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Re:ゼロから始める異世界生活のネタバレ【小説・アニメ・漫画】

【ネタバレ】Re:ゼロから始める異世界生活【ライトノベル/小説第3巻】

小説家になろう発の大人気作品「Re:ゼロから始める異世界生活」の小説第3巻のネタバレ解説です

ネタバレを見たくない方は、ページを閉じて頂きますようお願い致します。

第2巻では、ロズワール邸で目覚めたスバルが、複雑に絡み合う状況の中、様々なパターンの死亡を繰り返して、諦めに向かおうとしてしまいます

最後には、大好きな人達との、大好きな時間を過ごすために、諦めないことを決意し、自ら崖の上から飛び降りて、次の周回に向かおうとします

衰弱死の原因は、レムやラムの誤解は解けるのか、3巻のネタバレと一緒にご紹介して行きます。

2巻のネタバレを見たい方は、「リゼロ小説2巻ネタバレ」をチェックしてください。

第一章「ナツキ・スバルのリスタート」

リゼロ原作小説3巻第一章をリスタート、五度目の朝、取り戻す時間、屋敷の信頼として整理した図解
原作小説3巻第一章を、五度目の朝、取り戻す時間、屋敷の信頼という観点で整理しています。
リゼ男

リゼ男

3巻は2巻のレム編からガラッと空気が変わるよな。タイトルの『リスタート』どおり、スバルがまた“ゼロから”やり直すんだけど、今度は王都へ向かう道中で白鯨っていうとんでもない壁にぶつかる。スケールが一気に外へ広がる巻だ。

リゼ子

リゼ子

そうそう、ここで物語が屋敷から世界へ出ていくのが大きいの!レムと心が通じ合った直後だからこそ、その大事な相手が“消される”展開が刺さるんだよね。私的にはこの巻、スバルが一人で抱え込む孤独がじわじわ効いてくる構成だと思う。

初めての自殺で死に戻りを経験したスバルは、激しい緊張の中で目を覚ました

5回目の死に戻りは前例がなく、本当に戻ってこれるのかを不安に感じていたからだ。

目の前には、レムとラムが、前の周回と同じ態度でいる。そこに、堪え難い感情がこみ上げる。

二人の手を握ったスバルは、前の周回で苦しみながら寝ていた自分の手を取ってくれていたのは、やはりレムとラムだったのだと確信した。

いきなり手を握ってきたスバルを非難しつつも、穏やかな時間が流れた。

前向きな朝

スバルは前向きな気持ちとなっており、必ずこの大好きな人達との時間を取り戻すと心に決めている

レムとラムとも、できるだけ懸命に向き合おうと決心した時、エミリアが部屋に入ってきた。

スバルが以前と同じように前向きな軽口を叩き、三人とスバルの間に、温かい笑顔が溢れた。

今回の周回では「ロズワール、レム、ラムからの信頼を得ること」「呪術師を撃破すること」の二つが必要になる。

前者が満たせなければ、どこかのタイミングで口封じで殺される、後者が満たせなければ、5日目の朝を全員で迎えることはできないのだ。

ロズワールとラムの評価

初日の夜、ロズワールの執務室にラムはいた。

ロズワールから、スバルの評価を聞かれている

能力的に突出したところはないものの、目端が利きすぎる点、異常に前向きな点を報告した。

政敵からのスパイである可能性もあるが、その可能性は低いだろうという結論だった。

ロズワールは、レムが先走ってスバルを害しないように、ラムに注意深く見守るように言いつけた

話が終わると、ラムはロズワールの膝の上に腰掛けた。

ロズワールは、その行為を、当然の権利の行使だとも、だとか、君一人のものではない大事な体だ、などと言った。

二日目の朝

庭園でラジオ体操を終えたスバルに、エミリアが近寄って話しかける

初日の仕事ぶりを聞こうとするエミリアに、8割ダメだったとスバルは話す。

しかし、ここにも気持ち悪い前向きさがあり、明るさも、笑顔も、意識して無理に取り繕っている。

エミリアもその不自然さは感じており、パックは明確にスバルの心の中がぐちゃぐちゃになっていることを理解した。

気持ち悪い前向きさ

スバルは相変わらず仕事でミスを続ける

廊下の花瓶を破り、それを全力で片付け、新しく設置し直し、気持ち悪い前向きな言葉を吐き出す。

失敗はできない、一つの見落としも許されない、このプレッシャーから、スバルの空回りは加速していく。

自分でも、自分の心の中に気持ち悪さが渦巻く。

込み上げてくる嘔吐感を処理するため、洗面所に駆け込む。不安と絶望感に包まれる

1回目の誠実に向き合った時間が、最も周囲の人々との関係を良好にした。

それであれば、1回目以上に全力で向き合って行けばいい。それが、スバルに無理な気持ち悪い前向きさを強いていた

洗面所を出ると、エミリアがいた。

エミリアの膝枕

気持ち悪い前向きさをエミリアに向けて対応するが、エミリアの表情は浮かない。

エミリアにはパックがいて、パックは人の心の表層を読み取れる。

つまり、自分の浅はかな道化など、とっくにバレてしまっている。それにスバルは気付いた。そして、表情から道化の仮面が剥がれる。

エミリアは、疲れ切った表情をしているスバルを座らせ、黙って膝枕をしてあげた

詳しいことは聞かず、大変だったね、と慈しむ言葉をかけながら。

スバルは号泣をした。そして、エミリアの優しさに、この時本当に恋をしていることを知った。何度苦しい目に遭おうとも、この恋に生きることを決めた

スバルが短い眠りについている間、レムが訪れた。

レムは、スバルに感じていた疑いの目を、その無邪気な表情を見て解いた。

そして、スバルが今日仕事ができないなら割り振りをし直さないとと、ラムの元に出ていこうとした。

エミリアはレムに、スバルはいい子よ、と一言だけ言った

第1章の登場人物とストーリーまとめ

登場人物
  • ナツキ・スバル:5回目のロズワール邸。完璧を求めて無理をしたが破裂寸前になり、エミリアの膝枕で号泣
  • エミリア:スバルの異変に気付く。詳しいことは聞かずに膝枕で慰める
  • パック:スバルの心の表層を読んで、ぐちゃぐちゃになっていることをエミリアに告げる
  • レム:スバルの不自然さが何かを企んでいるからだと疑う。エミリアのおかげで警戒を少し解く
  • ラム:夜中にロズワールにスバルのことを報告。スバルの不自然さには気付いている
  • ロズワール:経過観察。ラムに一人のものではない大事な体だという

https://twitter.com/Rezero_official/status/1222293274255224833

第二章「泣いて泣き喚いて泣き止んだから」ネタバレ

リゼロ原作小説3巻第二章を泣き止んだから、涙のあと、禁書庫の協力、呪術の正体として整理した図解
原作小説3巻第二章を、涙のあと、禁書庫の協力、呪術の正体という観点で整理しています。
リゼ男

リゼ男

『泣いて泣き喚いて泣き止んだから』って章タイトル、長いけど名タイトルだよな。散々取り乱して、それでも前を向くっていうスバルの泥臭さが全部詰まってる。カッコよさじゃなくて、立ち上がる過程そのものを描くのがリゼロらしい。

リゼ子

リゼ子

わかる、泣くことを否定しない物語なんだよねリゼロって!弱さを見せた上で、それでも一歩踏み出す。その“泣き止んだから”の一言に、絶望を経た人間だけが持てる強さが宿ってるの。カッコつけずに描くからこそ、読者も自分を重ねて泣けちゃうんだよ。

スバルは数時間の眠りから目を覚ますと、好きな子の膝枕で号泣して熟睡したことに恥ずかしさを覚えた

エミリアは、平謝りするスバルに、ごめんよりも、ありがとうの方が満足するのと、スバルの唇に指を当ててウインクした。

完全に心を持ってかれたスバルをよそに、エミリアは着替えのために自分の部屋に戻る。

スバルは屋敷を徘徊し、ベティーの禁書庫に逃げ込んでいた

ベティーの協力

スバルは、前回の周回でベティーが自分を守ってくれたことに強い感謝をしている

だから、ベティーのことを親愛の証として「ベア子」と呼ぶことにした。

ベティーは戸惑い、無視するも、スバルのあまりのしつこさに根負けした。

そしてスバルは、ベティーの手を借りたいとお願いをした。

ロズワール邸での生活は気が抜けない。エミリアを守りたいと強く願っても、ロズワールやレム、ラムに見限られれば、そこで命は終える。

全員が笑っていられる場所を守りたい、そのために力を貸して欲しいと、スバルは土下座をした

ベティーは、あまりにこの場に不釣り合いな複雑な表情をした。怒っているような、今にも泣き出しそうな。

渋るベティーに懇願を続けるスバルだが、このままでは拉致があかないとわかり、切り札を取り出した。

王都でのエミリア救出のお礼として、パックは何でも願いを聞いてあげるとスバルに言った。そのことをダシに使ったのだ。

これでベティーの協力を取り付けることができた

呪術

スバルは、ベティーにまず呪術について詳しく知りたいと言った

ベティーは呪術を嫌悪しているが、詳しく説明をしてくれる。

呪術は対象を病気にしたり、一定の行動を封じるもの。一度発動した呪術を防ぐ方法はないが、発動前の呪術ならば取り除ける。

解呪ができるのは、ロズワール邸であれば、ベティー、パック、ロズワールの三名。

強い呪術を相手にかけるには負担が大きく、必ず相手と接触する必要があるとのことだった。

スバルは光明を見た。屋敷を除けば、スバルは村の人たちとしか出会っていない。つまり、アーラム村に呪術師がいるということで確定される。

事態の解決策が見え、スバルはベティーの体を抱き上げて、くるくる回って喜んだ。

ベティーに一撃を食らわされたスバルは、他にも何か聞くべきことがないかと頭を回す。そして、魔女の言葉を口に出した。

ベティーは暫くの沈黙の後、魔女は世界の半分を飲み込んだ闇そのものであり、名前はサテラ、銀髪のハーフエルフだったと言った。

三日目の朝

三日目の朝、スバルは庭園でエミリアが微精霊と会話をしている神秘的な光景を眺めていた

パックが現れ、いい顔をするようになったと言われる。

嫉妬の魔女と外見が似ているエミリアが、これまでどれ程の苦労をして生きてきたのか、思いを巡らす。

それでもこんな性格が良いのは、生まれ持ったエミリアの性質だと、パックは言った。

エミリアが微精霊との会話を終えて、スバルとパックの元にきた。

エミリアは、会話の中で、魔法術と精霊術の違いについて説明をした。

魔法は、体内のマナを使ってゲートを通じて術を顕現する。

精霊術は、ゲートは用いず、体の外の魔法を使って術を顕現する。しかし、大気中のマナは無限大ではなく、精霊との契約も必要になる。

話を聞いているスバルは、どんどん魔法についての憧れを強める。パックは、スバルは魔法を使いたいのかと聞き、スバルでも簡単な体験のようなものであればできると言った。

スバルの属性を調べたパックは、「陰属性」であること、才能がないこと、前回ロズワールが診断した時と同じ内容をスバルに伝え、スバルはがっかりした。

魔法体験「シャマク」

パックは、魔法体験と称して「シャマク」と呼ばれる魔法を放った

目の前が漆黒に覆われ、世界から孤立する感覚を覚え、冷や汗をかくスバル。

今度は、パックが補助をして、スバル自身がシャマクを放つ。庭園の一角を覆い尽くすような黒い靄が放たれた。

スバルのゲートは制御が緩く、コントロールが極めて難しいとのことだった。つまり、体内のマナが一回でドバッと出てしまい、力尽きる。

エミリアが心配して駆け寄るが、スバルはすぐに動こうとする。すぐにエミリアに静止され、マナを使い切ったのだから休む必要があると伝える。

スバルは、今日アーラム村に行き、呪術師の対応をしなければならず、休むことはできないと何とか動こうとした。

エミリアは仕方がないと言う代わりに、スバルの口の中に「ボッコの実」を突っ込み、噛んでと命じた。

ボッコの実は、体内のマナを活性化させるアイテムで、ゲートの力を少しだけ戻すことができる。

貴重品のようだが、スバルの思いを感じ取って、スバルに使ってあげたのだ。

動けるようになったスバルは、昨日仕事をほっぽり投げて以来、話をしていなかった双子の姉妹の元に行った。

村への同行のお願い

スバルは、昨日一切の仕事をできなかったことを平謝りする

レムとラムは一通りスバルをからかい、それが終えると、今日の仕事に取り掛かろうとした。

スバルは二人を呼び止め、お願いと称し、村に今日行ってみたいと嘆願した。

レムは明日香辛料を買いにアーラム村に行く予定だと言ったが、ラムはそれを今日に変更しても良いと答えた。

それでも、まずは今日の仕事を終わらせていく必要がある。ラムの教育の元、スバルは仕事に取り掛かった。

仕事中、ラムは、先程の庭園でのスバルの魔法について注意をした。

エミリアの近くで魔法を爆発させる、怪しい行動に見えてしまうのは当然だ。事実、レムをラムが止めていなければ、大きなトラブルに発展していただろう。

スバルは自分の迂闊さを再度思い知ることになった。

アーラム村へは、レムとラム、二人がついてきてくれるようだ。

第2章の登場人物とストーリーまとめ

登場人物

登場人物

  • ナツキ・スバル:号泣膝枕で復活。ベティーに呪術のことを聞き、事態の解決の糸口が見える
  • パック:スバルにシャマクを教える
  • エミリア:シャマクでマナを使い果たしてスバルにボッコの実を与える
  • ベティー:スバルに呪術や魔女のことを教える
  • レム:シャマクが暴発した時、スバルを処分しようと動いた
  • ラム:シャマクが暴発した時、レムの暴走を止めた

第三章「勇気の意味」ネタバレ

リゼロ原作小説3巻第三章を勇気の意味、村の調査、呪いの痕、一歩前へとして整理した図解
原作小説3巻第三章を、村の調査、呪いの痕、一歩前へという観点で整理しています。
リゼ男

リゼ男

『勇気の意味』か…。スバルって特別な力はないのに、何度死んでも立ち向かうじゃん。この巻はその“ただの人間が勇気を出す”ことの重さを正面から問うてくる気がするんだよな。

リゼ子

リゼ子

そうなんだよ!チート無双の異世界モノへのアンチテーゼなの、リゼロは。才能も加護もない普通の高校生が、ボロボロになりながら勇気だけで前に出る。だからこそ彼の一歩がめちゃくちゃ尊く見える。“勇気の意味”は、強さじゃなく覚悟の話なんだよね。

スバルは、レムとラム、両手に花の状態でアーラム村を訪れた

この村にいる、呪術師を見つけなければならない。

村に到着すると、レムとラムはお買い物、スバルは一人で自由行動になった

スバルは子供達に人気で、いつもの三人組がしがみついてくる。

スバルは怪しい人物を見つけるため、村中に挨拶回りをすることにした

スバルのアーラム村での活動

買い物も終わりを迎えた頃、ラムがスバルを呼びにきた。

スバルは町中の人達とラジオ体操を繰り広げており、一大イベントになっていた

ラムは呆れていたが、スバルの方は主だった怪しい人物との接触を終えて、目的を果たしていた。

ラムとスバルがレムに合流しようとすると、茶色の髪の少女が「こっち」と袖を掴んで呼んでくる。

ラムの許可を得て、スバルは茶色の髪の少女についていく。

そこには子犬っぽい可愛らしい生き物がいた。

スバルが手を伸ばすと、手に子犬が噛み付いた。このパターンは前の周回でも繰り返している。

暫く子犬で盛り上がり、子供達と別れてラムの元に戻った。

屋敷に帰還

スバル、レム、ラムの三人が屋敷に戻ってきたのは夕方の時間だった

ロズワールに呼ばれ、慌てて身だしなみを整えて執務室に向かおうとすると、玄関にロズワールが両手を広げて待っていた。

厄介毎の連絡があり、「ガーフィール」のところに外出する予定が入ったとのことだ。

礼服に身を包んだロズワールは、魔法で空を飛び、一瞬で去っていった。

スバルは、呪術師の答え合わせをするために、ベティーの禁書庫を訪れていた

ベティーに、自分は呪われていると思うから、見てくれと頼む

ベティーは困惑しながら、しぶしぶ確認すると、本当に呪われていると言った。呪術は、確実に死をもたらすものだった。

スバルは、ベティーに解呪を頼み、それに嫌々ながらベティーは応える。

ベティーの触った場所が、呪術師が触った場所だ。スバルは、それぞれ疑わしい人物に触らせる人物を特定させていた。

だが、ベティーが解呪するために触った場所は、意外な場所だった。

スバルは、明日を予定していた呪術師との対決を、今すぐにしなければいけないと焦った。

再びアーラム村へ

スバルは、全力で屋敷を駆け抜けて、レムとラムの元に来た。

今すぐ自分が村への行くことを伝える。止めても絶対に行くということも。

ロズワールに任された屋敷を放り出していくのかと、ラムは怒り気味にスバルを問い詰める。

そこに、レムが登場してラムに加勢した。

スバルは、呪術師がアーラム村にいて、すぐにでも対応しなければいけないことを言った。これが本当であることは、ベティーに聞けば分かるだろうということも言った。

とにかく、時間がなく、自分は今すぐ出発する。

疑うようであれば、ついてくればいい。しかし、エミリアを一人残していくことはできないので、ついてくるならレムとラムどちらか片方だけだと伝えた。

結局、レムがスバルと同行することになり、ラムは屋敷の守りをすることとなった。

エミリアが心配そうに顔を出したが、飛び出しそうなスバルを見て、細かい理由は置いて、精霊の祝福があるようにと、見送りの言葉を送ってくれた。

アーラム村での夜

スバルとレムがアーラム村に着くと、村中は篝火で強く照らされていた

村の子供が何人か行方不明になり、その捜索をしているのだという。

スバルは、子供達がいるのは森の中だと叫び、先行しようとする。

森に向かおうとする二人だったが、レムが結界が切れていることに気付いた結界は、魔獣を寄せ付けないためのものだ。

結界を越えて子供達を探しに行こうとするスバル、それを静止するレム。

スバルが呪術師に触れられた場所は手であり、それは子供達が可愛がっていた子犬に噛まれた場所だった。それを伝えるスバル。

それでもレムは、この動き全体が屋敷を急襲するための陽動のように見える、つまり奥に行くことは罠の可能性もあると主張する。

しかし、スバルは子供達から聞いたそれぞれの将来の夢を話し、それを守らせるためには行くしかないのだと言った。

ようやくレムは承諾し、二人で森の奥に向かった

森の探索

森を探索していると、レムが生き物が匂いが近いと言った。

森が少しひらけた丘に、子供達がぐったりと寝転がっていた。全部で六人いる。

生きていることは確認できたが、どの子供も衰弱し始めている。すぐに解呪をしなければいけないが、そのためには森から一度運び出さなければならない。

村一番の美少女、ペトラが目を覚まし、絞り出すような声で、まだ一人奥にいるのだと伝える。

レムは、さらに奥に行くのは危険すぎるとスバルを静止した。

だが、スバルは、全てを拾い切ると言いきる。

そして、レムは子供達に回復魔法を使いつつ、村の青年団が合流するのを待ってくれと言った。そして、村の青年団に子供達を預けたら、それから追いかけてくれればいいと。

スバルはレムと指切りげんまんの約束をして、森の奥へ向かった

魔獣との戦い

スバルは、森の奥に向かった。

強い獣臭に危険を感じながら、倒木の先に子供の白い足が見えた。

勇気を出して子供の元に向かい、息を確認する。まだ生きている。だが、後ろに気配がした。巨大な四本足の獣がいた。

スバルは覚悟して向かったが、目にも止まらない速さで、巨大なドーベルマンのような魔獣が、スバルの腕に噛み付いた

噛み付かれたことを上手く利用し、スバルは体を回転させ、倒木の枝に魔獣を叩きつけて突き刺した

かろうじて勝利したことにスバルは安堵したのもつかの間、森の奥から無数の魔獣の目がこちらを向いている。

スバルは両手を広げ、少女だけでも庇おうとする。そこに、無数の魔獣の群れが襲いかかる。

喉元に牙が届く瞬間、レムの攻撃が魔獣を蹂躙する。文字通り、圧倒的な攻撃力で無数にいた魔獣を蹂躙した。

しかし、圧倒的な数で押されたら危ないとレムは言い、隙をみて逃げ出すことを決めた

森からの脱走

レムに後ろを任せ、スバルは少女を抱えながら走りに走った

どれだけ走ったか、突如として森の闇が消え、村の灯りが見える。結界は目の前だった。

後ろを振り返ると、壮絶な戦いをしたであろうレムの姿あった。衣服はビリビリに破れ、体は血にまみれていた。

レムがスバルに近づき、そっと手を伸ばす。そして、スバルを強く押した。

自分の全力疾走よりも早いスピードが体に加えられ、バランスを崩したスバルは転倒した。

少女を守るために、強く抱きしめ、その代わりに自分は強く体を地面に打ち付けた。

何があったのだとレムの方を振り返ると、土砂が猛烈な勢いでレムを飲み込んだ。

魔獣は魔法を使うこともでき、土砂による攻撃をしていたのだった。レムは強く打ち付けられ、空高く浮かび上がり、そして叩きつけられた。

魔獣が追いつき、今にも襲いかかろうとした瞬間、一瞬にして距離をとる。

レムの傷があっという間に癒え、我を忘れたように「アハハハハハ」と不気味に笑った。スバルはレムを見て、「鬼だ」とつぶやいた。

鬼となったレムは、魔獣を一掃し始める。しかし、やはり多勢に無勢で、状況はこちらが悪い。

土砂を起こした小さな子犬の魔獣がもう一度魔法を唱えようとしたところ、レムが迎撃の態勢に入り、その隙を見てドーベルマン型の魔獣がレムに襲いかかろうとした。

スバルは、思わずレムに手を伸ばし、自分を犠牲にして守る。噛み付かれた手は砕かれ、足首は噛みちぎられた。

突き飛ばされる衝撃の中、レムは正気を取り戻し、スバルが自分を守ってくれたのだと自覚した。

スバルは全身を無数の魔獣に噛みつかれた。

スバルが意識を失いそうになる時、レムの泣きそうな声が聞こえた

第3章の登場人物とストーリーまとめ

登場人物

登場人物

  • ナツキ・スバル:アーラム村の呪術師が子犬であると判断。子供達の救出に森の奥に向かう
  • レム:スバルの監視も兼ねてスバルに同行。ピンチの際に鬼化するが、スバルに危機を助けられる
  • 魔獣:子犬型とドーベルマン型が登場。魔法と数で攻める
  • 六人の子供達:小高い丘で救出されているところを発見。無事村に戻る
  • 茶色の髪の少女:さらに森の奥で見つかる。息はある。

第四章「鬼がかったやり方」ネタバレ

リゼロ原作小説3巻第四章を鬼がかったやり方、守る覚悟、森の結界、背中を預けるとして整理した図解
原作小説3巻第四章を、守る覚悟、森の結界、背中を預けるという観点で整理しています。
リゼ男

リゼ男

『鬼がかったやり方』ってタイトル、レムの鬼族とかけてるんだろうけど、ここでレムが命がけでスバルを支える流れがエモすぎる。2巻で殺し合った二人が、今度は背中を預け合う関係になってるのがもう…。

リゼ子

リゼ子

そこ、2巻を読んだ人にしか刺さらないご褒美だよね!かつてスバルを手にかけたレムが、今は誰よりも彼を信じて鬼の力をふるう。“鬼がかった”は戦い方であると同時に、レムの覚悟の激しさそのもの。関係の反転が章タイトルに効いてて、構成が憎いんだよ。

スバルが目を覚ますと、そこには慣れない天井があった

全身に刻まれた凄惨な傷跡。よくこれで死ななかったものだと思った。

部屋を見渡すと、隅っこの椅子でエミリアがうたた寝をしている。声をかけても起きないところをみると、眠りは相当に深いものらしい。

自分がなぜ死ななかったのか、その理由がエミリアが部屋にいることだった。

パックが現れ、スバルは相応の成果を上げたから、エミリアも貸し借りなどは考えない。ただ、体内の魔力であるオドを使ったから、疲弊は激しいのだと言った。

エミリアに休憩が必要なら、パックとヒソヒソ話をするのも止めておいた方が良い。

スバルは、村の中を見て歩くことにした。

一夜開けたアーラム村

アーラム村では、魔獣との戦いで傷ついた人々の治療が行われていた

深夜に森に入っていた青年団からも、けが人が多く出たらしい。

村を探し回っても、レムやラム、ロズワールなど見知った屋敷の顔に出くわさない。そう考えていた時、後ろからラムに声をかけられた。

ラムは、青年団のけが人を見舞って、得意料理である蒸し芋(ふかしたて)を届けにいくところだった。

魔獣の名前は「ウルガルム」と言い、本来結界で村の中には入ってこれないはずだが、子供達が結界を越えて子犬の魔獣を引き込んでしまったことが原因で、ほつれが生じてしまったのだという。

すでに一晩かけて他に結界のほつれがないかも確認され、安全は確保されているとのことだった。

スバルはラムからふかし芋を強奪し、探察を続ける。

村の各家に挨拶回りをしていると、子供達の家族から深い感謝をされた。想定外の事態に小っ恥ずかしくなったスバルは、すぐさまその場を退散した。

次に、ベアトリスと出会った。

エミリアは、契約外だと分かっていながら、パックに深夜にお願いをして出てきてもらった。もちろん村の子供達の解呪を頼むためだ。そして、パックに頼まれて、ベティーもこの村にきていたのだ。

ベティーは、真面目な顔をすると、あと半日もしないうちにスバルは死ぬのだと宣告する。

レムの行方

通常、解呪は絡まった一本の結び目を解くようなものだという。

だから、一つの呪いのみであれば、解呪することはそこまで難しいことではない。

しかし、複数の糸が複雑に絡まってしまったら、その結び目を解くことの難易度は相当に高くなる。

スバルは、あまりに多くのウルガルムから呪いをかけられてしまっていたのだ

かけられたのは、対象者のマナを奪い取るもの。ウルガルムが食事をしたいと考えたときに、呪いが発動し、スバルのマナを奪い取り、それが命を落とすことにつながる。一度発動すれば、それを止めるすべは無い。

しかし、村の子供達は衰弱が始まっていたのに助かった。これはなぜかとスバルは問う。

ベティーは、食事のような呪いであるから、呪いをかけた相手が死亡すれば、当然呪いも発動しなくなる、と説明した。

つまり、昨晩レムが掃討した大量のウルガルムの中に、子供達に呪いをかけた個体がいたということだ。

スバルの場合は、余りに対象となる個体数が多いため、これを見つけ出して掃討することはかなり険しいのだ。

スバルはここで気付く、レムがいないのは、ベティーがこの話をレムにしたからなのではないかと。ベティーはそれに対して肯定する。

その話を聞き捨てならないと、ラムが話に割り込んできた。ことの真偽を確認し、レムが森の奥に入り込んでいることが判明する。

ラムとスバルは、レムを救出し、ついでにスバル自身の命も救うために、森の奥に入ることを決めた

囮作戦

スバルとラムは、森の奥にどんどん入っていく

ラムに対し、スバルは速度が遅く、速く妹であるレムを探し出したいラムとしては、苛立つ原因でもあった。

スバルは、それでも自分が役に立つと話し、二人で探そうという。そう言って、杖の代わりとしている剣をついた。

剣は、村の青年団にもらった。もう一度村に入る理由を説明したら、村一番の業物という剣を、青年団のリーダーが渡してくれたのだ。

青年団と別れた後は、助けた子供達に捕まってしまった。感謝の印として、様々なものをスバルのポケットに突っ込み、レムにもお礼をしたいから、あとで必ず連れてきてくれとお願いをされた。

それを見ていたラムも、このやりとりはどこか心の琴線に触れていた。

ラムの千里眼でレムを探そうとするも、生き物の多い森の中では探索が難しい。また、千里眼の魔力の消費で、ラムも消耗してきてしまっている。

ここで、本来はレムと合流してからと考えていた囮作戦を、スバルは実行に移すことにした。

スバルは、死に戻りを誰かに伝えようとすると、時空が止まり、黒い靄に心臓を掴まれる激痛を味わうことになる。

だが、この後は自分に魔女の残り香が色濃く残ることになる。そして、それはウルガルムを自分に集めることにつながる。ウルガルムを追っている、魔女の残り香の匂いを嗅げるレムも、あっちからラムとスバルに合流してくれるという目算があった。

スバルは、ラムに死に戻りを告げようとした。暫くの激痛の後、大量のウルガルムが目の前に現れた

再会

スバルはラムを抱えながら走っている。ラムは、手足すら動かせない。

ウルガルムを誘き寄せることに成功し、最初の17体までは順調に掃討した

だが、そこでラムのマナが切れてしまい、突然倒れてしまったのだ。慌てたスバルがラムを抱きかかえ、追ってくるウルガルムから全力で逃げているのが現状だ。

先頭を走っていたウルガルムの一体が、スバルの肩に噛み付く。痛みを振りほどいた次の瞬間、スバルとラムは崖から滑落していく。

魔獣には知能があり、崖の方に追い込まれてしまっていたのだ。

スバルは、青年団のリーダーにもらった剣を崖に突き刺し、滑落をギリギリの所で止める。しかし、無情にも剣は折れ、スバルとラムは崖下に落下していく。直撃すれば、命はない高さだ。

スバルはラムを強く抱きしめる。ラムは、これは高くつくと怒りながら、風の魔法を地面に対して叩きつけ、衝撃を和らげた

なんとか命拾いし、スバルはラムに心からの感謝をするが、ラムは既に意識を失ってしまっていた。

そして、崖上には無数のウルガルム。今襲われたら、完全にチェックメイトだ。

しかし、ウルガルム達が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。そして、一人の人影が目に入った。

それは、鬼化したレムだった。

魔女の残り香を追ってきたレムは、鬼化により正気を失っている。つまり、スバルだと認識できておらず、敵として見られているのだった。

スバル VS レム VS ウルガルム

レムは、スバルのことを全く認識できない。

スバルは緊張をほぐす意味も込めて、陽気にレムにアピールを続けるが、返ってきたのは鉄球だった。

ウルガルムは、二人の様子を森の中から見守っている。前にはレム、後ろにはウルガルム、逃げる場所はない

不意に、レムの口から「姉様」と溢れ落ちた。

スバルは、レムが正気を取り戻したのかと期待したが、レムの認識に入ってきたのはラムだけだった。

ラムを離せと、さらに激しい攻撃がスバルを襲う。そして、攻撃に次ぐ攻撃が重ねられた頃、ウルガルムが隙を見てレムを襲い始めた。

ウルガルムの数は多く、個体比較での戦力はレムが圧倒しているとしても、数の力で徐々にレムにも深い傷が生まれていく。

このままではまずいと判断したスバルは、魔女の残り香で注意を惹きつけようと、死に戻りを宣言しようとした。

激しい苦痛の後、レムとウルガルムの注意がスバルに向かう。戦いは、さらに激化していく。

均衡

ウルガルム優勢だった均衡が、スバルの再登場により、注意が分散され、均衡状態を保つようになった。

スバルがウルガルムを惹きつける分、レムがウルガルムを掃討できる

このままいけば、勝ち目が見えると感じていた。

しかし、次の瞬間、一気にスバルの体の力が抜ける。呪いが発動したのだ。レムを囲うウルガルムの中に、自分に呪いをかけたやつがいると確信するスバル。しかし、これではどうしようもない。

だが、レムがウルガルムを掃討した次の瞬間、呪いが解け、スバルの体が軽くなったのだ。

スバルは、レムは目的を忘れていないのだと悟った。ウルガルムを掃討してスバルを助けることを。

やはり、一度鬼化したレムを元に戻して、予定通りの方法で残りのウルガルムを掃討したいと考え直したスバル。そこに、気を失ったラムが帰ってきた。

そして、レムの角に強烈な一撃をお見舞いすれば、レムは元に戻ってくると言った。

一つだけ案があるというスバル。だが、ラムは怒るだろうとも言う。ラムは、ロズワール様に誓って、レムのためになるなら怒らないと言った。

その言質を取ったスバルは、レムに対して、ラムを大きく弧を描くように投げたのだ。

あまりの出来事に、レムも全てを忘れてラムをキャッチすることに専念。そして、キャッチした瞬間に、スバルは踏み込んで角を一閃。のはずだったのだが、スバルの踏み込みがビビりから浅くなり、届かなかったのだ。

これをチャンスと見た子犬のウルガルムが、土砂流で三人を流して攻撃する。レムの意識は再び、ウルガルムだけに向く。

しかし、偶然にも、スバルはレムの真上に位置をしていた。

この偶然に次ぐ偶然の機会にしてようやく、スバルはレムの角に一撃を入れることができた

第4章の登場人物とストーリーまとめ

登場人物

登場人物

  • ナツキ・スバル:ウルガルムからの呪文によって残り半日の命を宣告。レムを救出しに森の中へ
  • ラム:レムがスバルの呪いを解くために森の中へ入ったことを知り、スバルと一緒に森の中へ
  • エミリア:傷だらけのスバルをオドを使って治療。疲れて深い眠りについている
  • パティー:スバル、レムに状況と選択肢を提示する

第五章「オールイン」ネタバレ

リゼロ原作小説3巻第五章をオールイン、命を囮に、姉妹の絆、最後の賭けとして整理した図解
原作小説3巻第五章を、命を囮に、姉妹の絆、最後の賭けという観点で整理しています。
リゼ男

リゼ男

『オールイン』──ポーカーで全財産を賭ける言葉だけど、スバルが持てる全部を白鯨に賭ける覚悟が伝わってくる。死に戻りで得た情報を切り札にして勝負する、リゼロの“知略で勝つ”面白さが出てる章だよな。

リゼ子

リゼ子

そうそう、スバルの戦い方って“情報”と“覚悟”なんだよね!力じゃ勝てないから、何周も死んで集めた知識を全部テーブルに乗せる。“オールイン”は退路を断つ宣言。ここから白鯨討伐っていう大舞台に向かう助走として、めちゃくちゃ熱量の上がる章なの。

スバルとラムは、疾走している。レムはスバルの腕の中にいる。

レムが意識を取り戻した時、スバルの額からは血が流れ、ラムの頭からも血が流れていた

攻防は続いている。レムは、手足の一本も自分の自由にはならない。そのことにガッカリする。

レムは、スバルとラムに、どうしてきたのかと問うた。これは、自分一人でやらなければならなかったのだと。

昨晩、スバルがウルガルムに襲われていた時、レムは助けることを躊躇してしまった。スバルから、嫌悪すべき魔女の残り香が強く発せられていたからだ。

だから、本当はスバルは多くのウルガルムに噛まれる必要などなかったのだと、そう罪を告白した。

スバルは、レムに頭突きを入れ、ラムにお前の妹は馬鹿だと叫び、もっと周りに頼れと叫んだ

選択

スバルは、ラムと逃走経路の確認をする。結界の方角はどちらなのかと。

前にいる集団を切り抜けて、あとは左へ入れば結界の中に入れるということだった。

スバルは、自分を囮にしてレムとラムを逃す提案をする。そして、レムをラムに渡す。

ラムは、明確に命の優先順位の決断を下している。その一番上に、レムの命がある。だから、スバルの提案を受け入れた。

スバルとラムは分かれる。一瞬、獲物が分裂したことに戸惑ったウルガルムだが、スバルの方を追いかけた。

何もできない無力さを嘆くレム。

ラムに、スバルのことを嘆願する。しかし、ラムは動かない。

レムは、叫んだ。お姉ちゃん!と。かつてのように。

ラムの足が止まる。レムは、抱えられている腕の中から、身を捩って地面に落ちる。スバルが走った方角を見た。

状況は絶望的。ヨレヨレの走る姿、ウルガルムに囲まれる状況。リーダーとも呼ぶべき巨大なウルガルムに向けて、スバルは走っていた

レムは、スバルくん!と叫んだ。その声に答えるように、スバルは剣を抜いた

スバルVSウルガルム

スバルは、父さん、母さん、エミリアたんと依存したい相手の名前を思いながら逃げていた。

周囲にはウルガルムに囲まれ、目の前には魔法を使う子犬がいる。

子犬の土砂流の攻撃に身構えながら、周りにウルガルムが集まってくることを狙い通りだと感じていた。

目の前の子犬が、さらに縮まり、何かを爆発させようとしている。次の瞬間、子犬サイズから超巨大なサイズに変貌を遂げた。

いよいよ逃げられないと悟ったスバルだが、こここそが奥の手を切り出すタイミングだと決心した。

遠くからレムが自分の名前を叫ぶ声が聞こえる。

剣を抜き去る

そして切り札の名前を叫んだ。

「シャマク」

暗闇の中で

視界が闇に染まり、足の裏の地面の感覚だけが残る

スバルは、認識していた世界をもとに狙いに向けて動く。

全感覚を集中させ、目的の達成だけに体の全てを使う。

暗闇が開けた時、巨大となった元子犬の魔獣は、スバルの剣によって切り裂かれ、倒れていた

スバルは、自分の目論見が成功したことを確認したが、生き物の命をこの手で奪ったことの不快感に、喜びの表情を出すことはできなかった。

本来、シャマクを放ったスバルは一切動けなくなるが、子供達にもらった宝物の中に、ボッコの実があった。それを口に入れて、魔法を使った瞬間にかじって、マナを回復させていた。

打てる手は尽くした、あとは結界に向けて一歩でも歩を進めるだけ、と考えていたが、周囲のウルガルムからの攻撃をもらう。

気力を振り絞るスバルだったが、数的ふりは覆さない。

ここまでか、と思う瞬間、ウルガルムが黒焦げになった。空から炎の魔法が降ってきたのだ。

魔法の主は、ロズワールだった。エミリアに、スバルは追い詰められたら無理でも必ず魔法を使うから、空から見張っていてくれと頼まれていたらしい。

ロズワールは、スバルの活躍を褒め、あとで必ず貢献に報いると約束した。

レムは、ボロボロのスバルに抱きつき、生きてる、生きてる、と泣いて喜んだ。

スバルは、そこで意識を失った

第5章の登場人物とストーリーまとめ

登場人物

登場人物

  • ナツキ・スバル:囮になってボスのウルガルムと退治
  • ラム:レムを抱えて逃走。冷静な判断を下す
  • レム:マナを使い果たして動けない。ラムをお姉ちゃん呼びして動きを止める
  • 子犬の魔獣:巨大化するが、スバルのシャマクの前に破れる
  • ロズワール:スバルのピンチに駆けつける。残りのウルガルムを掃討

エピローグ「未来の話」ネタバレ

リゼロ原作小説3巻エピローグを未来の話、影の夢、握る手、次の朝として整理した図解
原作小説3巻エピローグを、影の夢、握る手、次の朝という観点で整理しています。
リゼ男

リゼ男

エピローグ『未来の話』で締めるの、いいよな。さんざん絶望を描いた後に、ちゃんと前を向いた“未来”を提示する。次巻からの王選編・白鯨討伐への期待を残して終わる構成が上手い。

リゼ子

リゼ子

うんうん、リゼロって絶望のあとに必ず小さな希望を置いてくれるのが救いなんだよ!この“未来の話”があるから、読者は次の巻も付いていける。3巻はレムとの絆を固めて、物語が大きく外の世界へ踏み出す、まさに転換点のエピローグなの。

スバルは、また黒い靄の影が支配する空間の中にいた

真正面に人型の影が成っていく。影の形から、恐らく女性であるだろうと予測する。

影の女性の手が、スバルの頬に手を伸ばし、意識に軽やかに触れた

スバルは、ずっと以前からこうして欲しかったような気持ちになり、無性に泣きたくなった。

影の方に向かおうとした矢先、スバルは止められた

後ろの方から白い影が手の形をして伸びて、スバルを止めていた。瞬間、影が遠ざかっていくことが分かる。

黒い影が、「―いしてる」と言った

目覚めた部屋で

スバルが目を覚ますと、普段寝ている私室とは異なる、豪華な飾り付けをしている天井が目に入った

レムの声がする。そして、レムの手を握りしめている自分に気付く。

自分が夢中になって手を離さなかったのかと聞いたが、レムは、スバルくんが苦しそうにしていたから、レムの方から手を握ったのだと言った。

恥ずかしい気持ちを切り替えるように、スバルはレムに事の顛末を聞いた

スバルが意識を失ったあと、ロズワールによるウルガルムの掃討作戦が行われた。

結果として、スバルやレムに噛み付いたウルガルムは全て掃討され、ロズワール、ベティー、パックの三人共にそれを確認した。つまり、命の心配はないとのことだった。

村の子供達も、スバルを心配してお見舞いにきて、ギブスに好き放題のメッセージを残していっていた。

レムの謝罪

レムはスバルに謝る

スバルは、どこにも痛みはない、何も問題はないと元気に応えた。

レムは、痛みは消えても、傷跡は体にも、心にも残ると言った。

スバルは気にしないと言うが、これまでのことを色々と振り返り、レムの様々な面を見ることができたと感じていた。

そして、レムも、落ち着いているように見えて、冷静ではないよねと、親しみを込めて言った。

レムは、その言葉をきっかけに、自虐の言葉を連ねる。自分は鬼族の落ちこぼれであること、姉様ならもっと上手く何事もやれたのに、と。自分の存在意義さえ、疑問にするような言葉を口にした。

スバルは、レムを馬鹿だと言った。過ぎたことをいつまでも引きずり、自分一人で全てを抱え込み、その上自分を卑下し続けること。

レムには良いところがたくさんあり、誰の代替品でもなく、そのままのレムが素敵なのだと。

レムがいてくれたおかげで、自分は助かったのだと。他の誰でもなく、レムがいたおかげで。

だから、過去ではなく、目を向けよう。笑って明日の話をしようと言った。

レムは、鬼がかってますね、とスバルのセリフを真似して、泣いて泣いて泣いた

スバルは、そんなレムの頭をずっと優しく撫で続けていた

エミリアたんのその後

エミリアがスバルを問い詰める

別に自分は怒っていないのだと強調する。看病したはずの相手が目の前から消えていて、しかも椅子に縛り付けられていても、怒っていないと主張する。

スバルが謝罪すると、怒ってはいないけれど謝罪は受け入れようと、可愛らしい笑顔で応えてくれた。

エミリアは、スバルにまた助けられちゃった、と感謝する。スバルは、好きでやっていることだからと言う。

ただ、エミリアがご褒美をくれるなら、デートをしてくれないかと提案する。

エミリアは、スバルとデートしてあげる、と可愛く言った。

次巻、第4巻のネタバレについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

リゼロ小説版4巻ネタバレ解説
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