「Re:ゼロから始める異世界生活」の登場人物の中で、最も多くのファンの心を掴んだキャラクターといえばレムだ。
青い瞳に水色の短い髪、メイド服をまとったその姿は可憐そのものだが、彼女の内には鬼族の誇りと、スバルへの純粋で全力の愛、そして自らの罪への深い贖罪の意識が折り重なって存在している。
本記事では、レムという人物の人生を鬼族としての出発点から、スバルへの告白、記憶喪失の悲劇、そしてArc9での記憶完全回復まで、その全軌跡を徹底的に解説する。
彼女のことを「ただのかわいいヒロイン」だと思っているなら、この記事を読み終えた頃には考えが変わっているはずだ。
レムは、鬼族の過去と罪悪感、そして純粋な愛をすべて背負いながら生きた、リゼロ屈指の強さを持つ少女なのである。
アニメ第1期でその人気を確立し、2026年4月に放送開始となったアニメ第4期でも注目を集めている。
記憶喪失状態での活躍、そしてArc9での劇的な記憶回復——長月達平が描くレムの物語は、今もなお更新され続けている。
この記事ではプロフィールから最新展開まで、レムの全てを徹底的に掘り下げていく。
レムのプロフィール・基本情報
まずはレムの基本的なプロフィールを確認しよう。意外と知られていない詳細も含め、包括的にまとめた。
| 名前 | レム(Rem) |
|---|---|
| CV(声優) | 水瀬いのり(むらせいのり) |
| 種族 | 鬼族(片角)※Arc5でライ・バテンカイトスに角を砕かれた |
| 誕生日 | 2月2日(双子の姉・ラムと同じ) |
| 身長 | 154cm |
| 担当色 | 青(双子の姉・ラムは赤) |
| 所属 | ロズワール・L・メイザース邸(メイド) |
| 主な能力 | 水魔法(ヒューマ〜アル・ヒューマ)、鬼化(角があった頃)、滅却(デメルゾン)、千里眼 |
| 関係 | 双子の姉・ラム、主人・ロズワール、スバル・ナツキ(慕う相手) |
| Arc別状態 | Arc1〜3: 通常、Arc5: 記憶・名前消失→眠り姫、Arc6: 目覚め(記憶なし)、Arc9: 完全回復 |
レムの声を担当するのは声優・水瀬いのり(むらせいのり)だ。水瀬いのりは「OverLord」のアルベドや「四月は君の嘘」の宮園かをりなども演じる実力派声優であり、
レムのしっかりとした芯のある声と、Arc3告白シーンでの繊細な演技は「リゼロで最も泣ける演技」として長く語り継がれている。
なお、双子の姉・ラムのCVは村川梨衣(むらかわりえ)が担当しており、見た目は双子でも声優はまったく異なる点が興味深い。
ラムとレムが同時に登場するシーンでは、二人の声の対比が性格の違いを際立てている。
外見と人物像――青の鬼姉妹の妹
レムは青い瞳に水色の短い髪を持つ少女で、常にロズワール邸のメイド服を着用している。
身長154cm、17歳(Arc1〜3時点)という外見からは想像しにくいほどの戦闘能力を持つが、
屋敷の中では穏やかで献身的なメイドとして振る舞っている。
髪の色とアクセントカラーは「水色・青」で統一されており、双子の姉・ラムの「ピンク・赤」とは対照的だ。
性格は「デレ」の要素が強い温和な少女で、スバルへの愛情表現においても全力で直球だ。
双子の姉・ラムが「ツン」要素の強い高圧的な振る舞いをするのとは対照的に、
レムは思いやり深く、自分よりも相手のことを優先する傾向がある。
ただし、守るべきものを守るための戦闘においては一切の躊躇がなく、
その強さは時に「怖い」とさえ評される。Arc2でのスバルへの対応も、レムが何を「守るべきもの」として認識しているかによって、180度態度が変わることを示した。
担当色は「青」で、服の差し色や鬼化時の炎の色など随所に現れている。ラムが「赤」を担当しているため、
双子でありながら視覚的に明確に差別化されており、ファンがそれぞれを識別する際のアイコン的な役割も担っている。
アニメやゲームの公式アートワークでも、レムが登場する際は必ず「青」が強調されており、
「青のレム」「赤のラム」というカラーコードはリゼロにおいて不変の法則となっている。
普段の立ち振る舞いは丁寧で礼儀正しく、「~であります」「~です」という敬語口調が基本だ。
しかし、スバルへの好意が絡む場面や感情が高ぶった場面では、その敬語が乱れることがあり、
それがファンの間で「レムが本音を出した瞬間」として愛される。
鬼族らしい直情径行な一面と、メイドとしての礼節が混ざり合った言動が、レムの個性を作り出している。
双子の姉・ラムとの違い――正反対でも補い合う絆
レムとラムは鬼族の双子の姉妹だ。鬼族は本来、双子が生まれることを「凶兆」と見なし、
片方を生まれてすぐに殺す慣習があった。鬼族の中でも「双子は神の意志に逆らう存在」として忌み嫌われ、
多くの里では双子のうち一人が間引かれるという悲しい慣習が続いてきた。
しかしレムとラムの里は二人を生かす道を選んだ——その選択が後に悲劇の種となることを、誰も予想できなかった。
ラムはいわゆる「ツンデレ」タイプで、言葉はきつく、プライドが高い。
「バルス(スバルのラム流の呼び名)」と呼ぶ独特の呼び方や、あらゆる場面で上から目線を崩さない姿勢が特徴だ。
対してレムは従順で礼儀正しく、感情を素直に表に出す。
二人が同じシーンに登場すると、このコントラストが際立つことが多く、
ラムのきつい言葉をレムが柔らかくフォローするというパターンも多い。
能力面の最大の違いは「鬼化能力」にある。鬼族は怒り・死の瀬戸際などに「鬼化」という形態変化を起こし、
圧倒的な身体能力と魔法増幅を発揮できる。通常人の数倍から十数倍の身体能力を発揮するこの形態は、
鬼族の最大の武器だ。ラムは「鬼の夜」で角を失ったため鬼化ができなくなったが、
レムはArc1〜5では自前の角で鬼化が可能だった。
Arc5でライ・バテンカイトスに角を砕かれてからは、Arc6にてラムとの「共感覚(オド接続)」を通じた変則的な鬼化を実現している。
これはラムのオドとレムのオドを繋げることで、ラムがレムを通じて擬似的に鬼化するという高度な技術だ。
水魔法については、レムはヒューマ(基本)からエル・ヒューマ、ウル・ヒューマ、そして最上位のアル・ヒューマまで習得している。
また「滅却(デメルゾン)」という鬼化時限定の技も使用でき、周囲のマナを強制的に削り取ることで
相手の魔法詠唱を阻害する特殊効果を持つ。さらに「千里眼」という鬼族の秘術も習得しており、
波長の合う生物と視界を共有できる(現在は主にラムが使用)。
二人は表面上は正反対に見えるが、互いへの深い愛情と信頼で繋がっている。
特にレムはラムへの強い尊敬と「罪悪感」を抱えており、それが彼女の行動規範の根底に流れている。
ラムがどんなに横柄な態度を取っても、レムは決してラムを批判しない。
それはラムへの敬愛と、自らの罪の意識が複雑に絡み合った結果だ。
「鬼の夜」と罪の意識――レムの行動原理の根源
レムの人物像を理解するうえで最も重要なのが、「鬼の夜」と呼ばれる過去の出来事だ。
レムとラムが幼い頃、鬼族の隠れ里が魔女教の一団に急襲された。
これはロズワールが仕組んだことであり(ロズワールはラムとレムを自分の手駒にするために里の滅亡を見過ごした)、
多くの鬼族が命を失った。
この夜、ラムは「神童」と称えられた特別な力を発揮して戦ったが、その代償として一本しかない角を失った。
角を失ったラムは鬼化が不可能となり、それ以前の圧倒的な力を二度と使えなくなった。
このとき、レムの胸に芽生えた感情が深刻なトラウマとなって彼女を縛り続けた。
魔女教徒の剣がラムの角に迫った瞬間、レムの心の中に「やっと折れてくれた」という感覚が生じたのだ。
普段から「神童の妹」として姉の影に隠れて生きてきたレムにとって、
無意識のうちにラムへの嫉妬と劣等感が生まれていたと考えられる。
しかし次の瞬間、その感情を意識した瞬間にレムは深刻な罪悪感に苛まれた。
「私は姉の不幸を喜んだ」というこの原罪意識が、以後のレムの行動を規定する。
レムはラムを崇拝し、ラムの代わりにあらゆることをこなし、「ラムの代替品として生きる」ことで贖罪しようとするようになった。
この自己評価の低さ、「自分はラムの二番煎じに過ぎない」という意識こそが、
後にスバルとの出会いによって大きく揺さぶられることになる核心部分だ。
Arc2「屋敷の悪意」でのレム――疑惑から信頼へ
Arc2(屋敷編)でのレムとスバルの出会いは険悪なものだった。
スバルがロズワール邸に招かれ、ラムとレムがメイドとして彼に仕えることになったが、
レムはスバルから「魔女の香り(嫉妬の魔女・サテラの残り香)」を感じ取り、
スバルを当初から怪しんでいた。鬼族の鋭い嗅覚は、魔女の香りを本能的に「脅威」として認識する。
鬼族は嗅覚が鋭く、魔女の香りを本能的に嫌う。
レムはスバルの行動を監視し、やがてスバルが「魔女の因子」を持つ危険人物だという確信を強める。
そしてある「ループ」においてレムはスバルを殺害する——それも何の感情もなく、完全に「鬼の仕事」として実行した。
この場面は、レムという人物が単なる可憐なメイドではなく、守るべきもののためには命すら奪える鬼族の戦士であることを如実に示している。
しかし「死に戻り」能力によってループを繰り返す中で、スバルはレムを含む屋敷の人々を救うために必死に動く。
屋敷に仕掛けられた「魔女教の罠」を暴くため、スバルは自分の命を何度も懸けながら情報を集め、
少しずつ真相に近づいていく。その過程で、スバルが純粋に他者のために行動できる人間だとレムは悟っていく。
Arc2での最大のポイントは、スバルがレムに対して「君を信じている」と行動で示したことだ。
レムがスバルを疑い、監視し、場合によっては攻撃しようとしている場面でも、
スバルはレムとラムを守ることを諦めなかった。
最終的にスバルはペテルギウスの手がかりを求めて命がけで動き、魔女教の罠を打ち破る一手となる。
このとき、レムの中でスバルへの「敵意」が「尊敬と信頼」に変わった瞬間がある。
スバルという人間が「ラムを守るために戦う」存在であると認識できたからこそ、
レムはスバルを信頼できるようになったのだ。
Arc2の経験こそが、Arc3でのレムの「スバルへの全力の愛」の土台を作った。
Arc3「白鯨討伐と告白」――最高の名シーン
リゼロの全シーンの中で最も多くのファンが「感動した」と挙げるシーンが、Arc3 アニメ第18話「ゼロから」でのレムの告白だ。
エミリア陣営から追放され、ベアトリスにも「君はもう終わっている」と言われ、
自暴自棄になったスバルに向かって、レムは一人の男の全てを受け入れるような言葉を贈った。
すべてを失ったと感じて絶望しているスバルに、レムは静かに寄り添い、こう語りかけた。
「スバルくんのことが好きです。
スバルくんに撫でられるのが好きです。掌と髪の毛を通して、スバルくんと通じ合っている気がするんです。
スバルくんの声が好きです。スバルくんの目が好きです……」
このセリフは、スバルの「良い点」だけを羅列した告白ではない。
弱くて、失敗して、逃げ出したくて、それでも諦めない——そういう全部をひっくるめて「好き」という告白だ。
「ラムの代替品として生きてきた私が、こんなに誰かを好きになれるなんて」という驚きと喜びも、この告白の奥底に流れている。
そして告白のすべてを語り終えた後、最後に放たれたのがリゼロを代表する名言だ。
「ここからはじめましょう。イチから——いいえ、ゼロから。」
スバルはこの告白にまっすぐに応えた。「ごめん、俺はエミリアが好きだ」と。
しかし同時に「ありがとう。君に救われた」とも伝え、レムへの深い感謝と信頼を示した。
スバルが告白を断ったことで「レムが傷ついた」と感じるファンも多いが、
長月達平はこの場面を「スバルとレムの間に生まれた、恋愛を超えた深い絆」として描いた。
このシーンが特別な理由は、レムの告白が単なる恋愛感情の表明ではなく、
「スバルという人間の弱さも強さも全部知っていて、それでも全部が好きだ」という完全な受容の表現だったからだ。
そして「ゼロから」という言葉がタイトルの「Re:ゼロ」と呼応し、物語の核心テーマを凝縮していた。
声優・水瀬いのりの感情豊かな演技と相まって、このシーンはアニメ史に残る名場面として語り継がれている。
Arc3では白鯨討伐作戦においてもレムは圧倒的な活躍を見せる。
白鯨が使う「霧(魔雲)」はその中に入った者の記憶を消す恐ろしい能力を持つが、
レムは仲間を守りながら近接戦闘でこれに対応した。鬼化を発動し、破壊的な近接格闘でクルシュ率いる作戦を支えた。
スバルが旗手として陣頭指揮を執る作戦の実行部隊として命がけで戦い、
白鯨の巨体を相手に一歩も引かない戦闘は、彼女の鬼族としての誇りを如実に示していた。
Arc3でのレムの自己犠牲
Arc3において特に注目すべきは、レムが見せた自己犠牲的な行動だ。
スバルが魔女教の手から仲間を救うために動いていた局面で、レムは先行して単独で魔女教に挑んだ場面がある。
スバルの計画を成功させるために自分が囮になることを選んだ——この判断は、レムの「スバルのために命を懸ける」という覚悟を明確に示している。
この自己犠牲の場面は、レムが単なる「スバルを好きな少女」ではなく、
「スバルの目指すものを実現させるために行動できる戦士」であることを証明した。
「好きだから守りたい」ではなく、「好きだからこそ自分が傷つくことを厭わない」——
そういうレムの愛の形が、Arc3を通じて鮮明に描かれた。
Arc5の悲劇――ライ・バテンカイトスによる記憶消失
Arc5(水門都市プリステラ編)でリゼロ屈指の衝撃的な出来事が起きた。
暴食の大罪司教・ライ・バテンカイトスがレムの「名前」と「記憶」の両方を食らったのだ。
この出来事はアニメでは2期(2021年放送)で描かれ、多くの視聴者に「信じられない」という衝撃を与えた。
ライ・バテンカイトスは暴食の大罪司教の一人で、「美食家」を自称する存在だ。
彼の権能「蝕(しょく)」には二つの能力がある。
一つは「記憶を食う」こと——対象の記憶が消え、周囲の人々の記憶からもその人物の存在が薄れる。
もう一つは「名前を食う」こと——対象は自分自身の名前を忘れ、他の誰もその人物の名前を認識できなくなる。
この二つを同時に使われることが最も深刻な状態であり、被害者は自分が誰かを忘れ、世界にとってもその存在が「ない」も同然になる。
レムはこの「記憶を食う」と「名前を食う」の両方を同時にやられてしまった。
これは最も深刻な被害であり、スバルでさえ「レム」という名前を認識できなくなった。
(ただし、スバルはその存在を「名前のない誰か」として認識できる特殊な状態だった)
目の前にレムがいても、それが「レム」だとはわからない——この事実の残酷さが、Arc5を象徴する場面だ。
同時にレム自身も自分がレムであることを忘れた。
ライ・バテンカイトスに深く眠らされた状態(「眠り姫」状態)となり、時間の流れから切り離された形で存在し続けた。
名前も記憶も失ったまま、ただ生命維持だけが続く——これがリゼロで最も残酷な展開の一つとして語り継がれている。
このとき、ラムもその場にいた。目の前でレムが被害を受けたにもかかわらず、
ラムはライ・バテンカイトスとの直接対決を選ばなかった。
それはロズワールへの誓約や、自分の力の限界、そして「レムを守るために生き続ける」という判断によるものだ。
ラムが涙をこらえながらレムを抱えてその場を離れる場面は、Arc5の最も胸に刺さる場面の一つとして語られる。
Arc6〜8――記憶のない「名無し」のレム
Arc6(聖域編後)でレムはついに目を覚ます。しかし彼女には記憶がなく、自分の名前も知らない状態だった。
目覚めた直後、彼女が最初にスバルに投げかけた言葉は「あなたは誰ですか?」だった。
スバルはレムのことを覚えているが(スバルはクルシュ同様に名前だけは認識できる仕組みのため)、
目の前のレムはスバルを「全く知らない他人」として認識している。この非対称性が胸を打つ。
Arc7(ヴォラキア帝国編)では、記憶のないレムがスバルとともにヴォラキア帝国を逃避行する。
名前も記憶もないまま、それでも生き延びようとするレムは「ローレンス」という仮の名前を与えられ、
スバルとの逃亡生活の中で徐々に変化していく。
最初はスバルに対して強い警戒感を持ち、首を絞めるほどの敵意を見せることもあった。
しかし命がけの状況を共に乗り越えていく中で、スバルへの信頼が少しずつ芽生えてくる。
記憶はなくても、スバルの「諦めない姿勢」「仲間を守る意志」が彼女の心を動かしていった。
このArc7〜8での「記憶のないレム」の描写は、読者・視聴者にとっても複雑な感情を呼び起こす。
「本来のレム」を知っているからこそ、彼女が見せる一つ一つの感情や反応が切なく、
同時に「記憶がなくてもレムはレムだ」という確信を与えてくれる。
Arc9での記憶完全回復――長く待ちわびた瞬間
ファンが長年待ち続けた瞬間がついに訪れた。Web版9章35話「目覚めの星」で、
レムの記憶と名前が完全に回復したのだ。
暴食の大罪司教・ロイ・バテンカイトスを「排出」(expelled)させることで、
食われていたレムの記憶と名前が解放された。
記憶が戻ったレムは、記憶のない状態で過ごした時間の記憶(「名無し」時代の経験)と、
本来の自分の記憶(スバルへの愛、ラムへの誓い、鬼族としての誇り)が同時に戻ってくるという
複雑な状態に置かれた。
そして記憶回復直後に起きた衝撃的な展開——レムがスバルを自分の手で殺したのだ。
これはスバルの「死に戻り」能力を使わせることで、記憶回復前の「名無し時代」の経験を
スバルにも追体験させるための行動と解釈されている。
「名無し時代のレム」がどれほどスバルを信頼するようになっていたかを、
完全な形でスバルに伝えるための手段でもあった。
この展開はWeb版での出来事であり、アニメ化はまだこの段階まで至っていないが、
原作小説・Web版ファンの間では「リゼロ史上最大の感動シーンの一つ」として語り継がれている。
なぜレムはリゼロ最大の人気キャラなのか
レムがここまで多くのファンに愛される理由は、単に「かわいい」からではない。
彼女の人気の根底には、以下の要素が複合的に絡み合っている。
Xなどのアンケートでは「リゼロで一番好きなキャラ」として毎回上位に入り、
グッズ・フィギュアの売上でも作品トップクラスを誇るレムの魅力を分析する。
1. 弱さと強さの同居
レムは「鬼族の誇り」「罪の意識」「スバルへの愛」という三つの大きな感情を抱えながら生きている。
この複雑さが「リアルな人間らしさ」として共感を生んでいる。
強大な戦闘力を持ちながら、心の中ではずっと「自分はラムの代替品に過ぎない」と思っている——
このギャップがレムという人物の深みを作り出している。
「完璧に強くて美しいヒロイン」ではなく、「傷を抱えながら全力で生きる少女」としてのレムが、
多くの人の共感を呼ぶのだ。
2. 全力の愛
スバルへの告白シーンが象徴するように、レムの愛は「全力」だ。
見返りを求めず、スバルがエミリアを好きだと知っていても、
「それでもスバルくんの幸福を願いたい」と思える愛の深さは、多くの視聴者の心を揺さぶった。
「叶わない恋を全力で生きる」というレムの姿勢は、現実の恋愛経験を持つ視聴者の心にも深く刺さった。
「なぜスバルはレムを選ばないんだ」「自分だったらレムを選ぶ」という声がSNSに溢れたのも必然だろう。
3. 自己犠牲の精神
Arc3でスバルが命がけの戦いに挑もうとしたとき、レムは一人で先行し囮になることを選んだ。
スバルの計画を成功させるために自分の命をリスクにさらすことを厭わない——
この自己犠牲の精神は見る者に深い印象を与えた。
しかしレムの自己犠牲は「ただ死にたい」という退嬰的なものではなく、
「全力で戦った上で、それでも届かなければ仕方ない」という能動的な覚悟だ。
その点がレムを「悲劇のヒロイン」ではなく「戦う少女」として輝かせている。
4. 記憶を失っても「レム」であり続けた
Arc7〜8での「名無し」状態でも、レムは徐々にスバルへの信頼を取り戻していった。
記憶がなくても、本質的な「優しさ」「芯の強さ」「人を信じる力」はレムの中に残っていた。
これは「魂の強さ」として読者に伝わり、レムへの愛情をさらに深めることになった。
「記憶を失っても、その人の本質は失われない」というメッセージは、
記憶喪失や認知症を身近に経験した読者の心にも響くテーマだ。
5. 「第二のヒロイン」という立ち位置の哀愁
リゼロはエミリアとスバルの物語だ。レムはどこまでいっても「第二のヒロイン」に過ぎない。
しかし、その「届かない立ち位置」でも諦めずに全力で愛し続けるレムの姿が、
多くのファンを「レムを応援したい」という気持ちにさせた。
「ヒロインレース」に勝てなくても、ファン人気ではエミリアを凌駕するレムの存在は、
リゼロという作品をより豊かにしている。
アニメ版レムの見どころ(4期情報含む)
レムはリゼロのアニメでも大きな存在感を放っている。
2016年放送のアニメ第1期でその人気を確立し、2020〜2021年放送の第2期でArc5の記憶消失が描かれた。
そして2026年4月に放送開始となったアニメ第4期(リゼロ反撃編)では、
Arc7〜8での記憶なし状態のレムとスバルの逃避行が描かれることが期待されている。
アニメで特に視聴をおすすめしたい場面は以下の通りだ。
- 第1期18話「ゼロから」——告白シーン。リゼロのベストエピソードの一つ。水瀬いのりの演技が圧巻
- 第2期 Arc5 終盤——ライ・バテンカイトスによる記憶消失の場面。衝撃の展開
- 第2期 Arc6 序盤——記憶なしで目覚めるレム。「あなたは誰ですか?」の衝撃
- 第4期(反撃編)——ヴォラキア帝国でのスバルとレムの逃避行。スバルへの信頼が少しずつ芽生える過程
DMM TVではリゼロの全シリーズが配信されており、新しい視聴者でも第1期から一気に追いかけることができる。
まとめ――鬼族の誇りとスバルへの全力の愛
レムという人物は、鬼族という特殊な出自から生まれた「罪の意識」と「誇り」を持ちながら、
スバルとの出会いによって「自分の価値」を見出していくキャラクターだ。
「ラムの代替品に過ぎない」という自己評価の低さは、スバルが「君じゃなきゃいけない」と
——実際にはエミリアへの想いを告げながらも——レムという個人を認めることで、少しずつ解消されていく。
Arc3の告白シーン、Arc5の記憶消失の悲劇、Arc7〜8での記憶なし逃避行、Arc9での記憶完全回復——
これだけ多くのドラマを経てきたレムが圧倒的な人気を誇るのは、必然といえる。
「ここからはじめましょう。イチから——いいえ、ゼロから。」
この言葉はレムがスバルに贈った言葉であり、同時に彼女自身の生き方でもある。
どんな状況からでも、どんな記憶を失っても、全力で前に進もうとするレムの強さに、
私たちは感動し続けるのだ。
鬼族としての誇りと、自らの罪への贖罪と、スバルへの純粋な愛——
これらすべてを抱えながら生きるレムは、リゼロという作品の「心」そのものだ。
エミリアとスバルの恋愛が主軸の物語において、レムは「そこにいることで作品を豊かにする存在」として輝いている。
Arc9で記憶を取り戻したレムが、これからどんな選択をするのか——
リゼロの続きから目が離せない理由の一つは、間違いなくレムという存在にある。
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- リゼロアニメ 1st season
- リゼロアニメ 2nd season
- リゼロOVA「Memory Snow」
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