月刊コミックアライブ2020年8月号掲載のリゼロ外伝、「Lugunican Hustle (前編)」のあらすじネタバレ、感想、考察です。
王選開始から半年後、アナスタシアとユリウスは、ルグニカの有力人物ニコ・オールセンのお屋敷に呼ばれて…!?
目次
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リゼロ外伝「Lugunican Hustle(前編)」の見どころネタバレ
これ、王選もので珍しい“芸術ミステリー”だよな…!鑑定家アナスタシアが名画『ミデリーネのうたた寝』を贋作と見抜くとこから贋作家探しが始まる。ヨシュアの「できることと、やりたいことが重なるとは限らない」って一言、軽いセリフのはずなのにやけに刺さるんだ。
そうそう、あれヨシュアの“人生そのもの”の傷から滲み出た言葉なんだよ…。ヨシュアって生まれつき病弱で、憧れた騎士になれなかった上、養子に来たユリウスに嫡男の座まで譲ってるの。だからこの贋作騒動、表向きは事件解決でも、本当は「自分のやりたい道を見つけられるか」っていうヨシュアの物語なんだよね。
アナスタシアが芸術品の蒐集家ニコ・オールセンと会談
男爵の爵位を持つルグニカ貴族のニコ・オールセンは、美術品の蒐集家として有名な人物であり、王国の目立たない一派の主要人物だった。
王選開始から半年後、オールセンはアナスタシアを屋敷に呼び、百年以上前の名画『ミデリーネのうたた寝』の真贋鑑定を依頼する。
オールセンの元には、所持している名画が偽物であると一言だけ記された書状があり、蒐集家としての矜恃にかられ、カララギでも鑑定家として有数のアナスタシアに、王位候補の力量を見定める意味も込めて真贋鑑定を頼んでいたのだ。
王選開始から半年が経過した現在、アナスタシアにとってオールセンは味方につけたい人物であり、その依頼を受け、アナスタシアの身長程の大きな一枚の絵画をじっと見定めている。結果、絵画は贋作だと判定される。
オールセンは憔悴を隠しながら、ホーシン商会でも美術品を扱っており、贋作が出回るのは互いによくないことだと提案する。その言葉と、その裏にある自分を見極めたいと考えるオールセンの真意を肯定し、アナスタシアが贋作家を見つけるために動き出す。
アナスタシアがヨシュアに協力を頼む
『ミデリーネのうたた寝』をユークリウス家に持ち帰ると、その絵画をみてヨシュアが驚愕し、贋作と言われてさらにびっくりする。
ヨシュアは、自分で絵を描くほど芸術を広く愛する人物であり、オールセンとも共通の芸術仲間を通じて知人の関係を築いていた。
アナスタシアに贋作家探しの協力をするよう言われ、オールセンとの共通の芸術仲間全員に『ミデリーネのうたた寝』を見せるよう言われる。
ヨシュアの絵をアナスタシアが鑑賞
芸術仲間が屋敷に訪れるまでの間、ユークリウス家にあるヨシュアの画廊にアナスタシアを招待する。
ヨシュアの絵は「思ったよりも良いもの」で、アナスタシアは絵の道をいくことを考えなかったのかとヨシュアに問う。その返答は表情に現れ、「できることと、やりたいことが重なるとは限らない」と言われると、その言葉はヨシュアの心を深く抉った。
ユリウスは、ヨシュアが普段通りに仲間と気兼ねなく交流できるように外出しており、護衛にはミミがついていた。芸術愛好家の仲間たちが屋敷に到着すると、ミミに呼ばれ、ユリウスとアナスタシアは玄関へ迎えにいく。
芸術仲間の元にも手紙が届いていたことが発覚
ヨシュアの芸術仲間達は、『ミデリーネのうたた寝』がユークリウス家にあることを見て驚く。贋作と判断しなければオールセンが手放すはずがないと共通の見解を持ち、ヨシュアの話した「贋作の書状」が本物であったと信じる。
手紙は芸術仲間達にも届いており、全員慌てて屋敷を飛び出し、すぐに自分達が持っている芸術品の真贋鑑定をしに奔走し始めた。
アナスタシアは、この一連の出来事を通じて、書状を送った「密告者」の狙いは贋作家への攻撃であると見抜く。
暫くすると、真贋鑑定をしてきた芸術仲間達が、その結果と掴んだ情報をヨシュアに知らせにきた。
アズラ・イースタンの住居を訪ねる
ヨシュアの仲間達は次々に情報を持ち込こみ、その情報を繋ぎ合わせて「密告者」の人物像を絞り込む。
複数人の候補が上がり、その最初の一人がアズラ・イースタン、平民街の一角の住居に住んでいる平凡な青年だった。
アナスタシア、ユリウス、ヨシュアはアズラの住居を訪ねるが、返事がなく、アナスタシアとユリウスが一芝居を打って家の中に侵入する。
住居の中は争われた跡があり、アズラは既に連れ去られた可能性があると判明する。これで、アズラが密告者であることが確定し、連れ去ったのは贋作家の可能性が高いと仮説が立った。
ユリウスが衛兵を呼びに外に出て、アナスタシアとヨシュアの二人が現場保全を担当する。
アナスタシア、ヨシュアが連行される
ユリウスが外に出たことを確認すると、アナスタシアは今のうちに二人だからできることをやると言い出す。
困惑するヨシュアを連れて、アナスタシアは周囲の隣家に、アズラが襲われていることについて大声で周囲に知らせるかのように聞き込みをする。
しばらくすると、訳知り顔の男達が二人を囲み、二人を連れ去っていった。アナスタシアは帽子と襟巻きをその場に置いてユリウスへの伝言代わりとする。
ヨシュアは心の中で、本当にアナスタシアを信じて良いんですよねと、ユリウスに対して質問を投げかけた。
リゼロ外伝「Lugunican Hustle(前編)」の感想・考察ネタバレ
この時点のヨシュアって、アナスタシア本人にじゃなく“ユリウスが仕えてるから”従ってるだけなんだよな。むしろ兄を変えたアナスタシアに内心ちょっと反発すらしてる…忠誠はまだ本物じゃない、って描写が丁寧だ。
そうなんだよ、そしてここが胸に来るの…。この“まだ信じきれてない”アナスタシアこそ、後にヨシュアをお使いに出して、監視塔で「暴食」ロイ・アルファルドに名前も記憶も喰われる原因になる人なんだよね。忠誠が芽生えていくこの何気ない日常が、いずれ彼の存在ごと奪う伏線だと知ると、読み返すたび切なさが段違いになるの。
ヨシュアはまだ心からの忠誠をアナスタシアに誓っていない
この時点では、ヨシュアはユリウスが忠誠を誓っているため、アナスタシアに付き従っている状態です。
そのため、一見理解不能な発言や行動をするアナスタシアに対して、内心で疑問を抱えています。
ユリウスの願いとしては、ヨシュアが様々な可能性に目を向け、これだという何かを見つけて欲しいと考えており、アナスタシアの多様な価値観を認める在り方がその後押しになればと思っています。
ヨシュアがアナスタシアに忠誠を捧げるためには、自身の価値観が広がる体験をアナスタシアによってもたらされることが必要となるため、この物語を通じて、ヨシュアは何かしら殻を破る体験をするのではと思われます。
ユリウスは地道な捜査にウキウキになる
ユリウスは普段近衛騎士団として街の巡回などは担当していますが、贋作家の調査のように、地道に捜査を進めていくという仕事はしていません。
そのため、アズラの住居を訪ねた時も、ユリウスだけ若干ウキウキしており、アナスタシアと一芝居を打って住宅に侵入するなどの珍しい行動をとっていました。
この辺りの柔軟性は、アナスタシアとの出会いによってもたらされたユリウスの変化であり、ヨシュアはこの変化に対して快くは思っていません。
リゼロ外伝「Lugunican Hustle(前編)」まとめ
結局この外伝の“本当の主役”は贋作家じゃなくヨシュアの心なんだな…。騎士の夢を封じて、ずっと兄ユリウスに自分を重ねてきた少年が、その投影から一歩踏み出せるかどうか。
そうそう、軽快なハッスル劇に見えて中身はヨシュアの成長譚なんだよね。だからアナスタシアの“多様な価値観を認める在り方”が効いてくるの。「自分にしかできないこと」もまた一つの英雄の形だって彼に示してくれる…それこそユリウスが弟に気づいてほしいって願い続けたものなんだよ。
「Lugunican Hustle」は、アナスタシア、ユリウス、ヨシュアの贋作家探しのお話でした。
主題はヨシュアの心境の変化となりそうで、憧れた騎士を諦めざるを得なかったヨシュアが、長年のユリウスへの投影を経て、自らの道を見つけられるかというお話になりそうです。
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