日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第6巻のネタバレ解説です。
ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。
いよいよ王選が始まった第5巻では、スバルがエミリアとの約束を破ったことで、スバルとエミリアが決別してしまいます。
クルシュ邸でフェリスの治療を受けていたスバルでしたが、世話役のレムがラムとの共感覚でSOSを受けたところから事態が急変し、再度死のループに巻き込まれてしまいます。
1週目は全員に突き放された上で、ロズワール邸で氷となって粉々となり、正気を失った2週目はレムの必死のお世話に甘えて自分のせいでレムが魔女教・大罪司教のペテルギウスに殺され、自身もロズワール邸に現れた巨大な生物により死亡しました。
3週目からを描く第6巻では、ペテルギウスに対する強い悪意を持ったところから、物語が始まります。
スバルは、果たしてエミリアと和解し、魔女教の魔の手からロズワール邸の全員を守り抜くことができるのでしょうか?
第5巻の詳細について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
第一章「幼い交渉」ネタバレ
6巻はタイトルどおり『幼い交渉』から始まるよな。スバルが白鯨討伐のために王選候補者たちと同盟交渉に挑むんだけど、最初は“自分の願望を押し付けるだけ”で全然交渉になってない。そこが逆にリアルなんだよ。
そうそう、ここのスバルの未熟さが伏線なの!“幼い交渉”って自覚があるからこそ、彼はアナスタシアに教えを請うて事前準備を徹底する。力で無双できないスバルが“知略と根回し”で勝ち筋を作っていく、6巻はその成長を描く頭脳戦の巻なんだよね。
ペテルギウスへの強い殺意と共に目覚めたスバルは、冷静に状況を整理していた。
魔女教が村を襲撃するタイミングは、過去2回のループから考えると、後4日と半日しかないことに気付く。
移動時間も考慮に入れると実質的に使えるのは2日のみとなっており、スバルは時間の少なさに焦りを覚えた。
そして、悲劇の原因は魔女教にあり、解決するためには魔女教とペテルギウスの殺害が必要だと考えた。
そのための力を王都で手に入れることを目標に定め、スバルは行動を開始する。
ラッセルとの出会い
スバルとレムが街からクルシュ邸に戻ると、ヴィルヘルムが迎え入れてくれた。
ヴィルヘルムはスバルの殺意に気付き、何か心境の変化があったのかと聞き、今の方が自分にとっては好ましく思えると言った。
レムはそれを聞いて少し不安に感じるが、スバルが抱く殺意は変わらず、一方で愛情の対象であるレムには最大限の優しさを見せる。
クルシュ邸の庭には、来客の竜車が立ち並び、その一つの主人であろう男が、クルシュ邸の屋敷の玄関から出て来た。
男は、自分の名前、ラッセル・フェローを名乗り、スバルの名前を呼んで丁寧に挨拶をした。
スバルはなぜ自分の名前を知っているのかと不思議に思うが、ラッセルはエミリアの一の騎士を名乗った人物として、知り合いづてで聞いたのだと答えた。
助け舟を出すように、ヴィルヘルムがラッセルにクルシュとの会談の首尾を聞くが、ラッセルは過去のこともあり、やはり難航しそうだと答えた。
しかし一方で、今回のクルシュの狙いが成るのであれば、それは我々にとっても良いことであり、かつヴィルヘルムの悲願の達成にもなるだろうと、爽やかに応援を送り、クルシュ邸を去っていった。
ヴィルヘルムは、スバルにラッセルが王都の財政の表と裏に精通する辣腕であると紹介した。
また、クルシュに話があるのだろうと水を向けられたスバルは、今日の最後の訪問者として話がしたいことを伝える。
クルシュとの対談
クルシュとスバルとの会談が始まった。
クルシュは側に控えるフェリスと和やかに会話をする余裕を見せつつ、スバルに用件を聞く。
スバルは、率直に、魔女教がロズワール領を襲撃するため、それを撃退するための力を貸して欲しいと頼んだ。
要求だけを突きつけるのは交渉とは言えない、と優しく諭すクルシュ。
納得したスバルはまず、自分達では魔女教から領地を守るための戦力が足りないと話す。クルシュは、それをロズワールの領主としての怠慢だと言うが、スバルはそれを飲み込むしかなかった。
クルシュは次に、カルステン家に助力を頼む理由と根拠を聞くが、スバルは現時点で最も関係性があるからと安易に答えてしまう。
クルシュは雰囲気を変えて、エミリアとは政敵の関係であり、スバルを客人として迎え入れているのは、関係が良好だからではなく、それが契約だからと言った。
そして、カルステン家が協力を受け入れるのなら、クルシュ側にメリットがなければならない、それは何だと聞いた。
クルシュ側が提案を受ける理由を用意していなかったスバルは、純粋な善意をクルシュに求めようとしてしまう。
しかし、それはエミリア側が領地の危機を守れない領主だと証明することになり、実質的にエミリアの王選敗退を決定づけるものであった。
それでもスバルはクルシュの助けを貸して欲しいと懇願するが、クルシュはそれを断った。
スバルへの疑い
クルシュは、提案を断る理由を丁寧に説明した。
一つは、クルシュが助力しなければエミリアは魔女教によって脱落する。そのため、スバルの提案を受ける必要がないという点。
もう一つは、スバルが魔女教の次の襲撃点と日時を正確に把握していること。推論として、スバル自体が魔女教であると結論を出せるという点。
ここまで言って、魔女教に対して強い憎悪を持つレムが制止に入り、掴みかかろうとするスバルを止めた。
スバルはレムに止められても、魔女教は絶対に殺さなければいけないと叫ぶ。そして、クルシュにエミリアに近づいた理由は魔女教への憎悪を果たすためか、と言われてしまった。
スバルはそれを否定するが、クルシュはスバルが否定することはできない、と論じる。ここに来てから、エミリアを助けたいからと、一言も言っていないからだと。
スバルは愕然とし、クルシュに向かって歩みを進めるが、間にヴィルヘルムが入り止められる。
レムにも引き止められ、スバルは自分が食器を持ってクルシュに襲いかかろうとしていたことに、ようやく気付いた。
それでも、ロズワール領の人々を殺すのはクルシュだと宣うスバルに対して、クルシュは自分が嘘を言った相手が分かることを話、スバルは嘘を言っていない。妄言を本気だと信じている狂人だ、と哀れみの目を向けた。
次の交渉へ
捨て台詞を吐くスバルの傍らで、レムが皆々に心よりの謝罪をする。
クルシュは、それがロズワールの答えかと聞くと、レムはそれを肯定し、スバルの意思を全て尊重するように言われていると説明する。
最後まで捨て台詞を吐いてスバルは部屋を出て、クルシュとの幼い交渉が終わった。
スバルはレムに謝罪するが、荒れた態度は直らない。
レムに二人で戻ることを提案されるが、戦力が足りないため、ほかのつてを当たっていくしかないと説明する。
王都に滞在できる時間は残り半日程度、まずは宿をとって、そこから全てを考えるというスバル。
既に、王都には夜の空が迫ってきていた。
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第2章「豚の欲望」ネタバレ
『豚の欲望』はプリシラ陣営との交渉回だな。スバルがプリシラ邸に乗り込んで、傲岸不遜な彼女とアル相手に駆け引きする。プリシラの“自分中心”な価値観が強烈で、交渉の難易度がぐっと上がるよな。
わかる、プリシラって本当に手強いの!彼女は他人に媚びないから、損得じゃなく“自分が面白いか”で動く。だからスバルも小手先が通じない。アルの飄々とした態度の裏にある謎も含めて、この章は王選候補それぞれの“格”を見せつけてくる場面なんだよ。
レムが宿をとっている間に、スバルは淡い希望を胸に、ラインハルトがまだ王都に残っていないかを確認する。
しかし、ラインハルトは既にフェルトと共にアストレア家に戻っており、連絡を取ることができたとしても、魔女教の襲撃に間に合うことができない。
スバルは、せめて死に戻りが、ラインハルトと物別れをした日に戻ってくれれば、と考えていた。
早朝にプリシラ邸に赴くスバル
スバルとレムは、宿で一泊した後、次の日の早朝にプリシラの屋敷に赴く。
豪奢な飾り付けをしている屋敷は、一目でプリシラの屋敷だと分かるものだった。
門前に出てきたアルに、プリシラとの階段を取り次いでもらう。無事にすんなり許可が取れ、スバルとレムは、プリシラの屋敷の中に入っていった。
最上階のプリシラの部屋に入れるのはスバル一人のみ。レムは別室に案内され、アルはプリシラの部屋の前で待機する。
スバル一人での、プリシラとの交渉が始まる。
プリシラとの交渉
プリシラは部屋の中で読書をしており、妾は本が好きだという。そして、読んでいた本を没頭するように読み、読み終えて閉じると、退屈な本じゃったと切り捨てた。
そして、スバルの話を退屈しのぎに聞こうとする。
スバルは率直に、魔女教徒の襲撃があることと、そのための助力が欲しいことをプリシラに話す。
プリシラは、自陣営の内情を話し、敵に利する行動をするスバルを蔑み、嘲け笑った。
スバルに対して、考えが足りなさすぎる、死んだほうがマシだ、とまで言う。
豚の欲望
プリシラは、それでもなり振り構わないスバルのエミリアに対する忠義に応え、一度だけチャンスをやろうといい、素足を前に出し、舐めろと要求した。
スバルは逡巡しながらも、分かったと了承し、プリシラの足を舐めようとするが、プリシラはそれを怒りを持って蹴り上げる。
そして、スバルの行いは忠義ではなく、犬のような依存、豚の欲望、求めるだけの怠惰で最も醜い欲望だと怒る。
そして、「アルデバラン!」と叫んで呼び、「斬っても構わない、つまみ出せ」と命じた。
アルの異変
アルに連れてこられたスバルの姿を見て、レムは慌てて回復魔法を施す。
そして、少し目を話すと怪我をして帰ってくる、目が話せないと動揺する。
アルは、ここに長居すると嬢さんに斬れと命じられるとボヤき、早く去るように「ラム」にアドバイスをした。
レムは、自分はレムであり、ラムは姉様だと説明すると、アルは鬼気を放ち、「どういうことだ、オイ」と怒りを放った。
どうにか高ぶりを抑え、アルはレムとスバルを見送ると、「反吐がでるぜ」と二人を見て捨て吐いた。
アナスタシアとの再会
王都での戦力補強の最後の望みに、スバルはレムに騎士団詰所に行くようにお願いした。
そして、スバルはレムとの待ち合わせの店に向かうが、そこで子猫の獣人「ミミ」に声をかけられる。
知らない人に話しかけては迷惑でしょと、ミミを諌めるように現れたのは、王候補の一人、アナスタシア・ホーシンだった。
スバルが、簡単に自分の事情を話し、仲間探しや竜車探しをしているというと、アナスタシアは、今は竜車を手配することは難しいだろうと話す。
しかし、大商会の当主であるアナスタシアなら、竜車の1台、2台融通することは何でもないと言い、スバルは前のめりに頼み込んだ。
アナスタシアは、もう少し話をしようと言い、スバルとレムが待ち合わせをする店に向かう。
アナスタシアと会話
スバルとアナスタシアは店の席に座ると、スバルはすぐに本題に入ろうとするが、アナスタシアに静止される。
王都の現況についてアナスタシアが話し、竜車が借りられない現状から、剣や槍などの鉄が売れており、それは、クルシュが何かしらの目的で行動を起こそうとしているからだと説明する。
スバルは、思わず、ラッセルがクルシュ邸に訪れていたのも、商人を味方につけるためか、とこぼしてしまう。
アナスタシアは、聞きたいことは聞けたと、雰囲気を変え、スバルに竜車の鍵を渡した。
アナスタシアは最初から情報収拾のためにスバルに近づいており、交渉の鍵は、テーブルの席につく前に準備をして、相手の前に相手が欲しいものをぶら下げることだと教える。
そして、アナスタシアが手を叩くと、ホーシン商会の私兵団「鉄の牙」のメンバーが席から立ち、店を出る。店に残ったのは、スバルと店主の二人だけだった。
レムが店に到着
しばらくすると、レムが店に到着し、騎士団詰所にロズワールの名前を出して報告したが、各地から魔女教徒の報告が上がっており、助力は望めないと話す。
スバルは頭を切り替え、今からロズワール邸に向かい、魔女教徒が襲撃してくる前に、エミリアやラム、ベアトリス、アーラム村の人々を逃す作戦に変更するとした。
今から出れば、三日目の間にはロズワール邸に到着することができ、襲撃までに一日弱の猶予がある。
WEB版既読の方でまだ文庫は購入されていない方、ぜひこのタイミングで文庫6巻を読んでいただければと。あの時、味わった感動が本物であったと再確認いただければとても幸いなのです。#rezero pic.twitter.com/DI2In5s10D
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) March 17, 2015
第3章「白鯨の顎」ネタバレ
そして『白鯨の顎』!リーファウス街道で霧が立ちこめて、ついに三大魔獣の一角・白鯨が襲ってくる。記憶を消す“消滅の霧”の恐ろしさが全開で、スバルが何度も逃走を強いられる緊迫の章だよな。
そこ、白鯨の“存在ごと消す”能力が本当に絶望的なの!スバルは前の巻でレムを白鯨の霧に記憶ごと消されてるから、この魔獣への因縁が深いんだよね。3巻からの伏線がここで牙を剥く。“顎”ってタイトルが、文字どおり捕食されかける恐怖を表してて鳥肌が立つの。
レムとスバルは、アナスタシアから借りた地竜でロズワール邸に向かって進む。
ロズワール邸が襲撃されるのは5日目であり、二日目に王都を出ることができた今回は、三日目の朝にはロズワール邸に到着できる目論見となっている。
ロズワール邸に到着できさえすれば、そこからエミリア達を逃す時間は十分にある。
しかし、スバルは、帰路の間に魔女教徒と遭遇する可能性があることに不安を感じていた
オットー・スーウェンが再登場
スバル達の目の前に10台程度の行商人の竜車の群れが現れ、その中にはオットーもいた。
行商人達が、スバルから王都の市場の状況や売れ筋などの情報を集めようとする。
時間が惜しいスバルは、すぐにでも立ち去ろうとするが、オットーはもう夜になるので一緒に野営してはどうかと提案する。
それでもやはりスバルは時間を優先してすぐに出発しようとするが、ふと妙案を思いつき、オットーに不良在庫となった油を全て買い取るので、竜車の足を貸してくれと頼んだ。
スバルは、アーラム村の100人程度の住民や、エミリア達を逃すための足として、竜車を活用しようと考えたのだ。
結局、その場にいた14人の行商人のうち、10人がスバルの提案に協力してくれることになった
リーファウス街道をゆく
すぐに出発したスバル達は、ロズワール邸に向けて竜車を走らせる。
この調子で進んでいけば、明日の朝方には到着できるだろうと目論見が立つ。
レムは、スバルに荷台で休んではどうかと気遣うが、スバルは何も説明をしていない自分を、レムはなぜ信じてくれるのだろうかと思い、勇気を出して、自分を疑っていないのかと確認する。
レムは、ロズワールから王都ではスバルの行動を最優先に尊重するように言付かっていた、と告白する。
その言葉を聞いたスバルは、レムの自分に対する献身の全てが、レムの意思ではなく、ロズワールの命令によるものだったのではないかと疑念を抱いてしまった。
レムにしか依るところがなかったスバルは、その想いにも疑念が生じ、黙ることしかできなかった。
フリューゲルの大樹
暫く竜車を走らせていると、眠っているスバルをレムが起こす。
リーファウス街道の分岐点が近くなったため、地図を確認したく、荷台の荷物の中にある地図を取って欲しいという。
スバルが地図をレムに渡し、ずっと電源を切っていたガラケーの灯りで、レムが地図を確認できるようにする。
スバルの持つガラケーの物珍しさに、左側にはオットーが、右側にはバンダナの行商人が並走して見つめてくる。
すると、地図を理解したレムが顔をあげ、中間地点を表す「フリューゲルの大樹」が目の前に現れた。
数百年前、賢者フリューゲルによって植えられた木とされており、樹齢数百年ながら、雲をつくような大きさを誇る。
ただし、フリューゲルはその功績などが極めてあやふやで、どのような人物だったのかは資料が少ないのだという。
リーファウス平原に霧がかかる
壮大なフリューゲルの大樹にスバルが目を奪われていると、右側にいたバンダナの行商人の姿が見えないことに気づく。
オットーに聞いても、そんな人はいなかったと、不思議なことを話す。
スバルが右側に携帯のライトを向けると、白鯨の巨大な目がこちらを捉えていた。
次の瞬間、激しい横薙ぎの衝撃と共に、スバル達が乗っていた竜車が砕け散る。
スバルは地面に激突しそうになるが、レムのとっさの判断で鎖が巻きつけられ、左隣を走っていたオットーの竜車に移動することができた。
間髪を入れず、レムは最大の氷魔法を白鯨に対して打つ。そして逃走が開始された
白鯨からの逃走
白鯨と万が一遭遇した場合には、竜車は散り散りになって逃げるという不文律がある。
実際、スバルとレムを乗せて逃走しているオットーの竜車の周りには、他の竜車の姿は見当たらなかった。
地竜の風の加護が消え、スバルとレムは荷台に必死で捕まっている。霧が深くなり、白鯨の魚影を確認することができない。
しかし、目の前に、竜車ごと飲み込もうとする白鯨の大きな顎が現れた。
飲み込まれる直前、レムが鬼化して、鎖のついた鉄球で白鯨を攻撃し口を閉じさせる。すかさず、オットーに左を走るように指示を出した。
直前で回避することに成功した竜車は、荷台の大半を白鯨に向けてレムが投げつけ、再びの逃走を開始する。
スバルは必死に打開策を考えるが、見つからず、時間がすぎる。そして、レムが竜車を降りて白鯨を迎撃するので、その間に逃げてください、と決意を語った。
スバルはレムを抱きしめ、それだけはダメだというが、レムはスバルの腕の中で「このときのために生きてきたんですね」と微笑み、スバルの意識を奪い、竜車を降りた。
続く逃走
スバルは揺れの衝撃に目を覚まし、オットーにレムの居場所を求める。
オットーがレムは竜車を降りたことを告げると、スバルはすぐに戻れと激昂する。
オットーは行商人を甘く見るなとスバルをねじ伏せ、先代剣聖も白鯨にやられたのだと、自分たちが戻っても女の子一人救うことすらできないのだと無力さに叫ぶ。
10分程度走った後、オットーの前に、結晶石が現れ、他の行商人と出会うことができた。
そのとき、オットーは自分達は既に遭遇したが「幸いにも」逃げ切ったといい、スバルは、レムを失った現状を「幸いにも」と表現したオットーを許せずに殴りつけた。
しかし、オットーは「レムって誰のことですか」と返す。
再びの白鯨
言い争うスバルとオットーに対し、行商人はいまはそんな場合ではない、いち早く霧を抜けるんだと言うが、次の瞬間、後ろから現れた白鯨に竜車ごと飲み込まれてしまう。
レムの命が失われたことに喪失感に沈むスバル。オットーと地竜は、白鯨の恐怖に狂乱し、全速力で逃走を開始するが、白鯨はスピードをあげてすぐに追いついてくる。
スバルは、至近距離まで近寄った白鯨の頭に、角が生えていることに気付き、白鯨も魔獣であることを悟る。
自分の体が白鯨を引き寄せ、レムを殺したのかと口に出したところで、スバルはオットーに竜車から突き落とされてしまう。
地面につき伏したスバルの前に、白鯨が現れ、品定めするようにスバルをみる。
スバルは、既に亡くなったレムにさえ命乞いし、死にたくないと恐怖する。しかし、白鯨はスバルの前から姿を消した。
暗闇の中、半ば狂乱する心持ちでスバルは走り続ける。既に自分は白鯨に食べられたのではとすら疑念を持つが、スバルの視界から霧が晴れ、遠くにぼんやりと輝く月が見える。
スバルの元に、オットーが乗っていた地竜の竜車が近づいてくる。御者台には魔女教徒の短剣と血痕があり、オットーの絶望が刻まれていた。
スバルは、竜車に乗ると、ロズワール邸に向けてゆっくりと走り出した。
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スバルの異世界召喚
エミリアの膝枕
パックのみょんみょんみょん
レムの笑顔
飛んでるラムなどなど…みなさんのお気に入りシーンを何度もみてください👀👀‼https://t.co/C2dBxbPyq7#rezero #リゼロ pic.twitter.com/jx4xBCwsVm
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) November 21, 2020
第4章「言葉にはさせない」ネタバレ
『言葉にはさせない』は重い章だよな…。戻ってきたロズワール邸でラムがレムを忘れてて、スバルはベアトリスに“自分を殺してくれ”とまで願う。白鯨に記憶を消されたレムを、誰も覚えていない孤独が突き刺さる。
そうなの、ここのスバルの絶望が胸をえぐるんだよ…!愛した人の存在そのものが世界から消える残酷さ。森に飛ばされてパックと対話する場面も含めて、彼が一度どん底まで堕ちる必要があった。“言葉にはさせない”って、レムを諦める言葉だけは口にしたくないスバルの意地なんだと思う。
スバルは、プリシラが指摘した通りの、豚のような欲望の塊だと自分を卑下する。
レムを見捨て、挙句は白鯨に命乞いをし、オットーにねじ伏せられて安堵さえしていた。結局、自分は自分が一番可愛いのだと感じる。
いっそオットーにしたように、魔女教徒が自分の命を刈り取ってくれたら、とそう考えながら、竜車を無意識に前に進ませる。
目の前にはアーラム村があり、子供達が親愛の笑顔を向けてスバルの名前を呼ぶ。スバルは気を失った。
戻ってきたロズワール邸
スバルが目を覚ますと、ロズワール邸の自室のベッドの上にいた。
アーラム村の人々がラムを呼んでくれ、スバルはロズワール邸に運ばれ、エミリアによって治療された。
自室のベッドの横には、ラムがいて、瀕死状態だったスバルが目を覚ましたのを見て、優しく撫でて慰めてくれる。
スバルが落ち着きを取り戻すと、ラムは詳しい話を聞かせて欲しいと頼んだ。
スバルは、王都からリーファウス平原を通ってロズワール邸に戻ってきたこと、そして、レムが死んだことをラムに話す。スバルは、過去4度レムを死なせているが、この時、初めてレムのためだけを思って涙を流した。
レムを忘れたラム
ラムは、スバルに向かって「レムって誰のこと?」だと聞く。
悪い冗談だと思い、スバルはレムはラムの妹のことだと強く主張するが、ラムは本当に知らない様子をする。
レムの存在を証明しようと、二階にある自室から三回にあるレムの部屋に移動し、その扉を開いた。しかし、そこには何もなかった。
立ち尽くすスバルに対して、ラムはスバルは部屋に戻っているように話、その場を立ち去った。
部屋に帰って寝れば、この孤独から少しの間だけでもスバルは逃げることができる。しかし、何のためにレムは死んだのかと思いをはせ、スバルはエミリアの部屋へ向かった。
エミリアとの再会
扉の先にいたエミリアは、スバルの姿を確認すると、どうして戻ってきたのかと質問する。
スバルは、その質問に答えず、ここにいてはいけないと、エミリアを外に連れ出そうとする。
拒否するエミリアに、スバルは「俺のいうことを聞け」と怒鳴りつけ、心ない言葉でエミリアを傷つける。
しかし、エミリアは、どうしてスバルはそんな苦しそうに泣いているのかと、スバルを案じた。
スバルはここまでのことを話そうとするが、エミリアの記憶からもレムの存在は消えていた。やけになったスバルは、自分が死に戻りしていることを、ぶちまけようとする。
死に戻りを口にした途端、世界が停滞する。スバルに痛みは訪れなかった。エミリアが命を落とした。
ベアトリスに自分を殺してくれと願うスバル
部屋に入ってきたベアトリスは、いつもの辛辣な態度でスバルに接する。
にーちゃは出てこれないと言い、エミリアの持つパックの結晶石が割れていることを見せる。一度本体に戻らさせれ、こちらにまた来るまでには暫しの時間が必要だという。
スバルは、ベアトリスに自分を殺してくれと頼む。ベアトリスは、その願いは残酷すぎると、泣きそうな顔で言う。
ベアトリスは、スバルは何も分かっていないと言い、別の空間へスバルを飛ばそうとする。
ベティーはロズワールとは違い、未来を得るためだとしても、苦しいことは嫌になったのだと話した。
ベティーはスバルが消失した後、「お母様。あとどれだけ、ベティーは」と言葉をこぼした。
森の中に飛ばされたスバル
エミリアと共に森の中に転移させられたスバルは、エミリアに終わりのない謝罪の言葉を投げかける。
そして、自分を殺してくれる存在を求めて、森の奥に向かって歩みを進める。
1周目の世界と同じように、魔女教徒が音もなく現れ、自分に敬意を示して頭を下げる。スバルが進み続けた先に、ペテルギウスがいた。
スバルは殺してくれとペテルギウスに頼み、ペテルギウスは見えざる手を顕現してスバルに応える。
しかし、ペテルギウスがエミリアを「怠惰」だと侮辱したことで、スバルは、見えざる手を回避してペテルギウスと対峙した。
自分の権能を見られていることにペテルギウスは怒り、スバルもその怒りに正面から怒りをぶつけたが、無残に転がされ、エミリアの死体の四肢を引き割かれる寸前に追い込まれた。
パックが到着
そこにいたのは、永久凍土の終焉の獣だった。
パックは魔女教に対して、いつの時代でもお前たちは、ボクのもっとも悲しむことをする、と話す。
パックは、一瞬で20もの魔女教徒を氷像に変える。
ペテルギウスが見えざる手を使って7本の手でパックを握りしめるが、パックは簡単にそれを弾き飛ばし、本当に殺す気があるのなら、サテラの半分、千本は手を伸ばしてみろと言う。
パックの生み出す氷の世界の前に、ペテルギウスはあり得ないと動揺する。パックは、「エキドナ」の名前を口に出し、ペテルギウスはその名を聞いて「おぞましい」と怒る。
ペテルギウスはパックに氷像とされ、命を落とした。
パックとスバルの会話
パックとスバルだけになった空間で、パックはスバルの三つの罪を話す。
一つは、エミリアとの約束を破ったこと。
一つは、エミリアの願いを無視してロズワール邸に戻ってきたこと。
一つは、エミリアを死なせたこと。
パックは、契約に従い、この世界を滅ぼすと言う。スバルは、エミリアをは望まないと考えるが、パックはどんな契約でも決めたことは破れないと話す。
それでも、剣聖の前に自分は契約を果たせずに終わるのだろうともいう。
それでも、エミリアはパックが存在する理由の全てであり、エミリアがいなくなった世界に、パックがいる意味もなく、世界が続くことも許さないと話す。
スバルは命を落とした。
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第5章「ゼロから」ネタバレ
『ゼロから』──このタイトル、シリーズ名そのものだよな。どん底のスバルがもう一度立ち上がる転機。“スバルに一番厳しいのはレム”って小見出しがあるのが象徴的で、彼を甘やかさず本気で向き合う存在の大切さが効いてる。
うんうん、“ゼロから”は1巻の原点回帰なんだよね!何もかも失ったスバルが、それでも残ったものを数えて再出発する。2巻でスバルがレムを救った“ゼロから始めよう”の言葉が、今度はスバル自身に返ってくる構成が美しいの。再起のテーマがタイトルに凝縮されてる章なんだよ。
死に戻りをしたスバルは、リンガ屋のカウンターの向こうにいるレムに話しかけられ、深い安堵を覚える。
同時に、スバルは失望感に包まれ、誰も、自分でさえも、自分自身に期待していないのだと考えてしまっていた。
スバルは、今、目の前にあるものだけは失わないようにしようと決めた。
悟ったスバル
決断したスバルは身も心も軽く、全ての重圧から解放されてイキイキと進んでいく。
レムの手を引いて、王都を出ようとしたところ、ついにレムが手を引っ張ってスバルを止め、説明してくれないとレムも困りますと話す。
スバルは、レムの困惑はその通りだと説明し、自分がするべきことが分かったと、晴れ晴れとした表情で語り始めた。
そして、レムに、俺と一緒に逃げよう、と告げる。
驚くレムに、スバルは自分の思い描くプランを話し始める。竜車を借り、その間に食料を調達し、西のカララギに二人で逃げ込むと。
レムは、それがエミリアやロズワールを救う秘策なのかと期待するが、スバルはそれを否定する。
自分には何もできない。誰も救えない。救いようのない愚か者であり、いないほうがいい。だから、いなくなることに決めたのだと話す。
迷うレムに、スバルは懇願を続ける。カララギに向かい、二人で家を借りよう。レムがいれば、きっと頑張れる。俺を選んでくれ、と言葉を絞り出して手を差し出す。
しかし、レムはスバルとは一緒には逃げられないと言う。かつてスバルが話した言葉、未来の話は笑いながらしなきゃいけないんだ、と返しました。
スバルに一番厳しいのはレム
レムは、今スバルと一緒に逃げたら、きっと幸せな人生を歩むことができると未来の展望を話す。
スバルが笑顔でそれを望んでいたのであれば、きっと引き受けていたと。
しかし、今一緒にスバルと逃げたら、レムが一番好きなスバルを置き去りにしてしまうのだろうともいう。
どんなに苦しくても、スバルに諦める姿は似合わない、と。スバルがどれだけ自分の矮小さを叫んでも、レムは認めなかった。
スバルは、スバルの告白を聞いて胸が痛み、涙をこらえるレムの姿を見て、どうしてそれでも自分を信じられるのかと聞いた。
レムは、スバルはレムの英雄なのだと話す。スバルを愛しているのだと。
傷ついたスバルに、空っぽの自分を許せないのなら、今ここから、ゼロから始めましょうと提案する。
スバルはレムに絶望から連れ出され、全員が笑っていられる日々に、全員を連れ出そうと動き出す。
第6章「配られたカード」ネタバレ
ラストの『配られたカード』、名言が出てくるよな。『誰しも、配られたカードで勝負に挑むしかない』──才能も加護もないスバルが、手元の限られた札だけで白鯨討伐の同盟をまとめ上げる、6巻の集大成だ。
そこ、リゼロを象徴する一節だよね!“切り時と、切り方と、ハッタリのかまし方”があるだけって続くの。チートのない主人公が、知恵と覚悟と人脈を切り札にして勝つ。ラッセルとの携帯(ミーティア)取引の仕込みも効いてくる。スバルの戦い方の真髄が詰まった、最高に熱い締めの章なんだよ。
スバルは、クルシュ邸に戻り、ラッセルと一緒にクルシュ・フェリス・ヴィルヘルムとの会談に臨む。
レムはもう一人を呼びに行っており、戻ってくると、遅くなるかもしれないが、必ず来るとの約束を取り付けてくれた。
そして、スバルの口から、エミリア陣営とクルシュ陣営の対等条件での同盟の話し合いをしたいと切り出された。
レムを抱きしめた後
スバルは、レムに慰められて抱きしめた後、もう一度状況の整理を行った。
残された時間は四日半ではあるが、白鯨が出現することを考えると、実質二日程度しか王都には滞在できないことになる。
ロズワールは屋敷不在となっており、エミリア、ラム、ベアトリスという戦力しか、ロズワール邸にはいない。
スバルはここまで確認し、一つの結論にたどり着く。
王選が始まったこの状況の中で、無期限で最大戦力とも言えるレムを、無条件にスバルの側においておくはずがない、つまり、レムがクルシュと夜に密会していたのは、同盟の交渉があったのだろうと。
スバルがレムに聞くと、ロズワールからの厳命で、スバル自身が気付くまでは伏しておくように言われていた、と笑顔で説明した。
提示された条件
エミリア陣営から提示されたのは、ロズワールが保有するエリオール大森林の魔鉱石採掘権の分譲だった。
ここで、王都の商業組合の代表であるラッセルが、目を輝かして話に入って来る。
近年魔鉱石はその細工技術の向上により、価値を格段に上げている。これまでは北の国からの輸入に頼っており、その数の少なさから国が管理することが大半となっており、市井に下りてくることはほとんどなかった。
ロズワールのいるメイザース家は、魔鉱石の採掘場の発見により、代々財をなしてきたこともあり、この話は信用できると言った。
しかし、既にこの条件は既にレムからクルシュに提示されて下り、それでもクルシュはまだ首を縦に振らなかったのだ。
切り札のカード
クルシュは、同盟に対しては前向きに考えており、しかしながら、公爵という立場が持つしがらみが、交渉の場にもうひと押しのカードが必要だと考えていた。
そこに、スバルがこれまでのクルシュ邸での生活を踏まえ、切り札のカードを切り出す。
差し出せるのは情報。
白鯨の出現場所と時間を提示する、と切り出した。
次巻、第7巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
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