち手であり、そのヘレインからみて、ラチンスは基本に忠実な凡庸な打ち手と感じる。
二人の勝負をしている場所に、「天秤」の代表であるマンフレッドが監督役と交代して登場した。
ラチンスの勝負
自信満々のヘレインだったが、「賭けの条件」が「負けた方の保護者と会える」だと話すラチンスに驚き、長い舌を出し、舌先の装飾品を六回鳴らされたことで、自分がルアンナに嵌められていたことに気付いた。
ヘレインは、王室指南役の知見の広さと経験値を見誤ったことを理解し、シャトランジ盤に額を擦り付けて敗北を認める。
そして、全てを自分の責任で終わらせるため、フランダースでの一連の出来事の裏で暗躍していた内容を打ち明けた。
勝利したラチンスがフェルト達に合流
エッゾが匿われていたボロボロの洋館で、ラチンスはフェルトと合流し、ヘイレンが暗躍を認めたと報告する。ラチンスがヘレインの関与を見抜き、その釣り餌にエッゾを使いたいと頼み、詳細を聞くことなくフェルトは承諾していたのだった。
ヘレインは、主犯と殺し屋を繋げ、一連の事件の裏側で自分だけ甘い汁を啜ろうとしていたことが明らかになり、主犯の人物、殺し屋の居場所、カリファ誘拐の件なども、全てラチンスに打ち明けていた。
フェルトは報告を受け、フラムにグラシスを通じてロム爺への伝言を頼んだ。
エッゾがミモザの敵討ちを完遂
エッゾは殺し屋の隠れ家に入り、戻ってきた男と対峙する。男はラインハルトと同じく「マナ過剰循環体質」であり、魔法使いの天敵だった。
しかし、エッゾはラインハルト戦を通じて打開策を見つけ、その後も改良を重ね、この天敵に勝利する。しかし、男の命を奪う事はせず、これは自分とミモザによる証明なのだと主張する。
オドに劣る小人族の男が『色』の称号を勝ち取ることができれば、人は不可能を可能とすることができるとなり、それは、花町で花を売る娘が花屋を構える未来を得られる可能性があることの証明となる。
エッゾは、自身の道にミモザの願いを背負い、その道の一歩を進んだことを敵討ちとした。
しかし、その場にいたマンフレッドは事情が違い、殺し屋の男を連れ去っていく。異常な噂を聞くマンフレッドを恐れ、男は雇い主のことを全て話すと主張するが、マンフレッドは拷問もしていない相手の話すことは信じられないといい、男を連れ去っていった。
モゾリテが捕まる
「天秤」のNo.2であるモゾリテは、「遠見の加護」によって主だった関係者全員を観測しており、既に盤面が修復不可能な程にひっくり返ったことを理解していた。
モゾリテは「黄金中」ヘレインと手を組み、殺し屋に三巨頭への攻撃を命令していた。その狙いは「黒銀貨」「華獄園」のフランダースにおける影響力を弱めつつ、「天秤」マンフレッドの責任を追及して、自分自身がその立場に変わるというものだった。
計画は既に破綻し、自分の関与がバレる前に逃亡を計るが、乗り合いの竜車を待っている間に、アナスタシア、ミミ、ティビー、ヘータローに見つかってしまい、これがフェルトからの手回しだと気付き、一目散に逃げる。
しかし、街の反対側にいたラインハルトからトメトで狙撃され、モゾリテは何が起きたのかも理解できないままに気絶した。
マンフレッドがモゾリテを拘束
目覚めたモゾリテは拘束されており、視界を既に奪われた後だった。
目の前にいる声の主はマンフレッドで、「天秤」の評判はガタ落ちだが、フェルトが出物であると見極められたという収穫もあったと話す。
モゾリテは乞うが、モゾリテは介さない。天秤は傾き、モゾリテは罰を受けた。
フェルトとアナスタシアが友人になる
ハクチュリの応接間では、フェルトがアナスタシアに感謝を伝える。ロム爺から連絡を受けたホーシン商会は、人海戦術でモゾリテを見つけたのだった。
フェルトとアナスタシアは、互いに気に入り、王選とは関係なしに同年代の友達になろうと握手を交わす。
カリファはドルテロに救出されていた
モゾリテの手によって誘拐されていたカリファは、「豚王」ドルテロが直接乗り込んで救い出されていた。
フェルトは、ガストンの恋敵が現れたかと危惧していたが、ハクチュリに戻ると、カリファはイリアと共に足繁くガストンの元へ通っており、心配する必要もなさそうだった。
トトはカンバリーの彼女に
「華獄園」の女主人トトは、状況如何によらず自分達に不利にならないよう、カンバリーをたらし込もうとしたが、「寝技の加護」を持つカンバリーにメロメロとなり、ハクチュリにまでついてくる始末となった。
庭園でベタベタしている二人をみて、フェルトとアナスタシアは辟易する。
執務室ではエッゾが頭を抱える
執務室では、フェルト陣営入りとなったエッゾが、領地経営の数値をみてロム爺と共に頭を抱える。
これまでハクチュリはズタボロのあり得ない領地経営がされていた。しかも、税収担当を税を取られる側のハクチュリの街長がしていると言う不思議事態が発生しており、それにも関わらず全くごまかさずに対応しているという奇跡が起きていた。
エッゾは、自分がきたからにはきちんと領地運営すると気合を入れる。
優秀なエッゾを見て、ロム爺はなぜフェルトを選んだのかと問う。建前はミモザの仇を討てた恩を返すためと言うが、本音はフェルトに仕えると値する大器をみたと答える。エッゾは、ここでロズワールを超えて「色」を獲得すると覚悟を決めた。
ラッセルがヘレインを折檻
ヘレインは「黄金虫」の立場を暴落させた責任を取らされ、管理者から降格、王都に戻され、地下の薄暗い石室でラッセルと対面します。
ラッセルは、フランダースの裏社会の均衡を静観するように命じていましたが、ヘレインはモゾリテが「天秤」の頭になればより操りやすいと考え、独断専行して今回の件を引き起こしていました。
ラッセルはへレインに呪印で痛みを与えながら、フェルトの器を図ることができたのは収穫だとしつつも、ラッセルに六枚舌とフランダースの関係性を知られたことで、計画修正の必要性を検討していました。
ヘレインは激しい痛みを感じながら、この痛みを乗り越え、究極の滅私奉公を体現するラッセルのために再び尽くすことを誓いました。
リゼロ外伝「金獅子と剣聖、フランダース騒乱5」の感想・考察ネタバレ
ラチンスは「六枚舌」の存在を知っていた
ラチンスはヘレインに対して、舌の装飾品で六回音を鳴らして見せており、ヘレインの「親」が六枚舌であると知っていると忠告しました。
ラチンスがいつホフマン家を出奔したかはまだ明らかになっていませんが、王室指南役の貴族家系の教育を受けているので、裏側にもかなり精通していることが明らかになりました。
フェルト陣営は、王候補と騎士が真っ直ぐな人柄ですが、戦略はロム爺、内政はエッゾ、策謀はラチンスと人材も充実してきており、いよいよ弱小陣営と侮れない戦力が整ってきています。
フェルトが五大都市の一つ「フランダース」を味方につける
王選は「国民の総意を持って」決まると宣言されていることから、どれだけ多くの支持を得られるかが大切です。
五大都市のうち、工業都市コスツールはエミリアが抑えましたが、フランダースは今回の件で、少なくとも裏社会はフェルトにつく形となりました。
ピックタットはいまだ中立ですが、プリステラはアナスタシア達が拠点としていることからも、復興後にアナスタシア支持に偏ってくる可能性が高そうです。
まだ王選終了までは二年程度ありますが、各陣営がどの程度支持を集められるか楽しみですね。
ラッセルの計画の修正
ラッセルの目的は王国の安寧であり、そのために情報を集め、危険を未然に排除しています。
ラチンスに六枚舌の存在が察知されたことで計画に修正の必要性が生じたとあることから、ラチンス、またはラチンスの周囲に影響を及ぼして操作しようと考えていたものと思われます。
水門都市プリステラから、シリウスを連行して戻ったフェルトの前にラッセルは直接現れ干渉し、ヴォラキアの火種のことを吹き込んでいたので、本来であれば、ラチンスあたりに情報を与えて、フェルト、ラインハルトに万が一ヴォラキアと戦争になった時の準備を整えさせようとしていたのかもしれません。
リゼロ外伝「金獅子と剣聖、フランダース騒乱5」まとめ
金獅子と剣聖、フランダース騒乱がようやく完結しました！
フェルト陣営にエッゾが加わり、ラチンスが策謀家として覚醒、フランダースの裏社会がフェルト支持で固まるという結果となり、最強カードであるラインハルトの存在もあり、いよいよフェルト陣営が強力となってきましたね。
普段はイケオジなラッセルさんの本当の顔も描かれ、ラッセルファンには大歓喜の物語でした。
この後のフェルト陣営は、半年程度在野から人材を引き立て、領地運営の立て直しを計り、友人となったアナスタシアから招待されて水門都市プリステラへ向かうという流れになります。
プリステラ編は本編５章の物語ですので、早速続きを見ていきましょう。
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本ページの情報は2022年4月1日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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