2026年1月29日、『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作Web版にて第10章「獅子王の国」の連載が始まった。書籍版では同年3月25日に44巻「別離と鎮魂の四十四幕」として刊行され、Arc10は正式に幕を開けた。
第9章でアルデバランとの長き戦いを終えたスバルたちが王都ルグニカへと帰還し、そこで待ち受けるのは「神龍教会」の台頭、謎めいた聖女フィルオーレの出現、そして連続する惨劇——。本記事では、Arc10「獅子王の国」の章別あらすじ・パーティー構成・主要キャラクター・重大な伏線・今後の展開予想を2026年5月時点の最新情報をもとに徹底的にまとめる。
- Arc10「獅子王の国」基本情報
- タイトル「獅子王の国」が持つ三重の意味
- Arc10 パーティー構成
- Arc10 主要イベント——章別まとめ
- Chapter 1「Friends(友人)」
- Chapter 2「Sacrament of the Church(教会の秘蹟)」
- Chapter 3「An Omen of Light(光の予兆)」
- Chapter 4「You're Welcome(どういたしまして)」
- Chapter 5「The Details of a Detour(迂回路の詳細)」
- Chapter 6「Instantaneous Water Heater(瞬間湯沸かし器)」
- Chapter 7「My Friend(我が友)」
- Interlude「――Why?(――何故?)」
- Chapter 8「The Consequences of a Choice(選択の代償)」
- Chapter 9「Crybaby(泣き虫)」
- Chapter 10「Faith Embedded(埋め込まれた信仰)」
- Chapter 11「The Reason the Dragon Gem Shines(龍珠が輝く理由)」
- Chapter 12「Groan(呻き)」
- Chapter 13「Mustn't Stain with Blood(血で汚してはならない)」
- Chapter 14「Traitors(裏切り者たち)」
- Chapter 15「Together Unto Hell(共に地獄へ)」(2026年5月13日公開・最新)
- Arc10の重要キャラクター一覧
- Arc10の主要伏線・謎
- Arc10 今後の展開予想(45巻以降)
- Arc10とArc9以前の繋がり——理解のための前提知識
- 書籍44巻「別離と鎮魂の四十四幕」について
- まとめ——Arc10「獅子王の国」の見どころ
Arc10「獅子王の国」基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 章タイトル | 第10章「獅子王の国」(Kingdom of the Lion Kings) |
| Web版連載開始 | 2026年1月29日 |
| 書籍版刊行 | 44巻「別離と鎮魂の四十四幕」(2026年3月25日) |
| 次巻予定 | 45巻(2026年6月25日発売予定) |
| Web版章数 | Chapter 1〜15以降連載中(2026年5月時点) |
| 主な舞台 | ルグニカ王都(王都帰還・王選再開) |
| 位置づけ | 第9章アルデバランとの決戦を経た最終局面の幕開け |
タイトル「獅子王の国」が持つ三重の意味
「獅子王の国」というタイトルには、単純なストーリー説明に収まらない三つの層が重なり合っている。それぞれの「獅子王」が指す存在を理解することで、Arc10全体が浮かび上がってくる。
第一の獅子王——フーリエ・ルグニカ(故人・クルシュの原点)
最も直接的な「獅子王」は、故・フーリエ・ルグニカだ。幼少期のクルシュ・カルステンに「余が其方の獅子王になろう」と語りかけた第四王子フーリエは、王位継承候補の若者として期待を集めながら疫病で夭折した。クルシュの人生の根底にはこの誓いが刻み込まれており、彼女が目指す国家像は「フーリエが生きていれば実現しようとしたはずの国」である。Arc10のタイトルは、まずこの原点への照射として機能する。
第二の獅子王——ファルセイル・ルグニカ(400年前の最後の王)
400年前、神龍ボルカニカと三つの盟約を交わした最後のルグニカ王族——ファルセイル・ルグニカ——も「獅子王」の称号を持つ。Arc10ではボルカニカがフェルトに異常な親しみを示す場面が描かれるが、これはボルカニカがフェルトをファルセイルと重ね合わせているからだと解釈されている。神龍の長い記憶の中で「獅子王」はファルセイルの代名詞であり、Arc10ではその血脈の現在(フェルト)に焦点が当たる。
第三の獅子王——フェルト=フィルオーレ・ルグニカ(現在進行形の可能性)
Arc9〜10で真名が「フィルオーレ・ルグニカ」と判明したフェルトは、貧民街育ちの少女から王族の血を引く候補者へと立場を明確化した。ラインハルトが隣にいるという絶大なバックグラウンドを持ちながら、王選を「仕方なく」でなく「覚悟を持って」進む意志を示したのがArc10の大きな見せ場の一つだ。三つの獅子王を経て、Arc10は「では次の獅子王は誰か」という王選の本質的問いへと迫っていく。
Arc10 パーティー構成
Arc9終幕からArc10冒頭にかけて、スバルたちは王都へ帰還する。Arc10の主軸パーティーは以下の6名だ。
| メンバー | 役割・状況 |
|---|---|
| ナツキ・スバル | エミリア陣営の策士・死に戻り持ち。Arc9でアルデバランを封印した後、王都で新たな波乱の中心に立つ。「賢者の器」としての素質を問われる立場 |
| ペトラ・レイテ | エミリア陣営の侍女。Arc9で魔女因子が覚醒。王都での活動を支えるメンバーの一人 |
| ラム | エミリア陣営・ロズワールの鬼族メイド。王都での情報収集・護衛を担う |
| オットー・スーウェン | エミリア陣営の商人・総合支援役。Arc10での交渉・情報戦を担当 |
| フレデリカ・バウマン | エミリア陣営・ガーフィールの姉。王都行動での護衛役 |
| レム | Arc9 Web版35話にてロイ・アルファルドが記憶を「吐き出した」ことで記憶が完全回復。Arc10では記憶を取り戻した状態でスバルたちに合流 |
なお、エミリア陣営の全体構成についてはエミリア陣営Arc10完全解説で詳しくまとめている。
Arc10 主要イベント——章別まとめ
Web版Arc10は2026年5月時点でChapter 15(共に地獄へ)まで公開されている。以下、各章の英語タイトル(Witch Cult Translations準拠)と日本語タイトル対応・主要イベントを章順に整理する。
Chapter 1「Friends(友人)」
Arc10の第一章。アルデバランとの戦いを終えたスバルは、王都を目指す道中でオットーと再会を果たす。旧友との再会というやや穏やかな幕開けながら、その背後では王都に向かう一行を待ち受ける不穏な気配が描かれる。Arc9の重い余韻を引きずりながらも、新たな章の始まりとして前向きな空気が漂う章だ。
Chapter 2「Sacrament of the Church(教会の秘蹟)」
神龍教会の使者として行動する聖女フィルオーレが本格的に登場する章。「秘蹟」という特別な力を持つ彼女が、クルシュ陣営と接触し始める。フェリスがクルシュを助けてほしいと懇願するきっかけとなる重要な出会いが描かれる。
Chapter 3「An Omen of Light(光の予兆)」
フィルオーレとクルシュ陣営との本格的な交渉が始まる。神龍教会が王選に政治介入しようとする意図が徐々に明らかになる章。「光」という言葉がクルシュの黒斑浄化への伏線として機能している。
Chapter 4「You’re Welcome(どういたしまして)」
Arc10序盤の展開を受けた比較的短い幕間的な章。各陣営の動向が整理され、王都における勢力図が読者に示される。
Chapter 5「The Details of a Detour(迂回路の詳細)」
スバルたちが王都での行動方針を固める章。王選再開に向けた政治的駆け引きが具体化し始め、神龍教会という新たな変数がどう作用するかが議論される。
Chapter 6「Instantaneous Water Heater(瞬間湯沸かし器)」
「瞬間湯沸かし器」という独特のタイトルが示すように、誰かが爆発的に怒りをあらわにする場面が含まれる章。ガーフィールがスバルに対する疑惑に激怒する場面がこの章から始まるとされる。
Chapter 7「My Friend(我が友)」
フーリエ・ルグニカとクルシュの過去——「余が其方の獅子王になろう」という誓い——に深く触れる章とされる。Arc10タイトルの根幹にある「獅子王」の原点が改めて描かれる重要な回だ。
Interlude「――Why?(――何故?)」
Arc10に一度挿入される幕間(インタールード)章。タイトルが疑問符のみという謎めいた構成で、ある人物の視点から衝撃的な事態が描かれる。マイクロトフ邸の惨劇や王都での異変の「なぜ」を示す章として機能する。
Chapter 8「The Consequences of a Choice(選択の代償)」
誰かの決断がもたらす取り返しのつかない結果を描く章。王都各陣営が選んだそれぞれの道が、想定外の形で交錯し始める。
Chapter 9「Crybaby(泣き虫)」
感情的に強い場面を含む章。フェリスがクルシュ陣営を離脱する苦渋の決断、またはそれに至る感情的なやりとりが描かれる可能性が高い。
Chapter 10「Faith Embedded(埋め込まれた信仰)」
神龍教会への信仰と、それが王都政治に「埋め込まれた」構造を問う章。フィルオーレが正式に王選候補として立てられる動きが加速する。
Chapter 11「The Reason the Dragon Gem Shines(龍珠が輝く理由)」
王選の正当性の証明である「竜珠(龍珠)」の発光にかかわる重要な展開が描かれる章。フェルト(フィルオーレ・ルグニカ)の王族としての資質が改めて示される可能性が高い。
Chapter 12「Groan(呻き)」
書籍版44巻に対応する章として知られ、Yahoo知恵袋等のファン考察でも注目を集めた章。フィルオーレ(聖女)の「秘蹟」でクルシュの黒斑(龍の血の呪い)が浄化される一方、ベアトリスはこの「浄化」が本当の解呪ではなく「別の場所への転嫁」である可能性を示唆する。「呻き」というタイトルは、解決したように見えて実は謎が深まるという構造を象徴する。
Chapter 13「Mustn’t Stain with Blood(血で汚してはならない)」
惨劇が迫る中、何かを守ろうとする誰かの必死の意志が描かれる章。マイクロトフ邸での事件の前触れがこの章に描かれるとされる。
Chapter 14「Traitors(裏切り者たち)」
「裏切り者」と呼ばれる者が複数いることを示すタイトル。マイクロトフ邸の惨劇後、クルシュが黒幕として名指しされる状況——あるいはスバルたちがエミリア陣営の「裏切り者」として疑われる構図——が描かれると推測される。
Chapter 15「Together Unto Hell(共に地獄へ)」(2026年5月13日公開・最新)
Arc10 Web版の2026年5月時点での最新章。「共に地獄へ」というタイトルが示す通り、スバルが誰かと共に絶望的な状況へ飛び込む決断が描かれる。ガーフィールがスバルへの冤罪疑惑に激怒する場面、あるいはスバルとガーフィールが共闘して困難な局面に挑む場面として解釈されている。
Arc10の重要キャラクター一覧
フィルオーレ(聖女)——謎の六人目の王選候補
| フルネーム | フィルオーレ(聖女として登場) |
|---|---|
| 所属 | 神龍教会 |
| 特徴 | 金髪・赤眼(ルグニカ王族と同じ特徴) |
| 能力 | 「秘蹟」——カペラ(色欲の大罪司教)でも解けなかった龍血の呪いを浄化する異能 |
| Arc10での役割 | 神龍教会の使者として王都を訪れ、クルシュの黒斑を浄化。フェルトの徽章を受け取ると光ったことで六人目の王選候補として立てられる |
フィルオーレは神龍教会の修道女として登場し、15年前に行方不明となった王弟フォルド・ルグニカの娘「フィルオーレ・ルグニカ」と同じ名前・同じ外見を持つ。フェリスに懇願されてクルシュへの「秘蹟」を使用し、その後フェルトの徽章が光ったことで正式に六人目の候補となる経緯は、44巻の最大の見せ場の一つだ。
ただし彼女の正体については複数の説が存在する。最有力は「クルシュ陣営の謀略に関与するカペラ(色欲の大罪司教)の変装説」だ。ベアトリスが呪い浄化に違和感を示しており、「本当の浄化」ではなく「別の場所への転嫁」の可能性が示唆されている。
マイクロトフ・マクマホン——惨劇の中心に立つ賢人会筆頭
詳細はマイクロトフ・マクマホン Arc10解説を参照。Arc10でマイクロトフは、王選の開幕宣言を行い「次の龍の盟約更新まで三年」という期限を告知した後、スバルを自邸に招いて個別の会見を申し込む。その後、彼の邸宅で護衛と使用人合わせて13名が一撃で殺害される惨劇が発生し、事件の関与者としてクルシュ・カルステンの名が挙がる。
マイクロトフ邸の惨劇の真相については、色欲の大罪司教カペラによるクルシュへの成り代わり説が有力視されているが、Arc10時点では未解明だ。「――ああ、ナツキ・スバルか。――卿は、はたして私の知る『本物』か?」というクルシュの謎めいた台詞は、何者かがクルシュの偽物として動いていることを示唆する強烈な伏線として機能している。
ゴズ・ラルフォン——ヴォラキア帝国・九神将伍の「獅子騎士」
ヴォラキア帝国九神将の第伍位「ゴズ・ラルフォン」は、Arc7・Arc8でスバルたちと交戦した黄金の甲冑の巨漢だ。Arc10では皇帝の命を受け、国家反逆罪の疑いがかかったジョラー・ペンダルトン(プリシラの元夫)を捕縛・処断する役割で登場する。実直で腹芸のできない性格ながら、指揮能力と純粋な忠誠心は皇帝にも認められた武人だ。
Arc10の主要伏線・謎
フェルトの真名「フィルオーレ・ルグニカ」とその意味
Arc9〜Arc10で明かされたフェルトの真名「フィルオーレ・ルグニカ」は、彼女が王弟フォルド・ルグニカの娘であることを示す。この真名は二重の意味で物語に波乱をもたらした——一つは、フェルトが正真正銘のルグニカ王族であることの確定。もう一つは、神龍教会の聖女「フィルオーレ」と同名であることによる混乱だ。
この「同名の二人のフィルオーレ」問題は、Arc10の政治的混乱の根底をなす。聖女フィルオーレが「本物のフィルオーレ・ルグニカ」であれば、王族の徽章が光ることも説明できる。しかし同時に、これが陰謀の一部であれば、神龍教会が王選に介入するための巧妙な政治的工作ということになる。
王選の観点ではルグニカ王選完全解説を参照。
マイクロトフ邸惨劇の真相——クルシュは本当に黒幕か
Arc10の最大の謎の一つが、マイクロトフ邸での護衛13名全滅・マイクロトフ本人の殺害という惨劇だ。現場の状況からクルシュ・カルステンが関与者として名指しされるが、ファン界隈では強い疑問が提起されている。
Arc4以降記憶喪失状態にあったクルシュが、本当にこのような凄惨な行動を取ることができるのか? 最有力の陰謀論は、色欲の大罪司教カペラが「龍の血」の権能でクルシュに成り代わったというものだ。カペラはArc5で自在に他者の外見を模倣する能力を見せており、クルシュの「黒斑浄化後」というタイミングを利用した偽物説は非常に説得力を持つ。
マイクロトフ邸の惨劇についての詳細はマイクロトフ Arc10解説に詳しい。
クルシュとフィルオーレの関係——浄化は本当か偽りか
フィルオーレの「秘蹟」によってクルシュの黒斑(カペラによる龍血の呪い)が浄化されたとされる。しかしこの「浄化」には重要な注釈がある——ベアトリスが秘蹟の術式に違和感を示したのだ。
ベアトリスの分析では、「呪いを消した」のではなく「呪いを別の場所へ転嫁した」可能性がある。もし呪いがクルシュから別の誰かへと「移された」だけなら、表面的な浄化の裏で別の犠牲者が生まれていることになる。Arc10の44巻タイトル「別離と鎮魂」の「鎮魂」は、スバルが「自分の息子」(Arc9での死に戻り中に亡くした存在)への罪の意識に向き合うことを指すとされるが、この「転嫁された呪い」の行方も鎮魂のテーマに絡む可能性がある。
クルシュ陣営の詳細はクルシュ陣営Arc10解説を参照。
ボルカニカの意志——フェルトへの接触とサテラ呼び伏線
Arc10では神龍ボルカニカがフェルトに対して異常なほどの親しみを示す描写がある。これはボルカニカがフェルトを、400年前に盟約を交わしたファルセイル・ルグニカの血脈として認識しているからだと解釈される。ボルカニカはそれまでにも、エミリアを見て「サテラ」の名を呼び、悲哀の表情を見せたことがある——これは神龍の眼には「ルグニカ王族」と「嫉妬の魔女」が重なって見える、という深遠な伏線として機能している。
ボルカニカとフェルトの関係・ルグニカ王国との盟約についてはルグニカ王国Arc10解説にまとめている。
フェリスのクルシュ陣営離脱——「別離」の意味
44巻のサブタイトル「別離と鎮魂」の「別離」が指す出来事の一つが、フェリス・アーガイルのクルシュ陣営離脱だ。フィルオーレによるクルシュの黒斑浄化の後、フェリスはクルシュを「助けられなかった」という自責の念から、あるいはクルシュ自身の意向を受けて、陣営から距離を置く。フェリスはその後、商人ラッセル・フェローの保護下へと移動する。
プリシラとアルデバランの「別離」(Arc8でのプリシラ消滅)もサブタイトルの「別離」に含まれるとされており、Arc10は複数の「喪失」を受け止めながら進む章だ。
ロイ・アルファルドの死体発見——暴食司教終焉の謎
Arc10では、スバルたちが牢に収監されたロイ・アルファルド(暴食の大罪司教・次男)を訪ねると、すでに「悲惨な死体」として発見されるという衝撃的な場面がある。同じく収監されていたシリウスはロイが捕まっていたことすら知らなかったと証言しており、謎の殺害者の存在が示唆される。
ロイ殺害の犯人候補として、カペラ(自在に変身でき、影の術式を無効化できる可能性)やパンドラが挙げられている。ロイの死によって「記憶を吐き出させて回収する」計画が困難になった可能性があり、レムの記憶回復(Web版35話で既に達成)との因果関係も注目される。
Arc10 今後の展開予想(45巻以降)
45巻(2026年6月25日発売予定)の焦点
45巻は2026年6月25日の発売が予定されており、Arc10 Web版のChapter 16以降の内容が対応すると見られる。焦点となるのは以下の三点だ。
- マイクロトフ邸惨劇の真相解明——クルシュが本当に黒幕なのか、それとも色欲の大罪司教カペラによる成り代わりなのかの決着
- ガーフィールとスバルの対立・和解——「瞬間湯沸かし器」「共に地獄へ」という章タイトルが示す激しい感情の爆発と、その後の二人の関係
- フィルオーレ(聖女)の正体——六人目の王選候補として立てられた後、彼女が本物のルグニカ王族なのか、陰謀の駒なのかが45巻で明かされる可能性がある
王選の決着と「三年の期限」
マイクロトフが王選開幕時に告知した「次の龍の盟約更新まで三年間」という期限は、Arc10全体のタイムリミットとして機能する。三年以内に新王を選出しなければ、神龍ボルカニカとの盟約が失効し、ルグニカ王国の根幹が揺らぐ。
現在の候補者は、エミリア・フェルト(フィルオーレ・ルグニカ)・クルシュ・アナスタシア、そして新登場の聖女フィルオーレの五人(プリシラはArc8で消滅済み)。各陣営の動向は陣営別解説記事——フェルト陣営・クルシュ陣営・アナスタシア陣営——で詳しく解説している。
スバルの立ち位置——「賢者の器」として
Arc10においてスバルは「エミリア陣営の策士」という役割に加え、「賢者の器としての素質を持つ者」という新たな側面を問われる立場に置かれる。Arc9でアルデバランを封印した後、スバルがどのような力を持ち、どこに向かうのかは、Arc10の大きな軸の一つだ。スバルのArc10での権能・強さについてはスバル権能Arc10解説を参照。
エリドナとの接触——Arc10の新展開
Arc10ではヴォラキア帝国から来訪した関係者としてエリドナが絡む可能性がある。帝国とルグニカの政治的緊張がArc10の背景として存在し、ゴズ・ラルフォンによるジョラー処断もその文脈に属する。
Arc10とArc9以前の繋がり——理解のための前提知識
Arc10を深く楽しむためには、Arc9までの流れを押さえておくことが欠かせない。特に以下の三点は、Arc10の展開を読み解く上で必須の前提だ。
プリシラ・バリエールの消滅(Arc8)
王選候補者だったプリシラは、Arc8(書籍38巻)で初の王選脱落者となった。彼女の消滅によって王選は五人から四人の争いに縮小し、Arc10時点では「エミリア・フェルト・クルシュ・アナスタシア」の四陣営が残る(そこに聖女フィルオーレが加わり五人となる)。プリシラに仕えたアルデバラン(Arc10解説)の処遇と喪失もArc10の「別離」テーマに直結している。
レムの記憶回復(Arc9 Web版35話)
暴食の大罪司教ロイ・アルファルドが記憶を「吐き出した」ことで、Arc4で失われたレムの名前と記憶が完全に回復した。Arc10ではレムが記憶を持った状態でスバルたちに合流しており、Arc1〜3で描かれたスバルへの深い絆が再起動する展開が読者の大きな楽しみの一つだ。レム Arc10解説も参照。
アルデバランの封印とArc10への引き継ぎ
Arc9終幕でスバルが深い傷と誓いを胸にアルデバランを封印したことで、Arc9の主軸となった「アルデバランとの決着」に区切りがついた。しかしスバルが「自分の息子を葬った」という罪の意識——これはArc9の死に戻りループの中で生まれた子供の喪失を指すとされる——は、Arc10の「鎮魂」テーマとして物語に重く引き継がれている。
書籍44巻「別離と鎮魂の四十四幕」について
Arc10の書籍版第一弾となる44巻のサブタイトル「別離と鎮魂の四十四幕」は、Arc10の裏テーマそのものを凝縮した言葉だ。
「別離」が指すのは、Arc8でのプリシラとアルの喪失に加え、フェリス・アーガイルがクルシュ陣営を離脱する場面だ。フェリスはArc1からクルシュを守り続けてきた親友でありながら、ついにその陣営から距離を置く。長年の絆が分かたれるこの場面は、44巻最大の感情的クライマックスの一つと言える。
「鎮魂」が指すのは、スバルが「自分の息子を葬った」という罪の意識への向き合いだ。死に戻りの残酷さが極限まで凝縮されたこの設定は、Arc10でスバルが乗り越えなければならない内面的な試練として機能する。アルデバランの封印を成し遂げた後も、スバルの中で鎮まらぬ「魂の重さ」がArc10全体を貫くトーンを形成している。
まとめ——Arc10「獅子王の国」の見どころ
Arc10「獅子王の国」は、長きにわたって王選という名の「準備期間」を経てきたリゼロが、ついに「誰が王になるのか」という本質的問いに正面から向き合う章だ。
見どころを三つに絞るなら——第一は、聖女フィルオーレの正体と「秘蹟」の真実。呪いの浄化は本物か偽物か。六人目の候補はルグニカ王族か陰謀の道具か。第二は、マイクロトフ邸惨劇の真相。クルシュを陥れた真の黒幕は誰か。カペラはArc10でも暗躍しているのか。第三は、「三年の期限」の中で誰が王に選ばれるのか——フェルト・エミリア・クルシュ・アナスタシア、そして聖女フィルオーレの五つ巴の最終決戦だ。
Web版はChapter 15「共に地獄へ」(2026年5月13日公開)まで進んでおり、45巻(2026年6月25日予定)でさらなる核心に迫ることが期待される。Arc1からスバルと共に歩んできた読者にとって、「獅子王の国」はすべての伏線が収斂するリゼロ最後の大舞台だ。リゼロファンはこの歴史的な最終局面の展開から目が離せない。
Arc10の各キャラクターや設定については以下の関連記事でさらに詳しく解説している。
- エミリア陣営Arc10完全解説
- クルシュ陣営Arc10解説
- アナスタシア陣営Arc10解説
- フェルト陣営Arc10解説
- ルグニカ王選完全解説
- マイクロトフ・マクマホン Arc10解説
- 神龍ボルカニカ Arc10解説
- ルグニカ王国Arc10解説
- フーリエ・ルグニカ Arc10解説
- ゴズ・ラルフォン Arc10解説
- ガーフィール Arc10解説
- レム Arc10解説
- フェリス Arc10解説
- ラインハルト Arc10解説
- ヴィルヘルム Arc10解説
- アルデバラン Arc10解説
- スバルの権能・強さ Arc10解説
- エリドナ Arc10解説
- ヴォラキア帝国解説
- パトラッシュ Arc10解説
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- リゼロアニメ 1st season
- リゼロアニメ 2nd season
- リゼロOVA「Memory Snow」
- リゼロ劇場版「氷結の絆」
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