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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【リゼロ】クルシュ陣営とは?Arc10の全メンバー・黒斑浄化後の展開を完全解説


「Re:ゼロから始める異世界生活」の王選候補五陣営のなかで、もっとも「受難」という言葉がふさわしいのがクルシュ陣営(カールステン家)だ。Arc3では白鯨討伐という歴史的快挙を果たし、王選最有力として名乗りを上げた。しかしArc5でクルシュが暴食の権能により記憶と名前を失い、さらに龍の血の呪い「黒斑」に冒されたことで、陣営全体が長い苦難の時代を歩むことになる。

そしてArc10「獅子王の国」——44巻『別離と鎮魂の四十四幕』において、聖女フィルオーレの秘蹟によってクルシュの黒斑がついに浄化される。しかし記憶の回復は別問題であり、王都では「マイクロトフ邸惨劇」でクルシュが関与者として名指しされるなど、陣営の試練は続く。本記事では、クルシュ陣営の成り立ちから全メンバーの詳細、黒斑浄化の経緯、Arc10での行動と疑惑まで徹底解説する。


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クルシュ陣営 概要テーブル(Arc10時点)

役職 担当者 主な能力・加護 Arc10での立場
王選候補・陣営主 クルシュ・カールステン 風見の加護・百人一太刀・剣術 黒斑浄化完了・記憶未回復・マイクロトフ邸惨劇で疑惑
筆頭剣士・護衛 ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア 剣技(加護なし)・剣鬼の域 Arc9でハインケルに刺されるも生存・Arc10でクルシュ護衛
筆頭治癒術師・騎士 フェリス(フェリクス・アーガイル) 水の加護・不死王の秘蹟(自身へ刻印) 黒斑浄化に関与できなかった敗北感から一時離脱
後援者・賢人会強硬派 ボルドー・ツェルゲフ 目利きの加護・六枚舌創設者 六枚舌通じた情報収集・政治的支援

クルシュ陣営の成り立ち——Arc3の三角形の絆

クルシュ陣営の核心は、「剣鬼」ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアと「治癒術師」フェリス、そして「公爵令嬢」クルシュ・カールステンという三人の絆にある。この三者の関係は、Arc3が始まる以前——クルシュがまだ徽章を得ていない時代から始まっていた。

ヴィルヘルムは亡き妻テレシア(当代剣聖)への贖罪として白鯨への復讐を誓い、長年その機会を待ち続けた老剣士だ。クルシュはそのヴィルヘルムの境遇を理解し、「いつか白鯨討伐の軍を挙げる」という約束を交わして彼を傘下に迎えた。

フェリスもまた、幼少期に救ってくれたクルシュへの深い恩義と愛情から仕えており、「クルシュ様のためならば何でもする」という強固な忠誠心が行動原理となっている。一見軽薄なキャラクターに見えるが、その献身の深さは作中随一と言っていい。

こうして成立したクルシュ陣営は、Arc3においてナツキ・スバルのエミリア陣営と同盟を結び、白鯨討伐という歴史的快挙を達成する。何十年も人々を恐怖に陥れてきた白鯨を討ち果たしたこの勝利は、クルシュの「人類が新たな扉を開く」という志の第一歩だった。

しかし王選という大きな目標を前に、陣営の運命は想定外の形で狂い始める。Arc5でのエミリア陣営との共闘と、プリステラでの惨劇——そしてクルシュが「暴食の権能」の直撃を受け、記憶と名前のすべてを失う悲劇が訪れるのだ。

全メンバー詳細

クルシュ・カールステン——三公カールステン家の当主

クルシュ・カールステンは、ルグニカ王国の三公家のひとつ「カールステン家」の当主にして、王選の候補者だ。緑色の長髪と金色の瞳を持ち、常に武装した凛とした女性として知られる。その統率力と判断力は王選候補五名の中でも屈指であり、Arc3時点では「最有力候補」とも評されていた。

フルネーム クルシュ・カールステン
英語表記 Crusch Karsten
声優(日) 桑島法子
所属 カールステン公爵家・王選陣営
加護 風見の加護(相手の嘘・感情の動きを嗅ぎ分ける)
得意技 百人一太刀(風魔法を応用した遠距離剣撃)
Arc10の状態 黒斑浄化完了・記憶は未回復

風見の加護——嘘をつけない女公爵

クルシュ最大の特性は「風見の加護」だ。これは相手の嘘、感情の揺れ、本音と建て前のズレを風の動きとして感知できる加護であり、クルシュ自身も「嘘をつくのが苦手」という形で発現している。交渉の場でこの加護を持つ者と対峙すれば、どんな虚偽も見抜かれてしまう——それがクルシュとの対話を困難にすると同時に、彼女に対する信頼の源泉にもなっている。

なお、クルシュの加護は「風見の加護」が正しく、「半感の加護」「千里眼」などは誤記であるため注意が必要だ。

百人一太刀——風と剣の合技

百人一太刀(ひゃくにんひとたち)は、クルシュが編み出した風魔法と剣技の合技だ。風のマナを剣撃に載せ、射程を無視した遠距離の敵を広範囲で切り払う。視界に入った複数の敵を一網打尽にする殲滅力は、Arc3の白鯨討伐においても発揮された。「百人剣閃」などの誤記が見られるが、正式には「百人一太刀」が正しい。

Arc5での受難——暴食の権能と黒斑

Arc5「水都プリステラ」において、クルシュは暴食の大罪司教ライ・バテンカイトスの権能「暴食(グラ)」の直撃を受け、自身の「名前」と「記憶」のすべてを失う。これは暴食の権能の中でも「名食み(なたみ)」に相当し、他者の記憶からも名前と存在感が薄れるという形で作用した。

さらに、同Arc5でカペラ・エメラダ・ルグニカ(欲望の大罪司教)から「龍の血」を浴びせられたことで、クルシュの体には黒斑と呼ばれる呪いの痣が広がり始める。龍の血の呪いは、カペラ本人でさえ解呪方法を知らないとされた難病で、フェリスの治癒魔法でも進行を抑えることしかできなかった。

Arc10での状態——黒斑浄化と記憶の問題

Arc10(書籍44巻)において、神龍教会の修道女フィルオーレが秘蹟の力を用いてクルシュの黒斑を浄化することに成功する。長年カペラの龍の血が刻み込んだ呪いが、フィルオーレの「奇跡」によって消失したのだ。これはフィルオーレの力を証明する出来事として、王都の政治的文脈にも大きな影響を与えた。

ただし、黒斑の浄化と記憶の回復は別問題である点に注意が必要だ。暴食の権能によって失われた記憶は、龍の血とは無関係な別次元の問題であり、44巻時点でもクルシュの記憶は回復していない。クルシュ自身はArc10において「自分が誰であるか」という根本的なアイデンティティの問題を抱えたまま、王選の最終局面に立ち向かっている。

また、Arc10ではマイクロトフ邸での惨劇において、クルシュが関与者として名指しされるという事態も発生している。詳細は後述するが、この疑惑がArc10のクルシュ陣営を政治的に追い詰める要因となる。

ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア——剣鬼と呼ばれた老剣士

ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアは、クルシュ陣営の筆頭剣士にして、かつてルグニカ史に名を刻んだ伝説的な剣士だ。「剣鬼」という異名の通り、剣に憑かれたような人生を歩んできた。

フルネーム ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア
英語表記 Wilhelm van Astrea
声優(日) 堀内賢雄
所属 クルシュ陣営(クルシュの剣士)
加護 なし(純粋な剣技のみ)
二つ名 剣鬼(けんき)
テレシア・ヴァン・アストレア(故人・当代剣聖)
息子 ハインケル・アストレア
ラインハルト・ヴァン・アストレア(現代剣聖)

剣聖の夫——加護なき「剣鬼」の矜持

ヴィルヘルムが特筆すべきは、いかなる加護も持たないにもかかわらず、剣聖の妻テレシアと渡り合えるほどの純粋な剣技を有していることだ。加護に頼らず剣だけで「剣鬼」の域に達した彼の実力は、作中でも異次元の存在として描かれる。

テレシアが白鯨との戦いで命を落としたのち(正確にはパンドラの介入によって死地に追い込まれた)、ヴィルヘルムは「白鯨への復讐」を生きる理由とし続けた。クルシュの「白鯨を討つ」という約束がなければ、彼はとうの昔に剣を置いていたかもしれない。

Arc3白鯨討伐——悲願の成就と「再会」

Arc3においてヴィルヘルムはクルシュ・スバル連合軍の筆頭として白鯨戦に参加し、長年の悲願を果たす。白鯨の内部に取り込まれていたテレシアの残滓(記憶の残留物)と「再会」し、長年の贖罪と別れを経験したこのシーンは、リゼロ屈指の名場面として語り継がれている。

この白鯨討伐は亜人戦争以来の大きな歴史的出来事であり、ヴィルヘルムにとっても人生の一区切りとなった。

Arc9での受難——ハインケルの凶行

Arc9の終盤、ヴィルヘルムはボルカニカとの激戦の最中に、実の息子であるハインケル・アストレアに背後から刺されるという衝撃的な事件を経験する。父と子の歪んだ関係が最悪の形で表面化したこの場面は、アストレア家の業の深さを象徴する出来事として描かれた。

しかしヴィルヘルムはこの重傷にも耐え、Arc10においても生存が確認されている。老体にさらなる傷を負いながらも、クルシュの護衛として王都に立つ彼の姿は、「剣鬼」の名にふさわしい不屈の精神を示している。

Arc10でのクルシュ護衛

Arc10では、記憶を失ったままのクルシュの傍らでヴィルヘルムが護衛の任に就いている。かつての「主君への忠誠」から、今や「記憶を失い傷ついた主人を守る」という形に変化した関係性は、クルシュ陣営の現状を象徴するものだ。ヴィルヘルムにとって、クルシュが「白鯨討伐の約束をした人物」として記憶されていないという現実は、複雑な痛みを伴うものでもある。

関連: ユリウス・ユークリウス(第一騎士団との関係)

フェリス——水の加護を持つ男の娘の治癒術師

フェリス(フェリクス・アーガイル)は、クルシュ陣営の筆頭治癒術師にして騎士だ。生物学的には男性だが、女性的な外見と言動が特徴的な「男の娘」として知られる。ルグニカ王国屈指の治癒術師であり、その実力は「青」の称号に示されている。

本名 フェリクス・アーガイル
愛称 フェリス(フェリ)
声優(日) 堀江由衣
所属 クルシュ陣営(騎士・治癒術師)
加護 水の加護(治癒魔法に卓越した才能)
称号 「青」(青の称号=王国屈指の治癒術師の証)
秘術 不死王の秘蹟(自身へ刻印・自己再生能力獲得)
Arc10の状態 クルシュ陣営を一時離脱中(フィルオーレへの敗北感)

水の加護と治癒の天才

フェリスは水属性の加護を持ち、特に治癒魔法において王国随一の才能を発揮する。通常の治癒魔法使いが外側から癒すのに対し、フェリスの治癒は「生命力そのものを操作する」高次の魔法とされ、手の施しようのない重傷でさえ回復させる実績を持つ。

Arc5プリステラでクルシュが黒斑に冒されてからも、フェリスはその進行を遅らせるために力の限りを尽くしてきた。しかし龍の血の呪いは水の治癒魔法の限界を超えており、フェリスはクルシュを救えない苦悩を長年抱え続けた。

不死王の秘蹟——自らに刻んだ禁断の術

不死王の秘蹟とは、死者の肉体を一時的に維持・操作する秘術だ。通常は他者に使用するものだが、フェリスは自身の研究によってこの術式を自らの体に刻み込むことに成功し、ある種の「自己再生能力」を獲得している。水魔法の技量が高いほど効果が強まるため、フェリスの場合は短時間でも魂を定着させた高度な状態を実現している。

この自己改造は、クルシュを救うための研究から派生したものとも言われており、フェリスの献身と狂気の両面を象徴する行為だ。

Arc10での一時離脱——フィルオーレへの敗北感

Arc10において最も大きな衝撃を受けたのがフェリスだ。自分が長年かけても解けなかったクルシュの黒斑(龍の血の呪い)を、フィルオーレがあっさりと「秘蹟」の一発で浄化してしまう。この出来事はフェリスにとって、自分の無力を突きつけられる経験となった。

「クルシュ様を救うためにすべてを捧げてきたのに、自分には何もできなかった」——この敗北感から、フェリスはクルシュ陣営を一時的に離脱する。さらに離脱後、ラッセル・フェローに拉致されるという事態も発生しており、Arc10でのフェリスの動向はクルシュ陣営にとって大きな懸念材料となっている。

関連: アナスタシア陣営ラッセル・フェロー

ボルドー・ツェルゲフ——六枚舌の創設者・強硬派の番犬

ボルドー・ツェルゲフは、ルグニカ賢人会の強硬派代表にして、諜報機関「六枚舌」の創設者だ。現在の六枚舌長官はラッセル・フェローに引き継がれているが、組織の基盤と理念はボルドーが築いたものだ。

フルネーム ボルドー・ツェルゲフ
声優(日) 堀内賢雄
所属 賢人会(強硬派代表)・六枚舌(創設者)
二つ名 猛犬(もうけん)
加護 目利きの加護(物の価値・人物の本質を見極める)
クルシュへの関係 後援者・賢人会サイドの支持者

目利きの加護——人と物の本質を見抜く力

ボルドーの「目利きの加護」は、人物や物品の本質的な価値を見極める能力だ。王国の諜報機関「六枚舌」を築くにあたって「目端の利く者を集める」という方針をとったのも、自身のこの加護に由来するといえる。表面的な言葉や見た目に惑わされず、本質を見抜く眼力は、政治の場でも強固な武器となる。

六枚舌の設計者

ボルドーはヴィルヘルムの紹介でオルフェという人物を雇い、「目端の利く者」を集めた国内諜報機関「六枚舌」を組成した。現在の長官はラッセル・フェローが務めており、六枚舌はルグニカ王国の影の情報機関として機能している。ボルドー自身は創設者・後援者という立場だが、その意志は組織全体に息づいている。

詳細は六枚舌・ラッセル・フェロー解説記事を参照。

亜人戦争の生き残りとしての立場

ボルドーは亜人戦争を戦った歴戦の猛将であり、当時の二つ名が「猛犬」だ。亜人戦争では若きヴィルヘルムをツェルゲフ隊に迎え、戦場で共に戦った過去を持つ。年齢はヴィルヘルムより七歳年長とされる。

戦争を経て幼少期からの従者を失ったことが、ボルドーを強硬な亜人排斥派へと変えた。この信念が、マイクロトフの穏健派との対立軸を形成している。

Arc10での役割——政治的後援と情報収集

Arc10においてボルドーは、賢人会という政治の場を通じてクルシュ陣営を後援し続ける立場だ。直接の戦闘要員ではないが、六枚舌を通じた情報収集と賢人会における政治的支援が、クルシュ陣営の王都での活動を下支えしている。また、神龍教会の台頭や五人目の候補者フィルオーレ問題という新たな政治的混乱に対し、強硬派としての立場から積極的に発言する役割も担う。

クルシュ黒斑浄化の経緯と意義

クルシュの黒斑問題は、Arc5から始まった長年の懸案事項だ。その経緯を順を追って整理する。

Arc5——カペラの龍の血と黒斑の始まり

Arc5「水都プリステラ」において、魔女教欲望担当大罪司教カペラ・エメラダ・ルグニカがクルシュに「龍の血」を浴びせる。龍の血はルグニカ三つの至宝のひとつであり、通常は竜の加護として機能するものだが、カペラの「欲望の権能(ラスト)」によって呪いの媒介として転用された。

これにより、クルシュの体には「黒斑」と呼ばれる黒い痣が広がり始める。黒斑はカペラ本人でさえ解呪方法を把握していないとされた難病であり、フェリスの最高級の治癒魔法でも進行を遅らせることしかできなかった。

Arc6〜9——黒斑との戦いと陣営の苦難

クルシュは記憶を失い、さらに黒斑に冒された状態で長期にわたって療養を余儀なくされた。記憶のないクルシュにとって、自分が誰で、何のために戦ってきたのかという基本的な問いさえも答えられない状況が続いた。

フェリスは治癒の研究を続け、ヴィルヘルムは護衛として傍らに立ち続けた。陣営としての王選活動は実質的に停止し、クルシュ陣営は「休眠中」の状態が長く続いた。

Arc10(44巻)——フィルオーレの秘蹟による浄化

Arc10書籍44巻において、神龍教会の修道女フィルオーレが賢人会に対して「秘蹟」を披露し、その力を証明する場面としてクルシュの黒斑浄化が行われる。カペラですら解法を知らないと言われた呪いを、フィルオーレはあっさりと一発で消してみせた。

この「奇跡」は複数の意味を持つ出来事だ。第一に、クルシュの長年の苦痛が終わるという医療的事実。第二に、フィルオーレの「秘蹟」の実力が証明されたことで、神龍教会の王選への影響力が一気に高まったという政治的意味。第三に、フェリスが「救えなかった」という敗北感を味わう精神的な転換点。

詳細はフィルオーレ解説記事を参照。

黒斑浄化≠記憶回復——根本問題の未解決

ここで注意すべき重要な点がある。黒斑浄化と記憶の回復は完全に別問題だ。

黒斑は「龍の血の呪い」であり、フィルオーレの秘蹟で浄化できた。しかし記憶の喪失は「暴食の権能(グラ)」によって引き起こされたものであり、龍の血とは全く別の問題だ。暴食の権能で失われた名前と記憶の回復については、Arc10時点でも解決策が明示されていない。

ルグニカ王国の観点でも、黒斑が浄化されたことでクルシュは身体的には回復したが、「記憶のないクルシュが王選候補としての意思決定能力を持つか」という問いは、Arc10の重要な伏線として機能している。

Arc10でのクルシュ陣営の行動——マイクロトフ邸惨劇と疑惑

Arc10「獅子王の国」においてクルシュ陣営が直面する最大の政治的危機が、「マイクロトフ邸惨劇」でのクルシュへの疑惑だ。

マイクロトフ邸惨劇とは

マイクロトフ・マクマホンの邸宅で起きた惨劇は、Arc10における衝撃的な事件のひとつだ。詳細な経緯はいまだ謎が多いが、この事件においてクルシュが「関与者」として名指しされる事態が発生した。

記憶を持たないクルシュが、なぜそのような疑惑をかけられるのか——ここに「色欲司教による入れ替わり」説など複数の考察が生まれている。色欲の権能は他者の姿形に変身できる能力であり、クルシュに成りすました誰かが事件を起こした可能性が指摘されている。

真相解明に向けた陣営の動き

この疑惑に対し、クルシュ陣営はヴィルヘルムの護衛体制と六枚舌の情報網を通じて真相解明を図る立場にある。ボルドーが賢人会の政治的文脈でこの問題に関わり、フェリスの離脱によって陣営の戦力が一時的に削られた状況での対応は、Arc10の大きな見どころのひとつだ。

スバルたちのエミリア陣営との関係においても、クルシュへの疑惑は政治的に微妙な影響を及ぼす可能性がある。Arc3以来の「同盟関係」を持つ両陣営が、この問題をいかに協力して乗り越えるかも注目点だ。

王都帰還後の政治的立ち位置

Arc10でクルシュ陣営は王都ルグニカに帰還し、王選の最終局面に参加している。しかし記憶のないクルシュ、離脱中のフェリス、重傷から回復途上のヴィルヘルムという状況で、陣営としての意思決定能力は万全とは言えない。

さらに、五人目の候補者フィルオーレ(神龍教会推薦)の登場、プリシラの消滅に伴う四候補体制への移行など、Arc10の王選は激しく変動する政治環境のなかで展開している。クルシュ陣営がこの状況をどう生き延びるかは、Arc10の核心的な問いでもある。

参考: フェルト陣営アナスタシア陣営との三陣営比較

陣営の総合戦力評価

五陣営比較テーブル(Arc10時点)

陣営 戦闘力 情報力 政治力 Arc10の状況
エミリア陣営 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆ 王都帰還・全メンバー集結
クルシュ陣営 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ 黒斑浄化完了・フェリス離脱・疑惑あり
アナスタシア陣営 ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★★ 商会ネットワーク活用中
フェルト陣営 ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ フェルト真名判明・動乱期
フィルオーレ(神龍教会) ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ 秘蹟の力で急浮上

クルシュ陣営の強みと弱み

強み: ヴィルヘルムの剣技は対個人戦では王選随一の戦闘力を持ち、六枚舌を通じた情報網はアナスタシア陣営に次ぐ広さを誇る。ボルドーの政治力と賢人会での発言力は、クルシュ陣営の王都での立場を安定させる大きな資産だ。

弱み: フェリスの一時離脱により陣営の治癒戦力がゼロになっており、記憶のないクルシュの意思決定能力に限界がある点が最大の懸念だ。マイクロトフ邸惨劇での疑惑という政治的傷も抱えており、Arc10では守勢に回らざるを得ない局面が多い。

クルシュ陣営は「受難の陣営」として描かれてきたが、そこには必ず強さの証明が待っているのがリゼロの文法でもある。Arc10でのクルシュの覚醒——記憶回復の可能性を含め——が、今後の最大の見どころとなっている。

今後の展望——記憶回復と王選の行方

クルシュの記憶回復はあるのか

クルシュの記憶回復は、リゼロファンが長年注目してきた問いだ。暴食の権能で失われた記憶の回復については、Arc10時点では明確な解法が示されていない。しかし神龍ボルカニカや、フィルオーレの秘蹟がヒントになる可能性も指摘されている。

また、Arc9でのレムの記憶回復(ロイ・アルファルドが記憶を吐き出したことによる)が先例として存在することから、暴食司教の権能行使者が「吐き出す」形での回復が理論的に可能である点も注目される。クルシュの記憶を持つ相当の権能者が行動を起こすことが、回復の鍵を握っているかもしれない。

関連: レム(記憶回復の先例として)

王選の行方とクルシュ陣営の目標

Arc10「獅子王の国」において、王選はいよいよ最終局面を迎えつつある。クルシュ陣営の表向きの目標は「クルシュを新王に」だが、記憶のないクルシュ自身がその意思を持てているかどうかは不明だ。

むしろArc10では、「クルシュ陣営としての王選活動」よりも、「クルシュという人間を取り戻す戦い」が陣営の実質的な目標になっているとも言える。ヴィルヘルムが護り、ボルドーが政治を支え、フェリスがいつか帰ってくることで——クルシュ陣営は再び「王女のためならば何でもする」という原点に立ち戻れるのか、Arc10の核心的なテーマがそこにある。

フーリエ・ルグニカとの約束「私がお前の獅子王になる」——その言葉の意味を、記憶を持たないクルシュはまだ知らない。しかし風見の加護を持つ彼女には、周囲の人々が「本当のことを言っている」かどうかだけはわかる。いつか誰かが、その約束を伝えるとき——それがクルシュ陣営の物語の転換点となるだろう。

関連: フーリエ・ルグニカ(「獅子王の国」タイトルの由来)

まとめ——受難を超えて進む王選最有力の陣営

クルシュ陣営は、Arc5以降長い受難の時代を歩んできた。記憶を失い黒斑に冒されたクルシュ、重傷を負いながらも護り続けるヴィルヘルム、救えなかった敗北感から離脱したフェリス、後援者として政治の場で支えるボルドー——四者それぞれが異なる形で「クルシュへの思い」を抱えた陣営だ。

Arc10では黒斑浄化という一つの解決を見たが、記憶の問題・マイクロトフ邸疑惑・フェリスの離脱という新たな試練が立ちはだかる。それでもクルシュ陣営は、Arc3の白鯨討伐が示したように「不可能を可能にする」力を持つ集団でもある。

クルシュが記憶を取り戻し、フーリエとの約束の意味を知ったとき、クルシュ陣営はいよいよ「王を決める最後の戦い」に全力を注ぐことになるはずだ。


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