「普通の人間」が奇跡を起こした瞬間——それがArc3(第三章)のオットー・スーウェンを語るときに最初に浮かぶ言葉だ。
リゼロという作品において、Arc3は白鯨討伐戦とペテルギウス・ロマネコンティ(大罪司教「怠惰」担当)との死闘という二つの巨大な戦場が描かれる章だ。エミリアの選定の試練をめぐる政治的緊張が高まる中、スバルは文字どおり「死に戻り」を繰り返しながら、仲間たちと力を合わせて絶望的な状況を打破していく。
その仲間の中に、偶然出会った冒険商人のオットーがいた。剣も魔法も持たない「普通の人間」。しかし彼は白鯨討伐戦において、誰も予想しなかった方法で戦場の流れを変え、スバルとの間に固い絆を結ぶことになる。
Arc2でのオットーの初登場についてはArc2オットー考察を参照されたい。Arc4以降についてはArc4オットー考察・Arc6オットー考察・Arc7オットー考察・Arc8オットー考察・Arc9オットー考察にまとめてある。
- Arc3の概要(白鯨討伐戦・ペテルギウス戦の全体像)
- オットーが白鯨討伐に参加するに至った経緯
- 白鯨の霧の中での言霊の加護(サルの加護)の活躍
- 「なぜ見えないのに逃げられるのか」という謎の答え
- スバルとオットーの絆の芽生え——命がけで助け合う意味
- 荷馬車で白鯨に突撃する伝説の名シーンの詳細
- ペテルギウス戦でのオットーの役割
- 「普通の人間」としてのオットーの強さの本質
- Arc3後のオットーの心境変化(冒険商人から仲間へ)
- 白鯨討伐参加者比較表(役割・活躍)

Arc3(第三章)の概要——白鯨討伐とペテルギウス
Arc3「真実の詩と英雄譚の始まり」は、リゼロという作品全体の中でも最大規模のバトルアークの一つだ。スバルたちが直面する脅威は二重構造になっており、それぞれが独立した巨大な戦いとして描かれる。
白鯨(グレート・ホエール)討伐戦
白鯨は「大罪司教を乗せた船」とも呼ばれる幻獣であり、マナの濃い霧を纏いながら広域を徘徊する。その体長は数十メートルに及び、接触した者を記憶ごと消去してしまう「霧」という特殊能力を持つ。討伐に失敗した冒険者・兵士の記録は無数にあり、白鯨は「不死の魔獣」として恐れられていた。
スバルが白鯨討伐を目指した最大の理由は、ロズワール領への道を封鎖する白鯨を排除しなければ、ペテルギウスを倒すための軍勢を動かせないからだ。白鯨討伐はペテルギウス戦のための前哨戦という位置づけだった。
クルシュ・カルステン陣営(参考:クルシュ考察)の騎士団、ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア(ヴィルヘルムじいさん)の剣技、そしてスバルの「死に戻り」によって繰り返し得た戦術情報——これらが合わさることで、ついに白鯨は討伐されることになる。
ペテルギウス・ロマネコンティ(魔女教大罪司教「怠惰」担当)との戦い
白鯨討伐後、スバルたちはロズワール領へと進攻し、魔女教との決戦に臨む。ペテルギウスは「見えない手(見えざる手)」と呼ばれる不可視の指を操る異常な戦闘スタイルを持ち、さらに「憑依」によって他者の肉体を乗っ取る能力も有する。
スバルとペテルギウスの戦いはArc3の中で何度も死と再生を繰り返す壮絶なものとなり、最終的にスバルがペテルギウスの「核」を破壊することで決着する。Arc3でのラムの活躍はArc3ラム考察を、レムの戦いはArc3レム考察を、ベアトリスの役割はArc3ベアトリス考察を参照されたい。
オットーが白鯨討伐に参加した経緯
オットー・スーウェンとスバルの出会いはArc2の時点にさかのぼる(Arc2オットー考察参照)。白鯨討伐戦においては、Arc2の出会いから芽生えた縁が重要な伏線として機能している。
偶然の同行から始まった運命
Arc3において、オットーは「商人として荷物を輸送する途中でスバルたちに遭遇した」という形で再登場する。当初、オットーは白鯨討伐そのものに積極的に参加する意思を持っていたわけではない。彼はあくまでも「冒険商人」であり、戦士でも魔法使いでもない。
しかし、スバルから白鯨討伐の重要性と計画の全貌を聞かされたオットーは、徐々に巻き込まれていく。スバルが「死に戻り」の経験から培った情報と熱意、そして「絶対に勝てる」という確信——それがオットーの商人的な合理性を動かした。
さらに重要なのは、スバルがオットーの「言霊の加護(サルの加護)」の存在を(死に戻りを経て)把握していた点だ。この加護——あらゆる生き物と意思疎通できる能力——が白鯨討伐において決定的な価値を持つことをスバルは理解していた。
荷馬車という「兵器」
オットーが白鯨討伐に貢献できる物理的なアセットとして、彼の荷馬車も重要だった。高速移動が可能な複数頭立ての馬車は、白鯨の霧の中でも機動力を維持できる貴重な「乗り物」であり、後の作戦において文字どおり「武器」として機能することになる。

言霊の加護(サルの加護)の覚醒と白鯨戦での活躍
オットーの「言霊の加護」——正式には「サルの加護」——は、あらゆる生き物の言語を理解し、意思疎通できる能力だ。ただし、この加護は双方向的であり、周囲の動物たちの「声」が常に流れ込んでくるという代償を伴う。Arc3以前のオットーは、この加護を「不便な呪い」のように感じており、積極的に活用できていなかった。
霧の中の白鯨——「なぜ逃げられるのか」という謎
白鯨討伐戦の最大の難題の一つが、白鯨が纏う霧の問題だ。白鯨は視覚的に捕捉することが難しく、霧の中に紛れることで接近を困難にする。しかし観察を続けると、ある奇妙な現象が確認された——白鯨が霧の中で何かを察知し、事前に逃避行動をとっているように見えたのだ。
この謎の答えを持っていたのが、オットーだった。
霧の中の動物たち——鳥、虫、野生動物——が白鯨の動きをリアルタイムで把握しており、その情報を「言葉」としてオットーに伝えていたのだ。動物たちにとって、巨大な捕食者である白鯨の位置は本能的な察知の対象だ。オットーはその動物たちの「声」を集約することで、霧の中でも白鯨の正確な位置と動向を把握できるという、他の誰も持てない「目」を手に入れていた。
「見えないのに逃げられる」という謎の解明
白鯨は霧の中で「まるで相手の動きを先読みしているかのように」回避行動をとることがあった。これは長年、白鯨討伐を阻んできた謎の一つだった。
しかしオットーが動物たちから得た情報によれば、これは白鯨の特殊な知覚能力によるものではない。白鯨の霧自体が動物たちにとって明確な脅威として認識され、動物たちが示す恐怖や逃走の方向性が逆説的に白鯨に「攻撃が来る方向」を示してしまっていた、という側面もある。
オットーの加護はこの情報の流れを「読み取る側」に転換する。動物たちが「白鯨はあちらにいる」「あの方向から危険が来る」と騒いでいる声を集約することで、戦場全体の「地図」をリアルタイムで更新することができた。
加護の代償と葛藤
言霊の加護は強力だが、使用には大きな精神的・肉体的負荷を伴う。周囲の動物すべての「声」が同時に流れ込んでくる状態は、通常の人間には耐えられないほどの情報量の過負荷だ。オットーは激しい頭痛と目眩に苦しみながら、それでも戦場での情報収集を続けた。
「こんな加護、生まれてこなければよかった」——そう思っていた能力が、Arc3において初めて「仲間を救う武器」として機能した瞬間、オットーの内面に何かが変わり始める。
スバルとオットーの絆の芽生え——命がけで助け合う
Arc3の白鯨討伐戦において、スバルとオットーの関係は大きく変化する。それまでの「知人・商売上の縁」から「命を預け合う戦友」へと昇華するのだ。
スバルがオットーに見せた「本気」
スバルは白鯨討伐の計画を立案する過程で、オットーに対して自分の戦略の核心部分を打ち明ける。「死に戻り」の秘密こそ明かせないが、スバルが「絶対に勝てる根拠がある」と確信を持って語る姿は、普通の商人であるオットーの目にも「尋常ではない」と映った。
スバルが「命がけで頼む」と言ったとき、オットーはその言葉の重さを感じた。スバルには何か自分には見えていない「理由」がある——そう直感したオットーは、リスクを承知で参加を決める。
白鯨戦中の相互支援
戦場では、オットーの情報がスバルたちの生死を左右する場面が繰り返された。動物たちの声から「白鯨が左から来る」「霧が濃くなる」という情報を伝えるオットーがいなければ、討伐軍は何度も壊滅していただろう。
一方でスバルも、極限状態に追い込まれながらもオットーを守り、オットーの加護を最大限に活用できる環境を整えようとした。二人は互いが互いを必要とする関係性の中で、白鯨という共通の敵に立ち向かった。
Arc3でのスバルの精神的な成長についてはArc5スバル考察も参照されたい(Arc3での経験がArc5に与えた影響の観点から)。
「オットーが救われた」シーン
加護の過負荷でオットーが意識を失いかけた場面で、スバルが体を張ってオットーを支えるシーンがある。「お前の力が必要だ。だから倒れるな」というスバルの言葉は、オットーにとって初めて「自分が必要とされている」という実感を与えるものだった。
これまでオットーは、商人として「何かを売ること」「利益を得ること」を通じてのみ自分の存在価値を確認してきた。しかし白鯨討伐戦において、自分の能力そのものが仲間の命を救っていた——この体験がオットーの自己認識を根本から変えていく。
白鯨に荷馬車で突撃する伝説の名シーン
Arc3のオットー考察において避けて通れないのが、白鯨に荷馬車で突撃するシーンだ。これはリゼロの中でも特に印象的な「普通の人間の特別な勇気」を描いた場面として多くのファンに記憶されている。
突撃の状況と背景
白鯨討伐戦のクライマックス近く、戦況が最も危機的な局面において、オットーは荷馬車を白鯨に向かって全速力で突撃させる選択をした。これは計画されていた作戦ではなく、その場の判断による即興の行動だった。
白鯨の注意を引きつけることで味方の撤退・再編成を可能にする、あるいは白鯨の動きを一時的に阻害して決定的な攻撃を可能にする——オットーはそういった目的のために、自らの命を天秤にかけた。
「商人の合理性」を超えた判断
オットーはもともと「リスクを計算して行動する商人」だ。割に合わないリスクは負わない、というのが彼の基本的なスタンスだった。しかしこの突撃において、オットーは商人的な合理性を完全に捨てている。
なぜか?それは白鯨戦を通じて、オットーが「スバルを助けたい」という感情——利益計算を超えた感情——を持つようになっていたからだ。荷馬車突撃は、オットーが「冒険商人」から「スバルの仲間」へと変化したことの、最も具体的な証明だった。
突撃後の救出とスバルとの会話
突撃後、辛うじて生き延びたオットーをスバルが確認する場面でのやり取りは、二人の関係性を象徴するものだ。スバルは「なんで死にそうなことしてんだよ、馬鹿」と怒りとも感謝ともとれる言葉をかけ、オットーは「あなたがそういう人間だから、つられてしまいました」と答える。
この一言は、オットーがスバルという存在から受け取った「何か」を端的に表している。スバルの「どれだけ馬鹿げていても、仲間のために全力を尽くす姿勢」が、オットーの価値観に深く刻み込まれた瞬間だ。

白鯨討伐参加者比較表——役割・活躍一覧
| 参加者 | 所属・立場 | 主な役割 | 特筆すべき活躍 |
|---|---|---|---|
| スバル | エミリア陣営 | 作戦立案・指揮補佐 | 死に戻りで得た情報を活用、白鯨の弱点を把握して作戦に反映 |
| ヴィルヘルム | クルシュ陣営・剣聖 | 前衛・白鯨への直接攻撃 | 妻(テレシア)への誓いを胸に白鯨に斬りかかる。討伐の実質的なMVP |
| クルシュ | 五大候補・候補生陣営長 | 軍の指揮・風の加護の活用 | 「風の加護(未来視)」で戦場の危機を事前に察知し被害を最小化 |
| フェリス | クルシュ陣営・回復魔法使い | 後方支援・戦傷者の治癒 | 討伐軍の戦死者・負傷者を回復し続け、戦闘継続を可能にした |
| オットー | 冒険商人(参加) | 情報収集・機動陽動 | 言霊の加護で動物から白鯨の位置を特定。荷馬車突撃で作戦の転換点を作る |
| ガーフィール | 聖域・エミリア陣営 | 前衛・強化能力での突撃 | 獣化状態での圧倒的な突撃力を発揮。Arc4での変化はArc4ガーフィール考察参照 |
ペテルギウス戦でのオットーの役割
白鯨討伐後、戦場はペテルギウス・ロマネコンティとの戦いへと移行する。白鯨戦で体力・精神力ともに消耗していたオットーだが、ペテルギウス戦においても重要な役割を果たす。
情報伝達と後方支援
ペテルギウスは「見えざる手」という不可視の攻撃手段を持ち、通常の戦闘感覚では対応が困難だ。しかしオットーの言霊の加護は、ここでも活きる。周囲の動物たちは「見えない何か」への恐怖反応を示す。その反応を読み取ることで、オットーは「見えざる手」の大まかな方向性・軌跡を察知できた。
完全な精度ではないが、「次の攻撃は右から来る」という情報だけでも戦場では決定的な価値を持つ。オットーはスバルへの情報提供役として、ペテルギウス戦でも欠かせない存在だった。
民間人の避難誘導
ペテルギウスの侵攻によって被害を受けるロズワール領の民間人への対応においても、オットーは「商人としての人脈と地理知識」を活かして避難誘導を行った。これは戦闘能力を持たないオットーだからこそできた、もう一つの「戦い方」だった。
Arc3でのラムの活躍(Arc3ラム考察参照)と並行して、オットーは非戦闘員の保護という役割を担った。Arc5でのラムの姿はArc5ラム考察を、Arc6についてはArc6ラム考察を参照されたい。
ペテルギウス打倒後の立ち位置
ペテルギウスが倒され、Arc3の戦いに決着がついた後、オットーは「もう関わることはない」という冒険商人的な距離感を保とうとした面もある。しかし白鯨戦での体験——スバルと命を預け合った記憶——は、そう簡単に「過去のこと」にはさせてくれなかった。
オットーの「普通の人間」としての強さ
リゼロという作品には、エミリア(Arc5エミリア考察参照)やラム(Arc5ラム考察参照)のような特殊な力を持つキャラクターが多数登場する。その中でオットーは、言霊の加護という特殊な能力は持つものの、基本的には「普通の人間」として位置づけられる。
合理性と感情の共存
オットーの強さの本質は、冷静な合理性と深い感情の両方を持っていることにある。商人として、リスクとリターンを計算する能力は一流だ。しかし白鯨突撃が示すように、感情が極限に達した時、彼は合理性を超えた行動をとることができる。
これは「感情に流された」のではなく、「感情を持ちながら合理的に状況を判断した結果、感情を優先する方が長期的に正しいと判断した」ともいえる。つまりオットーは、感情的な衝動と理性的な判断の両方を高いレベルで持つという、非常に複雑で豊かな内面を持つキャラクターなのだ。
「加護」を「呪い」から「武器」に変えた瞬間
Arc3以前のオットーにとって、言霊の加護は「不便な特殊体質」に過ぎなかった。常に動物の声が流れ込んでくるというのは、日常生活においては煩わしいだけの能力だ。商売の場でも、魔法戦闘の場でも、「動物と話せる」という能力が直接の役に立つ場面は多くなかった。
しかし白鯨討伐戦において、その能力が戦場全体を左右するほどの価値を持つことが証明された。「自分の加護には意味がある」——この認識の転換が、Arc3オットーの最大の成長だ。
Arc4以降のオットーが「言霊の加護」を積極的に活用していく姿の原点が、Arc3の白鯨戦にある。Arc4オットー考察では、この覚醒がどう発展するかを詳しく解説している。
スバルが「友」として認めた理由
スバルは白鯨討伐戦の後、オットーを「本当の友達」として認識するようになる。スバルが人を「友達」と呼ぶ基準は厳しい。それは「見返りを求めずに、命がけで助け合える相手」だ。
オットーは白鯨戦において、商人としての利益計算を超えてスバルのために動いた。そのことが、スバルに「この人は友達だ」と確信させた。Arc5以降での「スバル=オットー友情」の深化は、このArc3の体験を基盤としている。Arc9でのスバルとオットーの友情についてはArc9スバル考察も参照されたい。
Arc3後のオットーの心境変化——冒険商人から仲間へ
Arc3の戦いが終わった後、オットーは自分が大きく変わってしまったことに気づいていた。白鯨討伐前と後では、「スバルたちとの関わり方」に対する自分の感覚が根本的に異なっていた。
「関わらない」という選択ができなくなった
冒険商人として生きてきたオットーには、「深く関わることで生じるリスク」を回避する習慣があった。しかし白鯨戦で命を共有した体験は、その習慣を上書きしてしまった。スバルが次の戦いに向かうと知っても、「自分には関係ない」と割り切れなくなったのだ。
Arc4でオットーが再びスバル陣営に関わることを選ぶ背景には、このArc3での体験がある。Arc4オットー考察では、その「仲間としての第一歩」が詳しく描かれている。
自己評価の変容
「加護を持つ商人」から「仲間の命を救える人間」へ——この自己評価の変化は、オットーの人生の転換点だった。「自分は特別な力を持たない普通の人間だ」という認識は変わらないが、「普通の人間でも、正しい場面で正しい能力を使えば、誰も替えのきかない存在になれる」という確信を得た。
この確信は、Arc6での活躍(Arc6オットー考察参照)やArc7以降での内政官・参謀としての役割(Arc7オットー考察参照)へと繋がっていく。
レムとラムへの認識
Arc3でオットーは、レム(Arc3レム考察)とラム(Arc3ラム考察)とも一定の関わりを持つ。双子の鬼族という特殊な存在に対して、オットーは最初警戒を示すが、戦場での体験を通じて「この人たちも同じ方向を向いている仲間だ」という認識を持つようになる。
Arc4以降でのオットー・レム・ラムの関係性については、それぞれの考察記事(Arc4レム考察、Arc5レム考察、レムキャラクター考察)を参照されたい。
言霊の加護(サルの加護)詳細——Arc3での活用と限界
Arc3はオットーの言霊の加護が初めて「本来の価値」を発揮した章だ。ここで、この加護についてより詳しく整理しておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加護の名称 | サルの加護(言霊の加護) |
| 基本能力 | あらゆる生き物と言語を通じた意思疎通が可能 |
| 範囲 | 視聴覚の届く範囲内の動植物すべて(コントロール難) |
| Arc3での活用 | 霧の中の動物たちから白鯨の位置情報をリアルタイム収集 |
| 代償・弱点 | 情報過負荷による激しい頭痛・意識混濁・行動不能リスク |
| 覚醒のきっかけ | スバルへの友情、守りたい意志の確立 |
| 限界・課題 | 情報の正確性・精度は動物の知性に依存。精密な位置特定は困難 |
| Arc3後の進化方向 | Arc4以降で情報収集・情報工作への積極活用へ展開 |
ユリウスとオットーの対比——「魔法使い」と「普通の人間」
Arc3における重要な比較軸として、ユリウス・ユークリウスとオットーの対比がある。ユリウスはロズワール領攻防戦においてスバル陣営に合流し、圧倒的な魔法剣士としての実力を発揮する(Arc3ユリウス考察参照)。
ユリウスは「完璧な騎士」として魔法・剣術・礼儀・判断力のすべてで高水準を誇る。一方のオットーは、そのいずれも持たない。この対比は、リゼロという作品が「特別な力を持たない普通の人間の価値」を問うテーマとも深く関わっている。
ユリウスが「質」でスバルを助けるなら、オットーは「他の誰も替えのきかない固有の役割」でスバルを助ける。この非対称な価値の共存が、Arc3における仲間関係の豊かさを作り出している。
Arc3のオットーとロズワールの関係
Arc3のロズワール領を舞台とした戦いにおいて、オットーはロズワール・L・メイザース(ロズワールキャラクター考察参照)という存在の「謎深さ」を肌で感じることになる。
ロズワールは白鯨討伐に向けて自陣営の人材・資源を提供する一方、その真意が読めない行動をとる。オットーは商人的な観察眼でロズワールを「信用できるが、何かを隠している」と直感していた。この直感は、Arc4以降で正確だったことが明らかになる(Arc5ベアトリス考察でのロズワールの秘密についても参照されたい)。
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よくある質問(FAQ)
Q1. オットーはなぜ白鯨戦に参加したの?
オットーは偶然スバルたちと再会し、白鯨討伐の重要性を聞かされた上で参加を決めました。スバルの「絶対に勝てる根拠がある」という確信に満ちた言葉と、言霊の加護が決定的な価値を持つという認識がオットーを動かしました。商人的な合理性だけでなく、スバルへの「何か」への共感も参加の動機になっています。
Q2. 言霊の加護はどんな能力?Arc3でどう使ったの?
言霊の加護(サルの加護)はあらゆる生き物と意思疎通できる能力です。Arc3の白鯨討伐戦では、霧の中の動物たちが持つ白鯨への恐怖反応や位置情報を収集し、「霧の中でも白鯨がどこにいるか」をリアルタイムで把握することに成功しました。これにより討伐軍は白鯨の動きに先手を打つことができました。加護の使用時には強烈な頭痛・情報過負荷という代償があります。
Q3. 荷馬車突撃シーンの意味は?
白鯨討伐戦のクライマックスで、オットーが荷馬車を白鯨に向かって突撃させたシーンは、Arc3オットーの最大の象徴的場面です。商人としての合理性を超えて、スバルへの友情と「守りたい」という感情から来る行動であり、「冒険商人」から「スバルの仲間」へと変化したことを最も具体的に示す場面です。
Q4. Arc3でスバルとオットーはどんな関係になったの?
Arc3の白鯨討伐戦を通じて、スバルとオットーは「命を預け合う戦友・友人」の関係になりました。戦場での相互支援、オットーの突撃、スバルによるオットーの救出など、互いに命がけで助け合う体験が二人の間に強い絆を生み出しました。スバルはArc3後、オットーを「本当の友達」として認識するようになります。
Q5. Arc3のオットーはArc4以降でどう変わる?
Arc3の体験を経てオットーは「仲間の一人」としてのアイデンティティを持つようになります。Arc4ではエミリア陣営の一員として聖域の戦いに関わり、Arc5以降では内政・情報戦の専門家として活躍します。言霊の加護への向き合い方も「呪い」から「武器」へと転換し、加護の活用範囲が拡大していきます。詳細はArc4オットー考察を参照してください。
まとめ——Arc3オットーが残したもの
Arc3(第三章)のオットー・スーウェンは、リゼロという作品の中で最も「普通の人間」としての存在感を放ったキャラクターだ。
剣も魔法も持たない冒険商人が、言霊の加護という「不便な呪い」を「戦場の目」として活用し、荷馬車という「普通の乗り物」を「決死の武器」に変えた。そこには特別な才能も特別な力もない——あるのは、スバルへの友情と「守りたい」という意志だけだ。
Arc3はオットーにとって、以下の意味で決定的な転換点だった:
- 加護の転換:「呪い」から「武器」へ——言霊の加護の価値を初めて実感
- 関係の転換:「知人・商売上の縁」から「命を預け合う友人」へ
- 自己認識の転換:「力のない普通の人間」から「他の誰も替えのきかない仲間」へ
- 価値観の転換:「商人的合理性第一」から「感情と合理性の共存」へ
これらの転換が積み重なって、Arc4以降のオットーが生まれる。Arc4での聖域決戦(Arc4オットー考察)、Arc5での内政官としての本格始動、Arc6での言霊の加護の新たな活用(Arc6オットー考察)——これらすべての出発点がArc3の白鯨討伐戦にある。
「普通の人間」が特別になる瞬間を描くとき、オットーのArc3はリゼロという作品が与えうる最高の答えの一つだ。「力がないから何もできない」ではなく、「自分にしかできないことで誰かを救う」——その精神はArc9の現在に至るまで、オットーという人間の核心であり続けている(Arc9オットー考察参照)。
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