「Re:ゼロから始める異世界生活」第7章(Arc7)に登場するオルバルト・ドンクレイは、帝国九神将の中で最高齢でありながら、最も底知れない恐怖を読者に植え付けたキャラクターの一人です。腰の曲がった白髪の老人、それが第一印象。しかし、その外見に油断した者は例外なく手痛いしっぺ返しを食らいます。
忍びの術を究めた「悪辣翁」は、スバルに何度も何度も死を贈り届けました。そしてスバルが死に戻りを繰り返す中でさえ、オルバルトのかくれんぼはなかなか攻略できなかった。Arc7随一のトリッキーな強敵であり、同時に帝国の老いた矜持を体現する武人でもあります。本記事では、オルバルト・ドンクレイのプロフィール・能力・白皇の術・スバルとの名勝負・哲学まで徹底解説します。
オルバルト・ドンクレイのプロフィール
| 名前 | オルバルト・ドンクレイ(Olbart Dunklegen) |
|---|---|
| 二つ名 | 悪辣翁(あくらつおう) |
| 九神将序列 | 参(3番目) |
| 年齢 | 90歳超(帝国最高齢の九神将) |
| 種族 | 純粋な人間(亜人が多い九神将内では異例) |
| 外見 | 腰の曲がった小柄な老人、白髪 |
| 専門 | 忍びの術(シノビ)全般・幼児化秘術「白皇の術」 |
| 戦闘スタイル | 搦め手・奇襲・毒・罠・影分身。正面戦闘より非正規戦 |
| 性格 | 飄々として冗談好き。だが本質は徹底した現実主義者 |
| 帝国内役割 | 皇帝の特別任務を担う。あらゆる手段を辞さない |
名前の綴りは作中表記に揺れがありますが(ダンクルケン/ドンクレイ)、Web版・書籍版ともに「オルバルト」の読みは統一されています。九神将の中でも純粋な人間であることは特筆すべき点で、種族的な優位性ではなく、一生をかけて積み上げた術技のみで帝国最強格と肩を並べています。
九神将「参」の地位と役割
神聖ヴォラキア帝国の九神将とは、皇帝直属の最強戦力9名で構成される精鋭集団です。序列は壱から玖まであり、単純な強さの順位ではなく、皇帝からの信頼・役割の比重を反映しています。
オルバルトが就く「参(3番目)」は上位序列であり、それだけ皇帝ヴィンセントが彼の能力を高く評価していたことを示します。他の九神将メンバーと比べると、アラキア(弐)・チシャ(肆)・セシルス(伍)らとほぼ同格の扱いです。
「悪辣翁」という二つ名は、オルバルトの任務遂行スタイルを端的に表しています。帝国の正規軍では達成困難な「あらゆる手段を使った特別任務」を専門とする。暗殺・情報収集・要人懐柔・奇襲工作……。武人として真正面から戦うより、「どう勝つか」よりも「相手に勝ちという概念を持たせないか」を考える将です。
九神将一覧や帝国の詳細は Arc7全体まとめ もご参照ください。
「白皇の術」――幼児化能力の詳細
オルバルトの最大の特徴にして、Arc7最大の衝撃の一つが「白皇の術(はくおうのじゅつ)」と呼ばれる秘術です。これは対象者のオド(生命力・霊的エネルギー)に干渉し、その肉体を幼児の状態に退行させる能力です。
白皇の術の仕組み
シノビの術は通常、気配消し・体術・毒・罠など物理的・物質的な手段がメインです。しかし白皇の術は次元が異なり、対象者のオドそのものに触れることで発動します。オルバルトが相手の身体に触れると同時に、暗い影が広がるように幼児化が始まります。
- 発動条件:オルバルトが対象に直接触れること
- 効果:肉体が幼児(乳幼児〜5歳前後)に退行する
- 対象への影響:身体能力・魔術運用能力が大幅に低下する。一方、記憶・意識・人格はそのまま残る
- 解除:オルバルト自身が解除するか、特定の条件を満たすことで解除される
Arc7でこの術の被害を受けた主要キャラクターはスバル(ナツキ・スバル)ですが、他にも帝国内で複数の人物が被害を受けたとされています。特筆すべきは、剣聖セシルスさえも一時的にこの術で幼児化されるシーンがあること。Arc7有数の衝撃的な展開です。
チシャによるコピー
白皇の術はオルバルトにのみ固有の技術……かと思われましたが、九神将の肆チシャ・ゴールドがこれを観察・模倣し、自分の能力としてコピーしていたことが明らかになります。チシャはオルバルトを「チェシ」という愛称で呼び、Arc7のチシャは師のような老将の術を自分のものにしていた。これはチシャという人物の模倣・吸収能力の高さを示すと同時に、オルバルトとチシャの間に単なる上下関係を超えた関係性があることを示唆しています。
オルバルトがチシャを「チェシ」と呼ぶのは、チシャの本名「チェシャ・トリム」に由来します。オルバルトにとってチシャは可愛い後輩であり、技を見て盗んでいくことも含めて認めている相手なのかもしれません。
スバルとのかくれんぼ――Arc7の名シーン
Arc7でオルバルトとナツキ・スバルの対決は、「かくれんぼ」という奇妙な形式で行われます。これはArc7屈指の名場面であり、スバルの死に戻り能力とオルバルトの忍びの術が真正面からぶつかり合うシーンです。
かくれんぼのルールと状況
舞台は魔都カオスフレームの紅瑠璃城周辺。スバルはオルバルトの術によって幼児化されてしまい、本来の戦闘力を失った状態でオルバルトと向き合います。オルバルトは「隠れる」側、スバルが「見つける」側という構図になります。
これはオルバルトが純粋な戦闘力で勝てることを知りながら、あえてスバルに「ゲームの形」を提供したものです。背景には、スバルが死に戻りを繰り返すことで何かを試そうという、オルバルトの老練な目論見がありました。
死に戻りが機能しにくい理由
スバルの死に戻りは「前の周回の記憶を持ち越せる」強みがあります。しかしオルバルトの影分身術は、本体の位置を毎回変えるため、「前周回でここに本体がいた」という情報が次の周回では無意味になります。
さらにオルバルトはスバルの様子を観察しながら、その都度戦略を変えます。スバルが何度ループを重ねても、オルバルトは「学習する老人」として次の罠を準備している。これがスバルにとって最も厄介なポイントでした。
- 影分身術により本体位置が毎周回変わる
- 死に戻りのパターンをオルバルト自身が読み始める
- 幼児化状態でスバルの身体能力が大幅低下
- 知己のルイ・アルネブの助力でようやく活路が開ける
スバルは最終的に、ルイ(暴食の大罪司教として各地を漂っていた存在)の能力を活用して隠れているオルバルトの背後に回り込み、「見つけた」と宣言することで勝利します。オルバルトはこの結末を素直に認め、自分の負けを認める。これがスバルのArc7における大きな突破口となります。
スバルのArc7全体の動向は スバルのArc7詳細 をご参照ください。
老将としての判断――ヴィンセントへの態度
オルバルトはヴィンセント・ヴォラキア皇帝に仕える九神将ですが、その態度は単純な忠誠心から来るものではありません。長い時間を生きた老将として、オルバルトはヴィンセントを「使える皇帝か」という冷徹な目で評価しています。
Arc7において帝国内でクーデターが起こり、ベルステツ宰相らによる反ヴィンセント派が動き始めます。オルバルトはこの混乱の中で、チシャを伴いながらヨルナ・ミシグレへの勧誘に動くなど、独自の行動を取ります。これは皇帝の命令に完全に従うのではなく、情勢を俯瞰して最善を選ぶ老将の判断です。
スバルに敗れた後、オルバルトが叛徒軍側(スバルたち)への協力を決めた理由も、義理や感情ではありません。「このループで生き残るのはこちら側だ」という老練な読みと、スバルの「死に戻り」という異能に対する純粋な興味。老将は若造の不思議な力を認め、それに賭けることを選んだのです。
ヴィンセントとの関係については ヴィンセントのArc7 も参照してください。
チシャとの九神将同士の関係
オルバルトとチシャ・ゴールドの関係は、Arc7の人間関係の中でも特異な魅力を持ちます。序列では「参」のオルバルトが上位ですが、2人の間の空気は主従よりも先輩・後輩のような温かみがあります。
オルバルトがチシャを「チェシ」と呼ぶのは、本名「チェシャ・トリム」からです。愛称で呼ぶというのは、オルバルトにとってチシャが特別な存在であることを示しています。さらにチシャが白皇の術をコピーしていたという事実は、チシャがオルバルトの戦い方を長年観察・研究していたことを意味します。師匠と弟子のような関係性、というと言い過ぎかもしれませんが、少なくともオルバルトはチシャの成長を見守っていたと言えるでしょう。
九神将同士の複雑な関係については チシャのArc7 もご覧ください。
九神将の中での立ち位置
九神将は単一の組織として一枚岩ではなく、それぞれが皇帝に直属しつつも独自の思想・行動原則を持っています。Arc7では以下のような立場の違いが際立ちます。
- オルバルト(参):状況読みで動く現実主義者。叛徒軍に与する判断も「勝ち馬」読みから
- チシャ(肆):ヴィンセントへの強い忠誠。影武者を務めるほど深く仕える
- アラキア(弐):直情径行、感情で動く。叛徒軍への関わりも複雑
- セシルス(伍):戦いを純粋に楽しむ剣鬼。帝国への忠誠よりも「面白い戦い」優先
アラキアのArc7については アラキアのArc7、ヨルナとの関係は ヨルナのArc7 をご参照ください。
Arc8での「許す」シーン――バルロイとの関係
Arc7からArc8へと物語が進む中で、オルバルトは引き続き重要な役割を担います。Arc8では帝都での激しい戦闘が繰り広げられますが、その中でオルバルトが示した「許す」という言葉が読者に深い印象を残します。
九神将の玖・バルロイ・テメグリフは「魔弾の射手」と称される飛龍使いです。バルロイとオルバルトは序列こそ離れているものの(参と玖)、九神将の同士として相互の武を認め合う関係にあります。Arc8での混乱の中、バルロイが過去の選択・失った仲間について向き合うシーンで、オルバルトが示す「許す」という態度は老将ならではの懐の深さを示しています。
オルバルトは長く生きた分、帝国の光と影を誰よりも知っています。若い九神将の迷いや痛みを、頭ごなしに否定するのではなく「それも含めて認める」――これがオルバルト・ドンクレイという老将の本質です。
バルロイについては Arc7全体まとめ もご参照ください。
オルバルトの武人としての哲学
オルバルトを単なる「強い敵」として片付けるのは惜しいキャラクターです。彼の言動を追うと、長い生涯をかけて磨き上げた独自の哲学が見えてきます。
勝つためには何でもする
「悪辣翁」の二つ名が示す通り、オルバルトは「正々堂々」を美徳とは思っていません。任務を遂行するためなら、どんなに汚い手段でも使う。幼児化という能力も、それ自体が「相手の戦闘力を根こそぎ奪う」という発想から生まれています。
しかしこれは単なる残虐性ではありません。「勝たなければ生き残れない。生き残れなければ仕えられない」という帝国の生存原理を体現しているのです。90年以上生き延びてきた老将が選んだ戦い方が、搦め手と奇策だということ自体、その効果が証明されています。
老いを認め、老いを武器にする
オルバルトの外見は完全に「弱そうな老人」です。これは彼が意図的に演出している部分もあります。腰を曲げ、ぼんやりした目で相手を安心させる。そして油断した瞬間に術を仕掛ける。老いという弱点を、そのまま武器に転換しているのです。
スバルとのかくれんぼでも、老人らしい不規則な動き・予測不能な行動パターンが死に戻りを無力化しました。「若者のように動く」ことを捨て、「老人だから読めない」を最大限活用する。これがオルバルトの知恵です。
敗北を認める潔さ
スバルに「見つけた」と宣言されたとき、オルバルトは素直に負けを認めます。これはかくれんぼというゲームのルールを自分で設定した以上、結果に従うという一本筋の通った態度です。何度も死に戻りを繰り返してゲームを攻略したスバルに対して、老将は純粋な関心と評価を示します。
「幼子(若造)よ、お前は面白い」というオルバルトの反応は、老将が長年の武人経験で磨いた「相手の真価を見抜く目」から来ています。死に戻りという超常能力の存在を知りながら、スバルを単なる「ずるい能力者」とは見ない。それがオルバルトの器の大きさです。
まとめ――Arc7最大のトリックスターにして老賢将
オルバルト・ドンクレイは、Arc7において読者に最も強烈な「スバルの死」を体験させたキャラクターの一人です。白皇の術による幼児化、影分身での翻弄、老人特有の不規則さ……これらが組み合わさって、スバルの死に戻りをほぼ無力化しました。
しかしスバルを何度も殺した敵でありながら、オルバルトは単純な悪役ではありません。若い者の可能性を認め、負けたら潔く認め、Arc8ではバルロイら若い仲間に「許す」という言葉を贈る。帝国の九神将の中で最も長く生き、最も多くの死と向き合ってきた老将が、最後に示すのは懐の深さです。
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補足:オルバルトの「白皇の術」と幼児化能力の深層
白皇の術は単なる幼児化ではありません。術の発動原理はオドへの干渉であり、これは通常の忍びの術(物理的・物質的手段)とはまったく異なる次元の技術です。なぜオルバルトがオドへの干渉を習得できたのか、背景には90年以上の修行と帝国内の特殊な知識体系があると考えられます。
また、チシャがこれをコピーできたという事実は、チシャ・ゴールドという人物の異常な模倣・吸収能力を示しています。チシャは九神将の肆として影武者役を務めるほどの変装・化けの才能を持ちますが、白皇の術のコピーはその延長線上にある能力といえるかもしれません。
Arc8でのバルロイへの「許す」という態度についても補足します。バルロイ・テメグリフは九神将の玖として飛龍使いの天才でしたが、Arc7の混乱の中で様々な選択と代償を払います。老将オルバルトがその迷いや後悔を「許す」と言えるのは、自身も長い人生でそれと同じ苦しみを経験してきたからではないかと解釈できます。
オルバルトの忍びの術(シノビ)全解説
オルバルトの戦闘能力はシノビの術全般にわたります。白皇の術(幼児化)はその一端に過ぎず、実際の戦闘においては複数の技術を組み合わせた複合的な脅威が本領です。以下に主要な術と戦術を整理します。
影分身・影潜み
オルバルトは視界から瞬時に消える術を持ちます。これは純粋な速度によるものではなく、敵の「視覚の死角」を利用する忍者的な技術です。人間の目は動くものを追う性質があり、オルバルトはその逆――動いていないものは視認されにくいという原理を極限まで活用します。
影分身については、本体の正確な位置を分散させる効果があります。Arc7でスバルがかくれんぼで苦しんだ理由の一つが、「ここにいる」と思った場所にオルバルトの実体がない、という繰り返しです。本体は別の場所に潜んでおり、影の残像だけが残る。これにより死に戻りで得た「前回の本体位置情報」が無意味になります。
体術と衝撃逃がし
90歳を超えた老人でありながら、オルバルトの体術は帝国随一の域にあります。特徴的なのは「衝撃を地面に逃がす」技術で、これは全身の重心コントロールと弛緩・緊張の切り替えによるものです。通常の打撃を受けても、一見ぐらついたように見せて実際にはダメージを最小化する。
剣聖セシルスのような純粋な剣士と違い、オルバルトは「打たれる前提」で動いています。打たれても生き延びる、その後に反撃する――これが老将の戦い方です。
毒・罠の使用
悪辣翁の名にふさわしく、オルバルトは袖の中に武器を隠し持ちます。これには刃物だけでなく毒を用いた攻撃も含まれます。接近戦が苦手な相手や、距離を置こうとする相手に対して毒は有効です。また、事前に罠を仕掛けておくことで、敵の逃走ルートや行動を制限することも得意とします。
気配消し・殺気遮断
忍びの術の基本である「気配を消す」能力も当然習得しています。人間は本能的に「殺意」や「敵意」を感じ取る能力があります。オルバルトはこれを完全に遮断し、近づくまで相手に気取られません。老人らしい無害そうな外見と組み合わさることで、接近するまでのステルス性が極めて高くなります。
「白皇の術」を深掘り――幼児化の意味と帝国における位置づけ
白皇の術はなぜ「白皇」という名を持つのでしょうか。帝国内での術の分類・命名規則は詳細が明かされていませんが、いくつかの解釈が可能です。
白皇=白き皇帝という解釈
ヴォラキア帝国では皇帝の権威は絶対であり、皇帝に関連する事物には特別な名称が与えられることがあります。「白皇」が「白き皇帝」を意味するとすれば、この術は皇帝に直接関わる秘術――あるいは皇帝の命令を遂行するための最終手段として開発された可能性があります。
九神将は皇帝の直属です。その中でも搦め手を専門とするオルバルトが、「皇帝の名のもとに相手を無力化する」術として白皇の術を整備したという解釈は、帝国の文脈とよく合います。
幼児化が「無力化」として最善の理由
殺すのではなく幼児化する、という選択は一見奇妙に見えます。しかし任務の性質によっては、相手を殺すより「無力化して生かしておく」方が有利なケースがあります。
- 情報を持つ相手を無力化して尋問する
- 重要人物を一時的に制御下に置く
- 相手が持つ能力(権能・術式)を封じる
- 精神的に相手を追い詰め、自己崩壊を促す
スバルの場合、幼児化されることで身体能力と魔術運用能力が著しく低下しました。これにより「死に戻りで記憶は持っていても、それを活かせる身体能力がない」という苦境が生まれます。幼児化はまさにスバルの「強み」を的確に潰す手段でした。
チシャによるコピーが示すもの
チシャが白皇の術をコピーしたという事実は、この術が「特定の個人の体質」によるものではなく、習得可能な技術体系である可能性を示します。つまり白皇の術は、オルバルトの先天的能力ではなく、長年の修行・研究によって獲得した技術なのです。
チシャがどのようにコピーしたのか(観察のみか、直接指導があったのか)は明確には語られていませんが、チシャの変装・模倣能力の高さを考えれば、観察と研究だけでコピーした可能性が高いでしょう。オルバルトはそれを知っていても「まあいい」と思っていたのかもしれません。術が広まることへの執着より、チシャが強くなることへの期待が勝っていたなら、それがオルバルトの器の大きさです。
オルバルトが体現する帝国の「実力主義」
神聖ヴォラキア帝国は徹底した実力主義の国家です。皇帝になるためにすら、血で血を洗う「選定の儀」を経なければならない。九神将の地位も、実力と皇帝への貢献によって保たれます。
90歳を超えてなお九神将の参(3番目)に留まっているオルバルトは、その実力主義の申し子です。老いれば弱くなる、それが通常の理屈。しかしオルバルトは老いそのものを「弱さ」に変えず、むしろ老いの経験と知恵を最大の武器に変えました。
帝国では「強者が弱者を支配し、強者は強者として尊重される」という価値観が根底にあります。オルバルトの「老人だが恐ろしい」という存在感は、この価値観を体現する究極の形です。見た目は弱者、しかし実態は強者。これが最もたちの悪い相手であることを、スバルは死に戻りの中で身をもって学ぶことになります。
九神将参としてのオルバルトの今後(Arc9以降)
Arc8での活躍を経て、オルバルトの今後についても読者の関心が集まっています。帝国は混乱から立て直しの過程にあり、九神将の再編もあり得る状況です。
オルバルトについては「老将としての引退」が一つの可能性として語られますが、90歳を超えてなおあれだけの実力を持つ老将が、自らの意志で九神将を退くとは考えにくい。むしろ帝国の再建過程で、オルバルトの「どんな手でも使う」能力が改めて求められるシーンが来る可能性の方が高いでしょう。
また、Arc8でのバルロイや若い仲間たちへの「許す」という態度が示す通り、オルバルトは純粋な武人としてだけでなく、帝国の「老いた良心」としての役割を担い始めているかもしれません。若い世代が帝国を担う時代が来たとき、オルバルトは何を残すのか。今後の展開が注目されます。
オルバルト・ドンクレイ名言・印象的なセリフ
Arc7でオルバルトは独特の口調で語りかけます。スバルを「幼子(わかぞう)」と呼び、老将の余裕を滲ませながらも、その奥に鋭い観察眼を隠している。「死に戻りで何度も来い。儂はその度に違う場所に隠れてやる」という姿勢は、スバルの能力を見抜きつつも純粋に「かくれんぼ」を楽しんでいるようでもあります。九神将の中でも特に「楽しんでいる」感のあるオルバルトの台詞回しは、Arc7の緊張感の中で独自のユーモアを醸し出しています。
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