「Re:ゼロから始める異世界生活」において、エミリア陣営はナツキ・スバルとエミリアを中心とした王選候補者グループだ。Arc1での偶然の邂逅から始まり、Arc4の聖域編での極限の戦いを通じて真の仲間として結束し、Arc5のプリステラ決戦・Arc6のプレアデス監視塔・Arc7〜9のヴォラキア帝国という長い試練を乗り越えてきた。そしてArc10「獅子王の国」では、いよいよ王都ルグニカへ帰還し王選の最終局面を迎えている。
総勢10名を超えるメンバーがそれぞれの専門分野を担い、王選候補5陣営の中でも「戦闘力・情報力・戦略の三拍子が揃った最強格の陣営」として最終章を闘い抜く。本記事ではArc10時点の全メンバー構成から役割分担・各メンバーの能力詳細・総合戦力評価・陣営内の信頼の構図・今後の展望まで徹底解説する。
エミリア陣営 概要テーブル(Arc10時点)
| 役職 | 担当者 | 主な能力 | Arc10での立場 |
|---|---|---|---|
| 王選候補(リーダー) | エミリア | 氷魔法・精霊術師・絶対零度 | 王選最終候補・精霊の加護覚醒 |
| 副将・策謀担当 | ナツキ・スバル | 死に戻り・コル・レオニス・不可視なる神の意志 | 賢者の器として問われる存在 |
| 魔法・防御担当 | ベアトリス | 大精霊・EMT・EMM・シャマク系 | スバルの専属護衛精霊 |
| 偵察・情報担当 | ラム | 鬼化・千里眼・風魔法・滅却 | 索敵・偵察の要 |
| 前衛補助担当 | レム | 水魔法・鬼化(Arc9で記憶回復) | 記憶完全回復・戦線復帰 |
| 情報・折衝担当 | オットー・スーウェン | 言霊の加護・商人ネットワーク | 外交・情報の中核 |
| 軍務担当チーフ | ガーフィール・ティンゼル | 地霊の加護・虎人化・超身体能力 | 軍事行動の先頭に立つ |
| 連絡・伝令担当 | フレデリカ・バウマン | 豹獣化・クォーターの俊足 | 後方連絡・拠点管理 |
| 後方支援・秘術担当 | ペトラ・レイテ | 憂鬱の魔女因子(Arc9覚醒) | 戦略会議支援・精神的成長 |
| 戦略顧問 | ロズワール・L・メイザース | 六属性魔法・魔導の加護・圧倒的魔力量 | 叡智の書呪縛から解放されつつある |
エミリア陣営の成り立ち——Arc1〜Arc4での結成過程
Arc1——偶然の出会いと最初の信頼
エミリア陣営の原点は、Arc1でナツキ・スバルがルグニカの王都貧民街でエミリアと出会ったあの夜から始まる。ロズワール家の紋章のメダルを取り戻そうとするエミリアを助けた少年が、やがてこの陣営の「切り札」となる運命にあった。
スバルはArc1で一度ならず複数回の死に戻りを経験し、最終的にエルザ・グランヒルテとの戦いでベアトリスの助けも借りながらエミリアを守り切った。この死を賭けた行動がエミリアの心に「スバルという存在」を刻み込んだ最初の一歩だ。
Arc2〜Arc3——ロズワール邸と白鯨討伐
Arc2ではスバルがロズワール邸に住み込み、エミリアや双子メイドのラムとレムと関係を深めた。しかしスバルはまだ「死に戻り」という隠れた武器を持つ居候に過ぎず、レムとの死を賭けた相互理解を経てようやく「共に戦う仲間」としての立場を得た。
Arc3の白鯨討伐戦と魔女教との戦いは、エミリア陣営にとって初の「大規模戦闘」だった。クルシュ陣営・アナスタシア陣営と連合を組んでの白鯨撃破、そして魔女教との正面対決でスバルは正式にエミリア陣営の副将格に昇格した。オットー・スーウェンとの出会いもこのArcだ。
Arc4——聖域編での結束
決定的な変化はArc4「聖域編」で訪れた。Arc4では、スバルがロズワールの黒幕的策謀(叡智の書に従い聖域封印を維持するためのあらゆる操作)を暴き、ベアトリスと正式契約を締結した。400年間禁書庫に閉じ込められ「その人」を待ち続けたベアトリスが、スバルを「その人」と認め自らの足で陣営に加わった瞬間だ。
ガーフィールとの最終決戦では、スバルがシャマク過負荷のゲートをさらに酷使し「不可視なる神の意志」との組み合わせで撃破。ガーフィールはリーシアの「真実の記憶」(里を離れた理由)を試練で見た後、スバルとの和解に至り「大将」と呼ぶ関係が生まれた。
この苦難の末に全員が「互いを信頼し合える仲間」と認識し、エミリア陣営は真の意味で結成された。Arc4こそが現在のエミリア陣営を形作った原点である。
Arc5〜Arc9——試練が育てた絆
Arc5のプリステラ決戦でオットーが情報担当として頭角を現し、Arc6〜Arc9のヴォラキア帝国編では、スバルたちが帝国という完全にアウェーの環境で生き残るために陣営の絆が最大限に試された。
Arc9ではついにレムの記憶が完全回復(Web版第9章35話)し、ペトラの「憂鬱の魔女因子」も覚醒した。Arc10時点では10名以上の精鋭が揃う最強格の陣営が完成している。
Arc10時点の全メンバー詳細
エミリア——王選候補・氷の精霊使い・絶対零度の使い手
エミリアはルグニカ王国の第五王選候補にして、エミリア陣営のリーダーだ。銀髪に紫紺の瞳を持つハーフエルフの少女で、107年(ライトノベルでは114年)の歳月を凍結状態で過ごした特異な背景を持つ。
戦闘能力の核心は「魔法使い」と「精霊術師」の二刀流にある。この二つを両立するキャラクターはリゼロ世界でも極めて稀だ。基本戦闘技術「アイス・ブランド・アーツ」では体内マナを操り、氷の剣・槍・盾を即座に生成する。Arc6でシャウラ戦にて初解放した「絶対零度」は神龍ボルカニカの龍の息吹と同等の威力を持ち、リゼロ登場人物の中でこれを扱える人間キャラクターはエミリアだけとされる。
パック(大精霊・Arc4で契約解除)という強力な精霊との協力実績と、Arc6で培った独力の精霊術師としての成長により、Arc10のエミリアは陣営最大の火力源として機能している。王選においてはフェルト(フィルオーレ)との最終対決が焦点となるが、絶対零度という最終兵器を持つエミリアは王選候補5人中の戦闘力トップ争いに位置する。
ナツキ・スバル——死に戻りと二つの権能を持つ策謀の要
スバルはエミリア陣営の実質的な「策謀担当」にして最大の切り札だ。死に戻りという規格外の能力で未来の情報を持ち込み、仲間を最悪の結末から何度も救い出してきた。
Arc5でレグルス・コルニアスを倒す際に強欲の魔女因子を取り込んだことで「コル・レオニス」が開花した。味方全員の位置把握・魂の回廊への接続・負担の引き受けが可能になり、Arc9では「セカンドシフト」へと進化(負担の再分配が可能になった)。Arc3から受け継いだペテルギウスの怠惰因子由来の「不可視なる神の意志(インビジブル・プロヴィデンス)」も持つが、Arc3でシャマク使いすぎによりゲートが破損しているため魔法の使用は不可能だ。
Arc10では王都ルグニカへの帰還とともに「賢者の器」としての素質が問われる立場となった。別時間軸のスバルであるアルデバランは「領域(自律的セーブポイント設定可能な短時間死に戻り)」を持ち、Arc9でスバルの敵対側についた。この二人の「同じ能力を持つ別の存在」との対決がArc10の重要なテーマだ。
ベアトリス——大精霊・陰属性の要塞・EMTの守護者
ベアトリスはエキドナが作った人工精霊にして、スバルの正式な契約精霊だ。400年間禁書庫(ロズワール邸の彷徨う部屋「ベータ」)を守り続けた大精霊の能力は陰属性最高峰に位置し、純粋な魔力量ではロズワールに迫る水準を持つ。
代表技「E・M・T(エミリアたんマジ天使)」は数十メートルの球形フィールド内のマナを完全無効化する絶対否定魔法。「E・M・M(エミリアたんマジ女神)」はスバル周辺の時空間を静止させる絶対防御魔法だ。シャマク系の別次元転送「アル・シャマク」、時停止マナを物質化した攻撃魔法「ミーニャ系」も持つ多彩な魔法体系を誇る。
スバルとの契約後は「お前」から「スバル」と呼ぶようになり、Arc10では陣営の守護担当として不可欠な存在だ。弱点はベアトリス自身がマナ補給源を必要とする点で、契約相手スバルからのマナ供給が前提となる。
ラム——鬼化と千里眼を持つ情報の目
ラムは魔女教の鬼族の里への襲撃で角を失った「鬼族の天才」だ。正確には、ロズワールが里の位置情報を魔女教に流したことで里が壊滅した(原作で語られる重大事実)。角の機能は大気中マナを吸収するゲートで、失ったため毎晩ロズワールからマナ補給が必要となっている。
Arc6でレムとオドを接続する「共感覚」を開発し鬼化を再習得した。鬼化時の実力は全盛期の約5割ながら、大罪司教ライ・バテンカイトス撃破という実績を持つ。風魔法体系(フーラ→エル・フーラ→ウル・フーラ→アル・フーラ)に加え、鬼化時のみ発動する「滅却(デメルゾン)」(周囲マナ・魔力の削取)も使用可能だ。
特に重要なのが「千里眼」だ。波長の合う生物と視界を共有できるこの鬼族秘術は、現存する鬼族の中でラムだけが使える。陣営の索敵・偵察を一手に担い、Arc10でもラムの千里眼は情報収集の要として機能している。
レム——記憶を取り戻した鬼の少女・Arc9での完全復活
レムはArc3終盤にライ・バテンカイトスの権能「蝕」によって記憶と名前の両方を喰われた。Arc6で目覚めたものの「あなたは誰ですか?」と言うほど記憶はなく、Arc7ではヴォラキア帝国で「ユーゲン」と名乗りバドハイム密林でシュドラクに捕縛され、マデリン・エシャルトに拉致されるという過酷な経験をした。
しかしWeb版第9章35話でロイ・アルファルドがアルデバランの暴走で解放された際に記憶を「吐き出した」ことで、レムの記憶と名前が完全回復した。記憶喪失期間の経験が上乗せされた「少し変わったレム」として復活している。Arc9では記憶回復後にスバルを「殺す」選択——死に戻りをさせるという究極の信頼の行為——を行ったことも示された。
Arc10では水魔法(アル・ヒューマ等)と鬼化能力を持つ前線戦力として、スバルの傍らで戦う。ラムとの姉妹としての関係も、記憶回復によって新たな段階に入っている。
オットー・スーウェン——言霊の加護と商人ネットワークの情報参謀
オットーは動物・虫・地竜と意思疎通できる「言霊の加護」を持つ情報・折衝担当だ。商人時代に培ったネットワークとその加護を組み合わせ、エミリア陣営の情報収集・外交の中核を担う。
Arc5でロズワールの叡智の書の焼け残りをプリステラの修復職人ダーツに持ち込んだのもオットーだ。「ロズワールを信頼できない」という判断から独断で動いたが、それが陣営の戦略的優位に繋がった。言霊の加護は戦闘でも活用でき、周囲の虫・動物を媒介にした情報収集網の構築や、地竜パトラッシュとの意思疎通など実戦でも複数の用途を持つ。
スバルから「大人さん」、ガーフィールから「将校兄貴」と呼ばれ、スバル・ガーフィール・オットーの「三馬鹿」として陣営の中核を担う。Arc10では王都ルグニカへの帰還グループ(スバル・ペトラ・ラム・オットー・フレデリカ・レム)の一員として外交・情報面でスバルを支える。
ガーフィール・ティンゼル——軍務担当チーフ・最強の盾と牙
ガーフィールは正式には「クォーター(四分の一)獣人」(人間3/4・虎獣人1/4)の戦士だ。誕生日10月12日、Arc4時点で14歳。「地霊の加護」により足をつけた大地のマナに干渉し、自己回復・身体強化・地形操作が発動する。大地から離れる(高所・船上・空中)と効果が低下する弱点がある。
虎人化のトリガーは極限の怒り・本気の戦意だ。虎人化すれば純粋な格闘戦では陣営最強を誇り、盾を拳に装着した独自のスタイルで戦う。魔女臭への強い反応は「スバルが死に戻りを繰り返すたびに臭いが増す」という特性によるもので、スバル固有の現象だ。
Arc4でスバルに敗れ「大将」と呼ぶようになり、Arc5以降は軍務担当チーフとして陣営を支える。フレデリカとは異父姉弟の関係で、母リーシア・ティンゼル(既存記事 rezero-lithia)への思いが彼の行動の原点だ。Arc10では軍事行動の先頭に立つ存在として機能している。
フレデリカ・バウマン——伝令役・豹人クォーターの俊足メイド
フレデリカはガーフィールの異父姉にあたる豹人クォーターのメイドだ。人間と豹獣人の混血ゆえに聖域外へ自由に出入りできる(輝石を持てば聖域内外を行き来できる)特性を持つ。
獣化すれば黄金の毛並みに包まれた豹型に変貌し、俊足と高い跳躍力で敵を翻弄できる。Arc4でエルザ・グランヒルテと戦い、自分では敵わないと判断してもベアトリスへの誘導など陣営のために動き続けた。
ロズワール邸のメイドとして邸宅管理・後方支援を担いながら、その機動力を活かした連絡・伝令役も務める。Arc10では王都ルグニカへの帰還グループの一員として行動し、陣営の連絡網を維持する縁の下の力持ちだ。
ペトラ・レイテ——後方支援・憂鬱の魔女因子覚醒の少女
ペトラはロズワール邸の見習いメイドとして加わった最若手のメンバーだ。カドモン村出身の少女で、スバルとの出会いはArc2だった。Arc8ではロズワールと直接対峙し、精神的な大きな成長を見せた。
Arc9では「憂鬱の魔女因子」が覚醒したことが明かされた。「憂鬱の魔女」の因子は「未来の対価を先取りする」特殊な力で、まだ起きていない痛みを引き受けることができる。Arc9でのアルとの最終戦で「領域の加害被害逆転」を唯一生き延びた経験も持つ。
Arc10では後方支援として陣営の戦略会議を支え、ペトラならではの視点で作戦に貢献する。直接戦闘員ではないが、魔女因子の覚醒がどのような形で最終章のストーリーに影響するかが注目点だ。Arc10の王都帰還グループにも名を連ねている。
ロズワール・L・メイザース——戦略顧問・六属性魔法の使い手
ロズワールは六属性(火・水・風・地・陰・陽)を全て操れる異例の魔法使いにして、魔導の加護まで持つ。正確には四基本属性(火・水・風・地)を同時運用することで「白マナ」を生成でき、これがレムの生命維持の核にもなっている。
その正体は初代ロズワールが自身のオド(魂)を分割し、直系子孫の若い肉体に上書き転写して400年間「同一人物」として連続活動してきた存在だ。叡智の書(エキドナが作った預言書)に従いスバルの死に戻りを利用する策謀家だったが、Arc4で叡智の書がラムによって燃やされた。
Arc8ではペトラと直接対峙したことで書の呪縛から少しずつ解き放たれつつある。Arc10時点では純粋な戦略顧問として機能しており、その圧倒的な魔法能力はエミリア陣営の最終兵器の一つだ。六属性の全使用者という点で、リゼロ全登場人物の中でも戦闘力最上位に位置する。
陣営の総合戦力評価——他陣営との比較
王選候補5陣営の総合戦力を評価すると、Arc10時点でのエミリア陣営は「個人戦闘力・情報力・戦略の三拍子が揃った最強格」と言える。
| 陣営 | 個人戦闘力 | 情報力 | 戦略 | Arc10時点の状況 |
|---|---|---|---|---|
| エミリア陣営 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 王選最終局面・全メンバー健在 |
| クルシュ陣営 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | クルシュの黒斑が44巻でフィルオーレに浄化 |
| フェルト陣営 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ラインハルト参戦で戦闘力は最強クラスだが少人数 |
| アナスタシア陣営 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | アナスタシア意識問題継続・ユリウスが要 |
| プリシラ陣営 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | Arc7でプリシラ死亡・事実上消滅 |
エミリア陣営の強みと弱点
エミリア陣営の最大の強みはスバルの「死に戻り」による情報優位だ。どれだけ不利な状況でも「やり直し」ができる非対称の切り札は、純粋な戦闘力の差を逆転させる最強の戦略ツールとなる。これにエミリアの絶対零度・ベアトリスのEMT・ロズワールの六属性魔法という圧倒的火力が加わる。
情報面ではオットーの言霊の加護による動物ネットワーク、ラムの千里眼による索敵という二重の情報網を持つ。単一の「天才」ではなく複数の「専門家の連携」が陣営の強さの本質だ。
弱点はラインハルトのような「規格外の個人」が相手の場合の正面突破力だ。フェルト陣営には剣聖ラインハルトという不死鳥の加護を持つ最強の盾があり、純粋な個人戦力での劣位は認めざるを得ない。しかしスバルの死に戻りを活用した戦略的勝利でその差を埋めてきたのがエミリア陣営の真骨頂だ。
Arc10での行動方針と目的
第一の目標:王選の決着
Arc9終幕でプリシラが脱落し、アナスタシアが意識問題を抱え、クルシュが「龍の血の呪い」である黒斑の呪いを受けていた。Arc10ではフィルオーレがクルシュの黒斑を浄化したことで(44巻)、王選はいよいよ最終局面へ向かう。エミリア陣営の目標は「エミリアが王選で正当に王位を継承すること」——それは単なる権力欲ではなく、すべての人々に公平な王国を作るというエミリアの信念の実現だ。
第二の目標:神龍教会への対応
Arc10では「神龍教会」という新興宗教勢力が王選に政治介入してくる。フィルオーレを王選候補に担ぎ上げ、「衰えゆく神龍ボルカニカの代わりに神龍の意志を代行する」と主張する教会に対し、エミリア陣営は神龍ボルカニカとの竜の盟約(竜の盟約の真実:「窮地の守護と三つの至宝授与」)に基づいて対抗する必要がある。
ルグニカ王国の建国から続く神龍との絆を守りながら、その形を新時代に相応しく刷新することが、エミリア陣営の政治的な課題でもある。
第三の目標:アルデバランとの決着
別時間軸のスバルであるアルデバランとの対立がArc10でも深まっている。「領域」(自律的セーブポイント設定可能な短時間死に戻り)を持つアルは死に戻りの利用の仕方においてスバルと根本的に異なる判断を下す。Arc9でスバルの敵対側についたアルとの最終的な向き合い方が、王選終盤の重要なテーマだ。
陣営内の人間関係・信頼の構図
スバルとエミリア——対等なパートナーシップ
スバルとエミリアの関係は、Arc4の告白から始まり、Arc6で「今のあなたのままでいい」というエミリアの言葉がスバルの自我回復の転機となった。主従関係を超えた、相互に支え合う対等なパートナーシップが二人の絆の本質だ。スバルはエミリアを守るために死に戻りを繰り返し、エミリアはスバルの「ありのまま」を受け入れ続けた。
三馬鹿(スバル・ガーフィール・オットー)の三角形
スバル・ガーフィール・オットーの「三馬鹿」と称される関係は、陣営の戦闘担当・参謀・情報担当という三角形を形成する。スバルを「大将」と呼ぶガーフィール、冷静に現実を指摘するオットーの対比が陣営のバランスを保つ。この三人の連携がエミリア陣営の戦術実行力の中核だ。
ラムとロズワール——複雑な依存と信頼
ラムとロズワールの関係は、角を失ったラムがロズワールへのマナ補給という「強制的な繋がり」と、それでも信じようとする複雑な感情が交差する。ロズワールが里の位置を魔女教に流したという重大事実を知りながらも、ラムはロズワールの側にいることを選んでいる。Arc8でロズワールが叡智の書の呪縛から解き放たれつつあることで、この関係も新たな段階へ向かっている。
ベアトリスとスバル——400年の孤独からの解放
ベアトリスは400年間エキドナの「命令」に縛られ、「その人」を待ち続けた精霊だった。スバルとの契約で初めて「自分の意志で動く」ことを覚えた。「その人」を待ち続けた孤独が解消されたことはベアトリスの人格形成において決定的で、Arc4以降は「ベティーのために動く」のではなく「スバルのために動く」という自発的な意志で行動している。
フレデリカとガーフィール——異父姉弟の絆
フレデリカとガーフィールは同じ母リーシア・ティンゼルを持つ異父姉弟として互いを認め合いながら、それぞれの立場で陣営を支える。Arc4でガーフィールが聖域の真実を知り、フレデリカとの関係も新たな段階へ進んだ。
ペトラのスバルへの信頼
ペトラはスバルへの信頼を核に陣営最若手として成長し続けている。Arc8でロズワールと直接対峙した精神的な強さは、村の少女から陣営の一員としての本格的な覚醒を示した。憂鬱の魔女因子の覚醒がペトラとエミリア陣営の今後にどう影響するか——これはArc10の隠れた注目点だ。
今後の展望——王選勝利後の可能性
王選後の役割再編
Arc10でエミリアが王選に勝利した場合、エミリア陣営のメンバーはルグニカ王国の礎を築く人材として各分野に配置される可能性が高い。
オットーは外交・商業政策の中心として機能し、ガーフィールは王国騎士団か新設される機関の軍事担当として残るだろう。ラムの千里眼は情報機関の中核、ベアトリスはエミリアの専属護衛精霊として王宮に留まる可能性がある。ロズワールは叡智の書の呪縛から解放された真の姿で、新王国の魔法顧問として機能するかもしれない。
竜の盟約の継承問題
最大の焦点は竜の盟約の継承だ。ボルカニカが衰えゆく中、「王家の娘と神龍の盟約」という数百年の仕組みをどう刷新するかが、新政権の最初の試練となる。エミリア自身がサテラと外見的に酷似し、プレアデス監視塔のモノリスに小さな女性の手形が刻まれている(フリューゲル・レイド・ファルセイルと共に)という伏線が、王選後に重大な意味を持ってくる。
他陣営との和解・協力体制
ユリウス・フェルト・クルシュら他陣営との和解・協力体制も王選後の新ルグニカには不可欠だ。スバルが対立を超えてすべての陣営と「友」となれるか——Arc10はその問いへの最終回答が描かれるArcでもある。
エミリアとサテラの謎の決着
エミリア陣営の物語は最終的に、エミリアとサテラ(嫉妬の魔女)の関係という根本的な謎の解明に向かう。外見的類似・「サテラ」と叫ぶスバルへの複雑な感情・プレアデス監視塔の手形——これらすべてが「エミリアとは何者か」という問いに収束する。エミリア陣営の王選勝利は、その謎に答えを出す最初の鍵になるかもしれない。
まとめ
エミリア陣営はArc1から始まった偶然の出会いが、Arc4の聖域編でのぼろぼろの戦いを経て真の信頼に昇華した、リゼロ最大の物語の核心だ。
- エミリア: 氷魔法と精霊術師の二刀流・絶対零度の最強火力——Arc10で王選最終局面を迎える
- スバル: 死に戻りとコル・レオニスによる非対称の策謀担当——「賢者の器」として問われる
- ベアトリス: 大精霊EMT・EMM・シャマクの魔法要塞——400年の孤独から解放された護衛精霊
- ラム: 千里眼と鬼化の情報・索敵担当——複雑な絆でロズワールと繋がる
- レム: Arc9で記憶回復・前衛補助担当——「少し変わったレム」として完全復活
- オットー: 言霊の加護と商人ネットワークの情報折衝担当——三馬鹿の知将
- ガーフィール: 地霊の加護・虎人化の軍務チーフ——「大将」を守る最強の盾と牙
- フレデリカ: 豹獣化の俊足・伝令担当——縁の下の力持ち
- ペトラ: 憂鬱の魔女因子覚醒・後方支援担当——陣営最若手の隠れた鍵
- ロズワール: 六属性魔法・白マナの戦略顧問——叡智の書の呪縛から解き放たれつつある
Arc10「獅子王の国」でこの10名が王選最終局面・神龍教会・アルデバランとの決着というルグニカの命運を賭けた戦いに臨む。エミリア陣営の物語の終着点が、最終章でどのように描かれるか——その全貌を追いかけながら原作小説を読み返してみてほしい。
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